JP2004093923A - 写真プリントシステムおよび該システムに用いられるプリント紙ユニット - Google Patents

写真プリントシステムおよび該システムに用いられるプリント紙ユニット Download PDF

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Naohito Shiki
志岐 尚仁
Yukiro Arimoto
有元 幸郎
Chiyomi Takiguchi
瀧口 千代美
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Abstract

【課題】外部からの光がほぼ遮断された撮影空間の様子を外部から知ることができる写真プリントシステムを提供する。
【解決手段】写真プリントシステム10では、被写体の撮影が行われる撮影空間は、本体装置11、筐体12、および折戸32によって外部からの光が遮断される。撮影空間は、監視用カメラ27によって撮影され、監視用モニタ28によって外部に表示される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体を撮影するとともに、該撮影により取得された画像に基づき、所望の場合には該画像に編集処理を施した上で、シール紙などのプリント紙にプリント出力する写真プリントシステムおよび該システムに用いられるプリント紙ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばゲームセンターなどの娯楽施設において、利用者の写真撮影を行うとともに、その写真撮影によって取得された撮影画像に対して、背景画像などと合成した上でシールプリントとして出力する写真シール自動販売機が設置されており、人気を博している。
【0003】
一般に、写真シール自動販売機に使用されるカメラとしては、デジタルカメラと同様のCCD(Charge Coupled Device)撮像素子が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近時、CCD撮像素子の性能と画像処理技術との向上により、高画質の撮影画像を取得できるようになっているが、さらなる品質の向上が求められている。これに応えるには、撮影が行われる撮影空間に外部から進入する光をほぼ遮断することが考えられる。これにより、被写体の照度は、外部からの光によって変化することがないから、機械の内部の照明装置により完全に制御することができる。したがって、被写体の照度が最適な状態で被写体の撮影を行うことができるから、撮影画像の品質を向上させることができる。
【0005】
しかしながら、外部から撮影空間への光をほぼ遮断するには、撮影空間を遮光部材によってほぼ覆いつくす必要があり、この場合、撮影空間の様子を外部から伺い知ることができない。このような空間が公共の場所に存在することは、防犯上も問題がある。また、利用者の写真撮影中に、次の利用者が不用意に外部から撮影空間に進入して、写真撮影を損なうおそれもある。
【0006】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、外部からの光がほぼ遮断された撮影空間の様子を外部から知ることができる写真プリントシステムおよび該システムに用いられるプリント紙ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の写真プリントシステムは、被写体の写真撮影を行い、該写真撮影に基づいて画像を作成してプリント紙に出力する写真プリント装置において、上記撮影が行なわれる撮影空間に外部から進入する光をほぼ遮断する遮光手段と、上記撮影空間を撮影する撮影手段とを備える写真プリント装置と、上記写真プリント装置の外部に設置され、上記写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像を表示する表示装置とを備えることを特徴としている。
【0008】
なお、上記遮光手段は、仕切壁、遮光幕などの光を遮断する遮光部材により撮影空間全体を覆うことが好ましい。
【0009】
上記の構成によると、写真プリント装置の撮影空間は、遮光手段によって外部から撮影空間への光がほぼ遮断される。また、写真プリント装置の撮影空間は、撮影手段によって撮影され、撮影された画像は、写真プリント装置の外部に設置された表示装置に表示される。
【0010】
したがって、外部からの光がほぼ遮断された撮影空間の様子を、外部に設置された表示装置の表示により知ることができる。その結果、撮影画像の品質を向上させることができるとともに、防犯上の問題も解決される。また、撮影空間に利用者が存在するか否かを知ることができるから、利用者の撮影中に、次の利用者が不用意に進入して写真撮影を損なうことがない。
【0011】
なお、表示装置は、写真プリント装置の外側に設置されることもできるし、写真プリント装置から離れた場所に設置されることもできる。写真プリント装置の外側に表示装置を設置する場合には、利用者が撮影中であるか否かを周囲の人が容易に知ることができる。また、写真プリント装置から離れた場所に表示装置を設置する場合には、複数台の写真プリント装置における撮影空間の様子を1台の表示装置に表示させることができ、複数台の写真プリント装置を集中的に監視することができる。
【0012】
また、被写体の写真撮影を行う写真撮影手段は、被写体が存在する撮影空間を撮影することもできる。したがって、写真撮影手段は、静止(写真)画像だけでなく動画像も作成できる場合には、上記撮影手段として利用することもできる。
【0013】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影手段とは別に、被写体の写真撮影を行う写真撮影手段を備えることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によると、写真プリント装置は、撮影手段とは別に写真撮影手段を備えている。これにより、写真撮影手段が被写体の写真撮影中であっても、撮影手段が撮影空間を撮影できるので、撮影空間を常に監視することができる。
【0015】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、撮影手段は、低照度または暗闇の撮影空間の様子を撮影可能である暗視撮影手段および/または熱画像撮影手段を備えることを特徴としている。
【0016】
ところで、本発明の写真プリントシステムでは、上記遮光手段により外部からの光がほぼ遮断されるので、撮影空間を暗くすることができる。この場合、撮影手段として通常のビデオカメラを使用すると、表示装置に表示される画像が暗すぎて撮影空間の様子を知ることができないことがある。
【0017】
これに対し、上記の暗視撮影手段および/または熱画像撮影手段を利用すると、撮影空間が暗くても、表示装置には、撮影空間の様子を認識できる程度に明るい画像が表示されるので、撮影空間の様子を知ることができる。
【0018】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影手段により撮影された画像を不明瞭化する画像不明瞭化手段をさらに備えており、上記表示装置は、上記画像不明瞭化手段によって不明瞭化された画像を表示することを特徴としている。
【0019】
ここで、画像を不明瞭化する処理の例としては、モザイク処理やぼかし処理が挙げられる。
【0020】
一般に、撮影中の自分の姿が他人に見られることは気恥ずかしいと感じる人が多い。そこで、上記の構成によると、写真プリント装置の不明瞭化手段によって、表示装置には不明瞭化された画像が表示される。これにより、撮影中の利用者を特定し難くなるので、前記の気恥ずかしさが緩和される。
【0021】
なお、画像不明瞭化手段は、不明瞭化の程度を利用者が選択できることが望ましい。例えば、利用者を特定できないほど不明瞭化の程度を大きくすると、利用者のプライバシーを確保することができる。また、利用者を特定し易いほど不明瞭化の程度を小さくすると、利用者の居場所を外部にいる友人に認識させることができる。
【0022】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影空間に非可視光を照射する非可視光照射手段と、該非可視光照射手段により照射された非可視光により可視光を発光する蛍光手段とをさらに備えることを特徴としている。
【0023】
ここで、非可視光照射手段の例としては、近紫外線を照射するブラックライトブルー蛍光ランプが挙げられる。
【0024】
前述のように、本発明の写真プリントシステムは、遮光手段により撮影空間を暗くすることができる。これにより、撮影空間の暗さを利用した様々な演出を行うことができる。しかしながら、利用者は、周囲が暗いため、撮影空間に存在する装置に衝突するおそれがある。さらに、撮影空間が真っ暗となると、周りが見えなくなることにより利用者の平衡感覚に狂いが生じて、撮影のポーズがずれたり、転倒したり、パニックに陥ったりするおそれがある。
【0025】
そこで、上記の構成では、非可視光照射手段は撮影空間に非可視光を照射し、照射された蛍光手段は発光照度が低いので、撮影空間の暗さを維持することができる。さらに、蛍光手段が可視光を発光するので、利用者は、蛍光手段の発光をみることにより、平衡感覚を維持することができる。
【0026】
また、撮影空間に存在する装置に蛍光手段を配備することにより、該装置と利用者との衝突を防止することができる。また、撮影空間の周りに、例えば星形の蛍光手段を多数配備することにより、まるで宇宙空間にいるかのような幻想的な雰囲気を創り出すことができる。
【0027】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記写真撮影によって作成された撮影画像に対して、利用者による編集処理が行なわれる画像編集手段をさらに備えており、該画像編集手段は、上記表示装置に表示される画像を上記撮影画像に合成する合成手段を備えることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によると、撮影画像に対して落書きなどの画像編集を行う場合に、合成手段を用いて、表示装置に表示される画像を撮影画像に合成することができ、多種多様な画像編集を行うことができる。
【0029】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影空間に利用者の存在を検知する利用者検知手段をさらに備えており、上記表示装置は、上記利用者検知手段によって利用者の存在が検知される場合に、上記写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像を表示することを特徴としている。
【0030】
ところで、監視の対象が利用者である場合には、利用者が撮影空間に存在しない場合には、撮影空間の様子を知る必要はない。そこで、上記の構成によると、撮影空間に利用者が存在する場合にのみ、写真プリント装置の利用者検知手段によって検知され、写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像が表示装置に表示されて、撮影空間の様子を知ることができる。これにより、効率的な監視を行うことができる。
【0031】
また、本発明のプリント紙ユニットは、上記の写真プリントシステムに用いられるプリント紙ユニットであって、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記写真プリントシステムに備えられた識別情報読取手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力されることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、識別情報読取手段で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙が、当該写真プリントシステムにおいて利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタを動作可能とすることが可能となる。すなわち、写真プリントシステムにおいて指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となる。
【0033】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0034】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0035】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図1は本実施形態の写真プリントシステムの外観を示しており、図2は該写真プリントシステムの内部構成を示している。写真プリントシステム10では、筐体12内の一端に本体装置11が収容されている。なお、本願では、筐体12において本体装置11が配備されている方向を前方とする。
【0036】
筐体12の左側面部30には、上部を除いて開口部31が形成されており、開口部31には、折戸32が配備されている。折戸32は、2枚の板戸33・33が蝶番34により連結された構成であり、後部が筐体12の後面部35に蝶番36により連繋されている。
【0037】
また、折戸32の前部の上端および下端に凸部(図示せず)が設けられており、該凸部が摺動する溝37が開設部31の上部および下部に設けられている。さらに、折戸32の表面および裏面の適所には、それぞれ取っ手38・39が取り付けられている。
【0038】
筐体12および折戸32は、外部から内部に進入する光を遮断する遮光性を有する部材によって形成されており、折戸32が開口部31を閉じると、外部からの光が筐体12の内部に進入することを完全に遮断するようになっている。
【0039】
なお、本実施形態では、折戸32が開口部31を閉じても、本体装置11の左側面部に設けられたプリント排出口19および監視用モニタ28が外部に露出するようになっている。この場合であっても、本体装置11は、図1および図2(a)に示されるように、筐体12の左側面部30に沿って配置されているため、外部からの光が筐体12の内部に進入することを防止することができる。
【0040】
上記構成の折戸32は、利用者13が取っ手38・39を開口部31に沿って後方へ移動させることにより折り曲げられる。これにより、開口部31が開かれて、利用者13は開口部31から筐体12の内部に出入りすることができる。
【0041】
一方、折り曲げられた折戸32に関して、利用者13が取っ手38・39を開口部31に沿って前方に移動させることにより、折戸32が広げられる。これにより、開口部31において、プリント排出口19および監視用モニタ28が設けられている領域以外の領域が折戸32によって閉じられる。これにより、筐体12の内部に外部からの光が進入することを完全に遮断でき、従来よりも良好な写真撮影を行うことができる。
【0042】
なお、本実施形態では、開口部31を閉じる戸として折戸32を使用しているが、外部からの光を遮断できるものであれば、引き戸、折畳み戸など公知の戸を使用することができる。
【0043】
次に、筐体12の内部に配備される本体装置11の構成について、図3および図4に基づいて説明する。図3は、斜め後方から見た本体装置11の外観を示している。図示のように、本体装置11には、コイン投入口14、撮影装置15、タッチパネル16、タッチペン17、スピーカ21・21、照明装置22・22、および監視用カメラ27が背面に配備され、プリント排出口19および監視用モニタ28が側面に配備されている。また、本体装置11の内部には、図4に示されるように、プリント出力装置18、制御装置20およびコイン処理装置25が配備されている。以下、本体装置11の各構成について説明する。
【0044】
コイン投入口14は、利用者が写真プリントシステム10の利用料金として所定のコインを所定枚数だけ投入するための投入口であり、本体装置11の背面の適所に配備される。このコイン投入口14に連通して、コイン処理装置25が本体装置11の内部に設けられている。
【0045】
コイン処理装置25は、所定のコインが投入されたか否かを判定する。所定のコインが投入されたと判定した場合には、制御装置20に通知し、投入されたコインを、コインを蓄積するコイン容器(図示せず)に送り出す。一方、所定のコイン以外のコインが投入されたと判定した場合には、投入されたコインをコイン返却口23に送り出す。
【0046】
なお、紙幣やコインを所定のコインに両替する両替機が写真プリントシステム10の近くに存在しない場合には、新たに紙幣投入口を設けて、紙幣処理装置を設けたり、釣銭処理装置を設けたりすることが望ましい。
【0047】
撮影装置15は、主に利用者を被写体として写真撮影を行う装置であり、図3に示されるように、上下方向に移動可能であり、かつ上下方向に傾斜可能であるように本体装置11の背面中央部に配備される。これにより、被写体を様々なアングルから撮影することができる。また、筐体12の内部において撮影装置15の後方の空間が撮影を行う撮影空間となる。
【0048】
なお、撮影装置15の移動や傾斜は、利用者が手動で行ってもよいし、本体装置11にモータなどの駆動装置を設けて本体装置11が自動的に行うようにしてもよい。
【0049】
また、撮影装置15は、被写体を撮影する撮影カメラ24を備える。撮影カメラ24は、例えばレンズ群、絞り、CCD撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。この撮影カメラ24は、全身撮影とクローズアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り換えられるような構成となっている。
【0050】
タッチパネル16は、本体装置11の中央部であって、撮影装置15の下部に配備される。タッチパネル16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などのフラットパネルディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)など表示面にタッチセンサを設けて構成されている。タッチパネル16は、各種のメッセージや画像などを表示するとともに、利用者から各種の指示や選択などが入力される。
【0051】
タッチペン17は、タッチパネル16の近くに配備される。タッチペン17は、画像編集処理などにおいて、タッチパネル16上で細かな操作入力を利用者が行うためのものである。利用者13は、このタッチペン17をタッチパネル16に接触または接近させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることができる。なお、複数の利用者が容易に画像編集を行うようにするために、タッチペン17を複数本配備したり、タッチパネル16を複数個配備したりすることもできる。
【0052】
プリント出力装置18は、画像をプリント出力するものであり、本体装置11の内部に配備される。なお、プリント出力装置18の構成については後述する。プリント排出口19は、プリント出力装置18から出力された写真プリントを本体装置11の外部に排出するためのものである。プリント排出口19は、本体装置11の両側の何れか一方または両方に配備される。
【0053】
なお、前述のように、折戸32を閉じても、プリント排出口19は、開口部31から外部に露出したままである。したがって、利用者13が写真撮影および画像編集を終えてプリント出力待ちとなった場合に、利用者13が外部で待機することができるから、次の利用者13が写真プリントシステム10を利用することができ、写真プリントシステム10の利用効率を向上させることができる。
【0054】
制御装置20は、写真プリントシステム10における各種構成を統括的に制御するものであり、本体装置11の内部に配備される。スピーカ21・21は、各種操作上のガイダンス音声や効果音などを出力するものであり、本体装置11の背面の適所に配備される。
【0055】
照明装置22・22は、撮影時にストロボランプなどの写真閃光灯として機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。照明装置22・22は、被写体である利用者を照らすために、図3に示されるように、撮影装置15の両側に配備される。なお、筐体12内の別の場所にも照明装置を配備することが望ましい。
【0056】
監視用カメラ27は、撮影空間の監視のために撮影空間を撮影するものであり、本体装置11の背面上部に配備される。本実施形態では、監視用カメラ27として、被写体からの可視光線を受光する通常のビデオカメラ27aと、被写体からの微量な可視光線または赤外線を増幅する高感度カメラ27bと、被写体の熱放射による赤外線を受光する赤外線カメラ27cとが使用されている。
【0057】
監視用モニタ28は、監視用カメラ27にて撮影された画像を表示するものであり、本体装置11の左側面部に配備される。監視用モニタ28には、例えばLCDなどのフラットパネルディスプレイやCRTなどが使用される。
【0058】
なお、前述のように、折戸32を閉じても、監視用モニタ28は、開口部31から外部に露出したままである。したがって、監視用モニタ28に表示される画像を常に外部から見ることができる。
【0059】
また、監視用カメラ27として赤外線カメラ27cを使用する場合、監視用モニタ28に表示される画像は、温度差をコントラストで示す白黒の熱画像である。そこで、表示される熱画像を見やすくするために、例えば、温度の高い部分に赤色を施し、温度の低い部分に青色を施すといったように、熱画像に着色を行うことが望ましい。
【0060】
図4は、制御装置20を中心とした写真プリントシステム10の構成を示している。制御装置20は、写真プリントシステム10内における上述した各種構成の動作を統括的に制御するものである。この制御装置20は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行なわれる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置20がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0061】
制御装置20は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成される記憶部29を備える。この記憶部29に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、その他の各種プログラム、撮影装置15における動作設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。上記の撮影装置15における動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
【0062】
コイン処理装置25は、前述のように、コイン投入口14から所定のコインが投入されたと判定すると、制御装置20に通知するものである。制御装置20は、コイン処理装置25からの通知を受け取ると、課金処理を行う。すなわち、制御装置20は、コイン処理装置25からの通知をカウントし、利用者が投入した金額に応じて、利用者に対する各種動作を制御する。
【0063】
プリント出力装置18は、プリンタ42およびIDタグリーダ/ライタ43を備える構成である。このプリント出力装置18に対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙44およびIDタグ(識別媒体)45がプリント紙ユニットとしてセットで納入されるようになっている。
【0064】
プリンタ42は、出力すべき画像データが制御装置20から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙44に印刷するものである。このプリンタ42としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙44およびIDタグ45に加えて、昇華型用インクフィルムがセットととなって納入されることになる。
【0065】
IDタグリーダ/ライタ43は、IDタグ45に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置20に出力する。IDタグ45は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0066】
制御装置20は、IDタグリーダ/ライタ43で読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙44およびインクフィルムが、当該写真プリントシステム10において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ42を動作可能とする。すなわち、写真プリントシステム10において指定されているプリント紙44およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0067】
また、IDタグ45に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙の使用ごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者13の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。
【0068】
なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ45に記録されている用紙枚数情報も書き換えることが望ましい。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ45に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ45を無効にすることが可能となる。
【0069】
また、IDタグ45に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、そのプリント紙44やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となる。
【0070】
IDタグ45としては、無線(ワイヤレス)によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ43としては、これらの何れか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0071】
なお、上記の例では、利用可能なプリント紙44であるか否かを確認するために、IDタグ45を利用しているが、これに限定されるものではなく、例えば、プリント紙44およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用する構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0072】
なお、上記のプリント紙44としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
【0073】
上記構成の写真プリントシステム10において、利用者による撮影から編集、印刷に至るプレイ動作について、図5に基づいて説明する。まず、電源の投入により写真プリントシステム10の稼働が開始されると、筐体12内の通常の照明が点灯され、タッチパネル16にデモンストレーション画像が表示され、スピーカ21・21からデモンストレーション音声が出力される。
【0074】
次に、通常のビデオカメラ27aを用いて撮影空間の監視撮影を開始する(ステップS10。以下、単に「S10」と記載することがある。他のステップについても同様である。)。撮影された監視画像は監視用モニタ28に表示される。これにより、写真プリントシステム10の外部にいる人が写真プリントシステム10内の様子を知ることができる。
【0075】
次に、利用者が折戸32を開けて写真プリントシステム10内に進入し、コイン投入口14から代金としてコインを投入するまで待機する(S11)。コインが投入されると、コイン処理装置25から制御装置20にコインの投入が通知されることにより課金処理が行なわれる。課金処理が正常に完了したことが確認されると、プレイ動作が開始され、以下の処理が行なわれる。
【0076】
まず、撮影前の処理を行う(S12)。すなわち、撮影枚数の選択、撮影時間の選択、全身撮影またはクローズアップ撮影の選択や、撮影アングルの調整が行なわれる。また、被写体の背景に背景カーテンなどの背景装置が配備されている場合には、背景装置の選択や調整が行われる。なお、この撮影前の処理において、プリント紙44上での分割数または分割パターンの選択を行うようにすることもできる。利用者13は、タッチパネル16に表示される選択ボタン、調整ボタン、撮影装置15からのライブビュー画像などを利用して、前記の選択や調整を行う。
【0077】
前記ステップS12は、タッチパネル16に表示される撮影開始ボタンを利用者13が押すまで繰り返される(S13)。前記の選択や調整が終了し、利用者13がタッチパネル16に表示されるライブビュー画像を見ながら、所望のポーズをとり、所望のタイミングで撮影開始ボタンを押すと、筐体12内の通常の照明が消灯される(S14)。
【0078】
このとき、写真プリントシステム10内が暗くなるので、通常のビデオカメラ27aで写真プリントシステム10内の様子を監視し難くなる。そこで、通常のビデオカメラ27aによる監視撮影から、高感度カメラ27bまたは赤外線カメラ27cでの監視撮影に切り換える(S15)。
【0079】
そして、カウントダウン後に、照明装置22・22から閃光が照射されて写真撮影が行われる(S16)。本実施形態では、外部からの光が筐体12内に進入することがないから、被写体に照射される光量が外部からの光によって変化することがない。したがって、被写体に適切な光量を照射することができ、良好な写真撮影を行うことができる。
【0080】
次に、高感度カメラ27bまたは赤外線カメラ27cでの監視撮影からビデオカメラ27aによる監視撮影に切り換え(S17)、筐体12内の通常の照明を点灯する(S18)。
【0081】
次に、撮影の残り時間と残り回数とを確認し、両方ともゼロより大きい、すなわち両方とも未だ残りがある場合には(S19およびS20でYES)、ステップS13に戻って上記の処理動作を繰り返す。一方、撮影の残り時間および残り回数の何れかがなくなった場合には(S19またはS20でNO)、撮影処理を終了して画像編集処理を行う(S21)。
【0082】
画像編集処理では、複数回の撮影により取得された複数の撮影画像の中から落書きなどの編集処理を行う撮影画像を選択し、選択された撮影画像をタッチパネル16に表示し、タッチペン17を用いて、撮影画像に対して背景画像の合成、色の変更、落書きなどの画像編集が行われる。
【0083】
画像編集処理(S21)が終了されると、印刷処理が行われる(S22)。印刷処理では、プリント紙44上での分割数または分割パターンを利用者に選択させ、選択された分割領域ごとに、画像編集処理された編集画像が印刷されるように、プリンタ42を制御して印刷を行う。その後、プリント排出口19から印刷された写真プリントが排出されて、利用者のプレイ動作が終了する。
【0084】
なお、この印刷の間に、利用者13は、折戸32を開いて筐体12から退出し、本体装置11の側面に形成されたプリント排出口19近くで、印刷されたプリント紙44が排出されるまで待機する。したがって、次の利用者13が筐体12内に進入してプレイ動作を開始することができる。
【0085】
したがって、本実施形態の写真プリントシステム10は、外部からの光がほぼ遮断された撮影空間を監視用カメラ27にて撮影し、撮影された画像を、外側に設置された監視用モニタ28に表示することにより、撮影空間の様子を外側で知ることができる。その結果、撮影画像の品質を向上させることができるとともに、防犯上の問題も解決される。
【0086】
また、撮影空間に利用者13が存在するか否かを知ることができるから、利用者の撮影中に、次の利用者13が不用意に進入して写真撮影を損なうことを防止することができる。
【0087】
また、監視用モニタ28にて撮影空間の様子を表示することにより、この写真プリントシステム10が監視用カメラ27を備えていることが容易に認識できる。これにより、不審者が警戒するから、犯罪の発生を回避することができる。
【0088】
また、撮影空間が暗くなった場合には高感度カメラ27bまたは赤外線カメラ27cを利用することにより、撮影空間の様子を知ることができる程度に明るい画像を監視用モニタ28に表示することができる。
【0089】
また、赤外線カメラ27cにより撮影された画像は、温度差を示す画像となるから、赤外線カメラ27cを用いて撮影空間内の温度変化を観測することができる。これにより、設定値以上の温度になると異常を知らせることにより、防災監視が可能となる。
【0090】
なお、監視用カメラ27にて撮影された画像は、制御装置20の記憶部29または新たに設けたビデオテープレコーダなどの記録装置に記録を行うことが望ましい。これにより、何らかの事態が発生したときに、前記記録を再生することにより、事態を容易に解明することができる。
【0091】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について図6〜図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。本実施形態の写真プリントシステムは、図1に示される写真プリントシステム10に比べて、プライバシー保護の観点から、監視用モニタ28に表示される監視画像を不明瞭にする点が異なり、その他の構成は同様である。なお、なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0092】
本実施形態では、監視画像を不明瞭とするために、監視画像にモザイク処理を施すか、あるいは、赤外線カメラ27cで撮影された熱画像(サーモグラフィー)を監視画像とするかが利用者13により選択される。さらに、モザイク処理は、モザイクの大きさ(大・中・小)に応じて3つに分かれており、何れかの大きさのモザイクが利用者13により選択される。
【0093】
図8は、監視画像が不明瞭化によりどのように変化するかを示している。同図(a)は、通常のビデオカメラ27aで撮影された監視画像を示している。また、同図(b)〜(d)は、同図(a)に示される監視画像に対して、それぞれ「モザイク大」、「モザイク中」、および「モザイク小」の画像処理を施した画像を示している。そして、同図(e)は、赤外線カメラ27cで撮影された熱画像を示している。
【0094】
「モザイク大」の画像処理を施した画像は、図8(b)に示されるように、個人を特定できないような非常に不明瞭な画像となる。また、「モザイク中」の画像処理を施した画像は、同図(c)に示されるように、個人を特定し難いような少し不明瞭な画像となる。そして、「モザイク小」の画像処理を施した画像は、同図(d)に示されるように、個人を特定し易いような僅かに不明瞭な画像となる。
【0095】
例えば、監視用モニタ28を見ている外部の人により利用者が特定されたくない場合には、「モザイク大」や「サーモグラフィー」を選択することが望ましい。また、多人数のグループが数台の写真プリントシステムに分かれて利用している場合には、誰がどこにいるかを監視用モニタ28で確認できるように、「モザイク小」を選択することが望ましい。
【0096】
本実施形態では、図5に示される写真プリントシステム10の処理動作に、図6に示される処理動作が追加される。以下、追加される処理動作について説明する。
【0097】
利用者13がコインを投入してプレイ動作が開始されると(S11)、監視画像の不明瞭化を選択する画面をタッチパネル16に表示して、利用者13に選択させる(S31)。前記画面の一例を図7に示す。同図では、画面の左側に実行可能な不明瞭化のリスト(モザイク大・モザイク中・モザイク小・サーモグラフィー)が表示され、画面の右側には各種のメッセージが表示されている。
【0098】
利用者13は、不明瞭化の名称が記載されたボタンを押すか、或いは該ボタンの左隣にあるチェック欄をチェックすることにより選択すると、監視画像に対して、利用者13が選択した不明瞭化を行って監視用モニタ28に表示する(S32)。なお、利用者13が選択を行わなかった場合には、「モザイク中」の不明瞭化が行われる。
【0099】
次に、図5と同様の写真撮影処理(S12〜S20)および画像編集処理(S21)を行った後、利用者13が選択した不明瞭化を終了し(S33)、図5と同様の印刷処理(S22)を行って、プレイ動作を終了する。
【0100】
したがって、本実施形態の写真プリントシステムは、上記の実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。本実施形態では、モザイク処理された画像またはサーモグラフィーが監視画像として監視用モニタ28に表示されるから、撮影中の利用者を特定し難くなるので、撮影中の自分の姿が他人に見られることによる気恥ずかしさが緩和される。
【0101】
なお、監視用カメラ27にて撮影された画像を記録する場合には、前述の不明瞭化を行わずに記録することが望ましい。
【0102】
〔実施の形態3〕
次に、本発明の他の実施形態について図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図9に示される本実施形態の写真プリントシステムは、図1に示される写真プリントシステム10に比べて、ブラックライトブルー蛍光ランプ50と蛍光部材51・52・54・56とが追加される点が異なり、その他の構成は同様である。なお、なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0103】
図9は、本実施形態の写真プリントシステム10の内部構成を示している。本実施形態の写真プリントシステム10では、筐体12の上部にブラックライトブルー蛍光ランプ50が配備される。
【0104】
ブラックライトブルー蛍光ランプ50は、可視光を透過しない特殊ガラスを使用し、光化学作用と蛍光作用の強い近紫外線(315〜400nm(ナノメートル)の波長域(UV−A)のみを有効に放射するように設計された蛍光ランプである。ブラックライトブルー蛍光ランプ50には、可視光線を吸収し、前記波長域の近紫外線を効率よく透過する濃青色のフィルターガラスと、360nm付近に発光スペクトルを有する蛍光体とが使用されている。なお、以下では、単に「ブラックライト」と称することにする。
【0105】
また、撮影空間の出っ張り部分、すなわち、本体装置11における突出した部分、撮影装置15の隅部、折戸32の取っ手52などに蛍光部材51・52が配備される。さらに、筐体12内には、床面53の適所に蛍光部材54…が配備されるとともに、側面55の適所に蛍光部材56…が配備される。また、図には示していないが、筐体12内の後面の適所にも蛍光部材が配備される。
【0106】
本実施形態では、筐体12の通常の照明としてブラックライト50が使用される。この場合、撮影空間は常に暗い状態であるため、監視用カメラ27として赤外線カメラ27cが常に使用されることになる。このため、本実施形態の処理動作は、図5に示される実施形態の処理動作に比べて、監視用カメラ27の切り換え処理(S15・S17)が省略されることになる。
【0107】
したがって、本実施形態の写真プリントシステム10は、本体装置11、筐体12、および折戸32により撮影空間を暗くでき、かつ、撮影空間の照明としてブラックライト50を使用しているので、撮影空間を明るくすることがない。
【0108】
さらに、ブラックライト50から照射された近紫外線により蛍光部材51・52・54・56が可視光線を発する。この場合、蛍光部材51・52・54・56からの発光照度が低いので、撮影空間の暗さを維持することができる。また、利用者は、蛍光部材51・52・54・56からの発光を見ることにより、暗闇で平衡感覚を維持することができる。
【0109】
また、撮影空間における出っ張り部分に配備された蛍光部材51・52が発光することにより、該出っ張り部分に利用者13が衝突することを防止することができる。
【0110】
また、撮影空間の周りに配備された蛍光部材51・52・54・56を星形などにすることにより、まるで宇宙空間にいるかのような幻想的な雰囲気を創り出すことができる。
【0111】
なお、本実施形態では、筐体12の通常の照明としてブラックライト50を使用しているが、撮影処理(図5のS12〜20)の直前に筐体12の通常の照明からブラックライト50に切り換え、撮影処理の直後にブラックライト50から通常の照明に切り換えることもできる。この場合、監視用カメラ27も同様に、撮影処理の直前に通常のビデオカメラ27aから赤外線カメラ27cに切り換え、撮影処理の直後に赤外線カメラ27cから通常のビデオカメラ27aに切り換えることが望ましい。
【0112】
また、ブラックライト50および蛍光部材51・52・54・56の代わりに、LED(Light Emitting Diode)を利用しても同様の効果を得ることができる。
【0113】
以上、本発明の実施形態について述べてきたが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、上記の特許請求の範囲内で様々な追加や変更が可能である。
【0114】
例えば、上記の実施形態では、撮影空間を監視するために監視用カメラ27が配備されているが、撮影装置15は、撮影空間のライブビュー画像を作成することができるから、監視用カメラ27の代わりに、撮影空間を監視するために使用することができる。
【0115】
また、上記の実施形態では、監視用カメラ27は、本体装置11の上部に配備されているが、筐体内の後面部、側面部、折戸の内側部など、撮影空間を監視できる任意の位置に配備されることができる。
【0116】
また、上記の実施形態では、監視用モニタ28を本体装置11の外側に配備されているが、筐体12の外側に配備されることもできるし、本体装置11や筐体12から離れた位置に配備されることもできる。特に、離れた位置に監視用モニタが配備される場合には、複数台の筐体12…内の様子は、1台の監視用モニタに表示することができ、店の従業員などが集中的に監視することができる。
【0117】
また、上記の実施形態では、写真プリントシステム10の稼働中には常に監視撮影を行っているが、筐体12内への進入検知センサなどを配備することにより、筐体12内に利用者13が存在する間のみ監視撮影を行うこともできる。この場合、効率的な監視を行うことができる。
【0118】
また、写真プリントシステム10の中には、落書きなどの画像編集処理を行う機能を本体装置11の前面に配備したものも存在する。この場合、筐体12の前方を露出し、利用者13は、筐体12外部の前方にて画像編集処理を行うようにすればよい。
【0119】
また、監視用カメラ27にて撮影された画像、さらには、第2実施形態のように不明瞭化処理された画像を、画像編集処理におけるスタンプ画像として使用することもできる。これにより、多種多様な画像編集を行うことができる。
【0120】
【発明の効果】
以上のように、本発明の写真プリントシステムは、上記撮影が行なわれる撮影空間に外部から進入する光をほぼ遮断する遮光手段と、上記撮影空間を撮影する撮影手段とを備える写真プリント装置と、上記写真プリント装置の外部に設置され、上記写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像を表示する表示装置とを備える構成である。
【0121】
これにより、外部からの光がほぼ遮断された撮影空間の様子を、外部に設置された表示装置の表示により知ることができるから、撮影画像の品質を向上させることができるとともに防犯上の問題も解決されるという効果を奏する。また、撮影空間に利用者が存在するか否かを知ることができるから、利用者の撮影中に、次の利用者が不用意に進入して写真撮影を損なうことがない。
【0122】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影手段とは別に、被写体の写真撮影を行う写真撮影手段を備える構成である。
【0123】
これにより、写真撮影手段が被写体の写真撮影中であっても、撮影手段が撮影空間を撮影できるので、撮影空間を常に監視できるという効果を奏する。
【0124】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、撮影手段は、低照度または暗闇の撮影空間の様子を撮影可能である暗視撮影手段および/または熱画像撮影手段を備える構成である。
【0125】
これにより、撮影空間が暗くても、表示装置には撮影空間の様子を認識できる程度に明るい画像が表示されるので、撮影空間の様子を知ることができるという効果を奏する。
【0126】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影手段により撮影された画像を不明瞭化する画像不明瞭化手段をさらに備えており、上記表示装置は、上記画像不明瞭化手段によって不明瞭化された画像を表示する構成である。
【0127】
これにより、表示装置には不明瞭化された画像が表示されるから、撮影中の利用者を特定し難くなるので、他人に見られることによる気恥ずかしさを緩和できるという効果を奏する。
【0128】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影空間に非可視光を照射する非可視光照射手段と、該非可視光照射手段により照射された非可視光により可視光を発光する蛍光手段とをさらに備える構成である。
【0129】
これにより、非可視光照射手段が撮影空間に非可視光を照射し、照射された蛍光手段の発光照度が低いので、撮影空間の暗さを維持できる効果と、蛍光手段が可視光を発光するので、利用者が蛍光手段の発光をみることにより、平衡感覚を維持できる効果とを奏する。
【0130】
また、撮影空間に存在する装置に蛍光手段を配備することにより、該装置と利用者との衝突を防止できるという効果を奏する。また、撮影空間の周りに、例えば星形の蛍光手段を多数配備することにより、幻想的な雰囲気を創出できるという効果を奏する。
【0131】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記写真撮影によって作成された撮影画像に対して、利用者による編集処理が行なわれる画像編集手段をさらに備えており、該画像編集手段は、上記表示装置に表示される画像を上記撮影画像に合成する合成手段を備える構成である。
【0132】
これにより、撮影画像に対して落書きなどの画像編集を行う場合に、合成手段を用いて、表示装置に表示される画像を撮影画像に合成することができるから、多種多様な画像編集を行うことができるという効果を奏する。
【0133】
さらに、本発明の写真プリントシステムは、以上のように、上記の構成において、上記写真プリント装置は、上記撮影空間に利用者の存在を検知する利用者検知手段をさらに備えており、上記表示装置は、上記利用者検知手段によって利用者の存在が検知される場合に、上記写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像を表示する構成である。
【0134】
これにより、撮影空間に利用者が存在する場合にのみ、撮影空間の様子を知ることができるから、効率的な監視を行うことができるという効果を奏する。
【0135】
また、本発明のプリント紙ユニットは、以上のように、上記の写真プリントシステムに用いられるプリント紙ユニットであって、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記写真プリントシステムに備えられた識別情報読取手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力される構成である。
【0136】
これにより、写真プリントシステムにおいて指定されているプリント紙以外は使用できないように設定することが可能となるという効果を奏する。
【0137】
また、識別情報に用紙枚数情報を含ませることによって、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンすることにより、残りの用紙枚数を把握することが可能となるという効果を奏する。
【0138】
また、識別情報に用紙種類情報を含ませることによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である写真プリントシステムの概要を示す斜視図である。
【図2】上記写真プリントシステムの内部構成を示す図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は側面図である。
【図3】上記写真プリントシステムにおける本体装置の外観を示す斜視図である。
【図4】上記写真プリントシステムの概略構成を示すブロック図である。
【図5】上記写真プリントシステムにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の別の実施形態である写真プリントシステムにおける処理の流れの要部を示すフローチャートである。
【図7】上記写真プリントシステムにおいて、利用者が監視画像の不明瞭化を選択するための表示画面の例を示す図である。
【図8】監視画像が不明瞭化によりどのように変化するかを示す図であり、同図(a)は、通常のビデオカメラで撮影された監視画像を示しており、同図(b)〜(d)は、前記監視画像に対して、モザイクの程度を変えて画像処理された画像を示しており、同図(e)は、赤外線カメラで撮影された熱画像を示している。
【図9】本発明の他の実施形態である写真プリントシステムの内部構成を示す図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は側面図である。
【符号の説明】
10  写真プリントシステム
11  本体装置(遮光手段)
12  筐体(遮光手段)
13  利用者(被写体)
15  撮影装置(撮影手段)
16  タッチパネル(画像編集手段)
17  タッチペン(画像編集手段)
18  プリント出力装置(画像出力手段)
27  監視用カメラ(撮影手段)
27b 高感度カメラ(暗視撮影手段)
27c 赤外線カメラ(熱画像撮影手段)
28  監視用モニタ(表示装置)
32  折戸(遮光手段)
42  プリンタ(画像出力手段)
43  IDタグリーダ/ライタ(識別情報読取手段)
44  プリント紙
45  IDタグ(識別媒体)
50  ブラックライトブルー蛍光ランプ(非可視光照射手段)
51、52、54、56  蛍光部材(蛍光手段)

Claims (8)

  1. 被写体の写真撮影を行い、該写真撮影に基づいて画像を作成してプリント紙に出力する写真プリント装置において、上記撮影が行なわれる撮影空間に外部から進入する光をほぼ遮断する遮光手段と、上記撮影空間を撮影する撮影手段とを備える写真プリント装置と、
    上記写真プリント装置の外部に設置され、上記写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像を表示する表示装置とを備えることを特徴とする写真プリントシステム。
  2. 上記写真プリント装置は、上記撮影手段とは別に、被写体の写真撮影を行う写真撮影手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の写真プリントシステム。
  3. 上記写真プリント装置の撮影手段は、低照度または暗闇の撮影空間の様子を撮影可能である暗視撮影手段および/または熱画像撮影手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の写真プリントシステム。
  4. 上記写真プリント装置は、上記撮影手段により撮影された画像を不明瞭化する画像不明瞭化手段をさらに備えており、
    上記表示装置は、上記画像不明瞭化手段によって不明瞭化された画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の写真プリントシステム。
  5. 上記写真プリント装置は、上記撮影空間に非可視光を照射する非可視光照射手段と、該非可視光照射手段により照射された非可視光により可視光を発光する蛍光手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の写真プリントシステム。
  6. 上記写真プリント装置は、上記写真撮影によって作成された撮影画像に対して、利用者による編集処理が行なわれる画像編集手段をさらに備えており、
    該画像編集手段は、上記表示装置に表示される画像を上記撮影画像に合成する合成手段を備えることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の写真プリントシステム。
  7. 上記写真プリント装置は、上記撮影空間に利用者の存在を検知する利用者検知手段をさらに備えており、
    上記表示装置は、上記利用者検知手段によって利用者の存在が検知される場合に、上記写真プリント装置の撮影手段により撮影された画像を表示することを特徴とする請求項1に記載の写真プリントシステム。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の写真プリントシステムに用いられるプリント紙ユニットであって、
    画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、
    上記写真プリントシステムに備えられた識別情報読取手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力されることを特徴とするプリント紙ユニット。
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