JP2004101190A - 管渠内面形状測定装置及び測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定対象である管渠内壁面の形状を測定する装置を小型化し、形状測定装置の管渠内への搬入を容易にする。
【解決手段】管渠内面形状測定装置50は、光ビームスキャン手段としてレーザスキャナ90を、映像蓄積型の撮像手段としてCCDカメラ100aを採用して構成される。形状の計測は、距離測定装置の基準面Bから管渠10の内壁面のレーザビームが管渠内壁面上をスキャンして得られる光跡上の点である所定位置Aまでの距離Haを測定するものである。また、撮像画像上の所定光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面までの距離を算出する形状演算ユニット200を備える。本発明は、CCDカメラ等の映像蓄積機能と光スキャンとを組み合わせて、連続光によるスリット光の投射と同一機能を実現している。
【選択図】 図2
【解決手段】管渠内面形状測定装置50は、光ビームスキャン手段としてレーザスキャナ90を、映像蓄積型の撮像手段としてCCDカメラ100aを採用して構成される。形状の計測は、距離測定装置の基準面Bから管渠10の内壁面のレーザビームが管渠内壁面上をスキャンして得られる光跡上の点である所定位置Aまでの距離Haを測定するものである。また、撮像画像上の所定光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面までの距離を算出する形状演算ユニット200を備える。本発明は、CCDカメラ等の映像蓄積機能と光スキャンとを組み合わせて、連続光によるスリット光の投射と同一機能を実現している。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管渠内面形状測定装置及び測定方法に係り、特に、下水道管渠内面の断面形状の測定に用いて好適で、小型の装置で高速かつ高精度の測定を可能とした管渠内面形状測定装置及び測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水道管渠の検査は、監視用カメラ等による内壁面の映像監視・記録システムを使用して行われるのが主体であり、内面断面形状を測定して壁面の損傷状態を検査するシステムは未だ知られていない。また、下水道管渠以外の形状計測に光切断法を適用した技術は、種々報告されているが、何れもシート状の連続光をスリット光として測定対象に投射する方法を使用するものであり、装置として大型のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
下水道管渠内の検査を行う場合、下水が流れている状態で検査する必要があるため、画像検査を行うことによる従来技術の検査システムは、検査装置を搭載した船体を下水の流れに沿って移動させながら検査を実施している。下水道管渠内面の形状を測定する場合も、前述と同様の手法で実現しなければならないことになる。そして、下水道管渠内の検査を実施するためには、測定装置を含む船体の管渠内への搬入が大きな課題となる。
【0004】
一般に、下水道管渠は、道路の下部に埋設され、約200m間隔で直径600mmのマンホールが路面に設置されている。検査システムの搬入は、このマンホールを介してのみ可能である。このため、本発明が対象とする下水道管渠内面の形状測定装置は、測定装置を搭載する船体または移動体及び形状測定装置の小型化が第1の課題となる。
【0005】
また、下水道管渠は、形状測定対象とする管渠の内面直径が約800mm程度から3000mmにも及んでおり、管渠内面に投射されたスリット光をCCDカメラ等の撮像系で画像を捉えるためには、レーザ光以外の光源を用いると仮定すれば、kWオーダーの高出力の光源が必要となり、形状測定装置の大型化は避けられない。レーザ光源を用いた連続型のスリット光投影装置を構成するとすれば、通常の光源に比べて出力は小さな物を用いることができると想定されるが、下水道管渠内面全周に渡ってスリット光を投影するための光学系の構成が困難となる。さらに、下水道管渠の検査の場合、機器を搬入するマンホールは、通常、人や車の往来する道路上に設置されているため、検査を実施する際、路上の交通遮断が必要となる。このため、検査は主に夜間の交通量の少ない時間帯に実施することを想定した検査システムにする必要がある。また、検査装置を搭載した船体を下水の流れに沿って移動しながら管渠内面の断面形状を測定するとすれば、船体の揺れの速さに比べて充分速い速度で周方向の形状を測定することが要求される。このような観点から、管渠内面形状の測定は、短時間での測定を可能にすることが第2の課題となる。
【0006】
一方、下水道管渠内へは、各家庭から排出される雑排水が流れ込んだり、管渠の種類によっては雨水が流入するため、下水の水位は季節や時間帯によって変動する。このため、形状測定装置は、管渠に使用されているヒューム管の中心軸からの断面形状を直接測定できるわけではなく、ヒューム管の中心軸から外れた位置から管渠内壁面までの距離を測定することになる。従って、管渠内面の所定断面での中心軸位置の推定とこの推定中心軸から壁面までの距離を精度良く算出する手段を得ることが次の課題となる。
【0007】
本発明の目的は、前述した従来技術の課題を解決し、測定対象である管渠内壁面の形状測定装置を小型化し、形状測定装置の管渠内への搬入を容易に行うことができ、画像歪の少ない光跡画像を得ることができ、これにより、管渠の損傷程度を定量的に把握して、管渠の寿命予測を行うことを可能とした管渠内面形状測定装置及び測定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、管渠内面の断面形状を測定する管渠内面形状測定装置において、測定対象である管渠内面の所定断面位置に光ビームを周方向に所定の速度でスキャンする光ビームスキャン手段と、光ビームをスキャンして得られる光跡を蓄積して撮像する光跡撮像手段と、撮像画像上の光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面との間の距離を算出する距離算出手段とを備えたことにより達成される。
【0009】
また、前記目的は、管渠内面の断面形状を測定する管渠内面形状測定方法において、測定対象である管渠内面の所定断面位置に光ビームを周方向に所定の速度でスキャンし、光ビームを管渠内面に1周スキャンして得られる光跡を蓄積して撮像し、撮像画像上の光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面との間の距離を算出して管渠内面の形状を測定することにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による管渠内面形状測定装置及び測定方法の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施形態による管渠内面形状測定装置を下水道管渠の測定に適用した場合のシステム構成を示す図であり、図1(a)は下水道管渠を横から見た図、図1(b)は下水道管渠の軸方向から見た図である。図1において、5a、5bはマンホール、10は下水道管渠、15はワイヤガイド機構、20は計測船、30はケーブル、31はケーブル送り出し機構、32はワイヤ巻き取り機構、33は牽引用ワイヤ、40はデータ処理装置、50は管渠内面形状測定装置である。
【0012】
図1に示す本発明の実施形態は、管渠内面形状測定装置50を計測船20に搭載して構成したシステムである。管渠内面形状測定装置50とデータ処理装置40とは、マンホール5a、ケーブル送出し機構31を介してケーブル30で接続されている。管渠内面形状測定装置50で撮像された画像等のデータは、このケーブル30を介してデータ処理装置40に送られて処理される。また、計測船20には、船体の移動速度を制御するための牽引用ワイヤ33が接続され、その送出しの速度はケーブル送出し機構31によって制御される。下流側のマンホール5bの外部には、ワイヤ巻取り機構32が設置されており、この巻取り機構32に接続された牽引用ワイヤ33は、ケーブル送出し機構31の送り出し長さに連動して巻き取られるよう構成されている。
【0013】
図2は管渠内面形状測定装置50の構成例を示す図であり、図2(a)はその側面図、図2(b)はその平面図である。ここに示す管渠内面形状測定装置50は、光ビームスキャン手段と映像蓄積型撮像手段とを組み合わせて構成した例である。図2において、90はレーザスキャナ、92はレーザビーム、100aはCCDカメラ、200は形状演算ユニットであり、他の符号は図1の場合と同一である。
【0014】
図2に示す管渠内面形状測定装置50は、光ビームスキャン手段としてレーザスキャナ90を、映像蓄積型の撮像手段としてCCDカメラ100aを採用して構成されている。この例において、CCDカメラの水平視野角はθh、垂直視野角はθv、CCDカメラの光軸110と距離測定装置の基準面Bとの成す角はゼロで、かつ、CCDカメラの光軸110はレーザビームスキャン面に直交し、CCDカメラの焦点位置Fとレーザ投射面との間隔をD、管渠内面の公称直径をDpとしている。本発明の実施形態による形状計測は、図2における距離測定装置の基準面Bから管渠内壁面の所定位置Aまでの距離Haを測定するものである。
【0015】
前述の所定位置Aは、レーザビームが管渠内壁面上をスキャンして得られる光跡上の点である。CCDカメラに採用されているCCD撮像素子は、各画素に入ってくる光を電荷に変換して蓄積する機能があり、スキャンによって移動する光跡を電荷の情報として蓄積することができる。本発明の実施形態は、このCCDカメラ等の映像蓄積機能と光スキャンとを組み合わせて、連続光によるスリット光の投射と同一機能を実現している。
【0016】
図3は図2に示すCCDカメラの撮像対象面とカメラ撮像素子との関係を説明する図である。図3において、102は焦点位置、104は撮像素子、106はレンズ、108は撮像対象面であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0017】
図3に示すように、撮像面108とCCDカメラ100aを構成するレンズ106、焦点位置102、撮像素子(CCD)104の関係は、撮像面108とカメラの視野境界線と焦点位置102とにより構成される3角形と、焦点位置102と撮像素子104とにより構成される3角形とが相似の関係にある。図2に示すレーザスキャナ90で管渠内面に投射された光跡は、CCDカメラ100aで映像化され、図5により後述するような光跡画像70として図2に示す形状演算ユニット200に取り込まれる。
【0018】
図4は図2に示す形状演算ユニット200の構成を示すブロック図、図5はCCDカメラで撮像した光跡画像から光跡中心のx、y座標を求める過程を説明する図である。図4において、205はデジタル信号入力インタフェース部、210はアナログ/デジタル変換部、220は画像データ記憶部、230は光跡座標抽出部、240は管渠内面形状演算部、250は管渠内面形状表示部である。
【0019】
形状演算ユニット200は、図2に示すCCDカメラ100aから入力されるアナログ映像信号をデジタル画像に変換するアナログ/デジタル変換部210と、変換されたデジタル画像を保存する画像データ記憶部220と、保存された画像の各x座標に対する光跡中心y座標を抽出する光跡座標抽出部230と、光跡座標抽出部230で抽出された光跡座標データを用いて、管渠内面形状を演算する管渠内面形状演算部240とにより構成される。そして、演算された管渠内面形状を表示する管渠内面形状表示部250が管渠内面形状演算部240に接続されている。
【0020】
なお、図4で示した各部の処理の内、アナログ/デジタル変換部210を除き、パーソナルコンピュータのデジタル処理機能を用いて一括して処理をすることが可能である。アナログ/デジタル変換部210についても、パーソナルコンピュータのバスに実装できる処理ボードを活用することが可能であり、形状演算ユニット200全体をパーソナルコンピュータで実現することができる。また、図4のデジタル信号入力インタフェース205は、図2の蓄積型撮像系としてデジタルカメラを用いた場合を想定して設けた処理部である。さらに、前述において、形状演算ユニット200は、計測船20に搭載されるとして説明したが、この部分を図1のデータ処理装置40に含めて構成することも可能である。
【0021】
次に、図5を参照して、光跡画像70から実際の管渠内壁面の所定位置Aまでの距離を算出する手順について説明する。但し、ここでは、レンズ系による画像の歪は無いものと仮定する。
【0022】
レーザ光をスキャンして得られ、画像データ記憶部220に保存された光跡画像70は、レーザ光の光跡72がデジタル化された濃淡画像として表現されている。一般に、表示される画像は、一般に左上隅を画像アドレス(0、0)とし、右方向にx座標、下方向にy座標をとって軌跡等の位置が特定される。ここで、画像のx座標方向及びy座標方向の全画素数を、それぞれ、Px及びPyとし、図5におけるx座標アドレスXに対応する光跡位置が、管渠内壁面の所定位置Aに対応しているとものとする。図2(b)に示す所定位置AとCCDカメラ100aの光軸とが成す角δxは、図5におけるx座標方向の全画素数Pxと点Aに対応する画素アドレスX及びCCDカメラ100aの水平方向視野角θhを用いて、式(1)により算出することができる。
【0023】
δx=(X−0.5×Px)/Px×θh ……(1)
【0024】
基準面Bから点Aまでの距離Haは、図2(b)に示すA−Fの線を含む基準面Bに垂直な面とレーザビームをスキャンする面とが交差してできる線上の点Aまでの距離として、式(2)として示す2つの式により算出することができる。但し、式(2)において、Yは図5におけるx座標上のXアドレスでの光跡画像が最大濃度を与えるy座標アドレス、Dはカメラ焦点位置とレーザビームをスキャンする面との距離である。
【0025】
δy=(0.5×Py−Y)/Py×θv
Ha=tanδy×{D2+(tanδx×D)2}1/2 ……(2)
【0026】
図6は図2に示すレーザスキャナ90の構成を示す側面図である。図6において、92はレーザビーム、94はモータ、96a、96bはミラー、98はレーザ光源である。
【0027】
図6に示すように、レーザスキャナ90は、レーザ光源98、レーザの方向を変えるためのミラー96a、レーザをスキャンするためのミラー96b及びミラー96bを回転するためのモータ94により構成される。このように構成されるレーザスキャナ90において、レーザ光源98から出たレーザビームは、角度45°で設定されたミラー96aで直角に曲げられ、回転軸方向に対して45°の角度で回転軸に固定されたミラー96bの面に入射する。このミラー96bは、モータ94により回転させられ、これにより、レーザビームは、モータ94の回転軸を中心とする周方向をスキャンすることができる。このレーザスキャナ90に用いるレーザ光源98としては、数10mWの出力の固体レーザ光源を用いることができるので、レーザスキャナ90を非常に小型にすることが可能となる。
【0028】
図2に示したようなシステム構成を持つ前述した本発明の実施形態による管渠内面形状測定装置は、管渠内の気相部壁面にスキャンされるレーザビームの光跡全体を1枚の画像で捉えるために、CCDカメラ100aの水平視野角及び垂直視野角を大きくする必要がある。しかし、カメラに使用する一般のレンズ系は、視野角を大きくすると、画像に歪が発生することが知られており、画像の歪補正が必要となるばかりでなく、形状計測精度も低下することになる。レンズ系による歪を少なくするためには、カメラ視野角を小さくすれば良いが、視野角を小さくするためには、1台のカメラを用いてカメラとレーザビームスキャン面との距離を大きく離すか、複数台のカメラを用いる必要がある。カメラとレーザビームスキャン面との距離を離すためには、計測船の長さを長くする必要が生じ、この結果、マンホールからの装置の搬入が不可能となってしまうということが起こり得る。上記のような点を解決できる装置の実施例を図7に示す。
【0029】
図7は管渠内面形状測定装置50の他の構成例を示す図であり、図7(a)はその側面図、図7(b)はその平面図である。図7において、100bはデジタルカメラ、112は全方位ミラー、114は焦点であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0030】
図7に示す管渠内面形状測定装置50は、図2により接続した例のシステム構成におけるCCDカメラ100aの代わりに全方位ミラー112とデジタルカメラ100bを一体化した撮像系を用いたもので、前述したような点を解決することができるようにした例である。この例において、全方位ミラー112としては双曲面ミラーを、カメラとしてはデジタルカメラ100bを用いており、双曲面ミラーの突面側に映っている周方向の全映像をデジタルカメラ100bの撮像面に導くことができるので、1枚の画像として処理することが容易となる。また、デジタルカメラ100bを採用することにより、より高分解能の画像を処理することができるので、形状計測精度を高くすることができる。この構成の場合、デジタルカメラ100bからの画像のデジタル信号は、図4に示した形状演算ユニット200のデジタル信号入力インタフェース部205に入力することになる。
【0031】
図8、図9は図7におけるデジタルカメラ100bによる画像とこの画像を展開した画像との一例を示す図である。そして、図8(a)は、全方位ミラー112の焦点114とデジタルカメラ100bの光軸とで構成される軸線が管渠内壁面の中心軸と一致し、かつ、管渠内壁面が完全な円形である場合の画像を示している。このような条件の場合、管渠内壁面に投射されたレーザ光の光跡72は、画像の中心に対して同一距離の円を描く。また、図8(b)は、前述の光跡画像70を、この外側切り出し線73及び内側切り出し線74で切り出して展開した画像である。上記の配置条件の場合、展開画像におけるレーザ光跡は完全な直線となる。なお、前述の外側切り出し線73及び内側切り出し線74は、光跡画像70を含む有効画像範囲を決めるために適宜設定されるものであり、また、図8(a)における扇状に変形を仕切る線は、水面を示している。
【0032】
一般に、下水道の場合、前述したように、管渠内の水位は、季節や時間帯によって変化するので、前述のような条件で管渠内面形状を測定できることは殆ど無く、通常、全方位ミラーの焦点位置は、管渠内壁面の中心軸より低い位置となり、この位置で計測することが大半であると想定される。このような場合、図7のデジタルカメラ100bで撮像される画像の一例を図9に示している。全方位ミラーの焦点114と管渠内壁面との距離が大きくなれば、レーザビームの光跡72は、図9(a)に示すように、画像の中心に近づくことになる。このため、この画像を展開して得られる展開画像は、図9(b)に示すように、レーザ光跡が下に凸の形となる。
【0033】
次に、図7に示す構成による管渠内面形状の測定方法について説明する。図7(a)において、θ1は図7及び図9の外側切り出し線73に対応する角度、θ2は同様に内側切り出し線74に対応する角度である。デジタルカメラ100bは、図7(a)に示す破線の範囲まで画像化されているが、ここでは、焦点114を中心に左右θ1及びθ2の範囲の画像を用いている。図9(b)に示す展開画像において、x座標アドレスXiにおけるレーザ光跡のy座標アドレスをYiとし、展開画像の画素数をNx×Nyとすると、デジタルカメラ100bの光軸から画像アドレス(Xi、Yi)に対応する管渠内壁面上の位置までの距離Riは、式(3)として示す2つの式により算出することができる。式(3)において、Lは全方位ミラーの焦点位置とレーザビームスキャン面との間の距離である。
【0034】
δi=Yi/Ny×(θ1+θ2)
Ri=L/tan(θ1−δi) ……(3)
【0035】
また、図9(b)のx座標の画素アドレスXiと図9(a)におけるデジタルカメラの光軸廻りの角度θiとの関係は、式(4)として表わすことができる。この場合、θiの0°の位置は船体の床面に対して鉛直下方とする。
【0036】
θi=Xi/Nx×360 ……(4)
【0037】
図10は図7に示す構成による管渠内面形状計測装置で測定される管渠周方向の角度と距離及び最終的に得られる管渠内面中心軸から壁面までの距離データとの関係を説明する図である。
【0038】
図10(a)において、全方位ミラーで撮った画像から測定したデジタルカメラ光軸廻りの角度θiに対する距離Riから、図10(b)に示す管渠中心軸廻りの角度αi(管渠内面の天井方向を0°基準とする)に対する距離riを求めるには、まず、全方位ミラー光軸の座標を(Y、Z)と仮定し、全方位ミラー光軸廻りの角度θi、距離Riでのy、z座標系上の座標(Yi、Zi)を式(5)として示す2つの式から求める。但し、ここでは、管渠軸方向の計測船が進行する方向をx座標、管渠断面を計測船が進行する方向に向かって左側をy座標の+側、上側をz座標の+側と定義する。
【0039】
Yi=Y+Ri×sinθi
Zi=Z−Ri×cosθi ……(5)
【0040】
次に、式(5)で求めた各測定点の座標が公称直径Dpの管渠内面の円に最もフィットするように、デジタルカメラの光軸座標(Y、Z)を求める。ここでは、最小化する評価関数f(Y、Z)を式(6)のように定義し、この関数を最小化するY、Zを求めることにより、デジタルカメラの光軸座標(Y、Z)を求める。
【0041】
f(Y、Z)=Σi{Yi2+Zi2−(Dp/2)2}2 ……(6)
【0042】
式(6)において、通常、{ }内の式が一次式の場合、Y、Zは、前述の評価関数f(Y、Z)をYとZに関して偏微分したものを“0”と置き、解析的に求めることができるが、2次式の場合には解析的に求めることができない。このような場合、非線形の最小二乗法を適用せざるを得なく、ここでは一般的によく使用される最急降下法を適用する例により説明する。最急降下法では、式(7)として示す2つの漸化式により収束計算を実施し、最適なY及びZを求める。
【0043】
Yk+1=Yk−αy×▽f(Yk)
Zk+1=Zk−αz×▽f(Zk) ……(7)
【0044】
なお、式(7)において、▽f(Yk)及び▽f(Zk)は、式(6)に示す評価関数f(Y、Z)のY及びZに関して偏微分し、Y及びZにYk及びZkを代入した値であることを示しており、式(8)として示す2つの式により表すことができる。また、式(7)において、αy及びαzは、収束計算におけるゲインである。
【0045】
図11は前述した評価関数f(Y、Z)のY及びZに関する収束計算の原理を模式的に表現して説明する図である。式(6)で表される関数は、Y及びZに関して下に凸の単調関数となる性質があり、収束計算により、最小二乗の意味でY及びZの最適な値を求めることができる。
【0046】
▽f(Yk)=ΣYi3+ΣYi×Zki2−(Dp/2)2×ΣYi
▽f(Zk)=ΣZi3+ΣZi×Yi2−(Dp/2)2×ΣZi ……(8)
【0047】
前述で説明による収束計算で求まったY及びZを用いて、式(9)として示す3つの式を用いて管渠内面中心に対する管壁までの距離riとその時の角度αiを演算する。
【0048】
ri=(Yi2+Zi2)1/2
if(Yi<0) αi=90+arctan(Zi/Yi)
if(Yi≧0) αi=−90+arctan(Zi/Yi)……(9)
【0049】
前述したように本発明の実施形態によれば、前述の式(9)により、管渠内面中心軸に対する壁面までの距離を算出することができるので、管渠として用いられているヒューム管等の公称直径と算出した距離との差からヒューム管等の損傷量を定量的に求めることができる。
【0050】
前述で説明した管渠内面の形状測定は、管渠内面周方向の複数点の撮像系基準位置と壁面までの距離データの内、窪みが少なく正常な状態の壁面に対するものと推定することができる指定した距離データのみを用いて管渠内面中心軸に対する撮像系基準位置を推定し、管渠内面中心軸に対する管渠内壁面までの距離を算出することにより行われる。
【0051】
図12は管渠中心軸からの距離に換算した管渠内面形状データを管渠内面形状表示部250に表示した画面例を示す図である。この図から判るように、設置時のの形状と共に、測定された管渠内面形状を表示することにより、管渠損傷の状態を視覚的に見せることができる。
【0052】
前述した本発明の実施形態によれば、CCDカメラ等の映像の蓄積機能を有する撮像系と光ビームスキャン手段とを用いることにより、あたかも連続スリット光を投射して得られる画像と同等の画像を光跡画像として得ることができる。そして、光投射機構の小型化が可能となり、管渠マンホールからの装置の搬入を容易に行うことが可能となる。
【0053】
また、本発明の実施形態によれば、全方位ミラーと電荷蓄積型の撮像素子とで管渠内面形状計測装置を構成することにより、画像歪の少ない光跡画像を得ることができ、管渠内面形状計測装置の小型化が可能となる。
【0054】
また、本発明の実施形態によれば、光ビームスキャン用光源にレーザ光源を用いることにより、管渠内面形状計測装置のより小型化が可能となる。
【0055】
また、本発明の実施形態によれば、距離算出手段が、管渠内面中心軸に対する撮像系基準位置を最小二乗の観点で推定し、この結果から管渠内面中心軸からの距離を算出することができるので、管渠に用いたヒューム管の損傷程度を定量的に把握でき、管渠の寿命予測を行うことが可能となる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、測定対象である管渠内壁面の形状を測定する装置を小型化し、形状測定装置の管渠内への搬入を容易に行うことができ、画像歪の少ない光跡画像を得ることができ、これにより、管渠の損傷程度を定量的に把握して、管渠の寿命予測を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による管渠内面形状測定装置を下水道管渠の測定に適用した場合のシステム構成を示す図である。
【図2】管渠内面形状測定装置の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すCCDカメラの撮像対象面とカメラ撮像素子との関係を説明する図である。
【図4】図2に示す形状演算ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】CCDカメラで撮像した光跡画像から光跡中心のx、y座標を求める過程を説明する図である。
【図6】図2に示すレーザスキャナの構成を示す側面図である。
【図7】管渠内面形状測定装置の他の構成例を示す図である。
【図8】図7におけるデジタルカメラによる画像とこの画像を展開した画像との一例を示す図(その1)である。
【図9】図7におけるデジタルカメラによる画像とこの画像を展開した画像との一例を示す図(その2)である。
【図10】図7に示す構成による管渠内面形状計測装置で測定される管渠周方向の角度と距離及び最終的に得られる管渠内面中心軸から壁面までの距離データとの関係を説明する図である。
【図11】評価関数f(Y、Z)のY及びZに関する収束計算の原理を模式的に表現して説明する図である。
【図12】管渠中心軸からの距離に換算した管渠内面形状データを管渠内面形状表示部に表示した画面例を示す図である。
【符号の説明】
5a、5b マンホール
10 下水道管渠
15 ワイヤガイド機構
20 計測船
30 ケーブル
31 ケーブル送り出し機構
32 ワイヤ巻き取り機構
33 牽引用ワイヤ
40 データ処理装置
50 管渠内面形状測定装置
90 レーザスキャナ
92 レーザビーム
94 モータ
96a、96b ミラー
98 レーザ光源
100a CCDカメラ
100b デジタルカメラ
102 焦点位置
104 撮像素子
106 レンズ
108 撮像対象面
112 全方位ミラー
114 焦点
200 形状演算ユニット
205 デジタル信号入力インタフェース部
210 アナログ/デジタル変換部
220 画像データ記憶部
230 光跡座標抽出部
240 管渠内面形状演算部
250 管渠内面形状表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、管渠内面形状測定装置及び測定方法に係り、特に、下水道管渠内面の断面形状の測定に用いて好適で、小型の装置で高速かつ高精度の測定を可能とした管渠内面形状測定装置及び測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下水道管渠の検査は、監視用カメラ等による内壁面の映像監視・記録システムを使用して行われるのが主体であり、内面断面形状を測定して壁面の損傷状態を検査するシステムは未だ知られていない。また、下水道管渠以外の形状計測に光切断法を適用した技術は、種々報告されているが、何れもシート状の連続光をスリット光として測定対象に投射する方法を使用するものであり、装置として大型のものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
下水道管渠内の検査を行う場合、下水が流れている状態で検査する必要があるため、画像検査を行うことによる従来技術の検査システムは、検査装置を搭載した船体を下水の流れに沿って移動させながら検査を実施している。下水道管渠内面の形状を測定する場合も、前述と同様の手法で実現しなければならないことになる。そして、下水道管渠内の検査を実施するためには、測定装置を含む船体の管渠内への搬入が大きな課題となる。
【0004】
一般に、下水道管渠は、道路の下部に埋設され、約200m間隔で直径600mmのマンホールが路面に設置されている。検査システムの搬入は、このマンホールを介してのみ可能である。このため、本発明が対象とする下水道管渠内面の形状測定装置は、測定装置を搭載する船体または移動体及び形状測定装置の小型化が第1の課題となる。
【0005】
また、下水道管渠は、形状測定対象とする管渠の内面直径が約800mm程度から3000mmにも及んでおり、管渠内面に投射されたスリット光をCCDカメラ等の撮像系で画像を捉えるためには、レーザ光以外の光源を用いると仮定すれば、kWオーダーの高出力の光源が必要となり、形状測定装置の大型化は避けられない。レーザ光源を用いた連続型のスリット光投影装置を構成するとすれば、通常の光源に比べて出力は小さな物を用いることができると想定されるが、下水道管渠内面全周に渡ってスリット光を投影するための光学系の構成が困難となる。さらに、下水道管渠の検査の場合、機器を搬入するマンホールは、通常、人や車の往来する道路上に設置されているため、検査を実施する際、路上の交通遮断が必要となる。このため、検査は主に夜間の交通量の少ない時間帯に実施することを想定した検査システムにする必要がある。また、検査装置を搭載した船体を下水の流れに沿って移動しながら管渠内面の断面形状を測定するとすれば、船体の揺れの速さに比べて充分速い速度で周方向の形状を測定することが要求される。このような観点から、管渠内面形状の測定は、短時間での測定を可能にすることが第2の課題となる。
【0006】
一方、下水道管渠内へは、各家庭から排出される雑排水が流れ込んだり、管渠の種類によっては雨水が流入するため、下水の水位は季節や時間帯によって変動する。このため、形状測定装置は、管渠に使用されているヒューム管の中心軸からの断面形状を直接測定できるわけではなく、ヒューム管の中心軸から外れた位置から管渠内壁面までの距離を測定することになる。従って、管渠内面の所定断面での中心軸位置の推定とこの推定中心軸から壁面までの距離を精度良く算出する手段を得ることが次の課題となる。
【0007】
本発明の目的は、前述した従来技術の課題を解決し、測定対象である管渠内壁面の形状測定装置を小型化し、形状測定装置の管渠内への搬入を容易に行うことができ、画像歪の少ない光跡画像を得ることができ、これにより、管渠の損傷程度を定量的に把握して、管渠の寿命予測を行うことを可能とした管渠内面形状測定装置及び測定方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、管渠内面の断面形状を測定する管渠内面形状測定装置において、測定対象である管渠内面の所定断面位置に光ビームを周方向に所定の速度でスキャンする光ビームスキャン手段と、光ビームをスキャンして得られる光跡を蓄積して撮像する光跡撮像手段と、撮像画像上の光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面との間の距離を算出する距離算出手段とを備えたことにより達成される。
【0009】
また、前記目的は、管渠内面の断面形状を測定する管渠内面形状測定方法において、測定対象である管渠内面の所定断面位置に光ビームを周方向に所定の速度でスキャンし、光ビームを管渠内面に1周スキャンして得られる光跡を蓄積して撮像し、撮像画像上の光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面との間の距離を算出して管渠内面の形状を測定することにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による管渠内面形状測定装置及び測定方法の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の一実施形態による管渠内面形状測定装置を下水道管渠の測定に適用した場合のシステム構成を示す図であり、図1(a)は下水道管渠を横から見た図、図1(b)は下水道管渠の軸方向から見た図である。図1において、5a、5bはマンホール、10は下水道管渠、15はワイヤガイド機構、20は計測船、30はケーブル、31はケーブル送り出し機構、32はワイヤ巻き取り機構、33は牽引用ワイヤ、40はデータ処理装置、50は管渠内面形状測定装置である。
【0012】
図1に示す本発明の実施形態は、管渠内面形状測定装置50を計測船20に搭載して構成したシステムである。管渠内面形状測定装置50とデータ処理装置40とは、マンホール5a、ケーブル送出し機構31を介してケーブル30で接続されている。管渠内面形状測定装置50で撮像された画像等のデータは、このケーブル30を介してデータ処理装置40に送られて処理される。また、計測船20には、船体の移動速度を制御するための牽引用ワイヤ33が接続され、その送出しの速度はケーブル送出し機構31によって制御される。下流側のマンホール5bの外部には、ワイヤ巻取り機構32が設置されており、この巻取り機構32に接続された牽引用ワイヤ33は、ケーブル送出し機構31の送り出し長さに連動して巻き取られるよう構成されている。
【0013】
図2は管渠内面形状測定装置50の構成例を示す図であり、図2(a)はその側面図、図2(b)はその平面図である。ここに示す管渠内面形状測定装置50は、光ビームスキャン手段と映像蓄積型撮像手段とを組み合わせて構成した例である。図2において、90はレーザスキャナ、92はレーザビーム、100aはCCDカメラ、200は形状演算ユニットであり、他の符号は図1の場合と同一である。
【0014】
図2に示す管渠内面形状測定装置50は、光ビームスキャン手段としてレーザスキャナ90を、映像蓄積型の撮像手段としてCCDカメラ100aを採用して構成されている。この例において、CCDカメラの水平視野角はθh、垂直視野角はθv、CCDカメラの光軸110と距離測定装置の基準面Bとの成す角はゼロで、かつ、CCDカメラの光軸110はレーザビームスキャン面に直交し、CCDカメラの焦点位置Fとレーザ投射面との間隔をD、管渠内面の公称直径をDpとしている。本発明の実施形態による形状計測は、図2における距離測定装置の基準面Bから管渠内壁面の所定位置Aまでの距離Haを測定するものである。
【0015】
前述の所定位置Aは、レーザビームが管渠内壁面上をスキャンして得られる光跡上の点である。CCDカメラに採用されているCCD撮像素子は、各画素に入ってくる光を電荷に変換して蓄積する機能があり、スキャンによって移動する光跡を電荷の情報として蓄積することができる。本発明の実施形態は、このCCDカメラ等の映像蓄積機能と光スキャンとを組み合わせて、連続光によるスリット光の投射と同一機能を実現している。
【0016】
図3は図2に示すCCDカメラの撮像対象面とカメラ撮像素子との関係を説明する図である。図3において、102は焦点位置、104は撮像素子、106はレンズ、108は撮像対象面であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0017】
図3に示すように、撮像面108とCCDカメラ100aを構成するレンズ106、焦点位置102、撮像素子(CCD)104の関係は、撮像面108とカメラの視野境界線と焦点位置102とにより構成される3角形と、焦点位置102と撮像素子104とにより構成される3角形とが相似の関係にある。図2に示すレーザスキャナ90で管渠内面に投射された光跡は、CCDカメラ100aで映像化され、図5により後述するような光跡画像70として図2に示す形状演算ユニット200に取り込まれる。
【0018】
図4は図2に示す形状演算ユニット200の構成を示すブロック図、図5はCCDカメラで撮像した光跡画像から光跡中心のx、y座標を求める過程を説明する図である。図4において、205はデジタル信号入力インタフェース部、210はアナログ/デジタル変換部、220は画像データ記憶部、230は光跡座標抽出部、240は管渠内面形状演算部、250は管渠内面形状表示部である。
【0019】
形状演算ユニット200は、図2に示すCCDカメラ100aから入力されるアナログ映像信号をデジタル画像に変換するアナログ/デジタル変換部210と、変換されたデジタル画像を保存する画像データ記憶部220と、保存された画像の各x座標に対する光跡中心y座標を抽出する光跡座標抽出部230と、光跡座標抽出部230で抽出された光跡座標データを用いて、管渠内面形状を演算する管渠内面形状演算部240とにより構成される。そして、演算された管渠内面形状を表示する管渠内面形状表示部250が管渠内面形状演算部240に接続されている。
【0020】
なお、図4で示した各部の処理の内、アナログ/デジタル変換部210を除き、パーソナルコンピュータのデジタル処理機能を用いて一括して処理をすることが可能である。アナログ/デジタル変換部210についても、パーソナルコンピュータのバスに実装できる処理ボードを活用することが可能であり、形状演算ユニット200全体をパーソナルコンピュータで実現することができる。また、図4のデジタル信号入力インタフェース205は、図2の蓄積型撮像系としてデジタルカメラを用いた場合を想定して設けた処理部である。さらに、前述において、形状演算ユニット200は、計測船20に搭載されるとして説明したが、この部分を図1のデータ処理装置40に含めて構成することも可能である。
【0021】
次に、図5を参照して、光跡画像70から実際の管渠内壁面の所定位置Aまでの距離を算出する手順について説明する。但し、ここでは、レンズ系による画像の歪は無いものと仮定する。
【0022】
レーザ光をスキャンして得られ、画像データ記憶部220に保存された光跡画像70は、レーザ光の光跡72がデジタル化された濃淡画像として表現されている。一般に、表示される画像は、一般に左上隅を画像アドレス(0、0)とし、右方向にx座標、下方向にy座標をとって軌跡等の位置が特定される。ここで、画像のx座標方向及びy座標方向の全画素数を、それぞれ、Px及びPyとし、図5におけるx座標アドレスXに対応する光跡位置が、管渠内壁面の所定位置Aに対応しているとものとする。図2(b)に示す所定位置AとCCDカメラ100aの光軸とが成す角δxは、図5におけるx座標方向の全画素数Pxと点Aに対応する画素アドレスX及びCCDカメラ100aの水平方向視野角θhを用いて、式(1)により算出することができる。
【0023】
δx=(X−0.5×Px)/Px×θh ……(1)
【0024】
基準面Bから点Aまでの距離Haは、図2(b)に示すA−Fの線を含む基準面Bに垂直な面とレーザビームをスキャンする面とが交差してできる線上の点Aまでの距離として、式(2)として示す2つの式により算出することができる。但し、式(2)において、Yは図5におけるx座標上のXアドレスでの光跡画像が最大濃度を与えるy座標アドレス、Dはカメラ焦点位置とレーザビームをスキャンする面との距離である。
【0025】
δy=(0.5×Py−Y)/Py×θv
Ha=tanδy×{D2+(tanδx×D)2}1/2 ……(2)
【0026】
図6は図2に示すレーザスキャナ90の構成を示す側面図である。図6において、92はレーザビーム、94はモータ、96a、96bはミラー、98はレーザ光源である。
【0027】
図6に示すように、レーザスキャナ90は、レーザ光源98、レーザの方向を変えるためのミラー96a、レーザをスキャンするためのミラー96b及びミラー96bを回転するためのモータ94により構成される。このように構成されるレーザスキャナ90において、レーザ光源98から出たレーザビームは、角度45°で設定されたミラー96aで直角に曲げられ、回転軸方向に対して45°の角度で回転軸に固定されたミラー96bの面に入射する。このミラー96bは、モータ94により回転させられ、これにより、レーザビームは、モータ94の回転軸を中心とする周方向をスキャンすることができる。このレーザスキャナ90に用いるレーザ光源98としては、数10mWの出力の固体レーザ光源を用いることができるので、レーザスキャナ90を非常に小型にすることが可能となる。
【0028】
図2に示したようなシステム構成を持つ前述した本発明の実施形態による管渠内面形状測定装置は、管渠内の気相部壁面にスキャンされるレーザビームの光跡全体を1枚の画像で捉えるために、CCDカメラ100aの水平視野角及び垂直視野角を大きくする必要がある。しかし、カメラに使用する一般のレンズ系は、視野角を大きくすると、画像に歪が発生することが知られており、画像の歪補正が必要となるばかりでなく、形状計測精度も低下することになる。レンズ系による歪を少なくするためには、カメラ視野角を小さくすれば良いが、視野角を小さくするためには、1台のカメラを用いてカメラとレーザビームスキャン面との距離を大きく離すか、複数台のカメラを用いる必要がある。カメラとレーザビームスキャン面との距離を離すためには、計測船の長さを長くする必要が生じ、この結果、マンホールからの装置の搬入が不可能となってしまうということが起こり得る。上記のような点を解決できる装置の実施例を図7に示す。
【0029】
図7は管渠内面形状測定装置50の他の構成例を示す図であり、図7(a)はその側面図、図7(b)はその平面図である。図7において、100bはデジタルカメラ、112は全方位ミラー、114は焦点であり、他の符号は図2の場合と同一である。
【0030】
図7に示す管渠内面形状測定装置50は、図2により接続した例のシステム構成におけるCCDカメラ100aの代わりに全方位ミラー112とデジタルカメラ100bを一体化した撮像系を用いたもので、前述したような点を解決することができるようにした例である。この例において、全方位ミラー112としては双曲面ミラーを、カメラとしてはデジタルカメラ100bを用いており、双曲面ミラーの突面側に映っている周方向の全映像をデジタルカメラ100bの撮像面に導くことができるので、1枚の画像として処理することが容易となる。また、デジタルカメラ100bを採用することにより、より高分解能の画像を処理することができるので、形状計測精度を高くすることができる。この構成の場合、デジタルカメラ100bからの画像のデジタル信号は、図4に示した形状演算ユニット200のデジタル信号入力インタフェース部205に入力することになる。
【0031】
図8、図9は図7におけるデジタルカメラ100bによる画像とこの画像を展開した画像との一例を示す図である。そして、図8(a)は、全方位ミラー112の焦点114とデジタルカメラ100bの光軸とで構成される軸線が管渠内壁面の中心軸と一致し、かつ、管渠内壁面が完全な円形である場合の画像を示している。このような条件の場合、管渠内壁面に投射されたレーザ光の光跡72は、画像の中心に対して同一距離の円を描く。また、図8(b)は、前述の光跡画像70を、この外側切り出し線73及び内側切り出し線74で切り出して展開した画像である。上記の配置条件の場合、展開画像におけるレーザ光跡は完全な直線となる。なお、前述の外側切り出し線73及び内側切り出し線74は、光跡画像70を含む有効画像範囲を決めるために適宜設定されるものであり、また、図8(a)における扇状に変形を仕切る線は、水面を示している。
【0032】
一般に、下水道の場合、前述したように、管渠内の水位は、季節や時間帯によって変化するので、前述のような条件で管渠内面形状を測定できることは殆ど無く、通常、全方位ミラーの焦点位置は、管渠内壁面の中心軸より低い位置となり、この位置で計測することが大半であると想定される。このような場合、図7のデジタルカメラ100bで撮像される画像の一例を図9に示している。全方位ミラーの焦点114と管渠内壁面との距離が大きくなれば、レーザビームの光跡72は、図9(a)に示すように、画像の中心に近づくことになる。このため、この画像を展開して得られる展開画像は、図9(b)に示すように、レーザ光跡が下に凸の形となる。
【0033】
次に、図7に示す構成による管渠内面形状の測定方法について説明する。図7(a)において、θ1は図7及び図9の外側切り出し線73に対応する角度、θ2は同様に内側切り出し線74に対応する角度である。デジタルカメラ100bは、図7(a)に示す破線の範囲まで画像化されているが、ここでは、焦点114を中心に左右θ1及びθ2の範囲の画像を用いている。図9(b)に示す展開画像において、x座標アドレスXiにおけるレーザ光跡のy座標アドレスをYiとし、展開画像の画素数をNx×Nyとすると、デジタルカメラ100bの光軸から画像アドレス(Xi、Yi)に対応する管渠内壁面上の位置までの距離Riは、式(3)として示す2つの式により算出することができる。式(3)において、Lは全方位ミラーの焦点位置とレーザビームスキャン面との間の距離である。
【0034】
δi=Yi/Ny×(θ1+θ2)
Ri=L/tan(θ1−δi) ……(3)
【0035】
また、図9(b)のx座標の画素アドレスXiと図9(a)におけるデジタルカメラの光軸廻りの角度θiとの関係は、式(4)として表わすことができる。この場合、θiの0°の位置は船体の床面に対して鉛直下方とする。
【0036】
θi=Xi/Nx×360 ……(4)
【0037】
図10は図7に示す構成による管渠内面形状計測装置で測定される管渠周方向の角度と距離及び最終的に得られる管渠内面中心軸から壁面までの距離データとの関係を説明する図である。
【0038】
図10(a)において、全方位ミラーで撮った画像から測定したデジタルカメラ光軸廻りの角度θiに対する距離Riから、図10(b)に示す管渠中心軸廻りの角度αi(管渠内面の天井方向を0°基準とする)に対する距離riを求めるには、まず、全方位ミラー光軸の座標を(Y、Z)と仮定し、全方位ミラー光軸廻りの角度θi、距離Riでのy、z座標系上の座標(Yi、Zi)を式(5)として示す2つの式から求める。但し、ここでは、管渠軸方向の計測船が進行する方向をx座標、管渠断面を計測船が進行する方向に向かって左側をy座標の+側、上側をz座標の+側と定義する。
【0039】
Yi=Y+Ri×sinθi
Zi=Z−Ri×cosθi ……(5)
【0040】
次に、式(5)で求めた各測定点の座標が公称直径Dpの管渠内面の円に最もフィットするように、デジタルカメラの光軸座標(Y、Z)を求める。ここでは、最小化する評価関数f(Y、Z)を式(6)のように定義し、この関数を最小化するY、Zを求めることにより、デジタルカメラの光軸座標(Y、Z)を求める。
【0041】
f(Y、Z)=Σi{Yi2+Zi2−(Dp/2)2}2 ……(6)
【0042】
式(6)において、通常、{ }内の式が一次式の場合、Y、Zは、前述の評価関数f(Y、Z)をYとZに関して偏微分したものを“0”と置き、解析的に求めることができるが、2次式の場合には解析的に求めることができない。このような場合、非線形の最小二乗法を適用せざるを得なく、ここでは一般的によく使用される最急降下法を適用する例により説明する。最急降下法では、式(7)として示す2つの漸化式により収束計算を実施し、最適なY及びZを求める。
【0043】
Yk+1=Yk−αy×▽f(Yk)
Zk+1=Zk−αz×▽f(Zk) ……(7)
【0044】
なお、式(7)において、▽f(Yk)及び▽f(Zk)は、式(6)に示す評価関数f(Y、Z)のY及びZに関して偏微分し、Y及びZにYk及びZkを代入した値であることを示しており、式(8)として示す2つの式により表すことができる。また、式(7)において、αy及びαzは、収束計算におけるゲインである。
【0045】
図11は前述した評価関数f(Y、Z)のY及びZに関する収束計算の原理を模式的に表現して説明する図である。式(6)で表される関数は、Y及びZに関して下に凸の単調関数となる性質があり、収束計算により、最小二乗の意味でY及びZの最適な値を求めることができる。
【0046】
▽f(Yk)=ΣYi3+ΣYi×Zki2−(Dp/2)2×ΣYi
▽f(Zk)=ΣZi3+ΣZi×Yi2−(Dp/2)2×ΣZi ……(8)
【0047】
前述で説明による収束計算で求まったY及びZを用いて、式(9)として示す3つの式を用いて管渠内面中心に対する管壁までの距離riとその時の角度αiを演算する。
【0048】
ri=(Yi2+Zi2)1/2
if(Yi<0) αi=90+arctan(Zi/Yi)
if(Yi≧0) αi=−90+arctan(Zi/Yi)……(9)
【0049】
前述したように本発明の実施形態によれば、前述の式(9)により、管渠内面中心軸に対する壁面までの距離を算出することができるので、管渠として用いられているヒューム管等の公称直径と算出した距離との差からヒューム管等の損傷量を定量的に求めることができる。
【0050】
前述で説明した管渠内面の形状測定は、管渠内面周方向の複数点の撮像系基準位置と壁面までの距離データの内、窪みが少なく正常な状態の壁面に対するものと推定することができる指定した距離データのみを用いて管渠内面中心軸に対する撮像系基準位置を推定し、管渠内面中心軸に対する管渠内壁面までの距離を算出することにより行われる。
【0051】
図12は管渠中心軸からの距離に換算した管渠内面形状データを管渠内面形状表示部250に表示した画面例を示す図である。この図から判るように、設置時のの形状と共に、測定された管渠内面形状を表示することにより、管渠損傷の状態を視覚的に見せることができる。
【0052】
前述した本発明の実施形態によれば、CCDカメラ等の映像の蓄積機能を有する撮像系と光ビームスキャン手段とを用いることにより、あたかも連続スリット光を投射して得られる画像と同等の画像を光跡画像として得ることができる。そして、光投射機構の小型化が可能となり、管渠マンホールからの装置の搬入を容易に行うことが可能となる。
【0053】
また、本発明の実施形態によれば、全方位ミラーと電荷蓄積型の撮像素子とで管渠内面形状計測装置を構成することにより、画像歪の少ない光跡画像を得ることができ、管渠内面形状計測装置の小型化が可能となる。
【0054】
また、本発明の実施形態によれば、光ビームスキャン用光源にレーザ光源を用いることにより、管渠内面形状計測装置のより小型化が可能となる。
【0055】
また、本発明の実施形態によれば、距離算出手段が、管渠内面中心軸に対する撮像系基準位置を最小二乗の観点で推定し、この結果から管渠内面中心軸からの距離を算出することができるので、管渠に用いたヒューム管の損傷程度を定量的に把握でき、管渠の寿命予測を行うことが可能となる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、測定対象である管渠内壁面の形状を測定する装置を小型化し、形状測定装置の管渠内への搬入を容易に行うことができ、画像歪の少ない光跡画像を得ることができ、これにより、管渠の損傷程度を定量的に把握して、管渠の寿命予測を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による管渠内面形状測定装置を下水道管渠の測定に適用した場合のシステム構成を示す図である。
【図2】管渠内面形状測定装置の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すCCDカメラの撮像対象面とカメラ撮像素子との関係を説明する図である。
【図4】図2に示す形状演算ユニットの構成を示すブロック図である。
【図5】CCDカメラで撮像した光跡画像から光跡中心のx、y座標を求める過程を説明する図である。
【図6】図2に示すレーザスキャナの構成を示す側面図である。
【図7】管渠内面形状測定装置の他の構成例を示す図である。
【図8】図7におけるデジタルカメラによる画像とこの画像を展開した画像との一例を示す図(その1)である。
【図9】図7におけるデジタルカメラによる画像とこの画像を展開した画像との一例を示す図(その2)である。
【図10】図7に示す構成による管渠内面形状計測装置で測定される管渠周方向の角度と距離及び最終的に得られる管渠内面中心軸から壁面までの距離データとの関係を説明する図である。
【図11】評価関数f(Y、Z)のY及びZに関する収束計算の原理を模式的に表現して説明する図である。
【図12】管渠中心軸からの距離に換算した管渠内面形状データを管渠内面形状表示部に表示した画面例を示す図である。
【符号の説明】
5a、5b マンホール
10 下水道管渠
15 ワイヤガイド機構
20 計測船
30 ケーブル
31 ケーブル送り出し機構
32 ワイヤ巻き取り機構
33 牽引用ワイヤ
40 データ処理装置
50 管渠内面形状測定装置
90 レーザスキャナ
92 レーザビーム
94 モータ
96a、96b ミラー
98 レーザ光源
100a CCDカメラ
100b デジタルカメラ
102 焦点位置
104 撮像素子
106 レンズ
108 撮像対象面
112 全方位ミラー
114 焦点
200 形状演算ユニット
205 デジタル信号入力インタフェース部
210 アナログ/デジタル変換部
220 画像データ記憶部
230 光跡座標抽出部
240 管渠内面形状演算部
250 管渠内面形状表示部
Claims (6)
- 管渠内面の断面形状を測定する管渠内面形状測定装置において、測定対象である管渠内面の所定断面位置に光ビームを周方向に所定の速度でスキャンする光ビームスキャン手段と、光ビームをスキャンして得られる光跡を蓄積して撮像する光跡撮像手段と、撮像画像上の光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面との間の距離を算出する距離算出手段とを備えたことを特徴とする管渠内面形状測定装置。
- 前記光跡撮像手段は、全方位ミラーと電荷蓄積型の撮像素子とにより構成されることを特徴とする請求項1記載の管渠内面形状測定装置。
- 前記光ビームスキャン手段は、光源としてレーザ光を用いることを特徴とする請求項1または2記載の管渠内面形状測定装置。
- 前記距離算出手段は、管渠内面中心軸に対する撮像系基準位置を最小二乗法を用いて推定する手段と、管渠内面中心軸から壁面までの距離を算出する手段とを備えることを特徴とする請求項1、2または3記載の管渠内面形状測定装置。
- 管渠内面の断面形状を測定する管渠内面形状測定方法において、測定対象である管渠内面の所定断面位置に光ビームを周方向に所定の速度でスキャンし、光ビームを管渠内面に1周スキャンして得られる光跡を蓄積して撮像し、撮像画像上の光跡画像座標から撮像系基準位置と壁面との間の距離を算出して管渠内面の形状を測定することを特徴とする管渠内面形状測定方法。
- 管渠内面の形状測定を、管渠内面周方向の複数点の撮像系基準位置と壁面までの距離データの内、指定した距離データを用いて管渠内面中心軸に対する撮像系基準位置を推定し、管渠内面中心軸に対する管渠内壁面までの距離を算出することを特徴とする請求項5記載の管渠内面形状測定方法。
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