JP2004100426A - 採光窓の構造 - Google Patents

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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S25/00Arrangement of stationary mountings or supports for solar heat collector modules

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Abstract

【課題】採光パネルに積雪荷重がかかって撓んでも採光パネルや天窓のガラスが破損するのを防止することができる。
【解決手段】屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に隙間4を介して採光パネル5を配置する。天窓3の枠部6上に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天窓の上方に採光パネルを配置した採光窓の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設して太陽光発電を行うことが知られている。
【0003】
このように屋根面に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配置したものにおいて、採光窓の構造を形成する場合、従来にあっては、多数のパネル状の太陽電池モジュールのうちの一つの太陽電池モジュールの配置位置に天窓を取付けていた。
【0004】
このため、屋根面には多数の太陽電池モジュールが敷設してある中の一部に天窓の枠部が露出し、屋根面の外観が不統一となって外観が良くないという問題があり、また、太陽電池モジュールの屋根面への取付けと、天窓の屋根への取付けとは取付け構造が異なるため、多数敷設した太陽電池モジュールの一つを除去した部分に天窓を外観の収まりや防水上の収まりが良いように施工するのは難しいものであった。
【0005】
そこで、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設すると共に、屋根に形成する開口に内部採光窓を配設し、この内部採光窓の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置するものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
ところが、この特許文献1のものは、内部採光窓の窓枠と採光パネルとの間に気密枠部材を密着介在させた構成となっており、採光パネルに積雪による荷重がかかって採光パネルが撓んだ場合に採光パネルが天窓のガラス面に接触しないようにするための支持部が設けてない。このため、採光パネルに積雪による荷重がかかって採光パネルが撓むと、採光パネルが天窓のガラス面に一部接触して破損する危険がある。
【0006】
また、気密枠部材を設けない場合、採光パネルに積雪による荷重がかかって撓むと内部採光窓の窓枠を固定している固定ビスの頭部に接触して破損する危険がある。
【0007】
また、従来にあっては、内部採光窓を複層ガラス構造とした場合、窓枠が太陽光で加熱され、アルゴンガスのような内部に封入したガスをシールするためのシール部が膨張してガス抜けなどが生じるという問題がある。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−214584号公報(図21、図22参照)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、採光パネルに積雪荷重がかかって撓んでも採光パネルや天窓のガラスが破損するのを防止することができ、また、天窓が複層ガラスであったとしても、内部に封入したガス抜けを防止できるようにする採光窓の構造を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る採光窓の構造は、屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に隙間4を介して採光パネル5を配置し、天窓3の枠部6上に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けて成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、採光パネル5を介して天窓3から室内に採光する採光窓の構造において、上方からの荷重により採光パネル5が撓んでも天窓3の枠部6に設けた支持部7により採光パネル5を支持して撓んだ採光パネル5が天窓3の枠部6を固定しているビス15の頭部や天窓3のガラス14に一部接触して破損するのを防止することができる。
【0011】
また、屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に隙間4を介して採光パネル5を配置し、採光パネル5の枠部12に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けて成ることを特徴とするものであってもよい。このような構成とすることで、採光パネル5を介して天窓3から室内に採光する採光窓の構造において、上方からの荷重により採光パネル5が撓んでも採光パネル5の枠部12の上に設けた支持部7により採光パネル5を支持して撓んだ採光パネル5が天窓3の枠部6を固定しているビス15の頭部や天窓3のガラス14に一部接触して破損するのを防止することができる。
【0012】
また、屋根1上に多数のパネル状の太陽電池モジュール8を配設すると共に、屋根1に形成する天窓3部分の上方位置において太陽電池モジュール8に代えて採光パネル5を配置することが好ましい。このような構成とすることで、採光パネル5を太陽電池モジュール8のダミーパネルとして利用することで、屋根1上の太陽電池モジュール8を多数並べた部分に天窓3が露出しないようにできるものである。
【0013】
また、積雪荷重による採光パネル5の撓みに追随して採光パネル5の支持部7の上面で支持するような追随手段9を設けることが好ましい。このような構成とすることで、採光パネル5が積雪荷重により撓んだ際に支持部7の上面が採光パネル5の撓みに追随して支持することで、支持部7の上面において安定して採光パネル5を支持することができるものである。
【0014】
また、天窓3の枠部6と支持部7との間に追随手段9となる弾性変形自在なスペーサ10を介在させた状態で支持部7を枠部6に取付け手段により揺動自在に取付けることが好ましい。このような構成とすることで、採光パネル5が積雪荷重により撓んだ際に追随手段9である弾性変形自在なスペーサ10が弾性変形して支持部7が揺動し、支持部7の上面が採光パネル5の撓みに追随して支持することができ、これにより支持部7の上面において安定して採光パネル5を支持することができるものである。
【0015】
また、支持部7の上面部に追随手段9を構成する軟質材11を設けることが好ましい。このような構成とすることで、採光パネル5が積雪荷重により撓んだ際に追随手段9である支持部7上面の軟質材11が変形して支持部7の上面により採光パネル5を安定して支持することができるものである。
【0016】
また、支持部7の上面を積雪時の採光パネル5の撓みに沿うように傾斜させることが好ましい。このような構成とすることで、採光パネル5が撓んだ際に支持部7の傾斜した上面により安定して採光パネル5を支持できるものである。
【0017】
また、天窓3を枠体18と、枠体18の上部内周面に載置するガラス14と、枠体18の上部に取付けられてガラス14を押さえ付けるための枠部6とで構成し、支持部7の上部を大径部50、下部を大径部50よりも小径の小径部51とし、大径部50と小径部51とをゴムにより一体に形成するとともに大径部50を硬質、小径部51を軟質とし、大径部50の上面部にビス15の頭部15aよりも平面形状が大きく且つビス15の頭部15aの厚みよりも深い頭部収納用凹部52を設け、天窓3の枠部6に設けた孔53に支持部7の小径部51を嵌め込むと共に頭部収納用凹部52から挿入したビス15を枠体18に固着して、ビス15の頭部15aを頭部収納用凹部52内に収め且つ小径部51の下端部を枠体18に圧接し且つ枠部6に設けた孔53に小径部51の外周部を圧接し且つ大径部50の下面を枠部12の上面に圧接することが好ましい。このような構成とすることで、上からの荷重により採光パネル5が撓んでも採光パネル5を支持部7の上部の硬質ゴムよりなる大径部50により受けられて大径部50の頭部収納用凹部52内に収めたビス15の頭部15aに採光パネル5が接触しないようにできるものである。また、ビス15による固定で軟質の小径部51が圧縮変形して枠部6に設けた孔53部分が密封され、また、ビス15の螺入部分も軟質の小径部51で確実に密封され、孔53部分、ビス15の螺入部分の防水性を確保できるものである。
【0018】
また、天窓3の枠部6の上面を熱吸収率の低い遮熱面60とすることが好ましい。このような構成とすることで、太陽光が天窓3の枠部6に当たっても遮熱面60で遮熱されることで枠部6が高温とならず、したがって、ガラス14が複層ガラス(ペアガラス)の場合であっても、内部に封入したガスが外部に漏れないようにシールするシール部が膨張してガス漏れが生じたりすることがないものである。
【0019】
また、採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7となるカバー62により天窓3の枠部6を覆うと共にカバー62の下面と枠部6の上面との間に断熱空間63を形成することが好ましい。このような構成とすることで、太陽光により枠部6が加熱されて高温となるのをカバー62及び断熱空間63により防止することができ、したがって、ガラス14が複層ガラス(ペアガラス)の場合であっても、内部に封入したガスが外部に漏れないようにシールするシール部が膨張してガス漏れが生じたりすることがないものである。
【0020】
また、カバー62の上面を熱吸収率の低い遮熱面60とすることが好ましい。このような構成とすることで、よりいっそう枠部6が加熱されないようにできるものである。
【0021】
また、カバー62の下面に浮き脚64を設け、カバー62で採光パネル5を支持していない状態では浮き脚64の下端が枠部6上面に当接せず且つ採光パネル5が下方に撓んで採光パネル5をカバー62で支持した際に浮き脚64の下端が枠部6上面に当接するように浮き脚64の下方への突出長さを設定することが好ましい。このような構成とすることで、積雪などにより採光パネル5が下方に撓むと支持部7を構成するカバー62により採光パネル5が支持されるのであるが、この場合、カバー62は荷重がかかると下方に撓み、浮き脚64が枠部6に当たることになり、したがって、採光パネル5がカバー62に当たった場合の衝撃を吸収できて、採光パネル5が割れにくいものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0023】
屋根1に開口部2を設け、この開口部2には天窓3が取付けられる。ここで、屋根1面には図6に示すように多数のパネル状の太陽電池モジュール8が配設される。そして、多数のパネル状の太陽電池モジュール8のうち上記天窓3の真上においては太陽電池モジュール8に代えてダミーパネルである採光パネル5を配置する。つまり、屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に隙間4を介して採光パネル5を配置する。
【0024】
屋根1の野地面の主体を構成する構造用合板16には図7(a)のように開口部2が形成してあり、この開口部2の周囲の裏面側には図7(b)のように補強材40が取付けられる。更に、図7(c)のように構造用合板16の上にルーフィングのような防水性を有する屋根下地材17を敷設してある。上記開口部2には図7(d)のように天窓3を嵌め込んで取付けてある。天窓3は枠体18の上部内周部にガラス14(添付図面の実施形態ではペアガラス)を載置し、枠体18の上部に取付ける枠部6により上記ガラス14を押圧して枠体18と枠部6とで挟持することで構成してある。
【0025】
枠体18は、水下側下枠材20aと水上側下枠材20bと両側下枠材20cとを矩形状に枠組み一体化して構成した下枠体20の上部に、水下側上枠材21aと水上側上枠材21bと両側上枠材21cとを矩形状に枠組み一体化して構成した上枠体21を釘やねじのような固着具22により固着して構成してある。水下側下枠材20a上には載置台46上にガラス14の端部が載置され、水上側下枠材20bと両側下枠材20c上には上面の段部23にガラス14の端部が載置してあり、矩形状をした枠部6を矩形状をした上枠体21にビス15で固着することで、枠部6の押さえ片によりガラス14を押さえるようになっている。
【0026】
また、上枠体21を構成する水下側上枠材21aと水上側上枠材21bと両側上枠材21cには固定横片24a、24b、24cが設けてあり、それぞれ固着具22により屋根1の構造用合板16を貫通して開口部2の周囲の補強材40とに固着してある。
【0027】
上記の枠体18の屋根1の開口部2への取付け部分の周囲の上面には各固定横片24a、24b、24cの上面からルーフィングのような防水性を有する屋根下地材17上にかけて図7(e)のように防水テープ25を貼着してあり、これにより天窓3の枠体18の屋根1への取付け部分から内部に水が浸入しないようになっている。ここで、図3、図4、図5のように、固定横片24a、24b、24cの下面と屋根下地材17との間にパッキン、シール材、接着剤等の防水材26を介装することでよりいっそう天窓3の枠体18の屋根1への取付け部分の防水性を向上させることができるものである。
【0028】
また、枠体18の屋根1の開口部2への取付け部分の周囲の上面には図7(f)のように不燃板27が敷設してある。不燃板27は端部が枠体18に近接していて防水材26の屋根下地材17に貼り付けた部分の上に重ねてある。不燃板27としては例えば0.35mm厚以上のガルバリウム鋼板が用いられる。更に、不燃板27の上には図1乃至図5、図7(g)のように枠体18の周囲からある距離をおいて横片28aと縦片28bとを有する不燃材28を配置して横片28a部分を釘打ち等により取付けてある。
【0029】
天窓3の枠部6上には支持部7が設けてある。支持部7の詳細については後述する。
【0030】
また、図1、図2に示すように天窓3の下部にはルーバを備えたルーバユニット41を取付けて採光と遮光の選択、採光量の選択等ができるようにしてある。
【0031】
屋根1にパネル状の太陽電池モジュール8を配設するには以下のようにして配設してある。すなわち、図1乃至図5に示すようにパネル状をした太陽電池モジュール8の周囲にはモジュール枠29が装着してあり、このモジュール枠29は下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cを矩形状に枠組みして形成してある。下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cには嵌め込み溝部30が設けてあって、この嵌め込み溝部30にパネル状をした太陽電池モジュール8の外周縁部がはめ込んである。パネル状をした太陽電池モジュール8の下面部には防火板31が取着してある。上枠材29bの下面部には取付け金具係止部32が設けてあり、上枠材29bの上面部には係合部33が設けてある。一方、下枠材29aの下面部には被係合部34が設けてある。また、両側枠材29cには係止孔35が設けてある。
【0032】
上記の構成の太陽電池モジュール8は屋根1の上に載置した固定金具36,37を用いて取付けるものである。固定金具36、37はピース状をしていてそれぞれ被係止部36a、37aが設けてある。この固定金具36、37は屋根1上の太陽電池モジュール8を配置する個所の周囲に配置して固着具により固定され、固定金具36の被係止部36aに太陽電池モジュール8の上枠材29bの取付け金具係止部32を係止し、太陽電池モジュール8の側枠材29cの係止孔35に固定金具37の被係止部37aを係止し、また、太陽電池モジュール8の下枠材29aの被係合部34を下段の太陽電池モジュール8の上枠材29bの係合部33に係合する。このようにして、太陽電池モジュール8の周囲を下段の太陽電池モジュール8の上枠材29b、固定金具36、37を利用して屋根1の上に取付けるものである。同様にして軒棟方向に太陽電池モジュール8を多段に配設して取付けていくものである。なお、軒棟方向の軒側端部においては図示を省略しているが、屋根1上にスタータ金具を取付け、このスタータ金具の係合部に軒側端部の太陽電池モジュール8の下枠材29aの被係合部34を係合することにより取付けるものである。また、軒と平行な方向においては、図5のように軒と平行な方向に隣接する太陽電池モジュール8の側枠材29cの外側面同士を近接対向させ、モジュール間カバー38を両側枠材29cの上面を覆うようにして被着するようになっている。
【0033】
上記のようにして屋根1上に多数の太陽電池モジュール8を軒と平行な方向及び軒棟方向に配設して取付けるのであるが、本発明においては、前述のように屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置においては太陽電池モジュール8に代えて図1乃至図5、図7(h)に示すように採光パネル5を配置する。この採光パネル5は太陽電池モジュール8と同様に周囲に下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cを矩形状に枠組みして形成したモジュール枠29が装着してあり、下枠材29a、上枠材29b、両側枠材29cに設けた嵌め込み溝部30に採光パネル5の外周縁部がはめ込んである。
【0034】
そして、採光パネル5は上記した太陽電池モジュール8の取付けと同様にして、採光パネル5のモジュール枠29の周囲を下段の太陽電池モジュール8の上枠材29b、固定金具36、37を利用して屋根1の上に取付けるものである。
【0035】
上記のようにして採光パネル5を太陽電池モジュール8と同様にして屋根1上に配設して取付けるのであるが、この場合、屋根1の開口部2に天窓3を取付ける際に不燃板27の上に天窓3の枠体18の周囲からある距離をおいて取付けた不燃材28が図1乃至図5に示すように、天窓3に対して軒側にずれて位置する固定金具36よりも軒側にずれた位置、天窓3よりも棟側にずれて位置する固定金具36よりも棟側にずれた位置、天窓3の左右両外側にずれて位置する固定金具37よりも外側方にずれた位置にそれぞれ位置するように施工するものである。この不燃材28は軒と平行な方向に隣接する固定金具36間や軒棟方向に隣接する固定金具37間の隙間に対応した位置に位置するものであるが、長尺のもので上記隙間以外にも固定金具36や固定金具37と対応する部分を有するものであってもよい。
【0036】
上記のようにして屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に隙間4を介して採光パネル5を配置することで採光窓を構成するものであり、採光パネル5、天窓3のガラス14を通して室内の採光をすることができるものである。
【0037】
しかして、太陽電池モジュール8部分においては裏面に防火板31が設けてあるが、太陽電池モジュール8に代えて配設した採光パネル5が仮に破損した場合、もし火の粉や火種が構造用合板16上に落下すると屋根全体が燃えてしまうことがあるが、本発明においては、採光窓パネル5の下方の天窓3の周囲に火の粉などの火種が落下しても不燃板27により火の粉などの火種が屋根1の上面の屋根下地材17や構造用合板16側に火が移らないように防ぐものである。
【0038】
ここで、不燃板27落下した火種は隣接する固定金具36間の隙間や隣接する固定金具37間の隙間から太陽電池モジュール8の下方に入り込もうとするが、上記の不燃材28の縦片28bにより阻止されて太陽電池モジュール8の下方に入り込むのが防止される。
【0039】
ところで、上記のように屋根1の開口部2に取付けた天窓3の上方位置に隙間4を介して採光パネル5を配置して構成した採光窓において、積雪があると採光パネル5に積雪荷重がかかって採光パネル5が図3乃至図5の想像線のように撓むものであり、積雪荷重により採光パネル5が撓むと、天窓3の枠部6を枠体18に固定しているビス15の頭部や天窓3のガラス14面に一部点接触状態で接触してこの点接触状態で接触した部分に上記荷重が集中して採光パネル5やガラス14が破損する危険がある。
【0040】
そこで、本発明においては、天窓3の枠部6上に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けるものである。
【0041】
支持部7は採光パネル5に積雪荷重のような荷重がかかっていない状態、つまり、採光パネル5が下方に撓んでいない状態では採光パネル5に当たっておらず、支持部7と採光パネル5との間に隙間が形成してある。これにより採光パネル5が下方に撓んだ場合に確実に支持部7により採光パネル5を支持することができる。また、このように通常は支持部7と採光パネル5との間に隙間があるようにすることで、屋根1の開口部2への天窓3の施工と、屋根1上への太陽電池モジュール8を施工する際に同時に行うダミーパネルとしての採光パネル5の施工とが別々に行え、両施工における誤差が生じても上記支持部7と採光パネル5との間の隙間によりこれを吸収できる。
【0042】
この支持部7はU字状部7aの両側片の上端部に内側方に向けて横受け片7bを一体に突設して構成したものであり、取付け手段であるビス15により支持部7を枠部6に取付けてある。この場合、矩形状をした枠部6の各片の上面部の長手方向の略中間部分又は長手方向の複数箇所に支持部7を取付けてある。ここで、積雪荷重によって採光パネル5が撓んだ際に、採光パネル5の撓みに追随して採光パネル5の支持部7の上面で支持するような追随手段9が設けてある。
【0043】
すなわち、図1乃至図5に示す実施形態においては、天窓3の枠部6と支持部7との間に追随手段9となる弾性変形自在なゴムのようなスペーサ10を介在させ、また、支持部7の横受け片7bの上面部に追随手段9となるゴムのような軟質材11を設けてある。
【0044】
そして、積雪荷重により採光パネル5が図1乃至図5の一点鎖線のように撓むと、支持部7により撓んだ採光パネル5の一部を支持するのであるが、この場合、採光パネル5の撓みに追随して追随手段9である弾性変形自在なスペーサ10や軟質材11が追随して変形し、これにより支持部7の上面部で採光パネル5を面接触状態で安定して支持することができるものである。つまり、点接触状態で支持すると点接触部分に応力が集中して採光パネル5やガラス14が破損しやすいが、上記のように追随手段9により支持部7が追随して面接触状態で支持するようにすることで採光パネル5やガラス14を破損しないように安定して支持できるものである。
【0045】
上記実施形態では追随手段9として弾性変形自在なスペーサ10と軟質材11との両方を用いた例を示したが、天窓3の枠部6と支持部7との間に追随手段9となる弾性変形自在なゴムのようなスペーサ10を介在させただけのもの、あるいは支持部7の横受け片7bの上面部に追随手段9を構成する軟質材11を設けただけのものでもよいものである。
【0046】
また、図1乃至図5に示す実施形態においては、支持部7の上面を積雪荷重による採光パネル5の撓みに沿うように傾斜させてある。つまり、支持部7の上面を構成する横受け片7bを採光パネル5の端部に近い方が高くなるような傾斜面となるように支持部7のU字状部7aの両側片の高さをH1>H2としてある(採光パネル5の端部に近い方の側片の高さ:H1、採光パネル5の端部から離れている方の側片の高さ:H2)。これにより採光パネル5が積雪荷重により撓んだ際に傾斜面に沿わせて状態で確実に安定して支持できるものである。添付図面に示す実施形態においては、傾斜面の構成に加え、弾性変形自在なスペーサ10と軟質材11を備えた構成としてあるが、傾斜面と弾性変形自在なスペーサ10とを併用した構成、傾斜面と軟質材11とを併用した構成でもよく、また、弾性変形自在なスペーサ10と軟質材11を設けることなく傾斜面のみを設ける構成であってもよいものである。
【0047】
次に、図10、図11、図12に基づいて本発明の他の実施形態につき説明する。
【0048】
本実施形態は、支持部7の構成が異なり且つ枠体18に後述の孔53を設けること以外は、前述の実施形態と基本的構成が同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
【0049】
本実施形態においては、支持部7は上部を大径部50、下部を大径部50よりも小径の小径部51としたものであり、この上部が大径部50、下部が小径部51となった支持部7をゴムにより一体に形成してある。ここで、大径部50は硬質ゴムよりなり、小径部51は軟質ゴムよりなるものである。大径部50の上面部にはビス15の頭部15aよりも平面形状が大きく且つビス15の頭部15aの厚みよりも深い頭部収納用凹部52が設けてある。また、天窓3の枠部12には小径部51よりも少し径の大きい孔53が設けてある。
【0050】
そして、上記の構成の支持部7を図12のように小径部51部分を枠部6に挿入し、頭部収納用凹部52から挿入したビス15を支持部7を貫通させて先端部を枠体18に固着することで支持部7をビス15により取付けるものである。ここで、ビス15により固着すると、ビス15の頭部15aが頭部収納用凹部52内に収められ、また、軟質ゴムよりなる小径部51の下端部が枠体18に圧接することで小径部51が圧縮されて枠部12に設けた孔53に小径部51の外周部が圧接し、また、硬質ゴムよりなる大径部50の下面が枠部12の上面に圧接するものである。
【0051】
しかして、積雪等により採光パネル5に荷重がかかると、この上からの荷重により採光パネル5が図10の一点鎖線のように撓むが、採光パネル5が支持部7の上部の硬質ゴムよりなる大径部50により受けられて支持されるものであり、この場合ビス15の頭部15aは大径部50の頭部収納用凹部52内に収められているので、ビス15の頭部15aに採光パネル5が接触して採光パネル5が損傷するというようなおそれがないものである。
【0052】
また、支持部7の下部の軟質ゴムよりなる小径部51が変形して枠部6に設けた孔53に密接して孔53を密封するので、孔53部分から水が浸入することがないものであり、また、支持部7へのビス15の貫挿部分もゴム製の支持部7がビス15に密接し、特に、軟質ゴムの小径部51がビス15に密接することで、ビス15の貫挿部分から水が浸入するのが防止されるものである。
【0053】
次に、図13、図14、図15に基づいて本発明の他の実施形態につき説明する。上記実施形態においては、天窓3の枠部6上に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けた例を示したが、本実施形態においては、採光パネル5の枠部6に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けた点に特徴がある。すなわち、採光パネル5の外周の枠部12を構成するモジュール枠29に軒棟方向に対向する位置又は軒に平行に対応する位置に取付け部12aを設け、対向する取付け部12aに桟状をした支持部7を架設して、該支持部7を採光パネル5の下方に隙間4を介して配設してある。
【0054】
そして、本実施形態においては採光パネル5に積雪荷重がかかって採光パネル5が撓むと採光パネル5の枠部12に設けた支持部7で採光パネル5を支持し、これにより採光パネル5が天窓3の枠部6を枠体18に固定しているビス15の頭部や天窓3のガラス14面に当たって採光パネル5やガラス14が破損するのを防止することができる。本実施形態において、支持部7の上面部に追随手段9を構成する軟質材11を設けるようにしてもよく、また、支持部7の上面を積雪荷重による採光パネル5の撓みに沿うように傾斜させてもよく、更に、支持部7の上面の上記傾斜面に更に追随手段9である軟質材11を設けてもよいものである。
【0055】
また、図1乃至図9に示す実施形態のものと図13乃至図15に示す実施形態のものとを併用したものであってもよい。すなわち、図16に示すように、天窓3の枠部6上に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けると共に、採光パネル5の枠部12に採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7を設けてもよい。この場合には積雪荷重により採光パネル5が撓んだ際に、天窓3の枠部6に設けた支持部7と採光パネル5の枠部12に設けた支持部7とでよりいっそう確実且つ安定して採光パネル5を支持できるものである。
【0056】
ところで、上記した各実施形態において、天窓3の枠部6の上面を熱吸収率の低い遮熱面60としてもよい。図17にその一例を示す。このように天窓3の枠部6の上面を熱吸収率の低い遮熱面60とすることで、太陽光が天窓3の枠部6に当たっても遮熱面60で遮熱されることで枠部6が高温とならず、したがって、ガラス14が複層ガラス(ペアガラス)の場合であっても、内部に封入したガスが外部に漏れないようにシールするシール部65が膨張してガス漏れが生じたりすることがないものである。熱吸収率の低い遮熱面60は好ましくは枠部6表面及びその周囲の熱吸収率(可視から赤外線域平均)が45%以下であり、この熱吸収率の低い遮熱面60は枠部6の上面に図18のように、赤外線の反射が高い白色系の塗装を塗布して形成したり、あるいは赤外線の反射を高めた中空セラミックスや遮熱顔料を混入した遮熱性のある塗料(白色系の塗料がより好ましい)を塗布して形成したり、あるいは、枠部6をアルミの無塗装のもので構成したり、あるいは枠部6表面にアルミテープを貼付けて形成したりするものである。
【0057】
図19には本発明の更に他の実施形態が示してある。本実施形態においては、天窓3の枠部6にカバー62を被せてあり、このカバー62が採光パネル5が下方に撓んだ際に採光パネル5を支持するための支持部7となっている。カバー62は両側端部に係止部62aを設けてあり、この係止部62aを枠部6の両側部を抱き込むように係止させることでカバー62を枠部6に取付けてある。カバー62を被せることで枠部6を固定するためのビス15の頭部15aも覆われることになる。ここで、カバー62の下面に浮き脚64が垂設してあり、図19のようにカバー62を枠部6に取付けた状態で且つカバー62で採光パネル5を支持していない状態(つまり採光パネル5が撓んでいない状態)では浮き脚64の下端は枠部6上面よりも隙間を介して上方に位置している。
【0058】
しかして、積雪によって採光パネル5が下方に撓むと支持部7であるカバー62で受けられ、ビス15の頭部15aに採光パネル5が当たることがなく、また、採光パネル5が天窓3のガラス14に当たることがなく、採光パネル5やガラス14が破損しないようになっている。ここで、上記のように積雪によって採光パネル5が下方に撓んでカバー62で受けられると、上方からの荷重によりカバー62が撓み、浮き脚64が下方に移動して枠部6上面に当接する。このように浮き脚64が下方に移動して枠部6上面に当接するまでカバー62も撓むことができるので、採光パネル5がカバー62に当たった場合の衝撃を吸収できて、採光パネル5がいっそう損傷しにくいものとなる。
【0059】
カバー62の上面にはクッション材を貼り付けてもよく、この場合には下方に撓んだ採光パネル5をカバー62で支持するに当たり、より採光パネル5の損傷を防止することができるものである。
【0060】
また、カバー62の上面部は積雪荷重による採光パネル5の撓みに沿うように内側が下となるように傾斜させてあり、これにより採光パネル5が撓んだ際にカバー62の傾斜した上面により安定して採光パネル5を支持することができるものである。
【0061】
上記のようにカバー62により天窓3の枠部6を覆うものにおいて、図19のようにカバー62の下面と枠部6の上面との間に断熱空間63を形成すると、太陽光により枠部6が加熱されて高温となるのをカバー62及び断熱空間63により防止することができ、したがって、ガラス14が複層ガラス(ペアガラス)の場合であっても、内部に封入したガスが外部に漏れないようにシールするシール部が膨張してガス漏れが生じたりすることがないものである。
【0062】
ここで、カバー62の上面を熱吸収率の低い遮熱面60とすると、よりいっそう枠部6が加熱されないようにできるものである。この場合、カバー62の上面に赤外線の反射を高めた中空セラミックスや遮熱顔料を混入した遮熱性のある塗料(白色系の塗料がより好ましい)を塗布して形成したり、あるいは、カバー62をアルミの無塗装のもので構成したり、あるいはカバー62表面にアルミテープを貼付けて形成したりするものである。また、この場合、枠部6をアルミニウム製とするとより複層ガラスのシール部65の熱による膨張を防止できるものである。
【0063】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、屋根の開口部に取付けた天窓の上方位置に隙間を介して採光パネルを配置し、天窓の枠部上に採光パネルが下方に撓んだ際に採光パネルを支持するための支持部を設けてあるので、採光パネルを介して天窓から室内に採光する採光窓の構造において、上方からの荷重により採光パネルが撓んでも天窓の枠部の上に設けた支持部により採光パネルを支持できるものであり、これにより天窓の枠部に支持部を設けるという簡単な構成で、下方に撓んだ採光パネルが天窓の枠部を固定している固定ビスの頭部や天窓のガラスに一部接触して破損するのを防止することができるものである。
【0064】
また、請求項2記載の発明にあっては、屋根の開口部に取付けた天窓の上方位置に隙間を介して採光パネルを配置し、採光パネルの枠部に採光パネルが下方に撓んだ際に採光パネルを支持するための支持部を設けてあるので、採光パネルを介して天窓から室内に採光する採光窓の構造において、上方からの荷重により採光パネルが撓んでも採光パネルの枠部に設けた支持部により採光パネルを支持できるものであり、これにより採光パネルの枠部に支持部を設けるという簡単な構成で、下方に撓んだ採光パネルが天窓の枠部を固定している固定ビスの頭部や天窓のガラスに一部接触して破損するのを防止することができるものである。
【0065】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設すると共に、屋根に形成する天窓部分の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置してあるので、採光パネルを太陽電池モジュールのダミーパネルとして利用することで、屋根上の太陽電池モジュールを多数並べた部分に天窓が露出せず、屋根の外観をよくすることができるものである。
【0066】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、積雪荷重による採光パネルの撓みに追随して採光パネルを支持部の上面で支持するような追随手段を設けてあるので、採光パネルが積雪荷重により撓んだ際に支持部の上面が採光パネルの撓みに追随して支持することができ、これにより支持部の上面において安定して採光パネルを支持することができるものである。
【0067】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、天窓の枠部と支持部との間に追随手段となる弾性変形自在なスペーサを介在させた状態で支持部を枠部に取付け手段により揺動自在に取付けてあるので、採光パネルが積雪荷重により撓んだ際に追随手段である弾性変形自在なスペーサが弾性変形して支持部が揺動し、支持部の上面が採光パネルの撓みに追随して支持することができ、これにより簡単な構成で支持部の上面において安定して採光パネルを支持することができるものである。
【0068】
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項4又は請求項5記載の発明の効果に加えて、支持部の上面部に追随手段を構成する軟質材を設けてあるので、採光パネルが積雪荷重により撓んだ際に追随手段である支持部上面の軟質材が変形して支持部の上面により採光パネルを安定して支持することができ、また、撓んだ採光パネルが軟質材部分に当接して支持されるので、採光パネルが破損しないものである。
【0069】
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1又は請求項2又は請求項4又は請求項5又は請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、支持部の上面を積雪荷重による採光パネルの撓みに沿うように傾斜させてあるので、採光パネルが撓んだ際に支持部の傾斜した上面により安定して採光パネルを支持できるものである。
【0070】
また、請求項8の発明にあっては、上記請求項1又は請求項7記載の発明の効果に加えて、天窓を枠体と、枠体の上部内周面に載置するガラスと、枠体の上部に取付けられてガラスを押さえ付けるための枠部とで構成し、支持部の上部を大径部、下部を大径部よりも小径の小径部とし、大径部と小径部とをゴムにより一体に形成するとともに大径部を硬質、小径部を軟質とし、大径部の上面部にビスの頭部よりも平面形状が大きく且つビスの頭部の厚みよりも深い頭部収納用凹部を設け、天窓の枠部に設けた孔に支持部の小径部を嵌め込むと共に頭部収納用凹部から挿入したビスを枠体に固着して、ビスの頭部を頭部収納用凹部内に収め且つ小径部の下端部を枠体に圧接し且つ枠部に設けた孔に小径部の外周部を圧接し且つ大径部の下面を枠部の上面に圧接してあるので、上からの荷重により採光パネルが撓んでも採光パネルを支持部の上部の硬質ゴムよりなる大径部により受けられて大径部の頭部収納用凹部内に収めたビスの頭部に採光パネルが接触しないようにでき、採光パネルがビスの頭部に当たって損傷することがないものであり、また、ビスによる固定で軟質の小径部が圧縮変形して枠部に設けた孔部分が密封され、また、ビスの螺入部分も軟質の小径部で確実に密封され、孔部分、ビスの螺入部分の防水性を確保できるものである。
【0071】
また、請求項9記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、天窓の枠部の上面を熱吸収率の低い遮熱面としてあるので、太陽光が天窓の枠部に当たっても遮熱面で遮熱されることで枠部が高温とならず、したがって、ガラスが複層ガラス(ペアガラス)の場合であっても、内部に封入したガスが外部に漏れないようにシールするシール部が膨張してガス漏れが生じたりすることがないものである。
【0072】
また、請求項10記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、採光パネルが下方に撓んだ際に採光パネルを支持するための支持部となるカバーにより天窓の枠部を覆うと共にカバーの下面と枠部の上面との間に断熱空間を形成してあるので、太陽光により枠部が加熱されて高温となるのをカバー及び断熱空間により防止することができ、したがって、ガラスが複層ガラス(ペアガラス)の場合であっても、内部に封入したガスが外部に漏れないようにシールするシール部が膨張してガス漏れが生じたりすることがないものである。
【0073】
また、請求項11記載の発明にあっては、上記請求項10記載の発明の効果に加えて、カバーの上面を熱吸収率の低い遮熱面としてあるので、よりいっそう枠部が加熱されないようにできるものである。
【0074】
また、請求項12記載の発明にあっては、上記請求項11記載の発明の効果に加えて、カバーの下面に浮き脚を設け、カバーで採光パネルを支持していない状態では浮き脚の下端が枠部上面に当接せず且つ採光パネルが下方に撓んで採光パネルをカバーで支持した際に浮き脚の下端が枠部上面に当接するように浮き脚の下方への突出長さを設定してあるので、積雪などにより採光パネルが下方に撓むと支持部を構成するカバーにより採光パネルが支持されるのであるが、この場合、カバーは荷重がかかると下方に撓み、浮き脚が枠部に当たることになり、したがって、採光パネルがカバーに当たった場合の衝撃を吸収できて、採光パネルがいっそう破損し難くなるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の採光窓の軒棟方向の断面図である。
【図2】同上の採光窓の軒と平行な方向の断面図である。
【図3】同上の採光窓の水下側の拡大断面図である。
【図4】同上の採光窓の水上側の拡大断面図である。
【図5】同上の採光窓の側部の拡大断面図である。
【図6】同上の採光窓を形成した屋根の一例の斜視図である。
【図7】同上の採光窓の形成順序を示す概略説明図である。
【図8】同上に支持部を設ける位置の一例を説明する平面図である。
【図9】同上の天窓の枠部に支持部を取付けた部分の平面図である。
【図10】同上の他の支持部を用いた例の採光窓の水上側の拡大断面図である。
【図11】同上の更に支持部の取付け部分を拡大した断面図である。
【図12】同上の枠部の孔に支持部の小径部を挿入したビスによる固定前の状態を示す断面図である。
【図13】本発明の他の実施形態の採光窓の水下側の拡大断面図である。
【図14】同上の採光窓の水上側の拡大断面図である。
【図15】同上に支持部を設ける位置の一例を説明する平面図である。
【図16】本発明の更に他の実施形態の支持部を設ける位置の一例を説明する平面図である。
【図17】本発明の更に他の実施形態の枠部の上面に遮熱面を設ける例を示す断面図である。
【図18】同上の遮熱面を設けた枠部の拡大断面図である。
【図19】本発明の更に他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 屋根
2 開口部
3 天窓
4 隙間
5 採光パネル
6 枠部
7 支持部
8 太陽電池モジュール
9 追随手段
10 スペーサ
11 軟質材
12 枠部
14 ガラス
15 ビス
15a 頭部
18 枠体
50 大径部
51 小径部
52 頭部収納用凹部
53 孔
60 遮熱面
62 カバー
63 断熱空間
64 浮き脚

Claims (12)

  1. 屋根の開口部に取付けた天窓の上方位置に隙間を介して採光パネルを配置し、天窓の枠部上に採光パネルが下方に撓んだ際に採光パネルを支持するための支持部を設けて成ることを特徴とする採光窓の構造。
  2. 屋根の開口部に取付けた天窓の上方位置に隙間を介して採光パネルを配置し、採光パネルの枠部に採光パネルが下方に撓んだ際に採光パネルを支持するための支持部を設けて成ることを特徴とする採光窓の構造。
  3. 屋根上に多数のパネル状の太陽電池モジュールを配設すると共に、屋根に形成する天窓部分の上方位置において太陽電池モジュールに代えて採光パネルを配置して成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の採光窓の構造。
  4. 積雪荷重による採光パネルの撓みに追随して採光パネルを支持部の上面で支持するような追随手段を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の採光窓の構造。
  5. 天窓の枠部と支持部との間に追随手段となる弾性変形自在なスペーサを介在させた状態で支持部を枠部に取付け手段により揺動自在に取付けて成ることを特徴とする請求項4記載の採光窓の構造。
  6. 支持部の上面部に追随手段を構成する軟質材を設けて成ることを特徴とする請求項4又は請求項5記載の採光窓の構造。
  7. 支持部の上面を積雪荷重による採光パネルの撓みに沿うように傾斜させて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項4又は請求項5又は請求項6のいずれかに記載の採光窓の構造。
  8. 天窓を枠体と、枠体の上部内周面に載置するガラスと、枠体の上部に取付けられてガラスを押さえ付けるための枠部とで構成し、支持部の上部を大径部、下部を大径部よりも小径の小径部とし、大径部と小径部とをゴムにより一体に形成するとともに大径部を硬質、小径部を軟質とし、大径部の上面部にビスの頭部よりも平面形状が大きく且つビスの頭部の厚みよりも深い頭部収納用凹部を設け、天窓の枠部に設けた孔に支持部の小径部を嵌め込むと共に頭部収納用凹部から挿入したビスを枠体に固着して、ビスの頭部を頭部収納用凹部内に収め且つ小径部の下端部を枠体に圧接し且つ枠部に設けた孔に小径部の外周部を圧接し且つ大径部の下面を枠部の上面に圧接して成ることを特徴とする請求項1又は請求項7記載の採光窓の構造。
  9. 天窓の枠部の上面を熱吸収率の低い遮熱面として成ることを特徴とする請求項1記載の採光窓の構造。
  10. 採光パネルが下方に撓んだ際に採光パネルを支持するための支持部となるカバーにより天窓の枠部を覆うと共にカバーの下面と枠部の上面との間に断熱空間を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の採光窓。
  11. カバーの上面を熱吸収率の低い遮熱面として成ることを特徴とする請求項10記載の採光窓の構造。
  12. カバーの下面に浮き脚を設け、カバーで採光パネルを支持していない状態では浮き脚の下端が枠部上面に当接せず且つ採光パネルが下方に撓んで採光パネルをカバーで支持した際に浮き脚の下端が枠部上面に当接するように浮き脚の下方への突出長さを設定して成ることを特徴とする請求項11記載の採光窓の構造。
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