JP2004097386A - 電気湯沸かし器 - Google Patents
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Abstract
【課題】内容器内の液体を加熱部により沸騰状態まで加熱した直後に、電動ポンプを駆動し内容器内の液体を出湯する際、内容器出口や、電動ポンプの吸い込み口内、インペラ等に気泡が充満し出湯不可能状態になる事が課題であった。
【解決手段】一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気湯沸かし器の、電動ポンプの泡がみ現象防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来例の電気湯沸かし器の構成を示す図である。従来の電気湯沸かし器は、外装本体に内包され、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、内容器内の液体を加熱部により沸騰状態まで加熱した直後に、電動ポンプを駆動し内容器内の液体を出湯する際、内容器出口や、電動ポンプの吸い込み口内、インペラ等に気泡が充満し出湯不可能状態になることがある。
【0004】
この気泡発生の一つの原因に、加熱部により加熱された内容器の加熱部近傍は、沸騰直後は、加熱部からの熱や余熱により沸騰状態が継続し水蒸気の気泡が発生している。出湯操作のため電動ポンプが駆動されることにより、内容器内の液体は気泡とともに内容器出口から出湯管路に入る。この水蒸気の泡は内容器出口や、吸い込み口内、ポンプケース内等に時間とともに充満するとともに、浮力、表面張力、吸い込み圧等のバランスや、インペラの遠心分離作用等により滞留する。
【0005】
内容器出口や吸い込み口内に充満・滞留した泡は、出湯管路をふさぐ事になり出湯管路の圧損となる。一方、ポンプケース内に充満・滞留した泡は内部の圧損になると同時に、特に遠心式の電動ポンプでは媒体の密度低下による遠心力の低下となり、出湯性能は大幅に低下し出湯不可能となる。
【0006】
本発明は、上記の従来の課題を解決するもので、内容器内の内容器出口近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従来の課題を解決するために本発明の電気湯沸かし器は、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることを目的とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、外装本体に内包され、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に、高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0009】
請求項2記載の発明は、特に請求項1記載の前記堰は、堰側壁に堰内部と堰外部を連通する開口部を有した事により、堰の高さ以下の水位まで内容器内の液体を出湯可能となり残水の低減が可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、特に請求項2記載の堰側壁の開口部を、堰側壁の加熱部に面した側と対抗した面に設けた事により、加熱部近傍で発生した気泡が開口部から内容器出口、出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1から3記載の前記堰を、内容器と別体とし、取り外し可能とした事により容易に製造及びメンテナンス性の向上がはかれる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、堰は、フィルタと一体とした事により、メンテナンス制の向上と、工数削減がはかれる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、堰は、内容器出口あるいは電動ポンプの吸い込み口に挿入し固定される構成とした事により、フィルタでの簡便な固定構成や、堰の内容器出口あるいは吸い込み口への挿入代により、内容器に設けられた加熱部からの熱や余熱が、内容器出口内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として内容器出口内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより再沸騰を防止することが可能となる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、堰は、樹脂などの低熱伝導率材で構成した事により、内容器に設けられた加熱部からの熱や余熱が、堰内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として堰内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより沸騰あるいは再沸騰を防止することが可能となる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、堰を電動ポンプの吸い込み口と一体に構成した事により簡単な構成で実現が可能になる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)
図1(a)に示すように、外装本体1に内包され、一部に加熱部2を有した液体を貯めるための内容器3と、内容器底部4の内容器出口5に接続され途中に電動ポンプ6を設けた出湯管路7を有した電気湯沸かし器8において、図1(b)に示すように、内容器3内の内容器出口5近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰9を設けた構成である。
【0017】
以上の構成の動作を説明する。電気湯沸かし器8の内容器3の底部は沸騰直後、内容器3に設けられた加熱部2からの熱や余熱により高温となっていて沸騰状態の継続により水蒸気の気泡が発生し続けている。電動ポンプ6を駆動し出湯操作を行う際、沸騰直後に加熱部2近傍で発生した気泡は、内容器出口5から出湯管路7に直接入るのを堰9により妨げられ、浮力により内容器3の上方に向かうため、電動ポンプ6内に気泡が侵入しにくくなり、電気湯沸かし器8を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0018】
また、前記堰9は、堰側壁10に堰9内部と堰9外部を連通する開口部11を有した事により、堰9の高さ以下の水位まで内容器3内の液体を出湯可能となりまた、開口部11の位置や大きさにより侵入する気泡の大きさを規制することが可能となるため、電気湯沸かし器8を沸騰直後でも安定して出湯可能としながら残水の低減が可能となる。
【0019】
更に、堰側壁10の連通孔11aあるいはスリット11bを、堰側壁10の加熱部2に面した側と対抗した面に設けた事により、加熱部2近傍で発生した気泡が連通孔11aあるいはスリット11bから内容器出口5、出湯管路7に入るのを防止し、電気湯沸かし器8を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0020】
なお、前記堰9は、内容器3と別体とし、内容器3あるいは内容器出口5から取り外し可能とした事により、使用者が、内容器3の底部や堰9に堆積付着する水のスケールが容易に洗浄可能となり、メンテナンス性の向上と、気泡の発生源の一つであるスケールの低減がはかれる。
【0021】
また、図2(a)に示すように、堰9は、フィルタ12と一体とした事により、使用者が、内容器3の底部や堰9、フィルタ12に堆積付着する水のスケールが容易に洗浄可能となり、メンテナンス性の向上と、気泡の発生源の一つであるスケールの低減がはかれる。
【0022】
さらに、図2(b)に示すように、堰9は、内容器出口5あるいは電動ポンプ6の吸い込み口13に挿入し固定される構成とした事により、フィルタ12での簡便な固定構成や、堰9の内容器出口5あるいは吸い込み口13へのシール14により、内容器3に設けられた加熱部2からの熱や余熱が、内容器出口5内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として内容器出口5内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより再沸騰を防止することが可能となる。
【0023】
また、堰9は、樹脂などの低熱伝導率材で構成した事により、内容器3に設けられた加熱部2からの熱や余熱が、堰9内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として堰9内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより沸騰あるいは再沸騰を防止することが可能となる。
【0024】
なお、図3に示すように、堰9を電動ポンプ6の吸い込み口13と一体に構成した事により簡単な構成で実現することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に高さ5mm以上の堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の側面断面図
(b)同部分断面図
【図2】(a)本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の部分断面図
(b)本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の部分断面図
【図3】本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の部分断面図
【図4】従来例を示す電気湯沸かし器の側面断面図
【符号の説明】
1 外装本体
2 加熱部
3 内容器
4 内容器底部
5 内容器出口
6 電動ポンプ
7 出湯管路
8 電気湯沸かし器
9 堰
10 堰側壁
11 開口部
12 フィルタ
13 吸い込み口
14 シール
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気湯沸かし器の、電動ポンプの泡がみ現象防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来例の電気湯沸かし器の構成を示す図である。従来の電気湯沸かし器は、外装本体に内包され、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、内容器内の液体を加熱部により沸騰状態まで加熱した直後に、電動ポンプを駆動し内容器内の液体を出湯する際、内容器出口や、電動ポンプの吸い込み口内、インペラ等に気泡が充満し出湯不可能状態になることがある。
【0004】
この気泡発生の一つの原因に、加熱部により加熱された内容器の加熱部近傍は、沸騰直後は、加熱部からの熱や余熱により沸騰状態が継続し水蒸気の気泡が発生している。出湯操作のため電動ポンプが駆動されることにより、内容器内の液体は気泡とともに内容器出口から出湯管路に入る。この水蒸気の泡は内容器出口や、吸い込み口内、ポンプケース内等に時間とともに充満するとともに、浮力、表面張力、吸い込み圧等のバランスや、インペラの遠心分離作用等により滞留する。
【0005】
内容器出口や吸い込み口内に充満・滞留した泡は、出湯管路をふさぐ事になり出湯管路の圧損となる。一方、ポンプケース内に充満・滞留した泡は内部の圧損になると同時に、特に遠心式の電動ポンプでは媒体の密度低下による遠心力の低下となり、出湯性能は大幅に低下し出湯不可能となる。
【0006】
本発明は、上記の従来の課題を解決するもので、内容器内の内容器出口近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
従来の課題を解決するために本発明の電気湯沸かし器は、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることを目的とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、外装本体に内包され、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に、高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0009】
請求項2記載の発明は、特に請求項1記載の前記堰は、堰側壁に堰内部と堰外部を連通する開口部を有した事により、堰の高さ以下の水位まで内容器内の液体を出湯可能となり残水の低減が可能となる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、特に請求項2記載の堰側壁の開口部を、堰側壁の加熱部に面した側と対抗した面に設けた事により、加熱部近傍で発生した気泡が開口部から内容器出口、出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1から3記載の前記堰を、内容器と別体とし、取り外し可能とした事により容易に製造及びメンテナンス性の向上がはかれる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、堰は、フィルタと一体とした事により、メンテナンス制の向上と、工数削減がはかれる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、堰は、内容器出口あるいは電動ポンプの吸い込み口に挿入し固定される構成とした事により、フィルタでの簡便な固定構成や、堰の内容器出口あるいは吸い込み口への挿入代により、内容器に設けられた加熱部からの熱や余熱が、内容器出口内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として内容器出口内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより再沸騰を防止することが可能となる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、堰は、樹脂などの低熱伝導率材で構成した事により、内容器に設けられた加熱部からの熱や余熱が、堰内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として堰内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより沸騰あるいは再沸騰を防止することが可能となる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、堰を電動ポンプの吸い込み口と一体に構成した事により簡単な構成で実現が可能になる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)
図1(a)に示すように、外装本体1に内包され、一部に加熱部2を有した液体を貯めるための内容器3と、内容器底部4の内容器出口5に接続され途中に電動ポンプ6を設けた出湯管路7を有した電気湯沸かし器8において、図1(b)に示すように、内容器3内の内容器出口5近傍に高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰9を設けた構成である。
【0017】
以上の構成の動作を説明する。電気湯沸かし器8の内容器3の底部は沸騰直後、内容器3に設けられた加熱部2からの熱や余熱により高温となっていて沸騰状態の継続により水蒸気の気泡が発生し続けている。電動ポンプ6を駆動し出湯操作を行う際、沸騰直後に加熱部2近傍で発生した気泡は、内容器出口5から出湯管路7に直接入るのを堰9により妨げられ、浮力により内容器3の上方に向かうため、電動ポンプ6内に気泡が侵入しにくくなり、電気湯沸かし器8を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0018】
また、前記堰9は、堰側壁10に堰9内部と堰9外部を連通する開口部11を有した事により、堰9の高さ以下の水位まで内容器3内の液体を出湯可能となりまた、開口部11の位置や大きさにより侵入する気泡の大きさを規制することが可能となるため、電気湯沸かし器8を沸騰直後でも安定して出湯可能としながら残水の低減が可能となる。
【0019】
更に、堰側壁10の連通孔11aあるいはスリット11bを、堰側壁10の加熱部2に面した側と対抗した面に設けた事により、加熱部2近傍で発生した気泡が連通孔11aあるいはスリット11bから内容器出口5、出湯管路7に入るのを防止し、電気湯沸かし器8を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【0020】
なお、前記堰9は、内容器3と別体とし、内容器3あるいは内容器出口5から取り外し可能とした事により、使用者が、内容器3の底部や堰9に堆積付着する水のスケールが容易に洗浄可能となり、メンテナンス性の向上と、気泡の発生源の一つであるスケールの低減がはかれる。
【0021】
また、図2(a)に示すように、堰9は、フィルタ12と一体とした事により、使用者が、内容器3の底部や堰9、フィルタ12に堆積付着する水のスケールが容易に洗浄可能となり、メンテナンス性の向上と、気泡の発生源の一つであるスケールの低減がはかれる。
【0022】
さらに、図2(b)に示すように、堰9は、内容器出口5あるいは電動ポンプ6の吸い込み口13に挿入し固定される構成とした事により、フィルタ12での簡便な固定構成や、堰9の内容器出口5あるいは吸い込み口13へのシール14により、内容器3に設けられた加熱部2からの熱や余熱が、内容器出口5内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として内容器出口5内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより再沸騰を防止することが可能となる。
【0023】
また、堰9は、樹脂などの低熱伝導率材で構成した事により、内容器3に設けられた加熱部2からの熱や余熱が、堰9内部を通過する液体に伝導するのを押さえ、結果として堰9内部を通過する液体の温度の上昇を抑えることにより沸騰あるいは再沸騰を防止することが可能となる。
【0024】
なお、図3に示すように、堰9を電動ポンプ6の吸い込み口13と一体に構成した事により簡単な構成で実現することも可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に高さ5mm以上の堰を設けたことにより、沸騰直後に加熱部近傍で発生した気泡が内容器出口から出湯管路に入るのを防止し、電気湯沸かし器を沸騰直後でも安定して出湯可能とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の側面断面図
(b)同部分断面図
【図2】(a)本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の部分断面図
(b)本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の部分断面図
【図3】本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の部分断面図
【図4】従来例を示す電気湯沸かし器の側面断面図
【符号の説明】
1 外装本体
2 加熱部
3 内容器
4 内容器底部
5 内容器出口
6 電動ポンプ
7 出湯管路
8 電気湯沸かし器
9 堰
10 堰側壁
11 開口部
12 フィルタ
13 吸い込み口
14 シール
Claims (8)
- 外装本体に内包され、一部に加熱部を有した液体を貯めるための内容器と、内容器底部の内容器出口に接続され途中に電動ポンプを設けた出湯管路を有した電気湯沸かし器において、内容器内の内容器出口近傍に、高さ方向に少なくとも加熱部表面以上の高さを有した堰を設けたことを特徴とする電気湯沸かし器。
- 前記堰は、堰側壁に堰内部と堰外部を連通する開口部を有した請求項1記載の電気湯沸かし器。
- 前記堰側壁の開口部は、堰側壁の加熱部に面した側と対抗した面に設けた請求項2記載の電気湯沸かし器。
- 前記堰は、内容器と別体とし取り外し可能とした請求項3記載の電気湯沸かし器。
- 前記堰は、フィルタと一体とした請求項4記載の電気湯沸かし器。
- 前記堰は、内容器出口あるいは電動ポンプの吸い込み口に挿入し固定される構成とした請求項4、5記載の電気湯沸かし器。
- 前記堰は、樹脂などの低熱伝導率材で構成した請求項4から6記載の電気湯沸かし器。
- 前記堰を、電動ポンプの吸い込み口と一体に構成した請求項3記載の電気湯沸かし器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261585A JP2004097386A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 電気湯沸かし器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002261585A JP2004097386A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 電気湯沸かし器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004097386A true JP2004097386A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32261919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002261585A Withdrawn JP2004097386A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 電気湯沸かし器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004097386A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102885576A (zh) * | 2012-10-13 | 2013-01-23 | 余俊忠 | 一种即热式电煮水器 |
US9212827B2 (en) | 2009-12-21 | 2015-12-15 | Strix Limited | Flow heaters |
US9723947B2 (en) | 2009-05-20 | 2017-08-08 | Strix Limited | Heaters |
-
2002
- 2002-09-06 JP JP2002261585A patent/JP2004097386A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9723947B2 (en) | 2009-05-20 | 2017-08-08 | Strix Limited | Heaters |
US9212827B2 (en) | 2009-12-21 | 2015-12-15 | Strix Limited | Flow heaters |
CN102885576A (zh) * | 2012-10-13 | 2013-01-23 | 余俊忠 | 一种即热式电煮水器 |
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