JP2004100755A - 潤滑油の泡除去方法及び泡除去装置 - Google Patents

潤滑油の泡除去方法及び泡除去装置 Download PDF

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JP2004100755A JP2002260996A JP2002260996A JP2004100755A JP 2004100755 A JP2004100755 A JP 2004100755A JP 2002260996 A JP2002260996 A JP 2002260996A JP 2002260996 A JP2002260996 A JP 2002260996A JP 2004100755 A JP2004100755 A JP 2004100755A
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Shigeyuki Kobayashi
小林 重幸
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Abstract

【課題】潤滑油の返流に一切影響を与えずに、泡を確実に除去できる潤滑油の泡除去方法及び泡除去装置を提供する。
【解決手段】タンク2に戻り落ちる潤滑油1がタンク2内の潤滑油1と掻き混ざること等で発生した泡を除去する方法であって、上記泡を、多数の穴10が開けられた板11を上下に各穴10、10が一部重なるようにずらして複数積層した多層板9に、その下面側から上面側へ通過させ、該多層板9の下方の板11の穴10に入った気泡14が上昇して上方の板11の穴10に入り込む際に、上下の穴10、10のずれにより形成された通路12の狭窄部13で、気泡14を圧迫して破裂させるようにした。
【選択図】   図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑油の泡除去方法及び泡除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場等における潤滑油の循環システムを図3に示す。図示するように、貯留槽a(タンクa)に溜まっている潤滑油bは、ポンプcによって供給配管dを介し、諸工程eに送られる。諸工程eで使用された潤滑油bは、戻り配管fを介し、再びタンクaに戻される。ここで、戻り配管fから流出した潤滑油bがタンクa内の潤滑油bと掻き混ざるとき、液面で空気を巻き込む等により、タンクa内にて泡が発生することがある。
【0003】
従来、タンクaの上部の開口部には、タンクa内で発生した泡が溢れないように、タンクaを密閉するように蓋gが装着されており、その蓋gに、戻り配管fが液密に接続されていた。そのため、タンクa内で発生した泡は、確かに開口部からは溢れないものの、戻り配管fを逆流して配管fが開放された場所(諸工程e)に溢れてしまう。
【0004】
そこで、図4に示すように、戻り配管fの出口に、網状の袋hまたは微小な穴が多数開いた袋hを被せ、網目または穴によって泡を濾して大気に逃がしつつ、潤滑油bをタンクa内に流出させるものが創案された。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の泡除去装置では、袋hの網目または穴の大きさが細かすぎると、潤滑油bの流出抵抗が大きくなって吐き出し難くなるため、潤滑油bを速やかにタンクaに流れ落とすことができず、諸工程eに潤滑油bが滞留し易くなる。
【0006】
逆に、袋hの網目または微小穴の大きさが粗すぎると、潤滑油bが袋hの網目または穴から勢いよく流れ出るため、タンクa内の潤滑油bとの間で泡発生を引き起こし、泡除去の効果がなくなってしまう。
【0007】
以上の課題を解決するために創案された本発明の目的は、潤滑油の返流に一切影響を与えずに、泡を確実に除去できる潤滑油の泡除去方法及び泡除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために第1の発明は、タンクに戻り落ちる潤滑油がタンク内の潤滑油と掻き混ざること等で発生した泡を除去する方法であって、上記泡を、多数の穴が開けられた板を上下に各穴が一部重なるようにずらして複数積層した多層板に、その下面側から上面側へ通過させ、該多層板の下方の板の穴に入った気泡が上昇して上方の板の穴に入り込む際に、上下の穴のずれにより形成された通路の狭窄部で、気泡を圧迫して破裂させるようにしたものである。
【0009】
第2の発明は、タンクに戻り落ちる潤滑油がタンク内の潤滑油と掻き混ざること等で発生した泡を除去する装置であって、タンクに、多数の穴が開けられた板を上下に各穴が一部重なるようにずらして複数積層した多層板を、泡発生箇所を覆って設けたものである。
【0010】
また、上記多層板は、タンク上部の開放部に、潤滑油の戻り配管の出口真下を避けて、配置されることが好ましい。また、上記多層板の各板の穴の直径は、気泡の粒径以上且つ10mm以下であることが好ましい。また、上記多層板の各板の上下の穴同士を連通する狭窄部の通路幅は、気泡の粒径以下であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を添付図面に基いて説明する。
【0012】
図1及び図2に示すように、潤滑油1の貯留槽2(タンク2)には、ポンプ3を介して供給配管4が接続されている。供給配管4は、ポンプ3で圧送された潤滑油1を諸工程5に供給する。諸工程5で使用された潤滑油1は、戻り配管6を介し、再びタンク2に戻される。タンク2の上部の開口部は、一部が蓋部材7で覆われており、残りが大気と連通する開放部8となっている。上記戻り配管6は、諸工程5と蓋部材7との間に介設される。
【0013】
開放部8には、タンク2に戻り落ちる潤滑油1がタンク2に貯留された潤滑油1と掻き混ざること等で発生した泡を除去するための多層板9が、設けられている。多層板9は、開放部8を蓋状に覆って設けられている。すなわち、多層板9は、戻り配管6の出口の真下を避けて、戻り配管6から流出する潤滑油1が直接当たらない位置であって、タンク2内に発生した泡を覆う位置(泡発生箇所)に、配置されることになる。
【0014】
多層板9は、図2にも示すように、多数の穴10が開けられた板11を上下に各穴10が一部重なるようにずらして複数積層して構成されている。各板11には、多数の穴10が所定のピッチで千鳥状や方眼状等に開けられている。よって、上下の各板11、11を故意にずらすことで、上下の穴10、10同士を連通する通路12が、クランク状に鋭く括れる。すなわち、通路12には、ずらされた上下の穴10、10の縁により、鋭い狭窄部13が形成される。
【0015】
上記穴10の直径は、泡を構成する気泡14の粒径(平均粒径)以上且つ10mm以下である。気泡14の粒径以上では穴10内に気泡14を導くことができず、10mmより大きいと穴10の数が減って消泡効率が悪化するからである。また、各板11の上下の穴10同士を連通する狭窄部13の通路幅は、気泡14の粒径以下(数mm以下)である。気泡14を圧迫して破裂させるためである。
【0016】
なお、上記穴10は、気泡14を導くことができる大きさであれば丸型に限られず、四角や三角等の異形状であってもよい。また、板11の材質は、酸化防止及び変形防止機能を有する材質(ステンレスや樹脂等)であれば、特に限定されない。また、板11の積層数は、2枚以上であれば何枚でも構わない。この場合、各板11は、それぞれ上下の穴10同士が一部重なるように、ずらされる。
【0017】
本実施形態の作用を述べる。
【0018】
戻り配管6からタンク2に戻り落ちる潤滑油1がタンク2内の潤滑油1と掻き混ざる際に、タンク2内の液面で空気を巻き込む等の原因で発生した泡は、その上方の開放部8に多層板9が蓋するように配置されているため、図2に示すように、泡を構成する各気泡14が多層板9の下面側(潤滑油1側)から上面側(大気側)に抜けようとする。泡は、タンク2内で順次発生し、泡の気泡14の比重が潤滑油(液体)1の比重よりも軽いため潤滑油1の油面の上部に蓄積されて、その泡面が上昇するからである。
【0019】
そして、多層板9の下部にて発生した泡の各気泡14は、最下層の板11の穴10に入って上昇し、2枚目の板11の穴10に入り込む。その際、気泡14は、上下の穴10、10が一部重なるようずらされることでクランク状に形成された、通路12の鋭い狭窄部13にて圧迫され、破裂する。そして、気泡14の内部に閉じ込められていた空気は通路12を介して上方の大気に逃がされ、気泡14の表面膜を成していた微量の潤滑油1は通路12を介して下方のタンク2に戻される。
【0020】
また、ここで破裂しなかった気泡14は、2枚目の板11の穴10と3枚目の板11の穴10との間における狭窄部13にて、同様に圧搾されて破裂され、気液分離される。よって、気泡14は、多層板9内を上昇するに伴ってその数が減り、最終的に除去される。よって、タンク2の開放部8からタンク2外への泡の溢流を防止できる。なお、タンク2の開放部8から液体状の潤滑油1自体が溢流しないようにポンプ3の運転が制御されることは勿論である。
【0021】
本実施形態によれば、タンク2内で一旦発生した泡を多層板9で覆うことで消泡するので、図4に示す従来タイプのように消泡後の潤滑油が泡発生の原因となることはない。また、図4に示す従来タイプと異なり、戻り配管6の出口での流出抵抗が悪化することはなく、潤滑油1の諸工程5からの返流に一切影響を与えない。よって、諸工程5から潤滑油1を速やかにタンク2に流れ落とすことができ、諸工程5に潤滑油1が滞留することはない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る潤滑油の泡除去方法及び泡除去装置によれば、潤滑油の返流に一切影響を与えずに、泡を確実に除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る潤滑油の泡除去装置を示す説明図であり、(a)は潤滑油の循環システム全体図、(b)は多層板の斜視図、(c)は多層板の部分拡大図である。
【図2】上記多層板の部分拡大断面図であり、潤滑油の泡除去方法を示す説明図である。
【図3】従来例を示す潤滑油の循環システム全体図である。
【図4】別の従来例を示す潤滑油の泡除去装置の説明図である。
【符号の説明】
1 潤滑油
2 タンク
6 戻り配管
9 多層板
10 穴
11 板
12 通路
13 狭窄部
14 気泡

Claims (5)

  1. タンクに戻り落ちる潤滑油がタンク内の潤滑油と掻き混ざること等で発生した泡を除去する方法であって、上記泡を、多数の穴が開けられた板を上下に各穴が一部重なるようにずらして複数積層した多層板に、その下面側から上面側へ通過させ、該多層板の下方の板の穴に入った気泡が上昇して上方の板の穴に入り込む際に、上下の穴のずれにより形成された通路の狭窄部で、気泡を圧迫して破裂させるようにしたことを特徴とする潤滑油の泡除去方法。
  2. タンクに戻り落ちる潤滑油がタンク内の潤滑油と掻き混ざること等で発生した泡を除去する装置であって、タンクに、多数の穴が開けられた板を上下に各穴が一部重なるようにずらして複数積層した多層板を、泡発生箇所を覆って設けたことを特徴とする潤滑油の泡除去装置。
  3. 上記多層板は、タンク上部の開放部に、潤滑油の戻り配管の出口真下を避けて、配置された請求項2に記載の潤滑油の泡除去装置。
  4. 上記多層板の各板の穴の直径は、気泡の粒径以上且つ10mm以下である請求項2〜3いずれかに記載の潤滑油の泡除去装置。
  5. 上記多層板の各板の上下の穴同士を連通する狭窄部の通路幅は、気泡の粒径以下である請求項2〜4いずれかに記載の潤滑油の泡除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013166828A1 (zh) * 2012-05-10 2013-11-14 中联重科股份有限公司 液压回油扩散器
CN115138101A (zh) * 2022-06-21 2022-10-04 中国船舶重工集团公司第七一九研究所 一种多层滤网润滑油除气泡装置

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