JP4650015B2 - 映像表示装置 - Google Patents
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本発明の他の目的は表示素子上に照射されるの複数の光の位置合わせが容易であり、光の利用効率がよい、新規かつ有用な映像表示技術を提供することにある。
図において、ランプから出射された光をリフレクタで反射して得られる光源1からの光は複数の2次光源像を形成するための第1のアレイレンズ2に入射され、さらに複数の集光レンズにより構成され、複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、かつ液晶表示素子12に第1のアレイレンズ2の個々のレンズ像を結像させる第2のアレイレンズ3を通過する。第2のアレイレンズ3を通過したP偏光光とS偏光光が混在した光は偏光ビームスプリッタ4(以下、単にPBSと言う)及びλ/2波長板4aで、例えばS偏光光に揃えられ、第1のコリメートレンズ5a及び第2のコリメートレンズ5bを通して、R光を反射するR用ダイクロイックミラー7a、G光を反射するG用ダイクロイックミラー7b、B光を反射するB用ダイクロイックミラーあるいは反射ミラー7c、(以降ダイクロイックミラー群と呼称する)によってそれぞれ、R光、G光、B光として反射される。各R光、G光及びB光は第3のコリメートレンズ5cを通過して、それぞれ反射型回転多面体43の異なる場所に照射され、反射型回転多面体43で反射される。本実施例では、この反射型回転多面体43は8面体で構成されているが、面の数は限定されるものではない。また、本実施例ではダイクロイックミラー群7a,7b,7cは、赤光(R),緑光(G),青光(B)の3色であるが、R,G,B、W(白色光)の組合せ色切替、またはY(黄色光)、C(シアン光)、M(マゼンダ光)の組合せ色切替、または、R、Y、G、C、Mの組合せ色切替、R、O(オレンジ光)、G、B、V(紫光)の組合せ色切替でもよく、この場合は、色分離手段であるダイクロイックミラー群が3枚以上の複数枚になることもある。この場合は表示素子上のスクロール帯は3種類以上になる場合がある。
また、2板式(表示素子2枚を利用しキューブ型のPBSの2面にそれぞれ配置する構成)の光学エンジンの場合は、スクロールさせる光のみを回転ポリゴンミラーを介して第1の表示素子に到達し、残りのスクロールしない光は、固定ミラー、レンズを介して直接、第2の表示素子に到達するように構成する構成も可能である。
なお、表示素子としては、透過型液晶表示素子、反射型液晶表示素子、強誘電性液晶表示素子及びマイクロミラー型映像表示素子等があるが、本発明では適宜これら表示素子のいずれかを使用することができる。本実施例では、表示素子12として反射型液晶表示素子または強誘電性液晶表示素子を使用することができる。
また、ダイクロイックミラー群7a、7b、7cの代わりに、ダイクロイックプリズムと反射ミラーを組み合わせて、ダイクロイックプリズムでR光、G光及びB光に分離し、反射ミラーで光軸の方向を制御するようにしても良い。
また、各場所12R、12G、12Bの大きさは本実施例では略同じであるため、第1のアレイレンズ2の各レンズの形状はR光、G光、又はB光が照射される表示素子12上の場所12R、12G、又は12Bの光の帯形状と相似形になるように構成される。
図3、図4、図5は本発明による光学ユニットの第2の実施例を示す構成図及び表示素子の平面図であり、図3(a)、図4(a)、図5(a)はそれぞれ光学ユニットの構成図を、図3(b)、図4(b)、図5(b)はR光、G光及びB光が照射される表示素子上での場所を示す。図において、反射型回転多面体43が矢印Aの方向に回転している場合、図3(a)はダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射されたR光、G光およびB光が反射型回転多面体43の一つの面に照射された場合の実施例であり、この場合図3(b)に示すように、R光、G光及びB光が照射される場所は、表示素子12の右から左に向かって順に、12R、12G、12Bとなる。図4(a)はダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射されたR光、G光およびB光の内R光及びG光が一つの面に照射され、B光が次の面に照射された場合の実施例であり、この場合、図4(b)に示すように、R光、G光及びB光が照射される場所は、表示素子12の右から順に場所12B、12R、12Gとなる。
図5(a)はダイクロイックミラー群7a、7b、7cで反射された光の内、R光のみが一つの面に照射され、G光およびB光は次の面に照射された場合の実施例を示し、この場合、図5(b)に示すように、R光、G光及びB光が照射される場所は、表示素子12の右から順に場所12G、12B、12Rとなる。
図4のように、反射型回転多面体43の一つの面にR光及びB光が照射され、次の面にB光が照射される場合、反射型回転多面体43から反射されたR光およびG光の光軸は交差された後、PBS10に照射されるが、B光の光軸はR光及びG光の光軸と交わることなくPBS10に入射される。
図5に示すように、R光が反射型回転多面体43の一面に照射され、G光及びB光が回転方向に対し、次の面に照射される場合、反射型回転多面体43の次の面から反射されたG光及びB光は交差した後、PBS10の入射面に入射される。
以上のことから、反射型回転多面体43の一つの面に複数の色の光が照射された場合、反射型回転多面体43から反射された複数色の光の光軸は一旦交差した後、PBS10に入射されることが分かる。
図6は本発明による表示装置の一実施例を示す構成図である。図において、図1、図3〜図5の各構成要素と同じものには同一の符号を付してその説明を省略する。この実施例では、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、7cまでの光路は図1の実施例を同じであり、ダイクロイックミラー群7a、7b、7cから投射レンズ13までの光路は図3〜図5の光路と同じである。本実施例の光学ユニットにおいても、図1、図3〜図5と同様に動作するため、投射レンズ13から照射された光によって、スクリーン(図示せず)にカラーの映像を表示することができる。
図7は本発明による光学ユニットの第3の実施例を示す構成図である。図において、図1、図3〜図5の実施例と同じ構成要素にたいして同一の符号を付けてその説明を省略する。
図において、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、7c間での光路は図1に示す光路において、第2のコリメートレンズ5bが除かれているが、他の構成要素は同じである。また、ダイクロイックミラー群7a、7b、7cから反射型回転多面体43までの光路は図1に示す光路において、第3のコリメートレンズ5cが除かれているがこのコリメートレンズ5cを用いてもよい。反射型回転多面体43からPBS10までの光路には2種類の結像レンズ6a、6bが使用されている。PBS10以降は図1と同じように構成されている。なお、図7で、点線はG光を示し、一点鎖線はG光の光軸を示す。R光、B光の光軸については省略されているが、それらの光軸は図1のように示すことができる。
また、本実施例においては、光源1からダイクロイックミラー群7a、7b、7cの光の光軸方向と略平行な光軸でR光、G光およびB光の投射光を投射レンズ13から出射させることができる。
図8は本発明による光学ユニットの第4の実施例を示す構成図である。図において、光源1からの光は第1のコリメートレンズ5a、第2のコリメートレンズ5bを透過した後、第1のライトパイプ46に入射される。第1のライトパイプ46の内面を反射しながら進行した光はPBS45a、PBSまたは全反射プリズム又は全反射ミラー45b、λ/2波長板4bによって偏光方向が揃えられ、たとえばS偏光光として第2のライトパイプ44に入射される。第2のライトパイプ44に入射されたS偏光光は第2のライトパイプ44の内部を反射しながら進行してダイクロイックミラー群7a、7b、7cでそれぞれR光、G光、B光として反射され、反射型回転多面体43に入射される。反射型回転多面体43から反射された各R光、G光およびB光は第1の結像レンズ6a、第2の結像レンズ6b、第3の結像レンズ6c、偏光板9aを透過してPBS10に入射される。それ以降の光路は図1の場合と同様である。
本実施例において、光はPBS45aと全反射プリズム45bによってS偏光光となるため、PBS45aから出射されたS偏光光と全反射プリズム45bから出射されたS偏光光の間に筋ができる。この2つのS偏光光を光第2のライトパイプ44を透過させると、2つのS偏光光は第2のライトパイプ44の内部で反射することによって2つのS偏光光間に生じた筋はなくなる。従って、2つのS偏光光間に生じた筋をあまり気にしない場合には、すなわち、偏光方向を揃えた光に第2のライトパイプ44を省略してもよい。
また、本実施例において、表示素子12としてマイクロミラー型映像表示素子を用いる場合には、偏光光の方向をそろえる必要はないので、PBS45a、全反射プリズム又は全反射ミラー45b、λ/2波長板4bは不要となる。
図9は本発明による光学ユニットの第5の実施例を示す構成図であり、図では、点線でG光のみを示しており、一点鎖線はその光軸を示す。他色光の光軸は、例えば図1の場合と同様になる。また、図において、図1と同じ機能を持つ素子に対しては同じ符号を付し、その説明を省略する。
本実施例においては、光源1からの光は複数の2次光源像を形成するための第1のアレイレンズ2に入射され、さらに複数の集光レンズにより構成され、複数の2次光源像が形成される近傍に配置され、かつ液晶表示素子12に第1のアレイレンズ2の個々のレンズ像を結像させる第2のアレイレンズ3を通過する。第2のアレイレンズ3を通過したP偏光光とS偏光光が混在した光は偏光ビームスプリッタ4でS偏光光に揃えられ、第1のコリメートレンズ5aを通して、R光を反射するR用ダイクロイックミラー7a、G光を反射するG用ダイクロイックミラー7b、B光を反射するB用ダイクロイックミラーあるいは反射ミラー7c(これは、UV透過ミラーでも良く、R光を最後に反射させる構成ならば、IR光透過ミラーの場合でも成立する。)によってそれぞれ、R光、G光、B光として反射される。各R光、G光及びB光はそれぞれ反射型回転多面体43の異なる場所に照射され、反射型回転多面体43で反射される。反射型回転多面体43で反射されたR光、G光及びB光は第2のコリメートレンズ5bを透過した後、反射ミラー16で反射され、その光路が略90度変えられ、コンデンサレンズ8を透過する。コンデンサレンズ8を透過したR光、G光及びB光は第1の偏光板9aを透過してPBS10で反射され、λ/4波長板11を透過して反射型の表示素子12に入射される。表示素子12でP偏光光に変換されたR光、G光及びB光は今度はPBS10を透過して第2の偏光板9bを通して出射される。PBS10から出射される光軸は光源1からの光の方向と平行で、かつ、光源1からの光の向きと逆向きに出射される。
本実施例では、結像光学系を使用することなく光学ユニットを構成することができる。
図10(a)では透過型回転多面体の一面に互いに光軸の方向が異なるR光、G光及びB光が照射され、その一面と対向する面からR光、G光及びB光が出射される場合の実施例であり、表示素子12面上には図10(b)に示すように、上から順に、場所12R、12G、12BにそれぞれR光、G光及びB光が照射されている。図11では透過型回転多面体の2つの面に互いに光軸の方向が異なるR光、G光及びB光を照射し、その2つの面と対向する面からR光、G光及びB光が出射された場合の実施例であり、表示素子12面上には図11(b)に示すように、上から順に、場所12G、12B、12RにそれぞれG光、B光及びR光が照射されている。図12(a)では透過型回転多面体の2つの面に互いに光軸の方向が異なるR光、G光及びB光が照射され、その2つの面と対向する面からR光、G光及びB光が出射された場合の実施例であり、表示素子12面上には図12(b)に示すように、上から順に、場所12B、12R、12GにそれぞれB光、R光及びG光が照射されている。
なお、図10〜図12の実施例において、この透過型回転多面体47は図面に向かって時計方向(矢印A方向)に回転されている。
また、本実施例において、透過型回転多面体47は光を透過する材質のものならば何でも適用できる。また、透過型回転多面体47の数は8面体に限定されるものではなく、3面以上であればどのような多角形でも適用できるし、また、透過型回転多面体47の大きさについても限定されるものではない。
また、本発明においては、光源からの光を複数色に分け、この分離された複数の光を表示素子に効率良く照射することができるので、光の利用効率が良い。
Claims (10)
- 光源と、
該光源からの光を複数色の光に分離する色分離手段と、
該色分離手段からの各複数色の光の光軸の方向を変えて出射すると共に、該複数色の光の出射方向を所定方向に移動させる回転多面体と、
該回転多面体からの出射光に基づいて、映像信号に応じた光学像を形成する反射型映像表示素子と、
該反射型映像表示素子から出射された光をカラー映像光として投射する投射レンズと、
前記光源と前記色分離手段の間に設けられ、前記反射型映像表示素子に入射される前記複数色の光の各色光の形状と略相似な帯状の矩形形状の出射開口をもつライトパイプと、を有し、
前記ライトパイプの出射光を前記色分離手段を介して前記回転多面体に入射させるように構成したことを特徴とする映像表示装置。 - 前記ライトパイプは、光の偏光方向を揃えるPBSと、全反射プリズムまたは全反射ミラーと、出射側に前記PBSが設けれれた第1のライトパイプと、前記PBSの出射光と全反射プリズムまたは全反射ミラーの光が入射する前記第2のライトパイプから構成されることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記色分離手段はダイクロイックミラーまたはダイクロイックプリズムと反射ミラーから構成されることを特徴とする請求項1乃至請求項2の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記回転多面体から出射された前記複数色の光の内、少なくとも2つの光の光軸は交差した後、前記反射型映像表示素子に照射されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記回転多面体は反射型回転多面体であり、該反射型回転多面体の表面に前記複数色の光を照射し、該反射型回転多面体からの反射光を前記反射型映像表示素子に照射することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記回転多面体は反射型回転多面体であり、該反射型回転多面体の表面に該複数色の光の少なくとも一つを略結像させ、該反射型回転多面体からの反射光を前記反射型映像表示素子に照射することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記回転多面体は透過型回転多面体であり、該透過型回転多面体に前記複数色の光を照射し、該透過型回転多面体の内部を透過させることによって、前記複数色の光を前記反射型映像表示素子に照射することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記回転多面体より後の光路に結像光学系を設けて、前記反射型映像表示素子に略矩形の光像を結像させることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記反射型映像表示素子は反射型液晶表示素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の映像表示装置。
- 前記反射型映像表示素子はマイクロミラー型映像表示素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の映像表示装置。
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