JP2004098769A - 車載用収容型モニタ - Google Patents

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Takeo Hayamatsu
早松 竹男
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Kenwood KK
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Abstract

【課題】モニタの上下位置を調整できる車載用収容型モニタにおいて、一旦上下位置を調整すると、モニタを収容部に収容した後に再度使用位置に戻したときに、調整位置を設定することが必要でない車載用収容型モニタを提供する。
【解決手段】収容部4内を水平移動するスライドスタンド2に対して回動および摺動自在に支持され、水平姿勢で前記スライドスタンドにより前記収容部内から突出した位置に移動された後、使用位置に回動されさらにスライドスタンドに対して摺動させることにより上下方向の位置調整が可能な車載用収容型モニタ1において、収容部4に固定された位置検出手段5によりモニタ1が前記収容部内の定位置に収容されたことを検出するように構成し、モニタ1の前記スライドスタンド2に対する摺動位置に拘らずモニタ1が前記収容部4の定位置に収容されるように構成した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は車載用テレビジョン等のモニタに係わり、特に、収容部に収容される収容型モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】
車載用テレビジョンやナビゲーション装置等のモニタを不使用時には車両のダッシュボードに設けられた電子機器収容凹部の内部に収容し、使用時に電子機器収容凹部から突出させて画面が見える位置に移動させる車載用収容型モニタが知られている。
【0003】
従来のそのような車載用収容型モニタの例を図11(a)〜(b)に示す。図11(a)および図11(b)に示す車載用収容型モニタでは、車両の電子機器収容凹部に収容されている収容部4にスライドスタンド2が水平方向移動自在に支持されており、スライドスタンド2がモニタ1を回動自在に支持している。
【0004】
モニタ1はスライドスタンド2が水平方向に移動することにより図11(a)の図の実線で示す位置から点線で示す位置に矢印で示すように水平方向位置が調整可能である。また、モニタ1はスライドスタンド2に軸を介して回動可能となっており、図11(b)の図の実線で示す位置から点線で示す位置に矢印で示す傾斜角度を調整できる。モニタ1を収容部4に収容するときはモニタ1を水平状態としてスライドスタンド2を後退させることによりモニタ1が収容部4内部に収容される。
【0005】
図11(c)に示すものは特開平8−279971号公報にも示されているが、収容部4に移動自在に支持されたスライドスタンド2に対してモニタ1を図11(c)の実線で示す位置から点線で示す位置に矢印で示すように上下の位置を調整できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来図11(a)〜(b)に従来の車載用収容型モニタでは、例えば、図12(a)に示すように電子機器の操作部10やエアコン吹出口11がモニタ1の背後に隠されるときに図12(b)に示すようにモニタ1を傾けて操作部10が見えるようにして操作したり、エアコン吹出口11から空気が車室内に入るようにしなければならない。しかしながらこのようにモニタ1を傾けると、モニタ1の画面を見ることができなかった。
【0007】
図11(c)に示す車載用収容型モニタではエアコン吹出口や電子機器の操作部を隠さない位置にモニタ1を移動させて、しかも画面を見ることができるが、モニタ1を収容するときは調整した位置から元の位置に戻して収容部4にモニタ1を収容し、モニタ1を再度使用するときはあらためてモニタ1の位置を調整しなければならず、面倒であった。
【0008】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、モニタの上下位置を調整できる車載用収容型モニタにおいて、一旦上下位置を調整すると、モニタを収容部に収容した後に再度使用位置に戻したときに、調整位置を設定することが必要でない車載用収容型モニタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の車載用収容型モニタは、収容部内を水平移動するスライドスタンドに対して回動および摺動自在に支持され、水平姿勢で前記スライドスタンドにより前記収容部内から突出した位置に移動された後、使用位置に回動されさらにスライドスタンドに対して摺動させることにより上下方向の位置調整が可能な車載用収容型モニタにおいて、収容部に固定された位置検出手段によりモニタが前記収容部内の定位置に収容されたことを検出するように構成し、モニタの前記スライドスタンドに対する摺動位置に拘らずモニタが前記収容部の定位置に収容されるように構成したものである。
【0010】
また、この発明の車載用収容型モニタは、収容部内を水平移動するスライドスタンドに対して回動および摺動自在に支持され、水平姿勢で前記スライドスタンドにより前記収容部内から突出した第1の位置に移動された後、使用位置に回動され、さらに、第2の位置まで後退され、前記第1の位置または第2の位置でスライドスタンドに対して摺動させることにより上下方向の位置調整が可能な車載用収容型モニタにおいて、収容部に固定された位置検出手段によりモニタが前記収容部内の定位置に収容されたことを検出するように構成し、モニタの前記スライドスタンドに対する摺動位置に拘らずモニタが前記収容部の定位置に収容されるように構成したものである。
【0011】
また、前記各車載用収容型モニタにおいて、前記位置検出手段をモニタに設けられた凹みを検出するスイッチとしたものである。
【0012】
上記構成により、モニタの上下位置を一旦その車種に適した位置に設定すると、その後、モニタを収容位置と使用位置との間で出し入れしても再度上下方向の位置を調整する必要がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例である車載用収容型モニタを図面に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施例である車載用収容型モニタの部材の一部を透視して示す概略側面図である。
【0014】
図1に示す収容部4は車両のダッシュボードに設けられた電子機器収容凹部の内部に固定されている。スライドスタンド2は収容部4に固定されたガイドレール4aに水平移動自在に支持されており、図示していないモータ、減速機構、ラック、ピニオン等の駆動機構により収容部4内で水平方向に駆動される。
【0015】
スライドスタンド2に設けられたスイッチ作動部材2bがスライドスタンド2の最前進位置で収容部4に固定されたスライドスタンド前進位置検出スイッチ6を作動させることによりスライドスタンド2の前方向の移動範囲が限定される。
【0016】
スライドスタンド2に固定された回動部材支持軸2aは回動部材3を回動自在に支持している。回動部材3はモニタ1に固定されたスライドガイドレール1bを摺動自在に挾持している。
【0017】
従って、モニタ1は回動部材支持軸2a、回動部材3およびスライドガイドレール1bを介してスライドスタンド2に摺動および回動自在に支持されているが、スライドガイドレール1bおよび回動部材支持軸2aにはばね等により適度の摩擦力が加えられ、摺動位置および回動位置は力を加えなければ動かない構造となっている。
【0018】
モニタ1が水平状態とされ、スライドスタンド2により収容部4の所定の位置引き込まれた図1に示す状態では収容部4に固定されたモニタ収容位置検出スイッチ5の作動子がモニタ1の凹み1aに入り込むことによりモニタ1の収容位置が検出され、この位置でスライドスタンド2が停止される。この状態ではパネル前面4bに対してモニタ1のトップ面1cが所定の位置関係となる。
【0019】
スライドスタンド2が前進位置にあるとき、図2に示すようにモニタ1を回動部材3と共に回動部材支持軸2a回りに回動させて立てることができる。この状態で、モニタ1を回動部材3に対して矢印方向に摺動させて上下方向の移動範囲内で上下位置を調整することができる。
【0020】
次に、図3を参照してモニタ1を収容位置から使用位置に移動させる動作に付いて説明する。先ず、図3(a)に示す収容位置から図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図2(b)の矢印方向に移動させてモニタ1をパネル前面から突出させる。このときモニタ収容位置検出スイッチ5の作動子がモニタ1の凹み1aから出てモニタ1に押えられることによりモニタ1が収容位置から前進したことが検出される。
【0021】
さらに、モニタ1が図3(c)に示すように前進すると、収容位置検出スイッチ5の作動子がモニタ1から離れて突出することによりモニタ1が所定位置まで前進したことが検出される。
【0022】
モニタ1が図3(d)に示すように前進すると、モニタ1のスイッチ作動部2bがスライドスタンド前進位置検出スイッチ6を作動させスライドスタンド2が停止される。図3(d)に示す位置で図3(e)に示すようにモニタ1を立てた後、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図3(f)示す位置まで後退させて停止させる。スライドスタンド2は操作スイッチを離すことにより停止させてもよく、また図示していない位置検出スイッチにより停止させてもよい。
【0023】
次に、図4を参照してモニタ1を図3(f)に示す位置から収容部4の定位置に収容する動作に付いて説明する。先ず、図3(f)に示す位置から図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図4(a)の矢印方向に移動させてモニタ1をパネル前面から最前進位置に突出させる。
【0024】
この位置でモニタ1を図4(b)の矢印で示す方向に回動させて水平姿勢とする。さらに、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図4(c)で矢印で示す方向に後退させる。スライドスタンド2が後退して図4(d)に示すように、モニタ収容位置検出スイッチ5の作動子がモニタ1の凹み1aに入り込むことによりスライドスタンド2が停止する。このようにしてモニタ1は図1に示す収容位置に収容される。
【0025】
図3および図4ではモニタ1のが最上位置で使用される場合に付いて示しているが、モニタ1の使用位置は上下方向に調整することができる。すなわち、図3(f)に示す位置で、モニタ1を上下方向にスライドさせて使用位置を調整できる。図5(a)はモニタ1を矢印方向にスライドさせて最上位置と最下位置との間の中間位置に調整した状態を示している。
【0026】
図5(a)に示す位置から図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図5(b)の矢印方向に移動させてモニタ1をパネル前面から最前進位置に突出させる。
【0027】
この位置でモニタ1を図5(c)の矢印で示す方向に回動させて水平姿勢とする。さらに、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図5(d)で矢印で示す方向ら後退させる。そして、モニタ1は後退して図5(d)に示す収容位置に収容される。なお、図5(d)はモニタ収容位置検出スイッチ5とモニタ1の凹み1aを示していないが図4で説明した通りモニタ1は収容部4の定位置に収容される。
【0028】
図6(a)はモニタ1を矢印方向にスライドさせて最下位置に調整した状態を示している。図6(a)に示す位置から図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図6(b)の矢印方向に移動させてモニタ1をパネル前面から最前進位置に突出させる。
【0029】
この位置でモニタ1を図6(c)の矢印で示す方向に回動させて水平姿勢とする。さらに、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図6(d)で矢印で示す方向ら後退させる。そしてモニタ1は後退して図6(d)に示す収容位置に収容される。
【0030】
なお、モニタ1が定位置に収容されることは図5で説明した通りである。このように、モニタ1を水平位置とするときに、スライドスタンド2が前進しているので、モニタ1は最上位置と最下位置との間でに調整したまま水平状態として定位置に収容できる。
【0031】
図7によりモニタ1を図4(d)に示すように最上位置として収納した状態から使用位置に出す動作を説明する。図7(a)に示すようにモニタ1が収容位置にある状態で操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図7(b)に示す位置に移動させてモニタ1をパネル前面から最前進位置に突出させる。この位置でモニタ1を矢印で示す方向に回動させて立てる。さらに、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を後退させてモニタ1を図8(c)に示す使用位置とする。このとき、モニタ1は図3(f)に示した位置に戻されている。
【0032】
図8によりモニタ1を図5(d)に示すように最上位置と最下位置との中間位置に調整して収納した状態から使用位置に出す動作を説明する。図8(a)に示すようにモニタ1が収容位置にある状態で操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図8(b)に示す位置に移動させてモニタ1をパネル前面から最前進位置に突出させる。
【0033】
この位置でモニタ1を矢印で示す方向に回動させて立てる。さらに、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を後退させてモニタ1を図8(c)に示す使用位置とする。このとき、モニタ1は図5(a)に示した位置に戻されている。
【0034】
図9によりモニタ1を図6(d)に示すように最下位置に調整して収納した状態から使用位置に出す動作を説明する。図9(a)に示すようにモニタ1が収容位置にある状態で操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を図9(b)に示す位置に移動させてモニタ1をパネル前面から最前進位置に突出させる。
【0035】
この位置でモニタ1を矢印で示す方向に回動させて立てる。さらに、図示していない操作キーを操作することにより、スライドスタンド2を後退させてモニタ1を図9(c)に示す使用位置とする。このとき、モニタ1は図6(a)に示した位置に戻されている。このように、モニタ1を上下にスライドさせて車種に合った位置に一旦調整すると、収納後、再度使用位置に出すときに上下方向の位置を調整する必要がない。
【0036】
実施例ではモニタ1を垂直に立てて使用する状態が示されているが、見やすいように傾斜させて使用することもできる。また、モニタを駆動機構により回動させるようにしてもよい。さらに、モニタ収容位置検出スイッチ5をモニタのボトム面で作動させるようにしてもよい。
【0037】
図10はこの発明の第2の実施例である車載用収容型モニタの部材の一部を透視して示す概略側面図である。この例ではモニタ1の背面で作動されるモニタ検出スイッチ7が設けられている。他の構成は第1の実施例と同様である。第1の実施例によると、モニタ1が図3(a)に示す位置にあるときと、図3(c)に示す位置にあるときをモニタ収容位置検出スイッチ5のみでは識別できない。従って、モニタ移動中に電源が切れると誤動作する恐れがある。
【0038】
この例によると、モニタ1が図3(c)に示す位置に移動してモニタ収容位置検出スイッチ5の作動子が突出してもモニタ検出スイッチ7の作動子がモニタ1の背面で押えられているので図3(c)に示す位置にあることを識別できる。
【0039】
【発明の効果】
この発明の車載用収容型モニタによれば、モニタの上下位置を調整することによりエアコンの吹出口をモニタが塞がない位置としたり、電子機器等の操作の邪魔にならない位置とすることができる。
【0040】
そして、車種に応じてモニタの上下位置を最適に設定すると、それ以後はモニタを出し入れしても再度上下位置を設定する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である車載用収容型モニタの部材の一部を透視して示す概略側面図である。
【図2】同車載用収容型モニタの他の状態における部材の一部を透視して示す概略部分側面図である。
【図3】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図4】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図5】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図6】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図7】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図8】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図9】同車載用収容型モニタの作用を示す概略側面図である。
【図10】この発明の第2の実施例である車載用収容型モニタの部材の一部を透視して示す概略側面図である。
【図11】従来の車載用収容型モニタの例を示す概略側面図である。
【図12】従来の車載用収容型モニタの使用状態の例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 モニタ、1a 凹み、1b スライドガイドレール、1c トップ面
2 スライドスタンド、2a 回動部材支持軸、2b スイッチ作動部材
3 回動部材
4 収容部、4a ガイドレール、4b パネル前面
5 モニタ収容位置検出スイッチ
6 スライドスタンド前進位置検出スイッチ
7 モニタ検出スイッチ
10 操作部
11 エアコン吹出口

Claims (3)

  1. 収容部内を水平移動するスライドスタンドに対して回動および摺動自在に支持され、水平姿勢で前記スライドスタンドにより前記収容部内から突出した位置に移動された後、使用位置に回動されさらにスライドスタンドに対して摺動させることにより上下方向の位置調整が可能な車載用収容型モニタにおいて、収容部に固定された位置検出手段によりモニタが前記収容部内の定位置に収容されたことを検出するように構成し、モニタの前記スライドスタンドに対する摺動位置に拘らずモニタが前記収容部の定位置に収容されるように構成した車載用収容型モニタ。
  2. 収容部内を水平移動するスライドスタンドに対して回動および摺動自在に支持され、水平姿勢で前記スライドスタンドにより前記収容部内から突出した第1の位置に移動された後、使用位置に回動され、さらに、第2の位置まで後退され、前記第1の位置または第2の位置でスライドスタンドに対して摺動させることにより上下方向の位置調整が可能な車載用収容型モニタにおいて、収容部に固定された位置検出手段によりモニタが前記収容部内の定位置に収容されたことを検出するように構成し、モニタの前記スライドスタンドに対する摺動位置に拘らずモニタが前記収容部の定位置に収容されるように構成した車載用収容型モニタ。
  3. 前記位置検出手段をモニタに設けられた凹みを検出するスイッチとした請求項1または2の車載用収容型モニタ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100595536B1 (ko) 2005-02-22 2006-07-03 엘지전자 주식회사 차량용 에이브이 시스템
KR200469463Y1 (ko) * 2012-02-02 2013-10-14 (주) 엑토 휴대기기용 접이식 거치대

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