JP2004093745A - 光ファイバ多心ケーブル、その終端構造および終端処理方法 - Google Patents

光ファイバ多心ケーブル、その終端構造および終端処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】振動、温度変動に対して安定で、接続損失が小さく、信頼性が高く、コンパクトな終端構造、およびこのような終端構造を有するプラスチック光ファイバ多心ケーブルおよび簡便な終端処理方法の提供。
【解決手段】ケーシング内にプラスチック光ファイバを収納した多心ケーブル(A)の終端部分と、ケーシングに光ファイバ挿通孔を有するケーブル(B)の終端部分と、各ケーブルの終端部分の少なくとも一部がそれぞれ固定された固定板とを有し、かつ、多心ケーブル(A)の終端部分から余長に取り出されたプラスチック光ファイバが、切断されることなく、ケーブル(B)の終端部分から光ファイバ挿通孔に1本ずつ挿通されてなる光ファイバ多心ケーブルの終端構造。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ多心ケーブルの終端構造、該特定の終端構造を有するプラスチック光ファイバ多心ケーブルおよびその終端処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバを複数の端末機器の通信に使う場合には、複数本の光ファイバを1本のケーブル内に収容した光ファイバ多心ケーブル(以下多心ケーブル)が用いられる。公共幹線に接続した多心ケーブルから、光ファイバを必要本数取り出し(分岐し)て使用する。この際、長距離伝送可能な多心ケーブルであれば、ビル上方に立ち上げた1本の多心ケーブルから光ファイバを分岐することにより、公共幹線から各フロアに通信路を分配することも可能である。
【0003】
上記各機器への接続には、通常、多心ケーブルから1本の光ファイバまたは2本を一対にした光ファイバが取り出される。従来、石英ファイバの多心ケーブルの場合には、ケーブルと光ファイバとは略同一終端であるため、終端部分から光ファイバを取り出し、機器に接続するには、延長のためのスプライス接続が必要となる。具体的には、多心ケーブル終端部分の光ファイバ端部を、所定長さの延長用のケーブルに収容され、一端を機器接続用コネクタに接続された延長用の光ファイバの他端に、スプライス接続して延長する。
このように従来の光ファイバの取り出しはスプライス作業が必要であり、それにより接続損失が増加する。
【0004】
接続損失は、接続箇所の増加に伴い増加するだけでなく、振動、温度変動などによっても生じる。多心ケーブル中の光ファイバは、スペーサ(スロット)に形成された溝内に挿入され、これを被覆ケーシングで覆うことにより保持されているが、多心ケーブルに振動が加わると、光ファイバがケーブル端部から突出したり引込んだりすることがある。またケーブルと光ファイバとは、わずかであるが各材料の熱膨張係数が異なるため、環境温度の変化によりそれぞれの伸び量も異なり、上記同様にケーブル端から光ファイバの突出または引込みを生じることがある。
光ファイバケーブルは伝送特性における高い信頼性が要求され、上記振動、温度変動による接続損失を増加させないことが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、石英ファイバの場合には、多心ケーブルから余長に取り出されたファイバをそのまま、たとえば接続端末機器まで延長して接続することは、取り出されたファイバの保護が不充分となりやすく、または充分な保護のための作業が複雑になりがちで不都合が多かった。すなわち折れ易い石英ファイバを簡単に取り扱い、衝撃等から保護する方法は知られていない。また、プラスチック光ファイバ多心ケーブルは多く提案されているが、敷設実施に伴う終端処理についての具体的提案は見当たらない。現状でのプラスチック光ファイバ多心ケーブルは、石英光ファイバ多心ケーブルに比すと圧倒的に伝送距離の短く、多くは同一フロアの室内配線に使用しうる程度である。このためたとえばビル内に1本の多心ケーブルを敷設して、多層階で共有し、分級しながら使用しようとする際の現実的な終端処理の課題そのものが認識されていないのが実状である。
本発明は、振動、温度変動に対して安定で、接続損失が小さく、信頼性が高く、コンパクトな終端構造、およびこのような終端構造を有するプラスチック光ファイバ多心ケーブルおよび簡便な終端処理方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、プラスチック光ファイバ多心ケーブルにおいて、上記接続損失を増加させずに終端処理することを目的に検討した。その結果、プラスチック光ファイバの場合には、光ファイバ自体の径が太く、かつ取り扱いによる破損の可能性が低いため、光ファイバより太い孔を有するケーブルケーシングに光ファイバを挿通できることに気付いた。すなわち、多心ケーブル終端部分において、活線の光ファイバのみを所望長さ、たとえば接続機器までを、ケーブルケーシングに挿通させて余長させれば、光ファイバの先端にコネクタ等を直接取り付けて使用でき、延長のための接続が不要であることを見出して本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明では、ケーシング内にプラスチック光ファイバを収納した多心ケーブル(A)の終端部分と、ケーシングに光ファイバ挿通孔を有するケーブル(B)の終端部分と、上記各ケーブルの終端部分の少なくとも一部がそれぞれ固定された固定板とを有し、かつ、上記多心ケーブル(A)の終端部分から余長に取り出されたプラスチック光ファイバが、切断されることなく、上記ケーブル(B)の終端部分から上記光ファイバ挿通孔に1本ずつ挿通されてなる光ファイバ多心ケーブルの終端構造を提供する。
【0008】
本発明の好ましい態様では、上記終端構造において、上記多心ケーブル(A)のケーシングが、複数の溝を有するスペーサと、該スペーサを被覆する被覆層とを有し、該スペーサの少なくとも一部は被覆層が除去され、上記余長に取り出されたプラスチック光ファイバの一部が、弾性体を介してスペーサの溝に保持され、多心ケーブルに固定されている。
【0009】
上記多心ケーブル(A)およびケーブル(B)が、それぞれ内部に導電性テンションメンバを有し、それぞれのテンションメンバが上記固定板に固定されることにより、各ケーブルが電気的に接地されていることが望ましい。
【0010】
本発明では、上記プラスチック光ファイバが、含フッ素重合体組成物からなるプラスチック光ファイバであることが望ましい。
【0011】
本発明では、上記のような終端構造を有するプラスチック光ファイバ多心ケーブルが提供される。
【0012】
また本発明では、上記終端構造を構成するための光ファイバ多心ケーブルの終端処理方法として、
ケーシング内にプラスチック光ファイバを収納した多心ケーブル(A)の終端部分から、プラスチック光ファイバを余長させる工程と、
余長に取り出されたプラスチック光ファイバを、切断することなく、光ファイバ挿通孔を有するケーシングの終端部分より、光ファイバ挿通孔に1本ずつ挿通してケーブル(B)とする工程と、
上記各ケーブルの終端部分の少なくとも一部をそれぞれ固定板に固定する工程とを含む光ファイバ多心ケーブルの終端処理方法が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ファイバ多心ケーブルの終端構造、この終端構造を含むプラスチック光ファイバ多心ケーブルおよびその終端処理方法を、図を参照しながら具体的に説明する。本発明において、多心ケーブル(A)からプラスチック光ファイバ(以下光ファイバと略称することもある)を取出して余長させるために用いるケーブル(B)の心線数は1本または2本が好ましい、すなわち光ファイバ挿通孔の数は1または2が好ましいが、以下には、2心のケーブル(B)を用いて多心ケーブル(A)から2本取出す態様例について説明する。
図1〜3は、光ファイバ多心ケーブル終端部分の説明図であり、図1は端部の形成された多心ケーブルの側面図である。
本発明では、光ファイバ多心ケーブルの終端処理を行うに際して、まず内部に光ファイバ2を収納した多心ケーブル(A)1の終端部分のケーシング6から、活線の光ファイバ2を2本取出して余長させる。
【0014】
多心ケーブル(A)1のケーシング6は、複数の螺旋条溝3aを持つスペーサ3と、これを被覆する被覆層5とを有する。
具体的には、まず、多心ケーブル(A)1の終端部分から、余長させようとする光ファイバ2が所定の長さで得られるように被覆層5を剥いてスペーサ3を露出させ、光ファイバ(活線)2をスペーサ3の溝3aから外して取り出し余長させる。余長させる長さは適宜決められるが、1m以上が好ましい。
この多心ケーブル(A)1の終端部分には、たとえば途中階で分岐のために切断し、伝送路は接続されていない空線の光ファイバを含む場合もあるが、その場合には、各光ファイバへの着色などにより、空線と活線とを区別することができる。
【0015】
光ファイバ2を余長させるために被覆層5を除去した後の上記スペーサ3は、通常、切断して適切な長さに短縮する。
また溝3aは、被覆層5を剥いた近傍でスペーサ3を切断し、鋼などの導電性のテンションメンバ4を所定長さ剥き出して、多心ケーブル(A)1の端部を形成する。
ここでテンションメンバとしては、ケーブルにかかる張力に耐えられるものであれば、その材質、寸法は制限がないが、鋼等の金属製のものが好ましい。
【0016】
図2は、露出したスペーサ3に余長の光ファイバ2を保持する方法を説明するためのスペーサ3の断面図である。上記余長の光ファイバ2は、たとえばその端部から弾性円筒体7を挿入して被せる。弾性円筒体7は溝3aよりやや大きく、弾性円筒体7を露出したスペーサ3の溝3a内に押し込み、嵌合させることで弾性円筒体7が弾性変形し、溝3a内に固定される。この弾性円筒体7を介して、余長の光ファイバ2はスペーサ3に固定される。この固定により、余長の光ファイバ2の自由度が小さくなるため振動などが加わっても、余長の光ファイバ2の動きを押えることができる。
【0017】
図3は、本発明の多心ケーブル(A)1の終端構造の態様例を示すケーブル側面図である。上記端部の形成された多心ケーブル(A)1は、被覆層5を有するケーシング6部分でプラスチック製結束バンドなどの固定部材8により、アース9を取ったアルミ製の固定板10に固定する。またテンションメンバ4は、金属板15とネジ16により固定板10に固定する。
固定板10は、被覆部(図示せず)をもつ箱の一部であってもよい。
【0018】
図4は、2心ケーブル(B)11のケーシング111を示す断面図である。
上記余長の光ファイバ2は、内部に2つの光ファイバ挿通孔112を有する2心ケーブル(B)11のケーシング111の終端部分から、光ファイバ挿通孔112の中に1本ずつ挿入する。ケーシング111は可撓性材料からなり、通常、熱可塑性プラスチックの押出成形品である。余長の光ファイバ2が長く、2心ケーブル(B)11のケーシング111中への挿入長が長いときは、該ケーシング111の材質、形状に適切のものを用いることが望ましい。材質としては、たとえばポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレンなどが好ましい。
【0019】
上記ケーシング111は、予め形成された光ファイバ挿通孔112を2つ内部に有するが、この光ファイバ挿通孔112は、たとえば断面楕円もしくは角部Rの長方形であって、光ファイバ挿通孔112の大きさは、光ファイバ2より大きく、光ファイバ挿通孔112内で光ファイバ2の遊びを許容しうる形状が望ましい。ケーシング111は、光ファイバ挿通孔112には遊びがあるのでプラスチック光ファイバ2の挿入は容易である。
挿入を容易にするため、光ファイバ2の表面に潤滑材を塗布してもよく、各種オイル特にシリコーンオイル、潤滑性微粉末など用いてもよい。
【0020】
またケーシング111は、テンションメンバ12を有していることが望ましい。ケーシング111は、2本のテンションメンバ12を有する。
上記余長の光ファイバ2が挿入されたケーシング111は、少なくともその一部を上記固定板10に固定する。この際には、ブーツ14によりケーシング11そのものを固定板10に固定してもよく、テンションメンバ12を金属板17とネジ18により固定板10に固定してもよい。通常、両方で固定する。上記2心ケーブル(B)11の端部には、通常、コネクタ13を取り付ける。
【0021】
上記により、多心ケーブル(A)1の終端部分と、内部に2つのファイバ挿通孔を有する2心ケーブル(B)11の終端部分と、上記各ケーブルの終端部分の少なくとも一部がそれぞれ固定された固定板10とを含み、かつ上記多心ケーブル(A)1から余長に取り出された少なくとも2本の活線のプラスチック光ファイバ2が、上記2心ケーブル(B)11の終端部分から、その光ファイバ挿通孔112に1本ずつ挿通されてなる光ファイバ多心ケーブルの終端構造が構築される。
【0022】
上記では6心ケーブルから2心の活線光ファイバを一対取り出す態様例について説明したが、多心ケーブルの心数、活線光ファイバの取出し数などは制限されず、たとえば多心ケーブルの心数は256心など1心以上の多心であればよい。図5には、2本ずつの光ファイバを二対取り出す態様例を図3に示す。図5中、図3と同一符号は同一または相当部分を示し、多心ケーブル(A)1から取り出す光ファイバ2の本数が異なることを除き図3相当図である。
【0023】
上記のような本発明でのプラスチック光ファイバ2は、プラスチック光ファイバであれば特に制限されないが、光ファイバの材料は含フッ素重合体組成物が好ましい。具体的な重合体としては、C−H結合を含まない非結晶性の含フッ素重合体が好ましく、このうちでも含フッ素環構造を含むものが好ましく、さらには含フッ素環構造を主鎖に有する含フッ素重合体が好ましい。またこの含フッ素環構造としては、含フッ素脂環(環員エーテル結合を含んでいてもよい)構造が好ましい。さらには該環構造を含む主鎖構成単位が、実質的に線状構造を形成して溶融成形可能なものが好ましい。とりわけ主鎖に含フッ素脂環構造を有する含フッ素重合体が好ましい。このような含フッ素重合体として、たとえば特開平8−5848に開示された含フッ素重合体、ペルフルオロ(3−オキサ−1,5−ヘキサジエン)、ペルフルオロ(3−オキサ−1,6−ヘプタジエン)またはこれらの誘導体から導かれる単位を含む含フッ素重合体が好ましく例示される。
このような含フッ素重合体は、従来のアクリル光ファイバでは成しえなかった近赤外光の伝送特性に優れるため中距離通信用のプラスチック光ファイバとして有用であり、本発明の終端構造を特に有効に利用することができる。
【0024】
なお上記には、多心ケーブルの終端部分について説明したが、プラスチック材料からなる光ファイバであれば、本発明の終端構造は多心ケーブルの途中分岐に適用することもできる。たとえば多心ケーブル途中で分岐のために切断し、該多心ケーブルから引き出したファイバを上記余長ファイバと同様に2心ケーブル(B)ケーシングの光ファイバ挿通孔中に挿通し、固定することができる。また多心ケーブルから引き出したファイバの根元に上記弾性円筒体で被覆し、多心ケーブルのスペーサ溝に嵌入することにより多心ケーブルに固定することができる。
【0025】
【実施例】
次に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれら実施例の説明に限定されるものではない。
(実施例1)
図1〜3に示すように、以下の手順により、多心ケーブル(A)を終端処理した。
図1に示す多心ケーブル(A)1は、ポリエチレン製スペーサ3の表面に6本の螺旋条溝3aが形成され、溝3aに含フッ素重合体組成物からなる光ファイバ2が1本ずつ収納されている。
多心ケーブル(A)1の終端部分で被覆層5を一部剥き、直径が0.5mmの光ファイバ2をスペーサ3から取り出した。
スペーサ3を被覆層5を剥いた近傍で切断し、端部はテンションメンバ4を剥き出した。
【0026】
次に、光ファイバ2の端部からシリコーンゴム製弾性円筒体7を挿入し、スペーサ3に成形された溝3aに光ファイバ2と共に押し込む。弾性円筒体7は溝3aよりやや大きく、溝3aに押し込むことで弾性変形し、光ファイバ2と共に溝3a中で固定された。
図2に示すように、多心ケーブル(A)1の終端部分の被覆層5を、プラスチック製結束バンド8を用いてアルミ製終端箱の固定板10に固定した。鋼製テンションメンバ4は、金属板15とネジ16で固定板10に固定した。
【0027】
予め押出成形した長さ1mの塩化ビニル製2心ケーブルのケーシング111の中空部(光ファイバ挿通孔112)に上記ファイバ2を挿入し、ケーシング111は2本の鋼製テンションメンバ12を、金属板17とネジ18を用いて固定板10に固定した。
固定板10に電気接地のアース8を取り付けた。固定板10はアルミ製なので鋼製テンションメンバ4、鋼製テンションメンバ12共に接地された。
【0028】
【発明の効果】
本発明による光ファイバ多心ケーブルの終端構造は、多心ケーブルの光ファイバ(活線)をそのまま接続(分岐)に使用することができるため、コネクタの前段階でのスプライスが必要な石英光ファイバに対し、手間がかからず、接続損失も発生しない。
またメカニカルなスプライスにより生じやすいケーブルと光ファイバとの伸縮差の発生機会が前段スプライスの省略により低減されるだけでなく、余長ファイバを光ファイバ挿通孔を有する2心ケーブル(B)ケーシングにより、好ましくはさらに弾性円筒体により固定しているので、環境に振動、温度変動があっても安定した性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光ファイバ多心ケーブルの終端部分を説明するための側面図である。
【図2】露出したスペーサと光ファイバの保持状態を説明するためのスペーサ断面図である。
【図3】本発明において、2本の光ファイバを取り出す終端構造の態様例を示す固定板の平面図である。
【図4】本発明で使用される2心ケーブルのケーシングの一態様例を示す断面図である。
【図5】本発明において、2本の光ファイバを二対取り出す終端構造の態様例を示す図3相当平面図である。
【符号の説明】
1…多心ケーブル(A)
2…光ファイバ
3…スペーサ
3a…溝
4…テンションメンバ
5…被覆層
6…ケーシング
7…弾性円筒体
8…固定部材
9…アース
10…固定板
11…2心ケーブル(B)
111…ケーシング
112…光ファイバ挿通孔
12…テンションメンバ
13…2心コネクタ
14…ブーツ
15…金属板
16…ネジ
17…金属板
18…ネジ

Claims (6)

  1. ケーシング内にプラスチック光ファイバを収納した多心ケーブル(A)の終端部分と、ケーシングに光ファイバ挿通孔を有するケーブル(B)の終端部分と、前記各ケーブルの終端部分の少なくとも一部がそれぞれ固定された固定板とを有し、かつ、
    前記多心ケーブル(A)の終端部分から余長に取り出されたプラスチック光ファイバが、切断されることなく、前記ケーブル(B)の終端部分から前記光ファイバ挿通孔に1本ずつ挿通されてなる光ファイバ多心ケーブルの終端構造。
  2. 前記多心ケーブル(A)のケーシングが、複数の溝を有するスペーサと、該スペーサを被覆する被覆層とを有し、該スペーサの少なくとも一部は被覆層が除去され、前記余長に取り出されたプラスチック光ファイバの一部が、弾性体を介してスペーサの溝に保持され、多心ケーブルに固定されている、請求項1に記載の光ファイバ多心ケーブルの終端構造。
  3. 前記多心ケーブル(A)およびケーブル(B)が、それぞれ内部に導電性テンションメンバを有し、それぞれのテンションメンバが前記固定板に固定されることにより、各ケーブルが電気的に接地されている、請求項1または2に記載の光ファイバ多心ケーブルの終端構造。
  4. 前記プラスチック光ファイバが、含フッ素重合体組成物からなるプラスチック光ファイバである請求項1ないし3のいずれかに記載の光ファイバ多心ケーブルの終端構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の終端構造を有するプラスチック光ファイバ多心ケーブル。
  6. ケーシング内にプラスチック光ファイバを収納した多心ケーブル(A)の終端部分から、プラスチック光ファイバを余長させる工程と、
    余長に取り出されたプラスチック光ファイバを、切断することなく、光ファイバ挿通孔を有するケーシングの終端部分より、光ファイバ挿通孔に1本ずつ挿通してケーブル(B)とする工程と、
    前記各ケーブルの終端部分の少なくとも一部をそれぞれ固定板に固定する工程とを含む光ファイバ多心ケーブルの終端処理方法。
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