WO2006004051A1

WO2006004051A1 - 高周波調理器

Info

Publication number: WO2006004051A1
Application number: PCT/JP2005/012224
Authority: WO
Inventors: Ikuhiro Inada; Tomotaka Nobue; Yuji Hayakawa
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-07-02
Filing date: 2005-07-01
Publication date: 2006-01-12
Also published as: EP1767861A4; EP1767861B1; EP1767861A1; US20080073338A1; US7947934B2

Abstract

　設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる高周波調理器を提供する。　高周波調理器１０は、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク１３を備え、加熱室内に高周波と蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器１０であり、水タンク１３が、加熱室を有する高周波調理器本体１１の下方に、前面に向けて着脱自在に組み付けられており、水タンク１３に一体的に組み付けられたトレイ１２を有する。

Description

明細書

高周波調理器

技術分野

[0001] 本発明は、高周波と蒸気とを組み合わせて被加熱物を加熱処理する高周波調理器に関する。

背景技術

[0002] 従来の高周波調理器の一例として、水タンクを高周波調理器本体の側部に配置した高周波調理器が知られている (例えば、特許文献 1参照)。

[0003] 特許文献 1に開示された高周波調理器は、被加熱物を収容する加熱室に、高周波（マイクロ波）と蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する加熱調理器であり、高周波を発生する高周波発生部としてのマグネトロンと、加熱室内で蒸気を発生する蒸気発生部と、加熱室内の空気を撹拌'循環させる循環ファンと、加熱室内を循環する空気を加熱する室内気加熱ヒータとしてのコンペクシヨンヒータと、加熱室の壁面に設けた検出用孔を通じて加熱室内の温度を検出する赤外線センサと、蒸気発生部へ水を供給するための水タンクとを備えている。

[0004] 特許文献 1の高周波調理器では、水タンクが、高周波調理器本体の側壁内に脱着自在に収納されている。水タンクは薄型の矩形状であり、上部が開口され、蓋を有している。蓋には取水管取付け部が設けられており、取水管取付け部の下方には蓋を貫通して底面付近まで延びる取水管が設けられて、る。

特許文献 1 :特開 2004— 011995号公報（図 1)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] ところが、上記特許文献 1では、高周波調理器本体の側壁内に収納された水タンク力加熱室およびコンペクシヨンヒータに隣接しているために、内部に貯蔵された水が加熱される虞れがある。そのために、水が加熱しないようにするための断熱材を必要として、コスト面で不利になりうる。

また、水タンクが、高周波調理器本体の側壁内に着脱自在に収納されているために、水タンクを取り出す際のスペースを必要とするので、高周波調理器の側部を壁に寄せて設置することができず、設置性が悪い。

ところで、図 11に示すように、上記特許文献 1と同様にして、水タンク 101を側部に配置した高周波調理器 100がある。図 11では上下を反転して示している。高周波調理器 100は、高周波調理器本体 102の底面 103に形成された凹部 104に、モータ 1 05を中心として、このモータ 105の回りに、マグネトロン 106と、制御板 107と、インバータ 108と、循環ファン 109と、ヒータ 110と、力もなる電子機器 111が取り付けられている。そして、凹部 104には、底板 112がねじ止めされ、底板 112の四方にゴム脚 11 3が取り付けられる。

また、高周波調理器 100では、ドア 114の下方にトレイ 115が取り付けられている。このトレィ 115は、加熱室 116内に高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドア 114が開けられた際に、加熱室 116内の蒸気が結露水となって流れ出てくるのを受け取るようになつている。トレイ 115は、ドア 114が開けられてから取り出される。

高周波調理器 100では、循環ファン 109を作動させることにより、前面下側から空気を吸い込んでマグネトロン 106を冷却し、さらに横方向に排出してインバータ 108 を冷却する。

そして、このような高周波調理器 100においても、水タンク 101が高周波調理器本体 102の側壁 117内に収納されているために、上記特許文献 1と同様に、内部に貯蔵された水が加熱される虞れがあるとともに、側部を壁に寄せて設置することができない。

さらに、水タンク 101が、電子機器 111に対して上方に配置されているために、この水タンク 101に水漏れを生じた際に、下方に配置されている電子部品 111を損傷しかねない。

このような課題に対して、高周波調理器本体の下方に水タンクを配置することが考えられるが、以下のような問題を解消する必要がある。

すなわち、一般に高周波調理器は、漏波対策として適宜な絞り加工を施した鉄板等の金属板を溶接、カゝしめ等により接続して全体を覆っている。高周波調理器本体の下方には金属製の底板が設けられ、この底板内に電子機器等が収納されている。そして、高周波調理器本体の下方に水タンクを配置するにあたって、底板に設けた開口から内部に水タンクを収容する構造は、前述した漏波対策の点力好ましくない一方、底板のさらに下方に水タンクを配置する構造では、水タンクの厚み分、高周波調理器の全高が増加し、大型化する。

[0007] 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その第 1の目的は、設置性、取り扱い性および品質を向上できるとともに漏波を防止し、かつ、小型化を実現できる高周波調理器を提供することにある。

[0008] また、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その第 2の目的は、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる高周波調理器を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明の上記第 1の目的は、以下の構成により達成される。

(1) 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に設けられた底板に絞り加工を施すことにより載置面力も離れるように形成された凹部に、前記水タンクが前面に向けて着脱自在に配置されて!ヽることを特徴とする高周波調理器。

[0010] このように構成された高周波調理器においては、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクが高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されている。従って、水タンクが加熱室等に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されないとともに、側部を壁に寄せて設置できる。これらにより、設置性の向上を図ることができる。

さらに、高周波調理器本体の下方に設けられた底板に絞り加工を施すことにより載置面力離れるように形成された凹部に水タンクが配置されているため、漏波対策を阻害しな!、とともに、全高が増加しな、ため小型化できる。

[0011] (2) 前記水タンクが、前記高周波調理器本体の底部に収納された電子機器における冷却経路の上流側に配置されて、ることを特徴とする請求項 1に記載した高周波調理器。

[0012] このように構成された高周波調理器においては、高周波調理器本体の前面から後面に向けて設定される電子機器の冷却経路の上流側に水タンクが配置されるために、高周波調理器本体の前方力導入された冷却媒体が、水タンクを舐めることにより水タンク付近においてー且冷やされてから、電子機器側に送給されるので、より冷たくなつた冷却媒体によって電子機器を効率よく冷却することができ、冷却効率を向上させることがでさる。

[0013] (3) 前記水タンクの内底面が排出口に向力つて下がり勾配であることを特徴とする請求項 1に記載した高周波調理器。

[0014] このように構成された高周波調理器においては、前記水タンクの内底面が排出口に向力つて下がり勾配であるため、水タンク内の水を確実、かつ、最後まで排出口から排出でき、これにより安定して所望量の蒸気を生成できる。

[0015] (4) 前記水タンクの内底面が略船底形状であることを特徴とする請求項 3に記載した高周波調理器。

[0016] このように構成された高周波調理器においては、水タンクの内底面が略船底形状であるため、水タンクの内底面が平坦である場合に比較して、水タンク内の水を確実に排出口まで案内できる。

[0017] 次に、本発明の上記第 2の目的は、以下の構成により達成される。

(1) 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、前記水タンクが、前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に組み付けられており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有することを特徴とする高周波調理器。

[0018] このように構成された高周波調理器においては、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクおよびトレイが高周波調理器本体の下方に配置されているために、水タンクが加熱室等に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンクが、高周波調理器本体の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク力高周波調理器本体の底部に収納された電子機器に対して上方に配置されないために、電子機器を損傷することがない。また、水タンクおよびトレィを高周波調理器本体の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネルが開けられた際に、ドアパネルの内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイが水タンクに一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されて、るものと比較して、水タンクおよびトレィを一ヶ所に収納することができるので、無駄なスペースがなくなり、コンパクトにすることができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0019] (2) 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、前記水タンクが、前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有し、該トレイカ、前記水タンクの前方に配置されていることを特徴とする高周波調理器。

[0020] このように構成された高周波調理器においては、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクおよびトレイが高周波調理器本体の下方に配置されているために、水タンクが加熱室等に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンクが、高周波調理器本体の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク力高周波調理器本体の底部に収納された電子機器に対して上方に配置されないために、電子機器を損傷することがない。また、水タンクおよびトレィを高周波調理器本体の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネルが開けられた際に、ドアパネルの内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイが水タンクの前方に配置されているために、水タンクへの水の補給と、トレイの掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0021] (3) 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、前記水タンクが、前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有し、該トレイおよび前記水タンク力前記高周波調理器本体の前面側において左右に配置されていることを特徴とする高周波調理器。

[0022] このように構成された高周波調理器においては、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクおよびトレイが高周波調理器本体の下方に配置されているために、水タンクが加熱室等に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンクが、高周波調理器本体の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク力高周波調理器本体の底部に収納された電子機器に対して上方に配置されないために、電子機器を損傷することがない。また、水タンクおよびトレィを高周波調理器本体の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネルが開けられた際に、ドアパネルの内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイと、水タンクと、が高周波調理器本体の前面側において左右に配置されているために、水タンクを取り出すことなぐ左右のいずれかにある水タンクの前面側を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。

[0023] (4) 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、前記水タンクが、前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有し、該トレイおよび前記水タンク力前記高周波調理器本体の前面側において上下に配置されていることを特徴とする高周波調理器。

[0024] このように構成された高周波調理器においては、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクおよびトレイが高周波調理器本体の下方に配置されているために、水タンクが加熱室等に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンクが、高周波調理器本体の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク力高周波調理器本体の底部に収納された電子機器に対して上方に配置されないために、電子機器を損傷することがない。また、水タンクおよびトレィを高周波調理器本体の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネルが開けられた際に、ドアパネルの内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイと、水タンクと、が高周波調理器本体の前面側において上下に配置されているために、水タンクを取り出すことなぐ上下のいずれかにある水タンクの前面側を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。

発明の効果

[0025] 本発明の高周波調理器によれば、水タンク内の水が加熱される、設置性が悪い、電子機器を損傷しかねない、という問題を解消でき、これにより、設置性および品質の向上を図ることができるという効果が得られる。

[0026] また、本発明の高周波調理器によれば、水タンク内の水が加熱される、設置性が悪い、取り扱いがし難い、電子機器を損傷しかねない、という問題を解消でき、これにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができるという効果が得られる。図面の簡単な説明

[0027] [図 1]本発明に係る第 1実施形態の高周波調理器を説明する分解斜視図である。

[図 2]図 1に示した水タンクの断面図である。

[図 3] (a)は本発明に係る第 2実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け状態での外観斜視図、 (b)は (a)の水タンクの単体外観斜視図である。

[図 4] (a)は本発明に係る第 3実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け前の外観斜視図、（b)は（a)の水タンクとトレイとの組付け状態での断面図である。

[図 5] (a)は本発明に係る第 4実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け状態での外観斜視図、 (b)は（a)の水タンクとトレイとの組付け状態での断面図である。

[図 6] (a)は本発明に係る第 5実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け状態での外観斜視図、 (b)は (a)の水タンクの単体外観斜視図である。

[図 7]本発明に係る第 6実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け前の外観斜視図である。

[図 8]本発明に係る高周波調理器の変形例の高周波調理器本体と水タンクとの組付け前の断面図である。

[図 9]本発明に係る水タンクの変形例を示す要部斜視図である。

[図 10]本発明に係る水タンクとトレイとの組付け状態の変形例を示す模式図である。

[図 11]従来の高周波調理器の分解斜視図である。

符号の説明

[0028] 10, 40, 50, 60, 70, 80, 90 高周波調理器

11 高周波調理器本体

12, 41, 51, 61, 71, 81 トレイ

13, 42, 54, 62, 74, 82, 92 水タンク

16 電子機器

発明を実施するための最良の形態

[0029] 以下、本発明の高周波調理器に係る複数の好適な実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。

[0030] (第 1実施形態）

図 1は本発明に係る第 1実施形態の高周波調理器を説明する分解斜視図、図 2は図 1に示す水タンクの断面図である。

[0031] 図 1に示すように、本発明の第 1実施形態である高周波調理器 10は、高周波調理器本体 11と、トレイ 12と、水タンク 13と、から構成されており、トレイ 12と水タンク 13とが高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組付けられている。

[0032] 高周波調理本体 11は、底部の底板 14の上方部に、循環ファン 15を中心として、マグネトロン、制御板、インバータ、モータ、等力もなる電子機器（図 9参照） 16が取り付けられている。

[0033] 底板 14は、漏波対策として高周波調理器本体 11の下方を閉塞するものであり、周囲に 4個のねじ孔 17が形成されている。ねじ孔 17には、ねじ (不図示）が揷通され、それらねじが高周波調理器本体 11の下面にねじ込まれることにより、高周波調理器本体 11の底部に収納されている電子機器 16の下方を閉塞して高周波調理器本体 1 1に組み付けられる。

[0034] 底板 14の前面には、トレイ収納部 18と、水タンク収納部 19とが形成されている。

トレイ収納部 18は、トレイ 12を収納するものであって、高周波調理器本体 11の下方側において、 L字形状の凹状に形成されている。水タンク収納部 19は、水タンク 1

3を収納するものであって、トレイ収納部 18の中央部に、高周波調理器本体 11の後面に向けて深さを有する四角形の孔形状に形成されて!、る。

これらのトレイ収納部 18および水タンク収納部 19は、底板 14に絞り加工を施すことにより高周波調理器 10を載置する調理台等の載置面力も離れるように形成された凹部である。

したがって、トレイ 12および水タンク 13は、それぞれトレイ収納部 18および水タンク収納部 19に収容されることにより、底板 14の下方に配置されることになる。

そして、水タンク収納部 19の後板 20には、中央部にジョイント揷通孔 21が形成されており、ジョイント揷通孔 21の両側に複数の空気孔 22が形成されている。ジョイント揷通孔 21および空気孔 22は、高周波調理器本体 11の前面力も底板 14の上面である高周波調理本体 11の底部の凹部（図 9参照）内に連通されている。

[0035] トレイ 12は、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、高周波調理器本体 11の横幅と同等の幅寸法を有するとともに、予め定められた深さ寸法を有し、上方が開放されている。トレイ 12は、高周波調理器本体 11の前面からトレィ収納部 18に収められることにより、開放された上方部分がドアパネル 23の下側に配置される。それにより、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドァパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受け入れる。

[0036] 水タンク 13は、タンク本体 24と、蓋 25と、からなる。タンク本体 24は、トレイ 12と同様にして、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、トレイ 12の後板 26に一体的に結合されていて、上方が開放されている。タンク本体 24は、水を貯蔵してから高周波調理器本体 11の前面力水タンク収納部 19に収められることにより、高周波調理器本体 11の下方に配置される。これにより、タンク本体 24は、加熱室等に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されることがない。また、タンク本体 24は、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されないために、電子機器 16を損傷することがない。蓋 25は、タンク本体 24の上方に被着されることによって開放部分を覆う。タンク本体 24は、トレイ 12に一体成形されても良いし、別体に作成されてカゝら接着剤等によって接合されても良い。

[0037] そして、タンク本体 24の前面には、トレイ 12のほぼ中央部に連通接続された連通管 27が配置されている。また、タンク本体 24の後面には、タンク本体 24の内側に連通された円筒形状のジョイント 29が備えられている。ジョイント 29は、水タンク 13が水タンク収納部 19内に収められる際に、水タンク収納部 19のジョイント揷通孔 21に揷通されること〖こより、電子機器 16とともに配置されている蒸気発生部 (不図示）に連通接続されて、タンク本体 24に貯蔵している水を蒸気発生部へ供給する。タンク本体 2 4は、水タンク収納部 19内に収納されると、高周波調理器本体 11の前面から後面に向けて設定される電子機器 16の冷却経路の上流側に配置される。そして、循環ファン 15が作動されると、循環ファン 15によって生じた負圧により、水タンク収納部 19の後板 20における複数の空気孔 22を介して水タンク収納部 19内の空気が電子機器 1 6側に導入される。これにより、高周波調理器本体 11の前方から導入された、冷却媒体である空気力タンク本体 24を舐めることによりタンク本体 24付近においてー且冷やされてから、電子機器 16側に送給されるので、より冷たくなつた空気によって電子機器 16を効率よく冷却することができる。

[0038] 図 2に示すように、連通管 27は、タンク本体 24の内側から、トレイ 12の後板 26を貫通してトレイ 12の前板 28の内壁まで連通されて!/、るために、高周波調理器本体 11 の前面側に配置された目盛部 30を通して水タンク 13内に貯蔵されて、る水の量を目視で確認することがでさる。これらのトレイ 12および水タンク 13は、ジョイント揷通孔 21にジョイント 29が揷通されるとともに、トレイ 12に一対設けられた略 C字状の係合部 12Aがそれぞれゴム脚（図 11参照）に係合されて支持される。

[0039] このような高周波調理器 10では、水タンク 13のタンク本体 24に水を貯蔵してから、蓋 25を被着し、タンク本体 24を先にして水タンク収納部 19に挿入していぐ同時に、トレイ 12をトレイ収納部 18内に挿入して、くことにより、トレイ 12の開放された上方部分がドアパネル 23の下側に配置されて高周波調理器本体 11に組付けられる。そして、タンク本体 24内に貯蔵されている水の量は、トレイ 12の前面の目盛部 30を見ることにより確認される。タンク本体 24内の水の量が少なくなつていた場合には、トレイ 12および水タンク 13を引き出して水の補給を行う。

[0040] 以上、前述した高周波調理器 10によれば、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク 13およびトレイ 12が高周波調理器本体 11の下方に配置されているために、水タンク 13が加熱室に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンク 13が、高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組み付けられて、るために、側部を壁に寄せて設置することができる。

また、水タンク 13が、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されないために、万が一に、水タンク 13内の水が漏れたとしても、その水は、底板 14よりも下方に流れ出るだけなので電子機器 16を損傷することがない。これらにより、設置性および品質の向上を図ることができる。

また、水タンク 13およびトレイ 12を高周波調理器本体 11の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイ 12が水タンク 13に一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されているものと比較して、水タンク 13およびトレィ 12を一ヶ所に収納することができるので、無駄なスペースがなくなり、コンパタトにすることができる。また、トレイ 12が水タンク 13の前方に配置されているために、水タンク 13への水の補給と、トレイ 12の掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0041] また、前述した高周波調理器 10によれば、高周波調理器本体 11の前面から後面に向けて設定される電子機器 16の冷却経路の上流側に水タンク 13が配置されるために、高周波調理器本体 11の前方力も導入された空気が、水タンク 13を舐めることにより水タンク 13付近においてー且冷やされてから、電子機器 16側に送給されるので、より冷たくなつた空気によって電子機器 16を効率よく冷却することができ、冷却効率を向上させることができる。

[0042] また、前述した高周波調理器 10によれば、高周波調理器本体の側部に水タンクが配置されたものと比べて、高周波調理器本体 11の前面における幅の全部を利用して水タンク 13を配置することができるので、水タンク 13の容量を大きくすることができるとともに、高周波調理器 20全体を薄型化することができる。

[0043] さらに、漏波対策として設けられた底板 14の凹部であるトレィ収納部 18および水タンク収納部 19にそれぞれトレイ 12および水タンク 13が配置されるため、底板 14に漏波対策を阻害する開口等を設ける必要がないとともに、トレイ 12および水タンク 13の厚みが高周波調理器 10の全高に影響を与えることがなぐ大型化を回避できる。

[0044] (第 2実施形態）

次に、本発明に係る第 2実施形態の高周波調理器について、図 3 (a) , (b)を参照して説明する。図 3 (a)は本発明に係る第 2実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け状態での外観斜視図、図 3 (b)は図 3 (a)の水タンクの単体外観斜視図である。なお、第 1実施形態と同一または同等部分については、説明を省略或いは簡略化する。

[0045] 図 3 (a)に示すように、第 2実施形態の高周波調理器 40に用いられるトレイ 41は、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、高周波調理器本体 1 1の横幅と同等の幅寸法を有するとともに、予め定められた深さ寸法を有し、上方が開放されている。トレイ 41は、水タンク 42の前面に形成された延出部 43上に載置されることにより水タンク 42に組み付けられる。トレイ 41は、図 1を参照して、高周波調理器本体 11の前面からトレイ収納部 18に収められることにより、開放された上方部分力 Sドアパネル 23の下側に配置される。それにより、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をつたって流れ出してくる結露水を受け入れる。

[0046] 図 3 (b)に示すように、第 2実施形態の高周波調理器 40に用いられる水タンク 42は、トレイ 41と同様にして、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、高さの高いタンク本体 44の前方に、トレイ 41と同一の幅寸法を有して高さが低く形成された延出部 43を有する。タンク本体 44および延出部 43内に水が貯蔵される。水タンク 42は、図 1を参照して、水を貯蔵して力も高周波調理器本体 11の前面力も水タンク収納部 19に収められることにより、高周波調理器本体 11の下方に配置される。このとき、水タンク 42の延出部 43が、高周波調理器本体 11の前面に配置されて V、るために、延出部 43を通して水タンク 42内に貯蔵されて、る水の量を目視で確認することができる。水タンク 42は、延出部 43上にトレィ 41がー体成形されても良いし、別体に作成されてカゝら接着等によって接合されても良い。水タンク 42には、例えばタンク本体 44の一部に水補給口（不図示）が設けられる。

[0047] 以上、前述した第 2実施形態の高周波調理器 40によれば、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク 42およびトレイ 41が高周波調理器本体 11の下方に配置されているために、水タンク 42が加熱室に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンク 42が、高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク 42が、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されな、ために、電子機器 16を損傷することがない。また、水タンク 42およびトレイ 41を高周波調理器本体 11の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイ 41が水タンク 42に一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されているものと比較して、水タンク 42およびトレイ 41を一ヶ所に収納することができるので、無駄なスぺースがなくなり、コンパクトにすることができる。また、トレイ 41が水タンク 42の前方に配置されているために、水タンク 42への水の補給と、トレイ 41の掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、トレイ 41と、水タンク 42と、が高周波調理器本体 11の前面側において上下に配置されているために、水タンク 42を取り出すことなく、下側に配置されて、る水タンク 42の延出部 43を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0048] (第 3実施形態）

次に、本発明に係る第 3実施形態の高周波調理器について、図 4 (a) , (b)を参照して説明する。図 4 (a)は本発明に係る第 3実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの糸且付け前の外観斜視図、図 4 (b)は図 4 (a)の水タンクとトレイとの組付け状態での断面図である。第 1実施形態と同一または同等部分については、説明を省略或いは簡略化する。

[0049] 図 4 (a)に示すように、第 3実施形態の高周波調理器 50に用いられるトレイ 51は、例えば透明または半透明の榭脂を素材として略 T字形状の板状に形成されており、高周波調理器本体 11の横幅と同等の幅寸法をもって上方が開放されていて予め定められた深さ寸法を有するトレイ本体 52と、このトレィ本体 52に一体成形された蓋部 53とを有する。トレイ 51は、水タンク 54の上面の開放部分に被着されることにより水タンク 54を覆って組み付けられる。トレイ 51は、図 1を参照して、高周波調理器本体 11 の前面からトレイ収納部 18に収められることにより、開放された上方部分がドアパネル 23の下側に配置される。それにより、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受け入れる。

[0050] 第 3実施形態の高周波調理器 50に用いられる水タンク 54は、トレイ 51と同様にして、例えば透明または半透明の榭脂を素材として略 T字形状で上部が開放された箱状に形成されている。

[0051] 図 4 (b)に示すように、水タンク 54は、トレイ 51が上部に被着されることにより閉塞される。そして、図 1を参照して、水を貯蔵してから高周波調理器本体 11の前面から水タンク収納部 19に収められることにより、高周波調理器本体 11の下方に配置される。このとき、水タンク 54の前面が、高周波調理器本体 11の前面に配置されるために、前面を通して水タンク 54内に貯蔵されている水の量を目視で確認することができる。

[0052] 第 3実施形態の高周波調理器 50では、水タンク 54およびトレイ 51を取り出して、水タンク 54およびトレイ 51を分解できるために、日常の掃除がし易いので、衛生面で良好である。また、水タンク 54は、水タンク収納部 19に収めた状態において、後方からライト等を照射させることで、水の残量確認を、より簡単に且つ確実に行うことができる

[0053] また、前述した第 3実施形態の高周波調理器 50によれば、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク 54およびトレイ 51が高周波調理器本体 11の下方に配置されているために、水タンク 54が加熱室に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンク 54が、高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク 54が、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されな、ために、電子機器 16を損傷することがない。また、水タンク 54およびトレイ 51を高周波調理器本体 11の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイ 51が水タンク 54に一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されているものと比較して、水タンク 54およびトレイ 51を一ヶ所に収納することができるので、無駄なスぺースがなくなり、コンパクトにすることができる。また、トレイ 51が水タンク 54の前方に配置されているために、水タンク 54への水の補給と、トレイ 51の掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、トレイ 51と、水タンク 54と、が高周波調理器本体 11の前面側において上下に配置されているために、水タンク 52を取り出すことなぐ下側に配置されている水タンク 54の前面側を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0054] (第 4実施形態）

次に、本発明に係る第 4実施形態の高周波調理器について、図 5 (a) , (b)を参照して説明する。図 5 (a)は本発明に係る第 4実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け状態での外観斜視図、図 5 (b)は図 5 (a)の水タンクとトレィとの組付け状態での断面図である。なお、第 1実施形態と同一または同等部分については、説明を省略或いは簡略化する。

[0055] 図 5 (a)に示すように、第 4実施形態の高周波調理器 60に用いられるトレイ 61は、水タンク 62の前面下方に組み付けられている。このトレィ 61は、高周波調理器本体 1 1の横幅と同等の幅寸法をもって上方が開放されていて予め定められた深さ寸法を有する。

[0056] 第 4実施形態の高周波調理器 60に用いられる水タンク 62は、例えば透明または半透明の榭脂を素材として略 T字形状の中空箱状に形成されており、タンク本体 63の前面に環状部 64を一体に有する。環状部 64は、トレイ 61の外形に相似する環状形に形成されており、内部がタンク本体 63内に連通されている。また、環状部 64の中央部には、上下に貫通した水滴流路 65が形成されている。水タンク 62には、例えばタンク本体 63の一部に水補給口（不図示）が設けられる。

[0057] 図 5 (b)に示すように、トレイ 61は、水タンク 62の環状部 64の下側に糸且付けられる。

そして、図 1を参照して、高周波調理器本体 11の前面からトレイ収納部 18に収められることにより、環状部 64の水滴流路 65を介して上方部分がドアパネル 23の下側に配置される。それにより、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受け入れる。水タンク 62は、図 1を参照して、水を貯蔵してから高周波調理器本体 11の前面力水タンク収納部 19に収められることにより、高周波調理器本体 11の下方に配置される。このとき、水タンク 62の環状部 64力高周波調理器本体 11 の前面に配置されるために、環状部 64を通して水タンク 62内に貯蔵されている水の量を目視で確認することができる。 [0058] 第 4実施形態の高周波調理器 60では、トレイ 61のみを取り出して日常の掃除を行うことができるので、衛生面で良好である。

[0059] また、前述した第 4実施形態の高周波調理器 60によれば、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク 62およびトレイ 61が高周波調理器本体 11の下方に配置されているために、水タンク 62が加熱室に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンク 62が、高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク 62が、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されな、ために、電子機器 16を損傷することがない。また、水タンク 62およびトレイ 61を高周波調理器本体 11の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイ 61が水タンク 62に一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されているものと比較して、水タンク 62およびトレイ 61を一ヶ所に収納することができるので、無駄なスぺースがなくなり、コンパクトにすることができる。また、トレイ 61が水タンク 62の前方に配置されているために、水タンク 62への水の補給と、トレイ 61の掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、トレイ 61と、水タンク 62と、が高周波調理器本体 11の前面側において上下に配置されているために、水タンク 62を取り出すことなぐ上側に配置されている水タンク 62の環状部 64を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0060] (第 5実施形態）

次に、本発明に係る第 5実施形態の高周波調理器について、図 6 (a) , (b)を参照して説明する。図 6 (a)は本発明に係る第 5実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレイとの組付け状態での外観斜視図、図 6 (b)は図 6 (a)の水タンクの単体外観斜視図である。なお、第 1実施形態と同一または同等部分については、説明を省略或いは簡略化する。

[0061] 図 6 (a)に示すように、第 5実施形態の高周波調理器 70に用いられるトレイ 71は、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、高周波調理器本体 1 1の横幅と同等の幅寸法を有し、左側の半分に深さが浅い第 1トレィ部 72が形成され、右側の半分に深さが深い第 2トレィ部 73がー体に成形されて、上方が開放されている。トレイ 71は、水タンク 74の前面に形成された延出部 75上に組み付けられる。トレイ 71は、図 1を参照して、高周波調理器本体 11の前面からトレイ収納部 18に収められることにより、開放された上方部分がドアパネル 23の下側に配置される。それにより、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受け入れる。

[0062] 図 6 (b)に示すように、第 5実施形態の高周波調理器 70に用いられる水タンク 74は、トレイ 41と同様にして、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、タンク本体 76の前方に、トレイ 71の第 1トレィ部 72の下側に載置される延出部 75 が突出形成されている。水タンク 74は、タンク本体 76および延出部 75内に水が貯蔵される。水タンク 74は、図 1を参照して、水を貯蔵してから高周波調理器本体 11の前面力水タンク収納部 19に収められることにより、高周波調理器本体 11の下方に配置される。このとき、水タンク 74の延出部 75が、高周波調理器本体 11の前面に配置されて、るために、延出部 75を通して水タンク 74内に貯蔵されて、る水の量を目視で確認することができる。水タンク 74は、延出部 75上にトレィ 71がー体成形されても良いし、別体に作成されて力も接着剤等によって接合されても良い。水タンク 74には、例えばタンク本体 76の一部に水補給口（不図示）が設けられる。

[0063] 以上、前述した第 5実施形態の高周波調理器 70によれば、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク 74およびトレイ 71が高周波調理器本体 11の下方に配置されているために、水タンク 74が加熱室に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンク 74が、高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク 74が、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されな、ために、電子機器 16を損傷することがない。また、水タンク 74およびトレイ 71を高周波調理器本体 11の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイ 71が水タンク 74に一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されているものと比較して、水タンク 74およびトレイ 71を一ヶ所に収納することができるので、無駄なスぺースがなくなり、コンパクトにすることができる。また、トレイ 71が水タンク 74の前方に配置されているために、水タンク 74への水の補給と、トレイ 71の掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、トレイ 71と、水タンク 74と、が高周波調理器本体 11の前面側において左右に配置されているために、水タンク 74を取り出すことなぐトレイ 71が配置されて!、な!/、左側の水タンク 74の延出部 75を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0064] 第 5実施形態の高周波調理器 70において、トレイ 71の第 1,第 2トレィ部 72, 73は、左右勝手を適宜変更可能である。もちろん、その場合に、水タンク 74の延出部 75 も左右に位置を変更される。

[0065] (第 6実施形態）

次に、本発明に係る第 6実施形態の高周波調理器について、図 7を参照して説明する。図 7は本発明に係る第 6実施形態の高周波調理器に用いられる水タンクとトレィとの組付け前の外観斜視図である。なお、第 1実施形態と同一または同等部分については、説明を省略或いは簡略化する。

[0066] 図 7に示すように、第 6実施形態の高周波調理器 80に用いられるトレイ 81は、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、高周波調理器本体 11の横幅の左半分の幅寸法を有し、予め定められた深さを有して上方が開放されている。トレイ 81は、水タンク 82の前面に形成された延出部 83の右側に組み付けられる。

[0067] 第 6実施形態の高周波調理器 80に用いられる水タンク 82は、トレイ 81と同様にして、例えば透明または半透明の榭脂を素材として成形されており、タンク本体 84の前方に、高周波調理器本体 11の横幅の左半分の幅寸法を有する延出部 83が突出形成されている。水タンク 82は、タンク本体 84および延出部 83内に水が貯蔵される。そして、水タンク 82の延出部 83上に、補助トレィ部 85が形成されている。この補助トレイ部 85は、高周波調理器本体 11の横幅の左半分の幅寸法を有しており、左方側端部に対して下方に傾斜した右方側端部が、トレイ 81の左側の端部の上方に被さつて配置される。水タンク 82には、例えばタンク本体 84の一部に水補給口（不図示）が設けられる。

[0068] このような高周波調理器 80において、水タンク 82は、図 1を参照して、水を貯蔵して力も高周波調理器本体 11の前面力も水タンク収納部 19に収められることにより、高周波調理器本体 11の下方に配置される。このとき、水タンク 82の延出部 83が、高周波調理器本体 11の前面に配置されて、るために、延出部 83を通して水タンク 82 内に貯蔵されている水の量を目視で確認することができる。また、トレイ 81は、図 1を参照して、高周波調理器本体 11の前面からトレイ収納部 18に収められることにより、開放された上方部分がドアパネル 23の下側に配置される。また、水タンク 82の補助トレィ部 85がドアパネル 23の下側に配置される。それにより、トレイ 81と補助トレィ部 85とにより、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受け入れる。このとき、補助トレィ部 85上に落下した結露水は、傾斜によって、右方側端部からトレイ 81内に落下する。

[0069] 以上、前述した第 6実施形態の高周波調理器 80によれば、蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンク 82およびトレイ 81が高周波調理器本体 11の下方に配置されているために、水タンク 82が加熱室に隣接されず、加熱室が高温になったとしても、その熱は上方に移動するために、内部に貯蔵された水が加熱されない。また、水タンク 82が、高周波調理器本体 11の前面に着脱自在に組み付けられているために、側部を壁に寄せて設置することができる。また、水タンク 82が、高周波調理器本体 11の底部に収納された電子機器 16に対して上方に配置されな、ために、電子機器 16を損傷することがない。また、水タンク 82およびトレイ 81を高周波調理器本体 11の前面から同時に取り出すことができるので、取り扱い性を良好にできる。また、高周波と蒸気とが供給されて被加熱物が加熱処理された後にドアパネル 23が開けられた際に、ドアパネル 23の内面をったつて流れ出してくる結露水を受けるためのトレイ 81が水タンク 82に一体的に組み付けられているために、水タンクが高周波調理器本体の側部に配置されていてトレイが高周波調理器本体の前面に配置されているものと比較して、水タンク 82およびトレイ 81を一ヶ所に収納することができるので、無駄なスぺースがなくなり、コンパクトにすることができる。また、トレイ 81が水タンク 82の前方に配置されているために、水タンク 82への水の補給と、トレイ 81の掃除と、を同時的に行えるので、日常のメンテナンスを簡単に行うことができる。また、トレイ 81と、水タンク 82と、が高周波調理器本体 11の前面側において左右に配置されているために、水タンク 82を取り出すことなく、トレイ 81が配置されて!ヽな、左側の水タンク 82の延出部 83を通して水の残量確認を簡単に行うことができる。これらにより、設置性、取り扱い性および品質の向上を図ることができる。

[0070] 第 6実施形態の高周波調理器 80は、第 1実施形態と同様の作用効果を奏するために、それらの説明は省略する。なお、補助トレィ部 85は、左右勝手を適宜変更可能である。

もちろん、その場合に、水タンク 82の延出部 83も左右に位置を変更され、トレイ 81 も同様に左右に位置を変更される。

[0071] 次に、本発明に係る高周波調理器の変形例について、図 8を参照して説明する。

図 8は本発明に係る高周波調理器の変形例の高周波調理器本体と水タンクとの組付け前の断面図である。なお、第 1実施形態と同一または同等部分については、説明を省略或いは簡略化する。

[0072] 図 8に示すように、本変形例の高周波調理器 90は、電子機器 16に含まれるポンプ

91と水タンク 92とが一体的なモジュールとして形成されている。ポンプ 91および水タンク 92は、ケース 93内に収納される。

[0073] このような高周波調理器 90では、高周波調理器本体 11の下方を閉塞する底板 14 の前面に凹状の組付け部 94が形成されており、この組付け部 94に、ポンプ 91およぶ水タンク 92を収納したケース 93が組み付けられる。これにより、一般的に、熱に弱いポンプ 91が、加熱室から離れて配置されるとともに、底板 14の下側に配置されることによって、ポンプ 91に熱に与えないようにできるので、ポンプ 91の性能を保証することができる。

[0074] ところで、前述した各実施形態において、水タンク内の水を排出口であるジョイントから確実、かつ、最後まで排出するためには、水タンクの内底面がジョイントに向かつて下り勾配であることが好ましい。

図 9には、前述した第 3実施形態における水タンク 54Aの内底面 54Bをジョイント 2 9に向力つて下り勾配とした例が示されている。

内底面 54Bは、ジョイント 29の延長線がジョイント 29の基端部に向かって下り勾配となる最下部 54Cとなっていて、かつ、この最下部 54Cを境界として一対の平坦面 5 4Dが対称に形成されている。これらの平坦面 54Dは、最下部 54Cに向かって下り勾配となっている。従って、内底面 54Bは、いわゆる略船底形状となっている。

[0075] このような水タンク 54Aによれば、その内底面 54Bがジョイント 29に向力つて下がり勾配であるため、内部の水を確実、かつ、最後までジョイント 29から排出でき、これにより安定して所望量の蒸気を生成できる。

特に、この水タンク 54Aによれば、内底面 54Bが略船底形状であるため、内底面が平坦である場合に比較して、内部の水を確実にジョイント 29まで案内できる。

[0076] また、前述した各実施形態では、トレイおよび水タンクが、高周波調理器本体に設けられたジョイント揷通孔にジョイントが挿通されるとともに、略 C字状の係合部がそれぞれゴム脚に係合されて支持されていたが、図 10に他の支持構造を示す。

図 10 (A)に示す水タンク 44Aは、両側面にリブ 44Bが設けられている。そして、水タンク 44Aは、これらのリブ 44Bを水タンク収納部 19に設けられた溝 19 Aに挿入することにより、所定位置まで案内され、かつ、保持される。

なお、リブを水タンク収納部に設けるとともに溝を水タンクに設けてもよい。図 10 (B)に示す支持構造は、水タンク収納部 19の下方開口に支持板 19Bをビス 1 9Cにより底板 14に固定するものである。

[0077] なお、前述した第 2実施形態〜第 6実施形態において、タンクおよびトレィは、構造的に別体であっても、高周波調理器本体の下方に取り付ける時には一体ィ匕に取り付けられ、かつ、取り出す時にも一体的に取り出される。

し力しながら、調理中にタンクに給水する場合には、トレィを高周波調理器本体の下方に取り付けた状態のまま、タンクのみを取り出せる構造であれば取り扱いが良好となる。

その一方、トレイに貯溜した水を排水する場合には、トレイとともにタンクも一体的に取り出せる構造であれば、トレィを洗浄する際に、同時にタンクも洗浄できるため取り扱いが良好となる。

すなわち、本発明は、高周波調理器本体の下方に取り付けた後、タンクのみを取り出し可能であることが好ま、。

具体的には、トレイがタンクの上部に積層されていることが望ましい。

[0078] なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなぐ適宜、変形、改良等が可能である。

例えば、トレイの幅寸法および深さ寸法、水タンクの幅寸法および深さ寸法、等は、適用される高周波調理器のデザインを考慮して適宜選択設定されるのが好ましい。

[0079] 本出願は、 2004年 7月 2日出願の日本特許出願 (特願 2004— 196644および特願 20 04- 196895)に基づくものであり、それらの内容はここに参照として取り込まれる。

Claims

請求の範囲

[1] 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、

前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に設けられた底板に絞り加工を施すことにより載置面力離れるように形成された凹部に、前記水タンクが前面に向けて着脱自在に配置されて！ヽることを特徴とする高周波調理器。

[2] 前記水タンク力前記高周波調理器本体の底部に収納された電子機器における冷却経路の上流側に配置されて、ることを特徴とする請求項 1に記載した高周波調理

[3] 前記水タンクの内底面が排出口に向力つて下がり勾配であることを特徴とする請求項 1に記載した高周波調理器。

[4] 前記内底面が略船底形状であることを特徴とする請求項 3に記載した高周波調理

[5] 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、

前記水タンク力前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に組み付けられており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有することを特徴とする高周波調理器。

[6] 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、

前記水タンク力前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有し、該トレイが、前記水タンクの前方に配置されて！ヽることを特徴とする高周波調理器。

[7] 蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、

前記水タンク力前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有し、該トレイおよび前記水タンクが、前記高周波調理器本体の前面側にお!、て左右に配置されて!ヽることを特徴とする高周波調理器。

蒸気を生成するための水を貯蔵する水タンクを備え、加熱室内に高周波と前記蒸気とを供給して被加熱物を加熱処理する高周波調理器であって、

前記水タンク力前記加熱室を有する高周波調理器本体の下方に、前面に向けて着脱自在に配置されており、該水タンクに一体的に組み付けられたトレィを有し、該トレイおよび前記水タンクが、前記高周波調理器本体の前面側にぉ、て上下に配置されて!ヽることを特徴とする高周波調理器。