JP2004100987A - 輻射電気ヒーター付き電子レンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】輻射電気ヒーターへの蒸気の蓄積が抑えられ、一定以上の絶縁抵抗を確保することができるようにする。
【解決手段】制御部26は、湿度センサー16の検査結果と操作部25から入力された条件に応じて、高周波発振器27、輻射電気ヒーターであるグリルヒーター20、下部ヒーター31の制御も行う。すなわち、高周波発振器27を一定時間駆動した後、あるいは湿度センサー16の検知による加熱室内の湿度が、一定値を超えた場合、高周波発振器27を駆動しながら一定の周期で所定時間だけグリルヒーター20に通電する。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波発振器と輻射電気ヒータを備え、両方を用いて加熱調理を行う輻射電気ヒーター付き電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、高周波発振器と輻射電気ヒーターを備え、両方を用いて加熱調理を行う輻射電気ヒーター付き電子レンジが普及している。
図17は従来の輻射電気ヒーター付き電子レンジを示す斜視図である。電子レンジ50の本体11に設けられた加熱室12の上部に、貫通穴であるパンチング穴13を設け、そこ輻射電気ヒーターであるグリルヒーター20を設置する。グリルヒーター調理時には、パンチング穴13を通して加熱室12内に輻射加熱される。操作部25は、使用者が、加熱調理モードや調理時間等を入力するためのものである。
【0003】
高周波調理時に被加熱物から発せられる水蒸気の一部は、加熱室12の上部のこのパンチング穴13からグリルヒーター20側に入り込む。従来のグリルヒーター付き電子レンジにおける高周波加熱調理モードでは、高周波発振器及び付随の冷却ファン、ターンテーブルなどの制御運転をしている。
【0004】
図18はグリルヒーターを示す構造図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
このグリルヒーター20は金属容器21に圧縮した微孔性及び/又は電気絶縁材料からなる基部又は基層22を設け、この基部上に(又は隣接して)輻射電気発熱エレメント23が支持されている。
輻射電気ヒーターであるグリルヒーター20の基部又は基層22は吸湿性/吸水性が高く、長時間または短時間であっても繰り返し長時間水蒸気にさらされた場合、吸湿した水蒸気の一部は蓄積される。グリルヒーター加熱を頻繁に行わず、高周波加熱調理だけを長時間続けた場合、基部または基層22に水蒸気が蓄積することによって絶縁抵抗が低下する場合がある。特に、断熱材からなるベース(基部)と、前記ベースの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材(輻射電気発熱エレメント)とを含む構成にしても、十分に水蒸気の蓄積を防止できない。この場合、金属容器21と輻射電気発熱エレメント23の間で絶縁不良となり漏洩電流が増大するおそれがあった。
【0005】
そこで、これを改善するものが開示されている。
特開平7−119973号公報(特許文献1参照)には、加熱室に高周波を供給する高周波発振器、熱風を供給する循環ファン、複数のヒーター等を備えた高周波加熱装置が開示されており、これらヒーターにより高周波調理時の庫内の結露が防止される。
高周波による調理モードにおいて、ヒーターの一部と熱風循環ファンを複数のステージに分けて動作させ、第1ステージはヒーターの一部と循環ファンを共にOFFとし、第2ステージ以降はヒーターの一部と循環ファンのパワーをコントロールしながら動作させるものである。又は、このヒーターの一部を加熱室上部に設けたグリルヒーターとし、ヒーターが赤くならない程度に動作させ、循環ファンのパワーをコントロールしながら動作させるものである。
【0006】
また、特開平6−185734号公報(特許文献2参照)には、加熱室に高周波を供給する高周波発振器、熱風を供給する循環ファンとヒーターを有するヒーターユニット等を備えたヒーター付き電子レンジが開示されており、ドア周辺部やヒーターユニット内部などへの水蒸気の結露を防止する。マイクロ波加熱途中またはマイクロ波加熱終了後の所定期間、ヒーターに連続的或いは断続的に通電するものである。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−119973号公報(段落番号[0006]〜[0011]、図1および図2)
【特許文献2】
特開平6−185734号公報(段落番号[0024][0025]、図1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの技術においても、輻射電気ヒーターへの蓄積を抑えるために加熱を輻射電気ヒーターへの通電を行っているが、消費電力への配慮が全くなされていない。したがって、十分な蒸気の蓄積防止のために、必要以上の電力を消費していた。
【0009】
本発明の目的は、輻射電気ヒーターへの蒸気の蓄積が抑えられ、一定以上の絶縁抵抗を確保することができ、消費電力が少なくて済む輻射電気ヒーター付き電子レンジを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明はこの欠点を解決するものであり、以下の特徴を有する。
すなわち、本発明は、上部に貫通穴を設けた加熱室と、断熱材からなるベースと前記ベースの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含む前記貫通穴の上方に設置された輻射電気ヒーターと、前記加熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、各部の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、前記高周波発振器を駆動しながら所定時間だけ前記輻射電気ヒーターに通電することを、一定の周期で繰り返すことを特徴とする輻射電気ヒーター付き電子レンジである。
【0011】
また、本発明は、 上部に貫通穴を設けた加熱室と、断熱材からなるベースと前記ベースの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含む前記貫通穴の上方に設置された輻射電気ヒーターと、前記加熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、各部の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、所定時間だけ前記高周波発振器を所定停止し、前記高周波発振器が停止している間、前記輻射電気ヒーターに通電することを、一定の周期で繰り返すことを特徴とする輻射電気ヒーター付き電子レンジである。
ここで、前記制御部は、高周波発振が停止している間、高周波発振停止時間より短い時間で前記輻射電気ヒーターに通電してもよい。
【0012】
また、本発明は、上部に貫通穴を設けた加熱室と、該貫通穴の上方に設置した輻射電気ヒーターと、前記加熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、各部の動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、全調理時間を複数の段階に区分けし、輻射電気ヒーター通電段階で、
(a)前記高周波発振器を駆動しながら一定の周期で所定時間だけ前記輻射電気ヒーターに通電すること、
(b)一定の周期で所定時間だけ前記高周波発振器を短時間停止し、前記高周波発振器が停止している間、前記輻射電気ヒーターに通電すること、
のいずれかを選択して制御を行うことを特徴とする輻射電気ヒーター付き電子レンジである。
【0013】
本発明の輻射電気ヒーター付き電子レンジは、前記制御部が、前記高周波発振器を一定時間駆動した後、前記輻射電気ヒーターの通電制御を行ってもよい。
また、本発明の輻射電気ヒーター付き電子レンジは、前記加熱室内の湿度を監視する湿度センサーを備え、前記制御部が、前記湿度センサーの検知による前記加熱室内の湿度が一定値を超えた場合に、前記輻射電気ヒーターの通電制御を行ってもよい。
【0014】
本発明において、一回の調理でグリルパンチング5からヒーター側に侵入する水蒸気の量は少ないため、グリルヒーターに周期的に短時間通電することによって輻射電気ヒーターの基部又は基層を乾燥させ、長時間繰り返し調理しても絶縁が保持される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る輻射電気ヒーター付き電子レンジの構成図である。この電子レンジ10は、図17の電子レンジ50と構造がほぼ同じであるので、共通部分には同一符合を付し、説明は省略する。電子レンジ10の加熱室12の底部には、下部ヒータ31が設置されている。加熱室12の壁面には湿度センサー16が設置されている。
【0016】
図2は、本発明に係る輻射電気ヒーター付き電子レンジのブロック図である。この電子レンジは、加熱動作部分、すなわち高周波発振器27、輻射電気ヒーターであるグリルヒーター20、下部ヒーター31がそれぞれ制御部26により制御されている。また、制御部26は、湿度センサー16の検査結果と操作部25から入力された条件に応じて、加熱動作部分の制御も行う。
【0017】
次に、この電子レンジ10の制御部26の制御手順について説明する。
この制御手順は、グリルヒーター20を使用しない加熱調理モードの場合のものである。
【0018】
<第1の制御手順>
図3は、制御部26の第1の制御手順を示すフローチャートである。第1の制御手順の特徴は、湿度センサー16は使用せず、運転開始から一定時間経過後、高周波発振器27をONしながら、一定周期でグリルヒーター20をON/OFFすることである。
【0019】
使用者は、加熱調理モードと、調理時間Tを操作部25から入力する(ステップS1)。加熱調理モードは、高周波加熱調理モードと同時加熱モードの2種類があり、高周波加熱モードは高周波発振器27のみを用いて加熱処理を行うモードであり、同時加熱モードは高周波発振器27と下部ヒーター31を併用するモードである。操作部25からの入力項目としては、上記のほかに、加熱対象の材料や料理の種類等である。
【0020】
制御部26は、操作部25から入力された項目に基づいて、高周波発振器27に通電してからグリルヒーター20に通電するまでの時間t1、グリルヒーター20に通電する周期t2、グリルヒーター20への通電時間aを求めて設定する(ステップS2)。入力項目に応じて、各時間を求める条件は、あらかじめメモリ等に記憶されており、制御部26は、それら条件を読み出して各時間を求める。さらに、制御部26は、これら設定時間に基づいて、一定周期で行うグリルヒーター20の通電回数を求める(ステップS3)。
【0021】
制御部26は、加熱調理モードが高周波加熱であるか、同時加熱であるかを確認する(ステップS4)。高周波加熱の場合は、ステップS6に進んで高周波発振器27をONする。同時加熱の場合は、ステップS5,S6と進んで、下部ヒーター31と高周波発振器27をONする。
【0022】
制御部26は、時間t1を経過したかを確認して(ステップS7)、時間t1を経過した時点でグリルヒーター20をONする(ステップS8)。グリルヒーター通電時間aを経過したかを確認し(ステップS9)、経過した時点でグリルヒーター20をOFFする(ステップS10)。
【0023】
次に、ステップS3で設定したグリルヒーター通電回数を確認し(ステップS11)、通電回数に達していなければ、グリルヒーター通電周期である時間t2を経過した時点でステップS8に戻る(ステップS12)。通電回数に達すれば、調理時間Tを経過した時点で(ステップS13)、加熱調理を終了する。
【0024】
<第2の制御手順>
図4は、制御部26の第2の制御手順を示すフローチャートである。この制御手順の特徴は、湿度センサー16は使用せず、運転開始から一定時間経過後、一定周期で高周波発振器をON/OFFしながら、高周波発振器27が停止している間、グリルヒーター20をONにすることである。
【0025】
使用者は、加熱調理モードと、調理時間Tを操作部25から入力する(ステップS21)。操作部25からの入力項目としては、上記のほかに、加熱対象の材料や料理の種類等である。
【0026】
制御部26は、操作部25から入力された項目に基づいて、グリルヒーター20に通電する周期t2、グリルヒーター20への通電時間a、高周波発振器27の停止時間bを求めて設定する(ステップS22)。入力項目に応じて、各時間を求める条件は、あらかじめメモリ等に記憶されており、制御部26は、それら条件を読み出して各時間を求める。
ステップS23〜S27は、図3のステップS3〜S7と同じであり、説明は省略する。
【0027】
高周波発振器27が駆動されてから時間t1が経過した時点で、高周波発振器27を停止する(ステップS28)。そして、グリルヒーター20をONする(ステップS29)。グリルヒーター20の通電時間aが経過した時点で(ステップS30)、グリルヒーター20をOFFする(ステップS31)。高周波発振器27の停止時間bが経過した時点で(ステップS8)、高周波発振器27をONする(ステップS33)。ここで、a=bでもよいし、a<bでもよい。
ステップS34〜S36は、図3のステップS11〜S13と同じであるので、詳しい説明は省略する。
【0028】
<第3の制御手順>
図5は、制御部26の第3の制御手順を示すフローチャートである。この制御手順の特徴は、湿度センサー16を使用して、湿度が所定値を超えた時点で、高周波発振器27をONしながら、一定周期でグリルヒーター20をON/OFFすることである。
【0029】
使用者は、加熱調理モードと、調理時間Tを操作部25から入力する(ステップS41)。操作部25からの入力項目としては、上記のほかに、加熱対象の材料や料理の種類等がある。
制御部26は、操作部25から入力された項目に基づいて、グリルヒーター20に通電する周期t2、グリルヒーター20への通電時間aを求めて設定する(ステップS42)。入力項目に応じて、各時間を求める条件は、あらかじめメモリ等に記憶されており、制御部26は、それら条件を読み出して各時間を求める。
【0030】
制御部26は、加熱調理モードが高周波加熱であるか、同時加熱であるかを確認する(ステップS43)。高周波加熱の場合は、ステップS45に進んで高周波発振器27をONする。同時加熱の場合は、ステップS44,S45と進んで、下部ヒーター31と高周波発振器27をONする。
【0031】
制御部26は、湿度センサー16の検出値があらかじめ設定した所定値を超えたかを判定する。超えた場合、調理時間Tと通電周期t2からグリルヒーター20の通電回数を求める(ステップS47)。これ以降のステップS48〜S53は、図3に示した第1の制御手順のステップS8〜S13と同じなので説明は省略する。
【0032】
<第4の制御手順>
図6は、制御部26の第4の制御手順を示すフローチャートである。この制御手順の特徴は、湿度センサー16を使用して、湿度が所定値を超えた時点で、一定周期で高周波発振器27をON/OFFしながら、高周波発振器27が停止している間、グリルヒーター20をONにすることである。
【0033】
使用者は、加熱調理モードと、調理時間Tを操作部25から入力する(ステップS61)。操作部25からの入力項目としては、上記のほかに、加熱対象の材料や料理の種類等があってもよい。
【0034】
制御部26は、操作部25から入力された項目に基づいて、グリルヒーター20に通電する周期t2、グリルヒーター20への通電時間a、高周波発振器27の停止時間bを求めて設定する(ステップS62)。入力項目に応じて、各時間を求める条件は、あらかじめメモリ等に記憶されており、制御部26は、それら条件を読み出して各時間を求める。
【0035】
図6に示すステップS63〜S67は、図5に示した第3の制御手順のステップS43〜S47、ステップS68〜S76は、図4に示した第2の制御手順のステップS28〜S36と同じなので説明は省略する。
【0036】
<第5の制御手順>
図7〜図10は、制御部26の第5の制御手順を示すフローチャートである。この制御手順の特徴は、調理時間を複数の段階に区分けし、各段階で設定した制御手順でそれぞれ制御を行うことである。
【0037】
図7は、第5の制御手順の主要手順を示すフローチャートである。
使用者は、加熱調理モードと、調理時間Tを操作部25から入力する(ステップS81)。操作部25からの入力項目としては、上記のほかに、加熱対象の材料や料理の種類等である。
【0038】
制御部26は、メモリにあらかじめ記憶していた条件に従って、調理時間Tを複数の段階に分け、操作部25から入力された項目に基づいて、高周波発振器27に通電してからグリルヒーター20に通電するまでの時間t1、グリルヒーター20に通電する周期t2、グリルヒーター20への通電時間aを、各段階ごとに求めて設定する(ステップS82)。また、操作部25から入力された料理種類や材料等のデータに基づいて、下部ヒーター31に通電する制御についても設定し、これもメモリに記憶しておく。さらに、制御部26は、これら設定時間に基づいて、一定周期でのグリルヒーター20の通電回数を求める(ステップS83)。
【0039】
制御部26は、加熱調理モードが高周波加熱であるか、同時加熱であるかを確認する(ステップS84)。高周波加熱の場合は、ステップS86に進んで高周波発振器27をONする。同時加熱の場合は、ステップS85,S86と進んで、下部ヒーター31と高周波発振器27をONする。
【0040】
制御部26は、時間t1を経過したかを確認して(ステップS87)、時間t1を経過した時点で、順にメモリに記憶しておいた各段階での処理設定に基づいて制御を行う(ステップS88)。全段階での制御処理が完了して(ステップS89)、処理を終わる。
【0041】
図8〜図10は、ステップS88のサブルーチンを示すフローチャートである。メモリから各段階での制御設定を読み出す(ステップS91)。まず、下部ヒーターをONにするかを確認し(ステップS92)、ONにする場合はステップS93で下部ヒーターをONにし、ONしない場合はステップS94に進む。ステップS94では、高周波発振器27をON/OFF切換え処理を行うかを確認し、行わないのであれば、図9のステップS95に進み、行うのであれば、図10のステップS101に進む。
【0042】
図9のステップS95〜S100は、図3のステップS8〜S13と同じであり、また、図10のステップS101〜S109は、図4のステップS28〜S36と同じであるので、詳しい説明は省略する。
図7の制御手順では、一定時間だけ高周波発振器27を駆動してから、グリルヒーター20の通電処理を行っているが、第3及び第4の制御手順のように、湿度センサー16による庫内湿度が所定値を超えた時点で、グリルヒーター20の通電処理を行ってもよい。
【0043】
なお、第1〜第5の制御手順においては、制御部26が、操作部からの入力データに基づいて、上記制御内容を設定するとしたが、使用者が操作部25から入力するようにしてもよい。
【0044】
<具体的制御例>
次に、上記制御手順を具体化した制御例を説明する。
【0045】
(1)制御例1
図11は制御例1のタイミングチャートである。制御例1は、図3に示した第1の制御手順において、高周波加熱モードのものを示している。
高周波発振器27を運転開始したとき、一定時間t1経過後、自動的に一定の周期t2でグリルヒーター20に時間aだけ通電する。高周波発振器27は調理時間Tまで停止することはない。また、時間aは、時間t1,t2に比較すれば、はるかに短い。
具体的には、図11に示すように、調理時間10分設定で運転開始した時、スタートから5分以降32秒周期で自動的にグリルヒーター20に2秒間通電する。
【0046】
こうして、グリルヒーター20の加熱設定の調理が行われなくても、自動的に一定周期でグリルヒーター20への短時間通電を繰り返すため、グリルヒーター20への蒸気の蓄積が抑えられる。
【0047】
(2)制御例2
図12は制御例2のタイミングチャートである。制御例2は、図4に示した第2の制御手順において、高周波加熱モードのものを示している。ここで、グリルヒーター通電時間aと高周波発振器27の停止時間bは等しい。
図12に示すように、高周波発振器27をONして運転開始したとき、一定時間t1経過後、自動的に一定の周期t2で、高周波発振器27を時間bだけ停止し、高周波発振器27が停止している間グリルヒーター20に時間aだけ通電する。a=bであるので、高周波発振器27が停止して直ちにグリルヒーター20が通電され、グリルヒーター20が停止して直ちに高周波発振器27が通電される。
【0048】
例えば、調理時間10分設定で運転開始した時、スタートから5分以降32秒周期で自動的に高周波発振器加熱が2秒間停止し、その間、グリルヒーター20に2秒間通電する。
こうして、高周波発振器27を停止している間だけ、グリルヒーター20に通電を行うので、最大消費電力を押えることが出来る。
【0049】
(3)制御例3
図13は制御例3のタイミングチャートである。制御例3は、図4に示した第2の制御手順において、高周波加熱モードのものを示している。ここで、グリルヒーター通電時間aは高周波発振器27の停止時間bより短い。そのため、図13に示すように、高周波発振器27を停止して、少し間をおいてグリルヒーター20をONしても、グリルヒーター20をOFFしてから高周波発振器27をONするまで少し余裕がある。
【0050】
具体的には、調理時間10分設定で運転開始した時、スタートから5分以降32秒周期で自動的に高周波発振器27が3秒間停止し、その停止の間にグリルヒーターに2秒間通電する。
このように、高周波発振中にヒーター通電される事が無く、確実に最大消費電力を押えることが出来る。
【0051】
(4)制御例4
図14は制御例4のタイミングチャートである。制御例4は、図4に示した第2の制御手順において、同時加熱モードのものを示している。したがって、下部ヒーター31が運転開始から調理時間終了まで通電状態にある。それ以外は、制御例3と同じである。
ここでは、図4に示す第2の制御手順における同時加熱モードのものを示したが、図3の第2の制御手順における同時加熱モードでも構わない。従って、例えば、下部ヒーター31が通電状態の制御例1,2のものも考えられる。
こうして、高周波発振器27と下部ヒーター31による同時加熱調理のときも同様に制御することにより、より確実にグリルヒーター20の絶縁低下を防止出来る。
【0052】
(5)制御例5
図15は制御例5のタイミングチャートである。制御例5は、図6に示した第4の制御手順において、高周波加熱モードのものを示している。
高周波発振器27を運転開始して、湿度センサー16が検出した湿度が所定値を超えたときに、自動的に一定の周期t2で、高周波発振器27を時間bだけ停止し、高周波発振器27が停止している間グリルヒーター20に時間aだけ通電する。湿度が所定値を超えた以降の制御は、制御例3(図9参照)と同じである。なお、この例では、高周波加熱モードの第4の制御手順であるが、同時加熱モードでも構わないし、第3の制御手順でも構わない。
こうして、加熱室内の湿度によって制御する為、時間によって制御する場合よりもより確実に絶縁低下を防止できる。
【0053】
(6)制御例6
図16は制御例6のタイミングチャートである。制御例6は、調理時間Tを複数の段階T1〜T3に分け、各段階で調理内容に合わせて、制御内容を変更する例である。図7に示した第5の制御手順において、同時加熱モードで高周波発振器27をON/OFFするのものを示している。したがって、下部ヒーター31が運転開始から調理時間終了まで通電状態である。それ例外は、制御例3と同じである。
【0054】
図16に示すように、第1段階調理モード(第1段階処理時間T1)では一定時間t1で100%出力高周波加熱調理後に一定周期で高周波発振器27のON/OFFとグリルヒーター通電制御、第2段階調理モード(第1段階処理時間T2)では一定周期t2で50%高周波加熱調理とグリルヒーター通電制御、第3段階調理モード(第1段階処理時間T3)では一定周期で高周波発振器27のON/OFFとグリルヒーター通電制御及び下部ヒーター同時過熱モードを設定しプログラム調理を行う。
【0055】
第一段階の一定時間T1を経過し、自動的に一定の周期で輻射電気ヒーターAに短時間通電する自動制御サイクルに移行した場合、第2、第3段階の調理モードに移行したときは自動制御サイクルは継続する。(輻射電気ヒーターへの短時間自動通電サイクルは図16のように第1、第2、第3段階が独立しても良いし、第1〜第3まで連続と考え、等間隔としても良い)
第1段階と第3段階の間にグリルヒーター(輻射電気ヒーターA)調理運転モードが入った場合は第3段階は輻射電気ヒーターへの短時間通電を省略しても良い。
【0056】
こうして、第1、第2、第3段階の調理を別個の調理と考え制御した場合、第1段階で蒸気が発生したとき、第2段階に移行してから更に一定時間輻射電気ヒーターに短時間通電サイクルが途切れ、その間輻射電気ヒーターに蒸気が蓄積する可能性が有るが、この可能性を改善できる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、長時間の高周波加熱調理または高周波と下部ヒーターの同時加熱調理を行った時、輻射電気ヒーター加熱設定の調理が行われなくても自動的に一定周期で輻射電気ヒーターへの短時間通電を繰り返すため、輻射電気ヒーターへの蒸気の蓄積が抑えられ、一定以上の絶縁抵抗が確保され、漏電を防止することが出来る。特に、多段で調理モードを変える場合も、常に一定周期で輻射電気ヒーターへの短時間通電を繰り返すため、輻射電気ヒーターに短時間でも通電サイクルが途切れることがなく、輻射電気ヒーターに蒸気が蓄積する可能性がない。
【0058】
また、本発明によれば、高周波発振器を停止している間だけ、輻射電気ヒーターに通電を行うので、最大消費電力を押えることが出来る。
【0059】
また、本発明によれば、加熱室内の湿度によって輻射電気ヒーターに通電制御するので、より確実に絶縁低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輻射電気ヒーター付き電子レンジの構成図である。
【図2】本発明に係る輻射電気ヒーター付き電子レンジのブロック図である。
【図3】制御部の第1の制御手順を示すフローチャートである。
【図4】制御部の第2の制御手順を示すフローチャートである。
【図5】制御部の第3の制御手順を示すフローチャートである。
【図6】制御部の第4の制御手順を示すフローチャートである。
【図7】制御部の第4の制御手順の主要手順を示すフローチャートである。
【図8】ステップS88のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】図8に続くステップS88のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】図8に続くステップS88のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】制御例1のタイミングチャートである。
【図12】制御例2のタイミングチャートである。
【図13】制御例3のタイミングチャートである。
【図14】制御例4のタイミングチャートである。
【図15】制御例5のタイミングチャートである。
【図16】制御例6のタイミングチャートである。
【図17】従来の輻射電気ヒーター付き電子レンジを示す斜視図である。
【図18】グリルヒーターを示す構造図であり、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
10 電子レンジ
11 本体
12 加熱室
13 パンチング穴
16 湿度センサー
20 グリルヒーター
21 金属容器
22 基層
23 輻射電気発熱エレメント
25 操作部
26 制御部
27 高周波発振器
31 下部ヒーター
50 従来の電子レンジ

Claims (6)

  1. 上部に貫通穴を設けた加熱室と、断熱材からなるベースと前記ベースの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含む前記貫通穴の上方に設置された輻射電気ヒーターと、前記加熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、各部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記高周波発振器を駆動しながら所定時間だけ前記輻射電気ヒーターに通電することを、一定の周期で繰り返すことを特徴とする輻射電気ヒーター付き電子レンジ。
  2. 上部に貫通穴を設けた加熱室と、断熱材からなるベースと前記ベースの前記一方側に載置され熱を生じる発熱部材とを含む前記貫通穴の上方に設置された輻射電気ヒーターと、前記加熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、各部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、所定時間だけ前記高周波発振器を所定停止し、前記高周波発振器が停止している間、前記輻射電気ヒーターに通電することを、一定の周期で繰り返すことを特徴とする輻射電気ヒーター付き電子レンジ。
  3. 前記制御部は、高周波発振が停止している間、高周波発振停止時間より短い時間で前記輻射電気ヒーターに通電することを特徴とする請求項2記載の輻射電気ヒーター付き電子レンジ。
  4. 上部に貫通穴を設けた加熱室と、該貫通穴の上方に設置した輻射電気ヒーターと、前記加熱室内に高周波を供給する高周波発振器と、各部の動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、全調理時間を複数の段階に区分けし、輻射電気ヒーター通電段階で、
    (a)前記高周波発振器を駆動しながら一定の周期で所定時間だけ前記輻射電気ヒーターに通電すること、
    (b)一定の周期で所定時間だけ前記高周波発振器を短時間停止し、前記高周波発振器が停止している間、前記輻射電気ヒーターに通電すること、
    のいずれかを選択して制御を行うことを特徴とする輻射電気ヒーター付き電子レンジ。
  5. 前記制御部は、前記高周波発振器を一定時間駆動した後、前記輻射電気ヒーターの通電制御を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の輻射電気ヒーター付き電子レンジ。
  6. 前記加熱室内の湿度を監視する湿度センサーを備え、
    前記制御部は、前記湿度センサーの検知による前記加熱室内の湿度が、一定値を超えた場合に、前記輻射電気ヒーターの通電制御を行うことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の輻射電気ヒーター付き電子レンジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014020872A1 (ja) * 2012-08-03 2014-02-06 パナソニック株式会社 加熱調理器

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