JP5557264B1 - 浮上油吸引装置及び分離槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな分離槽で油と液体の高い分離効率を実現できる分離槽を提供する。
【解決手段】本発明は、液体と油が混合した混合液を比重差によって液体と油とに分離する分離槽(2)であって、比重差によって混合液を第一の油と第一の液体とに分離する一段目の分離槽(2−1)と、比重差によって前記第一の油を第二の油と第二の液体とに分離すると共に、前記第一の液体と前記第二の液体とを分離ボックス(51)にて合流させる二段目の分離槽(2−2)と、比重差によって前記分離ボックス(51)内の前記第一の液体及び前記第二の液体を第三の油と第三の液体とに分離すると共に、前記第二の油と前記第三の油とを排出槽(52)にて合流させる三段目の分離槽(2−3)と、を備え、前記排出槽(52)内の前記第二の油及び前記第三の油を分離した油として排出し、前記第三の液体を分離した液体として排出する分離槽(2)である。
【選択図】図8

Description

本発明は、液体と油が混合した混合液の浮上油を吸引する浮上油吸引装置、及び浮上油吸引装置が回収した浮上油を液体と油とに分離する分離槽に関する。
例えば工作機械のクーラントには機械油等の油が含まれており、クーラントタンク内で油がクーラントとの比重差によって浮上する。この浮上油をそのままにしておくと、クーラントが汚れたり、クーラントが腐敗したりする。このため、浮上油を回収分離する必要がある。工作機械だけでなく、洗浄機、脱脂工程を行うメッキ加工装置、グリーストラップ、下水処理場、食品工場等においても液体の表層部に油が浮上するので、これを回収分離する必要がある。
典型的な浮上油回収分離装置は、浮上油を吸引する浮上油吸引装置と、浮上油吸引装置が回収した浮上油を液体と油とに分離する分離槽と、を備える(特許文献1参照)。浮上油吸引装置は、回収ポンプを用いてクーラントタンク等のタンクに浮上する浮上油を吸引する。浮上油吸引装置が回収した浮上油は分離槽に送り込まれる。浮上油中には油だけでなくクーラント液等の液体も含まれるからである。分離槽では、比重差によって回収した浮上油を油と液体とに分離する。分離槽で分離されたきれいな液体はタンクに戻される。分離槽で分離された油は廃油口から排出される。
以下に図10及び図11を参照しつつ、浮上油吸引装置、分離槽の概要を順番に説明する。浮上油吸引装置においては、液体の表層部に浮上した浮上油を吸引できるように、吸引口が液体の表面に追従して上下することが要請される。特許文献1に記載の浮上油吸引装置においても、図10に示すように、吸引口となる調整パイプ61が液体の表面に追従して上下するようになっている。特許文献1に記載の浮上油吸引装置は、液体内に上下方向に配置されるパイプ62と、パイプ62の周囲に上下方向にスライド可能に設けられる調整パイプ61と、を備える。パイプ62は図示しないフロートによって所定の高さに浮上する。パイプ62には回収ポンプが接続される。図10(a)に示すように、回収ポンプを作動させる前には調整パイプ61がパイプ62に対して下降している。図10(b)に示すように、回収ポンプを作動させると、パイプ62と調整パイプ61との間の隙間に液体が流入し、液体の上昇流によって調整パイプ61が液体の表面近傍まで上昇する。
次に、分離槽の概要を説明する。図11の分離槽の断面図に示すように、浮上油吸引装置が回収した浮上油は投入装置63から分離槽64の回収液貯留部65に投入される。浮上油吸引装置が回収した浮上油には空気が含まれる。投入装置63には浮上油から空気を抜くための開口66が設けられる。開口66から浮上油が飛び散らないように、開口66は整流板67で塞がれており、空気は通過し、液体は整流板67と衝突して下方に落下する。
分離槽64の回収液貯留部65においては、時間の経過と共に比重差によって油が上に浮き、きれいな液体が油の下に溜まる。回収液貯留部65と水分回収部68とは連通管69を介して連通している。回収液貯留部65の油の表面の高さは連通管69によって一定の高さに維持される。回収液貯留部65と油分回収部71との間には堰70が設けられており、堰70を超えた油が油分回収部71に排出される。油分回収部71に排出された油は容器に回収される。きれいな液体は連通管69を介して水分回収部68に溜められる。水分回収部68に溜められた液体はタンクに戻される。
特許第4837803号
従来の浮上油吸引装置及び分離槽には以下の課題がある。浮上油の上面には泡が浮き、泡と共に浮上油の表面張力によって微細金属又は微細ごみが浮く。泡をそのままにしておくとタンクからあふれてしまうので、泡の吸引が重要な課題になってきている。しかし、特許文献1に記載の浮上油吸引装置にあっては、泡を吸おうとして、調整パイプの上面を浮上油の表面近くに浮上させれば、泡よりも下の浮上油を効率的に吸うことができなくなり、浮上油を吸おうとして調整パイプの位置を下げれば、泡を効率的に吸うことができなくなる。また、液体の上昇流を利用して調整パイプを浮上させているので、調整パイプの位置の調整が困難であるという問題もある。
そこで、本発明の第一の課題は、混合液の浮上油及び浮上油の表面に浮く泡を効率的に吸引できる浮上油吸引装置を提供することにある。
次に、分離槽の投入装置の課題を説明する。図に示すように、従来の分離槽の投入装置は浮上油に含まれる空気を排出できるようになっている。しかし、浮上油に含まれる泡を消泡することができない。このため、泡がそのまま投入装置から分離槽の回収液貯留部に投入される。このため、回収液貯留部が泡まみれになったり、多量の泡が堰を超えて油分回収部に溜まったりするという課題がある。
そこで、本発明の第二の課題は、吸引した泡を消泡することができる投入装置を提供することにある。
次に、分離槽の課題を説明する。従来の分離槽においては、回収液貯留部と油分回収部との間に堰が設けられており、堰を越えた油が油分回収部に溜められるようになっている。しかし、油だけでなく油のすぐ下の層の液体も堰をオーバーフローするので、油の分離効率が低いという課題がある。
そこで、本発明の第三の課題は、油を高い分離効率で排出することができる堰を提供することにある。
最後に、分離槽のもう一つの課題を説明する。分離槽で分離された油は回収され、分離されたきれいな液体はタンクに戻される。きれいな液体はクーラント液等として再利用されるので、油と液体を高い分離効率で分離することが要請される。分離槽を複数設け、油と液体の比重差による分離を繰り返せば分離効率を高くすることができる。しかし、分離槽の大型化を招いてしまう。
そこで、本発明の第四の課題は、コンパクトな分離槽で油と液体の高い分離効率を実現できる分離槽を提供することにある。
以下本発明を説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
上記第四の課題を解決するために、本発明は、液体と油が混合した混合液を比重差によって液体と油とに分離する分離槽(2)であって、比重差によって混合液を第一の油と第一の液体とに分離する一段目の分離槽(2−1)と、比重差によって前記第一の油を第二の油と第二の液体とに分離すると共に、前記第一の液体と前記第二の液体とを分離ボックス(51)にて合流させる二段目の分離槽(2−2)と、比重差によって前記分離ボックス(51)内の前記第一の液体及び前記第二の液体を第三の油と第三の液体とに分離すると共に、前記第二の油と前記第三の油とを排出槽(52)にて合流させる三段目の分離槽(2−3)と、を備え、前記排出槽(52)内の前記第二の油及び前記第三の油を分離した油として排出し、前記第三の液体を分離した液体として排出する分離槽(2)である。
本発明によれば、コンパクトな分離槽の中に三段階の分離が可能になり、分離効率の高い液体及び油を排出することができる。
本発明の一実施形態の浮上油吸引装置及び分離槽の全体模式図である。 本実施形態の浮上油吸引装置の側面図である。 吸引ノズルの詳細図である(図3(a)は吸引ノズルの平面図を示し、図3(b)は吸引ノズルの側面図を示す) 本実施形態の浮上油吸引装置の模式図である。 本実施形態の投入装置の詳細図である(図5(a)は正面図を示し、図5(b)は側面図を示す) 本実施形態の分離槽の堰を示す図である(図6(a)は堰が取り付けられる受け板の斜視図を示し、図6(b)は受け板に取り付けられた堰の斜視図を示し、図6(c)は堰の垂直断面図を示す)。 堰の受け板の上に取り付けられる上下二段の分離プレートの垂直断面図を示す(図7(a)は上段分離プレートを曲げた例を示し、図7(b)は下段分離プレートを曲げた例を示す)。 本実施形態の分離槽の三段階の分離を示す図である(図8(a)は分離槽の平面図を示し、図8(b)は分離槽の模式図を示す)。 本実施形態の分離槽の側面図である。 従来の浮上油吸引装置の断面図である(図10(a)は調整パイプが下降した状態を示し、図10(b)は調整パイプが上昇した状態を示す)。 従来の分離槽の模式図である。
以下添付図面に基づいて、本発明の一実施形態の浮上油吸引装置及び分離槽を説明する。図1は、本実施形態の浮上油吸引装置1及び分離槽2の全体模式図を示す。浮上油吸引装置は、例えば工作機械のクーラントタンク内の浮上油を回収するのに用いられる。分離槽2は、浮上油吸引装置1が回収した浮上油を比重差によってクーラントと油とに分離する。分離槽で分離された油は缶等の容器3に回収される。分離槽で分離されたきれいなクーラントはクーラントタンク4に戻される。
浮上油吸引装置1は、フロート6によって所定の高さに浮上するパイプ5と、パイプ5の外側に設けられる筒状の吸引ノズル19と、を備える。パイプ5の下端部はL字状に曲げられていて、パイプ5の下端部の先端にはホース8が接続される。ホース8の他端は吸込み管9に接続される。吸込み管9はストレーナ10を介して回収ポンプ11の吸込み側に接続される。回収ポンプ11には例えばエアーを駆動源にするダイヤフラムポンプ等が用いられる。回収ポンプ11の吐出側は吐出管を介して分離槽2の投入装置12に接続される。回収ポンプ11を作動させると、クーラントタンクの浮上油が浮上油吸引装置1から吸引される。回収された浮上油は分離槽2の投入装置12から回収液貯留部21に投入される。
分離槽2の回収液貯留部21では、時間の経過と共に比重差によって油が上にきれいなクーラントが下に分離される。回収液貯留部21と水分回収部22とは連通管13を介して連通する。連通管13は回収液貯留部21の浮上した油の表面の高さを調整するために設けられる。回収液貯留部21で浮上した油は堰14を通過して油分回収部23に排出される。きれいなクーラントは連通管13から水分回収部22に排出される。水分回収部22に回収されたクーラントは戻し管15を介してクーラントタンク4に戻される。なお、図1には分かり易くするために1段階の分離が示されているが、実際には3段階の分離が行われる。
以下に、浮上油吸引装置1、分離槽2の投入装置12、分離槽2の堰14、及び3段階の分離の詳細を順番に説明する。
図2は、浮上油吸引装置1の側面図を示す。図中点点がクーラント上に浮上する浮上油を示す。浮上油吸引装置1は、クーラント内に上下方向に配置されるパイプ5と、パイプ5の周囲に上下方向にスライド可能に設けられる吸引ノズル19と、を備える。パイプ5はフロート6によって浮上油の表面から所定高さ下方に浮上する。吸引ノズル19は、比重が1より小さい樹脂製のノズル本体7と、比重が1より大きい錘18と、を備え、浮上油の表面近傍に浮上する。
図3に示すように、ノズル本体7は、パイプ5が挿入される貫通孔7a1が形成される底部7aと、内周面7b1が上方から下方に向かって徐々に径が小さくなるテーパに形成されるテーパ部7bと、を備える。内周面7b1の下端の内径は底部7aの貫通孔7a1の内径よりも大きい。ノズル本体7のテーパ部7bの上面に泡を吸う上面開口部16が形成される。ノズル本体7のテーパ部7bの上面よりも所定高さ下方の側面に浮上油を吸う側面開口部17が形成される。側面開口部17は円周方向に細長い一対のスリットからなる。
ノズル本体7は比重が1より小さい樹脂からなり、吸引ノズル19は自身の浮力で浮くので、吸引ノズル19の上面開口部16の内径を大きくしても浮く。また、吸引ノズル19の上面開口部16はテーパ部7bの上面に形成される。このため、大きな内径の上面開口部16で泡を効率的に吸引することができる。
ノズル本体7の下部には、比重が1より重い錘18が取り付けられる。錘18は例えばノズル本体7の下面にねじ込まれるステンレス製ボルトからなる。錘18はノズル本体7の下面に円周方向に均等間隔を空けて複数設けられる。錘18は吸引ノズル19の浮き沈みを調整し、吸引ノズル19の直立姿勢を安定させるために設けられる。吸引ノズル19の浮き沈みは、吸引ノズル19の上面が浮上油に浸かり、空気の吸い込みを極力避けるように調整される。
図2に示すように、パイプ5には上下一対のワッシャ25a,25bが溶接等によって結合される。フロート6は、パイプ5から径方向に突出する複数本の腕部26と、複数本の腕部26の先端に装着される複数のフロート本体27と、を備える。腕部26は上下一対のワッシャ25a,25bにパイプ5の周りを回転可能に挟まれる。フロート6はパイプ5の周りを円周方向に回転可能である。フロート6の個数は2個、3個等である。
パイプ5の下端部はL字状に曲がり、パイプ5の下端部の先端5aにはホース8(図1参照)が接続される。ホース8がねじれたときにフロート6が傾くおそれがある。フロート6をパイプ5の周りを円周方向に回転可能にすることで、フロート6の自由度が増し、ホース8のねじれによるフロート6の傾きを防止できる。また、ワッシャ25bには、パイプ5の折り曲げられた下端部とは反対方向に突出するバランス錘28が取り付けられる。パイプ5の折り曲げられた下端部の重量のバランスを取るためである。
パイプ5の上端部にはストッパ29が取り付けられる。ストッパ29はノズル本体7の底部7aに当たり、パイプ5から吸引ノズル19が上方向に抜けるのを防止する。ストッパ29は例えば雄ねじであり、パイプ5の対角の位置に二つ設けられる。パイプ5にストッパ29を設けることで、吸引ノズル19の吸い込みに与える影響を最小限にすることができる。
図4は、クーラントタンク4に浮かせた浮上油吸引装置1の模式図を示す。浮上油の上の泡は、吸引ノズル19の上面開口部16から吸われる。浮上油は吸引ノズル19の側面開口部17から吸われる。側面開口部17は浮上油の高さに設けられる。吸引ノズル19に二種類の上面開口部16及び側面開口部17を形成することで、泡も浮上油も効率的に吸引することができる。吸引ノズル19の上面開口部16及び側面開口部17から吸われた泡及び浮上油はパイプ5を経由して回収ポンプ11に吸引される。
なお、上記実施形態の浮上油吸引装置1では、吸引ノズル19の側面開口部17を側面形状が横方向に細長い四角形のスリットに形成しているが、丸い穴でもよい。
次に、分離槽2の投入装置12の構造を説明する。図1に示すように、投入装置12は回収ポンプ11の吐出側に接続される。浮上油吸引装置1が回収した浮上油は投入装置12から分離槽2の回収液貯留部21に投入される。
図5(a)は投入装置12の正面図を示し、図5(b)は投入装置12の側面図を示す。図5(b)に示すように、投入装置12は、箱体31と、箱体31の内側に設けられる邪魔板32と、を備える。箱体31は、浮上油の流路を形成する天板31a、左右一対の側壁31b、底板31cと、を備える。箱体31の下部には、浮上油を回収する浮上油吸引装置1に接続される入口部33、入口部33から流入する混合液を排出する第一及び第二の出口部34,35が設けられる。第一及び第二の出口部34,35には、第一及び第二の出口部34,35から下方に向かって突出する排出プレート36,37が設けられる。排出プレート36,37は浮上油が滝のように落下するのを防止し、排出プレート36,37に沿って流れるようにする。
第一の出口部34と第二の出口部35との間には、邪魔板32が設けられる。邪魔板32は平板状に形成される。邪魔板32の水平方向の端部が箱体31の側壁31bに結合される。邪魔板32の上端部と箱体31の天板31aとの間には3mm以下、例えば1mmの隙間δが空けられる。邪魔板32の下端部と箱体31の底板31cとの間にも隙間が空けられる。邪魔板32は垂直面内に配置される。
入口部33から流入した浮上油は、箱体31の天板31a及び邪魔板32によって180度方向転換し、邪魔板32の第一の出口34側の通路を通過して第一の出口部34から排出される(矢印A1参照)。入口部33から流入した泡は軽いので、邪魔板32と箱体31の天板31aとの間の隙間δを通過しようとする。泡は隙間δを通過することによって消泡され、液体に戻される。戻された液体は邪魔板32の第二の出口35側の通路を通過して第二の出口部35から排出される。
次に、分離槽2の堰14の構造を説明する。図6は堰14の詳細図を示す。図6(a)は堰14が取り付けられる仕切り壁の受け板41の斜視図を示し、図6(b)は受け板41に取り付けられた状態の堰14の斜視図を示し、図6(c)は堰14の垂直断面図を示す。
図6(a)に示すように、仕切り壁の受け板41は曲げられる。図6(c)に示すように、受け板41の裏側には、ナット42が溶接される。図6(b)及び(c)に示すように、堰14は、隙間を持って重ねられる第一及び第二の分離プレートとして、上下方向に重ねられる上段及び下段分離プレート44,45を備える。上段及び下段分離プレート44,45は、受け板41の上に載せられてボルト46で締め込まれる。ボルト46の周りにはコイルスプリング47が巻かれる。上段及び下段分離プレート44,45の間に隙間48が形成されるように、上段及び下段分離プレート44,45の間には図示しないスペーサが介在する。
図6(c)に示すように、比重差によって浮上した油は、上段及び下段分離プレート44,45の間の隙間48を毛細管現象によって通り抜ける。隙間48は、油が一旦上昇した後、下降するように、山形に形成される。隙間48を通り抜けた油は重力によって油分回収部23に排出される。毛細管現象を利用することで、油とクーラントとの分離効率を向上させることができる。
回収液貯留部21の油量が多い場合は、上段分離プレート44の上を油が通過する。上段分離プレート44の上を油が通過するときにも油とクーラントとが分離される。
上側の上段分離プレート44の一端部44aは、上段及び下段分離プレート44,45の間の隙間48が回収液貯留部21に向かって広がるように上側に曲げられる。油の表面の高さの調整を容易にするためである。図7(a)に示すように、上段分離プレート44の一端部44aを上側に曲げることもできるし、図7(b)に示すように、下段分離プレート45の一端部45aを下側に曲げることもできる。
最後に、三段階の分離を説明する。図8(a)は、三段階の分離槽2の平面図を示し、図8(b)は、三段階の分離槽2の平面図を模式的に示す。図8(a)の符号12が投入装置12である。
図8(a)に示すように、分離槽2は、一段目の分離槽2−1、二段目の分離槽2−2、及び三段目の分離槽2−3を備える。一段目の分離槽2−1は、浮上油が投入される回収液貯留部21と、回収液貯留部21と連通管13で連通する水分回収部22と、を備える。回収液貯留部21では、浮上油を比重差によって第一の油と第一のクーラントとに分離する(図8(b)参照)。分離された第一の油は、堰14aを通過して二段目の分離槽2−2の油分回収部23に排出される。分離された第一のクーラントは、二段目の分離槽2−2の分離ボックス51に排出される。
二段目の分離槽2−2では、油分回収部23の第一の油を比重差によって第二の油と第二のクーラントとに分離する(図8(b)参照)。分離された第二の油は堰14bを通過して三段目の分離槽2−3の排出槽52に排出される。分離された第二のクーラントは分離ボックス51に排出され、第一のクーラントと合流する。油分回収部23と分離ボックス51とは連通管52で連通する。
分離ボックス51内の第一及び第二のクーラントは三段目の分離槽2−3の回収液貯留部53に排出される。三段目の分離槽2−3の回収液貯留部53では、分離ボックス51内の第一及び第二のクーラントを比重差によって第三の油と第三のクーラントとに分離する(図8(b)参照)。分離された第三の油は堰14cを通過して排出槽52に排出される。排出槽52で合流した第二の油及び第三の油は容器3(図1参照)に回収される。分離された第三のクーラントは水分回収部54に排出される。水分回収部54に排出された第三のクーラントは、クーラントタンク4(図1参照)に戻される。回収液貯留部53と水分回収部54とは連通管55で連通する。
図9に示すように、一段目の分離槽2−1、二段目の分離槽2−2、三段目の分離槽2−3には、三段階の分離を重力を利用して自然に行うことができるように、高低差が付けられる。
1…浮上油吸引装置
2…分離槽
2−1…一段目の分離槽
2−2…二段目の分離槽
2−3…三段目の分離槽
5…パイプ
6…フロート
7…ノズル本体
7b…テーパ部
11…回収ポンプ
12…投入装置
14…堰
16…上面開口部
17…側面開口部
18…錘
19…吸引ノズル
21…回収液貯留部
22…水分回収部
23…油分回収部
26…腕部
27…フロート本体
31…箱体
31a…天板
32…邪魔板
33…入口部
34…第一の出口部
35…第二の出口部
44…上段分離プレート(第一の分離プレート)
45…下段分離プレート(第二の分離プレート)
48…隙間
51…分離ボックス
52…排出槽

Claims (1)

  1. 液体と油が混合した混合液を比重差によって液体と油とに分離する分離槽であって、
    比重差によって混合液を第一の油と第一の液体とに分離する一段目の分離槽と、
    比重差によって前記第一の油を第二の油と第二の液体とに分離すると共に、前記第一の液体と前記第二の液体とを分離ボックスにて合流させる二段目の分離槽と、
    比重差によって前記分離ボックス内の前記第一の液体及び前記第二の液体を第三の油と第三の液体とに分離すると共に、前記第二の油と前記第三の油とを排出槽にて合流させる三段目の分離槽と、を備え、
    前記排出槽内の前記第二の油及び前記第三の油を分離した油として排出し、前記第三の液体を分離した液体として排出する分離槽。
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