JP2004105416A - 離床検知装置 - Google Patents

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Kiyohiko Wakabayashi
若林 清彦
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】「誤報」や「失報」を防止する離床検知装置を提供すること。
【解決手段】ベッド2から受ける荷重重量を検出するセンサー3と、センサー3が検出した荷重重量により、ベッド2上に患者が存在している在床状態とベッド2上に患者が存在していない不在状態とを判定し、前記在床状態から前記不在状態に遷移したと判定したとき、離床状態であることを通知する制御装置4とを備え、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」と、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」とをそれぞれ設定することにより、人体の挙動による「不在状態」判定への遷移を低減し、ベッド2上の重量物による離床判定未検出を防止することができ、「誤報」や「失報」の発生を防止する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドからの人体落下事故の早期発見や、痴呆徘徊者がベッドを離れ徘徊することを早期発見するための離床検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
老人ホームや病院等の施設では、収容者が夜間に徘徊したり、寝具(ベッド)から転落したりする危険があり、十分な監視を行う必要がある。そのため病院等では、夜間または昼間も含めて入院患者が寝具上で就寝しているか、あるいは寝具から離床しているかを把握する必要から、看護人等による定期的な見回りが実施されている。
【0003】
しかしながら、入院患者全ての病室を絶え間なく見回るには、相当数の介護人を要し、一人ひとりを確実に確認するのは、実質上不可能である。そこで、ベッド上に患者がいるかいないかを遠隔地でもわかるようにした在床検出装置や離床検知装置といったものがある。
【0004】
このような従来の在床検出装置は、寝具の脚部の下に荷重センサーを配して、寝具上での患者の状態を寝具からの荷重値として検出し、その荷重値を制御装置に入力し、変化量から判断して結果を監視システムへ出力することにより、遠隔的に患者の状態を知るものである(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、従来の離床検知装置を図12に示す。図12に示すように、人体71はベッド72に在床した状態である。また、従来の離床検知装置は、ベッド72のキャスター部に設置されたセンサー73と、このセンサー73の出力電圧を検出する制御装置74と、この制御装置74からの「離床状態」(ベッド72上に人体71がいる「在床状態」からベッド72上に人体71がいない「不在状態」への状態遷移)信号を受信し、操作者に「離床状態」を通知するナースコールインターホン81とを備えている。
【0006】
さらに、制御装置74は、電圧変動から「離床状態」を判定するマイコン75、マイコン75に初期化操作を入力する初期化スイッチ78、動作設定操作を入力する動作設定スイッチ79、しきい値設定を入力するしきい値設定スイッチ80、「離床状態」を操作者に知らせるランプ76とブザー77を有している。
【0007】
また、センサー73の出力電圧特性を、図13に示す。図13に示すように、センサー73に荷重が掛からない場合に初期電圧(約0.5V)が出力され、荷重が増すことにより出力電圧が正比例(1kgあたり約0.03Vの増加率)して増加する。荷重が一定値(約118kg)に達すると出力電圧は飽和状態(約4.1V)となる。つまり、センサー73の出力電圧を測定することにより、センサー73への荷重重量を検出することが可能であり、空きベッド重量や人体重量、ベッド上への重量物による荷重重量を算出可能である。
【0008】
なお、センサーはベッドの頭または足側の一方の左右に合計2台設置するので、2台のセンサーから算出された荷重重量の合計の2倍が実際の荷重重量となる。
【0009】
図14に、センサー出力電圧の変化の状態遷移シーケンス図を示し、従来の離床検知装置の動作を説明する。
【0010】
初めにセンサー73にベッド72が載せられていない段階(図14の時間軸スタート時)では、センサー73からの出力電圧は初期電圧(約0.5V)が出力される。
【0011】
センサー73上にベッド72が載せられる(時間9B)とセンサー出力電圧は、空きベッド重量(BED kg)の1/4に相当する電圧値となる。
【0012】
空きベッド重量の1/4に相当する電圧値が出力中に、初期化ボタン78を押下することにより、空きベッド重量(BED kg)を制御装置74のマイコン75が記憶する。この空きベッド重量BED(kg)を記憶する操作を初期化操作と称する。
【0013】
上記、初期化操作後、制御装置74の動作設定スイッチ79を押下することにより、制御装置74は待機状態から監視状態に遷移する(時間9C)。監視状態中に人体71がベッド72に載ると、荷重重量X(kg)はBED(kg)+HUMAN(kg)となる。荷重重量X(kg)が以下の条件でマイコン75は、在床状態か不在状態かを判定する。
【0014】
X(kg)=(BED+HUMAN)−BED≧A であれば 在床状態
X(kg)=(BED+HUMAN)−BED<A であれば 不在状態
【0015】
A(kg)はしきい値重量設定値であり、制御装置74のしきい値設定スイッチ80により設定される。
【0016】
マイコン75が在床状態を検知中に、人体71がベッド72から降りる(時間9E)と、荷重重量X(kg)はBED(kg)となる。
【0017】
このとき、
X(kg)=(BED+ 0 )−BED<A であるので、
不在状態とマイコン75は検知し、「在床状態から不在状態への状態遷移」が発生したため、マイコン75は「離床状態」を判定し、ランプ76の点滅、ブザー77の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン81への離床警報信号を出力する。
【0018】
なお、動作設定スイッチ79により動作設定される前の段階では、「在床状態から不在状態への状態遷移」が発生してもマイコン75は離床状態を判定せず不在状態を保持する。つまり、ベッド72上での意図的な人体71の載り降り時は、待機状態として、離床状態の判定を停止し、「誤報」の発生を低減する。
【0019】
以上のように、センサー73からの荷重重量X(kg)の変動を検知し、しきい値A(kg)を判定値として、在床状態であるか不在状態であるかを検知することで、離床検知を行うことが可能となる。
【0020】
【特許文献1】
特開2000−105884号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の離床検知装置においては、人体重量による重量HUMAN(kg)としきい値A(kg)の差がほとんどない場合、人体71の挙動変化によりマイコン75が在床状態と不在状態を頻繁に検知し、離床判定を頻繁に行うことで「誤報」が発生してしまう。
【0022】
また、ベッド72の上に寝具や治療器具といった重量物を載せることにより、重量物による荷重重量がしきい値A(kg)よりも大きいと、常にマイコン75は在床状態を検知し、人体71がベッド72から降りても不在状態を検知できず、結果、離床状態を判定することができないため、「失報」の発生を招いてしまう。
【0023】
つまり、しきい値A(kg)を大きくすると、人体71の挙動変化により、「誤報」が発生してしまい、しきい値A(kg)を小さくすると、寝具や治療器具等により「在床状態」と検知してしまい、人体71がベッド72から降りても不在状態を検知できず、「失報」の発生を招いてしまうという問題があった。
【0024】
さらに、人体重量と重量物重量の間にしきい値A(kg)を設定するために、しきい値設定スイッチ80を複数準備し、人体71が変わるたび設定し直さなければならないという問題もあった。
【0025】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、離床検知装置における、「誤報」の発生を低減し、「失報」の発生を防止することができる離床検知装置を提供するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明の離床検知装置は、寝具から受ける荷重重量を検出する荷重重量検出手段と、前記荷重重量検出手段によって検出された荷重重量により、前記寝具自体の重量を測定し記憶する寝具重量記憶手段と、前記荷重重量検出手段が検出した荷重重量により、前記寝具上に患者が存在している在床状態と前記寝具上に患者が存在していない不在状態とを判定する状態判定手段と、前記状態判定手段による判定により、前記在床状態から前記不在状態に遷移したと判定されたとき、前記患者が前記寝具から離れた離床状態であることを通知する通知手段とを備え、前記状態判定手段は、前記不在状態から前記在床状態への遷移を判定する在床状態しきい値と、前記在床状態から前記不在状態への遷移を判定する不在状態しきい値とを設定し、前記荷重重量検出手段により検出された荷重重量が、前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量と前記在床状態しきい値とを加えた重量より重いとき前記在床状態と判定し、前記寝具の重量と前記不在状態しきい値とを加えた重量より軽いとき前記不在状態と判定することを特徴とした構成を有している。
【0027】
この構成により、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」と、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」とをそれぞれ設定するので、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」を大きくして、寝具や治療器具といった重量物によって「在床状態」と検知してしまうことを防ぎ、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」を小さくして、人体の挙動による「不在状態」判定への遷移を低減することができ、「誤報」の発生を低減するとともに、「失報」の発生を防止することができることとなる。
【0028】
また、本発明の離床検知装置は、前記状態判定手段は、前記不在状態しきい値を、前記在床状態しきい値の2分の1に設定することを特徴とした構成を有している。
【0029】
この構成により、「在床状態しきい値」と「不在状態しきい値」との差を保ちながら、「不在状態しきい値」による判定値と「ベッドの重量」との差を保つことができるので、人体の挙動による「誤報」の発生を低減しつつ、ベッド上の重量物による「失報」の発生を防止することができることとなる。
【0030】
さらに、本発明の離床検知装置は、寝具から受ける荷重重量を検出する荷重重量検出手段と、前記荷重重量検出手段により前記寝具自体の重量を測定し記憶する寝具重量記憶手段と、前記寝具上に患者が存在している在床状態から前記寝具上に患者が存在していない不在状態への遷移を判定する不在状態しきい値のみを設定し、前記荷重重量検出手段により検出された荷重重量が、前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量と前記不在状態しきい値とを加えた重量より重い状態から、前記寝具の重量と前記不在状態しきい値とを加えた重量より軽い状態に遷移したとき、前記患者が前記寝具から離れた離床状態であると判定する状態判定手段と、前記状態判定手段により前記離床状態であると判定されたとき、前記離床状態であることを通知する通知手段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0031】
この構成により、「不在状態しきい値」のみを設定し、前記寝具上に患者が存在している「在床状態」から前記寝具上に患者が存在していない「不在状態」への遷移のみを判定するので、前記「不在状態」から前記「在床状態」への遷移を判定する「しきい値」の値を設定せずに、前記「不在状態しきい値」を設定することができるので、ベッド上に寝具や治療器具といった重量物が載ることが予想される場合には、前記「不在状態しきい値」を大きく設定するなど、適切なしきい値設定を行うことができ、「離床状態」の検知もれによる「失報」を防止することができることとなる。
【0032】
さらに、本発明の離床検知装置は、寝具から受ける荷重重量を検出する荷重重量検出手段と、前記寝具上に患者が存在している在床状態から前記寝具上に患者が存在していない不在状態への遷移を判定する不在状態しきい値を設定し、前記荷重重量検出手段により検出された荷重重量が、直前に検出された荷重重量より、前記不在状態しきい値分以上軽くなったとき、前記患者が前記寝具から離れた離床状態であると判定する状態判定手段と、前記状態判定手段により前記離床状態であると判定されたとき、前記離床状態であることを通知する通知手段とを備えたことを特徴とした構成を有している。
【0033】
この構成により、直前に検出された荷重重量より、前記不在状態しきい値分以上軽くなったとき、「離床状態」であると判定するので、ベッド上の荷重重量の減算量によって「離床状態」を検知することができ、ベッド上に寝具や治療器具といった重量物が載っていても、重量物の荷重に左右されず的確に「離床状態」を検知し、「誤報」や「失報」の発生を防止することができることとなる。
【0034】
また、本発明の離床検知装置は、前記荷重重量検出手段により前記寝具自体の重量を測定し記憶する寝具重量記憶手段を備え、前記状態判定手段は、前記荷重重量検出手段が前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量より重い荷重重量を検出したとき、この荷重重量と、前記寝具重量とにより、前記患者重量を予測し、前記不在状態しきい値を設定することを特徴とした構成を有している。
【0035】
この構成により、ベッド上の荷重重量とベッドの重量とにより、患者の重量を予測し、前記不在状態しきい値を自動的に設定するので、ベッドに載る患者が変わる度に操作者がしきい値を設定し直す必要がなく、人体重量に合わせて調節する煩雑なしきい値設定操作を解消することができることとなる。
【0036】
また、本発明の離床検知装置は、前記状態判定手段は、前記荷重重量検出手段が前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量より重い荷重重量を検出したとき、この荷重重量から、前記寝具重量を減算した値を最大不在状態しきい値とし、前記不在状態しきい値を前記最大不在状態しきい値の2分の1に設定することを特徴とした構成を有している。
【0037】
この構成により、荷重重量と「不在状態しきい値」との差を保ちながら、「不在状態しきい値」による判定値と「ベッドの重量」との差を保つことができるので、人体の挙動による「誤報」の発生を低減しつつ、ベッド上の重量物による「失報」の発生を防止することができることとなる。
【0038】
また、本発明の離床検知装置は、前記荷重重量検出手段が検出した荷重重量の最大値を測定し記憶する最大荷重重量記憶手段を備え、前記状態判定手段は、前記最大荷重重量記憶手段に記憶された最大荷重重量に基づいて前記不在状態しきい値を設定することを特徴とした構成を有している。
【0039】
この構成により、最大の荷重重量とベッドの重量とにより、患者の重量を予測し、前記不在状態しきい値を自動的に設定するので、ベッドに載る患者が変わる度に操作者がしきい値を設定し直す必要がなく、人体重量およびベッド上の重量物に合わせて調節する煩雑なしきい値設定操作を解消することができることとなる。
【0040】
また、本発明の離床検知装置は、前記状態判定手段は、前記最大荷重重量記憶手段に記憶された最大荷重重量から、前記寝具重量を減算した値を最大不在状態しきい値とし、前記不在状態しきい値を前記最大不在状態しきい値の2分の1に設定することを特徴とした構成を有している。
【0041】
この構成により、最大荷重重量と「不在状態しきい値」との差を保ちながら、「不在状態しきい値」による判定値と「ベッドの重量」との差を保つことができるので、ベッド上の重量物や人体の挙動による「誤報」の発生を低減しつつ、ベッド上の重量物による「失報」の発生を防止することができることとなる。
【0042】
さらに、本発明の離床検知装置は、前記状態判定手段による状態判定の動作設定および解除を行う状態判定動作設定手段を備え、前記最大荷重重量記憶手段は、前記状態判定動作設定手段により前記状態判定の動作設定が解除されたとき、前記記憶した最大荷重重量を初期化することを特徴とした構成を有している。
【0043】
この構成により、動作設定操作により最大荷重重量が初期化されるので、日々の動作設定操作により「しきい値」設定の調整作業が取り込まれ、操作者が意識せずに荷重重量調整を行うことができ、日々の煩雑な調整作業を解消することができることとなる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
【0045】
本発明の第1の実施の形態の離床検知装置を図1に示す。図1に示すように、本実施の形態の離床検知装置は、人体1が載るベッド2のキャスター下に設置され、このベッド2からの荷重により出力電圧が変化するセンサー3と、このセンサー3の出力電圧を検出し、人体1がベッド2に載っている「在床状態」と人体1がベッド2に載っていない「不在状態」とを検出する制御装置4と、「在床状態」から「不在状態」に変化する「離床状態」信号を上記制御装置4から受信し、操作者に「離床状態」を通知するナースコールインターホン11とを備えている。
【0046】
また、制御装置4は、この制御装置4全体のコントロールを行うマイコン5と、「離床状態」を操作者に視覚的に知らせるランプ6と、聴覚的に知らせるブザー7と、初期化操作を入力するための初期化スイッチ8と、動作設定操作を入力する動作設定スイッチ9と、しきい値設定を入力するしきい値設定スイッチ10とを備えている。
【0047】
また、センサー3の出力電圧特性を、図2に示す。図2に示すように、センサー3に荷重が掛からない場合には、初期電圧(約0.5V)が出力され、荷重が増すことにより出力電圧が正比例(1kgあたり約0.03Vの増加率)して増加する。荷重が一定値(約118kg)に達すると、出力電圧は飽和状態(約4.1V)となる。つまり、センサー3の出力電圧を測定することにより、センサー3への荷重重量を検出することが可能であり、空きベッド重量や人体重量、ベッド上への重量物による荷重重量を算出可能である。
【0048】
なお、センサー3は、ベッドの頭または足側の一方の左右に合計2台設置するので、2台のセンサー3から算出された荷重重量の合計の2倍が、実際の荷重重量となる。
【0049】
以下の説明では、人体1の体重をHUMAN(kg)、空きベッド2の重量をBED(kg)とし、センサー3にかかる荷重重量(正確には、2台のセンサー3から算出された荷重重量の合計の2倍)をX(kg)、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」をXon(kg)、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」をXoff(kg)として説明する。
【0050】
また、不在状態において、
X(kg)≧BED(kg)+Xon(kg)
のとき、在床状態と判定し、
X(kg)<BED(kg)+Xon(kg)
のとき、不在状態継続と判定する。
【0051】
在床状態においては、
X(kg)≧BED(kg)+Xoff(kg)
のとき、在床状態継続と判定し、
X(kg)<BED(kg)+Xoff(kg)
のとき、不在状態(在床状態から不在状態への遷移、すなわち、離床状態)と判定する。
【0052】
また、HUMAN>Xon、Xoff=Xon/2と設定する。
【0053】
次に、本実施の形態に係る離床検知装置の動作について、説明する。図3は、センサー3の荷重重量の状態遷移シーケンス図である。また、図4は、本実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャートである。
【0054】
時間2Aにおいて、センサー3にベッド2が載せられ(ステップs11で判断)、時間2Bで操作者が初期化スイッチ8の押下で初期化操作する(ステップs12で判断)ことにより、マイコン5に空きベッド重量BED(kg)が記憶される(ステップs13)。初期化操作は、ベッドの重量、種類ごとに行う必要があり、ベッド2の設置後に人体1が載る前に操作される。
【0055】
次に、夜間等の人体1の落下や徘徊を早期に検知する必要がある時間帯になると、操作者が動作設定スイッチ9を押下(時間2C、ステップs14で判断)することにより、マイコン5が監視状態となる(ステップs15)。
【0056】
時間2D以降の監視状態中に、ベッド2に人体1(体重HUMAN(kg))が載ると(ステップs16で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0057】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)
(ステップs17)となり、上記判定により、
【0058】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)≧BED(kg)+Xon(kg)
(∵ HUMAN>Xon)
で在床状態とマイコン5は検知する(ステップs18)。つまり、HUMAN(kg)とXon(kg)に少しでも差(HUMAN>Xon)があれば、在床状態が確定する。
【0059】
この状態で、人体1がベッド2上で起き上がったり寝返りを打った場合、荷重重量X(kg)は、BED+HUMANの前後を変動するため、HUMAN(kg)とXon(kg)に少しの差しかない状態では、BED+Xonを下まわることはあるが、Xoff(kg)はXon(kg)の半分に設定されているため、荷重重量X(kg)が変動して、BED+Xoffを下まわることはない。
【0060】
次に、時間2Eにおいて、人体1がベッド2から降りると(ステップs19で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0061】
X(kg)=BED(kg)<BED(kg)+Xoff(kg)
で不在状態とマイコン5は検知し(ステップs20)、在床状態から不在状態と遷移したためマイコン5は離床状態と判定し、ランプ6の点滅、ブザー7の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン11への離床警報信号を出力する(ステップs21)。
【0062】
以上のようにして、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」Xonと、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoffとを別々に設定し、Xon>Xoff(例えば、2倍程度)とすることにより、人体重量HUMANと「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」Xonとの差がほとんどない場合であっても、人体重量HUMANと「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoffとに大きな差を持たせることができ、人体の挙動による「誤報」の発生を低減することができる。
(第2の実施の形態)
【0063】
次に、本発明の第2の実施の形態の離床検知装置について、説明する。本実施の形態の離床検知装置は、図1に示した第1の実施の形態の離床検知装置と同様の構成である。
【0064】
ここで、上記実施の形態と同様に、人体1の体重をHUMAN(kg)、空きベッド2の重量をBED(kg)、センサー3にかかる荷重重量をX(kg)、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」をXoff(kg)とし、さらに、ベッド2に載る人体1以外の重量物をFUZOKU(kg)、監視状態から待機状態に遷移するまでの最大荷重重量をXmax(kg)とする。
【0065】
また、監視状態から待機状態に遷移するまでは、荷重重量X(kg)が変動するに従い、下記の条件で最大荷重重量Xmax(kg)を変更する。
【0066】
X(kg)>Xmax(kg)の場合は、
Xmax(kg)をX(kg)に更新し、在床状態を継続する。
Xmax(kg)−Xoff(kg)≦X(kg)≦Xmax(kg)の場合は、
Xmax(kg)は更新せず、在床状態を継続する。
X(kg)<Xmax(kg)−Xoff(kg)の場合は、
Xmax(kg)を更新せず、不在状態を検知し離床状態と判定する。
【0067】
さらに、HUMAN>Xoffとなるように設定する。
【0068】
次に、本実施の形態に係る離床検知装置の動作について、説明する。図5は、センサー3の荷重重量の状態遷移シーケンス図であり、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoff(kg)は、しきい値設定スイッチ10により設定されている。また、図6は、本実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャートである。
【0069】
時間3Aにおいて、センサー3にベッド2が載せられ(ステップs31で判断)、時間3Bで操作者が初期化スイッチ8の押下で初期化操作する(ステップs32で判断)ことにより、マイコン5に空きベッド重量BED(kg)が記憶される(ステップs33)。初期化操作は、ベッドの重量、種類ごとに行う必要があり、ベッド2の設置後に人体1が載る前に操作される。
【0070】
次に、夜間等の人体1の落下や徘徊を早期に検知する必要がある時間帯になると、操作者が動作設定スイッチ9を押下(時間3C、ステップs34で判断)することにより、マイコン5が監視状態となる(ステップs35)。このときの荷重重量を、Xmax(kg)(=BED(kg))として記憶する(ステップs36)。時間3C以降、監視状態が待機状態に遷移するまでは、荷重重量X(kg)が変動するに従い、上記の条件で荷重重量Xmax(kg)を変更する。
【0071】
時間3Dにおいて、ベッド2に人体1(体重HUMAN(kg))が載ると(ステップs37で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0072】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)>Xmax(kg)
(ステップs38で判断)となるので、Xmax=BED+HUMANと更新し、在床状態に遷移する(ステップs39)。
【0073】
次に、時間3Eにおいて、人体1がベッド2から降りると(ステップs37で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0074】
X(kg)=BED(kg) <Xmax(kg)−Xoff(kg)
=BED+HUMAN−Xoff(kg)
(∵ HUMAN>Xoff)
(ステップs38、ステップs40で判断)となるので、マイコン5はXmax(kg)を更新せず、不在状態を検知し離床状態と判定し、ランプ6の点滅、ブザー7の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン11への離床警報信号を出力する(ステップs42)。
【0075】
続いて時間3Fにおいて、ベッド2に人体1(体重HUMAN(kg))と重量物(FUZOKU(kg))が載ると(ステップs37で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0076】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)+FUZOKU(kg)>Xmax(kg)
=BED+HUMAN
(ステップs38で判断)となるので、Xmax=BED+HUMAN+FUZOKUと更新し、在床状態に遷移する(ステップs39)。
【0077】
次に、時間3Gにおいて人体1がベッド2から降りると(ステップs37で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0078】
X(kg)=BED(kg) +FUZOKU(kg)<Xmax(kg)−Xoff(kg)
=BED+HUMAN+FUZOKU−Xoff
(∵ HUMAN>Xoff)
(ステップs38、ステップ40で判断)となるので、マイコン5はXmax(kg)を更新せずに、不在状態を検知し離床状態と判定し、ランプ6の点滅、ブザー7の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン11への離床警報信号を出力する(ステップs42)。
【0079】
ここで、もし「不在状態」への判定が、 X(kg)<BED(kg)+Xoff(kg) に設定され、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoff(kg)より大きな重量物FUZOKU(kg)(FUZOKU>Xoff)がベッド2上に載っていると、
【0080】
X(kg)=BED(kg)+FUZOKU(kg) > BED(kg)+Xoff(kg)
となり、「離床状態」を検知することができない。
【0081】
以上のようにして、監視状態において寝具や医療器具のような重量物がベッド2に設置されても、重量物を人体1の重量と誤認識することなく、「失報」の発生を防止することができる。
(第3の実施の形態)
【0082】
次に、本発明の第3の実施の形態の離床検知装置について、説明する。
【0083】
図7に示すように、本実施の形態の離床検知装置は、人体41が載るベッド42のキャスター下に設置され、このベッド42からの荷重により出力電圧が変化するセンサー43と、このセンサー43の出力電圧を検出し、人体41がベッド42に載っている「在床状態」と人体41がベッド42に載っていない「不在状態」とを検出する制御装置44と、「在床状態」から「不在状態」に変化する「離床状態」信号を上記制御装置44から受信し、操作者に「離床状態」を通知するナースコールインターホン50とを備えている。
【0084】
また、制御装置44は、この制御装置44全体のコントロールを行うマイコン45と、「離床状態」を操作者に視覚的に知らせるランプ46と、聴覚的に知らせるブザー47と、初期化操作を入力するための初期化スイッチ48と、動作設定操作を入力する動作設定スイッチ49とを備えている。
【0085】
また、センサー43の出力電圧特性は、図2に示した出力電圧特性と同様であり、センサー43に加わる荷重重量に正比例して出力する特性となっている。
【0086】
ここで、上記実施の形態と同様に、人体41の体重をHUMAN(kg)、空きベッド42の重量をBED(kg)、ベッド42に載る人体41以外の重量物をFUZOKU(kg)、センサー43にかかる荷重重量をX(kg)、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」をXoff(kg)、監視状態から待機状態に遷移するまでの最大荷重重量をXmax(kg)とする。
【0087】
また、監視状態から待機状態に遷移するまでは、荷重重量X(kg)が変動するに従い、下記の条件で最大荷重重量Xmax(kg)を変更する。
【0088】
X(kg)>Xmax(kg)の場合は、
Xmax(kg)をX(kg)に更新し、在床状態を継続する。
Xmax(kg)−Xoff(kg)≦X(kg)≦Xmax(kg)の場合は、
Xmax(kg)は更新せず、在床状態を継続する。
X(kg)<Xmax(kg)−Xoff(kg)の場合は、
Xmax(kg)を更新せず、不在状態を検知し離床状態と判定する。
【0089】
さらに、空きベッド重量BED(kg)と荷重重量X(kg)(空きベッド重量BED(kg)+人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))から、ベッド42上の荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))を算出し、荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))の1/2を「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoff(kg)に設定する。
【0090】
また、ここでは、FUZOKU<HUMANとする。
【0091】
次に、本実施の形態に係る離床検知装置の動作について、説明する。図8は、センサー43の荷重重量の状態遷移シーケンス図である。また、図9は、本実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャートである。
【0092】
時間5Aにおいて、センサー43にベッド42が載せられ(ステップs51で判断)、時間5Bで操作者が初期化スイッチ48の押下で初期化操作する(ステップs52で判断)ことにより、マイコン45に空きベッド重量BED(kg)が記憶される(ステップs53)。初期化操作は、ベッドの重量、種類ごとに行う必要があり、ベッド42の設置後に人体41が載る前に操作される。
【0093】
次に、夜間等の人体41の落下や徘徊を早期に検知する必要がある時間帯になると、操作者が動作設定スイッチ49を押下(時間5C、ステップs54で判断)することにより、マイコン45が監視状態となる(ステップs55)。このときの荷重重量をXmax(kg)(=BED(kg))として記憶する(ステップs56)。時間4C以降、監視状態が待機状態に遷移するまでは、荷重重量X(kg)が変動するに従い、上記の条件で最大荷重重量Xmax(kg)を変更する。
【0094】
なお、上述のように、空きベッド重量BED(kg)と最大荷重重量Xmax(kg)から、ベッド42上の荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))を算出し、荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))の1/2を「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoff(kg)に自動設定する。
【0095】
この条件下で、時間5Dにおいて、ベッド42に人体41(体重HUMAN(kg))が載ると(ステップs57で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0096】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)>Xmax(kg)
=BED(kg)
(ステップs58で判断)となるので、Xmax=BED+HUMANと更新し、在床状態に遷移する(ステップs59)。
【0097】
また、このとき、
Xoff=(HUMAN)/2
に更新する(ステップs60)。
【0098】
次に、時間5Eにおいて、人体41がベッド42から降りると(ステップs57で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0099】
X(kg)=BED(kg) <Xmax(kg)−Xoff(kg)
=BED+HUMAN−(HUMAN)/2
=BED+(HUMAN)/2
(ステップs58、ステップs61で判断)となるので、マイコン45はXmax(kg)を更新せずに、不在状態を検知し離床状態と判定し、ランプ46の点滅、ブザー47の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン50への離床警報信号を出力する(ステップs63で判断)。
【0100】
時間5Fにおいては、ベッド42に人体41(体重HUMAN(kg))が載ると(ステップs57で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0101】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)=Xmax(kg)
(ステップs58、ステップs61で判断)となるので、Xmax=BED+HUMANのままで、在床状態に遷移する(ステップs62)。
【0102】
時間5Gにおいては、重量物(FUZOKU(kg))がベッド42に載せられると(ステップs57で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0103】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)+FUZOKU(kg)>Xmax (kg)
=BED+HUMAN
(ステップs58で判断)となるので、マイコン45はXmax(kg)を更新し、
Xmax(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)+FUZOKU(kg)とし、
在床状態を継続する(ステップs59)。
【0104】
また、このとき、
Xoff=(HUMAN+FUZOKU)/2
に更新する(ステップs60)。
【0105】
時間5Hにおいては、人体41がベッド42から降りると(ステップs57で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0106】
X(kg)=BED(kg) +FUZOKU(kg)<Xmax(kg)−Xoff(kg)
=BED+(HUMAN+FUZOKU) /2
(∵ FUZOKU<HUMAN)
(ステップs58、ステップs61で判断)となるので、マイコン45はXmax(kg)を更新せずに、不在状態を検知し離床状態と判定し、ランプ46の点滅、ブザー47の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン51への離床警報信号を出力する(ステップs63で判断)。
【0107】
以上のようにして、「空きベッド重量」と「空きベッド重量+荷重重量」から、「荷重重量の絶対値」を算出し、「荷重重量の絶対値」の1/2をしきい値Xoff(kg)に自動設定することにより、人体重量に合わせて調節する煩雑なしきい値設定操作を解消することができる。
(第4の実施の形態)
【0108】
次に、本発明の第4の実施の形態の離床検知装置について、説明する。本実施の形態の離床検知装置は、図7に示した第3の実施の形態の離床検知装置と同様の構成である。
【0109】
さらに、動作設定スイッチ49を押下することにより、最大荷重重量Xmax(kg)は、設定し直され、更新される。
【0110】
ここで、上記実施の形態と同様に、人体41の体重をHUMAN(kg)、空きベッド42の重量をBED(kg)、ベッド42に載る人体41以外の重量物をFUZOKU(kg)、センサー43にかかる荷重重量をX(kg)、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」をXoff(kg)、監視状態から待機状態に遷移するまでの最大荷重重量をXmax(kg)とする。
【0111】
また、監視状態から待機状態に遷移するまでは、荷重重量X(kg)が変動するに従い、下記の条件で最大荷重重量Xmax(kg)を変更する。
【0112】
X(kg)>Xmax(kg)の場合は、
Xmax(kg)をX(kg)に更新し、在床状態を継続する。
Xmax(kg)−Xoff(kg)≦X(kg)≦Xmax(kg)の場合は、
Xmax(kg)は更新せず、在床状態を継続する。
X(kg)<Xmax(kg)−Xoff(kg)の場合は、
Xmax(kg)を更新せず、不在状態を検知し離床状態と判定する。
【0113】
さらに、空きベッド重量BED(kg)と最大荷重重量Xmax(kg)(空きベッド重量BED(kg)+人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))から、ベッド42上の荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))を算出し、荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))の1/2を「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoff(kg)に設定する。
【0114】
また、ここでは、FUZOKU<HUMANとする。
【0115】
次に、本実施の形態に係る離床検知装置の動作について、説明する。図10は、センサー43の荷重重量の状態遷移シーケンス図である。また、図11は、本実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャートである。
【0116】
時間6Aにおいて、センサー43にベッド42が載せられ(ステップs71で判断)、時間6Bで操作者が初期化スイッチ48の押下で初期化操作する(ステップs72で判断)ことにより、マイコン45に空きベッド重量BED(kg)が記憶される(ステップs73)。初期化操作は、ベッドの重量、種類ごとに行う必要があり、ベッド42の設置後に人体41が載る前に操作される。
【0117】
次に、夜間等の人体41の落下や徘徊を早期に検知する必要がある時間帯になると、操作者が動作設定スイッチ49を押下(時間6C、ステップs74で判断)することにより、マイコン45が監視状態となる(ステップs75)。このときの荷重重量をXmax(kg)(=BED(kg))として記憶する(ステップs76)。時間6C以降、監視状態が待機状態に遷移するまでは、荷重重量X(kg)が変動するに従い、上記の条件で最大荷重重量Xmax(kg)を変更する。
【0118】
なお、上述のように、空きベッド重量BED(kg)と最大荷重重量Xmax(kg)から、ベッド42上の荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))を算出し、荷重重量の絶対値(人体重量HUMAN(kg)+重量物重量FUZOKU(kg))の1/2を「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」Xoff(kg)に自動設定する。
【0119】
この条件下で、時間6Dにおいて、ベッド42に人体41(体重HUMAN(kg))が載ると(ステップs77で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0120】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)>Xmax(kg)
=BED(kg)
(ステップs78で判断)となるので、Xmax=BED+HUMANと更新し、在床状態に遷移する(ステップs79)。
【0121】
また、このとき、
Xoff=(HUMAN)/2
に更新する(ステップs80)。
【0122】
次に、時間6Eにおいて、重量物(FUZOKU(kg))がベッド42に載せられると(ステップs77で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0123】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)+FUZOKU(kg)>Xmax(kg)
=BED+HUMAN
(ステップs78で判断)となるので、マイコン45はXmax(kg)を更新し、
Xmax(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)+FUZOKU(kg)とし、
在床状態を継続する(ステップs79)。
【0124】
また、このとき、
Xoff=(HUMAN+FUZOKU)/2
に更新する(ステップs80)。
【0125】
時間6E以降6Fまでは、重量物FUZOKU(kg)がベッド42上から取り除かれても(ステップs77で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0126】
X(kg)=BED(kg)+HUMAN(kg)>Xmax(kg)−Xoff(kg)
=BED+HUMAN+FUZOKU−(HUMAN+FUZOKU)/2=BED+(HUMAN+FUZOKU)/2
(∵ FUZOKU<HUMAN)
(ステップs78、ステップs81で判断)となるので、マイコン45はXmax(kg)を更新せずに、在床状態を保持する(ステップs82)。
【0127】
次に、時間6Fにおいて、人体41がベッド42から降りると(ステップs77で判断)、
荷重重量X(kg)は、
【0128】
X(kg)=BED(kg) +FUZOKU(kg)<Xmax(kg)−Xoff(kg)
=BED+(HUMAN+FUZOKU)/2
(ステップs78、ステップs81で判断)となるので、マイコン5はXmax(kg)を更新せずに、不在状態を検知し離床状態と判定し、ランプ46の点滅、ブザー47の鳴動を行い、同時にナースコールインターホン50への離床警報信号を出力する(ステップs83)。
【0129】
時間6F以降6Gまでは、制御装置45の記憶情報として、
Xmax=BED(kg) +HUMAN(kg)+FUZOKU(kg)
のままであるが、実際の荷重重量X(kg)は、
X(kg)=BED(kg)+FUZOKU(kg)
であり、Xmaxと実際の荷重重量のズレは「誤報」の要因になりかねない。
【0130】
しかしながら、離床検知装置は監視の必要性がなくなる(通常は起床時)と監視状態から待機状態に動作設定を変更され(ステップs84)、監視が必要(通常は就寝後)となると再度監視状態に設定される(ステップs75)ので、通常1日(24時間)以内には、動作設定スイッチ49による再度の監視状態への動作設定が行われる。そこで、動作設定操作に合わせ、最大荷重重量Xmax(kg)を最新の荷重重量X(kg)に自動的に調整し直す(ステップs76)ことにより、時間6Gにおいて荷重重量Xmax(kg)が最新の荷重重量(BED(kg)+HUMAN(kg))に変更される。
【0131】
以上のように、監視状態中に重量物の取り外しが行われても、通常1日以内に最大荷重重量Xmax(kg)が使用者の操作意識に関係なく最新の荷重重量に変更されるため、「誤報」の要因となる最大荷重重量値Xmaxの誤差が自動調整され、操作者による日々の煩雑な調整作業を解消することができる。
【0132】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の離床検知装置は、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」と、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」とをそれぞれ設定することにより、「不在状態から在床状態に遷移する場合のしきい値」を大きくして、寝具や治療器具といった重量物により「在床状態」と検知することを防ぎ、「在床状態から不在状態に遷移する場合のしきい値」を小さくして、人体の挙動による「不在状態」への遷移を低減することができ、「誤報」の発生を低減し、「失報」の発生を防止することができるというすぐれた効果を有する離床検知装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の離床検知装置を示すブロック図
【図2】センサーの出力電圧特性図
【図3】本発明の第1の実施の形態における離床検知装置の荷重重量の状態遷移シーケンス図
【図4】本発明の第1の実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャート
【図5】本発明の第2の実施の形態における離床検知装置の荷重重量の状態遷移シーケンス図
【図6】本発明の第2の実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャート
【図7】本発明の第3の実施の形態の離床検知装置を示すブロック図
【図8】本発明の第3の実施の形態における離床検知装置の荷重重量の状態遷移シーケンス図
【図9】本発明の第3の実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャート
【図10】本発明の第4の実施の形態における離床検知装置の荷重重量の状態遷移シーケンス図
【図11】本発明の第4の実施の形態における離床検知装置の動作処理を示すフローチャート
【図12】従来の離床検知装置を示すブロック図
【図13】センサーの出力電圧特性図
【図14】従来の離床検知装置の荷重重量の状態遷移シーケンス図
【符号の説明】
1、41、71  人体
2、42、72  ベッド
3、43、73  センサー
4、44、74  制御装置
5、45、75  マイコン
6、46、76  ランプ
7、47、77  ブザー
8、48、78  初期化スイッチ
9、49、79  動作設定スイッチ
10、80 しきい値設定スイッチ
11、50、81  ナースコールインターホン

Claims (9)

  1. 寝具から受ける荷重重量を検出する荷重重量検出手段と、
    前記荷重重量検出手段によって検出された荷重重量により、前記寝具自体の重量を測定し記憶する寝具重量記憶手段と、
    前記荷重重量検出手段が検出した荷重重量により、前記寝具上に患者が存在している在床状態と、前記寝具上に患者が存在していない不在状態とを判定する状態判定手段と、
    前記状態判定手段による判定により、前記在床状態から前記不在状態に遷移したと判定されたとき、前記患者が前記寝具から離れた離床状態であることを通知する通知手段とを備え、
    前記状態判定手段は、前記不在状態から前記在床状態への遷移を判定する在床状態しきい値と、前記在床状態から前記不在状態への遷移を判定する不在状態しきい値とを設定し、前記荷重重量検出手段により検出された荷重重量が、前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量と前記在床状態しきい値とを加えた重量より重いとき前記在床状態と判定し、前記寝具の重量と前記不在状態しきい値とを加えた重量より軽いとき前記不在状態と判定することを特徴とする離床検知装置。
  2. 前記状態判定手段は、前記不在状態しきい値を、前記在床状態しきい値の2分の1に設定することを特徴とする請求項1に記載の離床検知装置。
  3. 寝具から受ける荷重重量を検出する荷重重量検出手段と、
    前記荷重重量検出手段により前記寝具自体の重量を測定し記憶する寝具重量記憶手段と、
    前記寝具上に患者が存在している在床状態から前記寝具上に患者が存在していない不在状態への遷移を判定する不在状態しきい値のみを設定し、前記荷重重量検出手段により検出された荷重重量が、前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量と前記不在状態しきい値とを加えた重量より重い状態から、前記寝具の重量と前記不在状態しきい値とを加えた重量より軽い状態に遷移したとき、前記患者が前記寝具から離れた離床状態であると判定する状態判定手段と、
    前記状態判定手段により前記離床状態であると判定されたとき、前記離床状態であることを通知する通知手段とを備えたことを特徴とする離床検知装置。
  4. 寝具から受ける荷重重量を検出する荷重重量検出手段と、
    前記寝具上に患者が存在している在床状態から前記寝具上に患者が存在していない不在状態への遷移を判定する不在状態しきい値を設定し、前記荷重重量検出手段により検出された荷重重量が、直前に検出された荷重重量より、前記不在状態しきい値分以上軽くなったとき、前記患者が前記寝具から離れた離床状態であると判定する状態判定手段と、
    前記状態判定手段により前記離床状態であると判定されたとき、前記離床状態であることを通知する通知手段とを備えたことを特徴とする離床検知装置。
  5. 前記荷重重量検出手段により前記寝具自体の重量を測定し記憶する寝具重量記憶手段を備え、
    前記状態判定手段は、前記荷重重量検出手段が前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量より重い荷重重量を検出したとき、この荷重重量と、前記寝具重量とにより、前記患者重量を予測し、前記不在状態しきい値を設定することを特徴とする請求項4に記載の離床検知装置。
  6. 前記状態判定手段は、前記荷重重量検出手段が前記寝具重量記憶手段に記憶された前記寝具の重量より重い荷重重量を検出したとき、この荷重重量から、前記寝具重量を減算した値を最大不在状態しきい値とし、前記不在状態しきい値を前記最大不在状態しきい値の2分の1に設定することを特徴とする請求項5に記載の離床検知装置。
  7. 前記荷重重量検出手段が検出した荷重重量の最大値を測定し記憶する最大荷重重量記憶手段を備え、
    前記状態判定手段は、前記最大荷重重量記憶手段に記憶された最大荷重重量に基づいて前記不在状態しきい値を設定することを特徴とする請求項5に記載の離床検知装置。
  8. 前記状態判定手段は、前記最大荷重重量記憶手段に記憶された最大荷重重量から、前記寝具重量を減算した値を最大不在状態しきい値とし、前記不在状態しきい値を前記最大不在状態しきい値の2分の1に設定することを特徴とする請求項7に記載の離床検知装置。
  9. 前記状態判定手段による状態判定の動作設定および解除を行う状態判定動作設定手段を備え、
    前記最大荷重重量記憶手段は、前記状態判定動作設定手段により前記状態判定の動作設定が解除されたとき、前記記憶した最大荷重重量を初期化することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の離床検知装置。
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