JP2004102280A - 高効率プロジェクションシステム及びカラースクローリング方法 - Google Patents

高効率プロジェクションシステム及びカラースクローリング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高効率プロジェクションシステム及びカラースクローリング方法を提供する。
【解決手段】 光源から照射された光を光分離器によりカラー別に分離する段階と、前記光分離器により入射ビームが分離される方向に長方形のライトバルブの長軸がくるようにライトバルブを配置する段階と、前記光分離器により分離された光をライトバルブの長軸方向にスクローリングする段階と、を含むカラースクローリング方法およびライトバルブの長軸がカラー分離方向に対して対応するように配置されることを特徴とするプロジェクションシステム。これにより、長軸方向にカラースクローリングを行って短軸方向スクローリングに比べて光効率を顕著に高めることができる。
【選択図】 図5A

Description

 本発明はライトバルブの長軸方向にカラースクローリングを実現させて光効率を向上させたプロジェクションシステム及びカラースクローリング方法に関する。
 プロジェクションシステムは高出力ランプ光源から出射された光を画素単位にオン−オフ制御して画像を形成するライトバルブの数によって3板式と単板式とに分けられる。単板式プロジェクションシステムは3板式に比べて光学系構造を小さくできるが、白色光をシーケンシャル方法でR、G、Bカラーに分離して使用するために3板式に比べて光効率が1/3に落ちる問題点がある。したがって、単板式プロジェクションシステムの場合には光効率を高めるための努力が続けられている。
 一般的な単板式プロジェクション光学系の場合、白色光源から照射された光をカラーフィルターを利用してR、G、B三色に分離し、各カラーを順次にライトバルブに送る。そして、このカラー順序に合わせてライトバルブを動作させて映像を具現する。このように単板式プロジェクション光学系ではカラーをシーケンシャルに利用するために光効率が3板式に比べて1/3に落ちる。このような問題を解決するためにスクローリング方法が提案された。カラースクローリング方法は白色光をR、G、B三色ビームに分離し、図1に示したようにこの分離されたR、G、B三色ビームを同時にライトバルブ100の相異なる位置に集束させる。言い換えれば、ライトバルブ100が例えば、三領域に分けられ、この三領域に各々R、G、B三色ビームが結ばれるようになっている。これらそれぞれのカラー領域をカラーバーという。そして、一画素当りR、G、Bカラーが全部到達して初めてカラー画像具現が可能なので特定のカラースクローリング手段を利用して各カラーバーを一定の速度で動かす。このようにカラーバーを移動させることをカラースクローリングという。
 前述したようなカラースクローリング方法によれば、R、G、B三色ビームをシーケンシャルに使用するのではなく同時に使用することであるために、単板式プロジェクションシステムで光効率を高めることができる。ところで、カラースクローリング方法を利用する単板式プロジェクションシステムにおいて前記ライトバルブ100は4:3または16:9の縦横比を有する長方形になっていることが一般的である。このような長方形のライトバルブ100において長さの短い方向を短軸方向、長さの長い方向を長軸方向という。ここで、前記ライトバルブ100に形成されたR、G、Bカラーバーがスクローリングされる方向を見れば、図1に示されたようにライトバルブの短軸方向にスクローリングされる。このように短軸方向にスクローリングされれば光効率側面で不利である。これについては本発明と比較して説明するために後述する。
 本発明は前記問題点を勘案して案出されたものであって、ライトバルブの長軸方向にカラースクローリングを行わせるプロジェクションシステム及びカラースクローリング方法を提供するのにその目的がある。
 前記目的を達成するために本発明によるプロジェクションシステムは、光源から照射された光を光分離器によりカラー別に分離し、カラー別に分離された光をスクローリングユニットによりスクローリングしてライトバルブに集束させ、スクローリングされる光を前記ライトバルブにより入力された画像信号によって処理してカラー画像を形成してスクリーン側に拡大投射させるプロジェクションシステムにおいて、前記ライトバルブが、入射ビームが前記光分離器によりカラー別に分離される方向にその長軸がくるように配置されて光効率を高めるようになっていることを特徴とする。
 ここで、前記ライトバルブの長軸に対してスクリーンの短軸が対応するようにスクリーンが位置する時、前記スクリーンとライトバルブ間の光路上に光軸に対して45°傾いた第1反射ミラーと、前記第1反射ミラーにより反射されたビームを45°回転させて前記第1反射ミラーに入射されたビームに対して90°回転した状態に転換されるように光軸に対して45°傾いた第2反射ミラーと、を含む。
 前記目的を達成するために本発明によるプロジェクションシステムのカラースクローリング方法は、光源から照射された光を光分離器によりカラー別に分離する段階と、前記光分離器により入射ビームが分離される方向に長方形のライトバルブの長軸がくるようにライトバルブを配置する段階と、前記光分離器により分離された光をライトバルブの長軸方向にスクローリングする段階と、を含むことを特徴とする。
 本発明によるカラースクローリング方法によれば、長軸方向にカラースクローリングを行って短軸方向スクローリングに比べて光効率を顕著に高め、光源の発散角を低減させるための別途の手段なしでも光損失を減らすことによって高効率光学系を具現できる。
 また、長軸方向スクローリング方法を採択したプロジェクションシステムは、特別な装置の追加なしに簡単に光効率を向上させうるという点で非常に有利であり、光学系のF/Noが増加するために光学系の構成を簡単にすることができる。すなわち、ライトバルブに入射されるビームの入射角度が狭まるために光学系の体積を減らすことができ、これによりプロジェクションシステムに使われるレンズも小さなレンズを使用できるのでレンズ製作が容易になる。また、カラースクローリングシステムでは、ライトバルブに3つのカラーバーが形成されるために各カラーバーに対する入射ビーム入射角度が広まり、かつエタンデュが増加するが、本発明によって長軸方向にカラースクローリングを行えばカラー分離によるエタンデュ増加を最小化でき、エタンデュ減少のための別途の手段なしに高効率プロジェクションシステムを提供できる。
 以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
 本発明によるカラースクローリング方法は、光源から照射された光が光分離器によりカラー別に分離される方向に長方形のライトバルブの長軸がくるようにライトバルブを配置するのに特徴がある。すなわち、カラー分離方向とライトバルブの長軸方向とが対応するように配置して、ライトバルブにカラーバーを長軸方向に形成させる。そして、カラースクローリング手段を利用してライトバルブの長軸方向にカラースクローリングを行う。
 本発明はスクローリング方法によりカラー画像を具現するあらゆるプロジェクションシステムに適用できる。本発明によるプロジェクションシステムは光源と、光源から照射された光を波長によってカラー別に分離するための光分離器と、光分離器により分離された光をスクローリングするためのスクローリング手段と、前記光分離器及びスクローリング手段を経由した光がカラー別に分離されて結ばれ、入力された画像信号によって画素をオン−オフ制御することによってカラー画像を形成するライトバルブとを含み、前記光分離器により入射ビームがカラー別に分離される方向に沿ってライトバルブの長軸がくるように配置される。
 本発明によるカラースクローリング方法を適用できるプロジェクションシステムの一例が図2Aに図示されている。
 このプロジェクションシステムは、光源10と、この光源10から照射された光を波長によって分岐させる光分離器15、前記光分離器15により分岐されたR、G、B三色ビームをスクローリングするためのスクローリングユニット20、前記スクローリングユニット20によりスクローリングされるビームを画像信号によって処理してカラー画像を形成するライトバルブ40を含む。
 前記スクローリングユニットは図2Bに示されたように少なくとも一つのレンズセル20aを具備し、前記スクローリングユニットの回転運動(J方向)が、ビームがスクローリングユニットを通過する領域Lにあるレンズセルの直線運動(Q方向)に転換される。
 前記少なくとも一つのレンズセル20aは円柱レンズでもあり、前記レンズセル20aが螺旋状に配列されて形成される。
 また、前記スクローリングユニット20はディスク型に形成されるか、または円筒形に形成される。前記ライトバルブ40は前記スクローリングユニット20によりスクローリングされるビームを画像信号によって処理して画像を形成する。
 また、前記スクローリングユニット20とライトバルブ40間の光路上にはフライアイレンズアレイ25と多数のレンズで構成されたレンズ群30とをさらに具備できる。前記ライトバルブ40により形成されたカラー画像は投射レンズユニット(図示せず)によりスクリーンに拡大投射される。
 前記光源10から出射された光は光分離器15によりR、G、B三色ビームに分岐される。例えば、前記光分離器15は入射光軸に対して相異なる角度に傾いて配置された第1、第2及び第3ダイクロイックフィルター15a、15b、15cを具備して構成される。前記光分離器15は入射光を所定波長領域によって分離し、この分離された光を相異なる角度に進行させる。例えば、前記第1ダイクロイックフィルター15aは白色の入射光のうちレッド波長領域の光Rは反射させ、他の波長領域の光G、Bは透過させる。前記第2ダイクロイックフィルター15bは前記第1ダイクロイックフィルター15aを透過した光のうちグリーン波長領域の光Gは反射させ、残りのブルー波長領域の光Bは透過させる。そして、前記第3ダイクロイックフィルター15cは前記第1及び第2ダイクロイックフィルター15a、15bを透過したブルー波長領域の光Bを反射させる。
 ここで、前記第1ないし第3ダイクロイックフィルター15a、15b、15cにより波長別に分離されたR、G、B三色ビームは相異なる角度に反射され、例えば、レッドビームRとブルービームB各々がグリーンビームGを中心に集束されて前記スクローリングユニット20に入射される。このように分離された各カラーが前記スクローリングユニット20を通じてスクローリングされる。
 前記スクローリングユニット20はシリンダーレンズセルを螺旋状に配列して形成し、スクローリングユニット20の回転運動を直線運動に転換することによってカラースクローリングが行われる。
 前記のようなシステムを例として本発明によるカラースクローリング方法を適用すれば次の通りである。図2Cに前記光分離器15により入射ビームがカラー別に分離されることを、より詳細に図示した。ここで、R、G、B三色カラーがY方向に分離されることを示しており、図2Dに示されたようにカラー分離方向であるY方向に対応してライトバルブ40の長軸方向がくるようにライトバルブが配置されている。そして、ライトバルブの長軸方向にカラースクローリングを行ってカラー画像を具現する。前記例示したシステムではスクローリングユニット20を通過するビームの方向をカラーが分離される方向と対応させる必要がある。
 本発明によってライトバルブの長軸方向にカラースクローリングを行うことによってカラー分離によるエタンデュ増加を最小化して光効率を向上させることができる。
 エタンデュEとは、任意の光学系での光学的保存物理量を示すものであって、エタンデュを測定しようとする対象物体の面積Aとその面積に入射または出射される光線の入射角または出射角の半角θ1/2に対するsin値の累乗により求められ、これを数式で表せば次の通りである。
Figure 2004102280
 ここで、F/NoはレンズのFナンバーを表すものであって、sin(θ1/2)=1/(2F/No)の関係が成立する。例えば、フラットパネル素子の大きさが30mm×40mmであり、F/Noが3.5である時、エタンデュは次のように計算される。
Figure 2004102280
 前記数式1によれば、エタンデュは対象物体の面積と入射ビームの入射角度またはFナンバーにより決定される。エタンデュは光学系の幾何学的構成による物理量であって、光学系の出発点でのエタンデュと終点でのエタンデュとが同一であってエタンデュが保存されて初めて光効率側面で最適であるといえる。例えば、出発点でのエタンデュより終点でのエタンデュが大きいならば、F/Noが一定であるとする時に前記数式1で対象物体の面積が大きいことを意味するために、かつ光学系の体積が大きくなるということを意味する。これに対し、出発点でのエタンデュより終点でのエタンデュが小さくなれば光損失が発生しうる。
 光源のエタンデュが大きければ後続のレンズに入射する光線の角度が大きくなるのでレンズも大きくならなければならないが、レンズが大きくなれば収差増加、体積増加になり、これを含む光学系の構成が困難になる。したがって、光学系の出発点、例えば、光源でのエタンデュを減らすことが光学系の構成を容易にして光効率を高める一方法になりうる。しかし、光源に変化がない場合には光学系の終点でのエタンデュを光源でのエタンデュと同じくすることが光効率側面で有利である。
 エタンデュに関する理論をプロジェクションシステムに適用すれば次の通りである。一般的にプロジェクションシステムに使われるライトバルブは4:3または16:9の縦横比を有する長方形構造になっている。このように長方形構造よりなる光学部品に対するエタンデュは次の式により求められる。
Figure 2004102280
 ここで、θ1/2はライトバルブの水平方向に入射されるビームに対する入射角の半角を、φ1/2は垂直方向に入射されるビームに対する入射角の半角を表す。しかし、光源から出射されるビームが放射状の対称的な構造を有するとすれば、前記数式1を利用してエタンデュを求めなければならない。
 カラースクローリングによりカラー画像を具現するシステムでは光源から出射されたビームをカラー別に分離した後、三部分に分離された領域のうち一領域のライトバルブに集束させる。したがって、既存にカラー別に分離された光をシーケンシャルにライトバルブ全体に集束させる単板式方法に比べて狭い領域に光が結ばれるために、ライトバルブに対する光の入射角度がさらに大きくなる。光の入射角度の半角が大きくなればエタンデュが増加する。すなわち、同じ面積を有するライトバルブ全体に一カラーのビームが入射される時に比べて三領域に分離された領域のうち一領域に入射される時の入射角度が大きくなるので既存のシーケンシャル単板式に比べてスクローリングによる単板式でのエタンデュが増加する。
 次に、カラースクローリング方式を採用したプロジェクションシステムでのエタンデュを計算する。
 ここで、光源から照射される光の分布を対称的な均一分布と仮定する。図3A及び図3Bに光源45及びライトバルブ50が図示されている。前記光源45は、例えば、40mm×40mmサイズを有する正方形構造であり、ビーム発散角は±2°と仮定する。ライトバルブ50は16mm×9mmサイズを有する長方形構造であり、理想的に光源でのエタンデュとライトバルブでのエタンデュとを同一であると仮定する。すなわち、Elight source=Elight valveとしてライトバルブに対するビームの入射角度及び光学系のF/Noを求めることができる。
 前記数式1を利用して光源のエタンデュを求めれば次の通りである。
Figure 2004102280
 そして、Elight valve=Elight sourceの関係式を利用してライトバルブに向って入射されるビームの入射角度を求めれば次の通りである。
Figure 2004102280
 前記数式5でライトバルブの面積をA=(16mm×9mm)=144mmと計算すれば、θ1/2=6.7゜となる。ところで、ここで前記ライトバルブが長方形構造であるために数式3を適用しなければならないが、一般的な照明システムの光学系構造が対称構造である点を勘案すれば、光源の対称構造に適して適用されるようにライトバルブも対称構造であると仮定して計算することが望ましい。そして、光効率の高効率化のために光学系のF/Noはライトバルブの短軸方向を基準に入射角度を設定することが望ましい。これにより、前記ライトバルブ50の面積を短軸を基準としてA=9mm×9mm=81mmに仮定し、Elight valve=Elight sourceの関係式からビームの入射角度を求めればθ1/2=8.9゜となる。ここで、sin(θ1/2)=1/(2F/No)の関係式からF/3.2以下の光学系を使用できる。前述したような方式でライトバルブのエタンデュを計算できる。では、次にライトバルブの短軸方向にスクローリングが行われる時と長軸方向にスクローリングが行われる時について各々エタンデュ、入射角度及びF/Noを求める。
 図4Aは、ライトバルブを短軸方向(Y方向)に沿って3つのカラー領域50a、50b、50cに分けて各々R、G、B三色ビームをスクローリングする構造を示したものである。この時、三領域のうちいずれか一領域だけを考慮してエタンデュを計算すれば次の通りである。この場合に、エタンデュ計算のための面積は図4Bに示されたように短軸方向への長さを基準に計算してA=3mm×3mm=9mmである。前記数式5によりElight valve=Elight source=6.12からθ1/2=27゜であり、光学系としてはF/1.3以下のFナンバーを有する光学系を使用しなければならない。しかし、このような程度のF/Noを有する光学系を製作するためには高コストの特殊な製作技術及び装置が要求される。
 したがって、前記のように短軸方向スクローリング方式を採択する場合にはF/Noを大きくするために光源の発散角を最大限狭めることが要求される。このようにして光源のエタンデュを増加させることによってF/Noを大きくして光源に後続する光学系の構成を容易にする必要があるからである。例えば、光源での発散角を±1゜狭めれば、Elight source=πAsin(1°)=1.53(mm−steradian)である。Elight source=Elight valveからθ1/2=13゜が得られ、F/2.3以下の光学系の使用が可能になる。
 次に、本発明によるスクローリング方法によれば、図5Aに示されたように、ライトバルブ50の長軸方向(Z方向)に沿って3つのカラー領域50a´、50b´、50c´に分け、各領域にR、G、Bカラービームが集束される。このように長軸方向に形成されたカラーバーをスクローリングすれば各領域の短縮が図4Aに示した場合に比べて相対的に約1.7倍大きくなる。すなわち、図4Aのようにカラーバーが短軸方向に形成される場合には一つのカラーバーの短軸が3.0mmであるが、図5Aのようにカラーバーが長軸方向に形成される場合には一つのカラーバーの短軸が5.3mmに延びる。このようにビームが入射される面の短軸長が延びれば、ビームの入射角度が狭まる。したがって、長軸方向にスクローリングされるライトバルブでの入射角度が短軸方向にスクローリングされるライトバルブでの入射角度に比べて小さくなる。
 光源のビーム発散角が±2°であり、A=5.3mm×5.3mm=28.1mmである時、ライトバルブでの入射角度は前記数式5によりθ1/2=15.2゜になり、F/2.0以下の光学系を使用できる。ここでは、前記の短軸方向スクローリングに比べてビームの入射角度が小さいために光源のビーム発散角度を狭める必要がない。
 図4Aのような短軸方向スクローリングの場合と図5Aのような長軸方向スクローリングの場合各々に対して計算されたライトバルブでの入射角度及びF/Noを整理すれば次の通りである。
Figure 2004102280
 表1を参照すれば、同じ光源を使用する時、ライトバルブの長軸方向にスクローリングする場合がライトバルブの短軸方向にスクローリングする場合に比べてライトバルブへの入射角度が小さいので、相対的にF/Noの大きい光学系の使用が可能になる。F/Noの大きい光学系はF/Noの小さな光学系に比べて光学系の大きさ、収差、材料コスト面で有利であり、それによる照明系の設計が容易になる。そして、図4Bと図5Bとを比較した時に短軸方向のスクローリングに比べて長軸方向のスクローリング時に光損失がはるかに少ないことが分かる。図面において斜線部分が光損失部分を示す。
 これにより、長軸方向カラースクローリング方式は、光源部の発散角を狭める別途の手段なしに一般的な光学系に適用しても高効率化が可能であることが分かる。
 一方、図6Aに示されたように、ライトバルブ40がカラー分離方向に対してその長軸方向がくるように配置され、ライトバルブ40の長軸方向にカラースクローリングが行われるが、ライトバルブ40の長軸方向に対してスクリーン55の短軸がくるように配置された場合がありうる。このような場合にはライトバルブ40により形成された画像をスクリーン55に対応するように戻す必要がある。そのためにはライトバルブ40に形成された画像を90°回転させる必要がある。
 図6Bにイメージを90°回転させる過程が図示されている。
 イメージを回転させるための手段として、例えば、第1及び第2反射ミラー58、60が備えられる。前記第1反射ミラー58は入射ビーム光軸に対して45°傾いて配置され、前記第1反射ミラー58により反射されたビームの光軸に対して第2反射ミラー60が45°傾いて配置される。前記第2反射ミラー60は第2反射ミラー60により反射されたビームを前記第1反射ミラー58に入射されるビームに対して90°回転した状態に進行させる方向に向って45°傾いて配置されることが望ましい。このようにすることによってライトバルブに形成された画像をスクリーンに合せて集束できる。
 前記第1及び第2反射ミラー58、60はライトバルブ40及びスクリーン55の長軸が相異なって配置された場合に必要なものであり、ライトバルブ40及びスクリーン55の長軸が互いに対応して配置された場合には不要である。
 本発明によるカラースクローリング方法は、スクローリング方式によりカラー画像を具現するいかなるプロジェクションシステムにも適用でき、カラースクローリング手段により制限されない。
従来のカラースクローリング方法を説明するための図である。 本発明の一実施例によるプロジェクションシステムの一例を示した図である。 図2Aに示したスクローリングユニットの正面図である。 図2Aに現れた光分離器のカラー分離方向を示した図である。 本発明によるカラースクローリング方法により配置されたライトバルブを示した図である。 光源の対称的な分布の一例を示した図である。 長方形構造を有するライトバルブを示した図である。 ライトバルブの短軸方向にカラースクローリングが行われる例を示した図である。 ライトバルブの短軸方向にカラースクローリングが行われる場合に一つのカラーバーに対してエタンデュを計算する方法を説明するための図である。 ライトバルブの長軸方向にカラースクローリングが行われる例を示した図である。 ライトバルブの長軸方向にカラースクローリングが行われる場合に一つのカラーバーに対してエタンデュを計算する方法を説明するための図である。 本発明によって長軸方向スクローリングが行われる時、ライトバルブの長軸とスクリーンの長軸とが相異なって配置された場合を示した図である。 図6Aに示したようにライトバルブの長軸とスクリーンの長軸とが相異なって配置された場合にライトバルブに結ばれた画像をスクリーンに合わせて回転させるための手段の一例を示した図である。
符号の説明
 50・・・ライトバルブ
 50a´・・・Rカラー領域
 50b´・・・Gカラー領域
 50c´・・・Bカラー領域

Claims (11)

  1.  光源から照射された光を光分離器によりカラー別に分離し、カラー別に分離された光をスクローリングユニットによりスクローリングしてライトバルブに集束させ、スクローリングされる光を前記ライトバルブにより入力された画像信号によって処理してカラー画像を形成してスクリーン側に拡大投射させるプロジェクションシステムにおいて、
     前記ライトバルブが、入射ビームが前記光分離器によりカラー別に分離される方向にその長軸がくるように配置されて光効率を高めるようになっていることを特徴とするプロジェクションシステム。
  2.  光源から出射されたビームをそれぞれのカラービームに分ける光分離器と、
     前記それぞれのカラービームをスクローリングするスクローリングユニットと、
     スクローリングされたビームを入力された画像信号によって処理してカラー画像を形成し、前記カラー画像を拡大し、スクリーンに向って前記拡大されたカラー画像を投射するライトバルブと、を含み、
     前記スクローリングユニットがスクローリングされたビームをライトバルブに集束させ、
     前記ライトバルブは、光分離器が入射ビームをそれぞれのカラービームに分離する方向に前記ライトバルブの長軸がくるように配置されて光効率が高まるように設けられていることを特徴とするプロジェクションシステム。
  3.  前記ライトバルブの長軸に対してスクリーンの短軸が対応してスクリーンが位置する時、前記スクリーンとライトバルブとの間の光路上に、光軸に対して45°角度に傾いた第1反射ミラーと、前記第1反射ミラーにより反射されたビームを45°回転させて前記第1反射ミラーに入射されたビームに対して90°回転した状態に転換されるように光軸に対して45°角度傾いた第2反射ミラーとを含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプロジェクションシステム。
  4.  前記スクローリングユニットは少なくとも一つのレンズセルを具備し、前記スクローリングユニットの回転運動が、ビームがスクローリングユニットを通過する領域にあるレンズセルの直線運動に転換されることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のプロジェクションシステム。
  5.  前記少なくとも一つのレンズセルは螺旋状に配列されたことを特徴とする請求項4に記載のプロジェクションシステム。
  6.  前記レンズセルは円柱レンズであることを特徴とする請求項4に記載のプロジェクションシステム。
  7.  前記スクローリングユニットはディスク型に形成されたことを特徴とする請求項4に記載のプロジェクションシステム。
  8.  光源から照射された光を光分離器によりカラー別に分離する段階と、
     前記光分離器により入射ビームが分離される方向に長方形のライトバルブの長軸がくるようにライトバルブを配置する段階と、
     前記光分離器により分離された光をライトバルブの長軸方向にスクローリングする段階と、を含むことを特徴とするカラースクローリング方法。
  9.  前記ライトバルブの長軸に対してスクリーンの短軸が対応するようにスクリーンが位置する時、投射レンズユニットとライトバルブとの間の光路上で、光軸に対して45°傾いた第1反射ミラーにより入射ビームを45°回転させる段階と、
     前記第1反射ミラーにより反射されたビームを光軸に対して45°傾いた第2反射ミラーにより45°回転させる段階と、を含むことを特徴とする請求項8に記載のカラースクローリング方法。
  10.  前記スクローリング段階で少なくとも一つのレンズセルを具備したスクローリングユニットによりカラービームをスクローリングし、前記スクローリングユニットの回転運動を、ビームがスクローリングユニットを通過する領域にあるレンズセルの直線運動に転換することを特徴とする請求項8または9に記載のカラースクローリング方法。
  11.  前記少なくとも一つのレンズセルを螺旋状に配列することを特徴とする請求項10に記載のカラースクローリング方法。

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