JP2004095254A - 酸性液漏れセンサ - Google Patents

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Takeharu Ueda
上田 丈晴
Yasuhiro Motojima
源島 康広
Tomonobu Tsujikawa
辻川 知伸
Ichiro Kiyokawa
清川 一郎
Masahiro Hashiwaki
橋脇 正浩
Tamotsu Motozu
本圖 有
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Abstract

【課題】バッテリーなど、酸性液が充填されたデバイスからの液漏れを素早く、かつ確実に検知することができる酸性液漏れセンサを提供する。
【解決手段】共通の電極部材とこの電極部材から延びる複数の細電極部材とからなる第1のくし型電極と、共通の電極部材とこの電極部材から第1のくし型電極の前記細電極部材間に延びる複数の細電極部材とからなる第2のくし型電極と、前記第1のくし型電極の前記細電極部材と前記第2のくし型電極の前記細電極部材との間に存在する電気絶縁性物質とからなり、その絶縁性物質は酸性液に反応して電気絶縁性が低下するものである酸性液漏れセンサ。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、バッテリー液など酸性液の液漏れを検知する酸性液漏れセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、鉛蓄電池などバッテリーが、各種装置の電源として用いられている。このバッテリーには、バッテリー液として希硫酸が充填されている。
図6は、バッテリーを使用した無停電電源装置の一例を示す図である。この無停電電源装置は、商用交流電源1に接続された整流回路2と、整流回路2の出力端に接続されたスイッチング回路3と、整流回路2の出力端に接続された直列の複数のバッテリー10とを具備して概略構成されるものである。スイッチング回路3は、整流回路2の出力電圧または各バッテリー10の電圧をスイッチングにより交流電圧に変換し、出力するものであり、この出力が駆動電力として負荷4に供給される。
【0003】
商用交流電源1が正常な場合は、整流回路2の出力電圧がスイッチング回路3に入力されるとともに、整流回路2の出力電圧によって各バッテリー10が充電される。商用交流電源1に停電が生じると、各バッテリー10が放電し、その放電電圧がスイッチング回路3に入力される。この放電により、負荷4の運転が継続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
各バッテリー10は、ケース11に収容されており、仮にバッテリー10のいずれかが液漏れを起こしても、漏れたバッテリー液12はケース外に流れ出ないようになっている。
しかしながら、ケース11が金属製の場合、バッテリー10内の極板とケース11とが漏れたバッテリー液12を介して導通し、図中の破線矢印で示すように、商用交流電源1、整流回路2、バッテリー10およびケース11を通した短絡回路が形成されてしまう。この短絡回路の形成時、バッテリー液12による導通部分に大電流が流れてスパークが生じてしまう。
【0005】
ケース11が樹脂製であれば、少なくともバッテリー10内の極板とケース11との間のバッテリー液12を介した導通については回避することができる。しかしながら、ケース11が樹脂製であっても、複数のバッテリー10が液漏れを起こした場合、これらバッテリー10間で、漏れたバッテリー液12を介して短絡が生じてしまい、バッテリー液12による導通部分に大電流が流れてスパークが生じてしまう。
【0006】
よって、本発明の目的は、バッテリーなど、酸性液が充填されたデバイスからの液漏れを素早くかつ確実に検知することができる酸性液漏れセンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の酸性液漏れセンサは、共通の電極部材とこの電極部材から延びる複数の細電極部材とからなる第1のくし型電極と、共通の電極部材とこの電極部材から第1のくし型電極の前記細電極部材間に延びる複数の細電極部材とからなる第2のくし型電極と、前記第1のくし型電極の前記細電極部材と前記第2のくし型電極の前記細電極部材との間に存在する電気絶縁性物質とからなり、前記電気絶縁性物質が、酸性液に反応して電気絶縁性が低下するものであることを特徴とする。
【0008】
前記電気絶縁性物質は、酸性液に溶解するもの、特に、塩基性の官能基を有する高分子化合物を含有するものであることが望ましい。
また、前記電気絶縁性物質は、体質顔料を10重量%以上含有するものであることが望ましい。
また、体質顔料は、金属炭酸塩であることが望ましい。
また、本発明の酸性液漏れセンサは、第1の導電体と第2の導電体との間の電気的な導通によって作動する報知手段を具備することが望ましい。
また、本発明の電気絶縁性物質は、塩基性の官能基を有し、かつ酸性液に可溶な高分子化合物を含有するものであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を用いて詳細に説明する。
(形態例1)
図1は、本発明の酸性液漏れセンサであるバッテリー液漏れセンサの一例を示す上面図である。このバッテリー液漏れセンサ20は、現在のところ最大で80cm×60cm程度のシート状のベース部材21と、ベース部材21の表面に、形成されたくし型形状の第1のくし型電極22および第2のくし型電極23と、ベース部材21の表面を第1のくし型電極22および第2のくし型電極23ごと被覆し、第1のくし型電極22と第2のくし型電極23との間を電気的に絶縁もしくは高抵抗の状態にする被覆層24と、第1のくし型電極22の端子25と、第2のくし型電極23の端子26と、第1のくし型電極22の端子25および第2のくし型電極23の端子26にリード線で接続される報知器30(報知手段)とを有して概略構成されるものである。
【0010】
報知器30は、商用交流電源のような電源31、ランプ32及び保護抵抗33から構成される。電源31の電圧は、ランプ32及び保護抵抗33を介して第1のくし型電極22と第2のくし型電極23との間に常時印加されている。
ベース部材21は、バッテリー液を遮断する材料で、かつ難燃性を有する材料をシート状に成形したものであり、その材料としては、例えば、難燃性ポリエステル、難燃性ポリイミドなどが用いられる。
なお、電源31は商用交流電源として証明したが、直流電源でもよい。
【0011】
第1のくし型電極22と第2のくし型電極23は、銅、アルミニウム、鉄などの金属などの導電性材料からなり、メッキあるいは印刷、又はこれらの組み合わせなどによってベース部材21の表面に形成される。第1のくし型電極22と第2のくし型電極23は、図2に示すようなくし型の形状のものである。第1のくし型電極22と第2のくし型電極23は同一の形状であり、互いのくしの歯が組み合わされるように向き合って配置されている。したがって、以下では第1のくし型電極22についてのみ述べる。
【0012】
第1のくし型電極22は、共通の電極部材22aとこの電極部材22aから一定間隔で延びる複数の細電極部材22bとからなる。各細電極部材22bは、共通の電極部材22aから同方向に一定間隔で延び、その間に第2のくし型電極23の細電極部材23bが逆方向から入り込む。隣接する細電極部材22bと細電極部材23bとの間のそれぞれの間隔はほぼ等しい。第1のくし型電極22の共通の電極部材22aと第2のくし型電極23の共通の電極部材23aとはほぼ平行になるよう形成される。
共通の電極部材22aの幅W1、細電極部材22bの幅W1、及び隣接する細電極部材22bと細電極部材23bとの間隔W2、及び共通の電極部材22aと細電極部材23bとの間隔W2は、0.5mm以上で、8mm以下、好ましくは1.5mm以上で、5mm以下であることが好ましい。これらの幅W1、W2は狭い方が僅かな液漏れでも検出できるので好ましいが、しかし0.5mmを下回る場合には、印刷、あるいはエッチングなどの方法によるくし型電極の作成時、あるいは作成後の取扱時に第1のくし型電極22と第2のくし型電極23とが短絡する危険性がある。そして、0.5mm以上の幅で、通常の厚み、例えば数十μm以上の厚みであれば、くし型電極22、23の抵抗値は実用上問題ない。
【0013】
本発明のような液漏れセンサにあっては、電極間隔が狭過ぎると、それらの間には電気的に絶縁もしくは高抵抗の状態にする被覆層24が存在するので、無視できないキャパシタンスをもつようになる。このようにキャパシタンスが大きくなると、液漏れを誤検出することがあり、くし型電極の厚みにもよるが、通常の厚み、例えば10μmから50μm程度では、隣接する細電極部材22bと細電極部材23bとの間隔W2、及び共通の電極部材22aと細電極部材23bとの間隔W2が1.5mm以上あれば実用上問題が無い。つまり、間隔W2が1.5mm以上であれば、くし型電極22と23間に形成されるキャパシタンスは実用上で問題ない大きさとなる。
また、酸性液の液漏れ検出精度と速度の面からは、前記幅W1と間隔W2が8mm以下、好ましくは5mm以下である。特に、前記幅W1、W2が8mmを越えると、経験上から最小程度の液漏れが検出できない場合が稀に生じるので好ましくない。
【0014】
被覆層24は、バッテリー液(酸性液)に反応して電気絶縁性が低下する電気絶縁性物質からなるものであり、後で詳述する電気絶縁性物質を、ベース部材21、第1のくし型電極22と第2のくし型電極23の表面に塗装し、乾燥させることによって形成される塗膜、もしくは電気絶縁性物質を成形した被覆シートをベース部材21、第1のくし型電極22および第2のくし型電極23の表面に貼り付けることによって形成されるものである。
この被覆層24は、通常の状態では第1のくし型電極22および第2のくし型電極23を被覆、保護し、バッテリーからバッテリー液12が漏れた場合には、バッテリー液12に反応して第1のくし型電極22と第2のくし型電極23とをバッテリー液12を介して電気的に導通状態にするものである。
【0015】
ここで、バッテリー液と電気絶縁性物質との反応には、中和反応、分解反応などがある。バッテリー液12によって第1のくし型電極22と第2のくし型電極23とを確実に導通させるためには、電気絶縁性物質としては、バッテリー液と反応することにより溶解するものが好ましい。
バッテリー液と反応して溶解する電気絶縁性物質としては、塩基性の官能基を有する高分子化合物を含有するものが好適である。これは、塩基性の官能基がバッテリー液などの酸性液によって中和作用を受けることによって、電気絶縁性物質が水に可溶な状態となりやすく、酸性液などに対する耐久性が極めて弱くなるからである。
【0016】
塩基性の官能基としては、アミノ基に代表される塩基性の官能基が好ましい。また、高分子化合物としては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂など、一般的な高分子化合物が挙げられる。中でも、酸性液(バッテリー液)への溶解性に加えて、塗膜(被覆層26)の基材に対する付着性、塗膜硬度など調整のしやすさなどを考慮した場合、塩基性の官能基を有するモノマー成分と、必要に応じてこれと共重合可能なモノマー成分とをラジカル重合させて得られる高分子化合物が好ましい。また、ラジカル重合においては、塩基性の度合いの調整などに重合反応が大きな影響を受けないことも、ラジカル重合によって得られる高分子化合物が、塩基性の官能基を有する高分子化合物として好適である理由のひとつである。
【0017】
塩基性の官能基を有するモノマー成分としては、アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミドブチルエーテル、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレートなどを例示することができる。
【0018】
共重合可能なモノマー成分としては、アクリル酸またはメタクリル酸のエステル、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル;アクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシブチル等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステル;アリルアクリレート、アリルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜8のアルケニルエステル;ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;アリルオキシエチルアクリレート、アリルオキシエチルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数3〜18のアルケニルオキシアルキルエステル;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン等のビニル芳香族化合物;ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のポリオレフィン系化合物;その他、カプロラクトン変性アクリル酸エステル化合物、カプロラクトン変性メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニル、ビニルプロピオネート、ビニルピバレート、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、アリルアルコール、マレイン酸などを例示することができる。
【0019】
塩基性の官能基を有するモノマー成分は、高分子化合物を構成するすべてのラジカル重合性モノマーのうち、10重量%以上であることが好ましく、より好ましくは20重量%〜80重量%であり、さらに好ましくは40〜70重量%である。塩基性の官能基を有するモノマー成分の塩基性の度合いによっても異なるが、塩基性の官能基を有するモノマー成分が10重量%未満では、塗膜(被覆層24)が酸性液(バッテリー液)に溶解しにくい、もしくは溶解しないおそれがある。また、塗膜の基材への付着性や塗膜硬度などの物性を調整するためには、塩基性の官能基を有するモノマー成分のみで高分子化合物を構成することは好ましくない。
【0020】
塩基性の官能基を有する高分子化合物としては、架橋反応を併用するような構成のものも可能であるが、バッテリー液への溶解性を考慮した場合、ラッカータイプのような一液組成とすることが好ましい。この場合、塩基性の官能基を有する高分子化合物のガラス転移温度(Tg)は、常温以上の設定することが好ましい。この理由は、電気絶縁性物質からなる被覆層24が、夏場などの高温時に軟化し、べとつくなどの不具合が生じるからである。
【0021】
Tgは、高分子化合物の分子量や合成条件によって変動するため正確に確定できる値ではないが、本発明においては下記(式1)によって計算するものとする。
Tg=W1×Tg1+W2×Tg2・・・+WnTgn (式1)
n種類のモノマーからなる共重合体においては、各モノマーからなるホモポリマーの公知のガラス転移温度の値をそれぞれTg1、Tg2・・・Tgnとし、共重合体におけるそれぞれのモノマーの重量分率をW1、W2・・・Wnとする。
この式を用いて求められる、塩基性の官能基を有する高分子化合物のTgは、40℃以上であることが好ましく、さらに好ましくは60℃以上である。
【0022】
また、塩基性の官能基を有する高分子化合物としては、有機溶剤中におけるラジカル重合によって得られる高分子化合物がさらに好ましい。塩基性の官能基を有する高分子化合物が、有機溶剤中におけるラジカル重合以外で得られたもの、例えば、水性エマルションの状態のものでは、形成された塗膜(被覆層24)の酸性液(バッテリー液)への溶解性が小さい、もしくは溶解しないために好ましくない。
【0023】
このような高分子化合物は、通常のアクリル樹脂、ビニル樹脂等のラジカル重合によって得られるものと同様の方法、条件で得ることができる。具体的には、各モノマー成分を有機溶剤に溶解し、ラジカル重合開始剤の存在下に窒素雰囲気下で60〜180℃程度の温度で撹拌しながら加熱する方法を例示することができる。反応時間は、通常1〜10時間程度とすればよい。
【0024】
有機溶剤としては、エーテル系溶媒、アルコール系溶剤、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒を使用できる。
ラジカル重合開始剤としては、通常用いられているものを用いることができ、その一例としては、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物等を示すことができる。
【0025】
電気絶縁性物質は、1種類以上の体質顔料を含むことが好ましい。この理由は、体質顔料を使用することで塗膜(被覆層24)の酸性液(バッテリー液)に対する耐久性が低下し、被覆層24の溶解に有利に作用するからである。この体質顔料としては、結晶性シリカ、溶融シリカ、タルク、クレー、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、マイカ、アルミニウム化合物、マグネシウム化合物、ベントナイト、珪藻土、亜鉛化合物、バリウム化合物などを例示することができる。中でも、バッテリー液と反応した際に、被覆層24に無数の微細孔を形成してバッテリー液と被覆層24との接触面積を増やして被覆層24の溶解を促進すると同時に、気泡(二酸化炭素)を発生して被覆層24を第1のくし型電極22および第2のくし型電極23から引き剥がすように作用することから、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの金属炭酸塩が好ましく、炭酸カルシウムがより一層好ましい。
【0026】
これら体質顔料は1種類もしくは数種類を併用することができる。電気絶縁性物質の組成中での体質顔料の割合は、粒子の形状や大きさによっても異なるが塗料固形分として10重量%以上含むことが好ましい。より好ましくは30重量%以上である。この理由としては、10重量%以下の体質顔料を使用した場合では先に述べたような酸性液に対する耐久性の低下による被覆層24の溶解作用が少ないからである。また、体質顔料としては、なるべく細かい粒子径のものが好ましい。具体的には平均粒子径として0.1〜10マイクロメートル程度であることが好ましい。
【0027】
また、電気絶縁性物質に、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウムなどに示されるような無機系やハロゲン化合物、リン酸化合物などの有機系の難燃剤を添加し、被覆層24に難燃性を付与することが好ましい。
また、電気絶縁性物質には、必要に応じて、公知の塗面調整剤、流動性調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、硬化触媒、着色顔料、マイカ粉顔料、染料、有機溶剤等を加えることができる。ただし、バッテリーの容器としてABS樹脂を使用している場合は、ABS樹脂を侵してしまう理由から、電気絶縁性物質は、可塑剤、防錆剤、界面活性剤、グリス・オイル類(鉱物オイル、シリコンオイル等)、レベリング剤、顔料分散剤、消泡剤、反応触媒、液状の染料、液状の紫外線吸収剤、液状の光安定剤、沸点120℃以上の有機溶剤を含まないことが好ましい。
【0028】
被覆層24は、電気絶縁性物質を、トルエン、キシレン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系溶剤等の単独もしくは混合溶剤によって希釈して電気絶縁塗料とし、これをベース部材21、第1のくし型電極22および第2のくし型電極23の表面にスプレー塗装、ロール塗装、ハケ塗り等の塗装方法によって塗装することによって形成することができる。なお、バッテリーの容器としてABS樹脂を使用している場合は、ABS樹脂を侵してしまう理由から、電気絶縁塗料は、沸点120℃以上の有機溶剤を含まないことが好ましい。
【0029】
次に、図1のバッテリー液漏れセンサ20の動作について説明する。
バッテリーの上面、亀裂などから液漏れが生じると、漏れたバッテリー液12が、バッテリーが収容されたケースの内底面や、バッテリーの外周面に配置されたバッテリー液漏れセンサ20に垂れ落ちる。
垂れ落ちたバッテリー液12は、バッテリー液漏れセンサ20の被覆層24と反応してこれを溶解し、第1のくし型電極22および第2のくし型電極23の表面に到達する。このとき、第1のくし型電極22と第2のくし型電極23とが、バッテリー液12を介して電気的に導通する。
この導通によって、報知器30のランプ32に電流が流れ、ランプ32が点灯する。この点灯によって、バッテリーの液漏れの発生が保守員に報知される。
【0030】
以上のようなバッテリー液漏れセンサ20にあっては、第1のくし型電極22および第2のくし型電極23が、バッテリー液に反応して電気絶縁性が低下する電気絶縁性物質からなる被覆層24によって被覆されているので、通常の状態では第1のくし型電極22および第2のくし型電極23は被覆層24によって保護され、バッテリーからバッテリー液12が漏れた場合には、被覆層24がバッテリー液12に反応することによって第1のくし型電極22と第2のくし型電極23とがバッテリー液12を介して電気的に導通する。これによって、バッテリーからの液漏れを素早く検知することができる。
なお、電源31は商用交流電源として証明したが、直流電源でもよい。
【0031】
(形態例2)
図3は、本発明の酸性液漏れセンサであるバッテリー液漏れセンサの他の例を示す側面図であり、先ず、概略を説明する。このバッテリー液漏れセンサ40は、前記実施例のベース部材21と同様なシート状のベース部材41の表面に、第1のくし型電極42、第2のくし型電極43、第3のくし型電極44が形成されており、これらくし型電極42〜44は電気的に絶縁もしくは高抵抗の被覆層45で連続して被覆されている。分かり易いように、くし型電極42〜44を実線で示し、被覆層45を一点鎖線で示した。第1のくし型電極42と第2のくし型電極43とは一端で接続されており、端子T1、T2が設けられている。また、第3のくし型電極44にも端子T3、T4が備えられている。端子T1とT3に報知器50の電源51がリード線により接続され、端子T2とT4に報知器50の発光ダイオード52が保護抵抗53を介してリード線により接続される。端子T1、T2は商用交流電源のコンセントに差し込まれる差し込みプラグが便利である。端子T3、T4にはハトメを用いると便利である。
なお、電源51は商用交流電源として証明したが、直流電源でもよい。
【0032】
第1のくし型電極42、第2のくし型電極43、第3のくし型電極44は、銅、アルミニウム、鉄等の金属などの導電性材料からなり、メッキとエッチング、あるいはスクリーン印刷などにより形成される。
第1のくし型電極42と第2のくし型電極43は、前記実施例のくし型電極と同様な形状のものであり、第3のくし型電極44は共通の電極部材44aとこれから反対方向に一定間隔で延びる細電極部材44bとからなる。第3のくし型電極44が中央に配置され、両側に配置された第1のくし型電極42と第2のくし型電極43の細電極部材が第3のくし型電極44の細電極部材44b間に入り込んでいる。これらの間隔や幅については、前記実施例と同じである。
【0033】
電気絶縁性物質としては、形態例1のものと同様に、バッテリー液と反応することにより溶解するものが好ましく、塩基性の官能基を有する高分子化合物を含有するものが好適である。酸性液(バッテリー液)への溶解性に加えて、くし型電極に対する接着強度なども考慮した場合、塩基性の官能基を有するモノマー成分と、必要に応じてこれと共重合可能なモノマー成分とをラジカル重合させて得られる高分子化合物が好ましい。塩基性の官能基を有するモノマー成分、および共重合可能なモノマー成分としては、上述のものと同じものを用いることができる。
【0034】
塩基性の官能基を有するモノマー成分は、高分子化合物を構成するすべてのラジカル重合性モノマーのうち、10重量%以上であることが好ましく、より好ましくは20重量%〜80重量%であり、さらに好ましくは40〜70重量%である。塩基性の官能基を有するモノマー成分の塩基性の度合いによっても異なるが、塩基性の官能基を有するモノマー成分が10重量%未満では、接着層43が酸性液(バッテリー液)に溶解しにくい、もしくは溶解しないおそれがある。また、接着層43の導電体層への接着強度などの物性を調整するためには、塩基性の官能基を有するモノマー成分のみで高分子化合物を構成することは好ましくない。
【0035】
このような高分子化合物は、形態例1と同様の方法、条件で得ることができる。具体的には、各モノマー成分を有機溶剤に溶解し、ラジカル重合開始剤の存在下に窒素雰囲気下で60〜180℃程度の温度で撹拌しながら加熱する方法を例示することができる。
【0036】
電気絶縁性物質は、1種類以上の体質顔料を含むことが好ましい。この理由は、体質顔料を使用することで被覆層44の酸性液(バッテリー液)に対する耐久性が低下し、被覆層44の溶解に有利に作用するからである。この体質顔料としては、上述のものと同じものを用いることができる。
【0037】
これら体質顔料は1種類もしくは数種類を併用することができる。電気絶縁性物質の組成中での体質顔料の割合は、粒子の形状や大きさによっても異なるが塗料固形分として10重量%以上含むことが好ましい。より好ましくは30重量%以上である。この理由としては、10重量%以下の体質顔料を使用した場合では先に述べたような酸性液に対する耐久性の低下による接着層43の溶解作用が少ないからである。また、体質顔料の粒子の大きさとしては、なるべく細かい粒子径のものが好ましい。具体的には平均粒子径として0.1〜10μm程度であることが好ましい。
【0038】
また、電気絶縁性物質に、水酸化アルミニウム、三酸化アンチモン、水酸化マグネシウムなどに示されるような無機系やハロゲン化合物、リン酸化合物などの有機系の難燃剤を添加し、被覆層44に難燃性を付与することが好ましい。
また、電気絶縁性物質には、必要に応じて、公知の塗面調整剤、流動性調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、硬化触媒、着色顔料、マイカ粉顔料、染料、有機溶剤等を加えることができる。ただし、バッテリーの容器としてABS樹脂を使用している場合は、ABS樹脂を侵してしまう理由から、電気絶縁性物質は、可塑剤、防錆剤、界面活性剤、グリス・オイル類(鉱物オイル、シリコンオイル等)、レベリング剤、顔料分散剤、消泡剤、反応触媒、液状の染料、液状の紫外線吸収剤、液状の光安定剤、沸点120℃以上の有機溶剤を含まないことが好ましい。
【0039】
被覆層44は、電気絶縁性物質を、上述の溶剤によって希釈して電気絶縁塗料とし、これを第1のくし型電極42、第2のくし型電極43、第3のくし型電極44の形成されたベース部材41のほぼ全面にスプレー塗装、ロール塗装、ハケ塗り等の塗装方法によって塗装することによって形成することができる。なお、バッテリーの容器としてABS樹脂を使用している場合は、ABS樹脂を侵してしまう理由から、電気絶縁性物質は、沸点120℃以上の有機溶剤を含まないことが好ましい。
【0040】
次に、図3のバッテリー液漏れセンサ40の動作について説明する。
バッテリーの上面、亀裂などから液漏れが生じると、漏れたバッテリー液12が、バッテリーが収容されたケースの内底面や、バッテリーの外周面に配置されたバッテリー液漏れセンサ40に垂れ落ちる。
垂れ落ちたバッテリー液12は、バッテリー液漏れセンサ40の被覆層44と反応してこれを溶解し、第1のくし型電極42又は第2のくし型電極43と第3のくし型電極44第1の導電体層41を電気的に導通状態にする。
この導通によって、報知器50の発光ダイオード52に電流が流れ、発光ダイオード52が発光する。この発光によって、バッテリーの液漏れの発生が保守員に報知される。
この実施例は、液漏れ検出面積が比較的大きな場合に適する。
【0041】
(形態例3)
次に、図4によりバッテリーにほぼ1周程度巻き付けるのに適した幅が小さい酸性液漏れセンサの一実施例について説明する。
曲げやすいシート状のベース部材61の表面に形成された第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63は、一端側が短絡され、他端側が開き、互いに開いた側から入り組むように長さ方向に延びる電極部材62aと62b、63aと63bをそれぞれが備える。第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63は一端側に端子T1、T2を有し、端子T1、T2には前記実施例と同様に報知器70が接続される。端子T1は図4では開いた側に示したが、不図示のバッテリーにほぼ1周程度巻き付けることを前提にしているので、実際には巻き付けたとき、図示の端子T1に相当する位置にくる記号Xで示された位置に形成される。なお、図4では被覆層につては省略しているが、前述と同様な被覆層でベース部材61、第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63を覆っている。また、不図示の被覆層側を不図示のバッテリ−のケースに直接巻き付け、ベース部材61側を表側にすれば、ケースを伝わり落ちる酸性液をより素早く、確実に検知することが可能となる。
【0042】
この実施例の第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63においては、電極部材62aと62b、63aと63bが長さ方向に延び、前記実施例の細電極部材が存在しないので、この酸性液漏れセンサを不図示のバッテリーに巻き付け易く、しかも密着させ易い。なお、電極部材62aと62b、63aと63bの幅、それらの間の間隔については前記実施例と同じである。以上のようなバッテリー液漏れセンサ60にあっても、第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63が、バッテリー液に反応して電気絶縁性が低下する電気絶縁性物質で覆っているので、通常の状態では不図示のバッテリ−のケースから漏れた酸性液がケースを伝わって被覆層を流れ、これを溶解すると、第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63はバッテリー液12に反応することによって、第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63がバッテリー液12を介して電気的に導通する。これによって、バッテリーからの液漏れを素早く、かつ確実に検知することができる。
【0043】
(形態例4)
図5は、本発明の酸性液漏れセンサであるバッテリー液漏れセンサ80の他の一例を説明するための図であり、図1の実施例と異なる点は、第1のくし型電極82の金属とはイオン化傾向の異なる金属で第2のくし型電極83を構成した点、及び報知器にある。他はすべて図1に示した実施例と同じであるので、同じである点については説明を省略する。
第1のくし型電極82は亜鉛、銅、アルミニウム、鉄、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた金属材料からなるくし型形状のものあり、第2のくし型電極83は前記金属材料のうち、第1のくし型電極82に使用される金属材料とイオン化傾向の異なる金属材料からなる。これらはメッキとエッチングなどの方法により形成される。
【0044】
報知器90は、電池のような直流電源91、発光ダイオード92、保護抵抗93の他に、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83との間に発生する起電圧を増幅する電圧増幅器94と、この電圧増幅器94の出力信号でオンオフするトラジスタのような半導体スイッチ95などから概略構成されるものである。
通常の状態、つまりバッテリ−の液漏れが無く、被覆層84の電気絶縁性が低下していない状態では、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83との間の電圧はゼロである。
【0045】
次に、図5のバッテリー液漏れセンサ80の動作について説明する。
バッテリーの上面、亀裂などから液漏れが生じると、図6に示した漏れたバッテリー液12が、バッテリーが収容されたケースの内底面や、バッテリーの外周面に配置されたバッテリー液漏れセンサ80に垂れ落ちる。
垂れ落ちたバッテリー液12は、バッテリー液漏れセンサ80の被覆層84と反応してこれを溶解し、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83の表面に到達する。このとき、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83とが、バッテリー液12を介して電気的に導通し、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83のイオン化傾向の違いにより起電力が発生する。このとき生ずる起電圧は0.5−0.8V 程度であり、この起電圧は報知器90の電圧増幅器94で増幅され、半導体スイッチ95をオンさせ、直流電源91は保護用抵抗93、半導体スイッチ95および発光ダイオード92を通して電流を流す。これにより、発光ダイオード92が発光し、この発光によって、バッテリーの液漏れの発生が保守員に報知される。
【0046】
この実施例のようなバッテリー液漏れセンサ80にあっては、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83が、バッテリー液に反応して電気絶縁性が低下する電気絶縁性物質からなる被覆層84によって被覆されているので、通常の状態では第1のくし型電極82と第2のくし型電極83は被覆層24によって保護されており、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83との間には起電力は発生しない。バッテリーからバッテリー液12が漏れた場合には、被覆層84がバッテリー液12に反応することによって、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83とがバッテリー液12を介して電気的に導通し、第1のくし型電極82と第2のくし型電極83間にイオン化傾向の差から起電力が生ずる。これによって、バッテリーからの液漏れを素早く、かつ確実に検知することができる。
【0047】
第1のくし型電極82と第2のくし型電極83は印刷によっても形成することができる。この場合には、カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた金属材料の粉末をバインダとなる樹脂に混練して、あらかじめペースト状の印刷材料を作っておき、これを用いてスクリーン印刷などの方法によって、べース部材81上に第1のくし型電極82と第2のくし型電極83を形成することができる。
また、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた同一の金属材料をメッキとエッチングなどの方法によって、べース部材81上に第1のくし型電極82と第2のくし型電極83を形成し、そのいずれか一方の前記金属材料の上に、前述の印刷材料、つまり、カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれ、かつ前記金属材料とは異なる金属材料の粉末をバインダーとなる樹脂に混練した印刷材料を印刷する。
【0048】
なお、本発明の酸性液漏れセンサは、これら形態例のものに限定はされない。例えば、バッテリーの液漏れを検知するセンサ以外に、酸性液が充填されたデバイスからの液漏れを検知するセンサとして応用することができる。
また、本発明の酸性液漏れセンサにおける報知手段は、図示例の報知器に限定はされず、第1のくし型電極62及び第2のくし型電極63とがバッテリー液12を介して電気的に導通した際に、外部に液漏れを報知することができるものであれば、発光ダイオードやランプの代わりにブザー、サイレン等を組み込んだ報知器や無線報知器など、どのようなものであっても構わない。
【0049】
【実施例】
以下、本発明に用いられる電気絶縁性物質などの実施例を示して詳しく説明する。
[実施例1]
(塩基性の官能基を有する高分子化合物の合成)
窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備えた2リットルの丸底4つ口フラスコにイソプロピルアルコール1120g、スチレン96g、メタクリル酸n−ブチル144g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル240gを仕込み、80℃に加熱した。その後30分ごとにABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)1gを合計5回加え、その後4時間に渡ってフラスコ内の温度を80℃に保った後常温まで冷却して反応を終了して、高分子化合物を得た。
【0050】
(電気絶縁性物質の調製)
得られた高分子化合物の溶液99重量部に、MA−100(三菱化学(株)製カーボンブラック)1重量部をペイントシェーカーを用いて分散し、塗料としての黒色の電気絶縁性物質を得た。得られた高分子化合物のガラス転移温度は37℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の50重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。
【0051】
[実施例2]
(塩基性の官能基を有する高分子化合物の合成)
窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備えた2リットルの丸底4つ口フラスコにイソプロピルアルコール1120g、スチレン240g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル240gを仕込み、80℃に加熱した。その後30分ごとにABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)1gを合計5回加え、その後4時間に渡ってフラスコ内の温度を80℃に保った後常温まで冷却して反応を終了して、高分子化合物を得た。
【0052】
(電気絶縁性物質の調製)
実施例1と同様にして黒色の電気絶縁塗料としての電気絶縁性物質を得た。
得られた高分子化合物のガラス転移温度は63℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の50重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。
【0053】
[実施例3]
(塩基性の官能基を有する高分子化合物の合成)
窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備えた2リットルの丸底4つ口フラスコにイソプロピルアルコール1120g、アクリル酸ブチル240g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル240gを仕込み、80℃に加熱した。その後30分ごとにABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)1gを合計5回加え、その後4時間に渡ってフラスコ内の温度を80℃に保った後常温まで冷却して反応を終了して、高分子化合物を得た。
【0054】
(電気絶縁性物質の調製)
実施例1と同様にして黒色の電気絶縁塗料としての電気絶縁性物質を得た。
得られた高分子化合物のガラス転移温度は−17℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の50重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。
【0055】
[実施例4]
(塩基性の官能基を有する高分子化合物の合成)
窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備えた2リットルの丸底4つ口フラスコにイソプロピルアルコール1120g、スチレン144g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル336gを仕込み、80℃に加熱した。その後30分ごとにABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)1gを合計5回加え、その後4時間に渡ってフラスコ内の温度を80℃に保った後常温まで冷却して反応を終了して、高分子化合物を得た。
【0056】
(電気絶縁性物質の調製)
実施例1と同様にして黒色の電気絶縁塗料としての電気絶縁性物質を得た。
得られた高分子化合物のガラス転移温度は46℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の70重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。
【0057】
[実施例5]
(電気絶縁性物質の調製)
実施例2で得た塩基性の官能基を有する高分子化合物の溶液75重量部に、MA−100(三菱化学(株)製カーボンブラック)2重量部およびNS#600(日東粉化工業(株)製炭酸カルシウム粉末、平均粒子径1.48マイクロメートル)22重量部をペイントシェーカーを用いて分散し、黒色の電気絶縁塗料としての電気絶縁性物質を得た。得られた高分子化合物のガラス転移温度は63℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の50重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。また、体質顔料として炭酸カルシウムを電気絶縁性物質中に50重量%含有していた。
【0058】
[実施例6]
(電気絶縁性物質の調製)
実施例2で得た塩基性の官能基を有する高分子化合物97重量部に、MA−100(三菱化学(株)製カーボンブラック)1重量部およびNS#600(日東粉化工業(株)製炭酸カルシウム粉末、平均粒子径1.48マイクロメートル)3重量部をペイントシェーカーを用いて分散し、黒色の電気絶縁塗料としての電気絶縁性物質を得た。得られた高分子化合物のガラス転移温度は63℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の50重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。また、体質顔料として炭酸カルシウムを電気絶縁性物質中に7重量%含有していた。
【0059】
[実施例7]
(電気絶縁性物質の調製)
実施例2で得た塩基性の官能基を有する高分子化合物の溶液65重量部に、MA−100(三菱化学(株)製カーボンブラック)2重量部およびNS#600(日東粉化工業(株)製炭酸カルシウム粉末、平均粒子径1.48マイクロメートル)33重量部をペイントシェーカーを用いて分散し、黒色の電気絶縁塗料としての電気絶縁性物質を得た。得られた高分子化合物のガラス転移温度は63℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の50重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。また、体質顔料として炭酸カルシウムを電気絶縁性物質中に63重量%含有していた。
【0060】
[比較例1]
(塩基性の官能基を有する高分子化合物の合成)
窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備えた2リットルの丸底4つ口フラスコにイソプロピルアルコール1120g、スチレン456g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル24gを仕込み、80℃に加熱した。その後30分ごとにABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)1gを合計5回加え、その後4時間に渡ってフラスコ内の温度を80℃に保った後常温まで冷却して反応を終了した。
【0061】
(電気絶縁塗料の調製)
実施例1と同様にして黒色の電気絶縁塗料を得た。
得られた高分子化合物のガラス転移温度は101℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の5重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。
【0062】
[比較例2]
(塩基性の官能基を有する高分子化合物の合成)
窒素導入管、温度計、冷却管、撹拌装置を備えた2リットルの丸底4つ口フラスコにイソプロピルアルコール1120g、スチレン288g、メタクリル酸n−ブチル168g、メタクリル酸ジメチルアミノエチル24gを仕込み、80℃に加熱した。その後30分ごとにABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製アゾ化合物)1gを合計5回加え、その後4時間に渡ってフラスコ内の温度を80℃に保った後常温まで冷却して反応を終了した。
【0063】
(電気絶縁塗料の調製)
実施例1と同様にして黒色の電気絶縁塗料を得た。
得られた高分子化合物のガラス転移温度は71℃であり、高分子化合物を構成するモノマー成分の5重量%は塩基性の官能基を有するモノマーであった。
【0064】
[塗膜評価方法]
(イ)塗装処理と塗装乾燥
銅電極およびポリエチレンテレフタレート樹脂製フィルムに、イソプロピルアルコールで20℃におけるフォードカップNo.4での粘度が10秒になるように稀釈された実施例1〜7および比較例1〜2の電気絶縁塗料をエアースプレー塗装により均一に塗装した。
スプレー終了後、2日間常温放置した後に各種試験を行った。試験結果は表1である。
【0065】
(ロ)塗膜試験項目と評価方法
密着性:塗膜を1mm×1mm×100個の碁盤目にカットし、セロハンテープ剥離試験後の残存碁盤目数から評価した。
耐水性試験:25℃の純水1ミリリットルを塗面にスポットし、5分後拭取り、塗膜を1mm×1mm×100個の碁盤目にカットし、セロハンテープ剥離試験後の残存碁盤目数から評価した。  酸溶解性:10重量%の希硫酸水溶液1ミリリットルを塗面にスポットし、塗膜の溶解状態を相対的に評価した。
耐アルカリ性:1Nの水酸化カリウム水溶液1ミリリットルを塗面にスポットし、5分後に拭取り、塗膜を1mm×1mm×100個の碁盤目にカットし、セロハンテープ剥離試験後の残存碁盤目数から評価した。
塗膜硬度:常温での塗膜硬度を評価した。
【0066】
(ハ)試験評価判定基準
○:良好、
△:やや劣るが使用可能範囲、
×:不良
【0067】
【表1】
Figure 2004095254
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の酸性液漏れセンサは、第1のくし型電極と、第2のくし型電極と、これら第1のくし型電極と第2のくし型電極との間を電気的に絶縁状態にする電気絶縁性物質とを有し、前記電気絶縁性物質が、酸性液に反応して電気絶縁性が低下するものであるので、バッテリーなど、酸性液が充填されたデバイスからの液漏れを素早く、かつ確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の酸性液漏れセンサの一例を示す上面図である。
【図2】本発明の酸性液漏れセンサのに用いられるくし型電極を説明するための図である。
【図3】本発明の酸性液漏れセンサの他の例を示す上面図である。
【図4】本発明の酸性液漏れセンサの他の例を示す上面図である。
【図5】本発明の酸性液漏れセンサの他の例を示す上面図である。
【図6】一般的な無停電電源装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
20 バッテリー液漏れセンサ(酸性液漏れセンサ)
21 ベース部材
22 第1のくし型電極
23 第2のくし型電極
24 被覆層(電気絶縁性物質)
30 報知器(報知手段)
40 バッテリー液漏れセンサ(酸性液漏れセンサ)
41 ベース部材
42 第1のくし型電極
43 第2のくし型電極
44 第3のくし型電極
50 報知器(報知手段)
60 バッテリー液漏れセンサ(酸性液漏れセンサ)
61 ベース部材
62 第1のくし型電極
63 第2のくし型電極
70 報知器(報知手段)
T1、T2、T3、T4 端子
80 バッテリー液漏れセンサ(酸性液漏れセンサ)
81 ベース部材
82 第1のくし型電極
83 第2のくし型電極
90 報知器(報知手段)

Claims (7)

  1. 共通の電極部材とこの電極部材から延びる複数の細電極部材とからなる第1のくし型電極と、
    共通の電極部材とこの電極部材から第1のくし型電極の前記細電極部材間に延びる複数の細電極部材とからなる第2のくし型電極と、
    前記第1のくし型電極の前記細電極部材と前記第2のくし型電極の前記細電極部材との間に存在する電気絶縁性物質と、
    からなり、その絶縁性物質は酸性液に反応して電気絶縁性が低下するものであることを特徴とする酸性液漏れセンサ。
  2. 請求項1において、
    前記第1、第2のくし型電極は、可撓性の絶縁シートの同一面に形成され、前記電気絶縁性物質で一緒に覆われていることを特徴とする酸性液漏れセンサ。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかにおいて、
    前記第1、第2のくし型電極は、異種の金属材料から構成され、前記絶縁性物質が酸性液に反応してその絶縁性が低下するとき、前記第1、第2のくし型電極間に電圧が発生することを特徴とする酸性液漏れセンサ。
  4. 請求項3において、
    前記第1、第2のくし型電極間に発生した電圧を利用して、液漏れを示す警報信号を生じることを特徴とする酸性液漏れセンサ。
  5. 請求項3又は請求項4のいずれかにおいて、
    前記第1、第2のくし型電極のそれぞれの前記細電極部材は、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた金属材料であることを特徴とする酸性液漏れセンサ。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかにおいて、
    前記第1、第2のくし型電極は、カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた金属材料の粉末をバインダーとなる樹脂に混練した印刷材料からなることを特徴とする酸性液漏れセンサ。
  7. 請求項3ないし請求項5のいずれかにおいて、
    前記第1、第2のくし型電極のそれぞれの前記細電極部材は、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた同一の金属材料であり、いずれか一方の前記金属材料の上に、カルシウム、カリウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、錫、ニッケル、マグネシウムから選ばれた金属材料の粉末をバインダーとなる樹脂に混練した印刷材料を印刷してなることを特徴とする酸性液漏れセンサ。
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