JP2004102762A - 情報読取装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取った際に、このイメージデータの積算値に基づいてそのセンサの最適なシャッター時間を測定した後、このシャッター時間に応じて記録情報の読み取りを再開する場合に、この再開後の読み取りで得られるイメージデータのデータ量を効果的に削減できるようにする。
【解決手段】CPU50は、プリキャプチャ時に読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割し、各分割エリア毎にそのデータ積算値を測定し、このエリア別データ積算値と基準値とを比較し、データ積算値が基準値以上のエリアを読取対象エリアとして特定する。そして、イメージセンサの中から読取対象エリアを指定して実キャプチャ命令を行ってコード情報の読み取りを再開させることによりデーコード対象のイメージデータを取得する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取った際に、このイメージデータのデータ積算量に基づいてセンサの最適なシャッター時間を測定した後、このシャッター時間に応じて記録情報の読み取りを再開する情報読取装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷媒体上に印刷された2次元コードをイメージとして読取り、この読取った2次元コードイメージを解析して、2次元コードデータを出力する2次元コードリーダにおいて、イメージセンサとしてCCD型等の固体撮像素子を使用し、このイメージセンサによって読取られた2次元コードを評価するようにしたハンディ型の2次元コードリーダおよび2次元コードシステムが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−334173号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、上述のコードリーダは、イメージセンサによって読取られた2次元コード内のエラービット数を確認することによって2次元コードの印刷品質を数量的に評価するものであるが、2次元コードを数量的に評価する技術を発展させるものとして、次のものが考えられる。
すなわち、電荷蓄積型のイメージセンサ(CMOSセンサ)を使用してバーコード、2次元コード等のコード情報を読み取るコード情報読取装置において、ラベル等に記録されているコード情報を光学的に取り込み(以下、キャプチャと称する)、この1面分のイメージデータを2値化したり、歪補正等の加工を施したり、必要部分の切り出しを行った後に、それをデコードする場合に、CMOSセンサのシャッター時間、つまり、露光時間を現時点の環境に応じて最適化する為に、最初のキャプチャ(以下、プリキャプチャと称する)時に得られたイメージデータに基づいてシャッター時間の最適値を算出し、この最適値をパラメータとして設定した後に、読取動作を再開させることによってイメージデータをキャプチャ(以下、実キャプチャと称する)し、これによってデーコード対象のイメージデータを得るようにしたものが考えられる。
【0005】
以下、図22〜図25を参照して、このコード情報読取装置の構成およびその動作について詳述する。
図22は、このコード情報読取装置の全体構成を示したブロック図である。
このコード情報読取装置は、その基本構成要素として、汎用CMOSセンサ部10、照明用LED20、照射用LED30、コントローラ40、CPU50、メモリ60を有している。
【0006】
汎用CMOSセンサ部10は、読取対象のコード情報が記録されているラベル等を照明用LED20、照射用LED30によって光走査することによって、その反射光を受光する受光素子アレイ(エリアセンサ)11と、このエリアセンサ11を駆動するドライバ12と、エリアセンサ11中から読取対象エリアを指定するエリア指定用のアドレスバッファ13と、汎用CMOSセンサ部10の全体を制御するコントロール&ロジック部14と、受信量(電荷量)をアナログ/デジタル変換するADコンバータ15とを有する。
【0007】
また、コントローラ40は、CPU50の制御下で汎用CMOSセンサ部10を制御するコントローラ部41と、ADコンバータ15からの出力データを取り込むデータバッファ42と、AE用積算回路43とを有する。
このAE用積算回路43は、プリキャプチャ時に得られたイメージデータ(ADコンバータ15からの出力データ)に基づいて1面分のデータ積算値を求めることによってシャッター時間の最適値を算出する。
【0008】
図23は、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャートである。図24は、このデコードシーケンスフローの過程で得られたイメージデータを示した図であり、図25は、データ出力タイミングを示した図である。なお、図22中に付した丸付き数字と、図23および図25中に付した丸付き数字とは、処理の流れを示したシーケンス番号であり、この丸付き数字にしたがって各処理が順次実行される(以下、他の図面においても同様)。
先ず、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10に対して初期化を要求した後(ステップS1)、更に、1面分のプリキャプチャ命令を行う(ステップS2)。
【0009】
ここで、各コマンドデータは、図25(A)に示すシステムクCLK(クロック)信号に同期して出力される(図25(B)参照)。
これによって、汎用CMOSセンサ部10から得られたイメージデータをキャプチャし(ステップS3)、コントローラ40内のデータバッファ42を介してメモリ60へ転送される(ステップS4)。
図24(A)は、プリキャプチャ後のイメージデータを示し、図25(C)に示すマスタCLK信号に同期してADコンバータ15から出力されるデータは、図25(D)に示す如くとなる。この場合、プリキャプチャ時に得られたイメージデータに基づいてAE用積算回路43は、1面分のデータ積算値を求めて、シャッター時間の最適値を算出すると(ステップS5)、コントローラ40は、汎用CMOSセンサ部10へこの最適値をパラメータ設定する(ステップS6)。
【0010】
この状態において、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10に対して1面分の実キャプチャ命令を行う(ステップS7)。
これによって、汎用CMOSセンサ部10から再度得られたイメージデータをキャプチャし(ステップS8)、コントローラ40内のデータバッファ42を介してメモリ60へ転送される(ステップS9)。
図24(B)は、実キャプチャ後のイメージデータを示し、この場合、図24(A)で示したプリキャプチャ後のイメージデータよりも、シャッター時間の調整量に応じてその濃度が高まっている。
【0011】
この場合、読取動作の精度を高める為に、複数回分の実キャプチャを繰り返すようにしているが(ステップS7〜S10)、この実キャプチャ毎に得られた各イメージデータに基づいてそれらの一致を検出するデータコンペア処理を実行し(ステップS10)、その一致を検出したことを条件にデータ加工処理を行う(ステップS11)。すなわち、イメージデータを2値化すると共に、歪補正等を行った後に、更に、コード情報の切り出しを行う。図25(C)は、データ加工後のイメージデータを示し、このイメージデータがデーコード処理される(ステップS12)。
【0012】
このようなコード情報読取装置においては、CMOSセンサのシャッター時間を現時点の環境に応じて調整することが可能となるが、シャッター時間の調整用としてプリキャプチャと、データコンペア用として複数回分の実キャプチャを行う必要がある為、少なくとも、3回分のキャプチャを条件とし、キャプチャ毎に、1面分のイメージデータを取得してメモリ60へ転送しなければならない。しかしながら、1面分のイメージデータの中にはコード情報以外の不要データが多数含まれており、このような不要データまでもメモリ60へ転送することは転送効率が悪くなり、それだけデコードを開始するまでの処理時間が長くなる等の問題が残る。
【0013】
この発明の課題は、情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取った際に、このイメージデータの積算値に基づいてそのセンサの最適なシャッター時間を測定した後、このシャッター時間に応じて記録情報の読み取りを再開する場合に、この再開後の読み取りで得られるイメージデータのデータ量を効果的に削減できるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取った際に、このイメージデータのデータ積算値に基づいて当該センサの最適なシャッター時間を測定した後、このシャッター時間に応じて前記記録情報の読み取りを再開することによって、デーコード対象のイメージデータを取得する情報読取装置において、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割する分割手段と、この分割手段によって分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定する測定手段と、この測定手段によって測定されたエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを特定する特定手段と、イメージセンサの中から前記特定された読取対象エリアを指定して前記記録情報の読み取りを再開させる読取制御手段とを具備するものである。
更に、コンピュータに対して、上述した請求項1記載の発明に示した主要機能を実現させるためのプログラムを提供する(請求項8記載の発明)
【0015】
したがって、請求項1、8記載の発明は、情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取る際に、このイメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割すると共に、分割された各エリア毎にそのデータ積算値を測定し、このエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを特定し、イメージセンサの中から読取対象エリアを指定して記録情報の読み取りを再開することによってデーコード対象のイメージデータを取得するようにしたから、再開後の読み取りで得られるデータ量を効果的に削減することができ、データ量の削減によってデータ転送を効率良く行うことができ、デコードを開始するまでの処理時間を大幅に短縮することが可能となり、同一情報を何回も繰り返して読取を行う場合には、特に有効なものとなる。
【0016】
なお、請求項1記載の発明は次のようなものであってもよい。
前記分割手段は、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータをマトリックス状に複数の矩形エリアに分割する(請求項2記載の発明)。
したがって、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、1面分のイメージデータをマトリックス状に複数の矩形エリアに分割するようにしたから、例えば、4×4に分割した場合には、16個の矩形エリア毎に測定されたエリア別データ積算値と基準値とを比較するだけで良い為、つまり、16個分の測定と比較で足りる為、読取対象エリアの特定を効率良く行うことが可能となる。
【0017】
前記分割手段は、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを所定ライン数毎に分割する(請求項3記載の発明)。
したがって、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、1面分のイメージデータを所定ライン数毎に分割するようにしたから、1面分のイメージデータを例えば、1ライン毎あるいは2ライン毎に分割するようにすれば、記録情報の読取状態に合わせて読取対象エリアの特定を精度良く行うことが可能となる。
【0018】
前記分割手段は、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを所定のライン数毎に分割すると共に、分割されたラインを複数のブロック毎に分割する(請求項4記載の発明)。
したがって、請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、1面分のイメージデータを所定のライン数毎に分割すると共に、分割されたラインを複数のブロック毎に分割するようにしたから、記録情報の読取状態に合わせて読取対象エリアの特定を更に精度良く行うことが可能となり、読取対象エリアを情報記録領域のみに絞り込むことが可能となる。
【0019】
イメージセンサの動作を制御するコントローラ内において、前記分割手段によって分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定するデータ積算回路と、このデータ積算回路によって測定された分割エリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを決定する読取対象エリア決定回路を設けた(請求項5記載の発明)。
したがって、請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定するデータ積算回路と、このデータ積算回路によって測定された分割エリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを決定する読取対象エリア決定回路をコントローラ内に設けたから、ハードウエアによって読取対象エリアを決定することができ、CPUの負担を軽減できる他に、処理効率の向上が可能となる。
【0020】
前記1面分のイメージデータを分割する分割数を任意に設定する設定手段を設けた(請求項6記載の発明)。
したがって、請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、1面分のイメージデータを分割する分割数を任意に設定するようにしたから、分割数を固定とせずに、ユーザ設定によって任意に変えることができ、実情に即したものとなる。
【0021】
前記測定手段によって測定されたエリア別データ積算値のうち、最大積算値に定数を乗じた値を前記基準値として算出する基準値算出手段を設けた(請求項7記載の発明)。
したがって、請求項7記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果を有する他に、エリア別データ積算値のうち、最大積算値に定数を乗じた値を基準値として算出するようにしたから、基準値を固定とせずに、動的に可変することができ、実情に即したものとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、図1〜図8を参照してこの発明の第1実施形態を説明する。
図1は、この実施形態におけるコード情報読取装置の全体構成を示したブロック図である。
このコード情報読取装置は、電荷蓄積型のイメージセンサ(CMOSセンサ)のシャッター時間(露光時間)を環境に応じて最適化する為に、プリキャプチャ時に得られたイメージデータに基づいてシャッター時間の最適値を算出し、この最適値をパラメータとして設定した後に、読取動作を再開させることによってイメージデータを実キャプチャし、この実キャプチャ後のイメージデータを2値化したり、歪補正等の加工を施した後にデーコードするようにしたもので、基本的には、上述した図22のコード情報読取装置と同様の構成となっている。
【0023】
なお、この第1実施形態において、図22で示したコード情報読取装置で示した構成要素のうち、基本機能および名称的に同一のものは、同一符号を付して示す。
また、第1実施形態および他の実施形態において、図中、丸付き数字は、処理の流れを示したシーケンス番号であり、この丸付き数字にしたがって各処理が順次実行されることも、上述した図22〜図25と場合と同様である。
【0024】
この第1実施形態のコード情報読取装置は、図22で示したコード情報読取装置と同様に、汎用CMOSセンサ部10、照明用LED20、照射用(ビームスポット用)のLED30、コントローラ40、CPU50、メモリ60を有する構成となっている。
汎用CMOSセンサ部10は、読取対象の2次元コードを照明用LED20、照射用LED30によって光走査することによって、その反射光を受光するエリアセンサ11と、このエリアセンサ11を駆動するドライバ12と、エリアセンサ11中から読取対象エリアを指定するエリア指定用アドレスバッファ13と、汎用CMOSセンサ部10の全体を制御するコントロール&ロジック部14と、アナログ/デジタル変換するADコンバータ15とを有し、また、コントローラ40は、コントローラ部41、データバッファ42を有している。
なお、この実施形態のコントローラ40内には、図22で示したAE用積算回路43を設けず、その機能をCPU50がプログラム制御によって行うようにしている。
【0025】
この場合、図22で示したAE用積算回路43は、プリキャプチャ時に得られたイメージデータに基づいて1面分のデータ積算値を求めるようにしたが、この実施形態においては、CPU50は、プリキャプチャ時の1面分のイメージデータを複数のエリアに分割し、各エリア毎にそのデータ積算値を測定するようにしている。そして、エリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、データ積算値が基準値以上のエリアを読取対象エリアとして特定した後、エリアセンサ11中から読取対象エリアを指定して実キャプチャ命令を与え、2次元コードの読み取りを再開させるようにしている。
【0026】
図2は、プリキャプチャ時の1面分のイメージデータを複数のエリアに分割した場合の状態を示した図である。
ここで、エリアセンサ11からADコンバータ15を介して1ライン(1行)毎にシリアルデータとして出力されて、データバッファ42内に保持される1面分のイメージデータは、n行m列の構成となっており、この1面分のイメージデータは、予め決められている複数の矩形エリアに分割される。なお、図示の例では、4×4の16個の矩形エリアに分割した場合を示している。すなわち、図中、A1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4は、各分割エリアを示し、その分割数はユーザ設定によって任意に変更可能となっている。
【0027】
一方、上述のメモリ60は、RAM(例えば、スタティックRAM)等であり、プログラム実行領域と作業領域とを有し、この作業領域には、エリア分割数メモリ61、基準値定数メモリ62、エリア別積算値格納ワークメモリ63、データコンペア・データ加工用ワークメモリ64がそれぞれ設けられている。
エリア分割数メモリ61は、プリキャプチャ時の1面分のイメージデータを複数のエリアに分割する為の分割数を記憶するメモリであり、ユーザ操作によって任意に設定されたもので、CPU50は、プリキャプチャ時の1面分のイメージデータをエリア分割数メモリ61内の分割数に基づいて分割した後、各エリア毎にそのデータ積算値を測定する。
【0028】
基準値定数メモリ62は、エリア別データ積算値と比較される基準値を算出する為に予め設定された定数(%)を記憶するもので、CPU50は、エリア別データ積算値のうち、その最大積算値に定数(%)を乗じた値を基準値として算出する。
エリア別積算値格納ワークメモリ63は、上述の分割エリアA1〜A4、B1〜B4、C1〜C4、D1〜D4毎に、そのエリア別データ積算値を算出記憶する為の作業領域であり、CPU50は、データ積算値が基準値以上のエリアを読取対象エリアとして特定した後、エリアセンサ11中から読取対象エリアを指定して実キャプチャ命令を与え、2次元コードの読み取りを再開させる。
なお、データコンペア・データ加工用ワークメモリ64は、実キャプチャ時に得られた各イメージデータを比較検討したり、加工する際に使用される作業用の領域である。
【0029】
次に、この第1実施形態におけるコード情報読取装置の動作アルゴリズムを図3〜図5に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作を逐次実行する。また、伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードにしたがった動作を逐次実行することもできる。このことは後述する他の実施形態においても同様であり、記録媒体の他、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用してこの実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0030】
図3は、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャートである。
先ず、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10に対して初期化を要求した後(ステップA1)、エリア分割数メモリ61をアクセスして設定分割数を読み出し、メモリ60内に分割数分のエリア別積算値格納ワークメモリ63を確保する(ステップA2)。そして、1面分のプリキャプチャ命令を行う(ステップA3)。
これによって、汎用CMOSセンサ部10から得られたイメージデータをキャプチャし(ステップA4)、コントローラ40内のデータバッファ42を介してメモリ60へ転送する動作を開始すると共に(ステップA5)、分割エリア別にデータ積算値を算出する処理を行う(ステップA6)。
【0031】
図4は、この分割エリア別データ積算値算出処理を詳述したフローチャートであり、CPU50は、エリアセンサ11からADコンバータ15を介して1ライン毎にシリアルデータとしてデータバッファ42から転送されて来るラインデータを受取る毎に、分割エリア別のデータ積算値を算出する。
すなわち、先ず、CPU50は、1行目のラインデータ転送時に、m/4列単位でデータを加算し(ステップB1)、その値を対応するA1〜A4用のエリア別積算値格納ワークメモリ63に積算する(ステップB2)。以下、2行目〜n/4行目のラインデータが転送されて来る毎に、m/4列単位でデータを加算し、その値を対応するA1〜A4用のエリア別積算値格納ワークメモリ63に積算する処理を繰り返す(ステップB1〜B3)。
【0032】
そして、n/4+1行目のラインデータが転送されて来た場合には、ステップB3において、n/4行目を越えたことが判別される為、以下、n/4+1行目〜n/8行目までのラインデータが転送されて来る毎に、m/4列単位でデータを加算し(ステップB4)、その値を対応するB1〜B4用のエリア別積算値格納ワークメモリ63に積算する処理を繰り返す(ステップB4〜B6)。
そして、n/8+1行目を越えると(ステップB6)、以下、同様に、ラインデータが転送されて来る毎に、m/4列単位でデータを加算し、その値を対応するC1〜C4用のエリア別積算値格納ワークメモリ63に積算する処理を行った後(ステップB7)、D1〜D4用のエリア別積算値格納ワークメモリ63に対する積算処理を行う(ステップB8)。
【0033】
このような分割エリア別積算値算出処理(図3のステップA6)が終了すると、読取対象エリアを決定する為の基準値を算出する処理に移る(ステップA7)。
図5は、この基準値算出処理を詳述したフローチャートである。
先ず、CPU50は、各エリア別積算値格納ワークメモリ63の内容を読み出し(ステップC1)、その各エリア別積算値の中から最大値を特定する(ステップC2)。ここで、図6(A)は、各エリア別積算値を棒グラフ化して示したもので、その横軸は分割エリア、縦軸は積算値を表し、この例では、分割エリアD3の積算値が最大積算値として特定される。
そして、CPU50は、基準値定数メモリ62から定数(%)を読み出し(ステップC3)、この定数(%)を最大積算値に乗算し、その結果を基準値として算出する(ステップC4)。この場合、定数が「50%」であれば、基準値は、最大積算値の1/2となる。
【0034】
次に、上述のようにして算出した基準値と各エリア別積算値とを順次比較してゆき、積算値が基準値以上のエリアを実キャプチャ時の読取対象エリアとして選定する処理に移る(図3のステップA8)。
図6(B)は、基準値が最大積算値の「50%」に設定されている場合において、データ積算値が基準値以上のエリアB2、B3、‥‥D3が読取対象エリアとして選定された場合を示している。なお、図7(A)の例では、読取対象エリアとしてエリアB2、B3、C2、C3、D2、D3が選定された場合を示している。
【0035】
そして、CPU50は、読取対象エリアとして選定される各エリアに対応してそのプリキャプチャ時に得られたデータ積算値から実キャプチャ時のパラメータとして、シャッター時間の最適値(露出時間)を算出する(図3のステップA9)。この場合、コントローラ40は、汎用CMOSセンサ部10に対してこのパラメータ値を設定する(ステップA10)。
この状態において、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10内のエリア指定用アドレスバッファ13に対して、読取対象エリアとして選定した各エリアを指定した後(ステップA11)、1面分の実キャプチャ命令を行い、これによって、汎用CMOSセンサ部10から再度得られたイメージデータをキャプチャし(ステップA12)、コントローラ40内のデータバッファ42を介してメモリ60へ指定エリアのデータを転送する(ステップA13)。
【0036】
図7(B)は、実キャプチャ後におけるイメージデータを示している。
すなわち、図7(B)は、図7(A)に示すように読取対象エリアとしてB2、B3、C2、C3、D2、D3が選定された場合における実キャプチャ時のイメージデータを示したもので、図7(A)に示すプリキャプチャ時のイメージデータに比べ、そのデータ量は大幅に削減されたものとなる。つまり、この例では、プリキャプチャ時に対して実キャプチャ時のイメージデータは、3/8のデータ量となる。
【0037】
ここで、複数回分の実キャプチャを繰り返し、実キャプチャ毎に得られた各イメージデータに基づいてそれらの一致を検出するデータコンペア処理を実行し(ステップA14)、その一致を検出したことを条件にデータ加工処理を行う(ステップA15)。ここでは、イメージデータを2値化すると共に、歪補正等を行った後に、更に、コード情報の切り出しが行われる。
図7(C)は、データ加工後のイメージデータを示し、このイメージデータに基づいてデーコード処理が行われる(ステップA16)。
【0038】
図8は、この第1実施形態における出力タイミングを示した図である。
この場合、各コマンドデータは、図8(A)に示すシステムクCLK(クロック)信号に同期して出力され(図8(B)参照)、これによって、汎用CMOSセンサ部10から得られたイメージデータをキャプチャし、コントローラ40内のデータバッファ42を介してメモリ60へ転送されるが、実キャブチャ時には、指定指定によって読取対象エリアのみに絞り込まれる為、図8(C)に示すマスタCLK信号に同期してADコンバータ15から出力されるデータは、図8(D)に示す如くとなり、図25で示した場合における実キャプチャ時のイメージデータに比べ、この実施形態においては、実キャプチャ毎に、図中、二重矢印で示した時間だけ処理時間が短縮されることになる。
【0039】
以上のように、この第1実施形態においてCPU50は、プリキャプチャ時に読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割すると共に、分割された各エリア毎にそのデータ積算値を測定し、このエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、データ積算値が基準値以上のエリアを読取対象エリアとして特定し、イメージセンサの中から読取対象エリアを指定して実キャプチャ命令を行ってコード情報の読み取りを再開させることによってデーコード対象のイメージデータを取得するようにしたから、実キャプチャ時の読み取りで得られるデータ量を効果的に削減することができ、データ量の削減によってデータ転送を効率良く行うことができ、デコードを開始するまでの処理時間を大幅に短縮することが可能となり、同一情報を何回も繰り返して読取を行う場合には、特に有効なものとなる。
【0040】
この場合、1面分のイメージデータをマトリックス状に複数の矩形エリアに分割するようにしたから、例えば、4×4に分割した場合には、16個の矩形エリア毎に測定されたエリア別データ積算値と基準値とを比較するだけで良い為、つまり、16個分の測定と比較で足りる為、読取対象エリアの特定を効率良く行うことが可能となる。
【0041】
また、1面分のイメージデータを分割する分割数を任意に設定するようにしたから、分割数を固定とせずに、ユーザ設定によって任意に変えることができ、実情に即したものとなる。
更に、エリア別データ積算値のうち、最大積算値に定数を乗じた値を基準値として算出するようにしたから、基準値を固定とせずに、動的に可変することができ、実情に即したものとなる。
【0042】
なお、上述した第1実施形態においては、1面分のイメージデータを4×4の16個の矩形エリアに分割した場合を例示したが、その分割数は任意であり、例えば、8×8の32個の矩形エリアに分割するようにしてもよい。
また、読取対象エリアを特定する為の基準値も任意に設定することができ、例えば、最大積算値の40%あるいは60%等であってもよく、更に、分割エリア別のデータ積算値を平均化した値を基準値として設定するようにしてもよい。
【0043】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図9〜図11を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態は、CPU50が分割エリア別にデータ積算値を算出して読取対象エリアを決定するまでの一連の処理をソフトウエア的に実行するようにしたが、この第2実施形態においては、分割エリア別のデータ積算値をハードウエア的に求める他、読取対象エリアを決定もハードウエア的に行うようにしたものである。つまり、読取対象エリアを決定するまでの一連の動作を全てハードウエア的に行うようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明を省略する他、以下、第2実施形態の特徴部分を中心に説明するものとする。
【0044】
図9は、この第2実施形態におけるコード情報読取装置の全体構成を示したブロック図である。
この第2実施形態におけるコントローラ40は、コントローラ部41、データバッファ42の他に、エリア別積算回路44、基準値設定回路45、読取対象エリア決定回路46を有する構成となっている。
エリア別積算回路44は、分割エリア別のデータ積算値をハードウエア的に求める回路であり、基準値設定回路45は、読取対象エリアを選定する為の基準値を求める回路であり、読取対象エリア決定回路46は、エリア別積算回路44によって得られた分割エリア別データ積算値と基準値設定回路45によって得られた基準値とを比較して読取対象エリアを決定する回路である。
なお、メモリ60には、エリア分割数メモリ61、基準値定数メモリ62、データコンペア・データ加工用ワークメモリ64を有している。
【0045】
図10は、第2実施形態において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャートである。
先ず、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10に対して初期化を要求した後に(ステップD1)、エリア分割数メモリ61をアクセスして設定分割数を読み出し、エリア別積算回路44内のカウンタ値として設定しておく(ステップD2)。更に、基準値定数メモリ62から定数を読み出して基準値設定回路45に設定しておく(ステップD3)。
この状態において、1面分のプリキャプチャ命令を行う(ステップD4)。これによって、汎用CMOSセンサ部10から得られたイメージデータをキャプチャし(ステップD5)、コントローラ40内のデータバッファ42を介してメモリ60へ転送する動作を開始する(ステップD6)。
【0046】
すると、コントローラ40内のエリア別積算回路44、基準値設定回路45、読取対象エリア決定回路46が順次起動するようになる。これによって、エリア別積算回路44は、分割エリア別のデータ積算値を求め(ステップD7)、基準値設定回路45は、読取対象エリアを選定する為の基準値を求める(ステップD8)。つまり、上述した第1実施形態と同様に、各エリア別積算値の中から最大値を特定した後、定数(%)を最大積算値に乗算し、その結果を基準値として求める。
そして、読取対象エリア決定回路46は、エリア別積算回路44によって得られた分割エリア別データ積算値と基準値設定回路45によって得られた基準値とを比較して読取対象エリアを決定する(ステップD9)。この場合においても、上述した第1実施形態と同様に、基準値と各エリア別積算値とを順次比較してゆき、積算値が基準値以上のエリアを読取対象エリアとして選定する。
【0047】
以下、上述した第1実施形態と同様に、CPU50は、シャッター時間の最適値(露出時間)を決定すると(ステップD10)、コントローラ40は、汎用CMOSセンサ部10に対してこのパラメータ値を設定する(ステップD11)。そして、CPU50は、読取対象エリアを指定した後(ステップD12)、1面分の実キャプチャ命令を行い、汎用CMOSセンサ部10から再度得られたイメージデータをキャプチャし(ステップD13)、指定エリアのデータ転送を行う(ステップD14)。そして、データコンペア処理を実行し(ステップD15)、その一致を検出したことを条件にデータ加工処理を行った後(ステップD16)、データ加工後のデータに基づいてデーコード処理を行う(ステップD17)。
【0048】
図11は、この第2実施形態における出力タイミングを示した図である。
この場合、すマスタCLK信号に同期してADコンバータ15から出力される出力データは、上述した第1実施形態と同様に、図25で示した場合における実キャプチャ時のイメージデータに比べ、実キャプチャ毎に、図中、二重矢印で示した時間だけ処理時間が短縮されたものとなる。
更に、第2実施形態においては、分割エリア別のデータ積算値を求めて読取対象エリアを決定する一連の動作をエリア別積算回路44、基準値設定回路45、読取対象エリア決定回路46がハードウエア的に順次行うようにしている為、この一連の動作をソフト処理で行う第1実施形態に比べ、図中、破線を付して示した時間だけ処理の短縮化が可能となる。
【0049】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図12〜図15を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態は、1面分のイメージデータをマトリックス状に4×4の16個の矩形エリアに分割した場合を示したが、この第3実施形態は、1面分のイメージデータを所定行毎(この例では1行毎)のラインに分割するようにしたものである。
ここで、両実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0050】
図12は、1面分のイメージデータを1行毎のラインに分割した場合の状態を示した図で、n行m列からなる1面分のイメージデータは、n行分に分割されることを示している。
なお、この第3実施形態におけるコード情報読取装置は、上述した第1実施形態におけるコード情報読取装置(図1参照)と基本的に同様の構成となっているが、この第3実施形態のメモリ60には、図1で示したエリア別積算値格納ワークメモリ63に相当するライン別積算値格納ワークメモリ(図示せず)が設けられている。
【0051】
図13は、第3実施形態において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャートである。
先ず、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10に対して初期化を要求した後に(ステップE1)、エリア分割数メモリ61をアクセスして設定分割数(n行)を読み出し、メモリ60内に分割数分のライン別積算値格納ワークメモリを設定する(ステップE2)。
そして、1面分のプリキャプチャ命令を行い(ステップE3)、イメージデータをキャプチャした後(ステップE4)、データ転送開始すると共に(ステップE5)、ライン別にデータ積算値を算出する処理を行う(ステップE6)。この場合、n行分の積算値算出処理が行われ、各ライン別積算値格納ワークメモリにセットされる。図14(A)は、ライン別データ積算値を棒グラフ化したものである。
【0052】
次に、各ライン別積算値格納ワークメモリの内容を読み出し、その中から最大値を特定し、基準値定数メモリ62から読み出した定数(%)を最大積算値に乗算し、その結果を基準値として算出する(ステップE7)。この場合、定数が「50%」であれば、基準値は、最大積算値の1/2となる。次に、上述のようにして算出した基準値と各ライン別積算値とを順次比較してゆき、積算値が基準値以上のラインを読取対象ラインとして選定する(ステップE8)。
【0053】
図14(B)は、基準値が最大積算値の「50%」に設定されている場合において、n/2行付近のラインのデータ積算値が最大となる場合を示した図である。
図15(A)は、選定された読取対象ラインの範囲を示した図で、コード情報が集中している範囲として、n/2行付近からn行付近までの範囲が読取対象ラインとして選定された場合を示している。
【0054】
以下、上述した第1実施形態と同様に、読取対象ラインのデータ積算値から実キャプチャ時のパラメータ(露出時間)を決定し(ステップE9)、そのパラメータ値の設定を行った後(ステップE10)、CPU50は、読取対象ラインを指定した後(ステップE11)、1面分の実キャプチャ命令を行い、これによって、汎用CMOSセンサ部10から再度得られたイメージデータをキャプチャして(ステップE12)、指定ラインのデータ転送を行う(ステップE13)。図15(B)は、実キャプチャ時のイメージデータを示し、n/2行付近からn行付近までの範囲のデータが実キャプチャされる。
そして、データコンペア処理を実行し(ステップE14)、その一致を検出したことを条件にデータ加工処理を行った後(ステップE15)、データ加工後のデータに基づいてデーコード処理を行う(ステップE16)。図15(C)は、加工後のイメージデータを示している。
【0055】
以上のように、この第3実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の効果を有する他、1面分のイメージデータを所定のライン毎に分割するようにしたから、コード情報の読取状態に合わせて読取対象の選定を更に精度良く行うことが可能となる。
なお、上述した第3実施形態においては、1面分のイメージデータを1行ライン毎に分割するようにしたが、2行ライン毎に分割するようにしてもよい。この場合、n/2行分のライン別データ積算値を算出すればよい。
【0056】
また、上述した第3実施形態においては、CPU50によるソフト処理によってライン別データ積算値を算出して読取対象ラインを決定するようにしたが、この第2実施形態と同様、その処理をハードウエア的に行うようにしてもよい。
図16は、ハードウエアによって分割ライン別のデータ積算値を求めると共に、読取対象ラインを決定するようにしたコード情報読取装置のブロック構成図を示している。
この場合、図9で示したエリア別積算回路44に相当する回路として、図16に示すように分割ライン数に応じてライン分割積算回路47を設ければよく、更に、基準値設定回路45の他、読取対象エリア決定回路46に相当する読取対象ライン決定回路48を設ければ実現可能となる。
【0057】
(第4実施形態)
以下、この発明の第4実施形態について図17〜図21を参照して説明する。なお、上述した第1実施形態は、1面分のイメージデータをマトリックス状に4×4の16個の矩形エリアに分割した場合を示し、また、上述した第3実施形態は、1面分のイメージデータを1行毎にライン分割した場合を示したが、この第4実施形態は、1面分のイメージデータを1行毎にライン分割すると共に、各ラインを更に複数のブロックに分割するようにしたものである。
ここで、第1および第4実施形態において基本的に同一のものは、同一符号を付して示し、その説明は省略するものとする。
【0058】
図17は、1面分のイメージデータの分割状態を示した図で、n行m列からなる1面分のイメージデータは、n行分に分割されると共に、各ラインは、5ブロック分に分割されることを示している。
なお、この第4実施形態におけるコード情報読取装置は、上述した第1実施形態におけるコード情報読取装置(図1参照)と基本的に同様の構成となっているが、この第4実施形態のメモリ60には、図1で示したエリア別積算値格納ワークメモリ63に相当するライン別・ブロック別積算値格納ワークメモリ(図示せず)が設けられている。
【0059】
図18は、第4実施形態において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャートである。
先ず、CPU50は、コントローラ40を介して汎用CMOSセンサ部10に対して初期化を要求した後に(ステップF1)、エリア分割数メモリ61をアクセスして設定分割数(n行5ブロック)を読み出し、メモリ60内に分割数分のライン別・ブロック別積算値格納ワークメモリを設定する(ステップF2)。
そして、1面分のプリキャプチャ命令を行い(ステップF3)、イメージデータをキャプチャした後(ステップF4)、データ転送開始すると共に(ステップF5)、ライン別・ブロック別にデータ積算値を算出する処理を行う(ステップF6)。この場合、n行5ブロック分の積算値算出処理が行われ、これによって得られたデータ積算値は、対応する各ライン別・ブロック別の積算値格納ワークメモリにセットされる。
【0060】
図19は、各ライン別・ブロック別積算値算出処理を示したフローチャートである。
先ず、CPU50は、1行目のラインデータ転送時に、m/5列単位の1ブロック目を指定してそのデータを加算し(ステップG1)、その値を対応するライン別・ブロック別積算値格納ワークメモリに積算する(ステップG2)。以下、次のブロックを指定し(ステップG3)、以下、n行の最終ブロックである5ブロック目まで1ブロック毎に上述の動作を繰り返す(ステップG1〜G4)。
【0061】
ここで、図17において、a行目のイメージデータ(ADコンバータ15の出力)をブロック毎に積算することによって「a−1」、「a−2」、「a−3」、「a−4」のブロック別積算値が得られる。
図20(A)は、ライン別・ブロック別のデータ積算値を棒グラフ化したもので、図中、「1−1」、「1−2」、‥‥は、1行目のイメージデータの1ブロック目、2ブロック目‥‥を示し、「n−5」は、n行目の最終ブロックを示している。
【0062】
次に、各ライン別・ブロック別積算値格納ワークメモリの内容を読み出し、その中から最大値を特定し、基準値定数メモリ62から読み出した定数(%)を最大積算値に乗算し、その結果を基準値として算出する(図18のステップF7)。この場合、定数が「50%」であれば、基準値は、最大積算値の1/2となる。次に、上述のようにして算出した基準値と各ライン別・ブロック別のデータ積算値とを順次比較してゆき、積算値が基準値以上のラインブロックを読取対象ラインブロックとして選定する(ステップF8)。
【0063】
図20(B)は、基準値が最大積算値の「50%」に設定されている場合において、a−2およびa−3ラインブロック付近のデータ積算値が最大となる場合を示し、図21(A)は、選定された読取対象ライン・ブロックの範囲を示し、a−2行付近からn行付近までの範囲で、かつ、その2ブロック目から4ブロック目の範囲内において、コード情報が集中しているラインブロックが読取対象のラインブロックとして選定された場合を示している。
【0064】
以下、上述した第1実施形態と同様に、読取対象ラインブロックのデータ積算値から実キャプチャ時のパラメータ(露出時間)を決定し(ステップF9)、そのパラメータ値の設定を行った後(ステップF10)、CPU50は、読取対象ラインブロックを指定した後(ステップF11)、1面分の実キャプチャ命令を行い、これによって、汎用CMOSセンサ部10から再度得られたイメージデータをキャプチャして(ステップF12)、指定ラインブロックのデータ転送を行う(ステップF13)。図21(B)は、実キャプチャ時のイメージデータを示している。そして、データコンペア処理を実行し(ステップF14)、その一致を検出したことを条件にデータ加工処理を行った後(ステップF15)、データ加工後のデータに基づいてデーコード処理を行う(ステップF16)。図21(C)は、加工後のイメージデータを示している。
【0065】
以上のように、この第4実施形態においては、上述した第1実施形態と同様の効果を有する他、1面分のイメージデータを1行毎にライン分割すると共に、各ラインを更に複数のブロックに分割するようにしたから、コード情報の読取状態に合わせて読取対象ラインの選定を第3実施形態よりも更に精度良く行うことが可能となり、読取対象エリアをコード情報の記録領域のみに絞り込むことが可能となる。
なお、上述した第4実施形態においては、1面分のイメージデータを1行ライン毎に分割するようにしたが、2行ライン毎に分割するようにしてもよい。また、1ラインの分割数も5ブロックに限らない。
更に、上述した第4実施形態においては、CPU50によるソフト処理によってライン別・ブロック別のデータ積算値を算出して読取対象ライン・ブロックを決定するようにしたが、上述の第2実施形態と同様、その処理をハードウエア的に行うようにしてもよい。この場合、コントローラ40内において、コントローラ部41、データバッファ42の他に、ライン・ブロック別の積算回路、基準値設定回路45、読取対象ライン・ブロック決定回路を設ければ、上述の第2実施形態と同様、その処理をハードウエア的に実行することが可能となる。
【0066】
その他、上述した各実施形態のコード情報読取装置においては、2次元コードを読取るようにしたが、バーコード(1次元コード)等のコード情報あるいはコード情報以外の文字列、図形、記号等の情報を読取る場合であっても同様に適用可能であり、読取対象となる情報は問わない。
また、エリアセンサ11は、撮像素子を1次元配列してライン走査する走査型のリニアセンサに限らず、撮像素子をマトリック状に2次元配列して面読取を行う面読取型のエリアセンサであってもよい。
【0067】
また、各実施形態のコード情報読取装置は、スタンド・アローン・タイプに限らず、その各構成要素が2以上の筐体に物理的に分離され、通信回線やケーブル等の有線伝送路あるいは電波、マイクロウエーブ、赤外線等の無線伝送路を介してデータを送受信する分散型のコンピュータシステムを構成するものであってもよい。
【0068】
一方、コンピュータに対して、上述した各手段を実行させるためのプログラムコードをそれぞれ記録した記録媒体(例えば、CD−ROM、フロッピィデスク、RAMカード等)を提供するようにしてもよい。
すなわち、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードを有する記録媒体であって、情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取る際に、このイメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割する機能と、分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定する機能と、測定されたエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを特定する機能と、イメージセンサの中から前記特定された読取対象エリアを指定して記録情報の読み取りを再開することによって、デーコード対象のイメージデータを取得する機能とを実現させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供するようにしてもよい。
【0069】
【発明の効果】
この発明(請求項1記載の発明)によれば、情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取る際に、このイメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割すると共に、分割された各エリア毎にそのデータ積算値を測定し、このエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを特定し、イメージセンサの中から読取対象エリアを指定して記録情報の読み取りを再開することによってデーコード対象のイメージデータを取得するようにしたから、再開後の読み取りで得られるデータ量を効果的に削減することができ、データ量の削減によってデータ転送を効率良く行うことができ、デコードを開始するまでの処理時間を大幅に短縮することが可能となり、同一情報を何回も繰り返して読取を行う場合には、特に有効なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるコード情報読取装置の全体構成を示したブロック図。
【図2】プリキャプチャ時の1面分のイメージデータを複数のエリアに分割した場合の分割状態を示した図。
【図3】コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャート。
【図4】図3で示した分割エリア別データ積算値算出処理を詳述したフローチャート。
【図5】図3で示した基準値算出処理を詳述したフローチャート。
【図6】(A)は、各エリア別積算値を棒グラフ化して示した図、(B)は、基準値が最大積算値の「50%」に設定されている場合において、データ積算値が基準値以上のエリアB2、B3、‥‥D3が読取対象エリアとして選定された場合を示した図。
【図7】(A)の例では、読取対象エリアとしてエリアB2、B3、C2、C3、D2、D3が選定された場合を示した図、実キャプチャ後におけるイメージデータを示した図、データ加工後のイメージデータを示した図。
【図8】第1実施形態における出力タイミングを示した図。
【図9】第2実施形態におけるコード情報読取装置の全体構成を示したブロック図。
【図10】第2実施形態において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャート。
【図11】第2実施形態における出力タイミングを示した図。
【図12】第3実施形態において、1面分のイメージデータを1行毎のラインに分割した場合の分割状態を示した図。
【図13】第3実施形態において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャート。
【図14】(A)は、第3実施形態において、ライン別データ積算値を棒グラフ化した図、(B)は、基準値が最大積算値の「50%」に設定されている場合において、n/2行付近のラインのデータ積算値が最大となる場合を示した図。
【図15】(A)は、第3実施形態において、選定された読取対象ラインの範囲を示した図、(B)は、実キャプチャ時のイメージデータを示した図、(C)は、加工後のイメージデータを示した図。
【図16】第3実施形態における変形応用例を説明する為の図で、ハードウエアによって分割ライン別のデータ積算値を求めると共に、読取対象ラインを決定するようにしたコード情報読取装置のブロック構成図。
【図17】第3実施形態において、1面分のイメージデータを分割した分割状態を示した図。
【図18】第4実施形態において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャート。
【図19】図18で示した各ライン別・ブロック別積算値算出処理を詳述したフローチャート。
【図20】第4実施形態において、(A)は、ライン別・ブロック別のデータ積算値を棒グラフ化した図、(B)は、基準値が最大積算値の「50%」に設定されている場合において、a−2およびa−3ラインブロック付近のデータ積算値が最大となる場合を示した図。
【図21】(A)は、選定された読取対象ライン・ブロックの範囲を示した図、(B)は、実キャプチャ時のイメージデータを示した図、(C)は、加工後のイメージデータを示した図。
【図22】この発明の前提となる基本的な概念を説明する為のコード情報読取装置の全体構成を示したブロック図。
【図23】図22で示したコード情報読取装置において、コード情報を読取ってデコードするまでのデコードシーケンスを示したフローチャート。
【図24】図23で示したデコードシーケンスフローの過程で得られたイメージデータを示した図。
【図25】図23で示したデコードシーケンスフローの過程でのデータ出力タイミングを示した図。
【符号の説明】
10 汎用CMOSセンサ部
11 エリアセンサ
12 ドライバ
13 エリア指定用アドレスバッファ
14 コントロール&ロジック部
15 ADコンバータ
20 照明用LED
30 照射用LED
40 コントローラ
41 コントローラ部
42 データバッファ
44 エリア別積算回路
45 基準値設定回路
46 読取対象エリア決定回路
47 ライン分割積算回路
48 読取対象ライン決定回路
50 CPU
60 メモリ
61 エリア分割数メモリ
62 基準値定数メモリ
63 エリア別積算値格納ワークメモリ
64 データコンペア・データ加工用ワークメモリ

Claims (8)

  1. 情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取った際に、このイメージデータのデータ積算値に基づいて当該センサの最適なシャッター時間を測定した後、このシャッター時間に応じて前記記録情報の読み取りを再開することによって、デーコード対象のイメージデータを取得する情報読取装置において、
    イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割する分割手段と、
    この分割手段によって分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定する測定手段と、
    この測定手段によって測定されたエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを特定する特定手段と、
    イメージセンサの中から前記特定された読取対象エリアを指定して前記記録情報の読み取りを再開させる読取制御手段と、
    を具備したことを特徴とする情報読取装置。
  2. 前記分割手段は、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータをマトリックス状に複数の矩形エリアに分割する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の情報読取装置。
  3. 前記分割手段は、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを所定ライン数毎に分割する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の情報読取装置。
  4. 前記分割手段は、イメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを所定のライン毎に分割すると共に、分割されたラインを複数のブロック毎に分割する、
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の情報読取装置。
  5. イメージセンサの動作を制御するコントローラ内において、前記分割手段によって分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定するデータ積算回路と、このデータ積算回路によって測定された分割エリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを決定する読取対象エリア決定回路を設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜3何れか記載の情報読取装置。
  6. 前記1面分のイメージデータを分割する分割数を任意に設定する設定手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜4何れか記載の情報読取装置。
  7. 前記測定手段によって測定されたエリア別データ積算値のうち、最大積算値に定数を乗じた値を前記基準値として算出する基準値算出手段を設けた、
    ことを特徴とする請求項1〜4何れか記載の情報読取装置。
  8. コンピュータに対して、
    情報記録媒体に記録されている情報を電荷蓄積型のイメージセンサによって読み取る際に、このイメージセンサによって読み取られる1面分のイメージデータを複数のエリアに分割する機能と、
    分割された各エリア毎に、そのデータ積算値を測定する機能と、
    測定されたエリア別データ積算値と予め決められている基準値とを比較し、その比較結果に応じて読取対象エリアを特定する機能と、
    イメージセンサの中から前記特定された読取対象エリアを指定して前記記録情報の読み取りを再開することによって、デーコード対象のイメージデータを取得する機能と、
    を実現させるためのプログラム。
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