JP2004095066A - 記録テープカートリッジ - Google Patents

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Wataru Iino
飯野 亘
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    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
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Abstract

【課題】開口が形成されることによって端部が自由端となり、強度的に脆弱になってしまう周壁の補強が好適にできるようにした記録テープカートリッジの提供を課題とする。
【解決手段】上ケース16と下ケース18とが互いの周壁16A、18Aを当接させて接合され、記録テープTが巻装された単一のリール14を回転可能に収容する略矩形状のケース12と、ケース12のドライブ装置への装填側角部に形成され、記録テープTの端部に取り付けられたリーダー部材22を引き出すための開口20と、を備えた記録テープカートリッジにおいて、ケース12のドライブ装置への装填側周壁12Aに、上ケース16と下ケース18とに跨る平面視等脚台形状の凹部43を形成する。
【選択図】   図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主にコンピューター等の記録再生媒体として使用される磁気テープ等の記録テープが巻装された単一のリールをケース内に収容してなる記録テープカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープを単一のリールに巻装し、そのリールをケース内に収容してなる磁気テープカートリッジが知られている。この磁気テープの先端には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダーブロックといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が磁気テープカートリッジの開口から引き出し、それに固着された磁気テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
【0003】
また、磁気テープカートリッジの下面に穿設された開孔から現出しているリールの下面中央にはリールギアが環状に刻設されており、ドライブ装置側の回転シャフトに設けられた駆動ギアがそのリールギアに噛合することにより、リールが回転駆動するように構成されている。しかして、磁気テープカートリッジのリール及びドライブ装置の巻取リールを同期して回転させることにより、磁気テープにデータを記録したり、磁気テープに記録されたデータの再生ができる。
【0004】
このような磁気テープカートリッジは、保存時の収容スペースが小さくて済むとともに大容量の情報を記録でき、リーダー部材のタイプ毎に、開口位置及びその開口を開閉するドアのタイプが異なっている。例えば、リーダーピンを使用するタイプの場合は、図6で示すように、ケース62の側壁64前端にリーダーピン60引き出し用の開口68が形成されており、ドライブ装置への装填方向(矢印P方向)と逆方向にスライド移動するドア66によって、その開口68が開閉されるようになっている。
【0005】
なお、ケース62内には、磁気テープTを巻装したリール72が回転可能に収容されるようになっており、その磁気テープTの先端にリーダーピン60が取り付けられている。そして、ケース62の開口68の内側には、不使用時(保管時等)にリーダーピン60を保持する上下一対のピン保持部70が設けられている。このピン保持部70は、リーダーピン60が出入できるように一部が開放された平面視略半円形状の凹部になっており、その凹部(ピン保持部70)内に直立状態のリーダーピン60の両端部60Aが挿入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにケース62の側壁64前端部に開口68が形成されていると、前壁63の右端部が、開口68が形成されていることにより自由端になってしまうため、前壁63自体の強度が脆弱になってしまっていた。そのため、前壁63に落下衝撃を受けると、開口68の内側に保持されているリーダーピン60が、ピン保持部70から脱落したり、位置ずれしたりする不具合が発生してしまっていた。つまり、前壁63は落下の衝撃に対して最もダメージを受けやすい部分であり、この部分の強度を確保することが従来からの課題になっている。
【0007】
そこで、本発明は、特に開口が形成されることによって端部が自由端となり、強度的に脆弱になってしまう周壁(前壁)の補強が好適にできるようにした記録テープカートリッジを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の記録テープカートリッジは、上ケースと下ケースとが互いの周壁を当接させて接合され、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、前記ケースのドライブ装置への装填側角部に形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すための開口と、を備えた記録テープカートリッジにおいて、前記ケースのドライブ装置への装填側周壁に、上ケースと下ケースとに跨る凹部を形成したことを特徴としている。
【0009】
このように、ケースのドライブ装置への装填側周壁(前壁)に凹部を形成すると、その周壁(前壁)の一部が折り曲げ加工されたことになるため、それによる強度の増加を図ることができる。したがって、端部に開口が形成された、その周壁(前壁)の耐衝撃性を向上させることができ、落下の衝撃によるリーダー部材の保持部からの脱落や位置ずれを防止することができる。
【0010】
また、このように、凹部が上ケースと下ケースとに跨って形成されていると、例えばドライブ装置に対する識別用として利用することができる。つまり、記録テープカートリッジは外観が同じであれば、その記録テープカートリッジを記録・再生不可なドライブ装置であっても装填されてしまうことがある。
【0011】
したがって、そのまま誤って再生操作等をしてしまうことにより、記録テープカートリッジ自体が損傷したり、ドライブ装置が故障したりすることがあった。そこで、この凹部に係合する係合部材をドライブ装置に配設し、その記録テープカートリッジが、そのドライブ装置で記録・再生可能か否かの判断ができるようにすれば、上記したような問題が生じないようにできる。
【0012】
また、請求項2に記載の記録テープカートリッジは、請求項1に記載の記録テープカートリッジにおいて、前記凹部が、平面視等脚台形状に形成されていることを特徴としている。このような形状にすると、ケースのドライブ装置への装填側周壁(前壁)の補強がより一層効果的になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジ(磁気テープカートリッジ)10を図1乃至図5に基づいて説明する。なお、説明の便宜上、記録テープカートリッジ10のドライブ装置への装填方向を矢印Aで示し、それを記録テープカートリッジ10の前方向(前側)とする。そして、矢印Aと直交する矢印B方向を右方向とする。
【0014】
図1、図2で示すように、記録テープカートリッジ10は、平面視で略矩形状のケース12内に、情報記録再生媒体である記録テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール14を回転可能に収容して構成されている。ケース12は、ドライブ装置への装填方向先頭側の1つの角部である右前角部がそれぞれ斜めに切り欠かれた一対の上ケース16と下ケース18とを互いの周壁16A、18Aを突き合せて接合することで構成されており、内部に磁気テープTを巻装したリール14の収容空間が設けられている。
【0015】
また、上ケース16及び下ケース18の周壁16A、18Aの切り取られた角部が磁気テープTの引き出し用の開口20とされ、この開口20から引き出される磁気テープTの自由端に、ドライブ装置の引出手段によって係止(係合)されつつ引き出し操作されるリーダーピン22が接続されている。リーダーピン22の磁気テープTの幅方向端部より突出した両端部には、環状溝22Aが形成されており、この環状溝22Aが引出手段のフック等に係止される。これにより、磁気テープTを引き出す際に、フック等が磁気テープTに接触して傷付けない構成である。
【0016】
また、ケース12の開口20の内側には、ケース12内においてリーダーピン22を位置決め、保持する上下一対のピン保持部24が設けられている。ピン保持部24は、略半円筒形状をしており、その凹部24A内に直立した状態のリーダーピン22の両端部が保持される。そして、ピン保持部24の外周壁の磁気テープT引き出し側は開放しており、リーダーピン22が出入する出入口となっている。
【0017】
ピン保持部24の近傍には、板ばね25が、前壁12A(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印A方向を向く部分)の内面に設けられたばね保持部27と溝部23(図3、図4参照)に、その基部が挿入されて固定配置されるようになっており、この板ばね25の二股状の先端部がリーダーピン22の上下両端部にそれぞれ係合してリーダーピン22をピン保持部24に保持するようになっている。なお、リーダーピン22がピン保持部24に出入する際には、板ばね25の先端部は適宜弾性変形してリーダーピン22の移動を許容する構成である。
【0018】
更に、下ケース18の中央部には、リール14の図示しないリールギアを外部に露出するためのギア開口26が設けられており、リール14はリールギアがドライブ装置の駆動ギアに噛合されてケース12内で回転駆動されるようになっている。また、リール14は、上ケース16及び下ケース18の内面にそれぞれ部分的に突設されて、ギア開口26と同軸的な円形の軌跡上にある内壁としての遊動規制壁28によってガタつかないように保持されている。
【0019】
この遊動規制壁28の開口20近傍の端部には、内部に位置規制用穴が形成された袋部28Aが連設されている。また、ケース12の左前角部の内側においては、長穴である位置規制用穴が形成された袋部29が遊動規制壁28とは離間して設けられている。袋部28A、29は、矢印B方向に沿った一直線上に配置されている。そして、袋部28Aが連設された端部を除いて、各遊動規制壁28は、それぞれ端部がケース12の周壁16A又は周壁18Aと連設されることで、その外側とリール14の設置空間とを仕切っている。
【0020】
また、下ケース18の右後部には、各記録テープカートリッジ10毎に、その各種情報を記憶されたメモリーボードMが設置されるようになっており、下面側から読み取るドライブ装置と、後壁側から読み取るライブラリー装置(複数の記録テープカートリッジ10を収容し、ドライブ装置に対して自動的に装填・取出をする装置)での検知が可能となるように、後部内壁18Bが所定角度の傾斜面に形成され、メモリーボードMが支持突起19により支持されて、所定角度に傾斜配置されるようになっている。
【0021】
また、下ケース18の左後部には、その記録テープカートリッジ10への記録可・不可が設定されるライトプロテクト(図示省略)が設けられるようになっており、ライトプロテクトを操作する操作突起(図示省略)が突出する開孔17が穿設されている。
【0022】
また、ケース12の前壁12Aの右端部には、開口20の前縁部を規定する上下一対の短い傾斜壁部30が設けられている。この傾斜壁部30は、開口20の開放面に沿って屈曲形成され、開口20閉塞時に、後述する平面視略円弧状ドア50の先端がその内側に入り込むことによって、塵埃等が進入できる隙間が生じないようにする防塵壁となっている。そして、傾斜壁部30の左方近傍の前壁12A内側には、上下一対のビスボス32が連設されている。
【0023】
また、ケース12の右壁12B(周壁16A、18Aのうち、外面が矢印B方向を向く部分)の前端部内側には、平面視で、後述するドア50の外周面に略沿った形状の上下一対の傾斜壁部34が設けられている。この傾斜壁部34の前端面が開口20の後縁を規定しており、その前端部には上下一対のビスボス36が設けられている。
【0024】
また、ケース12の右壁12Bには、ケース12の内外を連通する窓部としての所定長さのスリット40が設けられており、後述するドア50の操作突起52の露出用とされている。このスリット40は、右壁12Bを構成する上ケース16の周壁16Aの前側下部を切り欠いて形成され、開口20側へも開放されている。このように、スリット40が周壁16Aの一部を上側に残して形成されると、ケース12の剛性を維持することができるので好ましい。特にスリット40を規定する上側の壁が傾斜壁部34から一体に連設されていると、更に好ましい。
【0025】
また、下ケース18の後方側には、周壁18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース12の内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部48が形成されている。この凹部48は、ケース12の左壁にも形成され、例えばドライブ装置の引き込み手段が係合する係合部とされたり、その底面(下向きの面)がドライブ装置内での位置決め用の基準面とされたりするようになっている。
【0026】
また、その凹部48の後方側にも周壁18Aの上端を除く部分が断面視略「コ」字状にケース12の内方へ凹むとともに、ケース12の下面から上方へも凹んだ(底板が切り欠かれた)凹部46が形成されている。この凹部46は、ライブラリー装置の把持手段が係合する係合部とされており、このような凹部46、48を設けることでケース12(下ケース18)の捩り強度が向上される。また、上ケース16の左壁の上面部分には、平面視略台形状の凹部44が形成されている。この凹部44は、開口20の開放時、ドア50の開放方向への移動に伴う回転モーメントをキャンセルするための保持部材(図示省略)が係合する係合部とされている。
【0027】
また、上ケース16及び下ケース18において、傾斜壁部30の近傍と、開口20近傍から後壁の近傍まで、後述するドア50の凸部51を内面側及び外面側の両側方から挟み込むように支持する所定高さ(例えば、1.0mm〜1.5mm程度)のガイド壁部42が立設されている。このガイド壁部42は、平面視略円弧状に形成されるとともに、上ケース16と下ケース18とではその長さが異なっており、上ケース16側の方が下ケース18側よりも後側が長く形成されている。これは、下ケース18の後部内壁18Bの右壁12B側に、メモリーボードMを所定角度で傾斜配置しているからである。
【0028】
また、ガイド壁部42の後端部は平面視略円弧状に閉塞されており、ドア50がそれ以上後方へ移動できないように、上下それぞれ最も後側の凸部51を規制するようになっている。一方、ガイド壁部42の前端部は開放されており、リーダーピン22の出入時に、そのリーダーピン22の出入を妨げないような位置、例えばピン保持部24よりも後方側で、かつ開口幅の約半分程度の位置まで延設されている。
【0029】
また、上ケース16内面及び下ケース18内面には、その開口20から露出している外側のガイド壁部42と一体になって平面視略台形状をなすリブ38が、そのガイド壁部42と同等の高さになるように立設されており、このリブ38によって開口20部分における上ケース16及び下ケース18の強度が確保されるようになっている。なお、内側のガイド壁部42はピン保持部24と一体になるように連設されているが、ピン保持部24の高さは、一体に連設されたガイド壁部42の高さと略同等か、それよりも高く形成されていることが望ましい。
【0030】
以上、説明した上ケース16と下ケース18とは、開口20の縁部の近傍に位置する各ビスボス32、36に下側から図示しないビスがねじ込まれて、固定(接合)される構成である。これによって、傾斜壁部30(前壁12A)及び傾斜壁部34(右壁12B)の各自由端によって規定され、強度的に不利で落下によって地面等に衝突しやすい開口20両端のコーナー部は強固に接合され、ケース12を落しても、記録テープカートリッジ10全体の重量で変形したり、座屈して位置ずれしたりしない構成である。
【0031】
また、その開口20は、遮蔽部材としてのドア50によって開閉されるようになっている。ドア50は、少なくとも開口20を閉塞する部分の板幅(高さ)が開口20の開口高さと略同一に形成され、その板長が開口20の開口幅よりも充分大きく形成されている。そして、所定の円周に沿って移動できるように、板厚方向に湾曲した平面視略円弧状に形成されている。
【0032】
このドア50は、その先端部が傾斜壁部30近傍のガイド壁部42に入り込んだ状態で開口20を閉塞し、上記した所定の円周に沿って略後方へスライド移動(回動)して開口20を開放し、その先端近傍の外周面がビスボス36近傍に達すると、開口20を完全に開放する構成になっている。そして、開口20を開放する際と反対方向にスライド移動(回動)することにより、開口20を閉塞する構成になっている。
【0033】
このように、ドア50は、その移動軌跡である所定の円周に対応した円弧状に湾曲形成されており、その回動中心は、本実施の形態では、左右方向の位置がケース12の左端近傍に、前後方向の位置がスリット40の後端近傍に設定されている。これにより、ドア50の移動軌跡は、スリット40の後端近傍において、ケース12の右壁12Bに最も近接する。なお、ドア50の回転中心及び半径は、ドライブ装置からの要求により決まる開口20前後の縁部(傾斜壁部30及びビスボス36)の位置やライブラリー装置からの要求により決まる開口20の開放面の角度等に応じて適宜決められればよい。
【0034】
また、ドア50の湾曲した長手寸法は、その後端部が開口20の閉塞状態において、ケース12の凹部48よりも後方の(凹部46近傍の)右後角部内に位置するように決められており、ドア50の後下部は、下ケース18の後部内壁18B側に所定角度で傾斜配置されたメモリーボードMを回避するために、斜めに切り欠かれている。
【0035】
また、そのドア50の上面及び下面には、ガイド壁部42のガイド面(互いに対向している内面)と、ガイド壁部42間の上ケース16内面及び下ケース18内面にそれぞれ当接して、ドア50を開口20の開閉方向に案内する凸部51が突設されている。この凸部51は、ドア50の長手方向に沿って長い平面視略楕円形状に形成され、上面及び下面にそれぞれ4つずつ、最も後側の凸部51を除いて上下対称に、かつ、ガイド壁部42の高さと略同等の高さになるように突設されている。なお、最後側の凸部51が上下対称でないのは、ドア50の後下部が斜めに切り欠かれていることによる。
【0036】
このような凸部51を設けると、ガイド壁部42のガイド面並びにガイド壁部42間の上ケース16内面及び下ケース18内面と、ドア50との摺動抵抗(摩擦)を低減することができ、ドア50を抵抗少なく、スムーズに摺動させることが可能となる。更に、凸部51が平面視略楕円形状に形成されていると、例えば平面視略円形状に形成されているものよりも耐衝撃性に優れる。したがって、落下等の衝撃により、ドア50に開閉方向以外から力が加えられても、その凸部51が折れるような心配はない。
【0037】
また、ドア50の長手方向中央部よりも若干前方(ドア50の板幅が異なる境界部分近傍)における外周面には、操作部としての操作突起52がドア50の径方向に沿って突設されている。操作突起52は、スリット40からケース12の外側に露出されるようになっており、開口20の閉塞状態ではビスボス36の後端から僅かに離間して位置するとともに、スリット40の前方へ開放された部分から操作可能とされている。そして、開口20の開放状態では、操作突起52は、スリット40の後縁から僅かに離間して位置するようになっており、このとき、ガイド壁部42の後端部には、最後端側の凸部51が当接している。
【0038】
なお、操作突起52露出用のスリット40によってケース12の内外が連通されるが、このスリット40はビスボス36と、ケース12内の略全高に亘るドア50によって常時ほぼ閉塞され、かつ、内壁としての遊動規制壁28によって、リール14に巻装された磁気テープTへの塵埃等の付着が防止されるようになっている。
【0039】
また、ドア50の前端部内面には、開口20閉塞時において、リーダーピン22の上端部側面及び下端部側面に当接するストッパー58が突設されており、落下衝撃等によってリーダーピン22がピン保持部24から脱落するのを、より一層防止できるようになっている。そして、ドア50を開口20閉塞方向へ付勢する付勢部材としてのコイルばね56は、ドア50が開口20の閉塞状態でケース12の右後角部に至る長さであるため、右後角部における遊動規制壁28と右壁12B(周壁16A、18A)との間の空間を有効利用して配設されている。
【0040】
すなわち、ドア50の後端近傍の内周面には、背面視略L字状のばね保持部54が上方に向かって一体的に突設され、下ケース18の凹部48近傍の内面には、円柱状のばね係止部55が上方に向かって突設されている。そして、コイルばね56の両端にはリング状の取付部56A、56Bがそれぞれ形成されている。したがって、コイルばね56は、その一方の取付部56Bをばね係止部55に上方から挿入し、他方の取付部56Aをばね保持部54に上方から挿入することにより、上記した空間内に簡単に取り付けることができる。
【0041】
また、上ケース16には、ドア50の開閉時に、ばね保持部54の上端が摺接するリブ57が、平面視略円弧状に立設されている。このリブ57は、少なくともドア50が移動(開放)し始める際には、ばね保持部54の上端が摺接できるような位置及び長さに配設され、コイルばね56の付勢力に抗して移動するばね保持部54を好適にガイドすることにより、ドア50がより安定して開放されるように(開放時にドア50がコイルばね56の付勢力によってブレないように)している。
【0042】
以上のような記録テープカートリッジ10において、ケース12の前壁12Aの上下方向略中央には、平断面視で等脚台形状にケース12の内方へ凹んだ凹部43が形成されている。この凹部43は、図示するように、上ケース16の周壁16Aと下ケース18の周壁18Aに跨るように形成され、かつ、上ケース16の天板及び下ケース18の底板が切り欠かれないように形成されている。
【0043】
つまり、上ケース16の天板部分を除く周壁16Aの一部が、ケース12の内方へ平断面視等脚台形状に凹んで凹部45が形成され、下ケース18の底板部分を除く周壁18Aの一部が、ケース12の内方へ平断面視等脚台形状に凹んで凹部47が形成されて、これら凹部45、47が、ケース12の組立後(上ケース16と下ケース18とを接合後)に互いに連通することにより、凹部43が形成されるようになっている。なお、凹部43(凹部45、47)を形成する位置は、リール14やばね保持部27等とは干渉しない適宜位置であることは言うまでもない。
【0044】
このような凹部43(凹部45、47)を形成すると、前壁12A(周壁16A、18A)の剛性を高めることができる。すなわち、前壁12A(周壁16A、18A)の一部を折り曲げ加工したことになるため、それによる強度の向上が図れる。したがって、落下等によって前壁12Aに衝撃を受けても、その前壁12Aが撓み変形するのを抑制することができ、ピン保持部24からのリーダーピン22の脱落を防止することができる。
【0045】
また、前壁12Aの下側(周壁18A)で、かつ左壁12C側には、底面視で内側に略三角形状に凹んだ位置規制用凹部49が形成されている。この位置規制用凹部49は、ドライブ装置側の係合部材(図示省略)と係合することにより、装填された記録テープカートリッジ10の位置規制をするようになっている。そして、この位置規制用凹部49で位置規制された後、上記した袋部28A、29の位置規制用穴にドライブ装置側の位置決め部材(図示省略)が挿入されることにより、ドライブ装置(バケット)に装填された記録テープカートリッジ10の位置決めが精度よく行われるようになっている。
【0046】
また、これと同様に、凹部43に対してドライブ装置の係合部材(図示省略)が係合するように構成し、各種識別用、例えばドライブ装置に対する記録テープカートリッジ10の記録・再生可能か否かの識別用として利用するようにしてもよい。すなわち、ドライブ装置側に、位置規制用凹部49に係合する係合部材とは別の係合部材を設け、記録テープカートリッジ10をドライブ装置に装填したときに、その係合部材を凹部43に係合可能に構成する。
【0047】
このような構成にすると、例えば前壁12Aに、凹部43(凹部45、47)が設けられていない場合には、その係合部材に前壁12Aが干渉してしまうので、記録・再生不可と判断されるようにでき、凹部43(凹部45、47)が設けられていれば、その凹部43(凹部45、47)に係合部材が係合するので、記録・再生可能と判断されるようにできる。
【0048】
したがって、各記録テープカートリッジ10を、それぞれに合った(記録・再生可能な)ドライブ装置に装填できるため、従来のように誤ったドライブ装置に装填されることにより、記録テープカートリッジ10が損傷したり、そのドライブ装置が故障する等のトラブルは発生しない。
【0049】
なお、ドライブ装置のバケット等に設けられる上記係合部材は、位置規制用凹部49及び凹部43内に進入して係合可能に構成されていれば、どのようなものでもよく、例えば固定状態に突設された円柱状のピン等、簡単な構造のもので構わない。また、凹部43は上ケース16と下ケース18に跨って形成され、かつ、平断面視で等脚台形状に形成されているので、比較的大きく、かつ左右に拡開した形状に構成される。よって、係合部材は凹部43と確実に係合することができる。
【0050】
以上のような構成の記録テープカートリッジ10において、次に、本実施の形態の作用について説明する。上記構成の記録テープカートリッジ10では、不使用時(保管時や運搬時等)には、開口20がドア50によって閉塞されている。そして、磁気テープTを使用する際には、位置規制用凹部49が形成されている側を先頭にして記録テープカートリッジ10を矢印A方向に沿って、ドライブ装置のバケット内へ装填する。
【0051】
すると、まず、そのバケット内に設けられている係合部材が位置規制用凹部49内に相対的に進入し、係合(当接)する。そして、このとき、凹部43(凹部45、47)にも係合する係合部材を設けておけば、それによって、ドライブ装置に対する記録テープカートリッジ10の識別(記録・再生可能か否かの識別)が可能となる。
【0052】
つまり、記録・再生不可と判断された場合には、その記録テープカートリッジ10を取り出し、別のドライブ装置に装填することができるため、誤って記録・再生操作されることがない。よって、記録テープカートリッジ10が損傷したり、ドライブ装置が故障したりすることはない。なお、凹部43は上ケース16と下ケース18とに跨って形成され、かつ平断面視で等脚台形状に形成されているので、係合部材の配設位置に多少の誤差があっても、その係合部材に確実に係合される。
【0053】
こうして、記録・再生可能と判断され、バケット内において位置規制されると、今度はそのバケット(図示省略)毎、矢印A方向へ移動し、記録テープカートリッジ10のドア50が開放される。すなわち、ドライブ装置側に設けられた開閉部材(図示省略)が、前方へ開放しているスリット40に進入し、ドア50の操作突起52に係合する。
【0054】
そして、この状態で、記録テープカートリッジ10がバケット毎、更に矢印A方向へ移動すると、開閉部材が操作突起52をコイルばね56の付勢力に抗しつつ相対的に後方へ移動させる。すると、その操作突起52が突設されているドア50は、凸部51がガイド壁部42によって案内されつつ、その湾曲方向に沿って平面視時計方向に回動する。すなわち、ドア50は、ガイド壁部42によって、その湾曲形状に沿った移動軌跡からはみ出すことなく、ピン保持部24及びリール14の外側を回り込むように略後方へ移動し、開口20を開放する。
【0055】
こうして、記録テープカートリッジ10がドライブ装置に所定深さ装填され、開口20が完全に開放されると、袋部28A、29に形成された位置規制用穴に、ドライブ装置の位置決め部材(図示省略)がそれぞれ挿入され、記録テープカートリッジ10がドライブ装置内において精確に位置決めされるとともに、ドア50のそれ以上の回動(略後方への移動)が規制される。
【0056】
そして、開放された開口20から、ドライブ装置の引出手段がケース12内に進入し、ピン保持部24に位置決め保持されたリーダーピン22を把持して引き出す。なお、このとき、記録テープカートリッジ10はドライブ装置内において精確に位置決めされているので、引出部材は確実にリーダーピン22を把持できる。
【0057】
開口20から抜き出されたリーダーピン22は図示しない巻取リールに収容される。そして、その巻取リールとリール14とを同期して回転駆動することにより、磁気テープTは、巻取リールに巻き取られつつ順次ケース12から引き出され、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッド等によって情報の記録や再生が行われる。
【0058】
一方、磁気テープTがリール14に巻き戻されて、記録テープカートリッジ10をドライブ装置から排出する際には、位置規制用穴等から位置決め部材が抜き出され、記録テープカートリッジ10のドライブ装置に対する位置決め状態が解除される。そして、その記録テープカートリッジ10は図示しないイジェクト機構によって、矢印A方向とは反対方向に、まずバケット毎移動される。
【0059】
この移動に伴って、ドア50は、その凸部51がガイド壁部42に案内されつつ、コイルばね56の付勢力によって開口20の閉塞方向へ回動し、開口20を完全に閉塞する(初期状態に復帰する)。開口20が閉塞された記録テープカートリッジ10は、今度はバケット内から図示しないイジェクト機構によって、矢印A方向とは反対方向に移動させられ、各係合部材から位置規制用凹部49及び凹部43(凹部45、47)が離間して、ドライブ装置内から完全に排出される。
【0060】
ここで、記録テープカートリッジ10の開口20は、ケース12の右前角部が切り欠かれて形成されることにより、その開放面が矢印A方向及び矢印B方向に向いている。このため、ドライブ装置の引出手段が、矢印A方向、矢印B方向、あるいは矢印A方向と矢印B方向との間からアクセスしてリーダーピン22をチャックできる。つまり、ドライブ装置の引出手段が、リーダーピン22をチャックできる領域を広げられるため、引出手段の仕様に合わせて、ピン保持部24の配設位置を設定でき、ドライブ装置の設計の自由度を広げることができる。
【0061】
また、その開口20が端部に形成された前壁12A(周壁16A、18A)に、凹部43(凹部45、47)を形成したので、前壁12Aの強度の向上が図れ、落下衝撃による前壁12Aの撓み変形を抑制することができる。したがって、リーダーピン22のピン保持部24からの脱落や位置ずれを防止することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上、何れにしても本発明によれば、端部に開口が形成された、ドライブ装置への装填側周壁の強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録テープカートリッジの概略斜視図
【図2】記録テープカートリッジの概略分解斜視図
【図3】下ケースの概略平面図
【図4】上ケースの概略平面図
【図5】ケースの前壁部分を示す概略斜視図
【図6】従来の記録テープカートリッジの概略分解斜視図
【符号の説明】
10 記録テープカートリッジ
12 ケース
14 リール
16 上ケース
18 下ケース
43 凹部
45 凹部
47 凹部
49 位置規制用凹部

Claims (2)

  1. 上ケースと下ケースとが互いの周壁を当接させて接合され、記録テープが巻装された単一のリールを回転可能に収容する略矩形状のケースと、
    前記ケースのドライブ装置への装填側角部に形成され、前記記録テープの端部に取り付けられたリーダー部材を引き出すための開口と、
    を備えた記録テープカートリッジにおいて、
    前記ケースのドライブ装置への装填側周壁に、上ケースと下ケースとに跨る凹部を形成したことを特徴とする記録テープカートリッジ。
  2. 前記凹部は、平面視等脚台形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の記録テープカートリッジ。
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