JP2004097518A - 便座取付構造 - Google Patents

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JP2004097518A
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toilet seat
shaft
toilet
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sliding
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Takayuki Saito
齊藤隆幸
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

【課題】便座軸が容易に脱落することのない便座取付構造を提供することを目的とする。
【解決手段】便座と、便座取付具と、便座を便座取付具に対して回動自在に軸支する便座または便座取付具に着脱可能な便座軸と、便座軸の軸回転を規制する回転規制手段とを備え、便座には便座軸の軸線方向への摺動を規制する摺動規制手段を設ける。また、便座には、便座軸と便座または便座取付具との間に設けた便座軸の軸線方向への摺動を規制する摺動規制手段が有効となる第1の回動領域と、無効となる第2の回動領域とを備える。さらに、第1の回動領域は便座の全閉状態とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、便座取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の便座取付構造は、便器にボルト等により固定される便座取付具に着脱可能な便座軸を備えて便座を回動自在に軸支しており、便座軸を着脱可能にする構造として便座軸と便座取付具との間に弾性変形による係止構造や係止具を備えている(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
実公平6−20477号公報(第2−4頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の便座取付構造は、便座の開閉や着座の繰り返しによる振動や経年変化で係止が緩んで便座軸が脱落するという課題を有していた。
また、単純に引き抜くだけで着脱が可能であるため、いたずらによって外されるという課題も有していた。
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、便座軸が容易に脱落することのない便座取付構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、 便座と、 便座取付具と、 便座を便座取付具に対して回動自在に軸支する便座または便座取付具に着脱可能な便座軸と、 便座軸の軸回転を規制する回転規制手段とを備え、 便座には便座軸の軸線方向への摺動を規制する摺動規制手段を設けたことを特徴とする便座取付構造を提供する。
【0006】
これにより、便座軸が軸線方向に抜けないようにすることができる。
【0007】
第2の発明では、便座には、便座軸と便座または便座取付具との間に設けた便座軸の軸線方向への摺動を規制する摺動規制手段が有効となる第1の回動領域と、 無効となる第2の回動領域とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の便座取付構造を提供する。
【0008】
本発明によれば、便座の回動位置により便座軸を軸線方向に抜けないようにすることと抜けるようにすることを選択することができる。
【0009】
第3の発明では、第1の回動領域は便座の全閉状態であることを特徴とする請求項2に記載の便座取付構造を提供する。
【0010】
本発明によれば、便座を閉じている場合は便座軸が軸線方向に抜けないようにすることができる。
【0011】
第4の発明では、第1の回動領域は便座の全開状態であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の便座取付構造を提供する。
【0012】
本発明によれば、便座を全開している場合は便座軸が軸線方向に抜けないようにすることができる。
【0013】
第5の発明では、第2の回動領域は便座の非停止状態の一部であることを特徴とする請求項2に記載の便座取付構造を提供する。
【0014】
本発明によれば、便座が停止しない一部の回動位置で便座軸が軸線方向に抜けるようにすることができる。
【0015】
第6の発明では、第2の回動領域は便座取付具を便器に固定した場合に便座と便器が干渉することを特徴とする請求項2に記載の便座取付構造を提供する。
【0016】
本発明によれば、便座取付具を便器に固定した状態では便座軸が軸線方向に抜けないようにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
便座取付具1はボルト2等により便器4に固定されている。
ボルト2は便座取付具1に別体でも一体でも良い。
便座取付具1と便座3とに設けられた穴6に便座軸7が挿入され、便座3を便座取付具1及び便器4に対して回動自在となるように軸支している。
図1には示していないが、便蓋5にも穴6が設けられ、便座軸7により便座3と同様に回動自在に軸支している。
【0018】
便座軸7には弾性変形する係止構造7−aを備え、便座取付具1に係止されている。
便座軸7は便座取付具1と便座3とに設けられた穴6に対して軸線方向に摺動可能で、係止構造7−aの弾性変形によって便座取付具1に係止することができ、これにより便座軸7は便座取付具1に着脱可能となっている。
便座軸頭部7−bは軸方向から見た形状が略D型であり、その平坦部7−cが便座取付具1に接して便座軸7の回転を防止することで回転規制手段としている。
なお、回転規制手段はこれに限定するものではなく、たとえば便座3まは便座取付具1の穴6と便座軸7をDカット形状などにすることでも良い。
【0019】
便座3には便座軸7の摺動を規制する摺動規制手段が設けられている。
摺動規制手段は、便座軸7の摺動軌跡上に突出して便座3に配置された突起8と、便座軸頭部7−bとで構成され、便座軸7の摺動時に干渉することで摺動を規制する。
また、便座軸頭部7−bには一部に凹部9を設け、便座3の回転位置によっては突起8と凹部9が重なって干渉せず、便座軸7の摺動を規制しなくなる。
【0020】
実施例では便座3を閉じた状態から約45度開いたところで突起8と凹部9が重なって摺動可能となり、その他の状態である便座3が閉じた状態や開放した状態では摺動を規制する。
便座3が約45度開いたところでは、便座3が自然に留まることはなく、開閉動作の一通過点としてその留まっている時間は便座3が閉じた状態もしくは開放した状態に比べてごく短い時間である。
よって、意識的に45度に便座3を保持しながら便座軸7を引き抜くことで着脱が可能で、それ以外では便座軸頭部7−bと便座3の突起8が干渉して便座軸7が抜けることがない。
【0021】
更に、便座3の開閉動作時に凹部9と突起8が引っかかることのないように凹部9および突起8の勘合面10には面取り11などを付けて、便座3の回転時に便座軸7が抜ける方向への摺動を防止するとよい。
【0022】
なお、本実施例では便座軸7を便座取付具1に着脱可能としたが便座3に着脱可能としてもよく、その場合は回転規制手段を便座3と便座軸7との間で構成し、摺動規制手段を便座取付具1と便座軸7との間で構成すれば良い。
【0023】
【発明の効果】
第1の発明では、便座軸が軸線方向に抜けないので便座軸が容易に脱落することがない。
【0024】
第2の発明では、便座の回動位置により便座軸を軸線方向に抜けないようにすることと抜けるようにすることを選択することができるので便座軸が容易に脱落することがなく、容易に着脱することも可能である。
【0025】
第3の発明では、便座を閉じている場合は便座軸が軸線方向に抜けないので、着座の繰り返しによる振動や便座開閉時の便器と便座の接触による振動で便座軸が容易に脱落することがない。
【0026】
第4の発明では、便座を全開している場合は便座軸が軸線方向に抜けないので、便座全開時の振動にて便座軸が容易に脱落することがない。
【0027】
第5の発明では、便座が停止しない一部の回動位置で便座軸が軸線方向に抜けるので、便座軸の着脱が便座を意識的に停止した状態に限定できる。
【0028】
第6の発明では、便座取付具を便器に固定した状態では便座軸が軸線方向に抜けないので、便座軸の着脱が便座取付具を便器から取り外した場合に限定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である摺動規制状態を示す。
【図2】本件発明の一実施の形態である着脱可能状態を示す。
【図3】本発明の一実施の形態である係止構造を示す。
【図4】本発明の一実施の形態である着脱構造の詳細を示す。
【図5】本発明の一実施の形態である便座開閉途中の状態を示す。
【図6】従来の便座取付状態の全体図を示す。
【図7】従来の取付状態を示す。
【符号の説明】
1 …便座取付具
2 …ボルト
3 …便座
4 …便器
5 …便蓋
6 …穴
7便座軸
7−a …係止構造
7−b …便座軸頭部
7−c …平坦部
8 …突起
9 …凹部
10 …勘合面
11 …面取り

Claims (6)

  1. 便座と、便座取付具と、便座を便座取付具に対して回動自在に軸支する便座または便座取付具に着脱可能な便座軸と、便座軸の軸回転を規制する回転規制手段とを備え、便座には便座軸の軸線方向への摺動を規制する摺動規制手段を設けたことを特徴とする便座取付構造。
  2. 便座には、便座軸と便座または便座取付具との間に設けた便座軸の軸線方向への摺動を規制する摺動規制手段が有効となる第1の回動領域と、無効となる第2の回動領域とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の便座取付構造。
  3. 第1の回動領域は便座の全閉状態であることを特徴とする請求項2に記載の便座取付構造。
  4. 第1の回動領域は便座の全開状態であることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の便座取付構造。
  5. 第2の回動領域は便座の非停止状態の一部であることを特徴とする請求項2に記載の便座取付構造。
  6. 第2の回動領域は便座取付具を便器に固定した場合に便座と便器が干渉することを特徴とする請求項2に記載の便座取付構造。
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