JP2004090922A - 車両の制御装置 - Google Patents

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田端 淳
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Abstract

【課題】 車両の燃費を一層向上させるとともに可変気筒エンジンを部分気筒運転としたことによる車両の振動を低減させることができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】 アイドル停止判定手段140により車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル運転させられている状態であるアイドル停止が判定された場合には、その可変気筒エンジン10の部分気筒運転たとえば片バンク運転を行うと同時に自動変速機16をニュートラル制御とする減筒/中立手段142とが設けられていることから、アイドル停止状態であるときには、可変気筒エンジン10の部分気筒運転が行われると同時に自動変速機16がニュートラル制御とされるので、車両のアイドル停止時の燃費が向上させられるとともに、可変気筒エンジン10の振動が駆動輪に伝達されずしかも無負荷時の歯車の噛合音などが抑制され、振動や騒音が低減させられる。
【選択図】   図12

Description

 本発明は、可変気筒エンジンと電動機或いはモータジェネレータとを駆動力源として走行させられる車両の制御装置に関し、特に、燃費を向上させ、且つ振動を低減させる技術に関するものである。
 駆動輪に連結される動力伝達機構にエンジンおよび電動機或いはモータジェネレータを連結した車両用ハイブリッド駆動装置が知られている。たとえば、特許文献1に記載された装置がそれである。これによれば、すべての気筒を運転する全気筒運転と一部の気筒を作動させ他の気筒を休止する部分気筒運転(減筒運転或いは休筒運転)とに切換可能な可変気筒エンジンが用いられているとともに、減速走行時には回生によって車両の運動エネルギを電動モータにより電気エネルギに変換して回収し、その電気エネルギを発進時などにおいて電動モータからアシストトルクとして出力させることにより燃費を改善することが行われている。
特開平11−350995号公報
 しかしながら、車両の燃費の向上に対する要求には際限がなく、上記のように可変気筒エンジンおよび電動モータを駆動源として用いる車両においても、燃費をさらに改善することが望まれていた。また、可変気筒エンジンを部分気筒運転とすることで、全気筒運転に比較してより大きな振動が発生する可能性があった。
 本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両の燃費を一層向上させるとともに可変気筒エンジンを部分気筒運転としたことによる車両の振動を低減させることができる車両の制御装置を提供することにある。
 かかる目的を達成するための第1発明の要旨とするところは、変速機が連結された可変気筒エンジンを備えた車両の制御装置であって、(a) 車両が停止し且つ前記可変気筒エンジンがアイドル運転させられている状態を判定するアイドル停止判定手段と、(b) そのアイドル停止判定手段により車両が停止し且つ前記可変気筒エンジンがアイドル運転させられている状態であると判定された場合には、その可変気筒エンジンの部分気筒運転を行うと同時に前記変速機をニュートラル制御とする減筒/中立手段とを、含むことにある。
 第2発明は、第1発明の車両の制御装置において、前記車両は制動装置を備え、可変気筒エンジンが停止中であるか否かを判定するエンジン停止中判定手段と、前記アイドル停止判定手段により車両が停止し且つ可変気筒エンジンがアイドル回転中であると判定され、且つそのエンジン停止中判定手段により可変気筒エンジンが停止中ではないと判定された場合に、前記車両の制動装置を作動させることにより車両の停止状態を保持するヒルホールド手段とが設けられるものである。
 第3発明は、第2発明の車両の制御装置において、前記可変気筒エンジンの部分気筒運転、前記変速機のニュートラル、前記ヒルホールド手段による車両のヒルホールドのうちのすべてが可能な状態であるか否かを判定する減筒/中立条件判定手段によりすべてが可能な状態でないと判定された場合には、前記可変気筒エンジンを部分気筒運転から全気筒運転とする全気筒運転手段とを備えたものである。
 本発明の可変気筒エンジンの制御装置は、アイドル停止判定手段により車両が停止し且つ前記可変気筒エンジンがアイドル運転させられている状態であると判定された場合には、減筒/中立手段により、可変気筒エンジンの部分気筒運転が行われると同時に前記変速機が中立状態であるニュートラル制御とされるので、車両のアイドル停止時の燃費が向上させられるとともに、振動や騒音が低減させられる。
 また、第2発明では、車両のアイドル停止中において、可変気筒エンジンの部分気筒運転が行われると同時に前記変速機がニュートラル制御とされたとき、たとえ坂路であっても車両の停止状態が保持される。
 また、第3発明では、可変気筒エンジンの暖気前(低温)状態、システムフェイルなどの部分気筒運転不可状態、自動変速機の低温状態、システムフェイルなどのニュートラル制御不可状態などでは、可変気筒エンジンのアイドル回転作動が全気筒運転により行われる。
 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
 図1は、本発明の一実施例の制御装置が適用された車両用動力伝達装置の構成を説明する骨子図である。図において、車両の駆動力源或いは原動機としての可変気筒エンジン10の出力は、クラッチ12、トルクコンバータ14を介して自動変速機16に入力され、図示しない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達されるようになっている。上記クラッチ12とトルクコンバータ14との間には、電動機或いは電動モータおよび発電機として機能する第1モータジェネレータMG1(以下、MG1という)が配設されている。このMG1も車両の駆動力源或いは原動機として機能する。上記トルクコンバータ14は、クラッチ12に連結されたポンプ翼車20と、自動変速機16の入力軸22に連結されたタービン翼車24と、それらポンプ翼車20およびタービン翼車24の間を直結するためのロックアップクラッチ26と、一方向クラッチ28によって一方向の回転が阻止されているステータ翼車30とを備えている。なお、上記可変気筒エンジン10には、それを始動させる電気モータおよび発電機として機能するモータジェネレータMG2(以下、MG2という)が作動的に連結されている。
 また、上記可変気筒エンジン10は、吸排気弁の作動タイミングを変更する可変バルブタイミング機構と、燃料を供給し或いは停止する燃料噴射弁とを備え、圧縮行程において吸気弁或いは排気弁を開き(デコンプレッション状態)且つ燃料供給を停止させて気筒を休止させることにより、エンジンの負荷状態に応じて排気量を実質的に変化させ、燃料消費量が低減され得ることを可能としたエンジンである。
 上記自動変速機16は、ハイおよびローの2段の切り換えを行う第1変速機32と、後進変速段および前進4段の切り換えが可能な第2変速機34とを備えている。第1変速機32は、サンギヤS0、リングギヤR0、およびキャリアK0に回転可能に支持されてそれらサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされている遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置36と、サンギヤS0とキャリアK0との間に設けられたクラッチC0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0およびハウジング38間に設けられたブレーキB0とを備えている。
 第2変速機34は、サンギヤS1、リングギヤR1、およびキャリアK1に回転可能に支持されてそれらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わされている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置40と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリアK2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成る第2遊星歯車装置42と、サンギヤS3、リングギヤR3、およびキャリアK3に回転可能に支持されてそれらサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされている遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置44とを備えている。
 上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに一体的に連結され、リングギヤR1とキャリアK2とキャリアK3とが一体的に連結され、そのキャリアK3は出力軸46に連結されている。また、リングギヤR2がサンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リングギヤR2およびサンギヤS3と中間軸48との間にクラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS2と中間軸48との間にクラッチC2が設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング38に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤS2とハウジング38との間には、一方向クラッチF1およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が入力軸22と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合させられるように構成されている。
 キャリアK1とハウジング38との間にはブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウジング38との間には、ブレーキB4と一方向クラッチF2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合させられるように構成されている。
 以上のように構成された自動変速機16では、例えば図2に示す作動表に従って後進1段および変速比が順次異なる前進5段の変速段のいずれかに切り換えられる。図2において「○」は係合状態を表し、空欄は解放状態を表し、「◎」はエンジンブレーキのときの係合状態を表し、「△」は動力伝達に関与しない係合を表している。この図2から明らかなように、第2変速段(2nd)から第3変速段(3rd)へのアップシフトでは、ブレーキB3を解放すると同時にブレーキB2を係合させるクラッチツークラッチ変速が行われ、ブレーキB3の解放過程で係合トルクを持たせる期間とブレーキB2の係合過程で係合トルクを持たせる期間とがオーバラップして設けられる。それ以外の変速は、1つのクラッチまたはブレーキの係合或いは解放作動だけで行われるようになっている。上記クラッチおよびブレーキは何れも油圧アクチュエータによって係合させられる油圧式摩擦係合装置である。
 前記可変気筒エンジン10は、その作動気筒数および非作動気筒数が必要に応じて変更されることが可能となるように構成されたものであり、たとえば図3に示すように、3気筒ずつから構成される左右1対のバンク10Aおよび10Bを備え、その1対のバンク10Aおよび10Bは単独で或いは同時に作動させられるようになっている。
 図3において、可変気筒エンジン10の吸気配管50には、スロットルアクチュエータ60によって操作されるスロットル弁62が設けられている。このスロットル弁62は、基本的には図示しないアクセルペダルの操作量すなわちアクセル開度θACC に対応するスロットル開度θTHとなるように制御されるが、可変気筒エンジン10の出力を調節するために変速過渡時などの種々の車両状態に応じた開度となるように制御されるようになっている。なお、上記スロットルアクチュエータ60によって操作されるスロットル弁62が設けられた吸気配管50および排気管52は、図3では1系統だけが示されているが、好適には、バンク10Aおよび10B毎にスロットル弁62が設けられた吸気配管50および排気管52が独立して2系統設けられる。
 また、前記MG1は可変気筒エンジン10と自動変速機16との間に配置され、クラッチ12は可変気筒エンジン10とMG1との間に配置されている。上記自動変速機16の各油圧式摩擦係合装置およびロックアップクラッチ26は、電動油圧ポンプ64から発生する油圧を元圧とする油圧制御回路66により制御されるようになっている。また、可変気筒エンジン10には、スタータ電動機および発電機などとして機能する第2モータジェネレータMG2(以下、MG2という)が作動的に連結されている。そして、MG1およびMG2の電源として機能する燃料電池70および二次電池72と、それらからMG1およびMG2へ供給される電流を制御したり或いは充電のために二次電池72へ供給される電流を制御するための切換スイッチ74および76とが設けられている。この切換スイッチ74および76は、スイッチ機能を有する装置を示すものであって、たとえばインバータ機能などを有する半導体スイッチング素子などから構成され得るものである。
 図4は、前記油圧制御回路66の一部を説明する図である。図4において、シフトレバー68に対して機械的に連結されることによりそのシフトレバー68の操作に連動させられるマニアル弁76などを介してクラッチC1およびC2が油圧制御されるようになっている。また、エンジン10とトルクコンバータ14との間に直列に介挿された入力クラッチ12は、入力クラッチ制御弁77により直接的に圧制御されるようになっている。また、オイルタンク78に還流させられた作動油は電動油圧ポンプ64により圧送され、プライマリレギュレータ79によって調圧されてから各油圧機器に供給されるようになっている。
 図5は、電子制御装置80に入力される信号およびその電子制御装置80から出力される信号を例示している。たとえば、電子制御装置80には、アクセルペダルの操作量であるアクセル開度θACC を表すアクセル開度信号、自動変速機16の出力軸46の回転速度NOUT に対応する車速信号、エンジン回転速度NE を表す信号、吸気配管50内の過給圧PINを表す信号、空燃比A/Fを表す信号、シフトレバーの操作位置SH を表す信号などが図示しないセンサから供給されている。また、電子制御装置80からは、燃料噴射弁から可変気筒エンジン10の気筒内へ噴射される燃料の量を制御するための噴射信号、自動変速機16のギヤ段を切り換えるために油圧制御回路66内のシフト弁を駆動するシフトソレノイドを制御する信号、ロックアップクラッチ26を開閉制御するために油圧制御回路66内のロックアップコントロールソレノイドを制御する信号などが出力される。
 図6は、車両のコンソールに立設された図示しないシフトレバーの操作位置を示している。このシフトレバーは、車両の前後方向に位置するPポジション、Rポジション、N(ニュートラル)ポジション、Dおよび4ポジション、3ポジション、2およびLポジションへ択一的に操作されるとともに、Dポジションと4ポジションの間が車両の左右方向に操作されるように、また、3ポジションと2ポジションとの間、および2ポジションとLポジションとの間が斜め方向に操作されるように、その支持機構が構成されている。また、そのコンソールには、自動変速モードとマニュアル変速モードとを択一的に選択するためのモード切換スイッチ82が設けられている。
 上記電子制御装置80は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェースなどから成る所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、可変気筒エンジン10およびMG1の作動を切り換えるために駆動力源切換制御、ロックアップクラッチ26の係合、解放、或いはスリップを実行する制御、上記自動変速機16の変速制御などを行うものである。たとえば、駆動力源切換制御では、予め記憶された図7乃至図9の駆動力源マップから選択(設定)された1つの駆動力源マップから実際の車速Vおよびアクセル開度θACC に基づいて、MG1を作動させる電動モータ作動領域A、バンク10Aおよび10Bの一方である片バンクを作動させる部分気筒作動領域B、両バンク10Aおよび10Bを共に作動させる全気筒作動領域Cのいずれかを判定し、判定された領域に対応する駆動力源すなわちMG1、可変気筒エンジン10の片バンク、可変気筒エンジン10の両バンクのいずれかを作動させる。また、変速制御では、たとえば図7乃至図9の破線に示す予め記憶されたよく知られた関係(変速線図)からアクセル開度θACC (%)および車速Vに基づいて変速判断を行い、その変速判断に対応してギヤ段が得られるように油圧制御回路66内のシフトソレノイドを制御する。
 上記図7は、燃料電池70から出力される電力によってMG1からの出力トルクによるアシスト駆動が十分に保証されている状態で用いられるものであり、片バンクで出せる可変気筒エンジン10の出力トルクにこのMG1からの出力トルクを加えた総トルクが大きくなって、片バンクが使用される部分気筒運転領域Bが最も拡大されている。可変気筒エンジン10では、両バンク作動時においてその最大トルクが出力され、片バンク時の出力トルクはその半分であるが、図7では、その半分にMG1の出力トルクを加えることにより、できるだけ高アクセル開度まで片バンク状態で継続可能とし、MG1によるトルクアシストを有効に用い、片バンクの損失低減効果により燃費を改善することを狙いとしている。この片バンクの損失低減効果は、使用する気筒数の低減によって、不使用気筒がデコンプ状態とされてそのポンプ損失効果を低減させるものであり、不使用気筒に対する燃料噴射量を単に低減するものではない。上記デコンプ状態(デコンプレッション状態に同じ)とは、4サイクルエンジンの圧縮行程において、吸気弁或いは排気弁のタイミングがずらされて吸入空気の圧縮が十分に行われないようにされるとともに、スロットル弁62および図示しないEGR弁が解放されてクランク軸の回転抵抗が低くされた状態を示している。
 図8は、燃料不足や過熱などにより、燃料電池70から出力される電力によってMG1からの出力トルクによるアシスト駆動が十分に保証されない状態で用いられるものであり、片バンクを使用できる部分気筒運転領域Bがアクセル開度θACC で見て図7よりも少し狭く設定されている。エンジン停止状態でMG1単独で作動させられる電動モータ作動領域Aが図7よりも狭く設定されている。図9は、燃料不足や過熱などにより、燃料電池70から出力される電力によってMG1からの出力トルクによるアシスト駆動が全く保証されない状態で用いられるものであり、電動モータ作動領域Aが設けられず、部分気筒運転領域Bが図8よりも狭く設定されている。
 図10では、可変気筒エンジン10の片バンク作動時および両バンク作動時の出力トルク特性が実線および破線を用いて示されている。また、図10の1点鎖線により示されているように、片バンク作動時においては、その出力トルクにMG1の出力トルク(アシストトルク)を加えたものが総トルクとなるので、アクセル開度θACC に対応した総トルクを得るためにMG1の出力トルクを用いることにより片バンク状態で走行できる領域が拡大される。また、アクセル開度が所定値以下であっても片バンク走行に不都合がある場合、たとえば暖気中、定期的な左右のバンク切換ができない場合には両バンク走行が行われる。図11は、アクセル開度θACC に対する総トルク特性を説明する図である。MG1のアシストトルクにより、片バンク状態で走行できる片バンク作動領域がアクセル開度θACC に対して増加することを示している。
 図12は、前記電子制御装置80の他の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図12において、アイドル停止判定手段140は、車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル運転させられている状態であるか否かを判定する。減筒/中立手段142は、そのアイドル停止判定手段140により車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル運転させられている状態であると判定された場合には、その可変気筒エンジン10の部分気筒運転を行うと同時に自動変速機16内を中立状態であるニュートラル制御すなわち可変気筒エンジン10から駆動輪に至る動力伝達経路が解放される状態たとえば自動変速機16のクラッチC0を除くすべての油圧式摩擦係合装置が解放される状態(所謂ニュートラル)とする。
 エンジン停止中判定手段144は、可変気筒エンジン10が停止中であるか否かを判定する。ヒルホールド手段146は、前記アイドル停止判定手段140により車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル回転中であると判定され、且つそのエンジン停止中判定手段144により可変気筒エンジン10が停止中ではないと判定された場合に、車両の制動装置を作動させることにより車両の停止状態を保持する。
 減筒/中立条件判定手段148は、可変気筒エンジン10の部分気筒運転、自動変速機16のニュートラル、上記ヒルホールド手段146による車両のヒルホールドのうちのすべてが同時制御可能な状態であるか否かを判定する。この減筒/中立条件判定手段148により可変気筒エンジン10の部分気筒運転、自動変速機16のニュートラル、上記ヒルホールド手段146による車両のヒルホールドのうちのすべてが同時制御可能な状態であると判定された場合は、前記減筒/中立手段142は、可変気筒エンジン10の部分気筒運転を行うと同時に自動変速機16内をニュートラル制御とし、前記ヒルホールド手段146は、車両の制動装置を作動させることにより車両の停止状態を保持する。しかし、その減筒/中立条件判定手段148によって前記可変気筒エンジンの部分気筒運転、前記変速機のニュートラル、ヒルホールド手段146による車両のヒルホールドのうちのすべてが同時制御可能な状態でないと判定された場合には、全気筒運転手段150は上記可変気筒エンジン10を全気筒運転とし、上記ヒルホールド手段146は、車両の停止状態を保持するヒルホールド制御を解除する。
 図13は、電子制御装置80の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、所定のサイクルタイムで繰り返し実行されるものである。図13において、前記アイドル停止判定手段140に対応するSD1では、車速Vが零であり且つ可変気筒エンジン10がアイドル回転であるアイドル停止中であるか否かが判断される。このSD1の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定される場合は、前記エンジン停止中判定手段144に対応するSD2において、可変気筒エンジン10が停止しているか否かが判断される。このSD2の判断が肯定される場合は本ルーチンが終了させられるが、否定される場合は、前記減筒/中立条件判定手段148に対応するSD3において、可変気筒エンジンの部分気筒運転、前記変速機のニュートラル、ヒルホールド手段146による車両のヒルホールドのうちのすべてが同時制御可能な状態であるか否かが判断される。このSD3の判断が否定される場合は、前記全気筒運転手段150に対応するSD4において可変気筒エンジン10が全気筒運転された後、SD5において、自動変速機16を中立状態とするニュートラル制御が解除される。
 上記SD3の判断が肯定される場合は、前記減筒/中立手段142に対応するSD6およびSD7において、可変気筒エンジン10の部分気筒運転、たとえば可変気筒エンジン10の一方のバンクたとえばバンク10Aが作動させられるとともに他方のバンクたとえばバンク10Bがデコンプ状態とされ、且つたとえば自動変速機16のクラッチC0を除くすべての油圧式摩擦係合装置が解放されてニュートラル制御とされる。そして、前記ヒルホールド手段146に対応するSD8において、車両の制動装置が作動させられることにより車両の停止状態が保持される。図14のt1 時点以後はこの状態を示している。
 上述のように、本実施例によれば、車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル運転させられている状態であるアイドル停止を判定するアイドル停止判定手段140と、そのアイドル停止判定手段140により車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル運転させられている状態であるアイドル停止が判定された場合には、その可変気筒エンジン10の部分気筒運転たとえば片バンク運転を行うと同時に自動変速機16をニュートラル制御とする減筒/中立手段142とが設けられていることから、アイドル停止状態であるときには、可変気筒エンジン10の部分気筒運転が行われると同時に自動変速機16がニュートラル制御とされるので、車両のアイドル停止時の燃費が向上させられるとともに、可変気筒エンジン10の振動が駆動輪に伝達されずしかも無負荷時の歯車の噛合音などが抑制され、振動や騒音が低減させられる。
 また、本実施例によれば、可変気筒エンジン10が停止中であるか否かを判定するエンジン停止中判定手段144と、アイドル停止判定手段140により車両が停止し且つ可変気筒エンジン10がアイドル回転中であると判定され、且つそのエンジン停止中判定手段144により可変気筒エンジン10が停止中ではないと判定された場合に、車両の制動装置を作動させることにより車両の停止状態を保持するヒルホールド手段146とが設けられていることから、車両のアイドル停止中において、可変気筒エンジン10の部分気筒運転が行われると同時に自動変速機16がニュートラル制御とされたとき、たとえ坂路であっても車両の停止状態が保持される。
 また、本実施例によれば、可変気筒エンジン10の部分気筒運転、自動変速機16を中立状態とするニュートラル(N)制御、ヒルホールド手段146による車両のヒルホールド制御のうちのすべてが同時制御可能な状態であるか否かを判定する減筒/中立条件判定手段148が設けられ、その減筒/中立条件判定手段148によって可変気筒エンジン10の部分気筒運転、自動変速機16のニュートラル制御、ヒルホールド手段146による車両のヒルホールド制御が同時制御可能な状態でないと判定された場合には、可変気筒エンジン10が部分気筒運転から全気筒運転すなわち両バンク運転とされるので、可変気筒エンジン10の暖気前(低温)状態、システムフェイルなどの部分気筒運転不可状態、自動変速機16の低温状態、システムフェイルなどのニュートラル制御不可状態などでは、可変気筒エンジン10のアイドル回転作動が全気筒運転により行われる。
 なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例の車両の制御装置が適用された車両用駆動装置の要部骨子図である。 図1の車両用駆動装置内の自動変速機において、その摩擦係合装置の作動の組み合わせとそれにより得られるギヤ段との関係を示す係合表である。 図1の車両用駆動装置を備えた車両のエンジンに関連する装備を説明する図である。 図1の車両に設けられた油圧制御回路の要部を説明する図である。 図1の車両に設けられた電子制御装置の入出力信号の要部を説明する図である。 図1の車両のコンソール付近に設けられたシフトレバーの操作位置とモード切換スイッチを説明する図である。 車速およびスロットル開度に基づいて駆動力源を切り換えるための駆動力源マップであって、燃料電池から出力される電力によってMG1からの出力トルクによるアシスト駆動が十分に保証されている状態で用いられるものである。 車速およびスロットル開度に基づいて駆動力源を切り換えるための駆動力源マップであって、燃料電池から出力される電力によってMG1からの出力トルクによるアシスト駆動が十分に保証されない状態で用いられるものである。 車速およびスロットル開度に基づいて駆動力源を切り換えるための駆動力源マップであって、燃料電池から出力される電力によってMG1からの出力トルクによるアシスト駆動が全く保証されない状態で用いられるものである。 可変気筒エンジンの片バンク作動時および両バンク作動時の出力トルク特性を示す図である。 可変気筒エンジンのアクセル開度に対する総トルク特性を示す図である。 本発明の他の実施例における電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図12の電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートである。 図12の実施例の制御作動を説明するタイムチャートである。
符号の説明
10:可変気筒エンジン
80:電子制御装置
140:アイドル停止判定手段
142:減筒/中立手段
144:エンジン停止中判定手段
146:ヒルホールド手段
148:減筒/中立条件判定手段
150:全気筒運転手段

Claims (3)

  1. 変速機が連結された可変気筒エンジンを備えた車両の制御装置であって、
     車両が停止し且つ前記可変気筒エンジンがアイドル運転させられている状態を判定するアイドル停止判定手段と、
     該アイドル停止判定手段により車両が停止し且つ前記可変気筒エンジンがアイドル運転させられている状態であると判定された場合には、該可変気筒エンジンの部分気筒運転を行うと同時に前記変速機をニュートラル制御とする減筒/中立手段と
     を、含むことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記車両は制動装置を備え、可変気筒エンジンが停止中であるか否かを判定するエンジン停止中判定手段と、該エンジン停止中判定手段により可変気筒エンジンが停止中ではないと判定された場合に、前記制動装置を作動させることにより車両の停止状態を保持するヒルホールド手段とが設けられるものである請求項1の車両の制御装置。
  3. 前記可変気筒エンジンの部分気筒運転、前記変速機のニュートラル、前記ヒルホールド手段による車両のヒルホールドのうちのすべてが可能な状態であるか否かを判定する減筒/中立条件判定手段により、すべてが可能な状態でないと判定された場合には、前記可変気筒エンジンを部分気筒運転から全気筒運転とする全気筒運転手段とを備えたものである請求項2の車両の制御装置。
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