JP2007113754A - エネルギー変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧モータMおよび発電機Gに慣性エネルギーが作用したとしても、供給流路9側に負圧が発生しないようにする。
【解決手段】 電磁比例切換弁Sの切り換え位置に応じて、シリンダ1からの戻り流れを油圧モータMに導き、この油圧モータからの戻り流れを、上記比例電磁切換弁を介してタンクTに還流させる。一方、上記油圧モータMに発電機Gを連結し、油圧モータの回転力で発電機を駆動して発電する。そして、上記比例電磁切換弁Sと油圧モータMとを接続する供給流路9と戻り流路11との間に短絡流路15を設け、この短絡流路15には戻り流路11から供給流路9への流通のみを許容するチェック弁16を設け、上記供給流路には作動油を補給するための補給流路18を接続している。
【選択図】 図1

Description

この発明は、アクチュエータの慣性エネルギーや位置エネルギーを利用して油圧モータを駆動するとともに、この油圧モータの回転力で発電機を回すエネルギー変換装置に関する。
この種の装置として、特許文献1に記載された装置が従来から知られている。この従来の装置は、アクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに、戻り側となる通路に、オンオフ的に切り換わる切換弁を設けている。そして、この切換弁がノーマル位置にあるとき、慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したアクチュエータの戻り油が、この切換弁を経由してタンクに還流する。また、上記切換弁がノーマル位置から切り換え位置に切り換わったときには、上記慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したアクチュエータの戻り油が油圧モータに導かれるようにしている。そして、この油圧モータには発電機が連結されているので、上記戻り油で油圧モータが回転すれば、その回転力で発電機が回って発電される。
特開2004−11168号
上記のようにした従来の装置では、切換弁を上記切り換え位置からノーマル位置に切り換えたとき、言い換えると、切換弁を切り換え位置に保持して、油圧モータを駆動している最中に、切換弁を急遽ノーマル位置に戻して、アクチュエータを通常の制御に戻そうとしたとき、発電機に連結した油圧モータ側で負圧が発生してしまう。なぜなら、切換弁をノーマル位置に切り換えたとしても、油圧モータや発電機の慣性エネルギーが大きいために、それらがすぐに停止しないからである。特に、発電機の慣性エネルギーは大きいので、この発電機に連結した油圧モータが急に停止できずに、その吸い込み側で負圧が発生してしまう。
上記のように油圧モータの吸い込み側が負圧になると、そこにキャビテーションが発生するが、このキャビテーションが原因で、騒音が発生したり、油圧モータの摺動部に損傷が生じたりする。そこで、負圧を発生させないようにするために、例えば、アクチュエータを制御する切換制御弁をゆっくりと切り換えることも考えられるが、これでは、アクチュエータを歯切れよく制御できなくなってしまう。いずれにしても、従来の装置では、キャビテーションが発生しやすいという問題があり、その問題をオペレータの操作能力でカバーしようとすると、今度は歯切れのよい制御ができなくなるという問題があった。
また、油圧モータおよび発電機を止めようとして、切換弁をノーマル位置に切り換えても、上記のように発電機の慣性エネルギーが非常に大きいので、それがなかなか停止しない。油圧モータや発電機が停止するまでに時間がかかりすぎれば、油圧モータの吸い込み側における負圧がさらに大きくなってしまう。したがって、切換弁をノーマル位置に切り換えたときには、油圧モータや発電機を速やかに停止させなければならないが、短時間で上記エネルギーを吸収しようとすると、発電機を大型化しなければならない。なぜなら、上記慣性エネルギーを吸収するために、発電機が、そのエネルギーを電気変換という形で吸収しなければならないので、エネルギーの吸収時間を短くしようとすれば、発電機を大型化せざるを得ないからである。ところが、発電機を大型化すれば、今度は発電機の慣性エネルギーがますます大きくなることになり、慣性エネルギーを短時間で吸収するということと、発電機を小型に保つということとは、二律背反的な関係になってしまい、従来の装置ではそれらを一気に解決することができなかった。
さらに、アクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに戻り側となる通路を上記のように油圧モータに接続したときと、それを油圧モータに接続せずに直接タンクに戻すときとで、アクチュエータの作動速度が相違することがある。このようにアクチュエータの作動速度が相違すると、オペレータにとっては、それが操作感の違いとして印象づけられてしまい、その違和感が操作性を悪くするという問題もあった。
第1の発明は、切換弁の切り換え位置に応じて、アクチュエータからの戻り流れを油圧モータに導き、この油圧モータからの戻り流れを、上記切換弁を介してタンクに還流させる一方、上記油圧モータに発電機を連結し、油圧モータの回転力で発電機を駆動して発電するエネルギー変換装置において、上記切換弁と油圧モータとを接続する供給流路と戻り流路との間に短絡流路を設け、この短絡流路には戻り流路から供給流路への流通のみを許容するチェック弁を設け、上記供給流路には作動油を補給するための補給流路を接続した点に特徴を有する。
第2の発明は、上記切換弁を、一又は一対の電磁比例切換弁とするとともに、この電磁比例切換弁は、上記供給流路に連通する供給ポートを閉じるとともに、戻り流路に連通する戻りポートが絞り開度を維持する一方の切り換え位置と、上記供給ポートおよび戻りポートを電磁比例的に開く他方の切り換え位置とを備えた点に特徴を有する。
第3の発明は、アクチュエータを制御する切換制御弁を設け、上記アクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに戻り側となる通路と、上記電磁比例切換弁の供給ポートとを接続する一方、上記切換制御弁を通過してタンクに流れる流量Qtと、上記電磁比例切換弁を通過して油圧モータに流れる流量Qmとの合計流量が、アクチュエータの戻り制御に必要とされる流量Qcに等しくなる関係を保って、上記切換制御弁と電磁比例切換弁の開度とを制御する制御機構を設けた点に特徴を有する。
第4の発明は、上記供給流路と戻り流路との間にリリーフ弁を設け、このリリーフ弁によって、供給流路の最高圧を設定した点に特徴を有する。
第1の発明によれば、切換弁の供給ポートを閉じたとき、油圧モータは短絡流路を介して短絡されるので、自ら排出した作動油を吸い込み側に戻すことができる。しかも、補給流路から不足分をさらに補給できるので、供給ポートが閉じた状態で、油圧モータおよび発電機が慣性エネルギーで回転し続けても、油圧モータの吸い込み側に負圧が発生したりしない。したがって、従来のようにキャビテーションが発生せず、しかも、このキャビテーションが原因となっていた騒音や油圧モータの損傷などという問題も発生しない。
また、上記したように切換弁を中立位置に保っても、油圧モータおよび発電機のそれぞれが、慣性エネルギーで回転しつつづけても問題ないので、目的に応じた大きさの発電機を自由に選択できる。例えば、従来の装置で、大きな慣性エネルギーを短時間で吸収しようとすれば、その分、大きな発電機を用いなければならない。しかし、大きな発電機はさらに慣性エネルギーが大きくなるので、採用できる発電機の大きさには限界があった。しかし、この発明によれば、油圧モータおよび発電機の大きさにかかわりなく慣性エネルギーを吸収できるので、発電機の大きさを選択する設計の自由度が大幅に増すことになる。
第2の発明によれば、励磁電流に応じて切り換え量が制御される電磁比例切換弁を用いたので、必要に応じて油圧モータに供給する油量を自由に制御できる。しかも、この電磁比例切換弁は、その供給ポートが閉じられたとき、戻りポートは絞り開度を維持でき、油圧モータには背圧が作用しない。したがって、この上記絞り開度は、供給ポートが閉じられたときに油圧モータに対してショックレスの機能を果たす。
第3の発明によれば、制御機構によって、アクチュエータに接続した切換制御弁を通過してタンクに流れる流量Qtと、上記電磁比例切換弁を通過して油圧モータに流れる流量Qmとの合計流量が、アクチュエータの戻り制御に必要とされる流量Qcに等しくなるので、油圧モータに流量を供給する必要がない場合のアクチュエータの作動速度に等しくなるように、切換制御弁と電磁比例切換弁の開度を制御することができる。したがって、発電機を駆動しているときにも、オペレータは違和感なくアクチュエータを操作することができる。
第4の発明によれば、油圧モータに供給される圧油の最高圧を制御できるので、発電機が持っている許容トルクの範囲内での操作が可能である。また、このリリーフ弁の設定圧を可変にすることによって、当該装置を、許容トルクが異なるいろいろな発電機に対応させることができる。
図1に示した第1実施形態は、この発明のアクチュエータであるシリンダ1に、3位置4ポート弁である切換制御弁2を接続したもので、そのポンプポート2aをポンプPに接続し、タンクポート2bをタンクTに接続している。また、一対のアクチュエータポート2c,2dのうち、一方のアクチュエータポート2cを、通路3を介してシリンダ1のロッド側室1aに接続し、他方のアクチュエータポート2dを、通路4を介してピストン側室1bに接続している。
上記のようにした切換制御弁2は、図示の中立位置にあるとき、各ポート2a〜2dのすべてを閉じた状態に保つ。そして、切換制御弁2が、図面左側位置に切り換わったとき、ポンプポート2aとアクチュエータポート2dとが連通し、タンクポート2bとアクチュエータポート2cとが連通する。したがって、ポンプPの吐出油は、シリンダ1のピストン側室1bに供給され、シリンダ1を伸長させるとともに、ロッド側室1aからの戻り油は、タンクTに返戻される。また、切換制御弁2を図面右側位置に切り換えると、今度は、上記ピストン側室1bがタンクTに連通し、ロッド側室1aがポンプPに連通することになり、シリンダ1を収縮させる。
なお、この実施形態におけるシリンダ1は、そのピストン側室1bを下にした状態で設置される。したがって、ピストン側室1bをタンクTに連通して、シリンダ1を収縮させるとき、このシリンダ1に作用している負荷によって、当該シリンダ1に慣性エネルギーや位置エネルギーが作用するとともに、このときには、通路4が戻り側の通路ということになる。また、当然のこととして、ピストン側室1bをポンプPに連通させたときには、シリンダ1はそれに作用している負荷を上昇させることになるので、当該シリンダ1には負荷による慣性エネルギーは作用しない。
上記のようにした切換制御弁2を制御するのが、パイロット制御機構5である。このパイロット制御機構5は、その操作レバー5aを操作することによって、切換制御弁2のいずれか一方のパイロット室にパイロット圧を導き、そのパイロット圧で切換制御弁2を上記のように切り換えるようにしている。
そして、上記シリンダ1が収縮動作するとき、その負荷に応じた慣性エネルギーや位置エネルギーが作用すること上記の通りであるが、このようにシリンダ1にエネルギーが作用するときに戻り側となる通路4には、2位置4ポート弁である電磁比例切換弁Sを接続している。この電磁比例切換弁Sは、電気信号に応じてその切り換え量が制御されるものである。すなわち、この電磁比例切換弁Sは、供給ポート6a,6bと、戻りポート7a,7bとを備えている。そして、一方の供給ポート6aは、接続通路8を介して前記通路4に接続するとともに、他方の供給ポート6bは、発電機Gの動力源である油圧モータMに対して供給側となる供給流路9に接続している。
また、上記一方の戻りポート7aは、接続通路10を介してタンクTに接続するとともに、他方の戻りポート7bは、上記油圧モータMに対して戻り側となる戻り流路11に接続している。このようにした比例電磁切換弁Sは、その一方の側にスプリング12を設けるとともに、他方の側にパイロット室13を設けている。このパイロット室13にはパイロット圧制御弁14を接続しているが、このパイロット圧制御弁14は、ソレノイド14aの励磁電流に応じてパイロット圧を制御するものである。したがって、パイロット圧制御弁14は上記ソレノイド14aに供給された励磁電流に応じたパイロット圧を、上記パイロット室13に導くとともに、このパイロット圧の大きさに応じて電磁比例切換弁Sが切り換わることになる。
上記のようにした電磁比例切換弁Sは、パイロット室13にパイロット圧が作用していないとき、スプリング12の作用で図示のノーマル位置である一方の切り換え位置を保つ。そして、この一方の切り換え位置において、上記供給ポート6a,6bが閉じられるとともに、戻りポート7a,7bは絞り開度を保った状態に維持される。また、パイロット室13に、上記のようにパイロット圧が導かれて、電磁比例切換弁Sが上記ノーマル位置から他方の切り換え位置に切り換わると、上記供給ポート6a,6bおよび戻りポート7a,7bが開くが、そのときの開度は、上記したようにソレノイド14aの励磁電流に応じて制御されるものである。ただし、このソレノイド14aの励磁電流と、前記したパイロット制御機構5の操作レバー5aの操作量とが同期するように、図示していない制御機構であるコントローラが制御している。
いずれにしても、電磁比例切換弁Sが、図示のノーマル位置である一方の切り換え位置にあるときには、供給流路9に圧油は導かれないので、油圧モータMは回転せず、当然のこととして発電機Gも機能しない。この状態で、電磁比例切換弁Sを他方の切り換え位置に切り換えると、供給流路9に圧油が導かれ、戻り流路11がタンクTに連通するので、油圧モータMが回転して発電機Gを回して発電する。
また、上記供給流路9と戻り流路11との間には、それら両者を短絡させる短絡流路15を設けるとともに、この短絡流路15には、戻り流路11から供給流路9への流れのみを許容するチェック弁16を設けている。さらに、このチェック弁16と並列にしたリリーフ弁17を設け、供給流路9側の最高圧を制御するようにしている。なお、このリリーフ弁17の設定圧を可変にすることによって、当該装置を、許容トルクが異なるいろいろな発電機に対応させることができる。さらにまた、上記供給流路9には、補給流路18を接続し、供給流路9側における流量不足を、タンクTから補うようにしている。なお、図中符号19は、補給流路18に設けたチェック弁で、タンクTから供給流路9への流れのみを許容するものである。
次に、この第1実施形態の作用を説明する。今、切換制御弁2を図示の中立位置に保った状態から、パイロット制御機構5の操作レバー5aを操作して、切換制御弁2を図面左側位置に切り換えたとすると、シリンダ1のピストン側室1bにポンプPの吐出油が供給され、ロッド側室1aの作動油がタンクTに戻され、シリンダ1は伸長する。ただし、このときには、前記した図示していない制御機構であるコントローラは、比例電磁切換弁Sは図示のノーマル位置である一方の切り換え位置を保つために、ソレノイド14aを励磁しない。
上記の状態からパイロット制御機構5の操作レバー5aを上記とは反対方向に切り換えて、切換制御弁2を図面右側位置に切り換えると、ポンプPの吐出油がロッド側室1aに供給されるが、ピストン側室1bからの排出油は、タンクTに戻される。ただし、このときには、切換制御弁2のアクチュエータポート2dとタンクポート2bとの間には、絞り20が形成される構成にしているが、この絞り20の開度は、切換制御弁2の切り換えストロークに応じて変化するようにしている。
また、上記のように切換制御弁2が図面右側位置に切り換わると、上記コントローラは、切換制御弁2の切り換え量、すなわち絞り20の開度に応じて、ソレノイド14aに供給する励磁電流を制御する。したがって、比例電磁切換弁Sの切り換え量は、上記絞り20の開度に応じてその切り換え量が制御されることになるが、その切り換え量は次のようにして制御されるものである。
すなわち、上記切換制御弁2を通過してタンクTに流れる流量Qtと、上記電磁比例切換弁Sを通過して油圧モータMに供給される流量Qmとの合計流量が、シリンダ1の戻り制御に必要とされる流量Qcに等しくなるようにしている。言い換えると、シリンダ1からの戻り流量の全量Qcが、上記絞り20を通過する流量Qtと、比例電磁切換弁Sを通過する流量Qmとの合計流量になるように制御される。このように流量が制御されることによって、油圧モータMと発電機Gとを主要素にしてなるエネルギー変換装置を設けた場合と、それを設けなかった場合とで、オペレータが感覚するシリンダ1の操作感がほとんど違わなくなるといった効果が期待できる。
上記のようにして電磁比例切換弁Sが、図示の一方の切り換え位置から他方の切り換え位置に切り換わると、上記絞り20の圧力損失分の圧油が、供給流路9に導かれるので、油圧モータMがその圧力で回転して発電機Gを回し、発電機能を発揮させる。このようにして発電された電力は、図示していないバッテリーに蓄電される。そして、上記の状態で、切換制御弁2を図示の中立位置に戻すと、シリンダ1が停止するとともに、図示していない上記コントローラが機能して、電磁比例切換弁Sの励磁電流をゼロに設定する。したがって、電磁比例切換弁Sは、図示のノーマル位置である一方の切り換え位置に切り換わる。
電磁比例切換弁Sが、上記ノーマル位置である一方の切り換え位置に切り換われば、油圧モータMへの圧油の供給が断たれるので、油圧モータMは停止しようとするが、油圧モータMおよび発電機Gの慣性エネルギーによって、そのエネルギーが吸収されるまで回転し続ける。このように油圧モータMが慣性エネルギーで回転し続けると、当該油圧モータMは、実質的にポンプ作用をする。したがって、供給流路9側から作動油を吸い込んで、戻り流路11側に作動油を吐出するが、上記したように、電磁比例切換弁Sの供給ポート6a,6bが閉じられるので、油圧モータMは、供給流路9から十分に作動油を吸い込むことができない。
しかし、このときには、油圧モータMから戻り流路11側に吐出された作動油は、短絡通路15を介して、圧力が低くなっている供給流路9側に返戻される。しかも、補給流路18からも、タンクTの作動油が補給されるので、油圧モータMの吸い込み側において負圧が発生してキャビテーションが発生するという問題は解消されることになる。
また、例えば、シリンダ1を伸長させたりあるいは収縮させたりする動作を、短時間で繰り返すことがあるが、このような動作を短時間で繰り返すと、比例電磁切換弁Sも実質的にオンオフ動作を繰り返すことになる。しかし、慣性エネルギーの大きな発電機Gと連結した油圧モータMは、短時間で停止と駆動を繰り返すことができないが、この実施形態では、比例電磁切換弁Sが、短時間でオンオフを繰り返しても、発電機Gの慣性エネルギーを吸収することができるとともに、供給流路9側に負圧も発生せず、当然のこととしてキャビテーションも発生しない。
しかも、比例電磁切換弁Sが、図示の一方の切り換え位置に急に切り換わったとしても、戻りポート7a,7bは、絞り開度を維持しているので、油圧モータMにショックが発生することもない。
図2に示した第2実施形態は、比例電磁切換弁Sを、供給側切換弁S1と、戻り側切換弁S2との2つに分けたもので、その他は、上記第1実施形態と同様である。したがって、ここでは、供給側切換弁S1および戻り側切換弁S2の構成のみを説明し、他の構成要素の説明を省略する。
上記供給側切換弁S1は、その一方にスプリング21のバネ力を作用させ、他方にはパイロット室22を設けている。そして、このパイロット室22にはパイロット圧制御弁23を接続しているが、このパイロット圧制御弁23は、ソレノイド23aの励磁電流に応じてパイロット圧を制御するものである。したがって、パイロット圧制御弁23は上記ソレノイド23aの励磁電流に応じたパイロット圧を上記パイロット室22に導くとともに、このパイロット圧の大きさに応じて供給側切換弁S1が切り換わることになる。このようにした供給側切換弁S1は、2位置2ポート弁で、その供給ポート24a,24bは、供給側切換弁S1が図示のノーマル位置である一方の切り換え位置にあるときに閉じるとともに、パイロット室22にパイロット圧が作用したとき、他方の切り換え位置に切り換わって上記供給ポート24a,24bを開く構成にしている。
また、上記戻り側切換弁S2は、供給側切換弁1と同様に、スプリング25と、そのスプリング25に対向する位置にパイロット室26を設けるとともに、このパイロット室26に導くパイロット圧を、パイロット圧制御弁27のソレノイド27aの励磁電流で制御するようにしている。このようにした戻り側切換弁S2は、2位置2ポート弁で、その戻りポート28a,28bは、戻り側切換弁S2が図示のノーマル位置である一方の切り換え位置にあるときに絞り開度を維持するとともに、パイロット室26にパイロット圧が作用したとき、他方の切り換え位置に切り換わって上記戻りポート28a,28bを開く構成にしている。
なお、この第2実施形態においても、供給ポート24a,24bおよび戻りポート28a,28bの開度は、図示していない制御機構であるコントローラによって、第1実施形態と全く同様に制御されるものである。
また、第1,2実施形態のいずれにおいても、アクチュエータがシリンダの場合には、このシリンダに慣性エネルギーと位置エネルギーとが作用するが、アクチュエータが、例えば、回転系の油圧モータの場合には、慣性エネルギーのみが作用する。したがって、シリンダの場合には、慣性エネルギーと位置エネルギーとの両方を吸収しなければならないが、油圧モータの場合には慣性エネルギーのみを吸収すれば足りることになる。
第1実施形態の回路図である。 第2実施形態の回路図である。
符号の説明
1 アクチュエータであるシリンダ
S 電磁比例切換弁
S1 供給側切換弁
S2 戻り側切換弁
6a,6b 供給ポート
24a,24b 供給ポート
7a,7b 戻りポート
28a,28b 戻りポート
M 油圧モータ
G 発電機
11 戻り流路
15 短絡流路
16 チェック弁
17 リリーフ弁
18 補給流路

Claims (4)

  1. 切換弁の切り換え位置に応じて、アクチュエータからの戻り流れを油圧モータに導き、この油圧モータからの戻り流れを、上記切換弁を介してタンクに還流させる一方、上記油圧モータに発電機を連結し、油圧モータの回転力で発電機を駆動して発電するエネルギー変換装置において、上記切換弁と油圧モータとを接続する供給流路と戻り流路との間に短絡流路を設け、この短絡流路には戻り流路から供給流路への流通のみを許容するチェック弁を設け、上記供給流路には作動油を補給するための補給流路を接続したことを特徴とするエネルギー変換装置。
  2. 上記切換弁を、一又は一対の電磁比例切換弁とするとともに、この電磁比例切換弁は、上記供給流路に連通する供給ポートを閉じるとともに、戻り流路に連通する戻りポートが絞り開度を維持する一方の切り換え位置と、上記供給ポートおよび戻りポートを電磁比例的に開く他方の切り換え位置とを有する請求項1記載のエネルギー変換装置。
  3. アクチュエータを制御する切換制御弁を設け、上記アクチュエータに慣性エネルギーや位置エネルギーが作用したときに戻り側となる通路と、上記電磁比例切換弁の供給ポートとを接続する一方、上記切換制御弁を通過してタンクに流れる流量Qtと、上記電磁比例切換弁を通過して油圧モータに流れる流量Qmとの合計流量が、アクチュエータの戻り制御に必要とされる流量Qcに等しくなる関係を保って、上記切換制御弁と電磁比例切換弁の開度とを制御する制御機構を設けた請求項1または2記載のエネルギー変換機構。
  4. 上記供給流路と戻り流路との間にリリーフ弁を設け、このリリーフ弁によって、供給流路の最高圧を設定した請求項1〜3のいずれかに記載のエネルギー変換装置。
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