JP2004100942A - 回転体駆動装置、画像形成装置及び回転体駆動装置の組立方法 - Google Patents

回転体駆動装置、画像形成装置及び回転体駆動装置の組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動軸の直径方向に貫通して圧入された規制ピンを、駆動軸に嵌合した駆動力伝達部材に形成された長孔に嵌合して、駆動力伝達部材を所定のストロークで摺動可能に駆動軸に組み付け、駆動力伝達部材に形成された駆動側係合部を像担持ドラムに形成した従動側係合部に係合させ、駆動軸の回転を、規制ピンを介して駆動力伝達部材に伝え、その回転を像担持ドラムに伝える回転体駆動装置において、該回転体駆動装置の組立時に規制ピンを駆動軸に圧入しやすくする。
【解決手段】駆動軸20の軸線X方向における駆動力伝達部材34の2つの端面のうち、駆動側係合部49が設けられた側の端面を前面34Aとし、その反対側の端面を後面34Bとしたとき、長孔45は、駆動力伝達部材34の前面34Aから後面34Bの側へ向けて延びている。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転体を駆動する回転体駆動装置、その回転体駆動装置を有する画像形成装置、及び回転体駆動装置の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
駆動モータによって駆動軸を回転し、その回転を駆動力伝達部材を介して回転体に伝達して該回転体を回転駆動する回転体駆動装置は、従来より公知である(例えば、特許文献1参照)。従来のこの種の回転体駆動装置においては、駆動軸に摺動可能に嵌合した駆動力伝達部材に形成された長孔が、駆動軸の軸孔に圧入された規制ピンに摺動可能に嵌合し、その長孔は駆動軸の軸線方向に延びている。かかる構成により、駆動力伝達部材は、駆動軸に対する相対回転が禁止され、しかも長孔の長手方向一端部が規制ピンに当接した位置と、その長孔の長手方向他端部が規制ピンに当接した位置との間を、駆動軸に沿って摺動することができる。
【0003】
上述した回転体駆動装置を使用するには、回転自在に支持された駆動軸に対して、その軸線方向に回転体を移動させて両者を嵌合し、駆動力伝達部材に形成された駆動側係合部と、回転体に設けられた従動側係合部とを係合させ、駆動軸の回転を、駆動力伝達部材を介して回転体に伝達する。回転体を駆動軸に嵌合させたとき、駆動側係合部と従動側係合部が正しく係合しなくとも、駆動軸が回転を開始すると、これらの係合部が互いに合致したとき、付勢部材によって押圧された駆動力伝達部材が駆動軸の軸線方向に移動して、駆動側係合部が従動側係合部に正しく係合する。
【0004】
ところで、従来の回転体駆動装置を組み立てる際に、規制ピンを駆動軸の軸孔に圧入するには、先ず駆動力伝達部材を駆動軸に嵌合し、駆動力伝達部材に形成された長孔と、駆動軸に形成された軸孔とを合致させ、この状態で、長孔を通して規制ピンの先端部を軸孔に圧入する。このとき、長孔と軸孔が高い精度で整合していないと、規制ピンを正しく長孔に通すことができず、長孔を区画する駆動力伝達部材の側壁面に規制ピンが強く当って、駆動力伝達部材が変形したり、規制ピンに傷が付けられるおそれがある。
【0005】
このため、従来は、長孔の幅を大きめに形成し、規制ピンを軸孔に圧入する際、該規制ピンが、長孔を区画する側壁面に強く当る不具合を阻止していた。ところが、長孔の幅を大きくすると、その長孔を区画する側壁面と規制ピンとの間の隙間が大きくなるので、回転体駆動装置の作動時に回転体にがたつきが発生し、そのがたつきが激しくなれば、各種の不具合が発生する。例えば、回転体が、表面にトナー像の形成される像担持ドラムよりなる場合には、その像担持ドラムが、がたつくことにより、その表面に形成されるトナー像の画質が劣化し、異常画像が発生するおそれがある。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−193755号公報(第2−4頁、図7、図8、図9、図10)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の欠点を阻止し、ないしは軽減することのできる回転体駆動装置を提供することを第1の目的とし、その回転体駆動装置を有する画像形成装置を提供することを第2の目的とし、該回転体駆動装置の組立方法を提供することを第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記第1の目的を達成するため、回転自在に支持された駆動軸と、該駆動軸を回転駆動する駆動モータと、前記駆動軸に、その軸線方向に摺動可能に嵌合し、かつ該駆動軸のほぼ軸線方向に延びる長孔を有する駆動力伝達部材と、前記駆動軸に形成された軸孔に挿入されて該駆動軸に固定され、かつ前記長孔に嵌合する規制ピンと、前記駆動力伝達部材に形成された駆動側係合部が回転体に形成された従動側係合部に係合するように、該駆動力伝達部材を駆動軸の軸線方向に加圧する付勢部材とを具備し、前記駆動力伝達部材が駆動軸に対して、その軸線方向に所定のストロークを摺動可能であって、かつ駆動力伝達部材と駆動軸との相対回転が禁止されるように、前記駆動軸の外周面よりも外方に突出した規制ピン長手方向端部と、前記長孔が、該長孔の長手方向に相対摺動可能に嵌合し、前記駆動モータにより駆動された駆動軸の回転を、前記駆動力伝達部材を介して前記回転体に伝える回転体駆動装置において、前記駆動軸の軸線方向における駆動力伝達部材の2つの端面のうち、前記駆動側係合部が設けられた側の端面を前面とし、その反対側の端面を後面としたとき、前記長孔は、駆動力伝達部材の前面から後面の側へ向けて延びていることを特徴とする回転体駆動装置を提案する(請求項1)。
【0009】
また、上記回転体駆動装置において、前記付勢部材の軸線方向各端部は、前記駆動軸に着脱可能に係止されたストッパと、前記駆動力伝達部材の受け部とにそれぞれ圧接し、前記付勢部材が最も圧縮した状態においても、前記規制ピンが前記長孔から外れることがないように、前記ストッパの位置が設定されていると有利である(請求項2)。
【0010】
さらに、上記請求項1又は2に記載の回転体駆動装置において、前記駆動側係合部は、駆動力伝達部材の周方向に複数設けられ、前記長孔は、駆動側係合部の間の前面部分から後面の側へ向けて延びていると有利である(請求項3)。
【0011】
また、上記請求項1乃至3のいずれかに記載の回転体駆動装置において、前記軸孔は、駆動軸の直径方向に該駆動軸を貫通して延びていて、前記規制ピンが挿入される軸孔入口から、駆動軸の中心軸線を越えた部分までの第1の軸孔部分の直径が、軸孔に挿入される前の規制ピンの直径よりも大きく設定され、前記中心軸線を越えた部分から、前記軸孔入口と反対側の軸孔出口の近傍部分までの第2の軸孔部分の直径が、軸孔に挿入される前の規制ピンの直径よりも小さく設定されていると有利である(請求項4)。
【0012】
さらに、上記請求項4に記載の回転体駆動装置において、前記軸孔入口を示す目印を前記駆動軸に設けると有利である(請求項5)。
【0013】
また、上記請求項1乃至5のいずれかに記載の回転体駆動装置において、前記長孔の少なくとも一部が底面と各側壁面とにより区画され、底面から各側壁面へ移行する移行領域に丸みが形成されていると有利である(請求項6)。
【0014】
さらに、上記請求項1乃至6のいずれかに記載の回転体駆動装置において、前記規制ピンの硬度がHV470以上に設定されていると有利である(請求項7)。
【0015】
また、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の回転体駆動装置において、前記回転体が、表面にトナー像が形成される像担持ドラムであると有利である(請求項8)。
【0016】
さらに、本発明は、上記第2の目的を達成するため、請求項1乃至8のいずれかに記載の回転体駆動装置と、該回転体駆動装置により回転駆動される回転体を具備することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項9)。
【0017】
また、本発明は、上記第3の目的を達成するため、前記駆動力伝達部材に形成された長孔と、規制ピンが挿入される軸孔入口とを合致させず、かつ該軸孔入口が外部に露出した状態で、該軸孔入口から規制ピンを挿入し、次いで駆動軸の外周面よりも外方に突出した規制ピン長手方向端部を、駆動力伝達部材の前面側にて開口している前記長孔の一方の長手方向端部から該長孔に挿入して、規制ピンと長孔とを互いに嵌合する請求項1乃至8のいずれかに記載の回転体駆動装置の組立方法を提案する(請求項10)。
【0018】
さらに、本発明は、上記第3の目的を達成するため、駆動軸に付勢部材と駆動力伝達部材を嵌合して、駆動軸用の軸受と駆動力伝達部材との間に付勢部材を配置し、前記規制ピンが挿入される軸孔入口が前記長孔の外に出て、該軸孔入口が前記駆動力伝達部材によって覆われることなく外部に露出するように、駆動力伝達部材を前記軸受に近づく向きに移動させて付勢部材を圧縮し、外部に露出した軸孔入口から規制ピンを挿入した後、駆動力伝達部材を前記軸受から離れる向きに移動させて、駆動軸の外周面よりも外方に突出した規制ピン長手方向端部を、駆動力伝達部材の前面側に開口している前記長孔の一方の長手方向端部から該長孔に挿入して、規制ピンと長孔とを互いに嵌合し、次いで前記付勢部材と前記軸受との間の駆動軸部分にストッパを係止し、付勢部材の各端部を該ストッパと駆動力伝達部材の受け部とにそれぞれ圧接させる請求項1乃至8のいずれかに記載の回転体駆動装置の組立方法を提案する(請求項11)。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明し、併せて上述の従来の欠点を図面に即してより具体的に明らかにする。
【0020】
図1は後述する回転体駆動装置を備えた画像形成装置の一例を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、その画像形成装置本体1内に配置された4つの像担持ドラム3を有している。ここに示した像担持ドラム3は、導電性の金属より成る素管の外周面に感光層を設けた感光体ドラムとして構成され、かかる像担持ドラムは、後述する回転体駆動装置により回転駆動される回転体の一例を構成するものである。各像担持ドラム上にマゼンタトナー像、シアントナー像、イエロートナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。これらの像担持ドラムを識別する必要のあるときは、これらを第1、第2、第3及び第4の像担持ドラムと称し、これらに符号3M,3C,3Y,3BKを付して示すことにする。第1乃至第4の像担持ドラム3M乃至3BKに対向して記録材搬送ベルト4が配置され、この記録材搬送ベルト4は、複数の支持ローラに巻き掛けられて矢印A方向に走行駆動される。
【0021】
第1乃至第4の各像担持ドラム3M,3C,3Y,3BK上にトナー像を形成する構成と、その作用は実質的に同一であるため、ここでは第1の像担持ドラム3Mにトナー像を形成する構成だけを説明する。この像担持ドラム3Mは図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ7によって第1の像担持ドラム表面が所定の極性に均一に帯電される。次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット8から出射する光変調されたレーザビームLが照射される。これによって第1の像担持ドラム3M上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置9によってマゼンタトナー像として可視像化される。ここに示した現像装置9は、回転駆動される現像ローラ31を有し、その現像ローラ31に担持された現像剤によって静電潜像が可視像化される。
【0022】
一方、画像形成装置本体1の下部に配置された給紙部5から、例えば転写紙又は樹脂フィルムなどから成る記録材Pが矢印Bで示す方向に給送され、その記録材Pが、第1の像担持ドラム3Mと記録材搬送ベルト4の間に送り込まれ、その記録材搬送ベルト4に担持されて搬送される。記録材搬送ベルト4を挟んで、第1の像担持ドラム3Mにほぼ対向する位置には転写ローラ10が配置され、その転写ローラ10の作用によって第1の像担持ドラム3M上のマゼンタトナー像が記録材P上に転写される。記録材Pに転写されず、第1の像担持ドラム3M上に残された転写残トナーは、クリーニング装置11によって除去される。
【0023】
全く同様にして、第2乃至第4の像担持ドラム3C,3Y,3BK上にシアントナー像、イエロートナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が、マゼンタトナー像の転写された記録材P上に順次重ねて転写される。このようにして4色の未定着トナー像を担持した記録材Pは、定着装置2に送り込まれ、該定着装置2の一対の定着ローラ2A,2Bの間を通過する。このときそのトナー像が熱と圧力の作用によって記録材P上に定着され、該定着装置2を通過した記録材は、矢印C方向で示すように排紙部6上に排出される。
【0024】
図1に示した画像形成装置においては、各像担持ドラム3M乃至3BKと、その各像担持ドラムのまわりに設けられた帯電ローラ、現像装置及びクリーニング装置とが一体的に組み付けられたプロセスカートリッジ40M,40C,40Y,40BKとして構成され、その各プロセスカートリッジ40M乃至40BKが画像形成装置本体1に対して着脱可能に装着されている。各プロセスカートリッジの現像装置とクリーニング装置のケーシングは,プロセスカートリッジのケースの一部によって構成されている。
【0025】
図2は、1つのプロセスカートリッジの像担持ドラム3と、その像担持ドラム3を回転駆動する回転体駆動装置12を示す断面図であり、そのプロセスカートリッジの像担持ドラム3以外の要素の図示を省略した図である。他のプロセスカートリッジの像担持ドラムと、該ドラムを回転駆動する回転体駆動装置も図2に示したところと同じく構成されている。
【0026】
図2から判るように、像担持ドラム3は、表面にトナー像が形成される円筒状のドラム本体42と、その軸線方向各端部に圧入されて固定された前フランジ18及び奥フランジ19とを有している。前フランジ18と奥フランジ19が、プロセスカートリッジのケースの各側壁に形成された孔に回転自在に嵌合している。
【0027】
図2における符号Fは、画像形成装置本体1の手前側、Rはその奥側を示しており、画像形成装置本体の本体フレーム13は、該本体1の手前側に位置する前側板14と、奥側に位置する奥側板15と、これらの側板14,15を固定連結するステー16と、図示していないねじによって奥側板15に固定された本体ブラケット17を有している。また、後に詳しく説明するように、像担持ドラム3を回転駆動する回転体駆動装置12は、本体フレーム13に対して回転自在に支持された駆動軸20を有しており、その駆動軸20に、像担持ドラム3の前フランジ18と奥フランジ19が、該駆動軸20の軸線Xの方向に摺動自在で、かつ該軸20の半径方向にがたつくことなく嵌合し、像担持ドラム3が駆動軸20に対して同心状に配置されている。
【0028】
前側板14には、複数のねじ21によって、一般に面板と称せられている位置決め部材22が着脱可能に固定され、この位置決め部材22に、軸受23を介して前フランジ18が回転自在に支持されている。また前フランジ18に駆動軸20の手前側端部が着脱可能に嵌合している。このようにして、像担持ドラム3が駆動軸20に対してその軸線X方向と半径方向に位置決めされる。前フランジ18と駆動軸20の手前側部分は、前側板14に形成された開口24を貫通している。
【0029】
駆動軸20の奥側の部分は、奥側板15と本体ブラケット17を貫通して延び、円筒状のホルダ25に保持された一対の軸受26,27に回転自在に支持されている。ここでは、軸受26,27として転がり軸受が用いられている。また、ホルダ25はねじ28によって奥側板15に着脱可能に固定され、各軸受26,27の外輪が奥側板15と本体ブラケット17に形成された孔29,30にそれぞれがたつくことなく嵌合し、これによって両軸受26,27とホルダ25とが本体フレーム13に対して位置決めされている。このようにして駆動軸20が本体フレーム13に対して正しく位置決めされて回転自在に支持され、像担持ドラム3の前フランジ18と奥フランジ19が駆動軸20に同心状に支持され、その駆動軸20の軸線X方向と半径方向に位置決めされる。
【0030】
画像形成装置本体の図示していない前ドアを開いた上で、ねじ21を緩めて位置決め部材22を前側板14から外せば、像担持ドラム3と駆動軸20の手前側端部がフリー状態となるので、像担持ドラム3を、プロセスカートリッジの他の要素と共に、矢印Dで示した手前側に引き出すことができる。前フランジ18と奥フランジ19が、駆動軸20に対してその軸線X方向の手前側、すなわち矢印D方向に摺動し、プロセスカートリッジの全体が前側板14に形成された開口24を通して手前側に引き出されるのである。逆の操作によってプロセスカートリッジを画像形成装置本体1内にセットすることができる。このセット時に、像担持ドラム3は、駆動軸20に嵌合してその軸線X方向の奥側、すなわち矢印E方向に押し込まれ、最終的に図2に示したように位置決めされる。図3は、像担持ドラム3が駆動軸20から離れ、又は嵌合するときの様子を示している。
【0031】
ここで、回転体駆動装置12は、上述の駆動軸20のほかに、図2に示すように、その駆動軸20を回転駆動する駆動モータ35と、駆動軸20に、その軸線Xの方向に摺動可能に嵌合した駆動力伝達部材34と、付勢部材39と、ストッパ46と、駆動軸20に固定された規制ピン44とを有している。図示した例では、付勢部材39が、駆動軸20のまわりに巻回された圧縮コイルばねによって構成されている。駆動モータ35は、本体ブラケット17に支持され、その出力軸に固定された出力ギア36が、駆動軸20の奥側の端部に固定されたギア32に噛み合っていて、後述するように、駆動モータ35の作動によって像担持ドラム3が回転駆動される。本例の画像形成装置では、これらのギア36、32より成る伝動装置も、回転体駆動装置12の構成要素となっている。
【0032】
ギア32の代わりにプーリより成る伝動部材を駆動軸20に対して同心状に固定し、このプーリをベルトを介して回転駆動し、これによって駆動軸20及び像担持ドラム3を駆動するように構成することもできる。
【0033】
図4は駆動軸20と、これに嵌合した駆動力伝達部材34とを示す斜視図であり、この図では付勢部材の図示を省略してある。また図5は図3のV−V線拡大断面図である。
【0034】
図3乃至図5から明らかなように、駆動力伝達部材34は環状に形成され、しかも駆動軸20のほぼ軸線X方向に延びる長孔45を有している。ここに示した例では、図5に示すように長孔45が対称の位置に一対形成されている。また駆動軸20には、その直径方向に貫通する軸孔47が形成され、規制ピン44がこの軸孔47に挿入されて該駆動軸20に固定されている。規制ピン44の長手方向各端部44Aは、駆動軸20の外周面よりも、その半径方向外方に突出し、その各端部44Aが、各長孔45にそれぞれ摺動可能に嵌合している。これにより、駆動力伝達部材34は、駆動軸20に対して、その軸線X方向に所定のストロークで摺動することができ、しかも駆動力伝達部材34が駆動軸20に対して相対的に回転することが禁止される。但し、長孔45を区画する駆動力伝達部材34の両側壁面51と規制ピン44との間に極くわずかな隙間があり、従って駆動力伝達部材34が駆動軸20に対して、その周方向に極くわずかながたがあることは一般に避けることはできず、その極くわずかながたの存在は許容されるものである。
【0035】
また、ストッパ46は、駆動軸20の外周面に形成された環状溝に着脱可能に係止されたリングにより構成され、圧縮コイルばねより成る付勢部材39の軸線方向各端部は、駆動軸20に着脱可能に係止されたストッパ46と、駆動力伝達部材34の受け部48とにそれぞれ圧接している。
【0036】
駆動力伝達部材34には、その周方向に配置された複数の突部が形成され、その各突部によって駆動側係合部49が構成されている。また、図3に示すように像担持ドラム3の奥側フランジ19には、その貫通孔の内周面に周方向に配置された複数の凹部が形成され、その各凹部によって従動側係合部50が構成されている。図2に示した状態では、付勢部材39によって手前側に加圧された駆動力伝達部材34に形成された駆動側係合部49が奥フランジ19の従動側係合部50に係合している。これにより、駆動モータ35が作動すると、その回転が出力ギア36とギア32を介して駆動軸20に伝えられ、該駆動軸20の回転が規制ピン44を介して駆動力伝達部材34に伝えられ、該駆動力伝達部材34の回転がその駆動側係合部49と従動側係合部50を介して奥フランジ19に伝達され、これによって像担持ドラム3が前述のように所定の方向に回転する。
【0037】
像担持ドラム3を図2に矢印Dで示すように手前側に引き出すと、駆動力伝達部材34の駆動側係合部49と、奥フランジ19の従動側係合部50が外れる。
また、像担持ドラム3を図2に矢印Eで示すように奥側に押し込むと、両係合部49,50が互いに係合し、上述のように駆動力伝達部材34の回転を像担持ドラム3の側に伝えることができる。
【0038】
また、像担持ドラム3を矢印Eで示した奥側に押し込んだとき、両係合部49,50が正しく係合せずに、凹部より成る従動側係合部50の間の突部の頂面と、同じく突部より成る駆動側係合部49の頂面とが突き当たった場合にも、奥側フランジ19によって駆動力伝達部材34が奥方向に加圧されて付勢部材39が圧縮するので、像担持ドラム3を所定の位置にセットすることができる。この状態で、駆動モータ35が作動し、これによって駆動力伝達部材34が回転し始めると、その駆動側係合部49が奥フランジ19の従動側係合部50に合致する。
このとき駆動力伝達部材34が付勢部材39によって加圧されているので、駆動側係合部49が従動側係合部50に即座に係合し、駆動力伝達部材34の回転が奥フランジ19に伝えられる。
【0039】
上述のように、付勢部材39は、駆動力伝達部材34に形成された駆動側係合部49が、回転体(図の例では像担持ドラム3)に形成された従動側係合部50に係合するように、該駆動力伝達部材34を駆動軸20の軸線X方向に加圧する用をなす。かかる付勢部材39を有する回転体駆動装置12は、駆動力伝達部材34が駆動軸20に対して、その軸線X方向に所定のストロークを摺動可能であって、かつ駆動力伝達部材34と駆動軸20との相対回転が禁止されるように、駆動軸20の外周面よりも該駆動軸20の半径方向外方に突出した規制ピン長手方向端部44Aと、長孔45とが、該長孔45の長手方向に相対摺動可能に嵌合し、駆動モータ35により駆動された駆動軸20の回転を、駆動力伝達部材34を介して回転体に伝えるように構成されている。
【0040】
また、本例の回転体駆動装置12においては、図3乃至図5に示すように駆動軸20の軸線X方向における駆動力伝達部材34の2つの端面のうち、駆動側係合部49が設けられた側の端面を前面34Aとし、その反対側の端面を後面34Bとしたとき、上述の長孔45は、駆動力伝達部材34の前面34Aから後面34Bの側へ向けて延びている。長孔45の一方の長手方向端部45Aが駆動力伝達部材34の前面34Aの側に開口しているのである。長孔45の他方の長手方向端部45Bは、駆動力伝達部材34の後面34Bよりも手前側に位置して閉鎖されている。図3に示した状態では、駆動力伝達部材34が付勢部材39によって加圧され、長孔45の端部45Bが規制ピン44に圧接し、駆動力伝達部材34が駆動軸20に対して停止している。
【0041】
また図6は、付勢部材39が最も圧縮した状態を示しているが、この状態においても、規制ピン44が長孔45から外れることがないように、ストッパ46の位置が設定されている。このため、長孔45の一方の長手方向端部45Aが駆動力伝達部材34の前面34Aの側にて開口してはいるが、駆動力伝達部材34が駆動軸20の軸線X方向におけるいかなる位置にあるときも、規制ピン44が長孔45から外れることはない。これにより、駆動力伝達部材34は、前述の如く確実に所定のストロークを駆動軸20の軸線X方向に移動することができる。
【0042】
また、本例の回転体駆動装置12は、その長孔45の一方の端部45Aが前面34Aにて開口しているので、次に説明するように、規制ピン44に傷を付けたり、駆動力伝達部材34を変形させることなく、簡単にその各要素を組み付けることができる。
【0043】
先ず、図7に示すように、図3に示したストッパ46を駆動軸20に取り付ける前であって、規制ピン44を軸孔47に挿入する前に、駆動軸20に付勢部材39と駆動力伝達部材34をそれぞれ嵌合し、駆動軸用の軸受26と駆動力伝達部材34との間に付勢部材39を配置する。
【0044】
この状態で、図7に示すように、付勢部材39を圧縮変形させると、軸孔47が、駆動力伝達部材34に覆われることなく長孔45の外に出て、外部に露出する。規制ピン44が挿入される側の軸孔47の開口を軸孔入口47Aとし、その反対側の開口を軸孔出口47B(図5参照)とすると、図7に示すように駆動力伝達部材34を軸受26の側へ移動させて付勢部材39を圧縮変形させることにより、軸孔入口47Aの全体と軸孔出口47Bの全体を、駆動力伝達部材34に覆われることのない状態に露出させることができる。このように、規制ピン44が挿入される軸孔入口47Aが長孔45の外に出て、該軸孔入口47Aが駆動力伝達部材34によって覆われることなく外部に露出するように、駆動力伝達部材34を軸受26に近づく向きに移動させて付勢部材39を圧縮するのである。
【0045】
次いで、外部に露出した軸孔入口47Aから規制ピン44を挿入し、その規制ピン44を駆動軸20に対して固定する。このとき、図5に示すように軸孔出口47Bからも規制ピン44の長手方向端部44Aが突出している。
【0046】
次に、規制ピン44の長手方向各端部44Aを、駆動力伝達部材34の前面34Aに開口している各長孔45の一方の長手方向端部45Aにそれぞれ合致させ、駆動力伝達部材34を、図7に示した位置から軸受26から離れる方向に移動させると、規制ピン44の長手方向各端部44Aが、各長孔45にそれぞれ入り込む(図5及び図6参照)。規制ピン44を駆動軸20に対して固定した後、駆動力伝達部材34を軸受26から離れる向きに移動させて、駆動軸20の外周面よりも該駆動軸20の半径方向外方に突出した規制ピン長手方向端部44Aを、駆動力伝達部材34の前面34A側に開口している長孔45の一方の長手方向端部45Aから該長孔45に挿入して、規制ピン44と長孔45とを互いに嵌合するのである。
【0047】
次いで付勢部材39と軸受26との間の駆動軸20の部分に形成された環状溝にストッパ46を係止し、図5に示したように、付勢部材39の各端部を該ストッパ46と駆動力伝達部材34の受け部48とにそれぞれ圧接させる。これにより、図6に示したように、付勢部材39を最大に圧縮させたとしても、規制ピン44が長孔45から外れることのない状態となる。
【0048】
図1に示した軸受26が設けられていない場合には、図8に示すように、駆動力伝達部材34と、付勢部材39と、ストッパ46とを駆動軸20に取り付ける前に、規制ピン44を軸孔47に挿入してそのピン44を駆動軸20に対して固定することもできる。この場合には、規制ピン44を軸孔47に挿入した後、駆動力伝達部材34を駆動軸20に挿入し、該駆動力伝達部材34の各長孔45に規制ピン44の長手方向各端部44Aを挿入して両者を互いに嵌合する。引き続き付勢部材39を駆動軸20に嵌合し、次いでストッパ46を駆動軸20の環状溝52に係止して、付勢部材39の各端部をストッパ46と駆動力伝達部材34の受け部48に圧接させる。これにより、図5及び図6と同様な状態に回転体駆動装置12の各要素を組み付けることができる。
【0049】
図7及び図8に示したいずれの例においても、回転体駆動装置12の組立時に、駆動力伝達部材34に形成された長孔45と、規制ピン44が挿入される軸孔入口47Aとを合致させず、かつ該軸孔入口47Aが駆動力伝達部材34の外部に露出した状態で、該軸孔入口47Aから規制ピン44を挿入し、次いで駆動軸20の外周面よりも該駆動軸の半径方向外方に突出した規制ピン長手方向端部44Aを、駆動力伝達部材34の前面34A側にて開口している長孔45の一方の長手方向端部45Aから該長孔45に挿入し、規制ピン44と長孔45とを互いに嵌合して回転体駆動装置の各要素を組み立てる。このように、長孔45と軸孔入口47Aと合致させずに、その軸孔入口47Aに規制ピン44を圧入することができるので、回転体駆動装置の組立時に、従来のように、規制ピンが長孔を区画する側壁面に強く当って、駆動力伝達部材が変形したり、規制ピンに傷が付けられる不具合を阻止できる。このため、長孔45の幅W(図4)を必要以上に大きくせず、長孔45を区画する各側壁面51と規制ピン44との間の隙間を極く小さくすることができる。これにより、回転体駆動装置12の作動時に像担持ドラム3がその周方向にがたつくことを阻止し、ないしは効果的に抑制でき、像担持ドラム3上に形成されるトナー像の画質を高めることができる。
【0050】
従来は、図11に示すように、駆動力伝達部材34に形成された長孔45の長手方向各端部45A,45Bが共に閉じられた形態となっていたため、その長孔45と、駆動軸20に形成された軸孔47とを整合させ、その長孔45を通して軸孔47に規制ピン44を圧入し、次いでその駆動軸20に付勢部材39を嵌合し、その後ストッパ46を駆動軸20の環状溝52に係止する必要があった。ところが、長孔45を軸孔47に整合させて、その軸孔47に規制ピン44を圧入すれば、規制ピン44が長孔45を区画する側壁面51に強く当って、駆動力伝達部材34を変形させたり、規制ピン44に傷を付けるおそれを免れなかった。本例の回転体駆動装置の構成によれば、このような不具合の発生を阻止することができるのである。
【0051】
駆動力伝達部材34は、各種の方法で製造することができるが、粉末冶金法により、この駆動力伝達部材34を製造すると、その寸法精度を高めることができる。その際、従来の駆動力伝達部材34は、これに形成された長孔45の両長手方向端部45A,45Bが開放しておらず、そのいずれもが閉鎖した状態となっているので、かかる長孔45を有する駆動力伝達部材34を粉末冶金法で製造すると、その型抜きができない。このため、粉末冶金法だけで、その駆動力伝達部材34を製造することはできなかった。
【0052】
そこで、従来は、先ず、長孔のない駆動力伝達部材34を粉末冶金法により成形し、しかる後、機械加工によってその駆動力伝達部材34に長孔45を形成していた。ところが、このように2工程によって駆動力伝達部材34を製造すると、駆動力伝達部材34に対する長孔45の位置精度が低下し、このため図11に示したように規制ピン44を軸孔47に圧入すべく、長孔45と軸孔47と整合させたとき、その高い整合精度が得られず、これによって規制ピン44の軸孔47への圧入時に、一層、駆動力伝達部材34を変形させたり、規制ピン44に傷を付けるおそれが高くなっていた。
【0053】
これに対し、本例の駆動力伝達部材34に形成された長孔45は、その一方の長手方向端部45Aが駆動力伝達部材34の前面34Aの側で開放されているので、かかる長孔45を有する駆動力伝達部材34は、粉末冶金法だけで、製造することができる。成形後の型抜きを支障なく行うことができるのである。このため、駆動力伝達部材34に対する長孔45の位置精度を従来よりも高めることができ、その長孔45の両側壁面51と規制ピン44との間の隙間をより一層小さなものとし、像担持ドラム3のがたつきをより確実に抑え、ないしは阻止することができる。
【0054】
また、本例の回転体駆動装置12においては、図2乃至図6に示したように、駆動側係合部49が、駆動力伝達部材34の周方向に複数設けられ、長孔45は、駆動側係合部49の間の前面34Aの部分から後面34Bの側へ向けて延びている。突部より成る駆動側係合部49の部分に長孔45を形成することも可能であるが、このようにすると、駆動側係合部49の強度が低下する。本例の回転体駆動装置12のように、長孔45を、駆動側係合部49の間の前面34Aの部分に形成することにより、その駆動側係合部の強度低下を防止することができるのである。
【0055】
また、図9に示すように、駆動軸20の軸孔47の軸孔入口47Aの近傍部分と軸孔出口47Bの近傍部分とに、外方に向けて開拡したテーパを形成すると、規制ピン44を軸孔47に圧入しやすくなる。
【0056】
しかも、図9に示すように、軸孔47が、駆動軸20の直径方向に該駆動軸20を貫通して延びている場合、規制ピン44が挿入される軸孔入口47Aから、駆動軸20の中心軸線Xを越えた部分Sまでの第1の軸孔部分W1の直径D1が、軸孔47に挿入される前の規制ピン44の直径dよりも大きく設定され、中心軸線Xを越えた部分Sから、軸孔入口47Aと反対側の軸孔出口47Bの近傍部分までの第2の軸孔部分W2の直径D2が、軸孔47に挿入される前の規制ピン44の直径dよりも小さく設定されていることが好ましい。
【0057】
軸孔47の直径を上述のように設定すれば、その軸孔47の第1の軸孔部分W1に規制ピン44を挿入したときは、その規制ピン44を正しくガイドしながら容易に軸孔47内に差し込み、次いで第2の軸孔部分W2に規制ピン44を正しく打ち込んで圧入することができる。このように、規制ピン44を正しく案内しながら軸孔47に圧入できるので、その圧入時に規制ピン44が変形することを防止できる。
【0058】
また、上述の構成を採用した場合、規制ピン44を誤って軸孔出口47Bの方から圧入してしまうと、上記効果を期待することはできない。そこで、軸孔入口47Aを示す目印を駆動軸20に設け、規制ピン44を必ず軸孔入口47Aから挿入できるように構成することが好ましい。手作業にて規制ピン44を軸孔47に圧入する場合には、例えば軸孔入口47Aの近傍の駆動軸の部分にマークなどの目印を形成する。また、規制ピン44を軸孔47に自動機械により圧入する場合には、例えば、ギア32が固定される駆動軸20の端部を図10に示すようにD字形の横断面形状とし、軸孔47に規制ピン44を圧入すべく、D字形の軸端部を図示していないチャックで掴んだとき、軸孔入口47Aが上方を向くように構成すれば、規制ピン44を必ず軸孔入口47Aの側から挿入することができる。
【0059】
また、図4及び図5に示すように、図示した長孔45は、その一部が、底面53と各側壁面51とにより区画され、他の長孔部分には底面はなく、各側壁面51だけでその長孔部分が区画されているが、長孔45の全長に亘ってその底面53を設けることもできる。長孔45の少なくとも一部が底面53と各側壁面51とにより区画されるように長孔45を形成できるのである。その際、図4に示すように、底面53から各側壁面51へ移行する移行領域Qに丸みが形成されていることが好ましい。この構成により、駆動力伝達部材34に大きな応力集中が発生する不具合を阻止できる。
【0060】
また規制ピン44として、スプリングピンや平行ピンを用いることができるが、そのいずれの場合も、硬度がHV470以上の規制ピン44を用いると、これを軸孔47に圧入するとき、該規制ピン44が変形することを防止できる。特に硬度がHV470以上の平行ピンを用いると、当該規制ピン44の変形をより一層確実に防止できる。
【0061】
以上、回転体が、表面にトナー像の形成される像担持ドラム3として構成され、かかる像担持ドラム3を回転駆動する回転体駆動装置12を説明したが、他の回転体、例えば図1に示した転写ローラ10、現像ローラ31、定着ローラ2A,2B、記録材を担持して搬送する記録材搬送ベルト4を支持する支持ローラ、記録材を搬送する記録材搬送ローラ、図1には示していない感光体ベルトや、感光体からトナー像を転写される中間転写ベルトなどの像担持ベルトを支持する支持ローラなどの回転体を駆動する回転体駆動装置にも本発明を適用できる。
【0062】
また、本発明は、回転体駆動装置と、その回転体駆動装置により回転駆動される回転体を具備する画像形成装置以外の各種装置にも適用できるものである。
【0063】
【発明の効果】
本発明によれば、長孔を区画する側壁面と規制ピンとの間の隙間を従来よりも小さくすることができ、回転体のがたつき発生を効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す概略図である。
【図2】像担持ドラムと回転体駆動装置を示す断面図である。
【図3】駆動軸から像担持ドラムを離脱した状態を示す断面図である。
【図4】駆動力伝達部材の斜視図である。
【図5】図3のV−V線拡大断面図である。
【図6】付勢部材を最大に圧縮させたときの様子を示す、図5と同様な断面図である。
【図7】駆動軸にストッパを取り付ける前であって、規制ピンを軸孔に挿入する前の回転体駆動装置の様子を示す平面図である。
【図8】回転体駆動装置の組立方法の他の例を示す説明図である。
【図9】軸孔の拡大断面図である。
【図10】駆動軸の端部の横断面形状をほぼD字形にした例を示す斜視図である。
【図11】従来の回転体駆動装置の組立方法の例を示す説明図である。
【符号の説明】
3 像担持ドラム
12 回転体駆動装置
20 駆動軸
34 駆動力伝達部材
34A 前面
34B 後面
35 駆動モータ
39 付勢部材
44 規制ピン
44A 規制ピン長手方向端部
46 ストッパ
47 軸孔
47A 軸孔入口
48 受け部
49 駆動側係合部
50 従動側係合部
51 側壁面
53 底面
d,D1,D2 直径
Q 移行領域
S 部分
W1 第1の軸孔部分
W2 第2の軸孔部分
X 軸線

Claims (11)

  1. 回転自在に支持された駆動軸と、該駆動軸を回転駆動する駆動モータと、前記駆動軸に、その軸線方向に摺動可能に嵌合し、かつ該駆動軸のほぼ軸線方向に延びる長孔を有する駆動力伝達部材と、前記駆動軸に形成された軸孔に挿入されて該駆動軸に固定され、かつ前記長孔に嵌合する規制ピンと、前記駆動力伝達部材に形成された駆動側係合部が回転体に形成された従動側係合部に係合するように、該駆動力伝達部材を駆動軸の軸線方向に加圧する付勢部材とを具備し、前記駆動力伝達部材が駆動軸に対して、その軸線方向に所定のストロークを摺動可能であって、かつ駆動力伝達部材と駆動軸との相対回転が禁止されるように、前記駆動軸の外周面よりも外方に突出した規制ピン長手方向端部と、前記長孔が、該長孔の長手方向に相対摺動可能に嵌合し、前記駆動モータにより駆動された駆動軸の回転を、前記駆動力伝達部材を介して前記回転体に伝える回転体駆動装置において、
    前記駆動軸の軸線方向における駆動力伝達部材の2つの端面のうち、前記駆動側係合部が設けられた側の端面を前面とし、その反対側の端面を後面としたとき、前記長孔は、駆動力伝達部材の前面から後面の側へ向けて延びていることを特徴とする回転体駆動装置。
  2. 前記付勢部材の軸線方向各端部は、前記駆動軸に着脱可能に係止されたストッパと、前記駆動力伝達部材の受け部とにそれぞれ圧接し、前記付勢部材が最も圧縮した状態においても、前記規制ピンが前記長孔から外れることがないように、前記ストッパの位置が設定されている請求項1に記載の回転体駆動装置。
  3. 前記駆動側係合部は、駆動力伝達部材の周方向に複数設けられ、前記長孔は、駆動側係合部の間の前面部分から後面の側へ向けて延びている請求項1又は2に記載の回転体駆動装置。
  4. 前記軸孔は、駆動軸の直径方向に該駆動軸を貫通して延びていて、前記規制ピンが挿入される軸孔入口から、駆動軸の中心軸線を越えた部分までの第1の軸孔部分の直径が、軸孔に挿入される前の規制ピンの直径よりも大きく設定され、前記中心軸線を越えた部分から、前記軸孔入口と反対側の軸孔出口の近傍部分までの第2の軸孔部分の直径が、軸孔に挿入される前の規制ピンの直径よりも小さく設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の回転体駆動装置。
  5. 前記軸孔入口を示す目印を前記駆動軸に設けた請求項4に記載の回転体駆動装置。
  6. 前記長孔の少なくとも一部が底面と各側壁面とにより区画され、該底面から各側壁面へ移行する移行領域に丸みが形成されている請求項1乃至5のいずれかに記載の回転体駆動装置。
  7. 前記規制ピンの硬度がHV470以上に設定されている請求項1乃至6のいずれかに記載の回転体駆動装置。
  8. 前記回転体が、表面にトナー像が形成される像担持ドラムである請求項1乃至7のいずれかに記載の回転体駆動装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の回転体駆動装置と、該回転体駆動装置により回転駆動される回転体を具備することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記駆動力伝達部材に形成された長孔と、規制ピンが挿入される軸孔入口とを合致させず、かつ該軸孔入口が外部に露出した状態で、該軸孔入口から規制ピンを挿入し、次いで駆動軸の外周面よりも外方に突出した規制ピン長手方向端部を、駆動力伝達部材の前面側にて開口している前記長孔の一方の長手方向端部から該長孔に挿入して、規制ピンと長孔とを互いに嵌合する請求項1乃至8のいずれかに記載の回転体駆動装置の組立方法。
  11. 駆動軸に付勢部材と駆動力伝達部材を嵌合して、駆動軸用の軸受と駆動力伝達部材との間に付勢部材を配置し、前記規制ピンが挿入される軸孔入口が前記長孔の外に出て、該軸孔入口が前記駆動力伝達部材によって覆われることなく外部に露出するように、駆動力伝達部材を前記軸受に近づく向きに移動させて付勢部材を圧縮し、外部に露出した軸孔入口から規制ピンを挿入した後、駆動力伝達部材を前記軸受から離れる向きに移動させて、駆動軸の外周面よりも外方に突出した規制ピン長手方向端部を、駆動力伝達部材の前面側に開口している前記長孔の一方の長手方向端部から該長孔に挿入して、規制ピンと長孔とを互いに嵌合し、次いで前記付勢部材と前記軸受との間の駆動軸部分にストッパを係止し、付勢部材の各端部を該ストッパと駆動力伝達部材の受け部とにそれぞれ圧接させる請求項1乃至8のいずれかに記載の回転体駆動装置の組立方法。
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