JP2004098974A - 車両用空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヒータ以外に、2つの室内熱交換器を備える空調装置において、送風時の圧力損失を低減する。
【解決手段】ヒータ4の上側に設けられたバイパス通路5に第2室内熱交換器12を配置する。これにより、第1、2室内熱交換器11、12及びヒータ4の3つの熱交換器が空気流れに対して直列に並ぶことはないので、送風時の圧力損失を特許文献1に比べて小さくすることができ、車両用空調装置の空調能力を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】ヒータ4の上側に設けられたバイパス通路5に第2室内熱交換器12を配置する。これにより、第1、2室内熱交換器11、12及びヒータ4の3つの熱交換器が空気流れに対して直列に並ぶことはないので、送風時の圧力損失を特許文献1に比べて小さくすることができ、車両用空調装置の空調能力を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行用の駆動源として、内燃機関(エンジン)、電動モータ、又は内燃機関と電動モータとを併用する車両の空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
走行用エンジンの廃熱(冷却水)を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ、及び蒸気圧縮式冷凍機内を循環する冷媒と室内に吹き出す空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器を備える車両用空調装置において、従来では、図9に示すように、ヒータ4の空気流れ上流側に第1、2室内熱交換器11、12を空気流れに対して直列に配置していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−263121号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明では、例えば、最大暖房運転時においては、全ての空気が第1、2室内熱交換器及びヒータの3つの熱交換器を通過せざるを得ないので、送風時の圧力損失、つまり通風抵抗が増大してしまい、十分な暖房能力を得ることができないおそれが高い。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な車両用空調装置を提供し、第2には、送風時の圧力損失を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、車両で発生する廃熱を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ(4)と、ヒータ(4)を収納するとともに、ヒータ(4)を迂回させて室内に吹き出す空気を下流側に流すバイパス通路(5)が設けられた空調ケーシング(1)と、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機(10)内を循環する冷媒と空調ケーシング(1)内を流れる空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器(11、12)と、バイパス通路(5)を流れる風量とヒータ(4)を通過する風量とを調節するエアミックスドア(6)とを備え、第2室内熱交換器(12)は、バイパス通路(5)内に配置されていることを特徴とする。
【0007】
これにより、第1、2室内熱交換器(11、12)及びヒータ(4)の3つの熱交換器が空気流れに対して直列に並ぶことはない。したがって、送風時の圧力損失を特許文献1に比べて小さくすることができるので、車両用空調装置の空調能力を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、バイパス通路(5)は、ヒータ(4)の上方側に設けられていることを特徴とする。
【0009】
これにより、第1室内熱交換器(11)及び第2室内熱交換器(12)の両者で冷却された空気を容易に室内上方側に吹き出すことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、バイパス通路(5)及びヒータ(4)に空気が流れ得る状態として、第2室内熱交換器(12)に高温の冷媒を流す補助暖房運転モードを備えることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4に記載の発明では、ヒータ(4)に空気が流れることを阻止した状態で、第1、2室内熱交換器(11、12)に低温の冷媒を流す急速冷房運転モードを備えることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に記載の発明では、第2室内熱交換器(12)内に冷媒が循環することを停止させた状態で、バイパス通路(5)を流れる風量とヒータ(4)を通過する風量とを調節する温度調節運転モードを備えることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍機(10)の冷媒として二酸化炭素が用いられていることを特徴とするものである。
【0014】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る車両用空調装置の模式図であり、空調ケーシング1は室内に吹き出す空気の通路を構成するダクト手段であり、この空調ケーシング1の最上流部位には、送風機2及び空調ケーシング1内に導入する室内空気量及び室外空気量を調節する内外気切替ユニット3が設けられている。
【0016】
空調ケーシング1内のうち、送風機2の空気流れ下流側には、蒸気圧縮式冷凍機10内を循環する冷媒と空調ケーシング1内を流れる空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器11、12、及び走行用エンジンの廃熱(本実施形態では、エンジンの冷却水)を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ4等が収納されている。なお、蒸気圧縮式冷凍機10の詳細は後述する。
【0017】
そして、第1室内熱交換器11は、第2室内熱交換器12及びヒータ4より空気流れ上流側に設置されているとともに、送風機2から送風された空気の全量が通過するように空調ケーシング1内に配置されている。
【0018】
また、空調ケーシング1内のうちヒータ4の上方側には、第1室内熱交換器11を通過した空気をヒータ4を迂回させて下流側に流すバイパス通路5が設けられており、このバイパス通路5に第2室内熱交換器12が配置されている。
【0019】
そして、ヒータ4及び第2室内熱交換器12の空気流れ上流側には、バイパス通路5を流れる風量とヒータ4を通過する風量との風量割合を調節するエアミックスドア6が設けられ、一方、ヒータ4及び第2室内熱交換器12の空気流れ下流側には、室内に下方側に空気を吹き出すためのフット開口部7、乗員の上半身側に空気を吹き出すためのフェイス開口部8、及び窓ガラスに向けて空気を吹き出すためのデフロスタ開口部9が設けられている。
【0020】
そして、吹出モードドア7a、8a、9aにより各開口部7〜9が開閉制御されて、乗員の足下に空気を吹き出すフットモード、乗員の上半身に空気を吹き出すフェイスモード、及び窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタモード等が切替選択される。
【0021】
なお、通常の空調ケーシング1では、、バイパス通路5からフェイス開口部8に至る空気通路を略直線的に設定することにより、フェイスモード時に風量が低下することを防止している。
【0022】
次に、蒸気圧縮式冷凍機10(一点鎖線で囲まれた部分)について述べる。
【0023】
蒸気圧縮式冷凍機とは、外部からエネルギを与えることにより低温側の熱を高温側に移動させるもので、圧縮機13は冷媒を吸入圧縮するものである。
【0024】
なお、本実施形態では、圧縮機13は走行用の駆動源から動力を得て稼動するが、圧縮機13専用の駆動源(例えば、電動モータ等)から動力を得て稼動するものであってもよい。
【0025】
室外熱交換器14は冷媒と室外空気とを熱交換する熱交換器であり、内部熱交換器15は圧縮機13に吸入される低圧冷媒と減圧される前の高圧冷媒とを熱交換するものである。
【0026】
アキュムレータ16は蒸気圧縮式冷凍機10内を循環する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して余剰冷媒を液相冷媒として蓄える気液分離器であり、本実施形態では、低圧側に配置されて気相冷媒を圧縮機13の吸入側に供給する。
【0027】
第1、2冷房用減圧器17、18及び暖房用減圧器19は、冷却された高圧冷媒を等エンタルピ的に減圧膨脹させる膨脹弁であり、開閉バルブ20〜22は冷媒通路を開閉する弁であり、逆止弁23、24は冷媒が一方向にのみ流通することを許容する弁であり、四方弁25は圧縮機13から吐出した冷媒を第2室内熱交換器12側に流す場合と室外熱交換器14に流す場合とを切り換えるバルブである。
【0028】
なお、第1、2冷房用減圧器17、18及び暖房用減圧器19は、電気式、機械式又は固定絞り等、その形式は問わない。
【0029】
次に、本実施形態係る車両用空調装置の特徴的に作動を述べる。
【0030】
1.急速冷房運転モード(図2参照)
このモードは、エアミックスドア6によりヒータ4側の空気通路を閉じた状態で、第1室内熱交換器11及び第2室内熱交換器12の両者にて室内に吹き出す空気を冷却するものである。
【0031】
なお、本実施形態では、全自動式の空調装置を採用しているため、吹出モードが自動的にフェイスモードに切り替わる。また、本実施形態では、ヒータ4への通水を制御するウォータバルブ(図示せず。)を有しているため、ウォータバルブを閉じてヒータ4への通水を停止し、ヒータ4からの輻射熱により空気が加熱されることを防止する。
【0032】
ここで、蒸気圧縮式冷凍機10内の冷媒は、圧縮機13→室外熱交換器14→内部熱交換器15→第2冷房用減圧器18→第2室内熱交換器12→第1冷房用減圧器17→第1室内熱交換器11→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環する。
【0033】
そして、減圧されて低圧となった冷媒は、第1、2室内熱交換器11、12にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発して室内に吹き出す空気を冷却し、室外熱交換器14にて室内に吹き出す空気から吸熱した熱を室外空気中に放出する。
【0034】
因みに、本実施形態では、冷媒を二酸化炭素として、高圧側の冷媒圧力を臨界圧力以上としているので、高圧側熱交換器(このモードでは、室外熱交換器14)内で冷媒は、凝縮することなく、温度を低下させながらエンタルピを低下させる。
【0035】
なお、第2室内熱交換器12は、第1室内熱交換器11にて冷却された空気を再度冷却するので、理想的には、第2室内熱交換器12内の蒸発温度を第1室内熱交換器11内の蒸発温度より低下させる、つまり第2室内熱交換器12内の圧力を第1室内熱交換器11内の圧力より低下させる必要があるが、本実施形態では、第1室内熱交換器11を流出した冷媒を第1冷房用減圧器17で再度減圧するので、第1室内熱交換器11内の温度が第2室内熱交換器12内の温度より低下してしまう。
【0036】
しかし、急速冷房運転時には、通常、第2室内熱交換器12に流入する空気の温度は、第1室内熱交換器11内の蒸発温度より高いので、本実施形態のように冷媒を循環させても実用上問題ない。
【0037】
2.定常運転モード(図3参照)
この運転モードは、室内の空気温度が乗員の希望温度に近づき、室内空気温度が比較的に安定している場合に実行される運転モードである。
【0038】
具体的には、第2室内熱交換器12に冷媒を循環させることなく、ヒータ4に温水を循環させながら、第1室内熱交換器11のみに冷媒を循環させながらエアミックスドア6の開度、つまりバイパス通路5を流れる風量とヒータ4を通過する風量との風量割合を調節する。
【0039】
なお、冷媒は、圧縮機13→室外熱交換器14→内部熱交換器15→第1冷房用減圧器17→第1室内熱交換器11→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、第1室内熱交換器11にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発して室内に吹き出す空気を冷却し、室外熱交換器14にて室内に吹き出す空気から吸熱した熱を室外空気中に放出する。
【0040】
3.急速暖房運転モード(図4参照)
このモードは、エンジン冷却水(温水)の温度が低く、室内に吹き出す空気を十分に加熱することができない場合に行われる運転モードである。
【0041】
具体的には、エアミックスドア6によりヒータ4側の空気通路を閉じた状態で、圧縮機13から吐出した高温の冷媒(ホットガス)を第2室内熱交換器12に供給するものである。
【0042】
なお、冷媒は、圧縮機13→第2室内熱交換器12→内部熱交換器15→暖房用減圧器19→室外熱交換器14→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、室外熱交換器14にて外気から吸熱して蒸発し、その吸熱した熱及び圧縮機13の仕事量に相当する熱を室内に吹き出す空気に放熱して室内に吹き出す空気加熱する。
【0043】
因みに、本実施形態では、逆止弁23によってホットガスを第2室内熱交換器12の耐圧強度以下まで減圧している。
【0044】
4.補助暖房運転モード(図5参照)
このモードは、室内に吹き出す空気の除湿を行いながら室内に吹き出す空気を加熱するモードである。
【0045】
具体的には、ヒータ4側の空気通路及びバイパス通路5、つまり第2室内熱交換器12側の両者に空気を流れ得る状態として、ヒータ4に温水を循環させるとともに、第2室内熱交換器12にホットガスを流し、かつ、第1室内熱交換器11に減圧された冷媒を流すものである。
【0046】
したがって、第1室内熱交換器11にて冷却除湿された空気が、ヒータ4及び第2室内熱交換器12にて加熱されて室内に吹き出す。
【0047】
なお、冷媒は、圧縮機13→第2室内熱交換器12→第1冷房用減圧器17→アキュムレータ16→(内部熱交換器15→)圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、第1室内熱交換器11にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発し、その吸熱した熱及び圧縮機13の仕事量に相当する熱を第2室内熱交換器12にて室内に吹き出す空気に放熱して室内に吹き出す空気加熱する。
【0048】
5.最大暖房運転モード(図6参照)
このモードでは、ヒータ4側の空気通路及びバイパス通路5、つまり第2室内熱交換器12側の両者に空気を流れ得る状態として、ヒータ4に温水を循環させるとともに、第1室内熱交換器11に冷媒を循環させることなく、第2室内熱交換器12ホットガスを流すものである。
【0049】
なお、冷媒は、圧縮機13→第2室内熱交換器12→内部熱交換器15→暖房用減圧器19→室外熱交換器14→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、室外熱交換器14にて外気から吸熱して蒸発し、その吸熱した熱及び圧縮機13の仕事量に相当する熱を室内に吹き出す空気に放熱して室内に吹き出す空気加熱する。
【0050】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0051】
本実施形態では、バイパス通路5に第2室内熱交換器12を配置しているので、前述のごとく、第1、2室内熱交換器11、12及びヒータ4の3つの熱交換器が空気流れに対して直列に並ぶことはない。
【0052】
したがって、送風時の圧力損失を特許文献1に比べて小さくすることができるので、車両用空調装置の空調能力を向上させることができる。
【0053】
また、バイパス通路5をヒータ4の上方側に設置して第2室内熱交換器12をバイパス通路5内に配置しているので、第1室内熱交換器11及び第2室内熱交換器12の両者で冷却された空気を容易に室内上方側に吹き出すことができる。
【0054】
(第2実施形態)
第1実施形態に係る車両用空調装置では、第2室内熱交換器12にて空気を冷却することができたが、本実施形態は、図7に示すように、第2室内熱交換器12での冷却能力を廃止したものである。
【0055】
これにより、車両用空調装置、特に、蒸気圧縮式冷凍機10の構成を簡素なものとすることができるので、車両用空調装置の製造原価を低減することができる。
【0056】
(第3実施形態)
本実施形態は、図8に示すように、バイパス通路5内の下流側に第2室内熱交換器12を配置したものである。
【0057】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、冷媒を二酸化炭素として、高圧側の冷媒圧力を臨界圧力以上としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷媒をフロンとして高圧側の冷媒圧力を臨界圧力未満としてもよい。なお、この場合、高圧側熱交換器内で冷媒は凝縮するので、温度を低下させることなくエンタルピを低下させる。
【0058】
また、上述の実施形態では、ヒータ4の上側にバイパス通路5を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばヒータ4の下側にバイパス通路5を設けてもよい。
【0059】
また、上述の実施形態では、ヒータ4及び第1、2室内熱交換器11、12のコア面を鉛直方向と略平行としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコア面を水平方向と略平行としてもよい。なお、コア面とは、空気流れ直交する熱交換器の仮想面である。
【0060】
また、上述の実施形態に係る蒸気圧縮式冷凍機10は、冷媒を等エンタルピ減圧する減圧器を用いたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷媒を等エントロピ減圧するノズルを有するエジェクタやタービン等の膨脹機を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置の特徴を示す模式図である。
【図9】従来の技術に係る車両用空調装置の模式図である。
【符号の説明】
4…ヒータ、6…エアミックスドア、11…第1室内熱交換器、
12…第2室内熱交換器、13…圧縮機、14…室外熱交換器、
15…内部熱交換器、16…アキュムレータ、17〜19…減圧器。
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行用の駆動源として、内燃機関(エンジン)、電動モータ、又は内燃機関と電動モータとを併用する車両の空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
走行用エンジンの廃熱(冷却水)を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ、及び蒸気圧縮式冷凍機内を循環する冷媒と室内に吹き出す空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器を備える車両用空調装置において、従来では、図9に示すように、ヒータ4の空気流れ上流側に第1、2室内熱交換器11、12を空気流れに対して直列に配置していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−263121号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載の発明では、例えば、最大暖房運転時においては、全ての空気が第1、2室内熱交換器及びヒータの3つの熱交換器を通過せざるを得ないので、送風時の圧力損失、つまり通風抵抗が増大してしまい、十分な暖房能力を得ることができないおそれが高い。
【0005】
本発明は、上記点に鑑み、第1には、従来と異なる新規な車両用空調装置を提供し、第2には、送風時の圧力損失を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、車両で発生する廃熱を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ(4)と、ヒータ(4)を収納するとともに、ヒータ(4)を迂回させて室内に吹き出す空気を下流側に流すバイパス通路(5)が設けられた空調ケーシング(1)と、低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機(10)内を循環する冷媒と空調ケーシング(1)内を流れる空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器(11、12)と、バイパス通路(5)を流れる風量とヒータ(4)を通過する風量とを調節するエアミックスドア(6)とを備え、第2室内熱交換器(12)は、バイパス通路(5)内に配置されていることを特徴とする。
【0007】
これにより、第1、2室内熱交換器(11、12)及びヒータ(4)の3つの熱交換器が空気流れに対して直列に並ぶことはない。したがって、送風時の圧力損失を特許文献1に比べて小さくすることができるので、車両用空調装置の空調能力を向上させることができる。
【0008】
請求項2に記載の発明では、バイパス通路(5)は、ヒータ(4)の上方側に設けられていることを特徴とする。
【0009】
これにより、第1室内熱交換器(11)及び第2室内熱交換器(12)の両者で冷却された空気を容易に室内上方側に吹き出すことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明では、バイパス通路(5)及びヒータ(4)に空気が流れ得る状態として、第2室内熱交換器(12)に高温の冷媒を流す補助暖房運転モードを備えることを特徴とするものである。
【0011】
請求項4に記載の発明では、ヒータ(4)に空気が流れることを阻止した状態で、第1、2室内熱交換器(11、12)に低温の冷媒を流す急速冷房運転モードを備えることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5に記載の発明では、第2室内熱交換器(12)内に冷媒が循環することを停止させた状態で、バイパス通路(5)を流れる風量とヒータ(4)を通過する風量とを調節する温度調節運転モードを備えることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6に記載の発明では、蒸気圧縮式冷凍機(10)の冷媒として二酸化炭素が用いられていることを特徴とするものである。
【0014】
因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本実施形態に係る車両用空調装置の模式図であり、空調ケーシング1は室内に吹き出す空気の通路を構成するダクト手段であり、この空調ケーシング1の最上流部位には、送風機2及び空調ケーシング1内に導入する室内空気量及び室外空気量を調節する内外気切替ユニット3が設けられている。
【0016】
空調ケーシング1内のうち、送風機2の空気流れ下流側には、蒸気圧縮式冷凍機10内を循環する冷媒と空調ケーシング1内を流れる空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器11、12、及び走行用エンジンの廃熱(本実施形態では、エンジンの冷却水)を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ4等が収納されている。なお、蒸気圧縮式冷凍機10の詳細は後述する。
【0017】
そして、第1室内熱交換器11は、第2室内熱交換器12及びヒータ4より空気流れ上流側に設置されているとともに、送風機2から送風された空気の全量が通過するように空調ケーシング1内に配置されている。
【0018】
また、空調ケーシング1内のうちヒータ4の上方側には、第1室内熱交換器11を通過した空気をヒータ4を迂回させて下流側に流すバイパス通路5が設けられており、このバイパス通路5に第2室内熱交換器12が配置されている。
【0019】
そして、ヒータ4及び第2室内熱交換器12の空気流れ上流側には、バイパス通路5を流れる風量とヒータ4を通過する風量との風量割合を調節するエアミックスドア6が設けられ、一方、ヒータ4及び第2室内熱交換器12の空気流れ下流側には、室内に下方側に空気を吹き出すためのフット開口部7、乗員の上半身側に空気を吹き出すためのフェイス開口部8、及び窓ガラスに向けて空気を吹き出すためのデフロスタ開口部9が設けられている。
【0020】
そして、吹出モードドア7a、8a、9aにより各開口部7〜9が開閉制御されて、乗員の足下に空気を吹き出すフットモード、乗員の上半身に空気を吹き出すフェイスモード、及び窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタモード等が切替選択される。
【0021】
なお、通常の空調ケーシング1では、、バイパス通路5からフェイス開口部8に至る空気通路を略直線的に設定することにより、フェイスモード時に風量が低下することを防止している。
【0022】
次に、蒸気圧縮式冷凍機10(一点鎖線で囲まれた部分)について述べる。
【0023】
蒸気圧縮式冷凍機とは、外部からエネルギを与えることにより低温側の熱を高温側に移動させるもので、圧縮機13は冷媒を吸入圧縮するものである。
【0024】
なお、本実施形態では、圧縮機13は走行用の駆動源から動力を得て稼動するが、圧縮機13専用の駆動源(例えば、電動モータ等)から動力を得て稼動するものであってもよい。
【0025】
室外熱交換器14は冷媒と室外空気とを熱交換する熱交換器であり、内部熱交換器15は圧縮機13に吸入される低圧冷媒と減圧される前の高圧冷媒とを熱交換するものである。
【0026】
アキュムレータ16は蒸気圧縮式冷凍機10内を循環する冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して余剰冷媒を液相冷媒として蓄える気液分離器であり、本実施形態では、低圧側に配置されて気相冷媒を圧縮機13の吸入側に供給する。
【0027】
第1、2冷房用減圧器17、18及び暖房用減圧器19は、冷却された高圧冷媒を等エンタルピ的に減圧膨脹させる膨脹弁であり、開閉バルブ20〜22は冷媒通路を開閉する弁であり、逆止弁23、24は冷媒が一方向にのみ流通することを許容する弁であり、四方弁25は圧縮機13から吐出した冷媒を第2室内熱交換器12側に流す場合と室外熱交換器14に流す場合とを切り換えるバルブである。
【0028】
なお、第1、2冷房用減圧器17、18及び暖房用減圧器19は、電気式、機械式又は固定絞り等、その形式は問わない。
【0029】
次に、本実施形態係る車両用空調装置の特徴的に作動を述べる。
【0030】
1.急速冷房運転モード(図2参照)
このモードは、エアミックスドア6によりヒータ4側の空気通路を閉じた状態で、第1室内熱交換器11及び第2室内熱交換器12の両者にて室内に吹き出す空気を冷却するものである。
【0031】
なお、本実施形態では、全自動式の空調装置を採用しているため、吹出モードが自動的にフェイスモードに切り替わる。また、本実施形態では、ヒータ4への通水を制御するウォータバルブ(図示せず。)を有しているため、ウォータバルブを閉じてヒータ4への通水を停止し、ヒータ4からの輻射熱により空気が加熱されることを防止する。
【0032】
ここで、蒸気圧縮式冷凍機10内の冷媒は、圧縮機13→室外熱交換器14→内部熱交換器15→第2冷房用減圧器18→第2室内熱交換器12→第1冷房用減圧器17→第1室内熱交換器11→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環する。
【0033】
そして、減圧されて低圧となった冷媒は、第1、2室内熱交換器11、12にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発して室内に吹き出す空気を冷却し、室外熱交換器14にて室内に吹き出す空気から吸熱した熱を室外空気中に放出する。
【0034】
因みに、本実施形態では、冷媒を二酸化炭素として、高圧側の冷媒圧力を臨界圧力以上としているので、高圧側熱交換器(このモードでは、室外熱交換器14)内で冷媒は、凝縮することなく、温度を低下させながらエンタルピを低下させる。
【0035】
なお、第2室内熱交換器12は、第1室内熱交換器11にて冷却された空気を再度冷却するので、理想的には、第2室内熱交換器12内の蒸発温度を第1室内熱交換器11内の蒸発温度より低下させる、つまり第2室内熱交換器12内の圧力を第1室内熱交換器11内の圧力より低下させる必要があるが、本実施形態では、第1室内熱交換器11を流出した冷媒を第1冷房用減圧器17で再度減圧するので、第1室内熱交換器11内の温度が第2室内熱交換器12内の温度より低下してしまう。
【0036】
しかし、急速冷房運転時には、通常、第2室内熱交換器12に流入する空気の温度は、第1室内熱交換器11内の蒸発温度より高いので、本実施形態のように冷媒を循環させても実用上問題ない。
【0037】
2.定常運転モード(図3参照)
この運転モードは、室内の空気温度が乗員の希望温度に近づき、室内空気温度が比較的に安定している場合に実行される運転モードである。
【0038】
具体的には、第2室内熱交換器12に冷媒を循環させることなく、ヒータ4に温水を循環させながら、第1室内熱交換器11のみに冷媒を循環させながらエアミックスドア6の開度、つまりバイパス通路5を流れる風量とヒータ4を通過する風量との風量割合を調節する。
【0039】
なお、冷媒は、圧縮機13→室外熱交換器14→内部熱交換器15→第1冷房用減圧器17→第1室内熱交換器11→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、第1室内熱交換器11にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発して室内に吹き出す空気を冷却し、室外熱交換器14にて室内に吹き出す空気から吸熱した熱を室外空気中に放出する。
【0040】
3.急速暖房運転モード(図4参照)
このモードは、エンジン冷却水(温水)の温度が低く、室内に吹き出す空気を十分に加熱することができない場合に行われる運転モードである。
【0041】
具体的には、エアミックスドア6によりヒータ4側の空気通路を閉じた状態で、圧縮機13から吐出した高温の冷媒(ホットガス)を第2室内熱交換器12に供給するものである。
【0042】
なお、冷媒は、圧縮機13→第2室内熱交換器12→内部熱交換器15→暖房用減圧器19→室外熱交換器14→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、室外熱交換器14にて外気から吸熱して蒸発し、その吸熱した熱及び圧縮機13の仕事量に相当する熱を室内に吹き出す空気に放熱して室内に吹き出す空気加熱する。
【0043】
因みに、本実施形態では、逆止弁23によってホットガスを第2室内熱交換器12の耐圧強度以下まで減圧している。
【0044】
4.補助暖房運転モード(図5参照)
このモードは、室内に吹き出す空気の除湿を行いながら室内に吹き出す空気を加熱するモードである。
【0045】
具体的には、ヒータ4側の空気通路及びバイパス通路5、つまり第2室内熱交換器12側の両者に空気を流れ得る状態として、ヒータ4に温水を循環させるとともに、第2室内熱交換器12にホットガスを流し、かつ、第1室内熱交換器11に減圧された冷媒を流すものである。
【0046】
したがって、第1室内熱交換器11にて冷却除湿された空気が、ヒータ4及び第2室内熱交換器12にて加熱されて室内に吹き出す。
【0047】
なお、冷媒は、圧縮機13→第2室内熱交換器12→第1冷房用減圧器17→アキュムレータ16→(内部熱交換器15→)圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、第1室内熱交換器11にて室内に吹き出す空気から吸熱して蒸発し、その吸熱した熱及び圧縮機13の仕事量に相当する熱を第2室内熱交換器12にて室内に吹き出す空気に放熱して室内に吹き出す空気加熱する。
【0048】
5.最大暖房運転モード(図6参照)
このモードでは、ヒータ4側の空気通路及びバイパス通路5、つまり第2室内熱交換器12側の両者に空気を流れ得る状態として、ヒータ4に温水を循環させるとともに、第1室内熱交換器11に冷媒を循環させることなく、第2室内熱交換器12ホットガスを流すものである。
【0049】
なお、冷媒は、圧縮機13→第2室内熱交換器12→内部熱交換器15→暖房用減圧器19→室外熱交換器14→アキュムレータ16→内部熱交換器15→圧縮機13の順に循環し、減圧されて低圧となった冷媒は、室外熱交換器14にて外気から吸熱して蒸発し、その吸熱した熱及び圧縮機13の仕事量に相当する熱を室内に吹き出す空気に放熱して室内に吹き出す空気加熱する。
【0050】
次に、本実施形態の作用効果を述べる。
【0051】
本実施形態では、バイパス通路5に第2室内熱交換器12を配置しているので、前述のごとく、第1、2室内熱交換器11、12及びヒータ4の3つの熱交換器が空気流れに対して直列に並ぶことはない。
【0052】
したがって、送風時の圧力損失を特許文献1に比べて小さくすることができるので、車両用空調装置の空調能力を向上させることができる。
【0053】
また、バイパス通路5をヒータ4の上方側に設置して第2室内熱交換器12をバイパス通路5内に配置しているので、第1室内熱交換器11及び第2室内熱交換器12の両者で冷却された空気を容易に室内上方側に吹き出すことができる。
【0054】
(第2実施形態)
第1実施形態に係る車両用空調装置では、第2室内熱交換器12にて空気を冷却することができたが、本実施形態は、図7に示すように、第2室内熱交換器12での冷却能力を廃止したものである。
【0055】
これにより、車両用空調装置、特に、蒸気圧縮式冷凍機10の構成を簡素なものとすることができるので、車両用空調装置の製造原価を低減することができる。
【0056】
(第3実施形態)
本実施形態は、図8に示すように、バイパス通路5内の下流側に第2室内熱交換器12を配置したものである。
【0057】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、冷媒を二酸化炭素として、高圧側の冷媒圧力を臨界圧力以上としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷媒をフロンとして高圧側の冷媒圧力を臨界圧力未満としてもよい。なお、この場合、高圧側熱交換器内で冷媒は凝縮するので、温度を低下させることなくエンタルピを低下させる。
【0058】
また、上述の実施形態では、ヒータ4の上側にバイパス通路5を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばヒータ4の下側にバイパス通路5を設けてもよい。
【0059】
また、上述の実施形態では、ヒータ4及び第1、2室内熱交換器11、12のコア面を鉛直方向と略平行としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばコア面を水平方向と略平行としてもよい。なお、コア面とは、空気流れ直交する熱交換器の仮想面である。
【0060】
また、上述の実施形態に係る蒸気圧縮式冷凍機10は、冷媒を等エンタルピ減圧する減圧器を用いたものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば冷媒を等エントロピ減圧するノズルを有するエジェクタやタービン等の膨脹機を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の作動説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の模式図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置の特徴を示す模式図である。
【図9】従来の技術に係る車両用空調装置の模式図である。
【符号の説明】
4…ヒータ、6…エアミックスドア、11…第1室内熱交換器、
12…第2室内熱交換器、13…圧縮機、14…室外熱交換器、
15…内部熱交換器、16…アキュムレータ、17〜19…減圧器。
Claims (6)
- 車両で発生する廃熱を熱源として室内に吹き出す空気を加熱するヒータ(4)と、
前記ヒータ(4)を収納するとともに、前記ヒータ(4)を迂回させて室内に吹き出す空気を下流側に流すバイパス通路(5)が設けられた空調ケーシング(1)と、
低温側の熱を高温側に移動させる蒸気圧縮式冷凍機(10)内を循環する冷媒と前記空調ケーシング(1)内を流れる空気とを熱交換する第1、2室内熱交換器(11、12)と、
前記バイパス通路(5)を流れる風量と前記ヒータ(4)を通過する風量とを調節するエアミックスドア(6)とを備え、
前記第2室内熱交換器(12)は、前記バイパス通路(5)内に配置されていることを特徴とする車両用空調装置。 - 前記バイパス通路(5)は、前記ヒータ(4)の上方側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記バイパス通路(5)及び前記ヒータ(4)に空気が流れ得る状態として、前記第2室内熱交換器(12)に高温の冷媒を流す補助暖房運転モードを備えることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用空調装置。
- 前記ヒータ(4)に空気が流れることを阻止した状態で、前記第1、2室内熱交換器(11、12)に低温の冷媒を流す急速冷房運転モードを備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 前記第2室内熱交換器(12)内に冷媒が循環することを停止させた状態で、前記バイパス通路(5)を流れる風量と前記ヒータ(4)を通過する風量とを調節する温度調節運転モードを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
- 前記蒸気圧縮式冷凍機(10)の冷媒として二酸化炭素が用いられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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