JP2004093837A - 均一化レーザビーム照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のレーザビームを重ね合わせた時の干渉に起因する強度のうねりを低減させることが可能な均一化レーザビーム照射装置を提供する。
【解決手段】固体レーザ光源が、品質指標Mのレーザビームを出射する。固体レーザ光源から出射されたレーザビームがレンズアレイに入射する。レンズアレイの入射側の面におけるレーザビームの直径がDである。レンズアレイは、レーザビームの進行方向に垂直な面内に、少なくとも1次元方向にピッチhで周期的に配列された複数のレンズを含む。光学系が、レンズアレイの各々のレンズを通過した各レーザビームを、共通の被照射面上に重ね合わせる。固体レーザ光源及びレンズアレイは、M>(0.61πD/h)を満足する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、均一化レーザビーム照射装置に関し、特にレンズアレイを用いて複数のビームに分割し、分割されたビームを共通の領域内に入射させて重ね合わせる均一化レーザビーム照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザビームは、種々の用途に用いられる。アモルファスシリコンの結晶化アニールやフォトリソグラフィにおいては、目的とする領域内で均一な強度分布を有するレーザビームが望まれる。レーザビームは本来可干渉性を有する。光路の異なるビームが重ね合わされると干渉が生じ、強度のうねり(スペックルパターン)が生じる。また、レーザビームは一般的にビーム断面内で強度が均一ではない。中央部の強度は高く、周辺部の強度は低い。
【0003】
均一な強度分布を有するレーザビームを形成する技術として、レンズアレイを用いる方法が知られている。レーザ光源から出射されたレーザビームをレンズアレイで複数のビームに分割し、分割された複数のレーザビームを被照射面上に重ね合わせることにより、強度分布を均一化することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
干渉性のよいレーザビームをレンズアレイで均一化しようとする場合、分割されたレーザビームが重ね合わされる時に互いに干渉し、スペックルパターンを生じる場合がある。レーザ光源としてエキシマレーザを用いる場合には、その空間コヒーレンス長が短いため、スペックルパターンは生じにくい。ところが、空間コヒーレンス長の長いレーザ光源、例えばNd:YAG等の固体レーザを用いる場合には、スペックルパターンが生じやすい。
【0005】
フォトリソグラフィ用のステッパ等ではレンズアレイの前段のミラーを振動させ、複数ショットのパワー密度を積算することにより、干渉による強度のうねりの影響を排除している。ところが、この方法では、1ショットのみを照射する場合に、強度のうねりの影響を排除することはできない。
【0006】
本発明の目的は、複数のレーザビームを重ね合わせた時の干渉に起因する強度のうねりを低減させることが可能な均一化レーザビーム照射装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によると、品質指標Mのレーザビームを出射する固体レーザ光源と、前記固体レーザ光源から出射されたレーザビームが入射するレンズアレイであって、該レンズアレイの入射側の面におけるレーザビームの直径がDであり、該レーザビームの進行方向に垂直な面内に、少なくとも1次元方向にピッチhで周期的に配列された複数のレンズを含むレンズアレイと、前記レンズアレイの各々のレンズを通過した各レーザビームを、共通の被照射面上に重ね合わせる光学系とを有し、前記固体レーザ光源及び前記レンズアレイは、M>(0.61πD/h)を満足する均一化レーザビーム照射装置が提供される。
【0008】
上述の条件を満足することにより、被照射面上に重ね合わされる複数のレーザビーム間の干渉を防止することができる。また、固体レーザ光源を用いることにより、エキシマレーザ等のガスレーザを用いる場合に比べて、パルスエネルギの変動を少なくすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の実施例によるビーム強度均一化光学系の断面図を示す。Nd:YAGレーザやNd:YLFレーザ等の固体レーザ光源から出射されたレーザビーム1がレンズアレイ2に入射する。レンズアレイ2に入射するレーザビーム1の直径はDであり、レンズアレイ2の入射位置における強度分布は、例えばガウス分布で近似される。レーザビーム1の進行方向をZ軸とするXYZ直交座標系を導入する。
【0010】
レンズアレイ2は、複数の凸シリンドリカルレンズで構成される。各シリンドリカルレンズは、Y軸に平行な母線からなる凸の柱面を有し、X軸方向に配列されている。レーザビーム1は、レンズアレイ2によりZX面内において収束する複数のレーザビーム3に分割される。各レーザビーム3は、シリンドリカルレンズの焦点においてY軸に平行な直線上に集光され、その後ZX面内で発散する光線束になりコンデンサレンズ4に入射する。
【0011】
コンデンサレンズ4は、複数のレーザビーム3を、ホモジナイズ面5上の共通の被照射領域5Aに入射させる。強度分布の異なる複数のレーザビーム3がホモジナイズ面5上で重ね合わされることにより、強度分布を均一化することができる。
【0012】
レンズアレイ3によって分割された複数のレーザビームに干渉性がある場合には、スペックルパターンが生じる。レンズアレイ2により分割された複数のレーザビームのうち任意の2つのレーザビームが重ね合わされる時の両者の中心光線の成す角をα、レーザビームの波長をλとすると、スペックルパターンのピッチPは、
【0013】
【数1】
P=λ/(2×sin(α/2))  ・・・(1)
となる。
【0014】
着目するレーザビームの組み合わせにより、中心光線の成す角αが異なるため、種々のピッチPを有するスペックルパターンが形成される。相互に隣接するレーザビーム同士の組み合わせが最も多く、かつ干渉性が最も高いため、相互に隣接するレーザビームの中心光線の成す角αに基づくピッチPのスペックルパターンが最も強く認められる。
【0015】
レーザビームの特性を表すパラメータの一つに、空間コヒーレンス長がある。空間コヒーレンス長は、同一ビーム内で互いに干渉の及ぶ最大長のことである。すなわち、空間コヒーレンス長よりも大きな間隔を有する2点を通過するビーム要素は互いに干渉性を有しない。逆に、空間コヒーレンス長よりも小さな間隔を有する2点を通過するビーム要素は、互いに干渉する。
【0016】
レンズアレイ2を構成する複数のシリンドリカルレンズのX軸方向のピッチをhとし、レーザビームの空間コヒーレンス長をXcとすると、
【0017】
【数2】
Xc<h  ・・・(2)
を満たすとき、スペックルパターンが生じないことになる。
【0018】
焦点距離fの無収差レンズで集光できる最小のビームスポットをdとすると、下記の関係式が成立する。
【0019】
【数3】
d≒2.44λf/Xc  ・・・(3)
また、集光できる最小のビームスポットをdとすると、レーザビームの品質指標Mは下記の式で定義される。
【0020】
【数4】
=(π/4λ)dθ  ・・・(4)
ここで、θは遠視野広がり角である。レンズアレイ2に入射するレーザビームの直径をDとすると、
【0021】
【数5】
θ≒D/f  ・・・(5)
であることを考慮すると、
【0022】
【数6】
Xc≒0.61πfθ/M=0.61πD/M  ・・・(6)
が成立する。式(6)と干渉の生じない条件式(2)とから、
【0023】
【数7】
>0.61πD/h  ・・・(7)
が得られる。従って、レーザビームの品質指標M、ビーム径D、レンズアレイ2のピッチhが、条件式(7)を満足するように光学系を設計すると、レンズアレイ2の相互に隣接するシリンドリカルレンズを通過したレーザビーム同士の干渉を防止し、ホモジナイズ面5上のビーム照射領域の強度の均一性を高めることができる。
【0024】
なお、ビームの通過する2点の間隔が空間コヒーレンス長Xcを超えると、完全に干渉性がなくなるわけではなく、わずかながら干渉性が残る場合もある。従って、安全係数をκ>1として、
【0025】
【数8】
>0.61κπD/h  ・・・(8)
を満足するように設計してもよい。
【0026】
例えば、レンズアレイ2に入射するレーザビームの直径Dを45mm、レンズアレイのピッチhを5mmとすると、式(8)からM>17.25κが得られる。安全係数κを1.2とすると、M>20.7になる。すなわち、品質指標Mが20.7よりも大きいレーザ光源を選択することにより、スペックルパターンの発生を防止することができる。
【0027】
逆に、品質指標Mが10のレーザ光源を使用し、安全係数κを1.2にすると、h>0.23Dになる。すなわち、レンズアレイ2を構成するシリンドリカルレンズを4本にして、レーザビームを4分割すれば、スペックルパターンの発生を防止することができる。レーザ光源から出射されるレーザビームの直径が5mmであり、それをテレスコープで8倍に拡大してビーム径を40mmにし、レンズアレイ2に入射させる場合には、h>9.2mmとすればよい。
【0028】
式(7)及び(8)では、レーザビームの品質指標Mの上限値が制限されない。ところが、品質指標Mが大きくなると、集光できる最小ビームスポットが大きくなる。レーザビームを線状の領域に集光する場合には、集光される線状領域を細くすることができなくなる。集光される線状領域の幅をw、コンデンサレンズの焦点距離をfとすると、品質指標Mの上限が下記の式で規定される。
【0029】
【数9】
≦(π/4λ)w(D/f)  ・・・(9)
図2(A)及び(B)に、複数のレンズアレイを組み合わせたビーム均一化光学系(ビームホモジナイザ)の断面図を示す。レーザビームの進行方向をz軸とするxyz直交座標系を導入する。図2(A)は、yz面に平行な断面図、図2(B)は、xz面に平行な断面図を示す。
【0030】
図2(A)に示すように、等価な7本のシリンドリカルレンズが、各々の母線方向をx軸と平行にし、かつy軸方向に配列し、xy面に平行な仮想平面に沿ったシリンダアレイ45Aと45Bが構成されている。シリンダアレイ45A及び45Bの各シリンドリカルレンズの光軸面はxz面に平行である。ここで、光軸面とは、シリンドリカルレンズの面対称な結像系の対称面(シリンドリカルレンズの柱面の曲率中心線を含む結像系の対称面)を意味する。シリンダアレイ45Aは光の入射側(図の左方)に配置され、シリンダアレイ45Bは出射側(図の右方)に配置されている。
【0031】
図2(B)に示すように、等価な7本のシリンドリカルレンズが各々の母線方向をy軸と平行にし、かつx軸方向に配列し、xy面に平行な仮想平面に沿ったシリンダアレイ46Aと46Bが構成されている。シリンダアレイ46A及び46Bの各シリンドリカルレンズの光軸面はyz面に平行である。シリンダアレイ46Aはシリンダアレイ45Aの前方(図の左方)に配置され、シリンダアレイ46Bはシリンダアレイ45Aと45Bとの間に配置されている。シリンダアレイ45Aと45Bの対応するシリンドリカルレンズの光軸面は一致し、シリンダアレイ46Aと46Bの対応するシリンドリカルレンズの光軸面も一致する。
【0032】
シリンダアレイ45Bの後方に、コンデンサレンズ49が配置されている。コンデンサレンズ49の光軸は、z軸に平行である。
【0033】
図2(A)を参照して、yz面内に関する光線束の伝搬の様子を説明する。yz面内においては、シリンダアレイ46A及び46Bは単なる平板であるため、光線束の集束、発散に影響を与えない。シリンダアレイ46Aの左方からz軸に平行な光軸を有する平行光線束47がシリンダアレイ46Aに入射する。平行光線束47は、例えば曲線51yで示すように、中央部分で強く周辺部分で弱い光強度分布を有する。
【0034】
平行光線束47がシリンダアレイ46Aを透過し、シリンダアレイ45Aに入射する。入射光線束は、シリンダアレイ45Aにより各シリンドリカルレンズに対応した7つの集束光線束に分割される。図2(A)では、中央と両端の光線束のみを代表して示している。7つの集束光線束は、それぞれ曲線51ya〜51ygで示す光強度分布を有する。シリンダアレイ45Aによって集束された光線束は、シリンダアレイ45Bにより再度集束される。
【0035】
シリンダアレイ45Bにより集束した7つの集束光線束48は、それぞれ集束レンズ49の前方で結像する。この結像位置は、コンデンサレンズ49の入射側焦点よりもレンズに近い。このため、コンデンサレンズ49を透過した7つの光線束はそれぞれ発散光線束となり、ホモジナイズ面50上において重なる。ホモジナイズ面50を照射する7つの光線束のy軸方向の光強度分布は、それぞれ光強度分布51ya〜51ygをy軸方向に引き伸ばした分布に等しい。光強度分布51yaと51yg、51ybと51yf、51ycと51yeは、それぞれy軸方向に関して反転させた関係を有するため、これらの光線束を重ね合わせた光強度分布は、実線52yで示すように均一な分布に近づく。
【0036】
図2(B)を参照して、xz面内に関する光線束の伝搬の様子を説明する。xz面内においては、シリンダアレイ45A及び45Bは単なる平板であるため、光線束の集束、発散に影響を与えない。平行光線束47がシリンダアレイ46Aに入射する。平行光線束47は、例えば曲線51xで示すように、中央部分で強く周辺部分で弱い光強度分布を有する。
【0037】
平行光線束47がシリンダアレイ46Aにより各シリンドリカルレンズに対応した7つの集束光線束に分割される。図2(B)では、中央と両端の光線束のみを代表して示している。7つの集束光線束は、それぞれ曲線51xa〜51xgで示す光強度分布を有する。
【0038】
各光線束は、シリンダアレイ46Bの前方で結像し、発散光線束となってシリンダアレイ46Bに入射する。シリンダアレイ46Bに入射した各光線束は、それぞれある出射角を持って出射し、コンデンサレンズ49に入射する。
【0039】
コンデンサレンズ49を透過した7つの光線束はそれぞれ集束光線束となり、ホモジナイズ面50上において重なる。ホモジナイズ面50を照射する7つの光線束のx軸方向の光強度分布は、図2(A)の場合と同様に実線52xで示すように均一な分布に近づく。
【0040】
ホモジナイズ面50上の光照射領域は、y軸方向に長く、x軸方向に短い線状の形状を有する。ホモジナイズ面50の位置に、被照射物の表面を配置することにより、その表面内のy軸方向に長い線状の領域を、ほぼ均一に照射することができる。
【0041】
シリンダアレイ46Aに入射するレーザビームの品質指標M、ビーム径D、及び各シリンダアレイを構成するシリンドリカルレンズのピッチhが、上述の条件式(7)または(8)を満たす場合、ホモジナイズ面50上におけるスペックルパターンの発生を防止することができる。
【0042】
図3に、図2のホモジナイザを用いたレーザアニーリング装置の平面図を示す。レーザアニーリング装置は、処理チャンバ40、搬送チャンバ82、搬出入チャンバ83、84、レーザ光源71、ホモジナイザ72、CCDカメラ88、及びビデオモニタ89を含んで構成される。ホモジナイザ72は、図2に示したホモジナイザと同一のものである。処理チャンバ40には、ベローズ67、結合部材63、65、リニアガイド機構64及びリニアモータ66等を含む直動機構60が取り付けられている。直動機構60は、処理チャンバ60内に配置されたステージ44を並進移動させることができる。
【0043】
処理チャンバ40と搬送チャンバ82がゲートバルブ85を介して結合され、搬送チャンバ82と搬出入チャンバ83、及び搬送チャンバ82と搬出入チャンバ84が、それぞれゲートバルブ86及び87を介して結合されている。処理チャンバ40、搬出入チャンバ83及び84には、それぞれ真空ポンプ91、92及び93が取り付けられ、各チャンバの内部を真空排気することができる。
【0044】
搬送チャンバ82内には、搬送用ロボット94が収容されている。搬送用ロボット94は、処理チャンバ40、搬出入チャンバ83及び84の各チャンバ相互間で処理基板を移送する。
【0045】
処理チャンバ40の上面に、レーザビーム透過用の石英窓38が設けられている。なお、石英の代わりに、BK7等の可視光学ガラスを用いてもよい。連続発振したレーザ光源71から出力されたレーザビームがアッテネータ76を通ってホモジナイザ72に入射する。ホモジナイザ72は、レーザビームの断面形状を細長い形状にする。ホモジナイザ72を通過したレーザビームは、ビームの断面形状に対応した細長い石英窓38を透過し、処理チャンバ40内のステージ44上に保持された処理基板を照射する。基板の表面がホモジナイズ面に一致するように、ホモジナイザ72と処理基板との相対位置が調節されている。
【0046】
直動機構60によりステージ44が並進移動する方向は、石英窓38の長尺方向に直交する向きである。これにより、基板表面の広い領域にレーザビームを照射し、基板の表面上に形成されたアモルファス半導体膜を多結晶化することができる。基板表面はCCDカメラ88により撮影され、処理中の基板表面をビデオモニタ89で観察することができる。
【0047】
レーザ光源71及びホモジナイザ72が上述の条件式(7)または(8)を満たす場合、処理基板上におけるスペックルパターンの発生を防止し、形成された多結晶膜の品質を高めることができる。
【0048】
図3に示したレーザアニーリング装置は、アモルファス半導体の多結晶化のみならず、半導体膜に注入された不純物の活性化アニールにも使用することができる。
【0049】
上記実施例では、シリンドリカルレンズを1次元方向に配列したレンズアレイを用いたが、通常のレンズを2次元方向に配列させたフライアイレンズも用いる場合にも、条件式(7)または(8)が満足されるような構成とすることにより、スペックルパターンの発生を防止することができる。なお、条件式(7)及び(8)は、フライアイレンズの2方向のピッチの各々について満足されることが好ましい。
【0050】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、レーザビームの品質指標M、ビーム径、及びレンズアレイを構成する複数のレンズのピッチを適当に選択することにより、スペックルパターンの発生を防止し、照射領域の強度の均一性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるビーム均一化光学系の断面図である。
【図2】本発明の実施例によるビーム均一化光学系の他の構成例を示す断面図である。
【図3】実施例によるビーム均一化光学系を用いたレーザアニーリング装置の平面図である。
【符号の説明】
1、3 レーザビーム
2、45A、45B、46A、46B レンズアレイ
4、49 コンデンサレンズ
5、50 ホモジナイズ面
38 石英窓
40 処理チャンバ
44 ステージ
60 直動機構
63、65 結合部材
64 リニアガイド機構
66 リニアモータ
67 ベローズ
71 レーザ光源
72 ホモジナイザ
76 アッテネータ
82 搬送チャンバ
83、84 搬出入チャンバ
85、86、87 ゲートバルブ
88 CCDカメラ
89 ビデオモニタ
91、92、93 真空ポンプ
94 搬送用ロボット

Claims (1)

  1. 品質指標Mのレーザビームを出射する固体レーザ光源と、
    前記固体レーザ光源から出射されたレーザビームが入射するレンズアレイであって、該レンズアレイの入射側の面におけるレーザビームの直径がDであり、該レーザビームの進行方向に垂直な面内に、少なくとも1次元方向にピッチhで周期的に配列された複数のレンズを含むレンズアレイと、
    前記レンズアレイの各々のレンズを通過した各レーザビームを、共通の被照射面上に重ね合わせる光学系と
    を有し、前記固体レーザ光源及び前記レンズアレイは、M>(0.61πD/h)を満足する均一化レーザビーム照射装置。
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