JP2004097429A - 信号補正装置およびx線ct装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】対象を透過したコーン状のX線ビーム(400)をその広がりの方向に2次元的に配置された複数の検出素子を持つX線検出器(24)で検出した信号についてビームハードニング補正を行うにあたり、検出素子の2次元配列の互いに垂直な2方向においてそれぞれビームハードニング補正を行う。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号補正装置およびX線CT(computed tomography)装置に関し、特に、対象を透過したX線ビーム(beam)のビームハードニング(beam hardening)効果を補正する装置、および、そのような信号補正装置を備えたX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、X線CT装置では、撮影の対象を透過したX線ビームについてビームハードニング効果の補正を行っている(例えば、特許文献1参照)。ビームハードニング効果の補正は、単にビームハードニング補正とも呼ばれる。
【0003】
【特許文献1】特開平5−130987号公報(第2−5頁、図1−6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のビームハードニング補正は、扇状のX線ビームに適応したものとなっているため、コーン(cone)状のX線ビームのビームハードニング効果を適切に補正することができない。
【0005】
そこで、本発明の課題は、コーン状のX線ビームのビームハードニング効果を適切に補正する装置、および、そのような信号補正装置を備えたX線CT装置を実現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するためのひとつの観点での発明は、対象を透過したコーン状のX線ビームをその広がりの方向に2次元的に配置された複数の検出素子を持つX線検出器で検出した信号に対してビームハードニング効果を補正するための装置であって、前記検出素子の2次元配列の互いに垂直な2方向においてそれぞれ前記信号のビームハードニング効果を補正する補正手段、を具備することを特徴とする信号補正装置である。
【0007】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、コーン状のX線ビームに基づく撮影の対象についての複数ビューの投影信号をX線ビームの広がりの方向に2次元的に配置された複数の検出素子を持つX線検出器を通じて獲得する信号獲得手段と、前記投影信号について前記検出素子の2次元配列の互いに垂直な2方向においてそれぞれビームハードニング効果を補正する補正手段と、前記補正後の投影信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とするX線CT装置である。
【0008】
上記各観点での発明では、検出素子の2次元配列の互いに垂直な2方向においてそれぞれ信号のビームハードニング効果を補正するので、コーン状のX線ビームのビームハードニング効果を適切に補正すことができる。
【0009】
前記補正手段は、前記複数の検出素子ごとに個々に定められた補正係数を用いて補正することが、精密な補正を行う点で好ましい。
【0010】
前記補正手段は、前記複数の検出素子のうちの予め定められたものについては個々に定められた補正係数を用いて補正を行い、それ以外のものについては前記補正係数から計算された補正係数を用いて補正することが、記憶する補正係数の量を削減する点で好ましい。
【0011】
前記予め定められた検出素子は、2次元配列における互いに垂直な2方向にそれぞれ連なる複数の検出素子であることが、補正係数の計算を容易にする点で好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1にX線CT装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0013】
図1に示すように、本装置は、走査ガントリ(gantry)2、撮影テーブル(table)4および操作コンソール(console)6を備えている。走査ガントリ2はX線管20を有する。X線管20から放射された図示しないX線は、コリメータ(collimator)22によりコーン状のX線ビームとなるように成形され、X線検出器24に照射される。
【0014】
X線検出器24は、コーン状のX線ビームの広がりの方向に2次元アレイ(array)状に配列された複数の検出素子を有する。X線検出器24は、本発明におけるX線検出器の実施の形態の一例である。X線検出器24の構成については後にあらためて説明する。X線管20、コリメータ22およびX線検出器24は、X線照射・検出装置を構成する。X線照射・検出装置については後にあらためて説明する。
【0015】
X線検出器24にはデータ収集部26が接続されている。データ収集部26はX線検出器24の個々の検出素子の検出信号をディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0016】
X線管20からのX線の照射は、X線コントローラ(controller)28によって制御される。なお、X線管20とX線コントローラ28との接続関係については図示を省略する。コリメータ22は、コリメータコントローラ30によって制御される。なお、コリメータ22とコリメータコントローラ30との接続関係については図示を省略する。
【0017】
以上のX線管20からコリメータコントローラ30までのものが、走査ガントリ2の回転部34に搭載されている。回転部34の回転は、回転コントローラ36によって制御される。なお、回転部34と回転コントローラ36との接続関係については図示を省略する。
【0018】
撮影テーブル4は、図示しない撮影の対象を走査ガントリ2のX線照射空間に搬入および搬出するようになっている。対象とX線照射空間との関係については後にあらためて説明する。
【0019】
操作コンソール6はデータ処理装置60を有する。データ処理装置60は、例えばコンピュータ(computer)等によって構成される。データ処理装置60には、制御インタフェース(interface)62が接続されている。制御インタフェース62には、走査ガントリ2と撮影テーブル4が接続されている。データ処理装置60は制御インタフェース62を通じて走査ガントリ2および撮影テーブル4を制御する。
【0020】
走査ガントリ2内のデータ収集部26、X線コントローラ28、コリメータコントローラ30および回転コントローラ36が、制御インタフェース62を通じて制御される。なお、それら各部と制御インタフェース62との個別の接続については図示を省略する。
【0021】
データ処理装置60には、また、データ収集バッファ64が接続されている。データ収集バッファ64には、走査ガントリ2のデータ収集部26が接続されている。データ収集部26で収集された透過X線データがデータ収集バッファ64を通じてデータ処理装置60に入力される。
【0022】
データ処理装置60は、データ収集バッファ64を通じて収集した複数ビュー(view)の透過X線データを用いて画像再構成を行う。画像再構成には、例えばフィルタード・バックプロジェクション(filtered back projection)法等が用いられる。データ処理装置60は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例である。
【0023】
データ処理装置60には、また、記憶装置66が接続されている。記憶装置66は各種のデータやプログラム(program)等を記憶している。データ処理装置60が記憶装置66に記憶されたプログラムを実行することにより、撮影実行に関わる各種のデータ処理が行われる。
【0024】
データ処理装置60には、また、表示装置68および操作装置70が接続されている。表示装置68は、データ処理装置60から出力される再構成画像やその他の情報を表示する。操作装置70は、使用者によって操作され、各種の指示や情報等をデータ処理装置60に入力する。使用者は表示装置68および操作装置70を使用してインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0025】
図2に、X線検出器24の模式的構成を示す。同図に示すように、X線検出器24は、複数のX線検出素子24(ik)を2次元アレイ状に配列した多チャンネル(channel)のX線検出器となっている。複数のX線検出素子24(ik)は、全体として、円筒凹面状に湾曲したX線入射面を形成する。
【0026】
iはチャンネル番号であり例えばi=1,2,・・・,1000である。kは列番号であり例えばk=1,2,・・・,32である。X線検出素子24(ik)は、列番号kが同一なもの同士でそれぞれ検出素子列を構成する。なお、X線検出器24の検出素子列は32列に限るものではなく、適宜の複数であってよい。
【0027】
X線検出素子24(ik)は、例えばシンチレータ(scintillator)とフォトダイオード(photo diode)の組み合わせによって構成される。なお、これに限るものではなく、例えばカドミウム・テルル(CdTe)等を利用した半導体X線検出素子、あるいは、キセノン(Xe)ガスを利用した電離箱型のX線検出素子であってよい。
【0028】
図3に、X線照射・検出装置におけるX線管20とコリメータ22とX線検出器24の相互関係を示す。なお、図3の(a)は走査ガントリ2の正面から見た状態を示す図、(b)は側面から見た状態を示す図である。同図に示すように、X線管20から放射されたX線は、コリメータ22によりコーン状のX線ビーム400となるように成形されてX線検出器24に照射される。以下、X線ビーム400をコーンビームX線ともいう。
【0029】
図3の(a)では、コーンビームX線400のi方向の広がりを示す。i方向は、X線検出器24における検出素子列のチャンネルの配列方向である。(b)ではコーンビームX線400のk方向の広がりを示す。k方向は、X線検出器24における検出素子列の並設方向である。
【0030】
このようなコーンビームX線400に体軸を交差させて、例えば図4に示すように、撮影テーブル4に載置された対象8がX線照射空間に搬入される。走査ガントリ2は、内部にX線照射・検出装置を包含する筒状の構造になっている。
【0031】
X線照射空間は走査ガントリ2の筒状構造の内側空間に形成される。コーンビームX線400によってスライス(slice)された対象8の像がX線検出器24に投影される。X線検出器24によって、対象8を透過したX線が検出される。対象8に照射するコーンビームX線400のk方向の広がりthは、コリメータ22のアパーチャ(aperture)の開度により調節される。
【0032】
X線管20、コリメータ22およびX線検出器24からなるX線照射・検出装置は、それらの相互関係を保ったまま対象8の体軸の周りを連続的に回転(スキャン:scan)する。これによって、アキシャルスキャン(axial scan)が行われる。
【0033】
X線照射・検出装置の回転に並行して、矢印42で示すように撮影テーブル4を対象8の体軸方向に連続的に移動させた場合は、X線照射・検出装置は、対象8に関して相対的に、対象8を包囲する螺旋状の軌道に沿って旋回することになる。これによっていわゆるヘリカルスキャン(helical scan)が行われる。
【0034】
なお、X線検出器24が対象8を包囲する円環状の構造を持つものである場合は、X線検出器24は固定としX線管20とコリメータ22からなるX線照射装置だけを回転させるようにしてもよい。
【0035】
X線照射・検出装置の1回転当たり、複数(例えば1000程度)のビューの透過X線データが収集される。透過X線データは、X線検出器24の各検出素子列ごとに行われる。透過X線データの収集は、X線検出器24−データ収集部26−データ収集バッファ64の系列によって行われる。データ収集に関わる、走査ガントリ2は、本発明における信号獲得手段の実施の形態の一例である。
【0036】
図5に、本装置の動作のフロー(flow)図を示す。同図に示すように、ステップ(step)501で、スキャンが行われる。このスキャンはアキシャルスキャンまたはヘリカルスキャンである。
【0037】
次に、ステップ503で、ローデータ(raw data)取り込みが行われる。これによって、記憶装置66にローデータすなわち透過X線データが取り込まれる。
【0038】
次に、ステップ505で、前処理が行われる。これによって、ローデータに対するノイズ(noise)除去や感度補正等、適宜の処理が行われる。前処理はデータ処理装置60によって行われる。
【0039】
次に、ステップ507で、ビームハードニング補正が行われる。ビームハードニング補正は、コーンビームX線400の線質硬化の影響を補正する処理である。ビームハードニング補正は、X線検出器24のチャンネル方向における補正と、X線検出器24の検出素子列の並設方向における補正がそれぞれ行われる。ビームハードニング補正もデータ処理装置60によって行われる。ビームハードニング補正については、後にあらためて説明する。
【0040】
次に、ステップ509で投影データ作成が行われ、ステップ711で逆投影が行われ、ステップ713で画像化が行われる。これらはいずれもデータ処理装置60によって行われる。
【0041】
ステップ507におけるビームハードニング補正が、X線検出器24のチャンネル方向と、X線検出器24の検出素子列の並設方向におけるにおいてそれぞれ行われるので、コーンビームX線を用いながらも、品質の良い画像を得ることができる。
【0042】
ステップ507におけるビームハードニング補正について説明する。以下、X線検出器24のチャンネル方向における補正をi方向の補正ともいい、検出素子列の並設方向における補正をk方向の補正ともいう。また、ビームハードニング補正をBH補正ともいう。
【0043】
図6に、BH補正に着目した本装置の機能ブロック図を示す。同図に示すように、本装置はBH補正部602を有する。BH補正部602は、入力データIhをBH補正した補正データIcを出力する。BH補正部602は、本発明における補正手段の実施の形態の一例である。
【0044】
BH補正は次式によって行われる。
【0045】
【数1】
【0046】
ここで、B0〜B3は補正係数である。これら補正係数は、予め適正な値が求められ、補正係数テーブル(table)604に登録されている。補正係数を求める技術は既知である。補正係数テーブル604は記憶装置66に記憶される。
【0047】
BH補正部602は、補正係数テーブル604中の係数を使用して、上式によるBH補正を行う。補正係数は、X線管20の管電圧や撮影のフィールド・オブ・ビュー(FOV:Field of View)あるいは再構成画像のスライス厚ごとにそれぞれ適切な値が登録されており、撮影条件に応じて該当する補正係数が使用される。
【0048】
補正係数は、例えば、X線検出器24の検出素子列ごとに用意される。この様子を図7の(a)に示す。同図に示すように、補正係数は係数群1〜Kとして用意される。
【0049】
係数群1は検出素子列1(k=1)用の係数群であり、検出素子列1の個々のチャンネルごとの補正係数B0〜B3の集まりである。これらの補正係数は、検出素子列1を通じて得られた各チャンネルのデータのBH補正に用いられる。
【0050】
以下同様に、係数群2〜Kは、それぞれ検出素子列2〜K用の係数群であり、それぞれ、検出素子列2〜Kの個々のチャンネルごとの補正係数B0〜B3の集まりである。これらの補正係数は、検出素子列2〜Kを通じて得られたデータのBH補正にそれぞれ用いられる。
【0051】
このように、補正係数として、検出素子列ごとに適正化されたものを用いることにより、i方向におけるビームハードニングに加えて、k方向におけるビームハードニングも補正することができる。また、係数群1〜Kによって、X線検出器24における全ての検出素子列の全てのチャンネルの補正係数が与えられるので、BH補正は精密に行われる。
【0052】
なお、補正係数は、個々の検出素子列ごとに持つ代わりに、例えばX線検出器24の中心に関して片側の列のものだけを用意し、反対側の列については、それぞれ対称的な列についての補正係数を利用するようにしてもよい。このようにすることにより、補正係数テーブル604におけるデータ数を削減することができる。
【0053】
また、補正係数は、個々のチャンネルごとに持つ代わりに、例えば1つおきに持ち、間のチャンネルについては補間によって補正係数を生成するようにしてもよい。このようにすることにより、補正係数テーブル604におけるデータ数を削減することができる。なお、補正係数を持つチャンネルは1つおきに限るものではなく、適宜のスキップ(skip)数であってよい。
【0054】
補間の代わりに関数フィッティング(fitting)を行い、その関数に基づいて補正係数を生成するようにしてもよい。これによって、補正係数テーブルを不要にすることが可能となる。
【0055】
係数群は、(b)に示すように、例えば1つおきの検出素子列1,3,・・・,Jごとに用意し、それらの間の検出素子列2,4,・・・に関する係数群は、検出素子列1,3,・・・,Jの係数群から補間演算によって求めるようにしてもよい。このようにすることにより、補正係数テーブル604におけるデータ数を削減することができる。なお、係数群は1つおきに限るものではなく、適宜のスキップ数であってよい。補間の代わりに関数フィッティングを行い、その関数に基づいて補正係数を生成するようにしてもよいのはもちろんである。
【0056】
係数群は、(c)に示すように、例えば係数群Aと係数群Bの2群だけとしてもよい。係数群Aは、例えば、X線検出器24における中央の検出素子列の各検出素子用のものである。係数群Bは、X線検出器24の全検出素子列における中央の検出素子用のものである。
【0057】
係数群Aは、X線検出器24のk方向の中央において、コーンビームX線400のi方向におけるビームハードニングを補正するための係数となる。係数群Bは、X線検出器24のi方向の中央において、コーンビームX線400のk方向におけるビームハードニングを補正するための係数となる。
【0058】
すなわち、係数群A,Bは、互いに垂直な2方向におけるコーンビームX線400のビームハードニングをそれぞれ補正するための係数となる。このような関係にある2群の係数から、X線検出器24における他の全ての個所の検出素子用の係数を計算によって合成することが可能である。したがって、補正係数テーブル604に用意するデータ数を最小限にすることができる。このような補正係数の持ち方は、X線検出器24が例えばフラットパネル・ディテクタ(flat panel detector)等のように、検出セル(cell)が平面上に2次元マトリクスをなして配置されているものである場合に特に好適である。
【0059】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、コーン状のX線ビームのビームハードニング効果を適切に補正する装置、および、そのような信号補正装置を備えたX線CT装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】X線検出器の構成を示す図である。
【図3】X線照射・検出装置の構成を示す図である。
【図4】X線照射・検出装置と対象との関係を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置の機能ブロック図である。
【図7】補正係数テーブルの構成を示す図である。
【符号の説明】
2 走査ガントリ
20 X線管
22 コリメータ
24 X線検出器
26 データ収集部
28 X線コントローラ
30 コリメータコントローラ
34 回転部
36 回転コントローラ
4 撮影テーブル
6 操作コンソール
60 データ処理装置
62 制御インタフェース
64 データ収集バッファ
66 記憶装置
68 表示装置
70 操作装置
8 対象
400 X線ビーム
602 BH補正部
604 補正係数テーブル
Claims (8)
- 対象を透過したコーン状のX線ビームをその広がりの方向に2次元的に配置された複数の検出素子を持つX線検出器で検出した信号に対してビームハードニング効果を補正するための装置であって、
前記検出素子の2次元配列の互いに垂直な2方向においてそれぞれ前記信号のビームハードニング効果を補正する補正手段、
を具備することを特徴とする信号補正装置。 - 前記補正手段は、前記複数の検出素子ごとに個々に定められた補正係数を用いて補正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号補正装置。 - 前記補正手段は、前記複数の検出素子のうちの予め定められたものについては個々に定められた補正係数を用いて補正を行い、それ以外のものについては前記補正係数から計算された補正係数を用いて補正する、
ことを特徴とする請求項1に記載の信号補正装置。 - 前記予め定められた検出素子は、2次元配列における互いに垂直な2方向にそれぞれ連なる複数の検出素子である、
ことを特徴とする請求項3に記載の信号補正装置。 - コーン状のX線ビームに基づく撮影の対象についての複数ビューの投影信号をX線ビームの広がりの方向に2次元的に配置された複数の検出素子を持つX線検出器を通じて獲得する信号獲得手段と、
前記投影信号について前記検出素子の2次元配列の互いに垂直な2方向においてそれぞれビームハードニング効果を補正する補正手段と、
前記補正後の投影信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、
を具備することを特徴とするX線CT装置。 - 前記補正手段は、前記複数の検出素子ごとに個々に定められた補正係数を用いて補正する、
ことを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。 - 前記補正手段は、前記複数の検出素子のうちの予め定められたものについては個々に定められた補正係数を用いて補正を行い、それ以外のものについては前記補正係数から計算された補正係数を用いて補正する、
ことを特徴とする請求項5に記載のX線CT装置。 - 前記予め定められた検出素子は、2次元配列における互いに垂直な2方向にそれぞれ連なる複数の検出素子である、
ことを特徴とする請求項7に記載のX線CT装置。
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