JP2004100798A - ウインチの油圧モータ駆動装置 - Google Patents

ウインチの油圧モータ駆動装置 Download PDF

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Akira Miyamoto
宮本 彰
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Abstract

【課題】特にウインチに採用される高速油圧モータの駆動装置の改良を行う。油圧モータを急停止させた場合であっても、油圧系統において異常な高圧の発生やキャビテーションの発生を抑える。
【解決手段】第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続する接続ライン27を設けた。接続ライン27にリリーフ弁48とチェック弁49とを配設した。接続ライン27の中間部にタンクライン28を設け、作動油を接続ライン27からオイルタンク29へ、また、オイルタンク29から接続ライン27へ送給できるようにした。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、ウインチ等に採用される油圧モータを駆動するための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば負荷を巻き上げまたは巻き下げるためのウインチを作動させるためには、従来から一般的に油圧モータが採用されている。この油圧モータを駆動するための駆動装置は、一般に図4に示すような系統図で示される。
【0003】
同図を参照して、この駆動装置は、たとえばウインチに採用されており、油圧モータ5がウインチの回転軸を駆動するようになっている。
【0004】
油圧ポンプ1から供給される圧油は、切換弁2が切り換わることによって巻上ライン3または巻下ライン4に送給され、切換弁2が中立状態(図に示す状態)のときはオイルタンクTに戻される。ここで、切換弁2は、A,BおよびCの各モードに切り換えることができ、Aモードが中立状態であり、BモードおよびCモードがそれぞれ巻下ライン4および巻上ライン3に圧油を送給するモードである。巻上ライン3には図に示すようなカウンタバランス弁12が設けられており、巻下ライン4の圧力がパイロット圧として利用されている。
【0005】
切換弁2がCモードに切り換わると、圧油は巻上ライン3に送給される。この圧油は、カウンタバランス弁12のチェック弁8を介し油圧モータ5の第1ポート6に流入して油圧モータ5を巻上方向に回転させた後、第2ポート7から流出して巻下ライン4を通ってオイルタンクTに戻る。逆に、切換弁2がBモードに切り換わると、圧油が巻下ライン4に送給され、油圧モータ5を巻下方向に回転させた後、巻上ライン3を通ってオイルタンクTに戻る。
【0006】
この時、カウンタバランス弁12の作用により油圧モータ5が巻下方向に回転する場合に所定のブレーキがかかるようになっている。
【0007】
また、巻上ライン3と巻下ライン4とを連通する連通ライン10が設けられており、この連通ライン10にリリーフ弁11が設けられている。このリリーフ弁11は、巻上ライン3側の圧力が所定の設定圧を超えると、圧油を巻下ライン4側へリリーフするようになっており、巻上時に巻上ライン3に異常な高圧が発生した場合に装置の安全を図るものである(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特公平4−53798号公報 (第2頁、図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近ではウインチの高速化の要請があり、そのために油圧モータ5を高速で運転する必要がある。油圧モータ5を高速で運転した場合には、次のような問題が発生する。
【0010】
ウインチを高速で巻き上げている状態で急停止させようとした場合、巻上ライン3から巻下ライン4への圧油の流れが切換弁2によって締め切られる(CモードからAモードへ切り換わる。)。しかし、油圧モータ5はウインチドラムの慣性によって回りつづけようとする。したがって、巻下ライン4側が瞬間的に異常な高圧が発生すると共に、巻上ライン3側は異常な低圧となってキャビテーションが発生するおそれがある。
【0011】
一方、ウインチを高速で巻き下げている状態で急停止させようとした場合、巻下ライン4から巻上ライン3への圧油の流れが切換弁2によって締め切られる(BモードからAモードへ切り換わる。)。しかし、油圧モータ5はウインチドラムの慣性によって回りつづけようとする。したがって、巻上ライン3側の圧力が上昇すると共に、巻下ライン4側の圧力は低下する。この場合、安全弁としてのリリーフ弁11が開くことにより、巻上ライン3側の圧力上昇および巻下ライン4側の圧力低下はある程度抑えることができるが、なお巻下ライン4側の圧力が低下した場合にはキャビテーションが発生するおそれがある。
【0012】
このように、油圧モータの作動/停止を急操作すると、異常な高圧の発生およびキャビテーションの発生のおそれがある。実際のウインチの運転時においては、特に、巻上時に急停止させたときの高圧およびキャビテーションの発生を確実に防止する必要がある。
【0013】
そこで、本発明の目的は、高速運転される油圧モータに関して作動/停止の急操作をした場合であっても、異常な高圧の発生やキャビテーションの発生を抑えて良好に運転することができる油圧モータ駆動装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
(1)  上記目的を達成するために本願発明者は、急操作時に発生する高圧側の圧油を低圧側へ速やかに且つ確実にリリーフすることができれば、異常な高圧およびキャビテーションの発生を確実に防止することができると考えた。
【0015】
(2)  そこで、本願に係る油圧モータの駆動装置は、第1ポートおよび第2ポートを備え、第1ポートから第2ポートへまたは第2ポートから第1ポートへ圧油を通すことによって正転または逆転される油圧モータと、圧油をオイルタンクから油圧モータへ供給すると共に油圧モータからの戻り油をオイルタンクに戻す油圧源と、油圧源と上記第1ポートとを接続する第1油圧ラインおよび油圧源と上記第2ポートとを接続する第2油圧ラインと、上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続する接続ラインと、接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第2油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動するリリーフ弁と、接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第2油圧ラインから第1油圧ラインへの圧油の流れのみを許容するチェック弁と、接続ラインの上記リリーフ弁とチェック弁との中間と、上記オイルタンクとを接続するタンクラインとを有することを特徴とするものである。
【0016】
この構成によれば、油圧源から圧油を油圧モータの第1ポートまたは第2ポートへ送給することにより、油圧モータを正転または逆転させることができる。したがって、この駆動装置をウインチに採用した場合には、具体的に次のような作用を奏する。
【0017】
油圧源から圧油(作動油)を第1油圧ラインを経て油圧モータの第1ポートに送給することにより、油圧モータが正転してウインチを巻き上げる。そのときに、油圧モータの第2ポートから流出する作動油は、第2油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。逆に、油圧源から圧油を第2油圧ラインを経て油圧モータの第2ポートに送給することにより、油圧モータが逆転してウインチを巻き下げる。そのときに、油圧モータの第1ポートから流出する作動油は、第1油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。
【0018】
油圧モータを正転させている状態(ウインチを巻き上げている状態)で急停止すると、第1油圧ラインへの圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータもそれによってなお正転される。このため、第1油圧ラインは低圧となり、第2油圧ラインは高圧となる。
【0019】
第2油圧ラインが所定以上の高圧となるとリリーフ弁が作動し、第2油圧ライン側の作動油が接続ラインを経て第1油圧ライン側へリリーフされる。このとき、接続ラインにはチェック弁が設けられているが、当該作動油はこのチェック弁を開いて第1油圧ラインへ流入する。その結果、第2油圧ラインに異常な高圧が発生するのを防止することができると同時に、第1油圧ラインのキャビテーションを防止することができる。しかも、上記リリーフ弁によって第2油圧ラインから第1油圧ライン側へリリーフされる作動油量が多い場合は、タンクラインを経てオイルタンクに戻される。
【0020】
(3)  また、本願に係る油圧モータの駆動装置は、第1ポートおよび第2ポートを備え、第1ポートから第2ポートまたは第2ポートから第1ポートへ圧油を通すことによって正転または逆転される油圧モータと、圧油をオイルタンクから油圧モータへ供給すると共に油圧モータからの戻り油をオイルタンクに戻す油圧源と、油圧源と上記第1ポートとを接続する第1油圧ラインおよび油圧源と上記第2ポートとを接続する第2油圧ラインと、上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続する第1接続ラインと、第1接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第1油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第1リリーフ弁と、第1接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第2油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第2リリーフ弁と、上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続し、上記第1接続ラインと並列に配設された第2接続ラインと、第2接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第2油圧ラインから第1油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第1チェック弁と、第2接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第1油圧ラインから第2油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第2チェック弁と、第2接続ラインの上記第1チェック弁と第2チェック弁との中間と、上記第1接続ラインの上記第1リリーフ弁と第2リリーフ弁との中間とを接続する第3接続ラインと、第3接続ラインと上記オイルタンクとを接続するタンクラインとを有することを特徴とするものである。
【0021】
この構成によれば、上記油圧モータの駆動装置と同様に、油圧源から圧油を油圧モータの第1ポートまたは第2ポートへ送給することにより、油圧モータを正転または逆転させることができる。したがって、この駆動装置をウインチに採用した場合には、具体的に次のような作用を奏する。
【0022】
油圧源から圧油(作動油)を第1油圧ラインを経て油圧モータの第1ポートに送給することにより、油圧モータが正転してウインチを巻き上げる。そのときに、油圧モータの第2ポートから流出する作動油は、第2油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。逆に、油圧源から圧油を第2油圧ラインを経て油圧モータの第2ポートに送給することにより、油圧モータが逆転してウインチを巻き下げる。そのときに、油圧モータの第1ポートから流出する作動油は、第1油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。
【0023】
油圧モータを正転させている状態(ウインチを巻き上げている状態)で急停止すると、第1油圧ラインへの圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータもそれによってなお正転される。このため、第1油圧ラインは低圧となり、第2油圧ラインは高圧となる。
【0024】
第2油圧ラインが所定以上の高圧となると第1接続ラインの第2リリーフ弁が作動し、第2油圧ライン側の作動油が第1接続ライン、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第1油圧ライン側へリリーフされる。このとき、第2接続ラインには第1チェック弁が設けられているが、当該作動油はこの第1チェック弁を開いて第1油圧ラインへ流入する。その結果、第2油圧ラインに異常な高圧が発生するのを防止することができると同時に、第1油圧ラインのキャビテーションを防止することができる。
【0025】
しかも、上記第2リリーフ弁によって第2油圧ラインから第1油圧ライン側へリリーフされる作動油量が多い場合は、第3接続ラインに接続されたタンクラインを経てオイルタンクに戻されるから、第1油圧ラインが異常に高圧となることはない。また、上記第2リリーフ弁によって第2油圧ラインから第1油圧ライン側へリリーフされる作動油だけでは第1油圧ラインのキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、タンクラインから作動油を吸い上げて、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第1油圧ラインへ送給されるので、第1油圧ラインにキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0026】
一方、油圧モータを逆転させている状態(ウインチを巻き下げている状態)で急停止すると、第2油圧ラインへの圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータもそれによってなお逆転される。このため、第2油圧ラインは低圧となり、第1油圧ラインは高圧となる。
【0027】
第1油圧ラインが所定以上の高圧となると第1接続ラインの第1リリーフ弁が作動し、第1油圧ライン側の作動油が第1接続ライン、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第2油圧ライン側へリリーフされる。このとき、第2接続ラインには第2チェック弁が設けられているが、当該作動油はこの第2チェック弁を開いて第2油圧ラインへ流入する。その結果、第1油圧ラインに異常な高圧が発生するのを防止することができると同時に、第2油圧ラインのキャビテーションを防止することができる。
【0028】
しかも、上記第1リリーフ弁によって第1油圧ラインから第2油圧ライン側へリリーフされる作動油量が多い場合は、第3接続ラインに接続されたタンクラインを経てオイルタンクに戻されるから、第2油圧ラインが異常に高圧となることはない。また、上記第1リリーフ弁によって第1油圧ラインから第2油圧ライン側へリリーフされる作動油量だけでは第2油圧ラインのキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、タンクラインから作動油を吸い上げて、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第2油圧ラインへ送給されるので、第2油圧ラインにキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0029】
(4)  さらに、本願に係る油圧モータの駆動装置は、第1ポートおよび第2ポートを備え、第1ポートから第2ポートまたは第2ポートから第1ポートへ圧油を通すことによって正転または逆転される油圧モータと、圧油をオイルタンクから油圧モータへ供給すると共に油圧モータからの戻り油をオイルタンクに戻す油圧源と、油圧源と上記第1ポートとを接続する第1油圧ラインおよび油圧源と上記第2ポートとを接続する第2油圧ラインと、上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続する第1接続ラインと、第1接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第1油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第1リリーフ弁と、第1接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第2油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第2リリーフ弁と、上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続し、上記第1接続ラインと並列に配設された第2接続ラインと、第2接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第2油圧ラインから第1油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第1チェック弁と、第2接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第1油圧ラインから第2油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第2チェック弁と、第2接続ラインの上記第1チェック弁と第2チェック弁との中間と、上記第1接続ラインの第1リリーフ弁と第2リリーフ弁との中間とを接続する第3接続ラインと、第3接続ラインと上記オイルタンクとを接続するタンクラインと、タンクラインに直列に配設された双通ラインとを有し、双通ラインは、タンクラインへの戻り方向へのみ圧油が流れるのを許容する第3チェック弁と、反戻り方向へのみ圧油が流れるのを許容する第4チェック弁とが並列して配設されていることを特徴とするものである。
【0030】
この構成によれば、上記油圧モータの駆動装置と同様に、油圧源から圧油を油圧モータの第1ポートまたは第2ポートへ送給することにより、油圧モータを正転または逆転させることができる。したがって、この駆動装置をウインチに採用した場合には、具体的に次のような作用を奏する。
【0031】
油圧源から圧油(作動油)を第1油圧ラインを経て油圧モータの第1ポートに送給することにより、油圧モータが正転してウインチを巻き上げる。そのときに、油圧モータの第2ポートから流出する作動油は、第2油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。逆に、油圧源から圧油を第2油圧ラインを経て油圧モータの第2ポートに送給することにより、油圧モータが逆転してウインチを巻き下げる。そのときに、油圧モータの第1ポートから流出する作動油は、第1油圧ラインを経てオイルタンクに戻される。
【0032】
油圧モータを正転させている状態(ウインチを巻き上げている状態)で急停止すると、第1油圧ラインへの圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータもそれによってなお正転される。このため、第1油圧ラインは低圧となり、第2油圧ラインは高圧となる。
【0033】
第2油圧ラインが所定以上の高圧となると第1接続ラインの第2リリーフ弁が作動し、第2油圧ライン側の作動油が第1接続ライン、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第1油圧ライン側へリリーフされる。このとき、第2接続ラインには第1チェック弁が設けられているが、当該作動油はこの第1チェック弁を開いて第1油圧ラインへ流入する。その結果、第2油圧ラインに異常な高圧が発生するのを防止することができると同時に、第1油圧ラインのキャビテーションを防止することができる。
【0034】
しかも、上記第2リリーフ弁によって第2油圧ラインから第1油圧ライン側へリリーフされる作動油量が多い場合は、当該作動油は第3接続ラインおよびタンクラインを経てオイルタンクに戻される。このとき、当該リリーフされた圧油は、双通ラインを経てオイルタンクに戻される。すなわち、リリーフされた作動油は、第3チェック弁を開いてオイルタンクへ戻される。したがって、第1油圧ラインが異常に高圧となることはない。
【0035】
また、上記第2リリーフ弁によって第2油圧ラインから第1油圧ライン側へリリーフされる作動油量だけでは第1油圧ラインのキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、タンクラインから作動油を吸い上げて、双通ラインの第4チェック弁、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第1油圧ラインへ送給されるので、第1油圧ラインにキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0036】
一方、油圧モータを逆転させている状態(ウインチを巻き下げている状態)で急停止すると、第2油圧ラインへの圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータもそれによってなお逆転される。このため、第2油圧ラインは低圧となり、第1油圧ラインは高圧となる。
【0037】
第1油圧ラインが所定以上の高圧となると第1接続ラインの第1リリーフ弁が作動し、第1油圧ライン側の作動油が第1接続ライン、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第2油圧ライン側へリリーフされる。このとき、第2接続ラインには第2チェック弁が設けられているが、当該作動油はこの第2チェック弁を開いて第2油圧ラインへ流入する。その結果、第1油圧ラインに異常な高圧が発生するのを防止することができると同時に、第2油圧ラインのキャビテーションを防止することができる。
【0038】
しかも、上記第1リリーフ弁によって第1油圧ラインから第2油圧ライン側へリリーフされる作動油量が多い場合は、当該圧油は第3接続ラインおよびタンクラインを経てオイルタンクに戻される。このとき、当該リリーフされた作動油は、双通ラインを経てオイルタンクに戻される。すなわち、リリーフされた作動油は、第3チェック弁を開いてオイルタンクへ戻される。したがって、第1油圧ラインが異常に高圧となることはない。
【0039】
また、上記第1リリーフ弁によって第1油圧ラインから第2油圧ライン側へリリーフされる作動油量だけでは第2油圧ラインのキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、タンクラインから作動油を吸い上げて、双通ラインの第4チェック弁、第3接続ラインおよび第2接続ラインを経て第2油圧ラインへ送給されるので、第1油圧ラインにキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0040】
加えて、このようにタンクラインに双通ラインを設けることにより、不必要にオイルタンクからの作動油の逆流を防ぐことができるという利点がある。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。同図に示すように本実施形態では、油圧モータ21は、ウインチ駆動モータとして採用されている。
【0042】
駆動装置20の構成について概説する。この駆動装置20は、ウインチの駆動軸に連結される油圧モータ21と、油圧モータ21の駆動源となる油圧源22と、油圧源22と油圧モータの第1ポート23および第2ポート24とをそれぞれ接続する第1油圧ライン25および第2油圧ライン26と、これら第1および第2油圧ライン25,26を接続する接続ライン27と、接続ライン27とオイルタンク29とを接続するタンクライン28と、回路安全弁46とを備えている。ここで、油圧モータ21の第1ポート23はウインチの巻上側ポートであり、第2ポート24は巻下側ポートである。以下、さらに詳しく説明する。
【0043】
(1)  油圧モータ
油圧モータ21は、ピストン式のものを採用することができるが、これに限定されることはなく、歯車式、ベーン式のほか種々の公知のものを採用することができる。ただし、油圧モータ21がウインチに採用されることから、所要の負荷に応じた高速運転が可能なものを採用する必要があり、一例として、斜板式アキシアルピストンモータが好適である。
【0044】
この油圧モータ21は、第1ポート23に圧油(高圧の作動油)が供給されることにより駆動軸が正転しウインチを巻上方向に作動させる。供給された圧油は第2ポート24から戻り油として排出され、後述するオイルタンク29に戻される。逆に、第2ポート24に圧油が供給されることにより駆動軸が逆転しウインチを巻下方向に作動させる。供給された圧油は第1ポート23から戻り油として排出され、オイルタンク29に戻される。
【0045】
(2)  油圧源
油圧源22は、油圧モータ21に圧油を供給すると共に上記戻り油をオイルタンク29に戻すためのものであって、作動油をストックしておくオイルタンク29と、油圧ポンプ30と、切換弁31とを備えている。
【0046】
油圧ポンプ30は、歯車式、ベーン式、ピストン式のほか種々の一般的な公知のものを採用することができる。油圧ポンプ30によってオイルタンク29から吸い上げられた作動油は、高圧の圧油として切換弁31に送給される。
【0047】
切換弁31は、作動油の方向を切り換えるためのものであって、手動式または油圧パイロット式、電磁式のものを採用することができる。本実施形態では、切換弁31はAモード,BモードまたはCモードに切り換わることができ、作動油を3方向に切換可能である。
【0048】
具体的に説明する。切換弁31は、第1ポート32,第2ポート33、第3ポート34、第4ポート35、第5ポート36および第6ポート37を有し、油圧ポンプ30から送給される圧油は後述のように各ポートを通過する。
【0049】
図に示す状態が切換弁31のAモードであり、この状態では圧油は第2ポートに送給され、この圧油は第5ポートから流出して全量がオイルタンク29に戻される。また、AモードからCモードに切り換わると、油圧ポンプ30から送給される圧油は第1ポート32に送給される。この圧油は、第4ポート35から流出して第1油圧ライン25に送給され、油圧モータ21を正転させて(ウインチを巻上方向に駆動して)第2油圧ライン26を経て第6ポート37に流入する。そして、切換弁31内で反転して第5ポート36から流出し、オイルタンク29に戻される。さらに、AモードからBモードに切り換わると、油圧ポンプ30から送給される圧油は第1ポート32に送給される。この圧油は、第6ポート37から流出して第2油圧ライン26に送給され、油圧モータ21を逆転させて(ウインチを巻下方向に駆動して)第1油圧ライン25を経て第4ポート35に流入する。そして、切換弁31内で反転して第5ポート36から流出し、オイルタンク29に戻される。
【0050】
(3)  第1油圧ライン・第2油圧ライン・回路安全弁
第1油圧ライン25は、切換弁31の第4ポート35と油圧モータ21の第1ポート23とを接続するものであって、配管38と、これに設けられたカウンタバランス弁39とを備えている。配管38は、鋼管のほかゴム製の油圧ホース等を用いることができる。
【0051】
カウンタバランス弁39は、ウインチを巻下方向に駆動する場合にブレーキをかけるものであって、その構造は公知のものである。ただし、油圧モータ21に圧油を送給するためにバイパスライン40が内蔵されている。このバイパスライン40にはチェック弁41が配設されており、切換弁31から油圧モータ21側への作動油の流れのみが許容されている。
【0052】
また、カウンタバランス弁39は、外部パイロット圧により開閉するようになっており、このため、パイロットライン42が設けられている。このパイロットライン42は、カウンタバランス弁39のパイロットポート43と、第2油圧ライン26とを接続しており、第2油圧ライン26に発生する圧力をカウンタバランス弁39のパイロット圧として導いている。なお、このパイロットライン42には、絞り44が設けられている。
【0053】
一方、第2油圧ライン26は、切換弁31の第6ポート37と油圧モータ21の第2ポート24とを接続する配管45により構成されている。この配管45は、鋼管のほかゴム製の油圧ホース等を用いることができる。
【0054】
回路安全弁46はリリーフ弁により構成されており、これにより作動油は、第1油圧ライン25から第2油圧ライン26の方向にリリーフされるようになっている。回路安全弁46は、ウインチ作動中において高圧となる第1油圧ライン25の安全を図るためのものである。すなわち、ウインチによって負荷を巻き上げる際に第1油圧ライン25に高圧が発生するが、この圧力が一定以上となった場合は、作動油(圧油)を第1油圧ライン25から、低圧側である第2油圧ライン26側へリリーフし、第1油圧ライン25が異常な高圧とならないようにしている。
【0055】
(4)  接続ライン・タンクライン
接続ライン27は、第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続するものであるが、油圧モータ21の第1ポート23と第2ポート24とを油圧的に接続している。接続ライン27は、第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続する配管47と、これに配設されたリリーフ弁48およびチェック弁49とを備えている。
【0056】
配管47は、鋼管のほかゴム製の油圧ホース等を採用することができる。
【0057】
リリーフ弁48は、接続ライン27の第2油圧ライン26側に配設されている。リリーフ弁48は、第2油圧ライン26に一定以上の高圧が発生した場合に、第2油圧ライン26側の作動油を第1油圧ライン25側へリリーフするものである。
【0058】
チェック弁49は、接続ライン27の第1油圧ライン25側に配設されている。チェック弁49は、第2油圧ライン26側から第1油圧ライン25側へのみ作動油の流れを許容するようになっている。
【0059】
また、タンクライン28は、鋼管またはゴム製の油圧ホースにより構成することができ、その一端が上記リリーフ弁48とチェック弁49との中間部に接続され、他端がオイルタンク29に接続されている。また、タンクライン28には、第2油圧ライン26側から第1油圧ライン25側へ作動油が流れるようにするための低圧に設定されたリリーフ弁65またはチェッキ弁などが介在する。これにより、接続ライン27内の圧力は所定の圧力に維持される。もちろん、タンクライン28の口径を適当に定め、接続ライン27内の圧力を所定の圧力に維持するようにしても構わない。さらに、タンクライン28には、第2油圧ライン26側から第1油圧ライン25側へ作動油が流れが少ない場合に作動油を補給するために別体のチャージポンプ66が前記リリーフ弁65などと並列的に配置されている。これにより、第1油圧ライン25に作動油を流入させるのに必要な圧力および流量に合わせて調整することができる。また、チャージポンプ66に代えて油圧ポンプ30を使用することも可能である。この場合、油圧ポンプ30とタンクライン28とが配管などで接続され、油圧ポンプ30からタンクライン28に作動油が直接送給される。なお、上記の構成は一例であり、これに限定するものではない。
【0060】
なお、これら接続ライン27、リリーフ弁48、チェック弁49およびタンクライン28の作用効果については後述する。
【0061】
(5)  駆動装置の動作
次に、この駆動装置20による油圧モータ21の駆動について、各部の作用効果と共に説明する。
【0062】
まず、油圧モータ21を駆動することによるウインチの巻上動作および巻下動作について説明する。
【0063】
ウインチの巻上動作を行うには、切換弁31をAモードからCモードに切り換える。油圧ポンプ30から供給される圧油は、切換弁31の第1ポート32および第4ポート35を通過し、第1油圧ライン25の配管38へ入る。圧油はカウンタバランス弁39のバイパスライン40に入り、チェック弁41を開いて油圧モータ21の第1ポート23に流入する。これにより、油圧モータ21は正転され、ウインチは負荷を巻き上げる。一方、油圧モータ21の第2ポート24からは戻り油が流出するが、この戻り油は、第2油圧ライン26を経て切換弁31の第6ポート37に流入し、第5ポート36から流出され戻りライン67を経てオイルタンク29に戻される。このとき、回路安全弁46が設けられているから、加速時などに第1油圧ライン25の油圧が所定圧を超えると圧油を第2油圧ライン26側へリリーフするので、第1油圧ライン25の破損を防止することができる。
【0064】
ウインチの巻下動作を行うには、切換弁31をAモードからBモードに切り換える。油圧ポンプ30から供給される圧油は、切換弁31の第1ポート32および第6ポート37を通過し、第2油圧ライン26へ入る。第2油圧ライン26が所定の圧力に上昇するとカウンタバランス弁39が開き、圧油は油圧モータ21の第2ポート24に流入し、これにより、油圧モータ21は逆転され、ウインチは負荷を巻き上下げる。一方、油圧モータ21の第1ポート23からは戻り油が流出するが、この戻り油は、第1油圧ライン25を経て切換弁31の第4ポート35に流入し、第5ポート36から流出され戻りライン67を経てオイルタンク29に戻される。このとき、カウンタバランス弁39の作用により、第1油圧ライン25に常に一定の圧力を発生させた状態で戻り油が切換弁31に戻される。つまり、油圧モータ21は常に一定のブレーキをかけた状態で回転される。これにより、負荷が自由落下することなく安全に降下させることができる。
【0065】
ところで、近年ではウインチの高速運転の要請が高まり、そのために油圧モータ21を急作動、急停止させる必要がある。特に、ウインチにおいては、巻上時に急停止させる場合が多く、この場合に油圧モータ21や配管の損傷等を確実に防止する必要がある。
【0066】
油圧モータ21を正転させている状態(ウインチを巻き上げている状態)で急停止すると、切換弁31の第4ポート35および第6ポート37が瞬間的に締め切られる。このため、第1油圧ライン25への圧油の供給が絶たれ、第2油圧ライン26からの戻り油の通路が絶たれる。しかし、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータ21もそれによってなお正転させられる。したがって、第1油圧ライン25内の作動油がさらに油圧モータ21側に吸い込まれ、第1油圧ライン25が低圧となる。一方、第2油圧ライン26へはさらに戻り油が送り込まれ、第2油圧ライン26が高圧となる。
【0067】
第2油圧ライン26が所定以上の高圧となると接続ライン27のリリーフ弁48が作動し、第2油圧ライン26側の戻り油が接続ライン27を経て第1油圧ライン25側へリリーフされる。当該リリーフされた戻り油は、タンクライン28内の圧力がリリーフ弁65によって第1油圧ライン25より高い圧力に維持されているので、チェック弁49を開いて第1油圧ライン25へ流入する。その結果、第2油圧ライン26に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0068】
しかも、上記戻り油が第1油圧ライン25に流入するから、第1油圧ライン25にキャビテーションが発生するのを防止することができる。加えて、リリーフ弁48によってリリーフされた戻り油のうち、チェック弁49を通過して第1油圧ライン25へ流入したもの以外の戻り油は、タンクライン28を経てオイルタンク29に戻される。これにより、接続ライン27に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0069】
また、リリーフ弁48によって第2油圧ライン26から第1油圧ライン25側へリリーフされる戻り油だけでは第1油圧ライン25のキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、油圧ポンプ30またはチャージポンプ66によってオイルタンク29から作動油を吸い上げて、タンクライン28を経て第1油圧ライン25へ送給される。このとき、タンクライン28を反戻り方向に流れた作動油は、接続ライン27を経て第1油圧ライン25に流入する。したがって、第1油圧ライン25にキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0070】
このように本実施形態では、油圧モータ21を急作動および急停止させた場合であっても、油圧系統において異常な高圧やキャビテーションの発生を確実に防止することができるので、油圧モータ21その他の機器の損傷を防止することができる。
【0071】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0072】
図2は、本発明の第2の実施形態に係る油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。本実施形態に係る駆動装置50も上記第1の実施形態と同様にウインチ用の油圧モータ21を駆動するためのものである。
【0073】
本実施形態が第1の実施形態と異なるところは、a)第1の実施形態では単一の接続ライン27(図1参照)を備えていたのに対して、本実施形態では、第1の実施形態に係る接続ライン27に対応する第1接続ライン51と、これと並列して配設された第2接続ライン52とを備えている点、b)第1接続ライン51には、第1の実施形態に係るチェック弁49(図1参照)に代えてリリーフ弁53が設けられている点、c)第2接続ライン52には、直列にチェック弁54,55が互いに逆向きに配設されている点、d)第1接続ライン51と第2接続ライン52とを接続する第3接続ライン56が配設され、これにタンクライン28が接続されている点である。
【0074】
なお、その他の構成については第1の実施形態と同様であるため、図2において図1と同様の参照符号を付してその説明は省略する。
【0075】
(1)  第1接続ライン
第1接続ライン51は、第1の実施形態と同様に、第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続し、油圧モータ21の第1ポート23と第2ポート24とを油圧的に接続している。この第1接続ライン51は、第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続する配管47と、これに配設された第1リリーフ弁53および第2リリーフ弁48とを備えている。
【0076】
配管47および第2リリーフ弁48は、上記第1の実施形態と同様の構成である。第1リリーフ弁53は、第2リリーフ弁48と構造は同様であるが、第1接続ライン51の第1油圧ライン25側に配設されている。第1リリーフ弁53は、第1油圧ライン25に一定以上の高圧が発生した場合に、第1油圧ライン25側の作動油を第2油圧ライン26側へリリーフするものである。
【0077】
(2)  第2接続ライン・第3接続ライン
第2接続ライン52は、第1接続ライン51と同様に、第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続し、油圧モータ21の第1ポート23と第2ポート24とを油圧的に接続するものである。この第2接続ライン52は、第1接続ライン51と並列に配設されている。この第2接続ライン52は、第1油圧ライン25と第2油圧ライン26とを接続する配管57と、これに配設された第1チェック弁55および第2チェック弁54とを備えている。
【0078】
配管57は、上記第1の実施形態と同様に、鋼管やゴム製の油圧ホース等を採用することができる。
【0079】
第1チェック弁55は、第2接続ライン52の第1油圧ライン25側に配設されている。この第1チェック弁55は、第2油圧ライン26側から第1油圧ライン25側へのみ作動油の流れを許容するようになっている。
【0080】
また、第2チェック弁54は、第1チェック弁55と構造は同様であるが、第2接続ライン52の第2油圧ライン26側に配設されている。この第2チェック弁54は、第1油圧ライン25側から第2油圧ライン26側へのみ作動油の流れを許容するようになっている。
【0081】
さらに、第3接続ライン56は、鋼管のほかゴム製の油圧ホース等で構成することができる。第3接続ライン56は、その一端が第1接続ライン51の第1および第2リリーフ弁48,53の中間部に接続されており、他端が第2接続ライン52の第1および第2チェック弁55,54の中間部に接続されている。
【0082】
(3)  第2の実施形態の作用効果
本実施形態によれば、ウインチを作動させる場合には次のような作用効果を奏する。
【0083】
まず、油圧モータ21を駆動することによるウインチの巻上動作および巻下動作(通常運転)については、第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態では、第1の実施形態で示した回路安全弁46(図1参照)が設けられていない。しかし、第1接続ライン47には、第1リリーフ弁53が設けられているので、仮に第1油圧ライン25が一定以上の高圧となったとしても、この第1リリーフ弁53が回路安全弁の役割を果たし、作動油は第1および第3接続ライン51,56並びにタンクライン28を経てオイルタンク29へ戻される。
【0084】
特に本実施形態では、第1接続ライン51に第2リリーフ弁48が設けられているから、上記と同様に、第2油圧ライン26が一定以上の高圧となった場合であっても、この第2リリーフ弁48が回路安全弁の役割を果たし、作動油は第1および第3接続ライン51,56並びにタンクライン28を経てオイルタンク29へ戻される。
【0085】
次に、油圧モータ21を正転させている状態(ウインチを巻き上げている状態)で急停止すると、第1の実施形態で説明したように、第1油圧ライン25への圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータ21もそれによってなお正転される。このため、第1油圧ライン25は低圧となり、第2油圧ライン26は高圧となる。
【0086】
第2油圧ライン26が所定以上の高圧となると、第1接続ライン51の第2リリーフ弁48が作動し、第2油圧ライン26側の戻り油が第1接続ライン51、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第1油圧ライン25側へリリーフされる。当該リリーフされた戻り油は、タンクライン28内の圧力がリリーフ弁65によって第1油圧ライン25より高い圧力に維持されているので、第1チェック弁55を開いて第1油圧ライン25へ流入する。その結果、第2油圧ライン26に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0087】
しかも、上記戻り油が第1油圧ライン25に流入するから、第1油圧ライン25にキャビテーションが発生するのを防止することができる。加えて、第2リリーフ弁48によってリリーフされた戻り油のうち、第1チェック弁55を通過して第1油圧ライン25へ流入したもの以外の戻り油は、第3接続ライン56およびタンクライン28を経てオイルタンク29に戻される。これにより、各接続ライン51、52、56に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0088】
また、第2リリーフ弁48によって第2油圧ライン26から第1油圧ライン25側へリリーフされる戻り油だけでは第1油圧ライン25のキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、油圧ポンプ30またはチャージポンプ66によってオイルタンク29から作動油を吸い上げて、タンクライン28、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第1油圧ライン25へ送給される。このとき、タンクライン28を反戻り方向に流れた作動油は、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第1油圧ライン25に流入する。したがって、第1油圧ライン25にキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0089】
一方、油圧モータ21を逆転させている状態(ウインチを巻き下げている状態)で急停止すると、第2油圧ライン26への圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータ21もそれによってなお逆転される。このため、第2油圧ライン26は低圧となり、第1油圧ライン25は高圧となる。
【0090】
第1油圧ライン25が所定以上の高圧となると第1接続ライン25の第1リリーフ弁53が作動し、第1油圧ライン25側の戻り油が第1接続ライン51、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第2油圧ライン26側へリリーフされる。当該リリーフされた戻り油は、タンクライン28内の圧力がリリーフ弁65によって第2油圧ライン26より高い圧力に維持されているので、第2チェック弁54を開いて第2油圧ライン26へ流入する。その結果、第1油圧ライン25に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0091】
しかも、上記戻り油が第2油圧ライン26に流入するから、第2油圧ライン26にキャビテーションが発生するのを防止することができる。加えて、第1リリーフ弁53によってリリーフされた戻り油のうち、第2チェック弁54を通過して第2油圧ライン26へ流入したもの以外の戻り油は、第3接続ライン56およびタンクライン28を経てオイルタンク29に戻される。これにより、各接続ライン51、52、56に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0092】
また、第1リリーフ弁53によって第1油圧ライン25から第2油圧ライン26側へリリーフされる戻り油だけでは第2油圧ライン26のキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、油圧ポンプ30またはチャージポンプ66によってオイルタンク29から作動油を吸い上げて、タンクライン28、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第2油圧ライン26へ送給される。このとき、タンクライン28を反戻り方向に流れた作動油は、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第2油圧ライン26に流入する。したがって、第2油圧ライン26にキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0093】
このように本実施形態においても、油圧モータ21を急作動および急停止させた場合であっても、油圧系統において異常な高圧やキャビテーションの発生を確実に防止することができるので、油圧モータ21その他の機器の損傷を防止することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0094】
図3は、本発明の第3の実施形態に係る油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。本実施形態に係る駆動装置60も上記第1および第2の実施形態と同様にウインチ用の油圧モータ21を駆動するためのものである。
【0095】
本実施形態が第2の実施形態と異なるところは、第2の実施形態ではタンクライン28が単一の配管により構成されていたのに対して(図2参照)、本実施形態では、タンクライン28に双通ライン61が直列に配設されている点である。なお、その他の構成については第2の実施形態と同様であるため、図3において図2と同様の参照符号を付してその説明は省略する。
【0096】
ここで、双通ライン61は、第3チェック弁62および第4チェック弁63を備えており、これらは互いに逆向きで且つ並列に配設されている。第3チェック弁62は、タンクライン28の戻り方向(第3接続ライン56からオイルタンク29に向かう方向)にのみ作動油の流れを許容するものであり、第4チェック弁63は、タンクライン28の反戻り方向(オイルタンク29から第3接続ライン56に向かう方向)にのみ作動油の流れを許容するものである。
【0097】
本実施形態によれば、ウインチを作動させる場合には次のような作用効果を奏する。
【0098】
まず、油圧モータ21を駆動することによるウインチの巻上動作および巻下動作(通常運転)については、第2の実施形態と同様である。
【0099】
次に、油圧モータ21を正転させている状態(ウインチを巻き上げている状態)で急停止すると、上述したように、第1油圧ライン25への圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータ21もそれによってなお正転される。このため、第1油圧ライン25は低圧となり、第2油圧ライン26は高圧となる。
【0100】
第2油圧ライン26が所定以上の高圧となると、第1接続ライン51の第2リリーフ弁48が作動し、第2油圧ライン26側の戻り油が第1接続ライン51、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第1油圧ライン25側へリリーフされる。当該リリーフされた戻り油は、タンクライン28内の圧力がリリーフ弁65によって第1油圧ライン25より高い圧力に維持されているので、第1チェック弁55を開いて第1油圧ライン25へ流入する。その結果、第2油圧ライン26に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0101】
しかも、上記戻り油が第1油圧ライン25に流入するから、第1油圧ライン25にキャビテーションが発生するのを防止することができる。加えて、第2リリーフ弁48によってリリーフされた戻り油のうち、第1チェック弁55を通過して第1油圧ライン25へ流入したもの以外の戻り油は、第3接続ライン56、双通ライン61およびタンクライン28を経てオイルタンク29に戻される。すなわち、このリリーフされた戻り油は、双通ライン61の第3チェック弁62を開いてタンクライン28に流入し、そのままオイルタンク29へ戻される。これにより、各接続ライン51,52,56に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0102】
また、第2リリーフ弁48によって第2油圧ライン26から第1油圧ライン25側へリリーフされる戻り油だけでは第1油圧ライン25のキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、油圧ポンプ30またはチャージポンプ66によってオイルタンク29から作動油を吸い上げて、タンクライン28、双通ライン61、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第1油圧ライン25へ送給される。このとき、タンクライン28を反戻り方向に流れた作動油は、双通ライン61の第4チェック弁63を開いて第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第1油圧ライン25に流入する。したがって、第1油圧ライン25にキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0103】
一方、油圧モータ21を逆転させている状態(ウインチを巻き下げている状態)で急停止すると、第2油圧ライン26への圧油の供給が絶たれるが、ウインチは慣性で回り続けようとするから、油圧モータ21もそれによってなお逆転される。このため、第2油圧ライン26は低圧となり、第1油圧ライン25は高圧となる。
【0104】
第1油圧ライン25が所定以上の高圧となると第1接続ライン51の第1リリーフ弁53が作動し、第1油圧ライン25側の戻り油が第1接続ライン51、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第2油圧ライン26側へリリーフされる。当該リリーフされた戻り油は、タンクライン28内の圧力がリリーフ弁65によって第2油圧ライン26内の圧力より高い圧力に維持されているので、この第2チェック弁54を開いて第2油圧ライン26へ流入する。その結果、第1油圧ライン25に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0105】
しかも、上記戻り油が第2油圧ライン26に流入するから、第2油圧ライン26にキャビテーションが発生するのを防止することができる。加えて、第1リリーフ弁53によってリリーフされた戻り油のうち、第2チェック弁54を通過して第2油圧ライン26へ流入したもの以外の戻り油は、第3接続ライン56、双通ライン61およびタンクライン28を経てオイルタンク29に戻される。すなわち、このリリーフされた戻り油は、双通ライン61の第3チェック弁62を開いてタンクライン28に流入し、そのままオイルタンク29へ戻される。これにより、各接続ライン51,52,56に異常な高圧が発生するのを防止することができる。
【0106】
また、第1リリーフ弁53によって第1油圧ライン25から第2油圧ライン26側へリリーフされる戻り油だけでは第2油圧ライン26のキャビテーションを抑えることが困難な場合であっても、油圧ポンプ30またはチャージポンプ66によってオイルタンク29から作動油を吸い上げて、タンクライン28、双通ライン61、第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第2油圧ライン26へ送給される。このとき、タンクライン28を反戻り方向に流れた作動油は、双通ライン61の第4チェック弁63を開いて第3接続ライン56および第2接続ライン52を経て第2油圧ライン26に流入する。したがって、第2油圧ライン26にキャビテーションが発生するのを確実に防止することができる。
【0107】
このように本実施形態においても、油圧モータ21を急作動および急停止させた場合であっても、油圧系統において異常な高圧やキャビテーションの発生を確実に防止することができるので、油圧モータ21その他の機器の損傷を防止することができる。
【0108】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、油圧モータを高速運転する場合において、その作動/急停止を繰り返したとしても、油圧系統において異常な高圧やキャビテーションの発生を確実に防止することができ、油圧モータその他の機器の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。
【図4】従来の油圧モータの駆動装置の構成を油圧系統図として表したものである。
【符号の説明】
20 駆動装置
21 油圧モータ
22 油圧源
23 第1ポート
24 第2ポート
25 第1油圧ライン
26 第2油圧ライン
27 接続ライン
28 タンクライン
39 カウンタバランス弁
46 回路安全弁
48 リリーフ弁(第2リリーフ弁)
49 チェック弁
50 駆動装置
51 第1接続ライン
52 第2接続ライン
53 第1リリーフ弁
54 第1チェック弁
55 第2チェック弁
56 第3接続ライン
60 駆動装置
61 双通ライン
62 第3チェック弁
63 第4チェック弁

Claims (3)

  1. 第1ポートおよび第2ポートを備え、第1ポートから第2ポートへまたは第2ポートから第1ポートへ圧油を通すことによって正転または逆転される油圧モータと、
    圧油をオイルタンクから油圧モータへ供給すると共に油圧モータからの戻り油をオイルタンクに戻す油圧源と、
    油圧源と上記第1ポートとを接続する第1油圧ラインおよび油圧源と上記第2ポートとを接続する第2油圧ラインと、
    上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続する接続ラインと、
    接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第2油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動するリリーフ弁と、
    接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第2油圧ラインから第1油圧ラインへの圧油の流れのみを許容するチェック弁と、
    接続ラインの上記リリーフ弁とチェック弁との中間と、上記オイルタンクとを接続するタンクラインとを有することを特徴とするウインチの油圧モータ駆動装置。
  2. 第1ポートおよび第2ポートを備え、第1ポートから第2ポートまたは第2ポートから第1ポートへ圧油を通すことによって正転または逆転される油圧モータと、
    圧油をオイルタンクから油圧モータへ供給すると共に油圧モータからの戻り油をオイルタンクに戻す油圧源と、
    油圧源と上記第1ポートとを接続する第1油圧ラインおよび油圧源と上記第2ポートとを接続する第2油圧ラインと、
    上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続する第1接続ラインと、
    第1接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第1油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第1リリーフ弁と、
    第1接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第2油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第2リリーフ弁と、
    上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続し、上記第1接続ラインと並列に配設された第2接続ラインと、
    第2接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第2油圧ラインから第1油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第1チェック弁と、
    第2接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第1油圧ラインから第2油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第2チェック弁と、
    第2接続ラインの上記第1チェック弁と第2チェック弁との中間と、上記第1接続ラインの上記第1リリーフ弁と第2リリーフ弁との中間とを接続する第3接続ラインと、
    第3接続ラインと上記オイルタンクとを接続するタンクラインとを有することを特徴とするウインチの油圧モータ駆動装置。
  3. 第1ポートおよび第2ポートを備え、第1ポートから第2ポートまたは第2ポートから第1ポートへ圧油を通すことによって正転または逆転される油圧モータと、
    圧油をオイルタンクから油圧モータへ供給すると共に油圧モータからの戻り油をオイルタンクに戻す油圧源と、
    油圧源と上記第1ポートとを接続する第1油圧ラインおよび油圧源と上記第2ポートとを接続する第2油圧ラインと、
    上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続する第1接続ラインと、
    第1接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第1油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第1リリーフ弁と、
    第1接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第2油圧ラインの圧力が所定以上となったときに作動する第2リリーフ弁と、
    上記第1ポートと第2ポートとを油圧的に接続し、上記第1接続ラインと並列に配設された第2接続ラインと、
    第2接続ラインの上記第1ポート側に配置され、第2油圧ラインから第1油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第1チェック弁と、
    第2接続ラインの上記第2ポート側に配置され、第1油圧ラインから第2油圧ラインへの圧油の流れのみを許容する第2チェック弁と、
    第2接続ラインの上記第1チェック弁と第2チェック弁との中間と、上記第1接続ラインの第1リリーフ弁と第2リリーフ弁との中間とを接続する第3接続ラインと、
    第3接続ラインと上記オイルタンクとを接続するタンクラインと、
    タンクラインに配設された双通ラインとを有し、
    双通ラインは、タンクラインへの戻り方向へのみ圧油が流れるのを許容する第3チェック弁と、反戻り方向へのみ圧油が流れるのを許容する第4チェック弁とが並列して配設されていることを特徴とするウインチの油圧モータ駆動装置。
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