JP2004102927A - 記憶補助装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者の現在位置近傍で実行できる用件を通知する記憶補助装置において、他の場所でも同じ用件が実行できる場合にそれを通知する。
【解決手段】実行可能用件検出部24が、利用者の現在位置近傍の近傍エリア内から、予め利用者が登録した用件を実行できる店舗/施設を検出すると、エリア外候補検索部32が、データ管理部20に登録された店舗/施設データ206の中から、その用件に合致する近傍エリア外のものを検索する。そして、検索された用件のリストを、近傍エリア内の用件検索結果と同じ画面に表示する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、忘却を防ぐための記憶補助装置に関し、特に、意図した行為の内容に関するメッセージを適切な時機に利用者に告知することによってしわすれを防ぐための記憶補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
意図した行為内容を適切な時機に想起することに失敗することによる「しわすれ現象」は日常頻繁に発生する。「しわすれ」を防ぐために、これまで様々な記憶補助装置が考案されてきた(例えば非特許文献1参照)。そのなかで、特に、意図した行為内容に関するメッセージとそれを実行すべき日時を入力しておくと、その日時が到来する直前になるとアラームを発するともに、入力されたメッセージを利用者に告知することができる電子記憶補助装置(Electronic reminder)は、会議や人との待ち合わせなど時間によってその実行が規定された意図を忘れずに実行するために有効でありすでに広く普及している。
【0003】
一方、最近になって、GPS(Global Positioning System)など利用者の現在位置情報を取得する手段を携帯端末に内蔵もしくは接続して、利用者が意図を実行することができる場所に近づいたときにアラームを発して、意図した行為の内容に関するメッセージ(リマインディングメッセージと呼ぶ)を告知することができる記憶補助装置も考案されている。例えば、特許文献1には、移動体の位置をGPSで検出し、あらかじめ設定した監視スポットに移動体が近づくと、例えば当該移動体の搭乗者に、ポケットベル等で知らせるシステムが開示されている。
【0004】
また、特許文献2「買い物支援サーバ及び買い物支援方法及び携帯端末」は、買い物という行為に限定したものであり、また依頼者が行った買い物依頼を被依頼者に通知するシステムなので、記憶補助装置とは異なるが、GPS等を利用して被依頼者が目的の店舗近傍に来た時に買い物依頼を通知する仕組みが示されている。このシステムでは、利用者の現在位置と店舗の位置から両者の距離を算定し、それが一定距離に近づいた場合に、あらかじめ入力された買い物に関するリマインディングメッセージ(品物名や店舗名)を利用者に通知することができる。例えば、利用者がパン屋に接近したときに、アラームが作動するとともに、「パンを買ってきてください」というメッセージを受け取ることができる。これは時間ではなく、場所によってその実行が規定される意図を、忘れずに実行するために有効な装置である。
【0005】
またこの特許文献2には、利用者の通勤ルートを登録すると、そのルートの中で依頼された商品群を最も安く購入できる店舗を見つけ、その店舗の近傍を利用者が通る時にその依頼を通知する仕組みも開示されている。
【0006】
【非特許文献1】
Herman & Petro [1990] ”Commercial memory aids”, 論文誌Applied Cognitive Psychology,第4巻, 439−450、John Wiley & Sons.Ltd  (アメリカ合衆国)
【特許文献1】
特開平10−30703号公報(0004,0005,0008段落)
【特許文献2】
特開2002−117221号公報(0037,0072〜0075,0084〜0089段落,図22)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の場所を通知のためのトリガとする記憶補助装置では、用件を達成できる場所に利用者が近づいた場合には、常にリマインディングメッセージを提示するが、その際、利用者が同じ用件を、おそらくより良い条件で達成できる機会があったとしても、それを利用者に通知する機能は有していない。したがって従来装置を用いた場合には、例えば、「ケーキを購入すること」というメッセージを受けて、利用者はメッセージを受けた近くの店舗でケーキを買い、その後でもっと安くておいしいケーキ屋が帰宅ルート上にあったことを後から想起して、買ってしまったことを後悔するかもしれない。
【0008】
また、特許文献2に示されたシステムでは、依頼に対する最適な店舗に近づくと利用者に対して依頼を通知するので、ある程度は改善されるが、利用者が通常のルートから外れてその最適店舗近傍を通らなかった場合には通知がなされないという問題がある。また、このシステムはあらかじめ設定された判断基準に従って最適店舗を選択する構成なので、利用者の意図に必ずしも適合しない店舗が最適店舗として選択される可能性がある。この場合、例えば最適店舗と判定された店舗近傍でリマインディングメッセージを受けた時点では、その用件について利用者自身がもっとよいと思う店舗をすでに通り過ぎてしまっているなどの問題が生じる。
【0009】
したがって、本発明の課題は、特定の用件を達成できる場所が複数ある場合には、それを利用者に気付かせるかたちでリマインディングメッセージの通知ができる記憶補助装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る記憶補助装置は、利用者の現在位置を検出し、その現在位置を基準とする近傍エリア内で、その利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索し、その検索結果を提示する記憶補助装置であって、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が前記近傍エリア内で検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索するエリア外検索手段と、前記近傍エリア内の検索結果と関連づけて、前記エリア外検索手段の検索結果を提示する検索結果提示手段と、を備える。
【0011】
この構成では、利用者の現在位置近傍(すなわち近傍エリア内)で実行できる用件の検索結果に関連づけて、その近傍エリア外でその用件を実行できる施設を合わせて提示することができるので、利用者が近くでその用件を済ませるべきかどうかを判断する際の助けとなる。
【0012】
また本発明は、施設データに登録された施設群の中から、利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する検索手段と、前記利用者の現在位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段で検出された利用者の現在位置から、その利用者が前記検索手段で検索された施設のうちのいずれかに入ろうとしているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で前記利用者が前記検索手段で検索された施設のうちのいずれかに入ろうとしていると判断した場合に、その施設に対応する用件を実行できる他の施設を前記検索手段の検索結果から求め、該当する他の施設が求められた場合は、該他の施設に関する情報を所定の出力先に出力する情報提供手段と、を備える。
【0013】
この構成によれば、ある用件を実行できる施設に利用者が入ろうとしていると判断した場合、その施設以外で同じ用件が実行できる施設を通知することができる。したがってこの装置によれば、例えば利用者がある用件を実行しようとして目的の施設に近づいた時に、その用件を実行できる他の地域の施設の情報を提示できるので、利用者がそのままその目的店舗/施設で用件を実行するか否かを判断する材料を提供することができる。
【0014】
また、本発明に係る記憶補助装置は、施設データに登録された施設群の中から、利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する第1検索手段と、前記施設データに登録された施設群のうち前記利用者の現在位置を基準とする所定のエリア内の施設の中から、前記利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する第2検索手段と、前記第2検索手段にて前記エリア内で実行できる施設が検索された場合に、前記第1検索手段の検索結果のうち、前記エリアの外の施設を抽出し、その抽出結果を所定の出力先に出力する検索結果出力手段と、を備える。
【0015】
この構成によれば、ある用件を実行できる施設が前記エリア内で検索されたことをトリガとして、そのエリア外で同じ用件が実行できる施設を通知することができる。したがってこの装置によれば、例えば利用者がある用件を実行しようとして目的の施設に近づいた時に、その用件を実行できる他の地域の施設の情報を提示できるので、利用者がそのままその目的店舗/施設で用件を実行するか否かを判断する材料を提供することができる。
【0016】
また、本発明に係る記憶補助サーバは、利用者の携帯端末から該端末の現在位置を含む情報を受信し、その現在位置を基準とする近傍エリア内で、その利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索し、その検索結果を前記携帯端末に提供する記憶補助サーバであって、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が前記近傍エリア内で検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索するエリア外検索手段と、前記エリア外検索手段の検索結果を前記携帯端末に提供する検索結果提供手段と、を備える。
【0017】
本発明に係る記憶補助方法は、利用者の現在位置を検出する位置検出ステップと、前記検出した現在位置を基準とする近傍エリア内から、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索する第1検索ステップと、第1検索ステップの検索により前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索する第2検索ステップと、前記第2検索ステップの検索結果を提示する検索結果提示ステップと、を含む。
【0018】
また、本発明に係る記憶補助方法は、利用者の携帯端末から該端末の現在位置を含む情報を受信する位置取得ステップと、前記位置取得ステップで取得した現在位置を基準とする近傍エリア内から、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索する第1検索ステップと、前記第1検出ステップの検索により前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索する第2検索ステップと、前記第2検索ステップの検索結果を前記携帯端末に提供する検索結果提供ステップと、を含む。
【0019】
なお、以上の各構成において、「施設」は、店舗や公共施設、郵便ポストなど、ある用件を実行できる対象物一般を含むものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0021】
図1は本発明の好適な実施の形態による記憶補助装置の構成を示すブロック図である。この記憶補助装置は、利用者が携帯する携帯端末として構成される。この記憶補助装置は、予め登録された用件を実行できる店舗又は施設に利用者が近づいたときに通知するリマインディングメッセージに、その用件を実行できる他の店舗等の情報も組み込むことで、どの店舗等でその用件を実行するかの判断材料を利用者に提供する。
【0022】
この記憶補助装置において、まず、位置検出部10は現在位置情報を取得する機能モジュールである。位置検出部10はGPS(Global Positioning System)受信装置を含み、GPS信号を受信して受信場所の位置情報(経緯情報など)及び受信時の時刻情報を求める。求めた位置情報及び時刻情報は、続く処理のためにワーキングメモリに置かれる。また、これらの情報の計算は、図示しないタイマーによって一定時間間隔で行なわれる。なお、位置検出に高精度を必要とする場合は、D−GPSを利用したり、或いはカーナビゲーション等で既に実用化されているマップマッチングの技術を利用して位置検出を行う仕組みとすることもできる。
【0023】
近傍エリアサイズ決定部12は、リマインディングメッセージの対象となる用件に関連する場所を検索する範囲である近傍エリアのサイズを決定する機能モジュールである。近傍エリアサイズ決定部12は、位置検出部10において検出された位置情報及び時刻情報と、利用者が事前に設定したエリアサイズ設定データ202とにもとづいて、近傍エリアのサイズを決定する。このような近傍エリアサイズの決定処理は、例えば利用者が日頃よく利用する商店街や繁華街などでは近傍エリアを広くすることで用事を足せる店舗等の検索漏れを少なくし、逆にあまり利用しない地域や不案内な地域等では近傍エリアを狭くすることで遠くの店舗等が検索されないようにする、などの処理である。エリアサイズ設定データ202には、例えば地域ごとにその地域に対応する近傍エリアのサイズ(例えば半径)を規定したデータを用いることができる。
【0024】
なお、本実施形態の第1の特徴は、前述したように、ある用件が実行できる店舗又は施設の近傍に利用者が来た時のリマインディングメッセージに、その用件を実行できる他の店舗又は施設の情報を含めることであり、この点からすれば、近傍エリアのサイズは固定でもよく、近傍エリアサイズ決定部12は必須ではない。
【0025】
データ管理部20には、前述のエリアサイズ決定データ202の他、用件データ204,店舗/施設データ206,マップデータ208,メッセージフォーマット210が格納されている。これらデータ管理部20内の格納データは、データ入力部13から入力される。
【0026】
用件データ204は、リマインディングメッセージの対象となる各用件について、所定の情報項目群を含んだデータである。図2は、データ管理部20に登録された用件データ204の内容の一例を示したものである。図2に示す用件データ204は、個々の用件の内容として、「用件名」、「行為タイプ」、「目的/対象」、「実行予定日」、「時間帯指定」、「場所指定」、「店舗/施設指定」、「メモ」などの項目を含む。「用件名」は、その用件を識別するための名称であり、利用者が設定する。リマインディングメッセージには、この「用件名」がまず表示される。「行為タイプ」は、その用件において利用者が行うべき行為の種類であり、例えば「買う」、「注文する」、「投函する」、「電話する」などがある。「目的/対象」は、その用件に係る行為の目的又は対象となる物又は事柄である。「実行予定日」は、その用件を実行する予定日の日付である。「時間帯指定」はその用件を実行する予定の時間帯である。「場所指定」はその用件を実行する場所の名称であり、「店舗/施設指定」はその用件を実行する店舗や施設の名称である。すなわち「場所指定」では、店舗や施設よりも大きい地名や最寄り駅名などを指定する。「メモ」は、その用件に関して利用者が付加したメモ書きである。図2に例示した用件データでは、「メモ」の欄には、本装置のメモリ空間においてそのメモ内容が記憶された場所を示すアドレスが登録されている。
【0027】
以上に説明した情報項目のうち、「用件名」と「行為タイプ」は必ず設定すべき項目である。「目的/対象」は「行為タイプ」の種類によっては不要なものもある(図2では、目的/対象がない場合は「φ」で示している)。その他の項目は、任意の設定項目であり、利用者が必要と考える場合にのみ入力すればよい。
【0028】
図2に例示する用件データには、以上に説明したものの他に、「登録日」、「登録場所」、「リマインダー有無」、「位置情報」、「実施日」の項目を含みうる。「登録日」及び「登録場所」は、それぞれ、当該用件に関するデータを登録した日付とその登録作業を行った場所を示す情報である。これら「登録日」及び「登録場所」としては、図6に示した用件登録画面を呼び出した時に、位置検出部10から経緯情報及び時刻情報を取得し、これらを加工して登録すればよい。これら「登録日」や「登録場所」の情報は、例えば、用件データのソートや、古い用件データの自動削除などの目的で用いることができる。「リマインダー有無」は、リマインディングメッセージの通知を行うか否かを示すフラグであり、行う場合は値が「ON」に、行わない場合は値が「OFF」に設定される。この「リマインダー有無」は、用件データ登録時には自動的にONに設定され、利用者がその用件を実行した旨の入力を行うとOFFに変更される。また、本実施形態の装置は、場所をトリガとしたリマインディングメッセージ提供(すなわち用件ができる場所に近づいたときに通知)の他に、時間をトリガとしたリマインディングメッセージ提供(予め設定した時刻に通知)の機能も備えているので、リマインダー有無の設定がONの場合は、場所と時間のどちら(或いは両方(すなわち場所と時間帯指定))を基準にリマインディング処理を行うかをこの登録画面から設定することもできる。「位置情報」は、その用件の実行場所の経緯情報である。この「位置情報」としては、選択した店舗/施設の位置情報が、店舗/施設データ206から取り込まれる。「実施日」は、その用件を実施した日付であり、これは用件の実施状況の確認等に用いることができる。
【0029】
この用件データは、図3に例示する用件登録画面から登録することができる。利用者は、表示部28に表示されるメニューの「用件登録」ボタンを押下することにより、この画面を呼び出すことができる(もちろん呼出用のハードウエアボタンを本装置に設けてもよい)。そして、この画面上で、用件名、行為タイプ、目的/対象、実行予定日、時間帯や場所、店舗/施設の指定などのうち、必要な情報を入力する。ここで、行為タイプや目的/対象、時間帯や場所、店舗/施設などについては、予め用意した選択可能な候補をプルダウンリスト等の形で表示し、利用者に選択させる構成が好適である。これにより、利用者の入力操作が容易になると共に、後述する店舗/施設データ206との整合性がとりやすくなる。また、例えば「場所」を選択すると、その「場所」に属する「店舗/施設」のみのリストを作成して、選択候補として利用者に提示することも可能である。
【0030】
店舗/施設データ206は、検索の対象となる店舗/施設についての各種情報項目群を含んだデータである。図4は、データ管理部20に登録された店舗/施設データ206の内容の一例を示したものである。この店舗/施設データ206は、各店舗(又は施設)ごとに、「店舗/施設タイプ」、「名称」、「場所」、「位置」、「自宅からの距離」、「行為」、「目的/対象」、「定休日」、「営業時間」、「電話」、「ランク」、「利用頻度」の各項目を含んでいる。「店舗/施設タイプ」は、当該店舗又は施設の種類である。「名称」は当該店舗又は施設の名称である。「場所」は、当該店舗又は施設の位置する地区の名称である。店舗又は施設が位置する地区は、該地区の行政区画名や最寄り駅などで表すことができる。「位置」は当該店舗又は施設の経緯情報である。「自宅からの距離」は利用者の自宅から当該店舗又は施設までの距離である。「行為」は、当該店舗又は施設で実行可能な行為のタイプである。1つの店舗又は施設で複数の行為が実行できる場合は、それら複数の行為タイプが列挙される。「目的/対象」は、当該店舗又は施設で実行される行為の目的又は対象となる物や事柄である。これら「行為」及び「目的/対象」は、用件データにおける「行為タイプ」及び「目的/対象」に対応するものである。すなわち、用件に適合する店舗/施設を検索する場合には、用件の行為タイプ及び目的/対象に合致する「行為」及び「目的/対象」が登録された店舗/施設を検索することになる。「定休日」、「営業時間」、及び「電話」、当該店舗又は施設の定休日や営業時間、電話番号をそれぞれ示す。「ランク」は、当該店舗又は施設に対するユーザの主観的なランク付けを表すデータであり、例えばA(よい),B(普通),C(悪い)の3段階評価などでのランク値が示される。「利用頻度」は、当該店舗又は施設をその利用者が利用した回数を示す値である。
【0031】
店舗/施設データ206には、この他に、当該店舗又は施設に対して当該利用者が付すメモや、検索結果等のマップにその店舗又は施設を表示するか否かを示すフラグなどを加えることもできる。
【0032】
図4に例示した店舗/施設データ206は、図5に例示する店舗/施設登録画面を用いて登録される。利用者は、表示部28に表示されるメニューの「店舗/施設登録」ボタンを押下することにより、この画面を呼び出すことができる(もちろん呼出用のハードウエアボタンを本装置に設けてもよい)。利用者は、登録したい店舗又は施設まで来た時に、この店舗/施設登録画面を呼び出す。すると、この動作によって、位置検出部10からその場所の位置情報と時刻情報が獲得され、それらが店舗/施設データに格納される。また、この時、自宅距離算出部34が、その店舗又は施設の位置情報と、予め登録されている自宅の位置情報とに基づき、自宅からその店舗又は施設までの距離を算出し、店舗/施設データ206の「自宅からの距離」の項目に設定する。また利用者は、その店舗又は施設の場所(最寄駅)、店舗/施設タイプ、行為タイプ、目的/対象、店舗や施設の名称、営業時間などの情報を入力する。また、利用者は、その登録画面の「ランク情報」タブ400を選択することで、ランク入力画面を呼び出すことができ、このランク入力画面でその店舗又は施設に対して利用者が抱いている印象に従って、その店舗又は施設に対する「ランク」を入力することができる。図1には、データ入力部13内でこのランク入力処理を行う機能部分をランク入力部16として示している。
【0033】
利用者は、店舗や施設以外にも、自宅、オフィス、郵便ポスト等、どのような対象物も、店舗/施設データに登録できる。これら各設定項目のうち、場所、店舗/施設タイプや行為タイプ、目的/対象については、プルダウンリストなどの形で候補を表示し、利用者に選択させる方式が好適である。
【0034】
マップデータ208は、地勢情報のほか、道路、鉄道、駅、公園、主な建造物などが記載されている。また、マップデータ208は、当該マップ上のあらゆる地点の経緯情報を求めるためのデータを有している。また、マップデータ208には、縮尺の異なるマップが用意されており、利用者が好む縮尺で地図を表示することができる。既存のナビゲーションシステムなどで利用されている電子地図は、上記の機能を備えているので、これとと同様のものをマップデータ208として用いることができる。なお、マップデータは、例えば本装置のメーカやサードパーティ企業が地域別、縮尺別に作成したものを提供し、利用者は、そのなかから自分に必要なものをデータ管理部20にインストールしておけばよい。
【0035】
メッセージフォーマット210は、実行可能な用件の検索結果を含んだリマインディングメッセージを表示する際の書式を示す情報である。このフォーマット210には、近傍エリア外での実行できる用件の表示順序の決定基準の情報も含まれる。本実施形態では、表示順序の決定基準として、利用頻度順、主観的ランク順、自宅からの距離順などをサポートしている。利用者は、データ入力部13の表示順序指定部14により、いずれの決定基準を採用するかを指定することができる。なお、店舗又は施設の利用頻度、主観的ランク、自宅からの距離は、店舗/施設データ206に登録されているので、これをもとに表示順序が決定される。なお、表示順序の決定基準は、利用頻度、主観的ランク、自宅からの距離以外にも考えられる。
【0036】
実行可能用件検出部24は、近傍エリア内の各店舗/施設から、利用者が予め登録した用件を達成できる店舗/施設を検索する機能モジュールである。すなわち、利用者が本装置を携帯して移動している間、実行可能用件検出部24が、その時点の近傍エリア内で実行可能な用件を常時検出している。ここでの近傍エリアは、位置検出部10が定期的に取得する現在位置情報と、近傍エリアサイズ決定部12によって決定された最新の近傍エリアサイズによって、動的に決定される。この検出処理は、大きく分けて以下の3つの処理ステップからなる。
【0037】
まず第1の処理ステップでは、現時点の近傍エリア内に存在する、現時点で利用可能な(すなわち営業時間内にある)店舗/施設を、用件とは無関係のものも含めてすべて抽出する。これは、例えば店舗/施設データ206に登録された各店舗/施設の位置(経緯)情報と定休日及び営業時間と、近傍エリア及び現在時刻(位置検出部10により得られる)とを突き合わせることにより、行うことができる。
【0038】
以上の処理によって、設定されたエリア内で現在利用できる店舗/施設情報が抽出されると、次に第2の処理ステップでは、用件の選別を行なう。この処理では、データ管理部20に登録された用件データ204(図2参照)を読み出して、その中から、(1)未実施で(「実施日」が設定されていない)、(2)リマインディングメッセージの通知を行う(「リマインダー有無」がON)設定であり、(3)現時点が「実行予定日」の「時間帯指定」の時間帯に該当し(それぞれ指定されている場合のみ)、(4)「場所指定」又は「店舗/施設指定」に(或いはそれら両方により)示された用件実行場所が現在の近傍エリア内に存在する(それぞれ指定されている場合のみ)、の4つの条件すべてを満足する用件を抽出する。なお、実行予定日や時間帯指定、場所指定、店舗/施設指定の各項目については、個々の用件のデータにおいてその項目に指定がない場合は、その用件はその項目の条件は満足するとして扱う。これにより、近傍エリア内で現時点で実行可能な用件が抽出される。
【0039】
そして第3の処理ステップにおいては、第2の処理ステップで抽出された各用件に対して、その「行為タイプ」と「目的/対象」を同定し、第1の処理ステップにおいて絞り込んだ店舗/施設の候補からこの2つを満足する店舗/施設の選択を行なう。この処理によって、用件の「行為タイプ」及び「目的/対象」の組合せと同じ(或いはその組合せを包含する)組合せをもつ店舗/施設が検出された場合には、用件と店舗/施設とを組にして作業記憶に保存する。以上の処理によって、現在のエリア内で実行可能な用件とその実行場所の検出処理が終了する。
【0040】
エリア外候補検索部32は、実行可能用件検出部24で検出された近傍エリア内で実行可能な用件に関して、近傍エリア外で同じ用件を実行できる店舗又は施設(以下「エリア外候補」と呼ぶ)を検索する。エリア外候補検索部32でのエリア外候補の検索手順を図6に示す。
【0041】
この手順では、まずエリア外候補検索部32は、ステップS1において、エリア外候補の表示順序の決定基準の情報をメッセージフォーマット210から取得する。次にステップS2では、実行可能用件検出部24が検出された用件の「行為タイプ」、「目的/対象」の情報を取得する。次にステップS3では、データ管理部20に格納された店舗/施設データ206の中から、ステップS2で取得した「行為タイプ」と「目的/対象」の両方を満足する店舗/施設を検索する。これにより、近傍エリア内で見つかった実行可能な用件と同種の用件を実施できる近傍エリア外の店舗/施設(すなわち、エリア外候補)群を抽出できる。次にステップS4では、ステップS3で抽出したエリア外候補群を、ステップS1で求めた表示順序決定基準(利用頻度順、ランク順、又は自宅から近い順)に従ってソートし、近傍エリア内で検出した店舗又は施設(ステップS2で取得済み)よりも表示順序が上位のもののみを選別する。そして最後に、ステップS5において、そのソート及び選別の結果をメッセージ/マップ作成部26に渡す。このときソート・選別したエリア外候補の数が、リマインディングメッセージ通知画面に表示できる数を超える場合は、上位から表示できる数だけを抽出して渡す。なお、以上では、エリア外候補のうち、近傍エリア内で見つけた店舗/施設よりも表示順序決定基準で上位に来るもののみを選別したが、利用者が順位によらず広く他の候補を知ることを望む場合もあり、そのような場合に対応するために、選別を行わないモードを設けることもできる。
【0042】
アラーム発生部30は、実行可能用件検出部24において、現在のエリア内で実行可能な用件が検出された場合に、アラーム音を発生してスピーカから出力する。
【0043】
メッセージ/マップ作成部26は、実行可能用件検出部24において現在の近傍エリア内で実行可能な用件と店舗/施設の組が検出された場合に、その用件のデータに含まれる用件名やメモなどの各情報項目と、エリア外候補検索部32から与えられるエリア外候補のソート・選別結果とを、メッセージフォーマット210の書式に流し込み、表示用メッセージ画面を構成する。同時に、メッセージ/マップ作成部26は、データ管理部20に格納されたマップデータ208から現在の近傍エリアに該当するマップを検索し、そのマップ上に、現在の利用者の位置を示すマーク、検出した各用件を達成できる店舗又は施設の位置を示すマーク、及びそれら各用件に関連する情報(例えば目的/対象など)を示す。なお、リマインディング通知のための表示マップの縮尺は、近傍エリアのサイズに応じて適切なものが選択される。これには例えば、近傍エリアのサイズとマップ表示縮尺の2項目間の対応テーブルを予め作成しておき、エリアサイズが決定するとそのテーブルを参照して対応するマップの縮尺を選択するなどの仕組みでよい。このようにして作成されたリマインディングメッセージ通知画面がまず表示部28に表示される。その後は表示部28上に示された各画面のタブやボタンを選択することで、このメッセージ画面や検索結果マップ画面を必要に応じて切り換え表示させることができる。表示部28は、例えば液晶タッチパネルなど、利用者がその表示画面上でタッチした位置を検知できるタイプのものであり、グラフィカル・ユーザ・インタフェース画面を表示することで利用者の指示や選択の内容を取り込むことができる。図7は、リマインディングメッセージ通知画面の一例を示す図である。この例では、利用者の現在地から半径100メートルの近傍エリア内で今実行できる用件を知らせるメッセージ部510と、同じ用件を実行できる近傍エリア外の候補群のリスト520とを表示している。メッセージ部510には、見つかった用件の「用件名」と「メモ」の内容とが表示されている。また、エリア外候補のリスト520には、表示順序で上位の所定数の各候補店舗/施設について、その最寄駅、名称、営業時間、利用頻度、ランク、自宅からの距離が示されている。また、このリスト520には、どの決定基準に従った表示順序かを示す説明が示されている。
【0044】
また、メッセージ部510にはその用件に対して「実行」「延期」「消去」ボタンが設けられている。利用者は、その用件を実施した場合には「実行」を選び、現時点では実行しない場合には「延期」を選ぶ。また、不要な用件と判断したものについては「消去」ボタンにタッチすることで消去できる。「延期」が選択された場合には、リマインダー通知設定は解除されない(ONのまま)。「実行」が選択された場合、その用件データの実施日に現時点の日付が登録され(図2参照)、この用件のリマインダー通知設定が解除(OFF)される。また、この「実行」ボタンの選択に応じ、店舗/施設データ206において、その用件に対応する店舗又は施設(これらは実施可能用件検出部24が対応付けて記憶している)の「利用頻度」の値に1を加える(図4参照)。図1では、このような「実行」ボタンの選択に伴う処理を実行する機能モジュールを、用件実施チェック部18として示している。図8に検索結果マップ画面の表示例を示す。このマップ上には、図7に示したリマインディングメッセージ通知画面のメッセージ部510に示された用件に対し、それを実行できる店舗/施設の位置が所定のマーク(図示例では丸の中に十字のマーク)で示されている。
【0045】
リマインディングメッセージ通知画面、及びマップ画面は、何度でも参照確認できるように、図示しないメニューにおける「保存」機能によって、データ管理部20に格納し、かつ必要に応じて呼び出すことができる。
【0046】
以上説明したように、この実施の形態の装置によれば、移動している利用者の近傍(近傍エリア)内で、その利用者が登録している用件が実行できる場所を検出した場合、その用件が実行できる他の場所の情報も合わせて通知することができるので、利用者はその通知画面をみて、その用件をその場で実行するか、それとももっと後で実行するかの判断を行うことができる。またこの装置では、利用者近傍(すなわち近傍エリア内)の検索結果と、他の地域(近傍エリア外)の検索結果とを、別の表示欄として明確に分けて表示しているので、利用者にとって区別がしやすい。また、この実施の形態では、エリア外候補を表示する際の表示順序の決定基準を利用者が登録又は選択し、その基準に従ってエリア外候補を表示するので、利用者にとって利便性の高い候補を知ることができる。また、エリア外候補のうち、近傍エリア内の店舗又は施設よりも表示順序が上位のもののみを選抜するようにすれば、通知画面の表示情報が厳選されるので、分かりやすい画面を提供できる。
【0047】
なお、以上の例は、利用者近傍の近傍エリア内で検出した用件と同じ用件を実行できる他地域の店舗/施設のリストを提供するものであったが、この代わりに次のような装置構成も可能である。すなわち、この構成では、記憶補助装置が店舗/施設データ206に登録された店舗/施設の中から、用件に対する最適店舗/施設を上記表示順序決定基準などをもとに決定し、記憶しておく。そして、リマインディングメッセージの通知は、その最適店舗/施設が近傍エリア内で検出された時のみに限定し、それ以外でその用件が実行できる店舗/施設が検出されたとしてもリマインディングメッセージの通知は行わない。ただし、利用者が最適店舗/施設以外でその用件を実行できる店舗/施設に入ろうとする場合には、最適店舗/施設(又は入ろうとする店舗/施設よりも上位の店舗/施設群)の情報を含んだ警告メッセージを通知する。ここで、利用者が最適店舗/施設以外の店舗/施設に入ろうとしているか否かの判断は、例えば利用者現在位置を基準とした判定エリア(近傍エリアより狭く設定する)の中にその最適店舗/施設以外の店舗/施設が位置する場合には「入ろうとしている」と判断するなどの処理でよい。このような構成でも、上記実施の形態と同様、利用者がどこで用件を実行するかを判断する際の助けとなる。
【0048】
なお、以上では最適店舗/施設を予め求めておいたが、この代わりに、店舗/施設データ206に登録された店舗/施設において、注目する用件を実行できる各店舗/施設の前記表示順序決定基準に基づく順位付けを記憶しておき、判定エリア内にその用件を実行できる店舗/施設を発見した場合、その発見した店舗/施設よりも上位の店舗/施設がある場合にのみ、その旨を通知するような構成も可能である。
【0049】
また、以上の例では、店舗/施設データを本装置に登録する際、利用者がその店舗等の場所に実際に行き、その場でその場所の位置情報を取得して登録する例を示したが、これ以外の登録方法も可能である。例えば、マップデータ208を表示部28に表示し、そのマップ表示上で店舗等の位置をスタイラスペン等で指し示すことで、それらの位置情報を登録することができる。
【0050】
また、店舗/施設データは、このマップデータ208と共に本装置のメーカ等から提供し、これを利用者が本装置にインストールする方式も可能である。この場合、利用者は、既存のマップデータに含まれていない店舗/施設については、自分で上述のデータ入力部13を用いて登録すればよい。また、この場合、各店舗又は施設の自宅からの距離や主観的ランク、利用頻度の情報は、別途保持・管理する必要がある。また、このように既製の店舗/施設データをインストールした場合、エリア外候補検索部32で、利用者の通勤等の経路から大幅に外れた候補が検索される可能性があるが、仮にそのような候補が検索されたとしても、後で自宅からの距離や主観的ランク、利用頻度などの順にソートするので、そのような候補がリマインディングメッセージ通知画面に表示されることはほとんどない。
【0051】
なお、検索結果のソート方式として、自宅からの距離の順でのソートに代えて、利用者が登録した任意の場所(例えば勤務地など)からの距離の順にソートする方式も可能である。
【0052】
また、以上の例では、携帯型の記憶補助装置が図1に示す構成要素をすべて備える装置構成を説明したが、この代わりに利用者が携帯する装置の機能を限定し、残りの機能部分をその携帯装置と通信可能なサーバで実行するようなシステム構成も可能である。このようなシステム構成の一例を図9に示す。この図では、各構成要素のうち、図1に示した構成要素と同一又は類似の機能を果たす構成要素については、符号の下2桁の値を図1の対応要素の符号の値と同じものとすることで両者の対応関係が把握しやすくしており、それら対応要素については詳細な説明は省略する。
【0053】
図9のシステム構成では、実行可能用件検出部324やメッセージ/マップ作成部326、データ管理部320など、比較的処理負荷が高い構成要素や比較的大容量の記憶容量を要する構成要素をサーバ300に配している。一方、携帯端末100には、位置検出部110や表示部128,アラーム発生部130など、利用者の位置検出や利用者に対するメッセージ通知のために必要な最小限の構成要素のみを配している。携帯端末100とサーバ300とは、各々の通信処理部132及び332により互いにデータ通信可能となっている。このデータ通信は、例えば携帯電話やPHSなどの回線を利用して行うことができる。例えばある利用者の携帯端末100の位置検出部110が現在位置を検出する都度、その現在位置の情報は、その利用者を特定する識別情報と共に、通信処理部132を介してサーバ300の通信処理部332に伝えられ、実行可能用件検出部324に渡される。実行可能用件検出部324は、その現在位置情報に基づき近傍エリアを特定し、データ管理部320内に登録された当該利用者の用件データ204と店舗/施設データ206とを調べ、その近傍エリア内で今実行可能な用件とその実行場所を求める。そして、この結果において実行可能な用件が見つかれば、エリア外候補検索部332が、その用件が実行可能なエリア外候補を検索する。そして、メッセージ/マップ作成部326が、近傍エリア内の検索結果とエリア外候補の検索結果とを総合してリマインディングメッセージ通知画面を作成し、検索結果マップ画面の情報と共に、通信処理部332を介して、利用者の携帯端末100に送信する。これを受けた携帯端末100では、それらメッセージ通知画面及びマップ画面のデータを作業記憶に記憶して表示部128に表示するともに、アラーム発生部130からアラーム音を出力する。これにより、携帯端末100を持つ利用者に対してリマインディングメッセージサービスを提供することができる。
【0054】
このシステムでは、マップデータ208や店舗/施設データ206はサーバ300側で管理するので、個々の利用者が個別にそれらデータを入力したりインストールする必要はない。なお、店舗/施設データ206に関しては、個別の利用者に固有のデータを追加登録したい場合も考えられるので、データ管理部320に利用者別に専用の追加店舗/施設データを登録できるようにすることも好適である。
【0055】
このシステムにおいて、サーバ300への用件データ204や利用者固有の店舗/施設データの登録は、サーバ300のデータ入力部313が、データ登録用のウェブページ(表示内容は図3,5と同様でよい)を作成して携帯端末100に提供することにより行えばよい。この場合、携帯端末100のブラウザ134がその登録用ウェブページを表示部128に表示し、このページの各入力欄に対する利用者の入力内容を取得してサーバ300に返す。サーバ300では、データ入力部313が、携帯端末100から送信されてきた入力内容の情報に従って、データ管理部320内の当該利用者の用件データや店舗/施設データに対して情報の追加や削除、修正を行う。 また、以上の各実施の形態では、位置検出部10の位置検出機構としてGPSを利用したが、これは一例にすぎない。位置検出機構としては、必要とする位置精度を満足するものであれば、どのようなものをもちいてもよい。
【0056】
以上説明した各実施の形態の記憶補助装置、記憶補助サーバ、及び携帯端末は、GPS受信機や通信装置、ディスプレイ装置などの固有のハードウエアで実現される機能部分を除けば、上述の各機能を記述したプログラムをプロセッサに実行させることにより実現される。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者が現在いる近辺の場所である用件が達成できることを検出した場合には、別のエリアでも同じ用件を達成できる場所がある場合にはそれを通知する機能を備えている。このため、利用者は、これらの選択肢を考慮してより良い条件で用件を達成することが可能になる。さらに、店舗や設備の利用頻度、主観的ランキング、自宅までの近さなどの各種条件の点で、現在のエリアで達成するよりも有利な店舗や施設のみを通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の記憶補助装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の記憶補助装置における用件データの内容を示す説明図である。
【図3】実施形態の記憶補助装置における用件データの登録画面の例を示す図である。
【図4】実施形態の記憶補助装置における店舗/施設データの内容を示す説明図である。
【図5】実施形態の記憶補助装置における店舗/施設データを登録するための画面の例を示す図である。
【図6】エリア外候補検索部の処理手順の一例を示す流れ図である。
【図7】実施形態の記憶補助装置におけるリマインディングメッセージ通知画面の例を示す図である。
【図8】実施形態の記憶補助装置における検索結果マップ画面の例を示す図である。
【図9】実施形態の記憶補助装置と等価な機能を携帯端末とサーバからなる構成にて実現したシステムの例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 位置検出部、12 近傍エリアサイズ決定部、13 データ入力部、14 表示順序指定部、16 ランク入力部、18 用件実施チェック部、20 データ管理部、24 実行可能用件検出部、26 メッセージ/マップ作成部、28 表示部、30 アラーム発生部、32 エリア外候補検索部、202 エリアサイズ設定データ、204 用件データ、206 店舗/施設データ、208 マップデータ、210 メッセージフォーマット。

Claims (16)

  1. 利用者の現在位置を検出し、その現在位置を基準とする近傍エリア内で、その利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索し、その検索結果を提示する記憶補助装置であって、
    前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が前記近傍エリア内で検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索するエリア外検索手段と、
    前記近傍エリア内の検索結果と関連づけて、前記エリア外検索手段の検索結果を提示する検索結果提示手段と、
    を備える記憶補助装置。
  2. 前記検索結果提示手段は、前記エリア外検索手段の検索結果を、前記近傍エリア内での検索結果と同じ表示画面に、前記近傍エリア内での検索結果とは区別して表示することを特徴とする請求項1記載の記憶補助装置。
  3. 前記エリア外検索手段で検索された施設を所定の規則に従って順位付けする順位付け手段を更に備え、
    前記検索結果提示手段は、前記エリア外検索手段の検索結果を、前記順位付け手段の順位付け結果を反映した順序で提示する、
    ことを特徴とする請求項1記載の記憶補助装置。
  4. 前記検索結果提示手段は、前記エリア外検索手段の検索結果のうち、前記近傍エリア内で検索された施設について前記所定の規則に従って求めた順位よりも上位の検査結果のみを提示することを特徴とする請求項3記載の記憶補助装置。
  5. 利用者が各施設を利用した頻度を記録する利用頻度記録手段を更に備え、
    前記順位付け手段は、前記利用頻度記録手段に記録された各施設の利用頻度に従って順位付を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載の記憶補助装置。
  6. 各施設に対して利用者が付与した評価値を記録する施設評価記録手段を更に備え、
    前記順位付け手段は、前記施設評価記録手段に記録された各施設の評価値に従って順位付を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載の記憶補助装置。
  7. 各施設と、利用者が登録した所定の場所との距離を計算する距離計算手段を更に備え、
    前記順位付け手段は、前記距離計算手段で計算された距離に従って順位付を行う、
    ことを特徴とする請求項3記載の記憶補助装置。
  8. 施設データに登録された施設群の中から、利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する検索手段と、
    前記利用者の現在位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段で検出された利用者の現在位置から、その利用者が前記検索手段で検索された施設のうちのいずれかに入ろうとしているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記利用者が前記検索手段で検索された施設のうちのいずれかに入ろうとしていると判定した場合に、その施設に対応する用件を実行できる他の施設を前記検索手段の検索結果から求め、該当する他の施設が求められた場合は、該他の施設に関する情報を所定の出力先に出力する情報提供手段と、
    を備える記憶補助装置。
  9. 前記検索手段で検索された施設を所定の規則に従って順位付けする順位付け手段を更に備え、
    前記情報提供手段は、前記利用者が入ろうとしていると判断した施設に対応する用件を実行できる他の施設のうち、前記利用者が入ろうとしていると判断した施設よりも前記順位付け手段による順位が上位の施設のみに関する情報を出力する、
    ことを特徴とする請求項8記載の記憶補助装置。
  10. 施設データに登録された施設群の中から、利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する検索手段と、
    前記施設データに登録された施設群のうち前記利用者の現在位置を基準とする所定のエリア内の施設の中から、前記利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する第2検索手段と、
    前記第2検索手段にて前記エリア内で実行できる施設が検索された場合に、前記第1検索手段の検索結果のうち、前記エリアの外の施設を抽出し、その抽出結果を所定の出力先に出力する情報提供手段と、
    を備える記憶補助装置。
  11. 前記第1検索手段で検索された施設を所定の規則に従って順位付けする順位付け手段を更に備え、
    前記検索結果出力手段は、前記第1検索手段の検索結果のうちの前記エリアの外の施設の中で、前記第2検索手段で検索された施設よりも前記順位付け手段による順位が上位の施設のみを、前記抽出結果として出力する、
    ことを特徴とする請求項10記載の記憶補助装置。
  12. 利用者の携帯端末から該端末の現在位置を含む情報を受信し、その現在位置を基準とする近傍エリア内で、その利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索し、その検索結果を前記携帯端末に提供する記憶補助サーバであって、
    前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が前記近傍エリア内で検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索するエリア外検索手段と、
    前記エリア外検索手段の検索結果を前記携帯端末に提供する検索結果提供手段と、
    を備える記憶補助サーバ。
  13. 利用者の現在位置を検出する位置検出ステップと、
    前記検出した現在位置を基準とする近傍エリア内から、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索する第1検索ステップと、
    第1検索ステップの検索により前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索する第2検索ステップと、
    前記第2検索ステップの検索結果を提示する検索結果提示ステップと、
    を含む記憶補助方法。
  14. 施設データに登録された施設群の中から、利用者が登録した用件を実行できる施設を検索する検索ステップと、
    前記利用者の現在位置を検出する位置検出ステップと、
    前記位置検出ステップで検出された利用者の現在位置から、その利用者が前記検索手段で検索された施設のうちのいずれかに入ろうとしていると判断した場合に、その施設に対応する用件を実行できる他の施設を前記検索ステップの検索結果から求め、該当する他の施設が求められた場合は、該他の施設に関する情報を所定の出力先に出力する情報提供ステップと、
    を含む記憶補助方法。
  15. 利用者の携帯端末から該端末の現在位置を含む情報を受信する位置取得ステップと、
    前記位置取得ステップで取得した現在位置を基準とする近傍エリア内から、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索する第1検索ステップと、前記第1検出ステップの検索により前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索する第2検索ステップと、
    前記第2検索ステップの検索結果を前記携帯端末に提供する検索結果提供ステップと、
    を含む記憶補助方法。
  16. コンピュータシステムに、
    利用者の現在位置の情報を取得させる位置取得ステップ、
    前記取得した現在位置を基準とする近傍エリア内から、前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設を検索する第1検索ステップ、
    第1検索ステップの検索により前記利用者が予め登録した用件を実行できる施設が検索された場合に、前記近傍エリア以外の地域で当該用件を実行できる施設を検索する第2検索ステップ、
    前記第2検索ステップの検索結果を所定の出力先に出力する検索結果出力ステップ、
    を実行させるためのプログラム。
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