JP2004093890A - 投射型画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】焦点調節を素早くかつ精度良く行うことができるとともに、低コスト化および小型化を図ることができる投射型画像表示装置を提供する。
【解決手段】被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する一対の受光手段4(4a、4b)と、一対の受光手段からの出力に基づいて位相差検出方式によりレンズ部材2を駆動して焦点調節を行う第1の焦点調節手段と、一対の受光手段のうち少なくとも一方の受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式によりレンズ部材2を駆動して焦点調節を行う第2の焦点調節手段とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する一対の受光手段4(4a、4b)と、一対の受光手段からの出力に基づいて位相差検出方式によりレンズ部材2を駆動して焦点調節を行う第1の焦点調節手段と、一対の受光手段のうち少なくとも一方の受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式によりレンズ部材2を駆動して焦点調節を行う第2の焦点調節手段とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された電気信号に応じた画像を投射面に拡大投射するものであって、自動焦点調節機構を備えた投射型画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動焦点調節機構を備えた投射型画像表示装置としては、以下に掲げるものが提案されている。
【0003】
1)特開平3−149538号公報で提案されている投射型表示装置は、赤外線による投受光により、受光面における赤外線スポットのずれ量に基づいて焦点調節を行うものである(外測式AF)。
【0004】
2)特開平3−239085号公報で提案されている投射型画像表示装置では、焦点調節を行うための測距センサをミラー後方の画像表示体と等価位置に配置している。ミラーを全反射ミラーとした場合には、測距時にミラーが退避することによりスクリーン上の像が測距センサ上に結ばれる。また、環境に影響されにくくするために、測距パターンを補助光照射装置により投影するようにしている。
【0005】
3)特開平4−123030号公報で提案されている投射型液晶表示装置では、投射レンズの内側に透過率80%のハーフミラーと撮像素子を配置し、撮像素子の出力信号に基づいてフォーカス評価値が最大になるまでフォーカスレンズを駆動する(山登り式AF)。そして、AF後は、ハーフミラーが光路から退避するようになっている。
【0006】
4)特開平5−188282号公報で提案されているプロジェクタでは、スクリーン上に投影された所定パターンを有する画像を一対の受光素子で取り込み、画像データのずれ量からスクリーンまでの距離を求め、ピント合わせを行っている(位相差式AF)。
【0007】
5)特開平6−3577号公報で提案されているフォーカス調整装置では、スクリーン上に投影された画像を撮像するカメラを設け、撮像に基づく画像信号における互いに隣接するデータの差分の絶対値の正のべき乗の総和を算出し、この総和が最大値となるようにフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行っている(山登り式AF)。
【0008】
6)特開平6−284362号公報で提案されている画像投射装置で、表示パネルに相当する位置に投受光系を設けている。この構成では、AF光が投射スクリーンからの光路中で投射レンズを往復するため、高精度のTTL−AFが可能となる。
【0009】
7)特開平7−13065号公報で提案されている自動焦点システムを備えた投射型画像表示装置では、表示パネルに相当する位置に投光部が配置され、受光部が投光部とは別にあり投影されたスポット像の大きさを測定している。
【0010】
8)特開平11−119185号公報で提案されている液晶プロジェクタ用自動焦点装置では、スクリーンからの反射光を可動反射鏡手段で受光素子に導き、この受光素子からの受光出力信号によりスクリーンまでの焦点位置を検出演算し、AF駆動を行う(TTL−AF)。
【0011】
9)特開2000−28901号公報で提案されているフォーカス調整装置では、画像入力手段(CCDカメラ)と画像分析により投影前後の画像の周波数成分を比較し所定の高域周波成分の構成になるまで投射レンズを駆動することにより焦点調節を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては、それぞれ以下に説明する問題点がある。
【0013】
1)特開平3−149538号公報では、外測式AFのためAF演算結果に応じてフォーカスレンズの駆動精度をきわめて高く設定する必要がある。また、専用の投受光素子が必要となるのでコストアップしてしまう。
【0014】
2)特開平3−239085号公報では、測距センサーがプロジェクタ内部に配置されており、投光ランプ光学系における光線の回り込みによる迷光対策を行わなければならなず、装置のコストアップおよび大型化を招いてしまう。また、装置内のレンズやミラーにごみが付着しないような工夫も必要となる。
【0015】
3)特開平4−123030号公報では、プロジェクタ内部に撮像素子を配置しているため、上述した2)と同様の課題がある。また、山登り式AFにより焦点調節を行っているため、投射光学系の焦点調節状態が合焦状態から大きくずれているときには、合焦状態となるまでに時間がかかる。
【0016】
4)特開平5−188282号公報では、装置外部に設けられた受光センサを用いて位相差式AFを行うため、1)と同様にAF演算結果に応じてフォーカスレンズの駆動精度を高める必要がある。
【0017】
5)特開平6−3577号公報では、AFのための受光素子としてカメラを用いているため、AFのための装置としては大掛かりでコストアップとなってしまう。また、山登り式AFであるため、3)と同様に合焦までに時間がかかることがある。
【0018】
6)特開平6−284362号公報では、AF光が投射レンズを往復するため2)と同様に迷光対策などが必要となる。
【0019】
7)特開平7−13065号公報では、放射線源が必要となるためコストアップとなる。また、放射線源がプロジェクタ本体に内蔵されるために光学系が限定される。すなわち、同公報図2においてリフレクタ22には本来単なる全反射ミラーで済むところを、放射線源に対応した波長を通過させるように配慮する必要があり構成が複雑となる。
【0020】
8)特開平11−119185号公報では、上述した2)と同様に迷光対策などが必要になるとともに、可動部を有するために機構が複雑となる。
【0021】
9)特開2000−28901号公報では、上述した3)および5)と同様に合焦までに時間がかかることがある。
【0022】
以下に上述した従来技術の課題をまとめて説明する。
【0023】
1.焦点調節のために、投光素子や受光素子を新たにプロジェクタ本体の内部に配置し、AFの投受光に投射レンズを利用する方式は、ハーフミラーや可動ミラーを内蔵する必要があり、プロジェクタ本体の光学系をこれに対応させる必要が生じる上に、投射映像のための光線とAFのための光線を完全に分離する必要があり、コストアップや大型化などの問題がある。
【0024】
2.AFセンサによる測距値に基いてレンズを所定位置に移動させる、いわゆる外測式AF(位相差検出方式、コンパクトカメラで一般的に用いられている)のみで焦点調節を行う場合には、レンズの絶対位置が合焦のために何らかの方法で制御される必要があり、レンズ移動のための初期の位置出しや駆動量検出に高い精度の機構構成が必要となり、一般的には大掛かりとなる。
【0025】
3.AFセンサにより投射画像を分析しながら合焦位置に向かってレンズを駆動させる、いわゆる山登り式AF(コントラスト検出方式、ビデオカメラで一般的に用いられている)のみで焦点調節を行う場合には、演算結果をそれ以前の結果と比較しながらレンズを駆動するため、合焦までの時間がかかり、レンズ駆動の高速化には不向きである。
【0026】
本発明は、高精度で素早いAF機能を実現し、コストアップや大型化を最小限に抑えることができる、自動焦点調節機構を備えた投射型画像表示装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明は、入力された電気信号に応じた画像を、光軸方向に移動可能なレンズ部材を介して被投射面に投射して表示する投射型画像表示装置において、被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する一対の受光手段と、一対の受光手段からの出力に基づいて位相差検出方式によりレンズ部材を駆動して焦点調節を行う第1の焦点調節手段と、一対の受光手段のうち少なくとも一方の受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動して焦点調節を行う第2の焦点調節手段とを有することを特徴とする。
【0028】
すなわち、位相差検出方式により焦点調節を行う第1の焦点調節手段およびコントラスト検出方式により焦点調節を行う第2の焦点調節手段を併用してレンズ部材を駆動することで、位相差検出方式およびコントラスト検出方式の一方だけに基づいてレンズ部材を駆動する場合に比べてレンズ部材を合焦位置に素早くかつ精度良く移動させるようにしている。
【0029】
具体的には、まず第1の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦方向に素早く移動させ、次に第2の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦位置に精度良く停止させるようにすることができる。
【0030】
しかも、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段への出力として、1対の受光手段の出力を用いることで、受光手段の数を必要最小限に抑え、装置の低コスト化およびコンパクト化を図ることができるようにしている。
【0031】
ここで、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段の焦点調節に用いられる基準パターンとして、それぞれ異なる基準パターンを用いることにより、基準パターンを位相差検出方式およびコントラスト検出方式に適したものとすることができる。
【0032】
また、第1の焦点調節手段により駆動されるレンズ部材の駆動領域を複数の駆動領域に分割しておき、第1の焦点調節手段における位相差検出結果に基づいて複数の駆動領域のうち所定の駆動領域にレンズ部材を駆動するようにしてもよい。これにより、第1の焦点調節手段(位相差検出方式)によりレンズ部材を駆動した後に、第2の焦点調節手段(コントラスト検出方式)によりレンズ部材を駆動するときに、レンズ部材の駆動領域を所定の領域に限定でき、コントラスト検出方式によるレンズ部材の駆動時間を短縮することが可能になる。
【0033】
本願第2の発明は、入力された電気信号に応じた画像を、光軸方向に移動可能なレンズ部材を介して被投射面に投射して表示する投射型画像表示装置において、被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する受光手段と、この受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動して焦点調節を行う焦点調節手段とを有し、焦点調節手段は、粗い基準パターンから細かい基準パターンへの切り換えによる受光手段の出力に基づいてレンズ部材を駆動することを特徴とする。
【0034】
すなわち、受光手段で受光される基準パターンを粗い基準パターンから細かい基準パターンに切り換えて、それぞれの基準パターンにおいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動するようにすることで、一定の基準パターンにおいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動する場合に比べて、レンズ部材を合焦位置に素早くかつ精度良く移動させるようにしている。
【0035】
具体的には、まず粗い基準パターンを用いてレンズ部材を駆動することで、レンズ部材を合焦方向に素早く移動させることができ、次に細かい基準パターンを用いてレンズ部材を駆動することで、レンズ部材を合焦位置に精度良く停止させることができる。
【0036】
一方、レンズ部材が光軸直交面内を移動することにより画像の投射方向を変更可能な投射型画像表示装置にあっては、受光手段およびレンズ部材に連結し、レンズ部材の移動に応じて受光手段における受光面の向きを変化させる連結機構を設けるようにしてもよい。これにより、レンズ部材の移動による画像投写方向の変化に応じて、受光手段は被投射面に表示された画像(基準パターン)を受光することができ、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段により確実に焦点調節を行うことができる。
【0037】
具体的には、受光手段を、レンズ部材の焦点距離と略等しい間隔を有する2つの支点で装置本体に保持させ、2つの支点のうち一方の支点を装置本体に固定し、他方の支点をレンズ部材とともに移動させるようにすることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図1〜図5を用いて説明する。
【0039】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
【0040】
図1は本実施形態を示す概念図であり、プロジェクタ1は、投射レンズ2と、液晶パネル3と、AFセンサである画像入力装置4とを含み、不図示の投射ランプからの光で液晶パネル3の表示画像を投射レンズ2によって投射面5に拡大投影する。
【0041】
投射レンズ2は、不図示の制御回路からの制御信号を受けて駆動する不図示のフォーカスモータの駆動力を受けることにより光軸方向に所定量、移動可能となっている。
【0042】
投射レンズ2が光軸方向に移動する際には、不図示の回転円エンコーダにより投射レンズ2の移動量が検出される。また、投射レンズ2の光軸方向の位置が、不図示のフォーカス位置エンコーダによって検出される。ここで、投射レンズ2の移動範囲は、概略位置を図3に示すように投射レンズ繰り出し量に換算して領域▲1▼〜▲4▼の4分割の精度で検出される。
【0043】
液晶パネル3は、図1においては1枚だけで表されているが、これは投射レンズ2と表示素子(液晶パネル3)との関係を概念的に示しているもので、実際には、例えばRGBによる専用波長帯域の3枚の液晶パネルと色分解光学系などで構成されている。
【0044】
画像入力装置4は、装置前面に設けられた2つの画像入力部4aと、これらの画像入力部4aそれぞれに対応して設けられ、微小受光素子の集合(例えばラインセンサ等)からなる2つの受光部4bとを有している。
【0045】
この画像入力装置4には、投射面5に形成されたプロジェクタ1からの投射パターン、具体的には後述するように図2aに示す投射パターン6aや、図2bに示す投射パターン6bが入力されるようになっている。
【0046】
ここで、画像入力装置4に図2aに示す縦1本の黒い投射パターン6aが入力された場合、プロジェクタ1は、2組の受光部4bに形成される投射パターン6aの像のずれ量に基づいてプロジェクタ1から投射面5までの距離を求めることが可能となっている(位相差検出方式)。
【0047】
一方、画像入力装置4に図2bに示す複数の黒い縦模様の投射パターン6bが入力された場合、プロジェクタ1は、受光部4bの各微小受光素子から得られる一つ一つの出力信号に基づいて投射パターン6bのボケ具合の程度を求めることが可能となっている(コントラスト検出方式)。
【0048】
なお、受光部4bは2つ存在するので、2つの受光部4bのうちどちらか一方の受光部4bからの出力信号に基づいてボケ具合の程度を求めることができる。また、2つの受光部4bからの出力信号に基づいてボケ具合の程度を求めることも可能であり、この場合にはより精密なボケ具合の程度を求めることができる。
【0049】
画像入力装置4に入力された投射パターン6a、6bの像はともに、受光部4bで電気信号に変えられて不図示の制御回路にて解析されるため、必要に応じて投射レンズ2を駆動する情報を得ることができる。
【0050】
上述した構成において、プロジェクタ1の焦点調節動作について以下に説明する。
【0051】
まず、投射面5に図2aに示す投射パターン6aを投射すると、この投射パターン6aの像は画像入力装置4の2つの画像入力部4aを通過して、画像入力部4aに対応する2つの受光部4bで受光される。そして、これらの受光部4bから投射パターン6aのずれ信号が出力される。
【0052】
これらの信号は、上述したように不図示の制御回路で解析されることにより、プロジェクタ1(正確には画像入力装置4の位置)から投射面5までの距離が求められる。制御回路は、この求めた距離に応じて、投射レンズ2の移動領域▲1▼〜▲4▼(図3)のうち所定の移動領域を選択して、この領域まで投射レンズ2を移動させる(ずれAF)。これにより、投射レンズ2が合焦位置近傍まで移動する。
【0053】
ここで、ずれAFに用いられる投射パターン6aは、上述したように縦1本の黒いパターンであり、位相差検出を行うのに適したパターンとなっている。
【0054】
次に、投射面5に図2bに示す投射パターン6bを投射すると、この投射パターン6bの像は画像入力装置4の画像入力部4aを通過して、画像入力部4aに対応する受光部4bで受光される。そして、不図示の制御回路が、受光部4bから得られる信号を解析することにより、投射パターン6bのボケ具合の程度を求める。
【0055】
ここで、制御回路は、フォーカスモータを駆動することにより投射レンズ2を光軸方向前後に微少に移動させながら、投射パターン6bのボケの程度を解析する。そして、ボケの程度が最小になるまで、投射レンズ2を微少に移動させるとともに、移動後におけるボケの程度の解析を繰り返す(コントラストAF)。
【0056】
このボケの程度が最小(投射パターン6bのコントラストが最大)になったとき、投射レンズ2により投射面5に投影した拡大投影像(投射パターン6b)はピントがあった状態となり、この時点で投射レンズ2の駆動を停止する。
【0057】
ここで、コントラストAFに用いられる投射パターン6bは、上述したように複数の黒い縦模様のパターンであり、コントラスト検出に適したパターンとなっている。
【0058】
本実施形態では、最初にずれAFを行うことにより投射レンズ2を合焦位置の近傍に素早く移動させた後に、コントラストAFを行うことにより投射レンズ2を合焦位置に精度良く移動させることができる。これにより、最初から投射レンズ2の移動範囲全域でコントラストAFにより投射レンズ2を駆動して焦点調節を行う場合に比べて合焦までの駆動時間を短縮することができる。
【0059】
また、ずれAFおよびコントラストAFのいずれの焦点調節を行う場合にも、画像入力装置4に設けられた画像入力部4aおよび受光部4bを用いているため、部品点数を削減することができ、プロジェクタ1のコストアップおよび大型化を防止することができる。
【0060】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態のプロジェクタは、第1実施形態におけるプロジェクタ1と同様に投射レンズ2および液晶パネル3を有しているが、画像入力装置4の構成が第1実施形態と異なっている。
【0061】
すなわち、本実施形態における画像入力装置は、1つの画像入力部と、この画像入力部に対応した位置に設けられ、微小受光素子の集合からなる1つの受光部とを有している。そして、本実施形態のプロジェクタは、コントラスト検出方式により焦点調節を行うコントラストAF機能だけを有している。
【0062】
また、本実施形態のプロジェクタでは、投射レンズ2の概略位置を検出するフォーカス位置エンコーダが省略されている。
【0063】
上述した構成において、本実施形態における焦点調節動作について以下に説明する。図4a、bに、本実施形態における投影パターンの概念図を示す。
【0064】
最初に投射面5に、図4aに示す縦じまのピッチの大きい粗い投射パターン7aを投射すると、この投射パターン7aの像が画像入力装置の画像入力部を通過して受光部で受光される。
【0065】
受光部からは投射パターン7aのボケの程度を示す信号が出力され、この出力信号に基づいて不図示の制御回路は、投射レンズ2を光軸方向前後に微少に移動させながら投射パターン7aのボケの程度を解析する。そして、投射パターン7aのボケの程度がある程度小さくなるように投射レンズ2を所定の合焦位置近傍まで比較的早い速度で移動させる。
【0066】
ここで、投射パターン7aは粗いため、投射レンズ2のピントが大きくずれていても不図示の制御回路による解析が可能となる。
【0067】
次に、投射面5に表示される投射パターンを最初の投射パターン7aよりもピッチの小さい(高周波成分の多い)、例えば図4bに示す投射パターン7bに変更する。そして、制御回路は、投射パターン7bの像を受光した受光部からの出力信号に基づいて、投射パターン7bのボケの程度を解析して投射レンズ2を所定の合焦位置まで移動させる。
【0068】
このときの投射レンズ2の駆動は、投射パターン7aを用いた際の投射レンズ2の駆動に比べてゆっくり又は細かく行われ、画像入力装置(受光部)から得られる投射パターン7bのコントラストが最大になるまで投射レンズ2を駆動する。
【0069】
投射パターン7bのコントラストが最大になったとき、投射レンズ2がピントのあった位置にあり、この時点で投射レンズ2の駆動を停止する。
【0070】
なお、投射パターン7aから投射パターン7bに切り換えるだけでなく、必要に応じて更にピッチの小さい(高周波成分の多い)、例えば図4cに示す投射パターン7cに切り換えて焦点調節を行うようにしてもよい。
【0071】
本実施形態では、最初に低周波パターンである投射パターン7aを用いて投射レンズ2の移動速度を上げた状態でコントラストAFを行うことにより、素早く投射レンズ2を合焦位置に近づけることができる。そして、高周波成分を多く含んだ投射パターン(投射パターン7b、7c)に変えてコントラストAFを行うことにより、投射レンズ2を所定の合焦位置に精度良く停止させることができる。
【0072】
これにより、本実施形態における焦点調節動作にかかる時間は、従来技術のように特定の投射パターンを用いて焦点調節を行う場合の時間に比べて短縮することができる。しかも、コントラストAFを行うことにより、ずれAFを行う場合に比べて投射レンズ2の位置精度を高めるための機構を設けることなく投射レンズ2の位置精度を高めることができる。
【0073】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。
【0074】
図5は本実施形態を示す概念図であり、本実施形態のプロジェクタは第1実施形態のプロジェクタに比べて画像入力装置4および投射レンズ2の構成が若干異なっている。
【0075】
プロジェクタ11は、光軸方向に駆動(AF駆動)されるとともに、必要に応じて光軸直交面内で所定量シフトが可能な投射レンズ12と、投射面15に投射される画像を形成する液晶パネル13と、投射レンズ12のピント合せのためのAFセンサであり、受光面の向きを変えられる機構が設けられた画像入力装置14とを備えている。
【0076】
本実施形態のプロジェクタ11は、第1実施形態および第2実施形態で説明したようにずれAF又はコントラストAFにより投射レンズ12を光軸方向に進退させて自動的に焦点調節を行うことが可能である。もちろん、不図示の制御回路の制御に応じて、液晶パネル13に形成された画像の拡大投影像を投射面15に投射することができる。
【0077】
また、画像入力装置14は、投射レンズ12が図5の12’に示すように所定方向にシフトした場合、このシフト量に応じて向きを変えられるようになっている。画像入力装置14の向きを変える機構としては、例えば図6に示すような形状をしたジンバルばね板16を用いることができる。
【0078】
画像入力装置14は、支点14aの部分がプロジェクタ11の本体部分に保持されているとともに、支点14bの部分がシフト移動する投射レンズ12と連動する部分に保持されている。そして、支点14aおよび支点14bの間隔が、投射レンズ12の焦点距離と略等しくなるように設定されている。
【0079】
図5において、投射レンズ12が所定方向にシフトすると、投射レンズ12の光軸は、初期の12aに示す位置から12a’に示す位置に変化する。また、画像入力装置14の光軸14cは、投射レンズ12のシフト前の光軸12aとほぼ平行となっており、投射面15に拡大投影された投影像の概ね中心方向を向くようになっている。なお、図5は説明のため投射面15までの距離を縮小して示しているため、上述した説明とは若干異なっている。
【0080】
上述した構成において、投射レンズ12の光軸が12a’に示す位置にシフトした場合には、投射レンズ12に連動する部材に保持されていている画像入力装置14の支点14bが、投射レンズ12のシフト量に応じて図5の14b’に示す位置に移動する。ここで、画像入力装置14の支点14aは、プロジェクタ11の本体部分に保持されているため、ほとんど移動しない。
【0081】
これにより、画像入力装置14の光軸を14c’に示す位置に変えることができる。このとき、画像入力装置14の光軸(14c’)は、投射レンズ12が12’に示す位置にあるときに投射面15に投射される投影像の概ね中央を向くようになっている。なお、図5は説明のため投射面15までの距離を縮小して示しているため、上述した説明とは異なる図になっている。
【0082】
本実施形態では、投射レンズ12のシフトに応じて画像入力装置14もシフトするようになっているため、第1実施形態および第2実施形態で述べたような投射パターンが、投射レンズ12のシフトに応じて投影位置を変えても、画像入力装置14は確実に投射パターンを受光することができ、焦点調節情報を得ることが可能となる。
【0083】
なお、画像入力装置14の向きを変えた場合、焦点調節を行う際の誤差が問題となることがあるが、この場合には画像入力装置14の傾き角度の変化量を考慮することにより誤差補正が可能となる。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、位相差検出方式により焦点調節を行う第1の焦点調節手段およびコントラスト検出方式により焦点調節を行う第2の焦点調節手段を併用してレンズ部材を駆動することで、位相差検出方式およびコントラスト検出方式の一方だけに基づいてレンズ部材を駆動する場合に比べてレンズ部材を合焦位置に素早くかつ精度良く移動させることができる。
【0085】
具体的には、まず第1の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦方向に素早く移動させ、次に第2の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦位置に精度良く停止させるようにすることができる。
【0086】
しかも、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段への出力として、1対の受光手段の出力を用いることで、受光手段の数を必要最小限に抑え、装置の低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における自動焦点調節機構を備えたプロジェクタの説明図。
【図2】第1実施形態のプロジェクタにおける投射パターンの説明図(a、b)。
【図3】投射レンズの移動量とフォーカス領域との関係を示す図。
【図4】第2実施形態のプロジェクタにおける投射パターンの説明図(a、b、c)。
【図5】第3実施形態における自動焦点調節機構を備えたプロジェクタの説明図。
【図6】第3実施形態のプロジェクタにおける画像入力装置の保持部材(ジンバルばね板)の正面図。
【符号の説明】
1,11:プロジェクタ
2,12:投射レンズ
3:液晶パネル
4,14:画像入力装置
5,15:投射面
▲1▼〜▲4▼:距離ゾーン
4a:画像入力部
4b:受光部
12a,12a’:投射レンズの光軸
14c,14c’:画像入力装置の向き
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力された電気信号に応じた画像を投射面に拡大投射するものであって、自動焦点調節機構を備えた投射型画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動焦点調節機構を備えた投射型画像表示装置としては、以下に掲げるものが提案されている。
【0003】
1)特開平3−149538号公報で提案されている投射型表示装置は、赤外線による投受光により、受光面における赤外線スポットのずれ量に基づいて焦点調節を行うものである(外測式AF)。
【0004】
2)特開平3−239085号公報で提案されている投射型画像表示装置では、焦点調節を行うための測距センサをミラー後方の画像表示体と等価位置に配置している。ミラーを全反射ミラーとした場合には、測距時にミラーが退避することによりスクリーン上の像が測距センサ上に結ばれる。また、環境に影響されにくくするために、測距パターンを補助光照射装置により投影するようにしている。
【0005】
3)特開平4−123030号公報で提案されている投射型液晶表示装置では、投射レンズの内側に透過率80%のハーフミラーと撮像素子を配置し、撮像素子の出力信号に基づいてフォーカス評価値が最大になるまでフォーカスレンズを駆動する(山登り式AF)。そして、AF後は、ハーフミラーが光路から退避するようになっている。
【0006】
4)特開平5−188282号公報で提案されているプロジェクタでは、スクリーン上に投影された所定パターンを有する画像を一対の受光素子で取り込み、画像データのずれ量からスクリーンまでの距離を求め、ピント合わせを行っている(位相差式AF)。
【0007】
5)特開平6−3577号公報で提案されているフォーカス調整装置では、スクリーン上に投影された画像を撮像するカメラを設け、撮像に基づく画像信号における互いに隣接するデータの差分の絶対値の正のべき乗の総和を算出し、この総和が最大値となるようにフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行っている(山登り式AF)。
【0008】
6)特開平6−284362号公報で提案されている画像投射装置で、表示パネルに相当する位置に投受光系を設けている。この構成では、AF光が投射スクリーンからの光路中で投射レンズを往復するため、高精度のTTL−AFが可能となる。
【0009】
7)特開平7−13065号公報で提案されている自動焦点システムを備えた投射型画像表示装置では、表示パネルに相当する位置に投光部が配置され、受光部が投光部とは別にあり投影されたスポット像の大きさを測定している。
【0010】
8)特開平11−119185号公報で提案されている液晶プロジェクタ用自動焦点装置では、スクリーンからの反射光を可動反射鏡手段で受光素子に導き、この受光素子からの受光出力信号によりスクリーンまでの焦点位置を検出演算し、AF駆動を行う(TTL−AF)。
【0011】
9)特開2000−28901号公報で提案されているフォーカス調整装置では、画像入力手段(CCDカメラ)と画像分析により投影前後の画像の周波数成分を比較し所定の高域周波成分の構成になるまで投射レンズを駆動することにより焦点調節を行っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術においては、それぞれ以下に説明する問題点がある。
【0013】
1)特開平3−149538号公報では、外測式AFのためAF演算結果に応じてフォーカスレンズの駆動精度をきわめて高く設定する必要がある。また、専用の投受光素子が必要となるのでコストアップしてしまう。
【0014】
2)特開平3−239085号公報では、測距センサーがプロジェクタ内部に配置されており、投光ランプ光学系における光線の回り込みによる迷光対策を行わなければならなず、装置のコストアップおよび大型化を招いてしまう。また、装置内のレンズやミラーにごみが付着しないような工夫も必要となる。
【0015】
3)特開平4−123030号公報では、プロジェクタ内部に撮像素子を配置しているため、上述した2)と同様の課題がある。また、山登り式AFにより焦点調節を行っているため、投射光学系の焦点調節状態が合焦状態から大きくずれているときには、合焦状態となるまでに時間がかかる。
【0016】
4)特開平5−188282号公報では、装置外部に設けられた受光センサを用いて位相差式AFを行うため、1)と同様にAF演算結果に応じてフォーカスレンズの駆動精度を高める必要がある。
【0017】
5)特開平6−3577号公報では、AFのための受光素子としてカメラを用いているため、AFのための装置としては大掛かりでコストアップとなってしまう。また、山登り式AFであるため、3)と同様に合焦までに時間がかかることがある。
【0018】
6)特開平6−284362号公報では、AF光が投射レンズを往復するため2)と同様に迷光対策などが必要となる。
【0019】
7)特開平7−13065号公報では、放射線源が必要となるためコストアップとなる。また、放射線源がプロジェクタ本体に内蔵されるために光学系が限定される。すなわち、同公報図2においてリフレクタ22には本来単なる全反射ミラーで済むところを、放射線源に対応した波長を通過させるように配慮する必要があり構成が複雑となる。
【0020】
8)特開平11−119185号公報では、上述した2)と同様に迷光対策などが必要になるとともに、可動部を有するために機構が複雑となる。
【0021】
9)特開2000−28901号公報では、上述した3)および5)と同様に合焦までに時間がかかることがある。
【0022】
以下に上述した従来技術の課題をまとめて説明する。
【0023】
1.焦点調節のために、投光素子や受光素子を新たにプロジェクタ本体の内部に配置し、AFの投受光に投射レンズを利用する方式は、ハーフミラーや可動ミラーを内蔵する必要があり、プロジェクタ本体の光学系をこれに対応させる必要が生じる上に、投射映像のための光線とAFのための光線を完全に分離する必要があり、コストアップや大型化などの問題がある。
【0024】
2.AFセンサによる測距値に基いてレンズを所定位置に移動させる、いわゆる外測式AF(位相差検出方式、コンパクトカメラで一般的に用いられている)のみで焦点調節を行う場合には、レンズの絶対位置が合焦のために何らかの方法で制御される必要があり、レンズ移動のための初期の位置出しや駆動量検出に高い精度の機構構成が必要となり、一般的には大掛かりとなる。
【0025】
3.AFセンサにより投射画像を分析しながら合焦位置に向かってレンズを駆動させる、いわゆる山登り式AF(コントラスト検出方式、ビデオカメラで一般的に用いられている)のみで焦点調節を行う場合には、演算結果をそれ以前の結果と比較しながらレンズを駆動するため、合焦までの時間がかかり、レンズ駆動の高速化には不向きである。
【0026】
本発明は、高精度で素早いAF機能を実現し、コストアップや大型化を最小限に抑えることができる、自動焦点調節機構を備えた投射型画像表示装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本願第1の発明は、入力された電気信号に応じた画像を、光軸方向に移動可能なレンズ部材を介して被投射面に投射して表示する投射型画像表示装置において、被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する一対の受光手段と、一対の受光手段からの出力に基づいて位相差検出方式によりレンズ部材を駆動して焦点調節を行う第1の焦点調節手段と、一対の受光手段のうち少なくとも一方の受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動して焦点調節を行う第2の焦点調節手段とを有することを特徴とする。
【0028】
すなわち、位相差検出方式により焦点調節を行う第1の焦点調節手段およびコントラスト検出方式により焦点調節を行う第2の焦点調節手段を併用してレンズ部材を駆動することで、位相差検出方式およびコントラスト検出方式の一方だけに基づいてレンズ部材を駆動する場合に比べてレンズ部材を合焦位置に素早くかつ精度良く移動させるようにしている。
【0029】
具体的には、まず第1の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦方向に素早く移動させ、次に第2の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦位置に精度良く停止させるようにすることができる。
【0030】
しかも、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段への出力として、1対の受光手段の出力を用いることで、受光手段の数を必要最小限に抑え、装置の低コスト化およびコンパクト化を図ることができるようにしている。
【0031】
ここで、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段の焦点調節に用いられる基準パターンとして、それぞれ異なる基準パターンを用いることにより、基準パターンを位相差検出方式およびコントラスト検出方式に適したものとすることができる。
【0032】
また、第1の焦点調節手段により駆動されるレンズ部材の駆動領域を複数の駆動領域に分割しておき、第1の焦点調節手段における位相差検出結果に基づいて複数の駆動領域のうち所定の駆動領域にレンズ部材を駆動するようにしてもよい。これにより、第1の焦点調節手段(位相差検出方式)によりレンズ部材を駆動した後に、第2の焦点調節手段(コントラスト検出方式)によりレンズ部材を駆動するときに、レンズ部材の駆動領域を所定の領域に限定でき、コントラスト検出方式によるレンズ部材の駆動時間を短縮することが可能になる。
【0033】
本願第2の発明は、入力された電気信号に応じた画像を、光軸方向に移動可能なレンズ部材を介して被投射面に投射して表示する投射型画像表示装置において、被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する受光手段と、この受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動して焦点調節を行う焦点調節手段とを有し、焦点調節手段は、粗い基準パターンから細かい基準パターンへの切り換えによる受光手段の出力に基づいてレンズ部材を駆動することを特徴とする。
【0034】
すなわち、受光手段で受光される基準パターンを粗い基準パターンから細かい基準パターンに切り換えて、それぞれの基準パターンにおいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動するようにすることで、一定の基準パターンにおいてコントラスト検出方式によりレンズ部材を駆動する場合に比べて、レンズ部材を合焦位置に素早くかつ精度良く移動させるようにしている。
【0035】
具体的には、まず粗い基準パターンを用いてレンズ部材を駆動することで、レンズ部材を合焦方向に素早く移動させることができ、次に細かい基準パターンを用いてレンズ部材を駆動することで、レンズ部材を合焦位置に精度良く停止させることができる。
【0036】
一方、レンズ部材が光軸直交面内を移動することにより画像の投射方向を変更可能な投射型画像表示装置にあっては、受光手段およびレンズ部材に連結し、レンズ部材の移動に応じて受光手段における受光面の向きを変化させる連結機構を設けるようにしてもよい。これにより、レンズ部材の移動による画像投写方向の変化に応じて、受光手段は被投射面に表示された画像(基準パターン)を受光することができ、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段により確実に焦点調節を行うことができる。
【0037】
具体的には、受光手段を、レンズ部材の焦点距離と略等しい間隔を有する2つの支点で装置本体に保持させ、2つの支点のうち一方の支点を装置本体に固定し、他方の支点をレンズ部材とともに移動させるようにすることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について図1〜図5を用いて説明する。
【0039】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
【0040】
図1は本実施形態を示す概念図であり、プロジェクタ1は、投射レンズ2と、液晶パネル3と、AFセンサである画像入力装置4とを含み、不図示の投射ランプからの光で液晶パネル3の表示画像を投射レンズ2によって投射面5に拡大投影する。
【0041】
投射レンズ2は、不図示の制御回路からの制御信号を受けて駆動する不図示のフォーカスモータの駆動力を受けることにより光軸方向に所定量、移動可能となっている。
【0042】
投射レンズ2が光軸方向に移動する際には、不図示の回転円エンコーダにより投射レンズ2の移動量が検出される。また、投射レンズ2の光軸方向の位置が、不図示のフォーカス位置エンコーダによって検出される。ここで、投射レンズ2の移動範囲は、概略位置を図3に示すように投射レンズ繰り出し量に換算して領域▲1▼〜▲4▼の4分割の精度で検出される。
【0043】
液晶パネル3は、図1においては1枚だけで表されているが、これは投射レンズ2と表示素子(液晶パネル3)との関係を概念的に示しているもので、実際には、例えばRGBによる専用波長帯域の3枚の液晶パネルと色分解光学系などで構成されている。
【0044】
画像入力装置4は、装置前面に設けられた2つの画像入力部4aと、これらの画像入力部4aそれぞれに対応して設けられ、微小受光素子の集合(例えばラインセンサ等)からなる2つの受光部4bとを有している。
【0045】
この画像入力装置4には、投射面5に形成されたプロジェクタ1からの投射パターン、具体的には後述するように図2aに示す投射パターン6aや、図2bに示す投射パターン6bが入力されるようになっている。
【0046】
ここで、画像入力装置4に図2aに示す縦1本の黒い投射パターン6aが入力された場合、プロジェクタ1は、2組の受光部4bに形成される投射パターン6aの像のずれ量に基づいてプロジェクタ1から投射面5までの距離を求めることが可能となっている(位相差検出方式)。
【0047】
一方、画像入力装置4に図2bに示す複数の黒い縦模様の投射パターン6bが入力された場合、プロジェクタ1は、受光部4bの各微小受光素子から得られる一つ一つの出力信号に基づいて投射パターン6bのボケ具合の程度を求めることが可能となっている(コントラスト検出方式)。
【0048】
なお、受光部4bは2つ存在するので、2つの受光部4bのうちどちらか一方の受光部4bからの出力信号に基づいてボケ具合の程度を求めることができる。また、2つの受光部4bからの出力信号に基づいてボケ具合の程度を求めることも可能であり、この場合にはより精密なボケ具合の程度を求めることができる。
【0049】
画像入力装置4に入力された投射パターン6a、6bの像はともに、受光部4bで電気信号に変えられて不図示の制御回路にて解析されるため、必要に応じて投射レンズ2を駆動する情報を得ることができる。
【0050】
上述した構成において、プロジェクタ1の焦点調節動作について以下に説明する。
【0051】
まず、投射面5に図2aに示す投射パターン6aを投射すると、この投射パターン6aの像は画像入力装置4の2つの画像入力部4aを通過して、画像入力部4aに対応する2つの受光部4bで受光される。そして、これらの受光部4bから投射パターン6aのずれ信号が出力される。
【0052】
これらの信号は、上述したように不図示の制御回路で解析されることにより、プロジェクタ1(正確には画像入力装置4の位置)から投射面5までの距離が求められる。制御回路は、この求めた距離に応じて、投射レンズ2の移動領域▲1▼〜▲4▼(図3)のうち所定の移動領域を選択して、この領域まで投射レンズ2を移動させる(ずれAF)。これにより、投射レンズ2が合焦位置近傍まで移動する。
【0053】
ここで、ずれAFに用いられる投射パターン6aは、上述したように縦1本の黒いパターンであり、位相差検出を行うのに適したパターンとなっている。
【0054】
次に、投射面5に図2bに示す投射パターン6bを投射すると、この投射パターン6bの像は画像入力装置4の画像入力部4aを通過して、画像入力部4aに対応する受光部4bで受光される。そして、不図示の制御回路が、受光部4bから得られる信号を解析することにより、投射パターン6bのボケ具合の程度を求める。
【0055】
ここで、制御回路は、フォーカスモータを駆動することにより投射レンズ2を光軸方向前後に微少に移動させながら、投射パターン6bのボケの程度を解析する。そして、ボケの程度が最小になるまで、投射レンズ2を微少に移動させるとともに、移動後におけるボケの程度の解析を繰り返す(コントラストAF)。
【0056】
このボケの程度が最小(投射パターン6bのコントラストが最大)になったとき、投射レンズ2により投射面5に投影した拡大投影像(投射パターン6b)はピントがあった状態となり、この時点で投射レンズ2の駆動を停止する。
【0057】
ここで、コントラストAFに用いられる投射パターン6bは、上述したように複数の黒い縦模様のパターンであり、コントラスト検出に適したパターンとなっている。
【0058】
本実施形態では、最初にずれAFを行うことにより投射レンズ2を合焦位置の近傍に素早く移動させた後に、コントラストAFを行うことにより投射レンズ2を合焦位置に精度良く移動させることができる。これにより、最初から投射レンズ2の移動範囲全域でコントラストAFにより投射レンズ2を駆動して焦点調節を行う場合に比べて合焦までの駆動時間を短縮することができる。
【0059】
また、ずれAFおよびコントラストAFのいずれの焦点調節を行う場合にも、画像入力装置4に設けられた画像入力部4aおよび受光部4bを用いているため、部品点数を削減することができ、プロジェクタ1のコストアップおよび大型化を防止することができる。
【0060】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態のプロジェクタは、第1実施形態におけるプロジェクタ1と同様に投射レンズ2および液晶パネル3を有しているが、画像入力装置4の構成が第1実施形態と異なっている。
【0061】
すなわち、本実施形態における画像入力装置は、1つの画像入力部と、この画像入力部に対応した位置に設けられ、微小受光素子の集合からなる1つの受光部とを有している。そして、本実施形態のプロジェクタは、コントラスト検出方式により焦点調節を行うコントラストAF機能だけを有している。
【0062】
また、本実施形態のプロジェクタでは、投射レンズ2の概略位置を検出するフォーカス位置エンコーダが省略されている。
【0063】
上述した構成において、本実施形態における焦点調節動作について以下に説明する。図4a、bに、本実施形態における投影パターンの概念図を示す。
【0064】
最初に投射面5に、図4aに示す縦じまのピッチの大きい粗い投射パターン7aを投射すると、この投射パターン7aの像が画像入力装置の画像入力部を通過して受光部で受光される。
【0065】
受光部からは投射パターン7aのボケの程度を示す信号が出力され、この出力信号に基づいて不図示の制御回路は、投射レンズ2を光軸方向前後に微少に移動させながら投射パターン7aのボケの程度を解析する。そして、投射パターン7aのボケの程度がある程度小さくなるように投射レンズ2を所定の合焦位置近傍まで比較的早い速度で移動させる。
【0066】
ここで、投射パターン7aは粗いため、投射レンズ2のピントが大きくずれていても不図示の制御回路による解析が可能となる。
【0067】
次に、投射面5に表示される投射パターンを最初の投射パターン7aよりもピッチの小さい(高周波成分の多い)、例えば図4bに示す投射パターン7bに変更する。そして、制御回路は、投射パターン7bの像を受光した受光部からの出力信号に基づいて、投射パターン7bのボケの程度を解析して投射レンズ2を所定の合焦位置まで移動させる。
【0068】
このときの投射レンズ2の駆動は、投射パターン7aを用いた際の投射レンズ2の駆動に比べてゆっくり又は細かく行われ、画像入力装置(受光部)から得られる投射パターン7bのコントラストが最大になるまで投射レンズ2を駆動する。
【0069】
投射パターン7bのコントラストが最大になったとき、投射レンズ2がピントのあった位置にあり、この時点で投射レンズ2の駆動を停止する。
【0070】
なお、投射パターン7aから投射パターン7bに切り換えるだけでなく、必要に応じて更にピッチの小さい(高周波成分の多い)、例えば図4cに示す投射パターン7cに切り換えて焦点調節を行うようにしてもよい。
【0071】
本実施形態では、最初に低周波パターンである投射パターン7aを用いて投射レンズ2の移動速度を上げた状態でコントラストAFを行うことにより、素早く投射レンズ2を合焦位置に近づけることができる。そして、高周波成分を多く含んだ投射パターン(投射パターン7b、7c)に変えてコントラストAFを行うことにより、投射レンズ2を所定の合焦位置に精度良く停止させることができる。
【0072】
これにより、本実施形態における焦点調節動作にかかる時間は、従来技術のように特定の投射パターンを用いて焦点調節を行う場合の時間に比べて短縮することができる。しかも、コントラストAFを行うことにより、ずれAFを行う場合に比べて投射レンズ2の位置精度を高めるための機構を設けることなく投射レンズ2の位置精度を高めることができる。
【0073】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。
【0074】
図5は本実施形態を示す概念図であり、本実施形態のプロジェクタは第1実施形態のプロジェクタに比べて画像入力装置4および投射レンズ2の構成が若干異なっている。
【0075】
プロジェクタ11は、光軸方向に駆動(AF駆動)されるとともに、必要に応じて光軸直交面内で所定量シフトが可能な投射レンズ12と、投射面15に投射される画像を形成する液晶パネル13と、投射レンズ12のピント合せのためのAFセンサであり、受光面の向きを変えられる機構が設けられた画像入力装置14とを備えている。
【0076】
本実施形態のプロジェクタ11は、第1実施形態および第2実施形態で説明したようにずれAF又はコントラストAFにより投射レンズ12を光軸方向に進退させて自動的に焦点調節を行うことが可能である。もちろん、不図示の制御回路の制御に応じて、液晶パネル13に形成された画像の拡大投影像を投射面15に投射することができる。
【0077】
また、画像入力装置14は、投射レンズ12が図5の12’に示すように所定方向にシフトした場合、このシフト量に応じて向きを変えられるようになっている。画像入力装置14の向きを変える機構としては、例えば図6に示すような形状をしたジンバルばね板16を用いることができる。
【0078】
画像入力装置14は、支点14aの部分がプロジェクタ11の本体部分に保持されているとともに、支点14bの部分がシフト移動する投射レンズ12と連動する部分に保持されている。そして、支点14aおよび支点14bの間隔が、投射レンズ12の焦点距離と略等しくなるように設定されている。
【0079】
図5において、投射レンズ12が所定方向にシフトすると、投射レンズ12の光軸は、初期の12aに示す位置から12a’に示す位置に変化する。また、画像入力装置14の光軸14cは、投射レンズ12のシフト前の光軸12aとほぼ平行となっており、投射面15に拡大投影された投影像の概ね中心方向を向くようになっている。なお、図5は説明のため投射面15までの距離を縮小して示しているため、上述した説明とは若干異なっている。
【0080】
上述した構成において、投射レンズ12の光軸が12a’に示す位置にシフトした場合には、投射レンズ12に連動する部材に保持されていている画像入力装置14の支点14bが、投射レンズ12のシフト量に応じて図5の14b’に示す位置に移動する。ここで、画像入力装置14の支点14aは、プロジェクタ11の本体部分に保持されているため、ほとんど移動しない。
【0081】
これにより、画像入力装置14の光軸を14c’に示す位置に変えることができる。このとき、画像入力装置14の光軸(14c’)は、投射レンズ12が12’に示す位置にあるときに投射面15に投射される投影像の概ね中央を向くようになっている。なお、図5は説明のため投射面15までの距離を縮小して示しているため、上述した説明とは異なる図になっている。
【0082】
本実施形態では、投射レンズ12のシフトに応じて画像入力装置14もシフトするようになっているため、第1実施形態および第2実施形態で述べたような投射パターンが、投射レンズ12のシフトに応じて投影位置を変えても、画像入力装置14は確実に投射パターンを受光することができ、焦点調節情報を得ることが可能となる。
【0083】
なお、画像入力装置14の向きを変えた場合、焦点調節を行う際の誤差が問題となることがあるが、この場合には画像入力装置14の傾き角度の変化量を考慮することにより誤差補正が可能となる。
【0084】
【発明の効果】
本発明によれば、位相差検出方式により焦点調節を行う第1の焦点調節手段およびコントラスト検出方式により焦点調節を行う第2の焦点調節手段を併用してレンズ部材を駆動することで、位相差検出方式およびコントラスト検出方式の一方だけに基づいてレンズ部材を駆動する場合に比べてレンズ部材を合焦位置に素早くかつ精度良く移動させることができる。
【0085】
具体的には、まず第1の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦方向に素早く移動させ、次に第2の焦点調節手段によるレンズ部材の駆動によりレンズ部材を合焦位置に精度良く停止させるようにすることができる。
【0086】
しかも、第1の焦点調節手段および第2の焦点調節手段への出力として、1対の受光手段の出力を用いることで、受光手段の数を必要最小限に抑え、装置の低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における自動焦点調節機構を備えたプロジェクタの説明図。
【図2】第1実施形態のプロジェクタにおける投射パターンの説明図(a、b)。
【図3】投射レンズの移動量とフォーカス領域との関係を示す図。
【図4】第2実施形態のプロジェクタにおける投射パターンの説明図(a、b、c)。
【図5】第3実施形態における自動焦点調節機構を備えたプロジェクタの説明図。
【図6】第3実施形態のプロジェクタにおける画像入力装置の保持部材(ジンバルばね板)の正面図。
【符号の説明】
1,11:プロジェクタ
2,12:投射レンズ
3:液晶パネル
4,14:画像入力装置
5,15:投射面
▲1▼〜▲4▼:距離ゾーン
4a:画像入力部
4b:受光部
12a,12a’:投射レンズの光軸
14c,14c’:画像入力装置の向き
Claims (7)
- 入力された電気信号に応じた画像を、光軸方向に移動可能なレンズ部材を介して被投射面に投射して表示する投射型画像表示装置において、
前記被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する一対の受光手段と、
前記一対の受光手段からの出力に基づいて位相差検出方式により前記レンズ部材を駆動して焦点調節を行う第1の焦点調節手段と、
前記一対の受光手段のうち少なくとも一方の受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式により前記レンズ部材を駆動して焦点調節を行う第2の焦点調節手段とを有することを特徴とする投射型画像表示装置。 - 前記第1の焦点調節手段により前記レンズ部材を駆動した後、前記第2の焦点調節手段により前記レンズ部材を駆動することで焦点調節を行うことを特徴とする請求項1に記載の投射型画像表示装置。
- 前記第1の焦点調節手段および前記第2の焦点調節手段はそれぞれ、異なる基準パターンを有する画像を受光した前記受光手段の出力に基づいて前記レンズ部材を駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の投射型画像表示装置。
- 前記第1の焦点調節手段により駆動される前記レンズ部材の駆動領域が複数の駆動領域に分割されており、
前記第1の焦点調節手段は、位相差検出結果に基づいて前記複数の駆動領域のうち所定の駆動領域に前記レンズ部材を駆動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の投射型画像表示装置。 - 入力された電気信号に応じた画像を、光軸方向に移動可能なレンズ部材を介して被投射面に投射して表示する投射型画像表示装置において、
前記被投射面に表示され、焦点調節を行うための基準パターンを有する画像を受光する受光手段と、
この受光手段からの出力に基づいてコントラスト検出方式により前記レンズ部材を駆動して焦点調節を行う焦点調節手段とを有し、
前記焦点調節手段は、粗い基準パターンから細かい基準パターンへの切り換えによる前記受光手段の出力に基づいて前記レンズ部材を駆動することを特徴とする投射型画像表示装置。 - 前記レンズ部材が光軸直交面内を移動することにより画像の投射方向を変更可能な投射型画像表示装置であって、
前記受光手段および前記レンズ部材に連結し、前記レンズ部材の移動に応じて前記受光手段における受光面の向きを変化させる連結機構を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の投射型画像表示装置。 - 前記受光手段は、前記レンズ部材の焦点距離と略等しい間隔を有する2つの支点で装置本体に保持されており、
前記2つの支点のうち一方の支点が装置本体に固定され、他方の支点が前記レンズ部材とともに移動可能であることを特徴とする請求項6に記載の投写型画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254847A JP2004093890A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 投射型画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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