JP2010197893A - カートリッジ及び電子写真画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】カップリング部材に嵌合されるピンの取り付け、管理を容易になしえるカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】装置本体から、駆動軸の軸線方向と交差する方向に移動させて装着、取り外し可能なカートリッジであって、感光体ドラムの軸線方向において、回転力受け部150eに近い側を外側、反対側を内側としたとき、カップリング結合体156が回転力伝達角度位置にあって、ピン155の一方端が規制部に当接して移動が規制されるまで突出した状態で、カップリング結合体156がフランジ151に対してピン155の突出量の小さい側が感光体ドラムの軸線方向内側に移動するように傾斜したときに、ピン155の突出量の小さい側と回転力被伝達部151hおよび回転力被伝達対向部の間の係り量が0より大きくなるように構成する。
【選択図】図38

Description

本発明は、電子写真画像形成装置本体から、前記駆動軸の軸線方向と交差する方向に移動させて装着、取り外し可能なカートリッジ及びこれを装着した電子写真画像形成装置に関する。
電子写真画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(レーザービームプリンタ、LEDプリンタ等)等である。
また、カートリッジとは、例えば、プロセスカートリッジ、あるいは現像カートリッジであって、電子写真画像形成装置本体に取り外し可能に装着されて、記録媒体に画像を形成する画像形成プロセスに寄与するものである。
ここで、前記プロセスカートリッジとは、電子写真感光体と前記電子写真感光体に作用するプロセス手段とを一体的にカートリッジ化して、電子写真画像形成装置の本体に着脱するものである。そこで、プロセスカートリッジとは、例えば、電子写真感光体と、前記プロセス手段としての、現像手段、帯電手段、クリーニング手段の少なくとも一つを一体的にカートリッジ化したものが挙げられる。また、現像カートリッジとは例えば、現像手段をカートリッジ化したものが挙げられる。
ここで、前記プロセスカートリッジ、現像カートリッジは、使用者自身によって装置本体に対する着脱を行うことができる。したがって、装置のメンテナンスをサービスマンによらずに、使用者自身で行うことができる。これによって、画像形成装置のメンテナンス操作を向上させている。
従来、電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体ドラム(以下、「感光体ドラム」という)及び前記感光体ドラムに作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化したもの、もしくは、現像手段を一体的にカートリッジ化した現像カートリッジ、を画像形成装置本体に着脱可能とするカートリッジ方式が採用されている。このカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずに操作者自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そのため、このカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
このようなカートリッジを、電子写真画像形成装置本体にその駆動軸と直交する方向に着脱する際には、電子写真画像形成装置本体から回転力をカートリッジに伝達する回転力付与部と、回転力付与部と係合して回転力を受けてカートリッジを駆動させる回転力受け部を、係合、離脱させる構成が必要となる。
従来の係合、離脱の構成には、回転力受け部を有するカップリングが、回転力を伝達する回転力伝達角度位置と、そこから傾斜した着脱可能角度位置とを取り得て、着脱時にカートリッジに対して揺動することで、回転力受け部の係合、離脱を行うものがある(特許文献1および特許文献2)。この構成では、カップリングには装置本体から回転力を受ける部分と、感光体ドラムまたは現像ローラに伝達する部分とがある。この伝達する部分には、カップリングに設けられた穴へピン(回転力伝達部材)を挿入し、そのピンを介して回転力を伝達させる構成がある。
特開2008−233867号公報 特開2008−268927号公報
しかしながら、従来の構成によれば、カップリングが回転、停止を繰り返す度に、ピンが貫通穴から抜ける方向への力を受けることがあった。これに対して、カップリングとピンの間の圧入力を強くしてピンを強く固定することや、接着をしてピンをカップリングと固定する方法が考えられた。
しかし、圧入力を強くすると、貫通穴の寸法が高精度で必要となると共に、割れなどが発生しにくい材料を使用しなければならないため、材料選別に制限が生じる。また、接着を施すものに関しては、組立ての難易度が上がり、工数も増えるという問題があった。また、カップリングが取り付けられるフランジ部材とピンとの係り量を大きくするために、フランジ内部の形状とスペースの制限があった。
そこで、本発明の目的は、カップリング部材に対する回転力伝達部材の移動を、規制部を用いて規制することで、カップリング部材に嵌合される回転力伝達部材の取り付け、管理を容易になしえるカートリッジ及び電子写真画像形成装置を提供するものである。
本発明の他の目的は、カップリング結合体の揺動範囲を狭くすることなく、回転力伝達部材の回転力被伝達部への係り量を確実に確保できるカートリッジ及び電子写真画像形成装置を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明に係る代表的な構成は、回転力付与部を有する駆動軸を備えた電子写真画像形成装置本体から、前記駆動軸の軸線方向と交差する方向に移動させて装着、取り外し可能なカートリッジであって、i)軸線を中心に回転可能であって、前記電子写真画像形成装置本体から回転力を受けて回転する回転部材と、ii)前記回転力付与部と係合して、前記回転部材を回転させるための回転力を受けるカップリング結合体であって、軸線を中心に回転可能なカップリング部材と、前記カップリング部材の前記軸線方向の一方端に設けられ前記駆動軸からの回転力を受けるための回転力受け部と、前記カップリング部材の前記軸線方向の他方側に嵌合されて取り付けられ両端が前記カップリング部材の軸線方向と交差する方向に突出した回転力伝達部材とを有し、前記駆動軸からの回転力を前記回転部材に伝達するための回転力伝達角度位置と、前記電子写真画像形成装置本体にカートリッジを着脱するときに前記回転部材の軸線に対して前記カップリング部材を傾斜させた着脱可能角度位置との間で傾動可能なカップリング結合体と、iii)前記回転部材に取り付けられ軸線を中心に回転可能なフランジであって、前記回転力伝達部材を隙間を有して収めるための開口部と、前記開口部に形成された規制部であって、前記カップリング結合体が前記回転力伝達角度位置にあるときに前記回転力伝達部材が突出した方向へ移動するのを規制する規制部と、前記回転力伝達部材が当接して前記カップリング結合体から回転力を伝達されるための回転力被伝達部と、前記回転力被伝達部に対向して形成された回転力被伝達対向部と、を有するフランジと、を有し、iv)前記回転部材の軸線方向において、前記回転力受け部に近い側を外側、反対側を内側としたとき、前記カップリング結合体が前記回転力伝達角度位置にあって、前記回転力伝達部材の一方端が前記規制部に当接して移動が規制されるまで突出した状態で、前記カップリング結合体が前記フランジに対して前記回転力伝達部材の突出量の小さい側が前記回転部材の軸線方向内側に移動するように傾斜したときに、前記回転力伝達部材の突出量の小さい側と前記回転力被伝達部および前記回転力被伝達対向部の間の係り量が0より大きくなるように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、回転力伝達部材を圧入によってカップリング部材に嵌合する場合において、回転力伝達部材と貫通穴との間の圧入代の公差下限側を低く設定するが可能となる。これにより、前記圧入代の公差上限側における前記圧入力も低減させることが可能となり、従来であれば、高い圧入力で割れなどの不具合が生じていた材料も使用可能となることでより多くの種類の中から材料選定をすることが可能となる。
また、本発明によれば、前記カップリング部材の形状を変更することなく、前記回転力伝達突部の回転力被伝達部に対する係り量を確保でき、カップリング部材の剛性を保つことができる。
従って、前記回転力伝達時の回転ムラを低減させることができ、画像品質の低下を防ぐことができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を構成する画像形成装置本体及びプロセスカートリッジの断面図である。 本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの断面図である 本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの枠体構成を説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係る装置本体の斜視説明図である。 本発明の実施形態に係る装置本体の駆動軸の斜視説明図である。 本発明の実施形態に係るカップリング部材の斜視説明図である。 本発明の実施形態に係るカップリング部材と駆動軸が結合した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態に係るカップリング部材と駆動軸が結合した状態を示す断面図である 本発明の実施形態に係るカップリング部材を説明する斜視図である 本発明の実施形態に係る球形部材を説明する斜視図である 本発明の実施形態に係るカップリング部材と結合部品を説明する断面図である 本発明の実施形態に係るカップリング部材と結合部品を説明する斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラムフランジを説明する説明図である。 本発明の実施形態に係る図13のS2−S2で切断した断面図である 本発明の実施形態に係るカップリング結合体をフランジに組み付ける過程を図13のS1−S1で切断した状態で説明する断面図である 本発明の実施形態に係るカップリング結合体をフランジに固定する過程を図13のS1−S1で切断した状態で説明する断面図である 本発明の実施形態に係る感光体ドラムユニットを駆動側(カップリング部材)から見た斜視説明図 本発明の実施形態に係る感光体ドラムユニットを非駆動側(カップリング部材と長手反対)から見た斜視説明図である。 本発明の実施形態に係る装置本体のカートリッジ設置部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る装置本体のカートリッジ設置部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る装置本体にカートリッジが装着される過程を表した断面図である。 本発明の実施形態に係るドラム軸受けを示した断面図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドの駆動側を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドとカップリング部材の関係を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドとカップリング部材の関係を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るカートリッジと本体ガイドの関係を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドとカップリング部材の関係を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドとカップリング部材の関係を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドとカップリング部材の関係を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る本体ガイドとカップリング部材の関係を示した側面図である。 本発明の実施形態に係る駆動軸と、カップリング部材が係合する過程を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る駆動軸に、カップリング部材が取り付く過程を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係るドラムフランジとピンと隙間を回転力受け部側から見た図である。 本発明の実施形態に係るドラムフランジとカップリング結合体と係り量を示す断面図である。 発明の実施形態に係るカップリング結合体とドラムフランジとの角度位置を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る係り量を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る係り量を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る係り量を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る係り量を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る規制リブを示す断面図と斜視図である。 本発明の実施形態に係る回転力被伝達部の延長を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るカップリング結合体の傾きの大きさを示す断面図である。 本発明の実施形態に係る駆動軸、駆動ギア、カップリング、及び、ドラム軸を示した分解斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るカップリング結合体の構成示す斜視図と断面図である。 本発明の第2実施形態に係るカップリングと球形部材をビスで締結した断面図である。 本発明の第2実施形態に係るカップリング結合体をフランジに固定する過程を説明する断面図である 本発明の第3実施形態に係るカップリング結合体を説明する斜視図と断面図である。 本発明の第3実施形態に係るカップリング結合体の組み付け方法を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るカップリング結合体の組み付け方法を示す斜視図と断面図である。 本発明の第3実施形態に係るカップリング結合体を組み付けた断面図である。 本発明の第4実施形態に係る現像カートリッジの説明図である。 本発明の第4実施形態に係る現像カートリッジの説明図である。
以下、本発明を実施するための実施形態に係るカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置を図面を用いて説明する。
〔第1実施形態〕
<全体構成>
図1は実施形態に係る画像形成装置を構成する電子写真画像形成装置本体1及びプロセスカートリッジ2の断面図である。図2は実施形態に係るプロセスカートリッジ2の断面図、以下、図1及び図2に沿って、本出願に係わる画像形成装置の全体構成および画像形成プロセスについて説明する。
この画像形成装置は、プロセスカートリッジ(以下「カートリッジ」という)2を電子写真画像形成装置(以下「装置本体」という)1に着脱自在とした電子写真技術を利用したレーザープリンタである。カートリッジ2が装置本体1に装着されたとき、カートリッジ2の上側には露光装置(レーザースキャナユニット)3が配置される。また、前記カートリッジ2の下側には画像形成対象となる記録媒体(シート材)Pを収容したシートトレイ4が配置されている。更に、前記装置本体1には、シート材Pの搬送方向に沿って、ピックアップローラ5a、給送ローラ5b、搬送ローラ対5c、転写ガイド6、転写用帯電ローラ7、搬送ガイド8、定着装置9、排出ローラ対10、排出トレイ11等が配置されている。
<画像形成プロセスの説明>
次に、画像形成プロセスの概略を説明する。プリントスタート信号に基づいて、電子写真感光体ドラム(以下感光体ドラム)20は矢印R1方向に所定の周速度(プロセススピード)をもって回転駆動される。感光体ドラム20の外周面にはバイアス電圧が印加された帯電ローラ12が接触していて、この帯電ローラ12によって前記感光体ドラム20の外周面は、一様均一に帯電される。
レーザースキャナユニット3からは、画像情報の時系列的電気デジタル画素信号に対応して変調されたレーザー光Lが出力される。そのレーザー光Lがカートリッジ2の上面の露光窓部53からカートリッジ2の内部に入光して感光体ドラム20の外周面を走査露光する。これにより、感光体ドラム20の外周面には画像情報に対応した静電潜像が形成されていく。この静電潜像は、現像装置ユニット40の現像剤(以下トナーとする)によって可視化されトナー像として現像される。
さらに説明すると、帯電ローラ12は感光体ドラム20に接触して設けられており、感光体ドラム20に帯電を行う。この帯電ローラ12は、感光体ドラム20に従動回転する。また、現像装置ユニット40は、感光体ドラム20の現像領域へトナーを供給して、感光体ドラム20に形成された潜像を現像する。
上記現像装置は、トナー室45内のトナーTを撹拌部材43の回転によってトナー供給室44に送り出す。そして、マグネットローラ(固定磁石)41aを内蔵した現像剤担持体である現像ローラ41を回転させるとともに、現像ブレード42によって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ41の表面に形成する。そして、そのトナーを潜像に応じて感光体ドラム20へ転移させることによってトナー像を形成して可視像化する。
現像ブレード42は、現像ローラ41の周面のトナー量を規定すると共に摩擦帯電電荷を付与するものである。
一方、レーザー光Lの出力するタイミングとあわせて、ピックアップローラ5a、給送ローラ5b、搬送ローラ対5cによって、装置本体1の下部に収納されたシート材Pがシートトレイ4から給送される。そしてそのシート材Pが転写ガイド6を経由して、感光体ドラム20と転写用帯電ローラ7との間の転写位置へタイミング供給される。この転写位置において、トナー像は感光体ドラム20からシート材Pに順次転写されていく。
トナー像が転写されたシート材Pは、感光体ドラム20から分離されて搬送ガイド8に沿って定着装置9に搬送される。そしてシート材Pは、定着装置9を構成する定着ローラ9aと加圧ローラ9bとのニップ部を通過する。このニップ部で加圧・加熱定着処理が行われて前記トナー像はシート材Pに定着される。トナー像の定着処理を受けたシート材Pは排出ローラ対10まで搬送され、排出トレイ11に排出される。
一方、転写後の感光体ドラム20は、クリーニングブレード52により外周面上の残留トナーが除去されて、再び、帯電から始まる作像に供される。
<カートリッジの枠体構成>
次に本実施形態のカートリッジ2の枠体構成について図2、図3を用いて説明する。図3は本実施形態のカートリッジ枠体の斜視図である。
図2に示すように、感光体ドラム20、帯電ローラ12およびクリーニングブレード52は、ドラム枠体51に取り付けられ、一体的な感光体ユニット50を構成している。
一方、現像装置ユニット40は、トナー収納するトナー室45やトナー供給室44を形成するトナー収納容器40aとフタ40bにより構成される。前記トナー収納容器40aとフタ40bは、溶着等の手段により、一体に結合されている。
そして、図3に示すように、感光体ユニット50と現像装置ユニット40を丸いピンの結合部材54によって互いに回動可能に結合することによってカートリッジ2を構成する。
すなわち、図3に示すように、現像装置ユニット40の長手方向(現像ローラ41の軸線方向)両側に配置されたサイドカバー55に形成したアーム部55aの先端には現像ローラ41と平行に丸い形状の回動穴55bが設けてある。
アーム部55aをドラム枠体51の所定の位置に挿入すると、ドラム枠体51には回動穴55bの同軸上に結合部材54を嵌入するための嵌入穴51aが空いている(図3左側の嵌入穴は不図示)。
結合部材54を回動穴55bと嵌入穴51aに共に挿入することで、感光体ユニット50と現像装置ユニット40は結合部材54を中心に回動可能に結合される。このときアーム部55aの根元に取り付けられた圧縮コイルばね46がドラム枠体51に当たり現像装置ユニット40を下方へ付勢している。これにより、現像ローラ41(図2参照)を感光体ドラム20方向へ確実に押し付ける。
現像ローラ41の両端部には間隔保持部材(不図示)が取り付けられ、現像ローラ41は感光体ドラム20から所定の間隔をもって保持される。
<カートリッジ回転力伝達方法>
図4は本実施形態に係る装置本体の斜視説明図である。図4を用いて、カートリッジ回転力伝達方法について説明する。
図4に示すように、装置本体1にはカートリッジ2の装着手段を構成する着脱用ガイドレール130が備えてあり、カートリッジ2は着脱用ガイドレール130に沿って装置本体1内に装着される。
この際に、カートリッジ2の装着動作に連動して装置本体1の駆動軸100とカートリッジ2が有する回転力伝達部品であるカップリング部材150(以下カップリングと称す、図3参照)とが結合する。これにより回転部材である感光体ドラム20は装置本体1から回転力を受けて回転する。
{駆動軸の説明}
図5は本実施形態に係る装置本体の駆動軸の斜視説明図である。
駆動軸100(図5参照)は装置本体1に設けられた不図示のギア列等の駆動伝達手段およびモータと連結されている。
駆動軸100の先端部100aは略半球面をしており、回転力付与部としての回転力駆動伝達ピン100bを有している。
{カップリングの説明}
図6は本実施形態に係るカップリング150の斜視説明図である。
カップリング150の材質は、例えばポリアセタール、ポリカーボネート、PPS等の樹脂である。但し、カップリング150の剛性を上げるために、負荷トルクに応じて上記樹脂中にガラス繊維、カーボン繊維等を配合しても良い。前記材料を配合した場合には、カップリング150の剛性を上げることができる。また、前記樹脂中に、金属をインサートして更に剛性を上げても良いし、カップリング全体を金属等で製作しても良い。
カップリング150の一方端である先端には、複数の被駆動伝達突起部150d(150d1〜150d4)が配置されている。また、被駆動伝達突起部150d(150d1〜150d4)には、前記駆動軸100からの回転力を受けるための回転力受け部150e(150e1〜150e4)がカップリング150の軸線L150に対して傾斜して設けられている。
さらに、被駆動伝達突起部150d1〜150d4の内側には、すり鉢状の駆動軸受け面150fが形成されている。
{駆動軸とカップリングの結合状態の説明}
次に図7及び図8を用いて駆動軸とカップリングの結合状態を説明する。尚、図7は本実施形態に係るカップリングと駆動軸が結合した状態を示す説明図である。また、図8は本実施形態に係るカップリングと駆動軸が結合した状態を示す断面図である。
図7に示すように、駆動軸100の回転力駆動伝達ピン100bが、回転力受け部150e(150e1〜150e4)と係合している。尚、図7では現れていないが、裏側の回転力駆動伝達ピン100bも、回転力受け部150eと係合している。また、図8に示すように、駆動軸100の先端部100aがカップリング150の駆動軸受け面150fと当接している。
駆動軸100が軸線L3を中心に回転することによって、回転力駆動伝達ピン100bから回転力受け部150eへと回転力が伝達される。また、回転力受け部150eがカップリング150の軸線L150に対して回転方向に傾斜していることにより、カップリング150と駆動軸100は互いに引き付けあい、先端部100aと駆動軸受け面150fが確実に当接し安定した回転力伝達が可能となる。
{カップリング結合体(球形部材とカップリング)}
次に図9及び図10を用いて、カップリングと結合する部品の説明をする。尚、図9はカップリングを説明する斜視図であり、図10は球形部材を説明する斜視図である。
図9に示すように、カップリング150の回転力受け部150eとは反対側に位置する端部150sに貫通穴150rを有する。また、図10に示すように、カップリング150と結合して回動可能な形状を有する球形部材(回動部)160は略球形状をしており、袋状穴160aが設けられている。この袋状穴160aはカップリングの他方側の端部150sを挿入するためのものである。また、袋状穴160aを貫通するように貫通穴160bが設けられている。この貫通穴160bは、後述するピン155を挿入するための穴である。
次に図11及び図12を用いて、カップリング150と球形部材160とピン155の結合状態を説明する。尚、図11はカップリングと結合部品を説明する断面図であり、図12はカップリングと結合部品を説明する斜視図である。
カップリング150が球形部材160に設けられた袋状穴160aに挿入され、貫通穴150rと貫通穴160bを一直線上を重ねた位置関係を保った状態で、回転力伝達部材であるピン155を挿入して嵌合する。
本実施形態では、カップリング150と袋状穴160aを隙間嵌めとし、またピン155と貫通穴150rを隙間嵌めとした。さらにピン155と貫通穴160bをしまり嵌めの関係とした。これにより、カップリング150の軸線方向の一方端に駆動軸100からの回転力を受ける回転力受け部150eを有し、他方側にカップリング150と球形部材160とピン155とが一体的に結合されたカップリング結合体156が形成される。
{ドラムフランジの説明}
次に図13、図14を用いてカップリング150を取り付けるドラムフランジ151(以下フランジと記載する)の一例について説明する。図13は駆動軸100側からフランジ151を見た図である。図14は図13のS2−S2で切断した断面図である。
図13で示す4個の開口部151g(151g1〜151g4)は、フランジ151の回転軸方向に設けられた溝である。カップリング150をフランジ151に取り付ける際、ピン155がこの開口部151g1〜151g4のうちいずれか2箇所に収まる。
さらに、開口部151g1〜151g4の時計回り方向上流側には、回転力被伝達部151h(151h1〜151h4)が設けられており、ピン155からフランジ151へ回転力が伝達される際に、ピン155と回転力被伝達部151hが当接する。
また、開口部151g1〜151g4の時計回り方向下流側には、回転力被伝達対向部151r(151r1〜151r4)が設けられており、カップリング結合体156が、駆動伝達と逆方向に回転したときにはピン155が当接する。
また、開口部151g1〜151g4のフランジ151半径方向外側には、規制部151o(151o1〜151o4)が設けられており、ピン155の移動量を規制する。規制部151oに関しては後述する。
また、フランジ151の中心軸線L151付近には、空間(凹部151f)が形成されている。この凹部151fは、円筒面151j(151j1〜151j4)と、抜け止め部151i(151i1〜151i4)と、開口151kとで囲まれた空間である。
前記円筒面151jは、開口部151gと隣り合い、かつフランジ軸線L151を中心軸とした略円筒面であって、直径φD151aの円筒面である。抜け止め部151iは、前記円筒面151jと滑らかに連続している略半球面であって、半径SR151の部分である。開口151kは、前記抜け止め部151iの駆動軸100側に位置する、直径φD151bの開口である。
尚、球形部材160の外形寸法φD160との関係は以下のようになる。
φD151b < φD160 < φD151a ≒ 2×SR151
凹部151fに球形部材160を隙間を有して挿入することができるが、フランジ軸線L151の開口151k側に移動することを規制される。この規制によって、通常の使用条件下において球形部材160(カップリング結合体156)がフランジ151(カートリッジ2)から外れることはない。そして、球形部材160が凹部151fのなかで回動可能となる。尚、凹部151fに収められて回動可能な回動部として、本実施形態では球形状の球形部材160を例示したが、必ずしも球形でなくてもよく、凹部151fから脱落不能、かつ、回動可能な形状(例えば円柱等)であればよい。
{カップリング結合体の組立て(球形部材とカップリング)}
図15、図16を用いて、カップリング150をフランジ151に組み付け、固定する過程を説明する。尚、図15はカップリング150をフランジ151に組み付ける過程を図13のS1−S1で切断した状態で説明する断面図である。図16はカップリング150をフランジ151に固定する過程を図13のS1−S1で切断した状態で説明する断面図である
1.カップリング150の端部150sをフランジ151に対して矢印X1の方向から挿入する。
2.次に、球形部材160を矢印X2方向から被せる。
3.さらに、球形部材160の有する貫通穴160b及び端部150sにある貫通穴150rを一直線上に位置合わせ後に、ピン155を矢印X3の方向から挿入する。
4.ピン155は、貫通穴160b及び貫通穴150rを貫通する。
貫通穴160bの内径寸法はピン155の外径より小さく設定しているため、ピン155と貫通穴160bの間で摩擦力が発生し、しまり嵌めとなる。
する。
これにより、カップリング結合体156が組み立てられ、ドラムフランジ151の抜け止め151i内に配置される。さらに、カップリング結合体156をX4方向に移動し、球形部材160を抜け止め部151iと接触もしくは近接させる。
次に、抜け止め部材157を矢印X4方向へ挿入して、フランジ151に固定する。この状態で、凹部151fと球形部材160とはガタ(隙間)を残しているため、カップリング150が向きを変えることができる。
{感光体ドラムユニットの構成}
次に、図17、図18を用いて、感光体ドラムユニット21の構成について説明する。尚、図17は感光体ドラムユニット21を駆動側(カップリング150)から見た斜視説明図である。図18は感光体ドラムユニット21を非駆動側(カップリング150と長手反対)から見た斜視説明図である。
カップリング結合体156を取り付けたフランジ151を、被駆動伝達突起部150dが露出するように、感光体ドラム20の一端側に固定する。また、非駆動側ドラムフランジ152を、感光体ドラム20の他端側に固定する。この固定方法は、カシメ、接着、溶着等を用いる。
そして、感光体ドラムユニット21は、駆動側を軸受け部材158(図3参照)、非駆動側を感光体ドラムユニット支持ピン159(不図示)によって支持された状態で、ドラム枠体51(図3参照)に回転可能に支持される。
以上説明したように、装置本体1のモータ(不図示)からの回転力を装置本体1のギア等の駆動伝達手段(不図示)を通じて駆動軸100が回転する。その回転力は、カップリング結合体156を介してカートリッジ2へと伝達される。
さらには、カップリング結合体156からピン155を通じてフランジ151へ伝わり、フランジ151と一体的に固定されている感光体ドラム20に回転力が届けられ、軸線L1を中心に回転する。
さらに、151cはギアであって、カップリング150が駆動軸100から受けた回転力を現像ローラ41(図2参照)に伝達するものである。ギア151cは、フランジ151と一体成形されている。
<カートリッジ装着ガイドの説明>
次に、カートリッジ2を装置本体1へ装着するための装着ガイドの説明をする。
図19及び図20に示すように、本実施形態の装着手段130は、装置本体1に設けた本体ガイド130R1,130R2,130L1,130L2を有する。これらは、装置本体1内に設けられたカートリッジ装着スペース(カートリッジ設置部130a)の左右両側面に対向して設けられている(図19は駆動側側面、図20は非駆動側面を示す)。
カートリッジ2の駆動側に対向するように、本体側には本体ガイド130R1,130R2がカートリッジ2の取り付け方向に沿って設けられている。一方、カートリッジ2の非駆動側に対向するように、本体側には本体ガイド130L1,130L2がカートリッジ2の取り付け方向に沿って設けられている。本体ガイド130R1,130R2と本体ガイド130L1,130L2は対向している。カートリッジ2を装置本体1に装着する際には、このガイド130R1,130R2,130L1,130L2に後述するカートリッジガイドをガイドさせて挿入する。
尚、装置本体1にカートリッジ2を装着するには、装置本体1に対して開閉可能なカートリジドア109を開いて行う。そして、ドア109を閉じることによって、カートリッジ2の装置本体1に対する装着を完了する。尚、カートリッジ2を装置本体1から取り出す際にも、ドア109を開くことにより取り出し動作を行う。これらの動作は、使用者によって行われる。
<位置決め部の構成>
次に、カートリッジ2の装着ガイド及び装置本体1に対する位置決め部の説明をする。
図3(a)及び図3(b)に示すように、本実施形態では軸受け部材158はその外側端部外周がカートリジガイド140R1を兼ねている。また、ドラム枠体の円筒部が、カートリッジガイド140L1を兼ねている。
また、感光体ユニット50の長手方向一端(駆動側)には、カートリッジガイド140R1の略上方にカートリッジガイド140R2が設けられている。そして、前記長手方向他端(非駆動側)には、カートリッジガイド140L1の上方にカートリッジガイド140L2が設けられている。即ち、感光体ドラム20の長手方向一端には、ドラム枠体51から外方へ突出したカートリッジ側ガイド140R1,140R2が設けられている。また、前記長手方向他端には、ドラム枠体51から外方へ突出したカートリッジガイド140L1,140L2が設けられている。
ガイド140R1,140R2,140L1,140L2は、前記長手方向に沿った外方方向へ突出している。即ち、前記ガイド140R1,140R2,140L1,140L2は、ドラム軸線L1に沿った方向にドラム枠体51から突出している。そして、カートリッジ2を装置本体1に取り付ける際には、及び、カートリッジ2を装置本体1から取り外す際には、ガイド140R1はガイド130R1によってガイドされ、また、ガイド140R2はガイド130R2によってガイドされる。また、カートリッジ2を装置本体1に取り付ける際には、及び、カートリッジ2を装置本体1から取り外す際には、ガイド140L1はガイド130L1によってガイドされ、また、ガイド140L2はガイド130L2によってガイドされる。
このようにして、カートリッジ2は装置本体1に、駆動軸100の軸線方向L3と交差(本実施形態では、実質的に直交)する方向に移動させて取り付けられ、また、装置本体1から取り外される。また、本実施形態ではカートリッジガイド140R1,140R2はドラム枠体51と一体に成形されている。しかしながら、カートリッジガイド140R1,140R2は別部材でも構わない。
ここで「実質的に直交」の意味について説明する。カートリッジ2と装置本体1の間には、カートリッジ2をスムーズに着脱するために、両者の間には若干の隙間を持たせてある。具体的に言えば、ガイド140R1とガイド130R1との前記長手方向の間、ガイド140R2とガイド130R2との前記間、ガイド140L1とガイド130L1との前記間、及び、ガイド140L2とガイド130L2との前記間に若干の隙間を持たせてある。従って、カートリッジ2を装置本体1に取り付け及び取り外す際に、カートリッジ2全体がその隙間の範囲内で若干斜めになることもあり得る。従って、厳密に直交方向からの取り付け及び取り外しではないこともある。しかし、そういった場合でも、本実施形態の作用効果は達成可能である。従ってカートリッジが若干斜めになった場合も含めて、「実質的に直交」と称している。
<カートリッジの着脱動作>
次に、図21を用いて、カートリッジ2の装置本体1に対する装着動作を説明する。図21は装着過程を示す、図19のS9−S9で切った断面図である。
図21(a)に示すように、使用者がドア109を開く。そして、カートリッジ2を装置本体1に設けたカートリッジ装着手段130(設置部130a)に対して取り外し可能に装着する。
カートリッジ2を装置本体1に装着する際は、図21(b)に示すように、駆動側において、カートリッジガイド140R1,140R2を、本体ガイド130R1,130R2に沿って挿入する。また、非駆動側についても、カートリッジガイド140L1,140L2(図3(b)参照)を本体ガイド130L1,130L2(図20参照)に沿って挿入する。
次に、そのまま矢印X4方向にカートリッジ2を挿入していくと、駆動軸100とカートリッジ2のカップリング150の係合を経て、カートリッジ2は所定の位置(設置部130a)に装着される(設置される)。つまり、図21(c)および図19に示すように、カートリッジガイド140R1が本体ガイド130R1の位置決め部130R1aに接触して、また、カートリッジガイド140R2が本体ガイド130R2の位置決め部130R2aに接触する。また、カートリッジガイド140L1が本体ガイド130L1の位置決め部130L1a(図20参照)に接触して、また、カートリッジガイド140L2が本体ガイド130L2の位置決め部130L2a(不図示)に接触する。尚、本体ガイド130L2の位置決め部130L2aは、本体ガイド130R2の位置決め部130R2aと略対称形状であるため、図示は省略する。
このように、カートリッジ2は、装着手段130によって、設置部130aに取り外し可能に装着される。即ち、カートリッジ2は装置本体1に位置決めして装着される。そして、カートリッジ2が設置部130aに装着された状態で、駆動軸100とカップリング結合体156とが係合状態になる。即ち、カップリング結合体156は後述する回転力伝達角度位置となる。
カートリッジ2は、設置部130aに装着されることによって、画像形成動作が可能となる。尚、カートリッジ2が前述のように所定の位置に収まった際には、押圧バネ188R(図19に示す)により、カートリッジ2のカートリッジガイド140R1が押圧力を受ける。また、押圧バネ188L(図20に示す)により、カートリッジ2のカートリッジガイド140L1が押圧力を受ける。これにより、カートリッジ2(感光体ドラム20)が、装置本体1の転写ローラ、光学手段等に対して正確に位置が決まる。
次に、図23を用いて本体ガイド及びカップリング付勢手段について説明する。尚、図23は装置本体の駆動側を図示した斜視図である。
本実施形態の画像形成装置は、例えば、繋ぎ部あるいは本体ガイドが摺擦されることによって、前記摩擦力が増大したとしても、カップリングを着脱可能角度位置に確実に傾動させることができる。本体ガイド130R1は、主に、カートリッジガイド140R1(図3参照)を介して、カートリッジ2をガイドするガイド面130R1bと、カップリング150をガイドするガイドリブ130R1cと、カートリッジ位置決め部130R1aとを有する。ガイドリブ130R1cはカートリッジ2の装着軌跡上にある。そしてガイドリブ130R1cは、カートリッジ装着方向において、駆動軸100の手前まで延びている。また、駆動軸100付近に設けられているリブ130R1dは、カップリング150が係合したときに干渉しない高さになっている。
リブ130R1cの一部は切り欠かれている。そして、リブ130R1cには、カートリッジ2を装置本体に装着するときに、カップリング結合体156を装着方向前方側に傾斜させるための傾斜手段となる本体ガイドスライダ131が矢印W方向にスライド可能に取り付けられている。スライダ131には、押圧バネ132(図24参照)の弾性力により押圧されている。この状態において、スライダ131は、ガイドリブ130R1cより突出している。
本体ガイド130R2は、主に、ドラム枠体51の一部をガイドして、カートリッジ2の装着時の姿勢を決めるためのガイド部130R2bと、カートリッジ位置決め部130R2aを有する。
次に図24乃至図26を用いて、カートリッジ2の装着動作中の、本体ガイド130R1,130R2と、スライダ131、及び、カートリッジ2の関係について説明する。尚、図24は本体駆動軸100(図19参照)側から見た側面図であり、図25はその斜視図である。図26は図24のZ−Z断面図である。
図24に示すように、カートリッジ2は、駆動側において、カートリッジガイド140R1がガイド面130R1b上に接触した状態で移動する。このとき、図26に示すように、繋ぎ部150cは、ガイドリブ130R1cとn1だけ隙間を設けている。そのため、カップリング150に力は加わっていない。また図24に示すように、カップリング150は上面から左面にかけて規制部140R1aで規制されている。そのため、カップリング150は、装着方向(X4)に対してのみ自由に傾斜できるように設定されている。
次に図27及び図28を用いて、カップリング150がスライダ131に接触して、スライダ131が付勢位置から退避位置へ移動する動作を説明する。尚、図27及び図28はカップリング150がスライダ131の頂点131bで接触している状態、即ち、スライダ131が退避位置に移動した状態を示している。装着方向(X4)にのみ傾斜可能なカップリング150の進入により、繋ぎ部150cとスライダ131の突出部のカートリッジ装着方向上流側の斜面131a(図29)とが接触する。これによって、スライダ131は押し下げられ、退避位置へと移動する。
次に図29及び図30を用いて、カップリング150がスライダ131の頂点131bを乗り越えた後の動作を説明する。図29及び図30は、カップリング150がスライダ131の頂点131bを乗り越えた後の状態を示している。
カップリング150が頂点131bを乗り越えると、スライダ131は、押圧バネ132の弾性力によって、退避位置から付勢位置へと戻ろうとする。その際、カップリング150の繋ぎ部150cの一部が、スライダ131のカートリッジ装着方向下流側の斜面131cから力Fを受ける。即ち、斜面131cが力付与部として機能して、繋ぎ部150cの一部が、上記力を受ける力受け部150pとして機能する。
図29に示すように、前記力受け部150pは、繋ぎ部150cのカートリッジ装着方向上流側に設けられている。そのため、スムーズにカップリング150が傾斜する。そして、図30に示すように、更に力Fは分力F1及びF2に分けられる。このとき、カップリング150は上面が規制部140R1aで規制されている。規制部140R1aの一部は平面部158e(図22(a))で形成され、その平面部158eはカートリッジ装着方向X4と略平行、もしくは小さい角度で設定される。そのため、カップリング150は、分力F2により装着方向(X4)に傾斜することになる。即ち、カップリング150は着脱可能角度位置へと傾斜する。これによって、カップリング150が駆動軸100と係合可能な状態となる。
本実施形態では、繋ぎ部150cが力を受けて、カップリング150を傾斜させるようにした。しかしながらこれに限定する必要はない。例えば、装置本体のスライダ131より力を受けて、カップリング150が傾斜可能であれば、繋ぎ部150c以外の箇所が前記スライダ131と接触するようにしても良い。
次に、カップリング係合動作及び駆動伝達の説明をする。カートリッジ2は、装置本体1の所定の位置に決まる直前もしくは所定の位置に決まると同時に、カップリング150と駆動軸100とが係合する。このカップリング150の係合動作に関して、図31及び図32を用いて説明する。図31は駆動軸100とカートリッジの駆動側の要部を示した斜視図である。図32は装置本体下方から見た縦断面図である。
カートリッジ2の装着過程において、カートリッジ2は、図32に示すように、駆動軸100の軸線L3と実質的に直交する方向(矢印X4方向)から装置本体1に装着される。このとき前述したように、カップリング150は、着脱可能角度位置として、カップリング150の軸線L2が、予めドラム軸線L1に対して、装着方向X4側に傾斜している(図31(a)、図32(a))。
ここで、カップリング150の着脱可能角度位置とは、カートリッジ2を装置本体1に装着する際、カップリング150が駆動軸100に係合する直前のカップリング150の軸線L1に対する角度位置である。即ち、カートリッジ2の挿入方向において、カップリング150の下流側先端部150A1が、駆動軸100を通過可能な軸線L1に対する角度位置である。
カップリング150が傾斜することで、ドラム軸線L1の軸線方向において、カップリング150の挿入方向下流側の先端位置150A1は、駆動軸先端部100aよりも感光体ドラム20の設けられている方向側に位置する。また、カップリング150の挿入方向上流側の先端位置150A2は駆動軸先端部100aよりもピン100b方向側に位置する(図32(a))。
まず、下流側の先端位置150A1が、駆動軸先端部100aを通過する。その後、円錐形状をしている駆動軸受け面150f、もしくは、被駆動伝達突起部150dが、駆動軸100の先端部100a、もしくは、回転力駆動伝達ピン100bに接触する。ここで、受面150f及び/又は突起部150dがカートリッジ側接触部である。また、駆動軸先端部100a及び/又はピン100bが本体側係合部である。
そして、カートリッジ2の移動に応じて、カップリング150は、カップリング軸線L2がドラム軸線L1と略直線になるように傾斜していく(図32(c))。そして、最終的に装置本体1に対してカートリッジ2の位置が決まると、駆動軸100と感光体ドラム20が略同一直線上になる(図32(d))。即ち、カップリング150は、前記カートリッジ側接触部が前記本体側係合部と接触した状態で、カートリッジ2が装置本体1の奥へ押し込まれるのに応じて、カップリング軸線L2がドラム軸線L1と略同一直線となるように、前記着脱可能角度位置から前記回転力伝達角度位置へ傾動する。そして、カップリング150と駆動軸100は係合される(図31(b)、図32(d))。
以上説明したように、カップリング150は、ドラム軸線L1に対して傾斜可能に取り付けられている。そして、カートリッジ2の装着動作に応じて、カップリング150が傾動することで、駆動軸100に対して係合することができる。
また、上述したカップリング150の係合動作は、駆動軸100とカップリング150の位相に関係なく、可能となる。このように、本実施形態では、カップリング150はドラム軸線L1周りに、実質的に旋回,遥動可能(傾動可能)に取り付けられている。尚、図32に示すカップリングの運動は旋回を含んでも良い。
<カップリング結合体とピンの構成>
次に、本実施形態に係るドラムフランジ151とカップリング結合体156の構成について図33乃至図35を用いて説明する。
図33はドラムフランジ151とカップリング結合体156を、前記回転力受け部150e側から見た図である。尚、図33では説明のため、カップリング結合体156のうち、ピン155だけを図示している。図34、図35はドラムフランジ151とカップリング結合体156とを示す断面図である。
図33に示すように、カップリング結合体156が後述する回転力伝達角度位置にある時、ドラムフランジ151とピン155との干渉を防ぐため、開口部151gに設けられたピン規制部151oは、ピン155の先端部155sとの間に、隙間170aを形成するように配置される。
また、図34に示すように、ピン155とドラムフランジ151に設けられた回転力被伝達部151hとの間には、後述する係り量170bが、形成される。
ここで、角度位置とは、図35で示すような、感光体ドラム(不図示)にフランジ151を取り付けたドラムフランジ151の軸線L1に対するカップリング結合体156の軸線L2の傾きを表すものである。図35では、図の左右方向の傾斜を示しているが、図の奥手前方向の傾斜、およびその間の傾斜も同様に表される。
ここで特に、回転力伝達角度位置とは、感光体ドラム(不図示)を回転させて画像形成可能な回転力を前記感光体ドラムに伝達するための角度位置であり、ドラムフランジ151の軸線L1に対するカップリング結合体156の軸線L2の角度θ1が小さい時(本実施形態では0≦θ1≦5°)の角度位置のことである。
{ピンの係り量}
次に、ピン155とドラムフランジ151に設けられた回転力被伝達部151hとの間に形成される係り量170bについて説明する。
図36は、係り量170bを説明するための断面図と詳細図であり、ドラムフランジ151とカップリング結合体156を図13のS1−S1で切ったものである。図37(a)は、カップリング結合体156とドラムフランジ151を、回転力受け部150eの方向から見た図である。図37(b)は、図37(a)をS3−S3で切断した断面図であり、ピン155と回転力被伝達部151hの接触状態をピン155の先端方向から見た断面図である。図38は、カップリング結合体156が傾斜したときの係り量を説明する断面図と詳細図である。
係り量170bとは、図36及び図37に示すように、ピン155と回転力被伝達部151hとが接する部分に形成される領域L4の長さであり、本実施形態においては、ピン155の両端部付近の2箇所に形成される。図36及び図37では、カップリング結合体156が回転力伝達角度位置にある時の係り量170bを示したが、図38に示すように、カップリング結合体156が傾斜している状態でも同様に定義できる。
ここで、カップリング結合体156が前記回転力伝達角度位置にあり前記駆動伝達力を受けているときに、ピン155が隙間170aをつめる方向にカップリング結合体156に対して相対的に移動したとする。この状態で、カップリング結合体156の角度位置が変化したとしても、カップリング結合体156が取り得る任意の角度位置での係り量170bのうち少なくとも一つが0より大きくなるように規制部151oは設定されている。
傾きと係り量に関して、更に詳しく述べる。図39はカップリングの傾きと係り量を示す断面図である。
ここで、感光体ドラムの軸線L1の軸線方向において、回転力受け部150eに近い側を外側、反対側の感光体ドラムに近い側を内側とする。
図39(a)に示すように、前記カップリング結合体156が前記回転力伝達角度位置にいて、前記ピン155と球形部材160とが滑りを生じた時、前記ピン155は隙間170a内を矢印K1の方向(突出した方向)に移動する。このとき、図39(a)の右側端部155sRの突出量が小さくなる。この状態で、カップリング結合体156が図39(b)の矢印K2方向に傾斜すると、前記ピン155の図中左側端部(突出量の大きい側の端部)155sLが前記回転力伝達部151hの外側にあって係り量が0になる場合がある。このとき、規制部150oの位置は、ピン155の移動量を予め規制し、突出量の短い側の端部155sR(図39中右側端部)の係り量が0より大きくなるように設定されている。
すなわち、カップリング結合体156が回転力伝達角度位置にあって、ピン155の一方端が前記規制部151oに当接して移動が規制されるまで突出した状態で、前記カップリング結合体156がフランジ151に対してピン155の突出量の小さい側がドラムフランジの軸線方向内側に移動するように傾斜したときに、前記ピン155の突出量の小さい側と回転力被伝達部151hおよび回転力被伝達対向部151rの間の係り量が0より大きくなるように構成されている。
反対に、図39(c)に示すように、カップリング結合体156が矢印K3の方向に傾斜して、右側端部155sRが回転力伝達部151hの外側にあったとしても、突出量が大きい側の左側端部155sLの係り量が0より大きくなるのは言うまでもない。
ピン155が隙間170aをつめる方向にずれた状態で、カップリング結合体156の角度位置が変化した時の、係り量170bを0より大きくするための具体的な構成の例を図40乃至図42を用いて説明する。尚、図40(a)は、規制リブ151pを示す斜視図である。図40(b)は、図40(a)をS11−S11で切断した断面図である。図41は、回転力被伝達部151hを延長した状態を示す断面図である。図42は、カップリング結合体156の傾きの大きさを示す断面図である。
図40に示す例では、開口部151gに規制リブ151pを設けて、規制リブ151pの天面をピン規制部151oとしている。ピン先端部155sとピン規制部151oの距離を近づけて隙間170aを小さくすることで、カップリング結合体156が前記回転力伝達角度位置にいる時のピン155の移動量が規制される。尚、図40では説明のため、カップリング結合体156のうち、ピン155だけを図示している。
フランジ151を樹脂で成型する時、規制リブ151pの位置や形状を適切に設定すると肉厚が均一化し、開口部151g付近の成型性が良化することが期待できる。これにより、フランジ151の外周にギア等を設ける場合、その精度を向上させることが可能となる。
また、カップリング結合体156がドラムフランジ軸線に対して最大に傾斜した時の係り量170bをドラムフランジ151の外側(図41中155sR側)で確保するために、図41に示すように、元の形状(点線部)に対して、回転力被伝達部151hの端部151heをドラムフランジ151の軸方向外側に延長させ、延長部151hqを形成することも考えられる。
しかし、この場合には、図42(a)に示すように、カップリング結合体156が回動する時に延長部151hqがカップリング結合体と接触部170cで干渉し、カップリング結合体156の回動が制限されることとなる(θ1q<θ1)。
逆に、カップリング結合体156の回動範囲を確保したまま、回転力被伝達部151hを延長させる場合には、図42(c)に示すように、カップリング結合体156の軸部(繋ぎ部)を細くする必要がある。しかし、カップリング結合体156の軸部を細くすると、カップリング結合体156の剛性が低下し、前記駆動伝達時の回転ムラが悪化し、画像品質が劣化する可能性がある。
従って、係り量170bを確保するための形状は、前記のように、回転力被伝達部151hを延長させないものが望ましい。そのため、本実施形態にあっては、カップリング結合体156がドラムフランジ軸線に対して最大に傾斜したとき、前記回転力被伝達部151hの外側端部は、傾斜により前記軸線方向の外側へ移動したピンの先端より内側に位置するように構成されている。これにより、カップリング結合体156の剛性を低下させることなく、回動制限を小さくしている。
以上、述べたように、本実施形態を用いれば、前記ピン155の前記カップリング結合体156に対する固定方法(例えば、前記ピン155と前記貫通穴160bの圧入関係)の管理を簡易にすることが可能となる。また、圧入力を低減させることで、従来であれば、高い圧入力で割れなどの不具合が生じていた材料も使用可能となり、より多くの種類の中から材料選定をすることが可能となる。さらに、前記カップリング150の形状を変更することなく、前記ピン155の前記回転力被伝達部151hに対する係り量を確保でき、前記カップリング結合体156の剛性を保つことができる。従って、前記回転力伝達時の回転ムラを低減させることができ、画像品質の低下を防ぐことができる。
<回転力伝達動作>
次に、感光体ドラム20を回転する際の回転力伝達動作について、図43を用いて説明する。モータ(不図示)から受けた回転力によって駆動軸100は、図中X8の方向に、ドラム駆動ギア181とともに回転する。尚、ギア181は、はす歯ギアであって、本実施形態での直径は約80mmである。そして、駆動軸100と一体のピン100bが、カップリング150の受け面150e(4箇所)(回転力受け部)のいずれか2箇所に接触する。そして、ピン100bが受け面150eを押すことによって、カップリング150が回転する。また、カップリング150は、回転力伝達ピン155(カップリング側係合部、回転力伝達部、図11参照)が、回転力被伝達部151h1,151h3又は151h2,151h4(図13参照)に接触する。これによって、カップリング150は、感光体ドラム20と回転力が伝達可能に連結される。従って、カップリング150が回転することで、フランジ151を介して感光体ドラム20は回転する。
また仮に、ドラム軸線L1とカップリング軸線L2が多少同一直線からずれていた場合に、カップリング150が少し傾斜する。これによって、感光体ドラム20、駆動軸100に大きな負荷をかけずに、カップリング150は回転することができる。そのため、駆動軸100と感光体ドラム20を組み立てる際に、精度の高い調整を行わなくても済む。従って、コストを低減できる。
以上のような構成にすることにより、カップリング150を感光体ドラムと一体的に感光体ドラムユニットとして扱うことが可能である。そのため、組立て時に取り扱いが容易になり、組立て性を向上させることができる。
また、本実施形態では、駆動側のドラムフランジを感光体ドラムと別体と説明したが、その限りではない。つまり、回転力被伝達部をドラムフランジに設けずに、ドラムシリンダに直接設ける構成でも良い。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態に係る装置について、、図44乃至図46を参照して説明する。なお、本実施形態の装置の基本構成は前述した実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
{カップリング結合体(球形部材とカップリング)}
本実施形態は、第1実施形態とはカップリング結合体156の構成が異なる。本実施形態のカップリング結合体156は、、カップリング150に設けられた被結合部150tと、球形部材160に設けられた結合部160cを用いて、カップリング150と球形部材160を直接結合するものである。
図44(a)は、本実施形態のカップリング結合体を説明する斜視図であり、図44(b)は、カップリング150と球形部材160の結合を説明する断面図である。また、図45は、カップリング150と球形部材160をビスで締結した断面図である。
図44に示すように、カップリング150には被結合部150tが設けられており、球形部材160には、貫通穴160bと結合部160cが設けられている。
ピン155は貫通穴160bに両端が突出するように挿入され、貫通穴160bとピン155との間の圧入力等で固定される。
カップリング150に設けられた被結合部150tに、球形部材160に設けられた結合部160cを接着、溶着等で固定することによって、カップリング150と球形部材160を一体的に結合する。また、被結合部150tと結合部160cにねじ溝を設け、互いを締結することで固定してもよい。この際、カップリング結合体が駆動伝達をする時に、ねじが締まる方向にねじ溝を設ける。また、図45に示すように、ビス200等の別部品を用いて固定を行ってもよい。
これにより、カップリング150と球形部材160とピン155とが一体的に結合されたカップリング結合体156が構成される。
{カップリング結合体の組立て(カップリング、球形部材別体)}
被結合部150tと結合部160cとを有するカップリング結合体156のドラムフランジ151に対する組み付け過程を、図46を用いて説明する。図46はカップリング結合体156をドラムフランジ151に固定する過程を示す断面図である。
1.球形部材160に設けられた貫通穴160bにピン155を両端が突出するように挿入し、貫通穴160bとピン155との間の圧入力等で固定する。
2.図46に示すとおり、球形部材160とピン155を、フランジ151に矢印X2の方向で挿入する。
3.図44及び図45を用いて説明した手順と同様の手順でカップリング結合体156を組み立てる。
これにより、カップリング結合体156が、ドラムフランジ151の抜け止め151i内に形成される。
これ以降の手順は第1実施形態と同様であり、図16に示すように、カップリング結合体156をX4方向に移動し、球形部材160を抜け止め部151iと接触もしくは近接させる。次に、抜け止め部材157(図16参照)を矢印X4方向へ挿入して、フランジ151に固定する。これにより、球形部材160とガタ(隙間)を残しているため、カップリング150が向きを変えることができる。
以上述べてきた方法でカップリング結合体156を構成しても、第1実施形態と同様の効果を得ることがでる。また、本実施形態にあっては球形部材160にピン155を嵌合して取り付けた後、球形部材160をフランジ151に組み付けるとともに、カップリング150と結合することができる。このため、カップリング結合体の組み付けを容易に行うことが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に第3実施形態に係る装置について、図47乃至図50を参照して説明する。なお、本実施形態の装置も基本構成は前述した第1実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
{カップリング結合体(球形部材とカップリング一体)}
図47(a)はカップリング結合体を説明する斜視図であり、図47(b)はカップリング結合体を説明する断面図である。
本実施形態は、第1実施形態とはカップリング結合体156及びフランジ151の構成が異なる。図47(a)(b)に示すように、本実施形態のカップリング150には、貫通穴150rが設けられた略球形部150Rが形成される。ピン155は貫通穴150rに、両端が突出するように挿入され、貫通穴150rとピン155との間の圧入力等で固定される。
これにより、略球形部150Rを有するカップリング150とピン155とが一体的に結合されたカップリング結合体156が形成される。
{カップリング結合体の組立て(カップリング、球形部材一体)}
次に図48乃至図50を用いて、カップリング結合体156をフランジ151に組み付け、固定する過程を説明する。
図48及び図49(a)はカップリング結合体156の組み付け方法を示す斜視図である。図49(b)、図50はカップリング結合体156とドラムフランジ151との組み付け方法を示すための、図49(a)のS4−S4で切断した断面図である。
ここでは、前記ドラムフランジ151の抜け止め部151iは、抜け止め部材151q(151q1,151q2)として別体で構成されている。抜け止め部材151qは、前記抜け止め部151iとして半径SR151(図14参照)の形状を有しており、ドラムフランジ151に固定することで、カップリング結合体156が図50のX4方向に抜け出るのを防ぐ機能を持つ。また、ドラムフランジ151に対して固定されるための固定部151qfを有する。カップリング結合体156をフランジ151に固定する方法はは、以下のようにして行う。
1.略球形部150Rに設けられた貫通穴150rにピン155を両端が突出するように挿入し、貫通穴150rとピン155との間の圧入力等で固定することでカップリング結合体156を構成する。
2.次に図48に示すように、抜け止め部材151q1,151q2を、略球形部150Rの両側から挟みこむように被せる。
3.図49に示すように、カップリング結合体156及び抜け止め部材151qをX1方向に移動させ、ドラムフランジ151内に収める。
4.図50に示すように、抜け止め部材151qの固定部151qfをドラムフランジ151に接着、溶着等の方法でドラムフランジ151と一体的に固定する。
これにより、カップリング結合体156が、ドラムフランジ151の抜け止め151q内に配置される。
以上述べてきた方法でカップリング結合体156を構成しても、第1実施形態と同様の効果を得ることがでる。また、本実施形態にあっては、略球形部150Rを含むカップリング結合体156を樹脂、あるいは金属で一体成形し得るので成形が容易であるとともに、剛性を高めることができる。
〔第4実施形態〕
次に第4実施形態に係る装置について、図51及び図52を参照して説明する。なお、本実施形態の装置も基本構成は前述した第1実施形態と同一であるため重複する説明は省略し、ここでは本実施形態の特徴となる構成について説明する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部材には同一符号を付す。
前述した実施形態では、カップリング結合体156とフランジ151が感光体ドラム20の端部に付いたものを用いて説明した。しかし、フランジ151を、画像形成装置本体に単体で着脱しうる現像装置40の端部に取り付けてもよい。
図51及び図52は、現像装置40の斜視図と断面図である。また、図51(b)、図52(b)は共に、図51(a)及び図51(b)のS12−S12で切断し、現像ローラ41の駆動列のみを示した断面図である。
本実施形態では、図51に示すように、前述した実施形態のフランジ151を感光体ドラム20でなく、現像ローラ41の軸端部に直接取り付けている。そして、現像装置40を前記画像形成装置本体1に着脱可能にしたものであり、前記回転力を現像ローラ41に前記回転力を直接伝達している。
図52では、現像ローラ41を駆動させるアイドラギア300を前記フランジ151として用い、前記回転力を前記アイドラギア300に伝達することで現像ローラ41を駆動させている。
また、カップリング結合体156の構成に関しては、第2実施形態、第3実施形態の方法を同様に使用することができる。
以上述べてきたように、フランジ151を現像装置40の端部に取り付けたとしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
1 …装置本体
2 …カートリッジ
51a …嵌入穴
100 …駆動軸
100a …先端部
100b …回転力伝達ピン
150 …カップリング
150R …略球形部
150c …繋ぎ部
150d …被駆動伝達突起部
150e …回転力受け部
150r …貫通穴
151 …フランジ
151f …凹部
151h …回転力被伝達部
151r …回転力被伝達対向部
155 …ピン
156 …カップリング結合体
160 …球形部材
160b …貫通穴
170a …隙間
170b …係り量
170c …接触部

Claims (10)

  1. 回転力付与部を有する駆動軸を備えた電子写真画像形成装置本体から、前記駆動軸の軸線方向と交差する方向に移動させて装着、取り外し可能なカートリッジであって、
    i)軸線を中心に回転可能であって、前記電子写真画像形成装置本体から回転力を受けて回転する回転部材と、
    ii)前記回転力付与部と係合して、前記回転部材を回転させるための回転力を受けるカップリング結合体であって、軸線を中心に回転可能なカップリング部材と、前記カップリング部材の前記軸線方向の一方端に設けられ前記駆動軸からの回転力を受けるための回転力受け部と、前記カップリング部材の前記軸線方向の他方側に嵌合されて取り付けられ両端が前記カップリング部材の軸線方向と交差する方向に突出した回転力伝達部材とを有し、前記駆動軸からの回転力を前記回転部材に伝達するための回転力伝達角度位置と、前記電子写真画像形成装置本体にカートリッジを着脱するときに前記回転部材の軸線に対して前記カップリング部材を傾斜させた着脱可能角度位置との間で傾動可能なカップリング結合体と、
    iii)前記回転部材に取り付けられ軸線を中心に回転可能なフランジであって、前記回転力伝達部材を隙間を有して収めるための開口部と、前記開口部に形成された規制部であって、前記カップリング結合体が前記回転力伝達角度位置にあるときに前記回転力伝達部材が突出した方向へ移動するのを規制する規制部と、前記回転力伝達部材が当接して前記カップリング結合体から回転力を伝達されるための回転力被伝達部と、前記回転力被伝達部に対向して形成された回転力被伝達対向部と、を有するフランジと、
    を有し、
    iv)前記回転部材の軸線方向において、前記回転力受け部に近い側を外側、反対側を内側としたとき、
    前記カップリング結合体が前記回転力伝達角度位置にあって、前記回転力伝達部材の一方端が前記規制部に当接して移動が規制されるまで突出した状態で、前記カップリング結合体が前記フランジに対して前記回転力伝達部材の突出量の小さい側が前記回転部材の軸線方向内側に移動するように傾斜したときに、前記回転力伝達部材の突出量の小さい側と前記回転力被伝達部および前記回転力被伝達対向部の間の係り量が0より大きくなるように構成した
    ことを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記カップリング結合体が前記回転部材の軸線に対して最大に傾斜したとき、前記回転力被伝達部の外側端部は、傾斜により前記軸線方向の外側へ移動した回転力伝達部材の先端より内側に位置することを特徴とする請求項1記載のカートリッジ。
  3. 前記フランジは凹部を有し、
    前記カップリング部材の軸線方向の前記他方側には、前記凹部に収められて回動可能な形状を有する回動部が設けられ、前記回動部に形成された貫通穴にピンを嵌合して前記回転力伝達部材を構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記回動部は、前記カップリング部材と別体で構成され、前記回動部に形成された貫通穴及び前記カップリング部材に形成された貫通穴に前記ピンを嵌合して前記カップリング部材に取り付けられることを特徴とする請求項3記載のカートリッジ。
  5. 前記回動部は、前記カップリング部材と別体で構成され、前記回動部に形成された結合部と、前記カップリング部材に形成された被結合部とを結合して前記カップリング部材に取り付けられることを特徴とする請求項3記載のカートリッジ。
  6. 前記回動部は前記カップリング部材と一体的に構成されていることを特徴とする請求項3記載のカートリッジ。
  7. 前記回転部材は、静電潜像を形成して現像剤の像を形成する電子写真感光体ドラムであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
  8. 前記回転部材は、電子写真感光体ドラムに形成された静電潜像を現像する現像剤を供給する現像ローラであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のカートリッジ。
  9. カートリッジを取り外し可能に装着する電子写真画像形成装置であって、
    i)回転力付与部を有する駆動軸であって、モータにより回転される駆動軸と、
    ii)請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のカートリッジと、
    を有し、前記回転部材の前記軸線と交差する方向に前記カートリッジを取り外すことを特徴とする電子写真画像形成装置。
  10. 前記カートリッジを電子写真画像形成装置本体に装着するときに、前記カップリング結合体を装着方向前方側に傾斜させるための傾斜手段を有することを特徴とする請求項9記載の電子写真画像形成装置。
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