JP2004090345A - 記録装置 - Google Patents

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JP2004090345A JP2002253561A JP2002253561A JP2004090345A JP 2004090345 A JP2004090345 A JP 2004090345A JP 2002253561 A JP2002253561 A JP 2002253561A JP 2002253561 A JP2002253561 A JP 2002253561A JP 2004090345 A JP2004090345 A JP 2004090345A
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Haruo Uchida
内田 春男
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Abstract

【課題】シャーシ構成の精度及び剛性の向上を簡略な構成かつ低コストで実現する。
【解決手段】中間シャーシ3のプラテン保持部3Fには、位置決め穴3Eと、位置決め穴3D、位置決め穴3A〜3Cが形成されており、中間側板部11Bの位置決め部11Bdが穴3Dに、左側板部11Aの位置決め部11Adが穴3Eに、また、穴3A、3B、3Cには、プラテン34の位置決め部34A、34B、34Cが嵌合している。搬送ローラ36は、搬送ローラ軸受38Aを介して中間側板部11Bの位置決め部11Bbに、また、搬送ローラ軸受38Bを介して左側板部11Aの位置決め部11Abに保持されている。排紙ローラ40は、プラテン34の排紙ローラ軸受部34Dを介して中間側板部11Bの位置決め部11Bcに、また、排紙ローラ軸受26を介して左側板部11Aの位置決め部11Acに保持されている。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの、記録材上に画像を形成する記録装置に関し、特に、これらの装置を構成するシャーシ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像記録装置として、例えば、インクジェット記録装置の従来構成について図13を用いて説明する。
【0003】
図13に示すインクジェット記録装置は、インクを吐出する記録ヘッド901と、記録ヘッド901を支持する主走査キャリッジ902と、主走査キャリッジ902を主走査方向である矢印A方向に案内するガイドシャフト904とを有する。また、インクジェット記録装置は、主走査キャリッジ902を案内する他の案内部材であるガイドレール905と、2つのプーリ(一方のモータプーリ907のみ図示)間に張架されたタイミングベルト906とを有し、このタイミングベルト906の一部は主走査キャリッジ902に固定されている。
【0004】
モータプーリ907は主走査モータM1に直結されており、この主走査モータM1を駆動することにより、記録ヘッド901を搭載した主走査キャリッジ902を矢印A方向に走査させることが可能となる。コードストリップ908は主走査キャリッジ902の走査方向における絶対位置を示すものであり、回復ユニット913は、記録ヘッド901の吐出回復処理を行うものである。
【0005】
また、搬送ローラ914は記録シートを搬送するために、搬送モータM2によって駆動され、ピンチローラホルダ916に回転自在に支持されているピンチローラ15は、不図示のばねにより記録シートを搬送ローラ914を当接させる。搬送モータM2の駆動力は、中間ギア918を介して搬送ローラ914の一端に固定された搬送ローラギア917に伝達され、搬送ローラ914が駆動されることとなる。
【0006】
排紙ローラギア919は、不図示の排紙ローラに固定されており、記録ヘッド901によって画像が形成された記録材を記録装置外に排出する。搬送モータM2の駆動力は、中間ギア918を介してこの排紙ローラギア919へも伝達される。自動給送装置920は複数枚の記録材を積載し、1枚ごとに分離・給送するものである。
【0007】
次にシャーシ構成について説明する。
【0008】
シャーシ909の909A面には、モータプーリ907を含む主走査モータM1と反対側に配置された不図示のプーリが固定されている。側面909Cは909A面からの曲げによって構成され、ガイドシャフト904、コードストリップ908、搬送モータM2が位置決め固定されている。また、搬送ローラ914、排紙ローラ(不図示)が不図示の軸受を介して位置決め固定されている。
【0009】
反対側の側面909Bも909A面からの曲げによって構成され、ガイドシャフト904、コードストリップ908が位置決め固定されている。また側面909Dも909A面からの曲げによって構成され、搬送ローラ914、排紙ローラ(不図示)が不図示の軸受を介して位置決め固定されている。側面909B、909C、909Dは別部材の連結シャーシ910にビス等で連結固定されている。
【0010】
回復ユニット913は909A、909B、909D面に位置決め固定されている。また自動給送装置920から給紙された記録材を、搬送ローラ914とピンチローラ915のニップ部へ導くための不図示の記録材ガイド部や、搬送ローラ914から不図示の排紙ローラへの記録材の位置決め保持を行う不図示のプラテンは、側板909Cと側板909Dに位置決め固定されていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来構成では、下記のような問題が生じていた。
【0012】
図13に示す従来の構成では、プラテンおよび記録材ガイド部の幅方向が大きくなり、コストアップする、また、プラテンおよび記録材ガイド部の幅方向の反り等により、プラテンおよび記録材ガイド部の記録材を位置決め保持する位置が側板909C、909Dの取り付け部に近い位置と中央部とで寸法が異なり、記録材の搬送が不安定になる、また、プラテンにおいては、記録ヘッドと記録材の位置が、幅方向でばらつくといった問題があった。
【0013】
この対策として反りの寸法精度を上げる等が考えられたが、精度アップに限界があること、また、精度アップによりコストアップするという問題があった。この対策として、909Cと909Dとの間に909A面からの曲げにより、さらに不図示の側板部を追加する構成が考えられた。この構成は、プラテンおよび記録材ガイド部の幅方向の大きさを小さくし、反りに対して有利になったが、側板間のプラテンおよび記録材ガイド部の反りの影響は残ったままであり、問題は解決しなかった。
【0014】
また、別の対策として、プラテンおよび記録材ガイド部を搬送ローラ914に対して位置決めを行う構成が考えられた。この構成は、プラテンおよび記録材ガイド部を剛性および真直度の高い搬送ローラに対して、幅方向で複数の位置に位置決め部を構成することにより、プラテンおよび記録材ガイド部が幅方向で、精度良く位置決めされる点で良い構成であったが、記録シートの搬送領域で位置決め部を構成するには、搬送ローラ914の外径(記録シート搬送面)よりも小さい外径部を構成し、そこに位置決め部を構成する必要があった。搬送ローラ914が、金属ローラの場合には、外径の小さい部分を構成するには削り加工が必要になり、加工コストが大幅にアップするという問題があった。また、剛性も低下するため、搬送ローラ914がたわみ易くなり、振れ精度が悪くなるという問題もあった
また、別の問題としてシャーシ909の側板部909B、909C、909Dと連結シャーシ910を装置の前面部分で連結する構成としているため、側板部909B、909C、909Dが長くなり、シャーシ909の部品容積が大きく、容積効率が悪くなり、輸送および取り扱いの管理コストが高くなるという問題があった。また909B、909C、909Dの先端が長く不安定のため、部品保護の部材が必要となり、さらにコストアップするという問題があった。
【0015】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、シャーシ構成の精度及び剛性の向上を簡略な構成かつ低コストで実現可能な記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の記録装置は、記録材を位置決め保持するプラテンを備えた、記録部にて記録材に画像を記録する画像記録手段と、記録材を搬送する記録材搬送手段とを有する記録装置において、
前記記録部の上流に配置され、記録材を前記記録部に搬送する記録材搬送ローラの端部を位置決め保持する搬送ローラ位置決め部をそれぞれ備えた、対向して配置された2つの側板部と、
前記2つの側板部のそれぞれに対して位置決め固定するための複数の側板部位置決め部、および前記プラテンを位置決め固定するための複数のプラテン位置決め部を備えた中間シャーシとを有することを特徴とする。
【0017】
上記の通り構成された本発明の記録装置は、中間シャーシにプラテン位置決め部を複数構成することにより、プラテンの反りによる寸法ずれの影響を受けずにプラテンの記録材の保持を安定して行うことができる。
【0018】
また、本発明の記録装置は、中間シャーシが、プラテン位置決め部および側板部位置決め部を同一面に有するものであってもよく、この場合、各位置決め部が同一面であるため、高精度で部品を加工することができ、よって、プラテンおよび側板部を高精度で位置決めすることができる。
【0019】
また、本発明の記録装置は、記録材を給送する給送手段から搬送されてきた記録材を記録材搬送ローラへ導く記録材ガイド手段を有し、中間シャーシが記録材ガイド手段を位置決め固定するための複数の位置決め部を有するものであってもよい。この構成の場合、記録材搬送ローラと記録材ガイド手段の位置精度が向上し、さらには、記録材ガイド手段の反りによる寸法ずれの影響を受けずに記録材搬送ローラへの記録材の供給を安定して行うことができる。
【0020】
また、本発明の記録装置は、2つの側板部の、少なくとも一方が、画像記録手段の、記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドを搭載した主走査キャリッジの保持部材を位置決め固定するための位置決め部を有するものであってもよい。この構成の場合、記録ヘッドと記録材の記録面との距離が精度よく位置決めされ、記録品位を安定させることができる。
【0021】
また、本発明の記録装置は、2つの側板部が、画像記録手段の記録部の下流に配置され、記録材の搬送および排出を行う排出ローラを位置決め固定するための位置決め部を有するものであってもよく、さらに、プラテンが、排出ローラを回転可能に支持する支持手段を有し、2つの側板部の前記排出ローラ位置決め部が、支持手段を位置決め固定するものであってもよい。この構成の場合、側板部に記録材搬送ローラと排出ローラとが位置決めされることで、互いを精度よく位置決めすることができる。さらに、プラテンが排出ローラを回転可能に支持する支持手段を有し、この支持手段が側板部に位置決めされることで、記録材搬送ローラとプラテンと排出ローラの位置を精度よく位置決めすることが可能となる。
【0022】
また、本発明の記録装置は、2つの側板部の一方が、記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドの吐出特性の回復を行う回復手段を位置決め固定するための位置決め部を有するものであってもよい。
【0023】
この構成の場合、回復手段が、例えば、クリーニング手段およびキャップ手段等を有する場合、これらと記録ヘッドとの相対位置を精度よく位置決めすることが可能となる。
【0024】
記録材搬送手段のシャーシと、中間シャーシとを連結固定してユニット化がなされているものであってもよい。このようにユニット化することにより、輸送時の側板部の保護部材が必要なくなり、輸送時のコストを下げることが可能となる。また、2つの側板部が、板部材からなるシャーシを折り曲げてなるものであり、中間シャーシと連結固定されている箇所が、2つの側板部の端部よりもシャーシを折り曲げた折り曲げ部に近い側であるものであってもよい。シャーシに近い箇所で中間シャーシを連結することから、効率よく側板部の剛性を上げることが可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。なお、従来技術の項で説明した構成と同様の構成については、同一の符号を付す。
【0026】
(第1の実施形態)
図1〜4を参照して、第1の実施形態の画像記録装置について説明する。図1は、本実施形態の画像記録装置のシャーシ構成と搬送ローラの取り付け部を示す右上から見た斜視図、図2は外装を除いたプリンタユニットの装置全体を左上方向から見た斜視図、図3は同じく外装を除いたプリンタユニットの装置全体を右上方向から見た斜視図、図4はプリンタユニットを右方向からみた断面図である。
(A)給紙部
給紙部はシート材Pを積載する圧板21、シート材Pを給紙する給紙ローラ28、シート材Pを分離する分離ローラ241、シート材Pを積載位置に戻す為の戻しレバー22、等がベース20に取り付けられる構成となっている。
【0027】
積載されたシート材Pを保持する為の不図示の給紙トレイが、ベース20または外装に取り付けられている。
【0028】
給紙ローラ28は断面円弧の棒状をしている。用紙基準よりに1つの分離ローラゴムが設けられており、これによってシート材を給紙する。給紙ローラ28への駆動は、給紙部2に設けられた専用の給紙モータ273から不図示の駆動伝達ギア、遊星ギアによって伝達される。
【0029】
圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、シート材Pの積載位置を規制している。圧板21はベース20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ212により給紙ローラ28に付勢される。給紙ローラ28と対向する圧板21の部位には、積載最終近くののシート材Pの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる不図示の分離シートが設けられている。圧板21は圧板カム241によって、給紙ローラ28に、当接、離間できるように構成されている。
【0030】
さらに、ベース20には、シート材Pを1枚ずつ分離するための分離ローラ241を取り付けた分離ローラホルダ24がベース20に設けられた回転軸を中心に回転可能で、不図示の分離ローラバネにより給紙ローラ28に付勢される。分離ローラ241は、不図示のクラッチバネが取り付けられ、所定以上の負荷がかかると、分離ローラ241が取り付けられた部分が、回転できる構成になっている。分離ローラ241は不図示の分離ローラリリースシャフトとコントロールカムによって、給紙ローラ28に、当接、離間できるように構成されている。これらの圧板21、戻しレバー22、分離ローラ241の位置は不図示のASFセンサによって検知されている。
【0031】
また、シート材Pを積載位置に戻す為の戻しレバー25は、回転可能にベース20に取り付けられ、解除方向に不図示の戻しレバーバネで付勢されている。シート材Pを戻す時は、不図示のコントロールカムによって回転するように構成されている。
【0032】
以上の構成を用いて給紙する状態を以下に説明する。
【0033】
通常の待機状態では、圧板28は不図示の圧板カムでリリースされ、分離ローラ241は不図示のコントロールカムでリリースされ、戻しレバー22はシート材Pを戻し、積載時にシート材Pが奥に入らないように、積載口を塞ぐような積載位置に設けられている。この状態から、給紙が始まると、モータ駆動によって、まず、分離ローラ241が給紙ローラ28に当接する。そして、戻しレバー22がリリースされ、圧板21が給紙ローラ28に当接する。この状態で、シート材Pの給紙が開始される。シート材Pはベース20に設けられた不図示の前段分離部で制限され、シート材Pの所定枚数のみが給紙ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pはこのニップ部で分離され、最上位のシート材Pのみが搬送される。
【0034】
シート材Pが、後述の搬送ローラ36、ピンチローラ37まで到達すると、圧板21は不図示の圧板カムによって、分離ローラ28は不図示のコントロールカム25によって、リリースされる。戻しレバー22はコントロールカムによって、積載位置に戻る。この時、給紙ローラ28と分離ローラ241から構成されるニップ部に到達していたシート材Pを積載位置まで、戻すことができる。
【0035】
(B)送紙部
曲げ起こした板金からなるシャーシ11に送紙部が取り付けられている。送紙部はシート材Pを搬送する搬送ローラ36と、シート材Pの端部を検出するPEセンサ32を有している。搬送ローラ36は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、両軸の金属部分を搬送ローラ軸受38A、38Bで受け、シャーシ11に取り付けられている。搬送ローラ36には回転時の負荷を与え安定した搬送が行えるために搬送ローラ軸受38Bと搬送ローラ36の間に搬送ローラテンションバネ381が設けられて、搬送ローラ36を付勢することで所定の負荷を与えている。搬送ローラ36には従動する複数のピンチローラ37が当接して設けられている。ピンチローラ37はピンチローラホルダ30に保持され、不図示のピンチローラバネで付勢することで、ピンチローラ37が搬送ローラ36に圧接し、シート材Pの搬送力を生み出している。この時、ピンチローラホルダ30の回転軸がシャーシ11の軸受に取り付けられ、そこを中心に回転する。さらに、シート材Pが搬送されてくる送紙部の入口にはシート材Pをガイドするペーパガイド33及びプラテン34が配設されている。また、ピンチローラホルダ30にはシートPの先端、後端検出をPEセンサ32に伝えるPEセンサレバー321が設けられている。ペーパガイド33は、一方は搬送ローラ36と嵌合し、一方は搬送ローラ軸受38Aと嵌合し、搬送ローラ36と、搬送ローラ軸受38Aを中心に回転可能で、シャーシ11に当接することで位置決めされる。
【0036】
また、プラテン34の紙基準側にはシート材Pの端部を覆う不図示の紙押さえが設けられている。これによって、端部が変形、またはカールしたシート材Pにおいても端部が浮き上がってキャリッジ50、または記録ヘッド1と干渉しないようにしている。さらに、搬送ローラ36のシート材搬送方向における下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録ヘッド1が設けられている。
【0037】
上記構成において、送紙部に送られたシート材Pはピンチローラホルダ30及びペーパガイド33に案内されて、搬送ローラ36とピンチローラ37とのローラ対に送られる。この時、PEセンサレバー321が搬送されてきたシート材Pの先端を検知して、これによりシート材Pの記録位置を求めている。また、シート材Pは搬送モータ35により搬送ローラ36、ピンチローラ37が回転することでプラテン34上を搬送される。プラテン34上には、搬送基準面になるリブが形成されており、記録ヘッド1とのギャップを管理しているのと、後述の排紙部と合わせて、シート材Pの波打を制御することで、波打が大きくならないように構成されている。
【0038】
搬送ローラ36への駆動は、DCモータからなる搬送モータ35の回転力を不図示のタイミングベルトで搬送ローラ36の軸上に設けたプーリ361に伝達している。また、搬送ローラ36の軸上には、搬送ローラ36による搬送量を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードホイール362が設けられており、それを読み取るエンコーダセンサ39がコードホイール362の隣接する位置のシャーシ11に取り付けられている。
【0039】
なお、記録ヘッド1は各色インクタンク別体の交換可能なインクタンクが搭載されたインクジェット記録ヘッドが用いられている。この記録ヘッド1は、ヒータ等によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクは膜沸騰し、この膜沸騰による気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化によって記録ヘッド1のノズルからインクが吐出されてシート材P上に画像が形成される。
【0040】
(C)キャリッジ部
キャリッジ部は、記録ヘッド1を取り付けるキャリッジ50を有している。そしてキャリッジ50は、シート材Pの搬送方向にたいして直角方向に往復走査させるためのガイドシャフト52及びキャリッジ50の後端を保持して記録ヘッドとシート材Pとの隙間を維持するガイドレール111によって支持されている。なお、このガイドシャフト52はシャーシ11に取り付けられている。ガイドレール111はシャーシ11に一体に形成されている。ガイドレール111のキャリッジ50上の配置された摺動部材531との摺動側には、SUS等の薄板の摺動シート53が張設され、摺動音の低減を行っている。
【0041】
また、キャリッジ50はシャーシ11に取り付けられた不図示のキャリッジモータによりタイミングベルト541を介して駆動される。このタイミングベルト541は、アイドルプーリ542によって張設、支持されている。タイミングベルト542はキャリッジ50とゴム等からなる不図示のキャリッジダンパを介して結合されており、不図示のキャリッジモータ等の振動を減衰することで、画像ムラ等を低減している。そして、キャリッジ50の位置を検出する為の150〜300lpiのピッチでマーキングを形成したコードストリップ561がタイミングベルト541と平行に設けられている。さらに、それを読み取る不図示のエンコーダセンサがキャリッジ50に搭載した不図示のキャリッジ基板に設けられている。この不図示のキャリッジ基板には、記録ヘッド1と電気的な接続を行う為の不図示のコンタクトも設けられている。また、キャリッジ50には、電気基板91から記録ヘッド1へ信号を伝えるためのフレキシブル基板57を備えている。
【0042】
記録ヘッド1をキャリッジ50に固定する為に、キャリッジ50には、位置決めの為の不図示の突き当て部と押し付け、固定する為の不図示の押圧手段が設けられている。不図示の押圧手段はヘッドセットレバー51に搭載され、ヘッドセットレバー51を回転支点中心に回して、セットする際に、記録ヘッド1に作用する構成になっている。
【0043】
上記構成において、シート材Pに画像形成する時は、画像形成する行位置(シート材Pの搬送方向の位置)にローラ対36、37がシート材Pを搬送するとともに不図示のキャリッジモータによりキャリッジ50を画像形成する列位置(シート材Pの搬送方向と垂直な位置)に移動させて、記録ヘッド1を画像形成位置に対向させる。その後、電気基板91からの信号により記録ヘッド1がシート材Pに向けてインクを吐出して画像が形成される。
【0044】
(D)排紙部
排紙部は、2本の排紙ローラ40、41で構成されている。排紙ローラ40、41に所定圧で当接、従動して回転可能なように構成された拍車42、搬送ローラ36の駆動を排紙ローラ40、41伝達する為のギア列、等から構成されている。
【0045】
排紙ローラ40、41はプラテン34に取り付けられている。上流側の排紙ローラ40は金属軸に、不図示の複数のゴム部を設けている。搬送ローラ36からの駆動がアイドラギアを介し、排紙ローラ40に伝達されることによって駆動される。排紙ローラ41は樹脂の軸にエラストマの弾性体を複数取り付けた構成になっている。排紙ローラ41への駆動は、排紙ローラ40からアイドラギアを介して伝達される。
【0046】
拍車42はSUSの薄板で周囲に凸形状を複数設けたものを樹脂部と一体成型され、拍車ホルダ43に取り付けられている。コイルバネを棒状に設けた不図示の拍車バネによって拍車42は拍車ホルダ43への取り付けと、排紙ローラ40、41等への押圧を行っている。拍車42は排紙ローラ40、41のゴム部、弾性体部に対応する位置に設けられ、主にシート材Pの搬送力を生み出す役割のものと、その間の排紙ローラ40、41のゴム部、弾性体部が無い位置に設け、主にシート材Pが記録される時の浮き上がりを抑える役割のものがある。
【0047】
排紙ローラ40、41の間には、シート材Pの両端を持ち上げ、排紙ローラ40、41の先でシート材Pを保持し、先出のシート材P上の記録を擦る事でダメージを与えない為の不図示の紙端サポートが設けられている。先端に不図示のコロが設けられた樹脂部材が、不図示の紙端サポートバネによって付勢され、不図示のコロを所定圧で、シート材Pに押し付けることで、シート材Pの両端を持ち上げ、こしを作ることで、保持できるように構成されている。
【0048】
以上の構成によって、キャリッジ部で画像形成されたシート材Pは、排紙ローラ41と拍車42とのニップに挟まれ、搬送されて不図示の排紙トレイに排出される。
【0049】
(E)クリーニング部
クリーニング部は、記録ヘッド1のクリーニングを行うポンプ60と記録ヘッド1の乾燥を抑えるためのキャップ61、記録ヘッド1のノズル周辺のフェイス面をクリーニングするブレード62、などから構成されている。
【0050】
専用のクリーニングモータ69を有し、一方向の回転でポンプが作動し、別のもう一方向の回転でブレード62動作、キャップ61昇降動作が作用するように不図示のワンウェイクラッチが設けられている。
【0051】
ポンプ60は不図示の2本のチューブを不図示のポンプコロでしごくことで負圧を発生させるように構成され、キャップ61から、ポンプ60へは、不図示の途中弁などを介して接続されている。キャップ61を記録ヘッド1に密着させた状態でポンプ60を作用させると記録ヘッド1から不要なインク等を吸引するように構成されている。キャップ61部分には、吸引後の記録ヘッド1のフェイス面のインク残りを削減する為に、不図示のキャップ吸収体が設けられている。その為、ここにインクが残り固着して弊害が出ないように、キャップ61を開けた状態で、キャップ61に残っているインクを吸引するようにしている。ポンプ60で吸引された廃インクは不図示の下ケースに設けられた不図示の廃インク吸収体に吸収・保持される。
【0052】
ブレード62動作、キャップ61昇降動作、不図示の弁の開閉、等の一連の動作は、軸上に複数のカムを設けた不図示のメインカムで制御される。それぞれの部位のカム、アームがメインカムに作用され、所定の動作を行う。不図示のメインカムの位置は、不図示のフォトインタラプタ等の位置検出センサで検出することができる。キャップ61の降時に、ブレード62がキャリッジ50の走査方向に垂直に移動し、記録ヘッド1のフェイス面をクリーニングする。ブレード62は、記録ヘッド1のノズル近傍をクリーニングするものと、フェイス面全体をクリーニングするものと、複数設けられている。そして、一番奥に移動した際に、ブレードクリーナ66へ当接することで、ブレード62自身へ付着したインクなどを、除去することができる。
【0053】
次に、本発明の内容となる、シャーシ構成について、図1、図5〜図9を用いて説明する。図1は、上述したように、シャーシ構成と搬送ローラの取り付け部を示す右上から見た斜視図、図5はシャーシ構成と搬送ローラ、排紙ローラ、プラテンの取り付けを示す右上から見た斜視図、図6はシャーシ構成と搬送ローラ、排紙ローラ、プラテンの取り付け部を示す右下から見た斜視図、図7はシャーシ構成と回復ユニットの取り付け部を示す、左上から見た右側部分の拡大図、図8はシャーシ構成を示す右上から見た左側部分の拡大図、図9はシャーシ構成を示す背面から見た図である。
【0054】
シャーシ11はシャーシ正面部11Dの両端部を曲げて右側板部11Cと左側板部11Aが構成されている。また、シャーシ正面部11Dの下側を曲げて下面部11Eが設けられている。さらに右側板部11Cの下面部を曲げて11J、左側板部11Aの下面部を曲げて11Fを構成し、図6、図9に示すように、下面部11Eに対して、11Jと11F部がシャーシビス12で連結固定されている。この連結により、シャーシ11のねじれ剛性が高められる。
【0055】
また、シャーシ正面部11Dを曲げて、右側の中間側板部11Bが構成されている。
【0056】
次にシャーシ11と中間シャーシ3との連結について説明する。図7〜9に示すように、右側の中間側板部11Bの位置決め部11Bdと中間シャーシ3の位置決め穴3Dとを嵌合させて、高さおよび幅方向の位置決めを行っている。同様に左側板部11Aの位置決め部11Adと中間シャーシ3の位置決め穴3Eとを嵌合させて、高さおよび幅方向の位置決めを行っている。また、左側板部11Aの一部を曲げた位置決め部11Aeと中間シャーシの3F部を中間シャーシビス25で奥行方向の位置決めと固定が行われる。同様に右側の中間側板部11Bの一部を曲げた位置決め部11Beと中間シャーシ3の3F部を中間シャーシビス25で奥行方向の位置決めと固定が行われる。
【0057】
図7および図8に示すように、左側板部11Aおよび中間側板部11Bは、シャーシ正面部11Dをそれぞれ曲げ部11Ia、11Jaで曲げて構成されており、各位置決め部11Ad、11Bdは、左側板部11Aおよび中間側板部11Bの端部11Ib、11Jbよりも曲げ部11Ia、11Jに近い位置に設けられている。すなわち、中間シャーシ3をシャーシ正面部11Dに近い位置で連結固定することで、効率よく側板部の剛性を上げることが可能となる。
【0058】
次にプラテン34の中間シャーシ3に対する位置決めについて説明する。中間シャーシ3のプラテン保持部3Fには、プラテン34の位置決め用の穴3A、3B、3Cが設けられ、図6に示すようにプラテン34に設けられた位置決め部34A、34B、34Cが、中間シャーシ3の位置決め穴3A、3B、3Cに嵌合することにより、プラテン34が中間シャーシ3に、複数の位置決め部を介して位置決め保持されている。また、左側板部11Aへの位置決め穴3Eと、右側の中間側板部11Bへの位置決め穴3Dおよびプラテン34への位置決め穴3A〜3Cが中間シャーシ3のプラテン保持部3Fの同一面に構成されているため、高精度での部品加工が可能となり、左側板部11Aと、右側の中間側板部11Bに対して、プラテン34が精度良く位置決め保持することができる。さらに、プラテン34が剛性の高い板金の中間シャーシ3に位置決めを行うことにより、プラテン34に剛性がなくても安定した位置を保つことができる。また、プラテン34に反りがある場合でも、中間シャーシ3に位置決めを行うことにより反りを矯正して位置決めが可能となる。さらに3点の位置決め部(3A〜3C)を同じ曲げ面のプラテン保持部3Fに構成することにより、位置決め部の相互の相対位置精度が上げられるという効果もある。
【0059】
次に、搬送ローラ36のシャーシ11への取り付けについて説明する。右側の中間側板部11Bに搬送ローラ36の位置決め部11Bbを有し、搬送ローラ軸受38Aを介して、搬送ローラ36が位置決め部11Bbに対して位置決め保持される。同様に左側板部11Aに搬送ローラ36の位置決め部11Abを有し、搬送ローラ軸受38Bを介して、搬送ローラ36が位置決め部11Abに対して位置決め保持される。すなわち、搬送ローラ36の位置決め部11Ab、11Bbとプラテン34の位置決め部3A〜3Cを有する中間シャーシ3の位置決め部11Ad、11Bdとが同一側板内に形成された構成となっているため、搬送ローラ36とプラテン34の相対位置を高精度に位置決めすることが可能となる。
【0060】
次に、排紙ローラ40のシャーシ11への取り付けについて説明する。右側の中間側板部11Bは、排紙ローラ40の位置決め部11Bcを有しており、排紙ローラ40は、プラテン34に設けられた排紙ローラ軸受部34Dを介して、位置決め部11Bcに対して位置決め保持される。同様に左側板部11Aは排紙ローラ40の位置決め部11Acを有しており、排紙ローラ軸受26を介して、排紙ローラ40が位置決め部11Acに対して位置決め保持される。また、図5に示すように、プラテン34の右側は排紙ローラ軸受部34D、中央部は軸受部34E、左側はプラテン軸受27を介して、排紙ローラ40の金属芯金部に位置決め保持されている。すなわち、搬送ローラ36の位置決め部11Ab、11Bbと排紙ローラ40の位置決め部11Ac、11Bcとが同一側板内に形成された構成となっているため、搬送ローラ36と排紙ローラ40およびプラテン34の相対位置を高精度に位置決めすることが可能となる。
【0061】
次に、画像記録手段のキャリッジ50を支持するガイドシャフト52のシャーシ11への取り付けについて説明する。ガイドシャフト52の右側は、シャーシ11の右側板部11Cのガイドシャフト位置決め穴11Caに位置決め固定され、左側は左側板部11Aのガイドシャフト位置決め穴11Aaに位置決め固定される。すなわち、搬送ローラ36の位置決め部11Abとガイドシャフト52の位置決め部11Aaとが同一側板内に形成されている構成となっているため、搬送ローラ36とガイドシャフト52の相対位置が高精度に位置決めすることが可能となり、記録ヘッド1と記録材の記録面との距離が精度よく位置決めされ、記録品位を安定させることを実現するものである。
【0062】
次に、回復ユニットのシャーシ11への取り付けについて図1、3、7を用いて説明する。右側は右側板部11Cに回復ベース63の位置決め部11Cbを有し、回復ベース63の位置決め部63Bが位置決め部11Cbに対して位置決め保持される。同様に左側は中間側板部11Bに回復ベース63の位置決め部11Baを有し、回復ベース63の位置決め部63Aが位置決め部11Baに対して位置決め保持される。またシャーシの11D面に対して回復ベース63の不図示の位置決め部で位置決めされ、不図示のビス等の固定手段でシャーシの11D面に位置決め固定される。すなわち、搬送ローラ36の位置決め部11Bbと回復ベース63の位置決め部11Baとが同一側板内に形成された構成となっているため、搬送ローラ36と回復ベース63の相対位置を高精度に位置決めすることが可能となる。また、この構成で、搬送ローラ36とガイドシャフト52の相対位置が高精度に位置決めされることから、記録ヘッド1に対するクリーニング手段およびキャップ手段との相対位置も精度よく位置決めされることとなる。
【0063】
以上説明した構成により、搬送ローラ36、排紙ローラ40、プラテン34等の記録材搬送関係の部品とキャリッジ50、ガイドシャフト52等の画像記録手段と回復ベース63を有する回復ユニットの相対位置を精度良く位置決めすることが可能となる。また、シャーシ11と中間シャーシ3を連結固定した状態でユニット化し、シャーシ11の側板部11A、11Bの曲げのベース面である11Dに近い側板部で中間シャーシ3と連結することから、簡略な構成で効率よく側板部11A、11Bの剛性およびシャーシ11の全体の剛性を上げることが可能となる、また、中間シャーシ3を連結固定した状態でユニット化することにより、取り扱いの管理コストの削減や、輸送時の側板部の保護部材が必要なくなり、輸送時のコストを下げることが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、中間シャーシ3にプラテン34の位置決め部を設ける構成について説明したが、搬送ローラ36に記録材を導くペーパガイド33を位置決めする構成でも、第1の実施形態と同様の効果が得られる。この構成を図10、図11を用いて説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態で用いた符号により説明することとする。
【0064】
図10は中間シャーシ3に対する位置決め状態を示す左上から見た斜視図、図11は中間シャーシ3に対する位置決め状態を右側からみた図である。
【0065】
中間シャーシ3の3J部には、ペーパガイド33の位置決め用の穴3G、3H、3Iが設けられ、図10の示すようにペーパガイド33に設けられた位置決め部33A、33B、33Cが、中間シャーシ3の位置決め穴3G、3H、3Iに嵌合することにより、ペーパガイド33が中間シャーシ3に、複数の位置決め部を介して位置決め保持されている。また、ペーパガイド33が剛性の高い板金の中間シャーシ3に位置決めを行うことにより、ペーパガイド33に剛性がなくても安定した位置を保つことができる。また、ペーパガイド33に反りがある場合でも、中間シャーシ3に位置決めを行うことにより反りを矯正して位置決めが可能となる。さらに3点の位置決め部3G、3H、3Iを同じ曲げ面の3Jに構成することにより、位置決め部の相互の相対位置精度が上げられるという効果もある。なお、他の構成については、第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、シャーシ11の右側の中間側板部11Bと左側板部11Aに対して、中間シャーシ3を位置決め固定する構成について述べたが、左側に中間側板部11Hを追加して、中間側板部11Bと中間側板部11Hに対して、中間シャーシ3を位置決め固定する構成でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。この構成を図12を用いて説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態で用いた符号により説明することとする。
【0066】
シャーシ11の左側に中間側板部11Hを追加し、搬送ローラ36の位置決め部11Hb、排紙ローラ40の位置決め部11Hc、中間シャーシ3の位置決め部11Hdを中間側板部11Hに構成する。中間シャーシ3の位置決め穴3Eに位置決め部11Hdを嵌合させて位置決めし、中間シャーシビス25で固定する。なお、他の構成は第1の実施形態と同じであるため説明は省略する。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、2本ある排紙ローラのうち、排紙ローラ40を側板部11Aと11Bに位置決め保持する構成について述べたが、排紙ローラ40より、下流に構成された、排紙ローラ41を側板部11A、11Bに位置決め保持しても第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、排紙ローラ40および排紙ローラ41の両方を側板部11A、11Bに位置決め保持しても良く、この場合も第1の実施形態と同様の効果が得られるのは言うまでもない。
(第5の実施形態)
第1の実施形態では、シャーシ11のシャーシ正面部11Dと中間側板部11Bと左側板部11Aが、板部材を曲げて一体的に形成した構成について説明したが、シャーシ正面部11D、中間側板部11B、左側板部11Aを別々に構成し、相互にビス等により位置決め固定する分割シャーシ構成でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シャーシ構成の精度及び剛性の向上を簡略な構成かつ低コストで実現可能な記録装置を提供することが可能となる。
【0068】
すなわち、本発明によれば、記録材搬送ローラを保持する2つの側板部のそれぞれに対して位置決め固定するための側板部位置決め部、およびプラテン位置決め部を備えた中間シャーシとを有するため、プラテンの反りによる寸法ずれの影響を受けずにプラテンの記録材の保持を安定して行うことができる。また、中間シャーシが、プラテン位置決め部および側板部位置決め部を同一面に有するため、プラテンおよび側板部を高精度で位置決めすることができる。
【0069】
また、中間シャーシが記録材ガイド手段用の位置決め部を有するため、記録材搬送ローラと記録材ガイド手段の位置精度が向上するとともに、記録材ガイド手段の反りによる寸法ずれの影響を受けずに記録材搬送ローラへの記録材の供給を安定して行うことができる。
【0070】
また、2つの側板部の、少なくとも一方が、記録ヘッドを搭載した主走査キャリッジの保持部材を位置決めするので、記録ヘッドと記録材の記録面との距離が精度よく位置決めされ、記録品位を安定させることができる。
【0071】
また、2つの側板部が、排出ローラを位置決め固定し、特に、プラテンが、排出ローラを回転可能に支持する支持手段を有し、2つの側板部が、支持手段を位置決め固定するための位置決め部を有するので、記録材搬送ローラとプラテンと排出ローラの位置を精度よく位置決めすることが可能となる。
【0072】
また、2つの側板部の一方が、記録ヘッドの回復手段を位置決め固定するための位置決め部を有するため、回復手段と記録ヘッドとの相対位置を精度よく位置決めすることが可能となる。
【0073】
また、記録材搬送手段のシャーシと、中間シャーシとを連結固定してユニット化がなされていることにより、輸送時の側板部の保護部材が必要なくなり、輸送時のコストを下げることが可能となる。また、シャーシと中間シャーシとをシャーシに近い箇所で中間シャーシを連結することから、簡単な構成で効率よく側板部の剛性を上げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における記録装置のシャーシ構成を右上方向から見た概略斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における記録装置のプリンタユニットを左上方向から見た概略斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における記録装置のプリンタユニットを右上方向から見た概略斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における記録装置のプリンタユニットを右方向から見た概略断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における記録装置のシャーシ構成を右上方向から見た概略斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における記録装置のシャーシ構成を右下方向から見た概略斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における記録装置のシャーシ構成を左上方向から見た左側面拡大図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における記録装置のシャーシ構成を右上方向から見た右側面拡大図である。
【図9】本発明の第1の実施形態における記録装置のシャーシ構成の背面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における記録装置のシャーシ構成の概略斜視図である。
【図11】図10に示すシャーシ構成の右側面図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における記録装置のシャーシ構成の概略斜視図である。
【図13】従来の記録装置の一例の概略斜視図である。
【符号の説明】
1  記録ヘッド
3  中間シャーシ
3A〜3E、3G〜3I、11Aa、11Ba、11Ca  位置決め穴
3F  プラテン保持部
3J  ペーパガイド保持部
7  モータプーリ
11  シャーシ
11A  左側板部
11B  中間側板部
11C  右側板部
11D  シャーシ正面部
11E  下面部
11H  中間側板部
11Ab〜11Ae、11Bb〜11Bd、11Hb〜11Hd  位置決め部
11Ia、11Ja  曲げ部
11Ib、11Jb  端部
111  ガイドレール
12  シャーシビス
20  ベース
21  圧板
212  圧板バネ
22  戻しレバー
23  可動サイドガイド
231  シートガイド部
233  操作部
24  分離ローラホルダ
241  分離ローラ
245  分離ローラ軸
25  中間シャーシビス
26  排紙ローラ軸受
27  プラテン軸受
273  給紙モータ
28  給紙ローラ
281  給紙ローラゴム
30  ピンチローラホルダ
32  PEセンサ
321  PEセンサレバー
33  ペーパガイド
34  プラテン
35  搬送モータ
36  搬送ローラ
361  プーリ
362  コードホイール
37  ピンチローラ
38  搬送ローラ軸受
381  ローラテンションバネ
39  エンコーダセンサ
40  排紙ローラ
41  排紙ローラ
42  拍車
43  拍車ホルダ
50  キャリッジ
51  ヘッドセットレバー
52  ガイドシャフト
53  摺動シート
531  摺動部材
541  タイミングベルト
561  コードストリップ
57  フレキシブル基板
60  ポンプ
61  キャップ
62  ブレード
63  回復ベース
66  ブレードクリーナ
71  インクタンク
91  メイン基板

Claims (9)

  1. 記録材を位置決め保持するプラテンを備えた、記録部にて記録材に画像を記録する画像記録手段と、記録材を搬送する記録材搬送手段とを有する記録装置において、
    前記記録部の上流に配置され、記録材を前記記録部に搬送する記録材搬送ローラの端部を位置決め保持する搬送ローラ位置決め部をそれぞれ備えた、対向して配置された2つの側板部と、
    前記2つの側板部のそれぞれに対して位置決め固定するための複数の側板部位置決め部、および前記プラテンを位置決め固定するための複数のプラテン位置決め部を備えた中間シャーシとを有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記中間シャーシが、前記プラテン位置決め部および前記側板部位置決め部を同一面に有する、請求項1に記載の記録装置。
  3. 記録材を給送する給送手段から搬送されてきた記録材を前記記録材搬送ローラへ導く記録材ガイド手段を有し、前記中間シャーシが前記記録材ガイド手段を位置決め固定するための複数の位置決め部を有する、請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記2つの側板部の、少なくとも一方が、前記画像記録手段の、記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドを搭載した主走査キャリッジの保持部材を位置決め固定するための位置決め部を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記2つの側板部が、前記画像記録手段の前記記録部の下流に配置され、記録材の搬送および排出を行う排出ローラを位置決め固定するための排出ローラ位置決め部を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記プラテンが、前記排出ローラを回転可能に支持する支持手段を有し、前記2つの側板部の前記排出ローラ位置決め部が、前記支持手段を位置決め固定する、請求項5に記載の記録装置。
  7. 前記2つの側板部の一方が、記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッドの吐出特性の回復を行う回復手段を位置決め固定するための位置決め部を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記記録材搬送手段のシャーシに一体的に構成されている前記2つの側板部と、前記中間シャーシとを連結固定してユニット化がなされている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記2つの側板部が、板部材からなる前記シャーシを折り曲げてなるものであり、前記中間シャーシと連結固定されている箇所が、前記2つの側板部の端部よりも前記シャーシを折り曲げた折り曲げ部に近い側である、請求項8に記載の記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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