JP2004093818A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙反転時におけるスタック前後の用紙の移動量に基づいて、用紙裏面における画像の書き込み位置を制御することにより、後処理における用紙の処理位置精度は維持したままで裏面画像の位置精度を向上させる。
【解決手段】図3(a)において、用紙反転搬送部12のスタック部12aに用紙Pが入って、ジョガーサイドフェンス30が矢印の方向(用紙Pの幅方向)に移動するとき、ジョガーサイドフェンス30に設けられたセンサ31が用紙Pの端部を検知する(図3(b))。ジョガーサイドフェンス30とセンサ31との距離aおよびジョガーサイドフェンス30の移動量bは一定であり、ジョガーサイドフェンス30が移動を開始してからセンサ31が用紙Pの端部を検知するまでの移動量cから、用紙Pのスタック前後における移動量x(=b−a−c)を検出する(図3(c))。
【選択図】 図3
【解決手段】図3(a)において、用紙反転搬送部12のスタック部12aに用紙Pが入って、ジョガーサイドフェンス30が矢印の方向(用紙Pの幅方向)に移動するとき、ジョガーサイドフェンス30に設けられたセンサ31が用紙Pの端部を検知する(図3(b))。ジョガーサイドフェンス30とセンサ31との距離aおよびジョガーサイドフェンス30の移動量bは一定であり、ジョガーサイドフェンス30が移動を開始してからセンサ31が用紙Pの端部を検知するまでの移動量cから、用紙Pのスタック前後における移動量x(=b−a−c)を検出する(図3(c))。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ装置などの画像形成装置に適用され、特に用紙の両面に対して画像形成するため用紙を反転搬送する用紙反転搬送部を具備する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、用紙反転搬送装置の従来技術として、図7,図8に示すジョガーサイドフェンスを利用した用紙の位置決め方式が知られている。図7,図8において、1は正逆転可能な反転ローラ、2は用紙の反転搬送ガイド板(スタック部)、3は対向設置された一対のジョガーサイドフェンス,4は反転ローラ1に接離可能に設置された加圧コロである。
【0003】
そして、画像形成装置(図示せず)から搬送された用紙は、反転ローラ1の時計方向への回転を受けて矢印aのように搬送されてスタック部2に一旦収納され、設定されている紙幅までジョガーサイドフェンス3が矢印bで示すように移動することにより、画像形成装置における画像の書き込み位置に合うように位置決めされる。その後、反転ローラ1の駆動が切り替えられて反転ローラ1が反時計方向に回転し、かつ加圧コロ4が反転ローラ1を押圧することにより、用紙は矢印c方向へ再給紙される。
【0004】
すなわち、ジョガーサイドフェンス3により用紙に対する位置決め,位置補正を行うことによって、用紙における搬送位置を常に一定とし、後処理、例えばパンチ穴開けにおける位置精度などを安定化させるようにしていた。しかしながら、画像形成装置と用紙反転搬送装置の間における用紙搬送位置にずれがある場合、画像の書き込み位置は常に一定であるため画像形成位置の精度が低下する。
【0005】
画像形成位置の精度を向上させる技術としては、一般的には、用紙反転搬送装置において用紙端部の位置をセンサにより検知し、その情報に基づき用紙裏面側に対する画像の書き込み位置を補正する方法がある(特開2001−19225号公報,特開2002−14500号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、画像形成装置においては画像の書き込み位置が常に一定であり、また画像の書き込み位置に対する用紙の搬送位置の補正は行われておらず、両位置におけるずれが生じると、場合によっては用紙面に対して形成画像が大幅にずれてしまい、用紙搬送下流側に設置されている後処理装置における用紙に対する処理位置(例えばパンチ穴位置)のばらつきが大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、前記従来の問題を解決し、用紙反転時におけるスタック前後の用紙の移動量に基づいて、用紙裏面における画像の書き込み位置を制御することにより、後処理における用紙の処理位置精度は維持したままで裏面画像の位置精度を向上させることができるようにした画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、用紙の位置補正を行うサイドフェンスおよび一面に画像形成が行われた用紙を一旦収納するためのスタック部が設置された用紙反転搬送部と、用紙の反対面に画像形成するために前記スタック部から用紙を前記画像形成部へ搬送させる搬送部とを備えた画像形成装置において、前記サイドフェンスに設けられて、前記スタック部における用紙スタック前後における用紙端部の位置を検知し、前記サイドフェンスによる用紙位置補正後の用紙の移動量を検出するセンサと、検出された用紙の移動量に基づき前記画像形成部を制御して、用紙の反対面における画像の書き込み位置を調整する制御部とを備えたことを特徴とし、この構成によって、センサによりスタック前後の用紙端部の位置を検知することにより、サイドフェンスによる用紙位置補正動作後における用紙の移動量を検出し、この用紙の移動量に基づき用紙裏面に対する画像の書き込み位置を制御することにより、形成画像位置の精度を安定化させることができ、よって、搬送下流側に設置される後処理装置における処理精度も良好に維持することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の用紙反転搬送装置において、一対のサイドフェンスを対向設置してなり、各サイドフェンスにセンサを設置したことを特徴とし、この構成によって、スタック前の用紙の位置に関わらず、用紙端部を確実に検知することができ、より正確な用紙の移動量を検出することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は本発明の画像形成装置の実施形態における全体構成を説明するための構成図であり、11は電子写真形成部、12は用紙反転搬送部、13は原稿読取部、14は電子写真形成部11とにより画像形成部を構成する書込光学系、15は給紙部、16は像定着部である。
【0012】
前記画像形成装置では、原稿読取部13により読み取られた画像情報を基にして光源制御が行われる書込光学系14により、電子写真形成部11の感光体17を露光走査して感光体17上に潜像を形成する。この潜像が電子写真形成部11の現像装置18によってトナー現像されて、感光体17上にトナー可視像を形成する。一方、給紙部15から供給された用紙Pは矢印Aで示す経路にて電子写真形成部11の転写部19まで搬送され、転写部19にてトナー可視像の用紙Pへの転写が行われる。転写後、像定着部16で画像の定着処理が行われた用紙Pは、排紙トレイ20へ排出されるか、あるいは用紙反転搬送部12に搬送される。
【0013】
図1において、画像形成装置外へ用紙Pをストレートに排出する場合(通常搬送モード)は排紙ローラ21を通る経路になり、また用紙反転搬送部12へ用紙を搬送する経路は矢印Bで示しており、用紙反転搬送部12のスタック部12a上の経路を矢印Cで示し、また反転させて装置外へ排出する経路は矢印Dで示しており、さらに用紙反転搬送部12内で用紙Pを反転させて裏面に画像形成するために電子写真形成部11へ再供給する経路は矢印Eで示している。
【0014】
図2は図1に示す用紙反転搬送部12部分の詳細構成と動作を説明するための拡大図であり、像定着部16を通過した用紙Pの搬送方向は、分岐爪22の切り替えにより、排紙ローラ21の方向か、用紙反転搬送部12の方向(矢印B)かのいずれかに分かれる。すなわち、分岐爪22を図中の実線で示した方向へ切り替えることによって、用紙Pを用紙反転搬送部12へ搬送し、分岐爪22を図中の破線で示した方向へ切り替えることによって、用紙Pを排紙ローラ21へ搬送するストレート排出が行われる。
【0015】
分岐爪22が前記実線方向に切り替わると、矢印Bで示した経路を経由して反転入口に入る。反転入口ガイド板23には検知センサ24が設けられており、用紙Pにおける進行方向の後端を検知している。検知センサ24近傍に設けられた搬送ローラ25の下側に位置する反転分岐爪26の先端は、図示しない手段によって上方向への付勢力が加えられている。搬送ローラ25と反転分岐爪26とは、それぞれ図の奥行き方向に複数並設され、反転分岐爪26の先端が隣り合う搬送ローラ25の間に互い違いに入り込んでおり、用紙Pが搬送ローラ25と反転分岐爪26の間に入ると、反転分岐爪26の圧力により用紙Pは、搬送ローラ25に押し付けられ、搬送ローラ25の回転により搬送力が生じて、用紙反転搬送部12のスタック部12a上を矢印C方向に送られる。このスタック部12aにおいて後述する用紙Pの位置補正後の移動量の検出が行われる。
【0016】
用紙Pは、排紙/反転切替爪27の切り替え動作と、搬送ローラ対28の回転によりスタック部12aから矢印Dあるいは矢印E方向へ送られる。すなわち、排紙/反転切替爪27が図中の破線の位置に切り替わると、用紙Pを反転させて装置外へ排出する経路(矢印D)へ搬送され、また、排紙/反転切替爪27が図中の実線の位置に切り替わると、用紙Pを反転させて両面に画像形成するために電子写真形成部11へ再供給する経路(矢印E)へ搬送される。
【0017】
図3(a)〜(c)は図2における用紙反転搬送部12のスタック部12aの構成および動作の説明図であって、図2にて示す搬送方向を垂直に断面して拡大した図である。図3において、30は、相対向して設置され、相対的に移動駆動される一対のジョガーサイドフェンス、31は本例では一方のジョガーサイドフェンス30に設置されたセンサである。
【0018】
図3(a)において、用紙反転搬送部12のスタック部12aに用紙Pが入って、ジョガーサイドフェンス30が矢印の方向(用紙Pの幅方向)に移動するとき、ジョガーサイドフェンス30に設けられたセンサ31が用紙Pの端部を検知する(図3(b))。ジョガーサイドフェンス30とセンサ31との距離aおよびジョガーサイドフェンス30の移動量bは一定であり、ジョガーサイドフェンス30が移動を開始してからセンサ31が用紙Pの端部を検知するまでの移動量cから、用紙Pのスタック前後における移動量x(=b−a−c)を検出する(図3(c))。この場合、スタック前後の用紙Pの位置が同じであれば、x=0である。
【0019】
しかし、用紙反転搬送部12の組付け誤差,部品のばらつき,搬送による用紙Pの位置ずれなどにより、図3(d)に示すように、用紙反転搬送部12への用紙Pの進入時に用紙Pがセンサ31の検出範囲にかかっている場合、ジョガーサイドフェンス30が移動しても用紙Pの端部を検知することができない。
【0020】
そこで、図4(a)〜(c)に示す移動量検出構成の変形例のように、ジョガーサイドフェンス30のそれぞれに1つずつセンサ31を設けることにより、いずれか一方のジョガーサイドフェンス30で確実に用紙Pの端部を検知することができるようになり(図4(b))、用紙Pの移動量を測定することができる(図4(c))。
【0021】
図5(a)〜(c)を参照して、本実施形態の用紙反転搬送部12におけるジョガーサイドフェンス30による用紙位置補正後の用紙移動量に基づく画像の書き込み位置の制御について説明する。
【0022】
図5(a)〜(c)において、33は用紙Pにおける裏面の画像の書き込み位置、矢印aは通紙方向を示している。図5(a)はスタック前後の用紙Pの位置が同じであって、用紙Pに対して画像の位置ずれがない場合である。しかし、画像形成装置における電子写真形成部11と用紙反転搬送部12間に位置ずれがあり、スタック前後の用紙の位置が異なる場合(図5(b))、従来では画像の書き込み位置33は常に一定であるため、矢印bで示すように用紙Pには形成画像の位置ずれが生じる。しかしながら、図5(c)に示すように、用紙Pの端部をセンサ31により検知し、用紙Pの位置に対して画像の書き込み位置33が適正位置になるように電子写真形成部11を制御することによって、裏面画像の位置ずれを補正することができる。
【0023】
図6は本実施形態における形成画像の位置ずれ補正に関する構成を説明するための概略構成図であり、本実施形態では電子写真形成部11の感光体17を感光して潜像を形成する書込光学系14における書き込み位置を、前記のようにセンサ31で検出した用紙Pの移動量に基づいて制御することによって行う。
【0024】
具体的には、センサ31により用紙位置補正後の用紙移動量に関するデータを、画像形成装置の各部をコントロールする制御部であるCPU(中央演算処理ユニット)35が受け、書込タイミング補正回路36にて、書込光学系14による感光体17に対する書き出し位置を補正制御する信号を書込光学系駆動回路37に出力させる構成になっている。
【0025】
このように本実施形態によれば、ジョガーサイドフェンス30に設けられたセンサ31によりスタック前後の用紙Pの端部の位置を検知し、ジョガーサイドフェンス30による用紙位置補正後の用紙Pの移動量を検出するため、サービスマンなどが用紙Pの表裏面における書き込み位置のずれ量を見ることなく、書き込み位置の補正をすることができる。そのため、後処理装置、例えばパンチ穴開け装置のパンチ穴位置精度などは維持したまま、従来の用紙反転搬送装置と比較して、簡単な調整により画像位置精度を向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センサによりスタック前後の用紙端部の位置を検知することにより、サイドフェンスによる用紙位置補正動作後における用紙の移動量を検出し、この用紙の移動量に基づき用紙裏面に対する画像の書き込み位置を制御することにより、形成画像位置の精度を安定化させることができ、また搬送下流側に設置される後処理装置における処理精度も良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施形態における全体構成を説明するための構成図
【図2】本実施形態における用紙反転搬送部部分の詳細構成と動作を説明するための拡大図
【図3】本実施形態における用紙反転搬送部のスタック部の構成および動作の説明図
【図4】本実施形態における用紙反転搬送部のスタック部の変形例に関する構成および動作の説明図
【図5】本実施形態における用紙位置補正後の用紙移動量に基づく画像の書き込み位置の制御の説明図
【図6】本実施形態における画像形成装置の形成画像の位置ずれ補正に関連する構成を説明するための概略構成図
【図7】従来の用紙反転搬送装置を示す斜視図
【図8】図7における従来の用紙反転搬送装置の側面図
【符号の説明】
11 電子写真形成部
12 用紙反転搬送部
12a スタック部
14 書込光学系
15 原稿読取部
17 感光体
30 ジョガーサイドフェンス
31 センサ
35 CPU(制御部)
36 書込タイミング補正回路
37 書込光学系駆動回路
P 用紙
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,プリンタ,ファクシミリ装置などの画像形成装置に適用され、特に用紙の両面に対して画像形成するため用紙を反転搬送する用紙反転搬送部を具備する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、用紙反転搬送装置の従来技術として、図7,図8に示すジョガーサイドフェンスを利用した用紙の位置決め方式が知られている。図7,図8において、1は正逆転可能な反転ローラ、2は用紙の反転搬送ガイド板(スタック部)、3は対向設置された一対のジョガーサイドフェンス,4は反転ローラ1に接離可能に設置された加圧コロである。
【0003】
そして、画像形成装置(図示せず)から搬送された用紙は、反転ローラ1の時計方向への回転を受けて矢印aのように搬送されてスタック部2に一旦収納され、設定されている紙幅までジョガーサイドフェンス3が矢印bで示すように移動することにより、画像形成装置における画像の書き込み位置に合うように位置決めされる。その後、反転ローラ1の駆動が切り替えられて反転ローラ1が反時計方向に回転し、かつ加圧コロ4が反転ローラ1を押圧することにより、用紙は矢印c方向へ再給紙される。
【0004】
すなわち、ジョガーサイドフェンス3により用紙に対する位置決め,位置補正を行うことによって、用紙における搬送位置を常に一定とし、後処理、例えばパンチ穴開けにおける位置精度などを安定化させるようにしていた。しかしながら、画像形成装置と用紙反転搬送装置の間における用紙搬送位置にずれがある場合、画像の書き込み位置は常に一定であるため画像形成位置の精度が低下する。
【0005】
画像形成位置の精度を向上させる技術としては、一般的には、用紙反転搬送装置において用紙端部の位置をセンサにより検知し、その情報に基づき用紙裏面側に対する画像の書き込み位置を補正する方法がある(特開2001−19225号公報,特開2002−14500号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の技術では、画像形成装置においては画像の書き込み位置が常に一定であり、また画像の書き込み位置に対する用紙の搬送位置の補正は行われておらず、両位置におけるずれが生じると、場合によっては用紙面に対して形成画像が大幅にずれてしまい、用紙搬送下流側に設置されている後処理装置における用紙に対する処理位置(例えばパンチ穴位置)のばらつきが大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、前記従来の問題を解決し、用紙反転時におけるスタック前後の用紙の移動量に基づいて、用紙裏面における画像の書き込み位置を制御することにより、後処理における用紙の処理位置精度は維持したままで裏面画像の位置精度を向上させることができるようにした画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、用紙の位置補正を行うサイドフェンスおよび一面に画像形成が行われた用紙を一旦収納するためのスタック部が設置された用紙反転搬送部と、用紙の反対面に画像形成するために前記スタック部から用紙を前記画像形成部へ搬送させる搬送部とを備えた画像形成装置において、前記サイドフェンスに設けられて、前記スタック部における用紙スタック前後における用紙端部の位置を検知し、前記サイドフェンスによる用紙位置補正後の用紙の移動量を検出するセンサと、検出された用紙の移動量に基づき前記画像形成部を制御して、用紙の反対面における画像の書き込み位置を調整する制御部とを備えたことを特徴とし、この構成によって、センサによりスタック前後の用紙端部の位置を検知することにより、サイドフェンスによる用紙位置補正動作後における用紙の移動量を検出し、この用紙の移動量に基づき用紙裏面に対する画像の書き込み位置を制御することにより、形成画像位置の精度を安定化させることができ、よって、搬送下流側に設置される後処理装置における処理精度も良好に維持することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の用紙反転搬送装置において、一対のサイドフェンスを対向設置してなり、各サイドフェンスにセンサを設置したことを特徴とし、この構成によって、スタック前の用紙の位置に関わらず、用紙端部を確実に検知することができ、より正確な用紙の移動量を検出することが可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は本発明の画像形成装置の実施形態における全体構成を説明するための構成図であり、11は電子写真形成部、12は用紙反転搬送部、13は原稿読取部、14は電子写真形成部11とにより画像形成部を構成する書込光学系、15は給紙部、16は像定着部である。
【0012】
前記画像形成装置では、原稿読取部13により読み取られた画像情報を基にして光源制御が行われる書込光学系14により、電子写真形成部11の感光体17を露光走査して感光体17上に潜像を形成する。この潜像が電子写真形成部11の現像装置18によってトナー現像されて、感光体17上にトナー可視像を形成する。一方、給紙部15から供給された用紙Pは矢印Aで示す経路にて電子写真形成部11の転写部19まで搬送され、転写部19にてトナー可視像の用紙Pへの転写が行われる。転写後、像定着部16で画像の定着処理が行われた用紙Pは、排紙トレイ20へ排出されるか、あるいは用紙反転搬送部12に搬送される。
【0013】
図1において、画像形成装置外へ用紙Pをストレートに排出する場合(通常搬送モード)は排紙ローラ21を通る経路になり、また用紙反転搬送部12へ用紙を搬送する経路は矢印Bで示しており、用紙反転搬送部12のスタック部12a上の経路を矢印Cで示し、また反転させて装置外へ排出する経路は矢印Dで示しており、さらに用紙反転搬送部12内で用紙Pを反転させて裏面に画像形成するために電子写真形成部11へ再供給する経路は矢印Eで示している。
【0014】
図2は図1に示す用紙反転搬送部12部分の詳細構成と動作を説明するための拡大図であり、像定着部16を通過した用紙Pの搬送方向は、分岐爪22の切り替えにより、排紙ローラ21の方向か、用紙反転搬送部12の方向(矢印B)かのいずれかに分かれる。すなわち、分岐爪22を図中の実線で示した方向へ切り替えることによって、用紙Pを用紙反転搬送部12へ搬送し、分岐爪22を図中の破線で示した方向へ切り替えることによって、用紙Pを排紙ローラ21へ搬送するストレート排出が行われる。
【0015】
分岐爪22が前記実線方向に切り替わると、矢印Bで示した経路を経由して反転入口に入る。反転入口ガイド板23には検知センサ24が設けられており、用紙Pにおける進行方向の後端を検知している。検知センサ24近傍に設けられた搬送ローラ25の下側に位置する反転分岐爪26の先端は、図示しない手段によって上方向への付勢力が加えられている。搬送ローラ25と反転分岐爪26とは、それぞれ図の奥行き方向に複数並設され、反転分岐爪26の先端が隣り合う搬送ローラ25の間に互い違いに入り込んでおり、用紙Pが搬送ローラ25と反転分岐爪26の間に入ると、反転分岐爪26の圧力により用紙Pは、搬送ローラ25に押し付けられ、搬送ローラ25の回転により搬送力が生じて、用紙反転搬送部12のスタック部12a上を矢印C方向に送られる。このスタック部12aにおいて後述する用紙Pの位置補正後の移動量の検出が行われる。
【0016】
用紙Pは、排紙/反転切替爪27の切り替え動作と、搬送ローラ対28の回転によりスタック部12aから矢印Dあるいは矢印E方向へ送られる。すなわち、排紙/反転切替爪27が図中の破線の位置に切り替わると、用紙Pを反転させて装置外へ排出する経路(矢印D)へ搬送され、また、排紙/反転切替爪27が図中の実線の位置に切り替わると、用紙Pを反転させて両面に画像形成するために電子写真形成部11へ再供給する経路(矢印E)へ搬送される。
【0017】
図3(a)〜(c)は図2における用紙反転搬送部12のスタック部12aの構成および動作の説明図であって、図2にて示す搬送方向を垂直に断面して拡大した図である。図3において、30は、相対向して設置され、相対的に移動駆動される一対のジョガーサイドフェンス、31は本例では一方のジョガーサイドフェンス30に設置されたセンサである。
【0018】
図3(a)において、用紙反転搬送部12のスタック部12aに用紙Pが入って、ジョガーサイドフェンス30が矢印の方向(用紙Pの幅方向)に移動するとき、ジョガーサイドフェンス30に設けられたセンサ31が用紙Pの端部を検知する(図3(b))。ジョガーサイドフェンス30とセンサ31との距離aおよびジョガーサイドフェンス30の移動量bは一定であり、ジョガーサイドフェンス30が移動を開始してからセンサ31が用紙Pの端部を検知するまでの移動量cから、用紙Pのスタック前後における移動量x(=b−a−c)を検出する(図3(c))。この場合、スタック前後の用紙Pの位置が同じであれば、x=0である。
【0019】
しかし、用紙反転搬送部12の組付け誤差,部品のばらつき,搬送による用紙Pの位置ずれなどにより、図3(d)に示すように、用紙反転搬送部12への用紙Pの進入時に用紙Pがセンサ31の検出範囲にかかっている場合、ジョガーサイドフェンス30が移動しても用紙Pの端部を検知することができない。
【0020】
そこで、図4(a)〜(c)に示す移動量検出構成の変形例のように、ジョガーサイドフェンス30のそれぞれに1つずつセンサ31を設けることにより、いずれか一方のジョガーサイドフェンス30で確実に用紙Pの端部を検知することができるようになり(図4(b))、用紙Pの移動量を測定することができる(図4(c))。
【0021】
図5(a)〜(c)を参照して、本実施形態の用紙反転搬送部12におけるジョガーサイドフェンス30による用紙位置補正後の用紙移動量に基づく画像の書き込み位置の制御について説明する。
【0022】
図5(a)〜(c)において、33は用紙Pにおける裏面の画像の書き込み位置、矢印aは通紙方向を示している。図5(a)はスタック前後の用紙Pの位置が同じであって、用紙Pに対して画像の位置ずれがない場合である。しかし、画像形成装置における電子写真形成部11と用紙反転搬送部12間に位置ずれがあり、スタック前後の用紙の位置が異なる場合(図5(b))、従来では画像の書き込み位置33は常に一定であるため、矢印bで示すように用紙Pには形成画像の位置ずれが生じる。しかしながら、図5(c)に示すように、用紙Pの端部をセンサ31により検知し、用紙Pの位置に対して画像の書き込み位置33が適正位置になるように電子写真形成部11を制御することによって、裏面画像の位置ずれを補正することができる。
【0023】
図6は本実施形態における形成画像の位置ずれ補正に関する構成を説明するための概略構成図であり、本実施形態では電子写真形成部11の感光体17を感光して潜像を形成する書込光学系14における書き込み位置を、前記のようにセンサ31で検出した用紙Pの移動量に基づいて制御することによって行う。
【0024】
具体的には、センサ31により用紙位置補正後の用紙移動量に関するデータを、画像形成装置の各部をコントロールする制御部であるCPU(中央演算処理ユニット)35が受け、書込タイミング補正回路36にて、書込光学系14による感光体17に対する書き出し位置を補正制御する信号を書込光学系駆動回路37に出力させる構成になっている。
【0025】
このように本実施形態によれば、ジョガーサイドフェンス30に設けられたセンサ31によりスタック前後の用紙Pの端部の位置を検知し、ジョガーサイドフェンス30による用紙位置補正後の用紙Pの移動量を検出するため、サービスマンなどが用紙Pの表裏面における書き込み位置のずれ量を見ることなく、書き込み位置の補正をすることができる。そのため、後処理装置、例えばパンチ穴開け装置のパンチ穴位置精度などは維持したまま、従来の用紙反転搬送装置と比較して、簡単な調整により画像位置精度を向上させることができる。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、センサによりスタック前後の用紙端部の位置を検知することにより、サイドフェンスによる用紙位置補正動作後における用紙の移動量を検出し、この用紙の移動量に基づき用紙裏面に対する画像の書き込み位置を制御することにより、形成画像位置の精度を安定化させることができ、また搬送下流側に設置される後処理装置における処理精度も良好に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の実施形態における全体構成を説明するための構成図
【図2】本実施形態における用紙反転搬送部部分の詳細構成と動作を説明するための拡大図
【図3】本実施形態における用紙反転搬送部のスタック部の構成および動作の説明図
【図4】本実施形態における用紙反転搬送部のスタック部の変形例に関する構成および動作の説明図
【図5】本実施形態における用紙位置補正後の用紙移動量に基づく画像の書き込み位置の制御の説明図
【図6】本実施形態における画像形成装置の形成画像の位置ずれ補正に関連する構成を説明するための概略構成図
【図7】従来の用紙反転搬送装置を示す斜視図
【図8】図7における従来の用紙反転搬送装置の側面図
【符号の説明】
11 電子写真形成部
12 用紙反転搬送部
12a スタック部
14 書込光学系
15 原稿読取部
17 感光体
30 ジョガーサイドフェンス
31 センサ
35 CPU(制御部)
36 書込タイミング補正回路
37 書込光学系駆動回路
P 用紙
Claims (2)
- 用紙に対して画像形成を行う画像形成部と、用紙の位置補正を行うサイドフェンスおよび一面に画像形成が行われた用紙を一旦収納するためのスタック部が設置された用紙反転搬送部と、用紙の反対面に画像形成するために前記スタック部から用紙を前記画像形成部へ搬送させる搬送部とを備えた画像形成装置において、前記サイドフェンスに設けられて、前記スタック部における用紙スタック前後における用紙端部の位置を検知し、前記サイドフェンスによる用紙位置補正後の用紙の移動量を検出するセンサと、検出された用紙の移動量に基づき前記画像形成部を制御して、用紙の反対面における画像の書き込み位置を調整する制御部とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
- 一対の前記サイドフェンスを対向設置してなり、各サイドフェンスに前記センサを設置したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002253734A JP2004093818A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002253734A JP2004093818A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004093818A true JP2004093818A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32059655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002253734A Pending JP2004093818A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7934713B2 (en) | 2006-08-11 | 2011-05-03 | Ricoh Company, Limited | Sheet alignment mechanism, sheet post-processing apparatus, and image forming apparatus |
CN106904479A (zh) * | 2015-11-30 | 2017-06-30 | 立志凯株式会社 | 片材对齐装置、图像形成系统和片材后处理装置 |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002253734A patent/JP2004093818A/ja active Pending
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