JP2004089751A - 石臼駆動装置及びそれに使用する材料供給装置 - Google Patents

石臼駆動装置及びそれに使用する材料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】手動回転式の石臼を動力により回転駆動することができる石臼駆動装置を提供する。
【解決手段】本発明の石臼駆動装置(1)は、手動回転式の石臼(M)を回転駆動するための石臼駆動装置であって、石臼の上臼(M1)に対して着脱可能に固定されて上臼を保持する保持手段(2)と、この保持手段を回転駆動する駆動手段(4)と、石臼で碾くべき材料を、石臼の穀物供給孔(M3)に供給する材料供給手段(6)と、を有することを特徴としている。この材料供給手段は、材料を排出部から送り出す送出手段(16)と、この排出部から送り出された材料を穀物供給孔に導くための、上臼と共に回転される漏斗手段(18)と、を有し、この漏斗手段は、上方の開口部が上臼の回転軸線を取り囲むように形成され、排出部は、回転軸線から偏位し、かつ、開口部に臨んで設けられている。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソバ、米、大豆等の材料を碾くための石臼装置、石臼の上臼を回転駆動するための石臼駆動装置、及び、石臼に材料を供給する材料供給装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
石臼は江戸から明治期には、嫁入り道具の一つに数えられ、米、ソバ、雑穀等の粉碾きに重用された道具である。しかし、明治期以降、米、ソバ等の粉は工業的に生産され、市販されるようになったため、家庭内で石臼を使用して穀類を碾くことは急速に行われなくなっていった。これにより、石臼は使用されなくなり、現在では大半の家庭で石臼は無用の長物と化している。
【0003】
一方、最近の健康志向も手伝って、蕎麦食がブームとなり、趣味としての蕎麦打ちが広く普及し始めている。蕎麦は、石臼で碾いた碾きたてのソバ粉を手打ちしたものが最高とされ、そのため、各家庭で無用の長物と化している石臼でソバ粉を碾きたいという要望も高まっている。
【0004】
また、商業的に穀物を碾いて粉を製造するために、石臼の上臼を動力で回転駆動する石臼装置が使用されている(例えば、特開平9−188542号公報(特許文献1)、特開2001−212473号公報(特許文献2))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般家庭にある手動で回転させるための石臼を回してソバ粉を碾くことは大変な重労働である。例えば、10人前の蕎麦を打つのに必要なソバ粉を碾くには約1時間石臼を回し続ける必要がある。このため、各家庭でソバ粉を碾きたいという要望があり、また、家庭内で眠っている石臼が多いにも関わらず、家庭内でソバ粉を碾くことが一般化していない。
【0006】
一方、ソバ粉の生産工場や、蕎麦専門店等では、ソバ粉を碾くために特許文献1又は2に記載されているような動力式の石臼装置が使用されているが、これら動力式の石臼は非常に高価であり、これらを個人的、家庭的に購入するのは困難である。
【0007】
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものである。即ち、本発明の目的は、手動回転式の石臼を動力により回転駆動することができる石臼駆動装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、石臼に安定した流量で材料を供給することができる材料供給装置を提供することにある。
なお、本明細書において石臼とは、上臼を回転させることによって材料を碾く臼の総称であり、臼の材料を石に限定するものではない。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の石臼駆動装置は、手動回転式の石臼を回転駆動するための石臼駆動装置であって、石臼の上臼に対して着脱可能に固定されて上臼を保持する保持手段と、この保持手段を回転駆動する駆動手段と、石臼で碾くべき材料を、石臼の穀物供給孔に供給する材料供給手段と、を有することを特徴としている。
【0009】
このように構成された本発明においては、手動回転式の石臼の上臼は、保持手段によって着脱可能に保持されて固定され、駆動手段によって回転駆動される。材料供給手段は、回転中の石臼の穀物供給孔に、石臼で碾く材料を供給する。穀物供給孔に供給された材料は、駆動手段によって駆動される上臼と、下臼との間で碾かれて粉になる。使用後は、石臼を保持手段から取り外して、手動回転式の石臼として使用することもできる。
本発明によれば、手動回転式の石臼に何ら改造等を加えることなく、石臼を動力で駆動して粉を碾くことができる。
【0010】
また、本発明の石臼駆動装置は、更に、上向きに開放し、内部に石臼の収容領域を有する粉受け部材を有し、石臼を粉受け部材の収容領域に入れた状態において、材料供給手段及び駆動手段は石臼の上方に位置し、保持手段は、上臼の上面側に配置され且つ上臼を着脱自在に固定する固定具と、この固定具から上方に延びるように着脱自在に連結され且つ駆動手段によって回転駆動される回転部材と、を有し、材料供給手段は、上端の開口内に受け入れられた材料を上臼の穀物供給孔に導く漏斗手段を有し、回転部材及び漏斗手段は、石臼を収容領域に搬入する際、粉受け部材の上方に石臼を搬入するための石臼搬入領域を形成することができるように、移動可能に設けられていることを特徴としている。
【0011】
このように構成された本発明においては、石臼駆動装置で駆動すべき石臼は、粉受け部材上方の石臼搬入領域を通って、粉受け部材の中の石臼の収容領域に設置される。石臼を収容領域に収容した後、保持手段の固定具を上臼に固定し、この固定具と駆動手段とを回転部材によって連結する。次いで、材料を上臼の穀物供給孔に導くことができるように、漏斗手段を所定の位置に配置する。
この構成によれば、石臼駆動装置で駆動すべき石臼を、粉受け部材上方の石臼搬入領域を通って、容易に所定の位置に設置することができる。
【0012】
また、好ましくは、本発明の石臼駆動装置の材料供給手段は、石臼で碾くべき材料を排出部から送り出す送出手段と、この排出部から送り出された材料を穀物供給孔に導くための、上臼と共に回転される漏斗手段と、を有し、この漏斗手段は、上方の開口部が上臼の回転軸線を取り囲むように形成され、排出部は、回転軸線から偏位し、かつ、開口部に臨んで設けられており、これによって、漏斗手段が上臼と共に回転しても排出部から送り出された材料を常に漏斗手段内に受け入れて穀物供給孔に導くことができるように構成される。
【0013】
この構成においては、送出手段の排出部から送り出され、落下した材料は、漏斗手段によって受け止められ、石臼の穀物供給孔に導かれる。ここで、漏斗手段は上臼と共に回転しているが、漏斗手段がどの回転位置にあっても排出部から落下した材料を受け止めることができるように、漏斗手段の上方の開口部は上臼の回転軸線を取り囲むように配置されている。
【0014】
このように構成された本発明によれば、石臼で碾く材料を溜めておき、それを所定の流量で石臼に送り出すための手段を、石臼の回転軸上の上方に配置する必要がなくなるので、回転軸上の上方から駆動手段によって上臼を駆動することが可能になる。これにより、簡単な機構で石臼を回転駆動することができる。
【0015】
さらに、本発明の石臼駆動装置の送出手段は、材料を入れておく貯蔵部と、この貯蔵部内の材料を吐出する、水平面に対して傾斜して開口した吐出孔とを備えたホッパー手段と、吐出孔と所定の間隔を隔て、吐出孔と実質的に平行に対向して配置された回転板と、この回転板を回転駆動する回転板駆動手段と、吐出孔と回転板との間を通り抜けた材料を漏斗手段の上方の開口部に導く案内手段と、を有するのが良い。
【0016】
このように構成された本発明においては、貯蔵部に入れられた材料は、吐出孔と、吐出孔に対向して実質的に平行に配置された回転板との間を通り抜け、案内手段によって案内されて漏斗手段の中に入る。この吐出孔は、水平面に対して傾斜して開口しているので、吐出孔付近の材料は回転板の回転に伴って上方に持ち上げられたり、回転板に沿って下方に滑り落ちる等して混合される。これにより、吐出孔に材料が詰まる等のトラブルを回避することができ、安定した流量で材料を供給することができる。
【0017】
また、本発明は、石臼で碾くべき材料を送り出す材料供給装置であって、材料を入れておく貯蔵部と、この貯蔵部内の材料を吐出する、水平面に対して傾斜して開口した吐出孔とを備えたホッパー手段と、吐出孔と所定の間隔を隔てて吐出孔と実質的に平行に対向して配置された回転板と、この回転板を回転駆動する回転板駆動手段と、を有することを特徴としている。
【0018】
さらに、好ましくは、本発明の材料供給装置の回転板は、回転板の吐出孔と対向する面に、1又は複数の溝が形成されている。
このように構成された本発明においては、石臼に供給する材料のうちの粒の大きなものは、吐出孔と、回転板の溝との間を通ってホッパーの外へ出るので、傾斜して開口した吐出孔との相乗効果により、粒の大きな材料の吐出孔への目詰まりを防止することができる。また、回転板に形成されている溝により、吐出孔付近の材料を効果的に混合することができるので、安定した流量で材料を供給することができる。
【0019】
また、本発明の石臼装置は、石臼と、この石臼の上臼を回転駆動するための駆動手段と、石臼で碾くべき材料を、石臼の穀物供給孔に供給する上述した材料供給装置と、を有することを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明の実施形態による石臼駆動装置の全体構成を示す斜視図である。本実施形態による石臼駆動装置1は、駆動すべき手動回転式の石臼Mの上臼M1を保持する保持手段2と、この保持手段2を回転駆動する駆動手段であるモータ4と、石臼Mで碾くべき材料を石臼Mの穀物供給孔M3に供給する材料供給手段6と、石臼Mで碾かれた粉を受けるための粉受け部材7と、下臼M2、モータ4及び材料供給手段6を支持するフレーム(図示せず)と、を有する。
【0021】
即ち、本実施形態は、手動回転式の石臼Mを回転駆動するための石臼駆動装置1であって、石臼Mの上臼M1に対して着脱可能に固定されて上臼M1を保持する保持手段2と、この保持手段2から上臼M1の回転軸線に沿って鉛直上方に延びる回転部材と、この回転部材を回転駆動する駆動手段4と、石臼Mで碾くべき材料を、石臼Mの穀物供給孔M3に供給する材料供給手段6と、を有することを特徴としている。
【0022】
保持手段2は、石臼Mの中心から120゜ずつ間隔を隔てて放射方向に延びる固定具である3本のアーム8と、各アーム8の先端に取付けられた押えねじ10と、各アーム8の交点から石臼Mの中心軸線に沿って鉛直上方に延びる回転部材であるシャフト12とを有する。モータ4の出力軸4aとシャフト12は、カップリング14を介して着脱自在に結合されている。なお、本実施形態では、モータ4として、減速ギア付きのギアモータを使用している。
【0023】
材料供給手段6は、石臼Mで碾く材料を送り出す送出手段16と、送出手段16から送り出されて落下した材料を受け止めて穀物供給孔M3に導く漏斗手段18とを有する。さらに、材料送出手段16は、漏斗状の形状のホッパー手段20と、ホッパー手段20下方の吐出孔と所定の間隔を隔てて配置された回転板22と、この回転板を回転駆動する回転板駆動手段であるモータ24と、ホッパー手段20の吐出孔と回転板22との間を通り抜けた材料を漏斗手段18の上部開口部に導く案内手段26と、を有する。
【0024】
即ち、本実施形態において、材料供給手段6は、石臼Mで碾くべき材料を排出部から送り出す送出手段16と、この排出部から送り出された材料を穀物供給孔M3に導くための、上臼M1と共に回転される漏斗手段18と、を有しており、この漏斗手段18は、上方の開口部が保持手段2の回転軸であるシャフト12を取り囲むように形成され、排出部は、回転軸から偏位し、かつ、開口部に臨んで設けられており、これによって、漏斗手段18が上臼M1と共に回転しても排出部から送り出された材料を常に漏斗手段18内に受け入れて穀物供給孔M3に導くことができるように構成されている。
【0025】
図2は、本実施形態による石臼駆動装置1の保持手段2を詳細に示す拡大図である。なお、図2は、図面を簡略化するために、漏斗手段18を省略して示している。図2に示すように、保持手段2の各アーム8の先端は、約90゜下方に折り曲げられており、この折り曲げ部分に雌ねじが設けられている。この雌ねじには、夫々、押えねじ10が螺合され、各押えねじ10を締めることによって上臼M1の周面を半径方向内方に押圧し、上臼M1に対して固定される。好ましくは、押えねじ10は、締め過ぎによる石臼Mの損傷を防ぐために、スパナ等の工具を使って締付けるタイプのねじではなく、手動で締付けるタイプのねじにする。また、各押えねじ10の先端には、石臼Mを傷つけることが無いように、ゴム10aが取付けられている。また、3本のアーム8が交わる中心の交点には、鉛直上方に延びる正方形断面の棒材28が取付けられている。
【0026】
また、図2に示すように、モータ4の出力軸4aと、シャフト12は、筒状のカップリング14によって着脱自在に連結されている。出力軸4aは、カップリング14の上方から挿入され、出力軸4aとカップリング14との間はキー(図示せず)によって回転が拘束されている。カップリング14の下部には長手方向に対して直交する方向に穴14aが設けられている。また、穴14aに対応する位置のシャフト12の上端部分には、穴12aが設けられている。ピン32が、これらの穴12a及び穴14aを貫通するように挿入され、シャフト12とカップリング14が着脱自在に結合される。本実施形態では、シャフト12は正方形断面の角パイプによって構成されている。好ましくは、何らかのトラブルによりシャフト12に過剰な負荷がかかった際にモータ4や石臼Mを損傷することのないように、シャフト12には適当なねじり強度を持たせておき、過負荷の際にシャフト12が破断するようにする。
【0027】
正方形断面の角パイプ30が、シャフト12の下端部に被せられている。この角パイプ30は、シャフト12に対して固定されておらず、鉛直方向に摺動可能に取付けられている。角パイプ30とアーム8に取付けられた棒材28との向きを整合させて、角パイプ30と棒材28とを嵌合させることにより、角パイプ30とアーム8が連結される。また、角パイプ30を上方に持ち上げると、シャフト12とアーム8との連結が解除され、アーム8を回転させ、又は取り外すことが可能になる。
【0028】
図3は、本実施形態による石臼駆動装置1の材料送出手段16の部分拡大図である。図3に示すように、漏斗状のホッパー手段20は、材料を入れておくための貯蔵部である逆円錐部分20aと、逆円錐部分20aの先端部から鉛直下方に延びる円筒部分20bとを有する。この円筒部分20bは、水平面に対して約45゜傾斜した方向に切断され、傾斜した楕円形の吐出孔20cが形成されている。この吐出孔20cを覆うように、円盤状の回転板22が配置されている。回転板22の中心には、回転板を回転駆動するために、モータ24の出力軸が取付けられており、回転板22は吐出孔20cと平行な平面内で回転駆動される。好ましくは、モータ24は、約10〜60rpmに回転数を変化させることができる可変速モータとする。また、本実施形態では、吐出孔20cの縁は直線であるが、吐出孔20cの縁を波形等の曲線にしても良い。
【0029】
モータ24は、スライド可能なスライド部材34に取付けられ、スライド部材34は、フレーム(図示せず)に固定された傾斜部材35に摺動可能に取付けられている。傾斜部材35には、長尺のボルト40が、スライド部材34がスライドする方向に延びるように固定されている。スライド部材34の後端部には、長ナット36が回転自在に取付けられ、この長ナット36の先端はボルト40に螺合されている。また、ボルト40には、固定ナット38が長ナット36と共に螺合されている。この構造では、長ナット36を回転させると、スライド部材34が傾斜部材35に沿ってスライドし、スライド部材34に取付けられたモータ24、及び、モータ24に取付けられた回転板22が吐出孔20cと平行を維持しながら平行移動する。
【0030】
概ね扇形の案内手段26(図3には一点鎖線で図示)が、ホッパー手段20の吐出孔20cを取り囲むように配置されている。案内手段26は、上方が幅広で、下方に向かって幅が狭くなった縁部を有する扇形平板状で、幅が狭くなった下端部には排出部である円筒パイプ26aが取付けられている。この構成では、吐出孔20cと回転板22との間を通り抜けた材料は、案内手段26の幅が広い部分の上に落ち、案内手段26の上を滑り落ちながら集められて下端部に取付けられた円筒パイプ26aから下方に落ちる。
【0031】
図4は、回転板22の斜視図である。図4に示すように、回転板22は、吐出孔20cと平行に配置される円形の平板部22aと、モータ24の出力軸に取付けるためのボス部22bとを有する。平板部22aの表面には、90゜ずつ間隔を隔てて半径方向に4本の溝22cが形成されている。ボス部22bの中心には、穴(図示せず)が形成され、モータ24の出力軸を受け入れ、固定するようになっている。本実施形態では、溝22cの断面形状はU字形であるが、矩形断面、三角形断面等の溝でも良い。また、平板部22aの表面に設ける溝の本数、配置等は適宜変更することができる。
【0032】
図5は、本実施形態による石臼駆動装置1の漏斗手段18の部分拡大図である。図5に示すように、漏斗手段18は、概ね逆円錐状であり、上方に向かって広がるように開口し、細くなった下端部は上臼M1の材料供給孔M3に挿入されている。漏斗手段18の一個所に半径方向の切欠部18aが設けられている。シャフト12がこの切欠部18aの奥部に嵌め込まれるように、漏斗手段18はシャフト12に立て掛けられている。切欠部18aによって生じた漏斗手段18の穴を塞ぐように、切欠部18aの両側に側壁18bが取付けられている。また、切欠部18bの上方には、漏斗手段18の上端の縁とシャフト12の間に延びる屋根状の部材18cが被せられている。この屋根状の部材18cは、切欠部18aの幅方向の中央で最も高く、両側の側壁18bに向かって低くなるような形状を有する。更に、漏斗手段18の周縁側の、屋根状の部材18cの端には、漏斗手段18の壁を延長するように拡張壁18dが取付けられている。
或いは、漏斗手段18に切欠部18aを設ける代りに、漏斗手段18にシャフト12を通すための穴(図示せず)を設けておき、その穴にシャフト12を通しても良い。この構造を採用した場合には、側壁18b、屋根状の部材18c及び拡張壁18dを設ける必要がない。
【0033】
一方、材料送出手段16の案内手段26の下端部のパイプ26aは漏斗手段18の上端開口部の上方に位置決めされており、案内手段26のパイプ26aから落下した材料は、漏斗手段18によって受け止められる。また、漏斗手段18はシャフト12に立て掛けられているので、モータ4によってシャフト12を回転させると、漏斗手段18もシャフト12を中心に回転する。しかしながら、シャフト12は、漏斗手段18の円周のほぼ中心を鉛直方向に延びているので、漏斗手段18がどの回転位置にあるときも、案内手段26のパイプ26aから落下した材料は漏斗手段18の開口部の中に入る。
【0034】
次に、本発明の実施形態による石臼駆動装置1の作用を説明する。まず、石臼駆動装置1で駆動すべき石臼Mを、粉受け部材7の上方の石臼搬入領域を通して粉受け部材7の中の石臼の収容領域である所定の位置に配置する。次いで、3本のアーム8を上臼M1の上に配置し、シャフト12をカップリング14の下側に取付ける。3本のアーム8を回転させて、シャフト12と3本のアーム8の交点から鉛直方向に延びる棒材28とを整合させる。シャフト12の下端に摺動自在に取付けられた角パイプ30を摺動させて、棒材28の上に角パイプ30を被せ、シャフト12とアーム8を連結する。次に、各アーム8の先端に取付けられた押えねじ10を均等に締付け、上臼M1の中心軸線とシャフト12が整合するように、上臼M1を保持手段2によって保持する。更に、漏斗手段18の下端の出口が石臼Mの穀物供給孔M3に受け入れられ、シャフト12が漏斗手段18の切欠部18aに嵌まり込むように、漏斗手段18をシャフト12に立て掛け、屋根状の部材18cを漏斗手段18の切欠部18aに被せる。
また、切欠部18aの代りに、漏斗手段18に貫通穴が設けられている場合には、漏斗手段18の下端を穀物供給孔M3に入れた状態で、シャフト12を漏斗手段18の貫通穴に通し、シャフト12をカップリング14及び棒材28と連結させる。
【0035】
次に、材料送出手段16のホッパー手段20の中に、石臼Mで碾くべきソバ等の材料を入れ、回転板22が取付けられたモータ24を起動させる。本実施形態の石臼駆動装置1では、約15rpmの回転速度で回転板22を回転させている。次いで、長尺のボルト40に螺合されている長ナット36を回転させてスライド部材34をスライドさせ、ホッパー手段20の吐出孔20cと、回転板22との間隔を広げていく。単位時間当たり所望量の材料が材料送出手段16から送出されるように、吐出孔20cと回転板22との間隔を調整する。吐出孔20cと回転板22との間隔を決定したならば、長ナット36と共に長尺のボルト40に螺合されている固定ナット38を回転させて長ナット36に押付け、長ナット36の位置を固定する。これにより、吐出孔20cと回転板22の間隔が固定される。次いで、モータ4を起動して、上臼M1を回転させる。
【0036】
吐出孔20cと回転板22の間隔は、石臼Mで碾く材料、例えば、ソバの実の粒の大きさによって変化させる必要がある。また、材料を粗く碾きたい場合には、間隔を広くして時間当たりに送出される材料の量を多くし、材料を細かく碾きたい場合には、間隔を狭くして送出される材料の量を少なくする。また、一般に、石臼Mで碾く材料の粒の大きさは、完全に均一ではないが、回転板22に溝22cが設けられているため、材料中の大きな粒は、溝22cの部分から吐出孔20cと回転板22の隙間を抜けることができる。更に、吐出孔20c及び回転板22は、水平面に対して傾斜しているので、ホッパー手段20の中の吐出孔20c付近の材料の粒は、回転板22の回転に伴って上方に引き上げられ、また、引力により落下する等によって混合される。
【0037】
吐出孔20cと回転板22の隙間を抜けた材料は、案内手段26の上に落ち、案内手段26の上を滑り落ちながら集められて、案内手段26の下端のパイプ26aから落下する。案内手段26から落下した材料は漏斗手段18の上端開口部の中に入り、下端の出口を経て穀物供給孔M3に入る。また、漏斗手段18の切欠部18aが、案内手段26のパイプ26aの真下に来たときに落下した材料は、屋根状の部材18cに当たって漏斗手段18の中に落ちる。さらに、屋根状の部材18cの外側の端部には拡張壁18dが取付けられているので、屋根状の部材18cに当たった材料が漏斗手段18の外に落ちることがない。
【0038】
穀物供給孔M3から石臼Mの中に入った材料は、上臼M1と下臼M2の間で碾かれ、上臼M1と下臼M2の間から粉受け部材7の中に落ちる。本実施形態の石臼駆動装置1では、約15rpmの回転速度で上臼M1を回転させている。上臼M1の回転速度は、石臼Mで碾く材料の種類、量等によって変化させる。好ましくは、モータ4として、回転数可変のモータを使用する。
【0039】
本発明の実施形態の石臼駆動装置によれば、手動で粉を碾くための石臼に何ら手を加えること無く、石臼を動力で回転駆動することができる。また、本実施形態による石臼駆動装置では、送出手段から送り出された材料を漏斗手段によって受け止める構造であるため、石臼の中心の鉛直上方に駆動手段を配置することができ、これにより手動用の石臼に手を加えることなく動力によって石臼を駆動することが可能になる。さらに、本実施形態では、ホッパー手段の吐出孔が水平面に対して傾斜して開口し、この吐出孔に対向して実質的に平行に回転板が配置されているため、吐出孔付近の材料が混合され、吐出孔付近に粒径の大きな材料が溜まって吐出孔がつまるのを回避することができる。これにより、安定した流量で材料を石臼に供給することができる。また、回転板に放射状の溝が設けられているので、材料の粒のうち、粒径の大きなものは溝の部分からホッパー手段の外へ落ちる。これにより、粒径の大きな粒が吐出孔につまることなく、粒径にばらつきがある材料を所望の流量で石臼に供給することができる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく、上述の実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、石臼によって碾かれる材料は、ソバ等の穀物に限定されるものではない。また、上述した実施形態のうちの材料送出手段を、他の石臼装置等に適用することもでき、或いは、上述した実施形態の材料送出手段を組み込んだ石臼装置を構成することもできる。
【0041】
【発明の効果】
本発明の石臼駆動装置によれば、手動回転式の石臼を動力により回転駆動することができる。また、本発明の材料供給装置によれば、石臼に安定した流量で材料を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による石臼駆動装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態による石臼駆動装置の保持手段を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の実施形態による石臼駆動装置の材料送出手段の部分拡大図である。
【図4】材料送出手段に使用されている回転板の斜視図である。
【図5】本発明の実施形態による石臼駆動装置の漏斗手段の部分拡大図である。
【符号の説明】
1   本発明の実施形態による石臼駆動装置
2   保持手段
4   モータ
6   材料供給手段
7   粉受け部材
8   アーム
10  押えねじ
12  シャフト
14  カップリング
16  送出手段
18  漏斗手段
20  ホッパー手段
22  回転板
24  モータ
26  案内手段
28  棒材
30  角パイプ
32  ピン
34  スライド部材
35  傾斜部材
36  長ナット
38  固定ナット
40  ボルト

Claims (8)

  1. 手動回転式の石臼を回転駆動するための石臼駆動装置であって、
    前記石臼の上臼に対して着脱可能に固定されて上臼を保持する保持手段と、
    この保持手段を回転駆動する駆動手段と、
    石臼で碾くべき材料を、前記石臼の穀物供給孔に供給する材料供給手段と、
    を有することを特徴とする石臼駆動装置。
  2. 更に、上向きに開放し、内部に前記石臼の収容領域を有する粉受け部材を有し、前記石臼を前記粉受け部材の前記収容領域に入れた状態において、前記材料供給手段及び前記駆動手段は前記石臼の上方に位置し、
    前記保持手段は、前記上臼の上面側に配置され且つ前記上臼を着脱自在に固定する固定具と、この固定具から上方に延びるように着脱自在に連結され且つ前記駆動手段によって回転駆動される回転部材と、を有し、
    前記材料供給手段は、上端の開口内に受け入れられた前記材料を前記上臼の穀物供給孔に導く漏斗手段を有し、
    前記回転部材及び前記漏斗手段は、前記石臼を前記収容領域に搬入する際、前記粉受け部材の上方に前記石臼を搬入するための石臼搬入領域を形成することができるように、移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1記載の石臼駆動装置。
  3. 前記材料供給手段が、石臼で碾くべき材料を排出部から送り出す送出手段と、この排出部から送り出された材料を前記穀物供給孔に導くための、前記上臼と共に回転される漏斗手段と、を有し、
    この漏斗手段は、上方の開口部が前記上臼の回転軸線を取り囲むように形成され、前記排出部は、前記回転軸線から偏位し、かつ、前記開口部に臨んで設けられており、これによって、漏斗手段が上臼と共に回転しても前記排出部から送り出された材料を常に前記漏斗手段内に受け入れて前記穀物供給孔に導くことができることを特徴とする請求項1記載の石臼駆動装置。
  4. 前記送出手段が、
    材料を入れておく貯蔵部と、この貯蔵部内の材料を吐出する、水平面に対して傾斜して開口した吐出孔とを備えたホッパー手段と、
    前記吐出孔と所定の間隔を隔て、前記吐出孔と実質的に平行に対向して配置された回転板と、
    この回転板を回転駆動する回転板駆動手段と、
    前記吐出孔と前記回転板との間を通り抜けた材料を前記漏斗手段の上方の前記開口部に導く案内手段と、
    を有することを特徴とする請求項3記載の石臼駆動装置。
  5. 石臼で碾くべき材料を送り出す材料供給装置であって、
    材料を入れておく貯蔵部と、この貯蔵部内の材料を吐出する、水平面に対して傾斜して開口した吐出孔とを備えたホッパー手段と、
    前記吐出孔と所定の間隔を隔てて前記吐出孔と実質的に平行に対向して配置された回転板と、
    この回転板を回転駆動する回転板駆動手段と、
    を有することを特徴とする材料供給装置。
  6. 前記回転板の前記吐出孔と対向する面に、1又は複数の溝が形成されていることを特徴とする請求項5記載の材料供給装置。
  7. 石臼と、
    前記石臼の上臼に対して着脱可能に固定されて上臼を保持する保持手段と、
    この保持手段を回転駆動する駆動手段と、
    石臼で碾くべき材料を、前記石臼の穀物供給孔に供給する材料供給手段と、
    を有することを特徴とする石臼装置。
  8. 石臼と、
    この石臼の上臼を回転駆動するための駆動手段と、
    石臼で碾くべき材料を、前記石臼の穀物供給孔に供給する請求項5記載の材料供給装置と、
    を有することを特徴とする石臼装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006158997A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Maruzen:Kk 石臼装置
CN104324777A (zh) * 2014-11-30 2015-02-04 马同金 自动控制进料的石磨
CN109452883A (zh) * 2018-12-14 2019-03-12 福建南安市欧仕机械有限公司 一种大豆磨浆机

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