JP2004089296A - システムトロリー - Google Patents

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Takashi Ozaki
尾崎 孝史
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Abstract

【課題】トラブルシューティングを基本とした簡易的なシステム機能を内蔵したシステムトロリーを提供する。
【解決手段】システムコントローラ100を搭載した内視鏡用システムトロリは、ACから電源を取るための電源回路1、観察用モニタ118上などに設置する光電池(ソーラセル)2および蓄電池3を備える。蓄電池3は電源回路1および光電池2からの電気をそれぞれ充電できるように接続されている。簡易システムコントローラ4および通信I/F回路5はそれぞれ蓄電池3に直接接続されており常時通電されている。また、システムコントローラ100および簡易システムコントローラ4を制御するための液晶タッチパネル6は、それぞれ電源スイッチ7a、7bを介して蓄電池3に接続されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の被制御装置と、該複数の被制御装置を制御可能な制御装置とを収納可能なシステムトロリーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的な内視鏡手術システムでは、観察を行うための内視鏡、内視鏡に接続されるカメラヘッド、カメラヘッドで撮影した画像信号を処理する内視鏡カメラ装置、被写体へ照明光を供給する光源装置、被写体画像を表示するモニタ、腹腔内を膨張させるために用いる気腹装置、手技を行うための処理装置であり生体組織を切除あるいは凝固する高周波焼灼装置(以下、電気メス)などを備えており、被検部位へ内視鏡を挿入し、光源装置からの照明光を被写体へ照射して内視鏡で被写体の光学像を得て、カメラヘッドで撮影した被写体像の画像信号を内視鏡カメラ装置で信号処理してモニタに映し出した被処置部位を観察しながら各種処置が行われるようになっている。
【0003】
通常、これらの各装置は特開平7−303654号公報において開示されるようなシステム制御装置と共に内視鏡用のシステムトロリに搭載され、操作性の向上が図られた内視鏡システムとして使用されている。
【0004】
また、特開2001−367813号公報にあるように前記システム制御装置にトラブル対処のためのトラブルシューティング機能を備え、システムとしての使い勝手より良くしたシステムが考案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来、内視鏡用システムトロリは単に各装置を収納するのに好適なスペースが設けられているのみで、内視鏡用システムトロリ自体に他の機能はなかった。また、トラブルシューティングのようなシステム機能を使用する場合、本機能を内蔵しているシステムコントローラもしくは内視鏡システム全体を稼動させた状態でないと使用できなかった。また、手術室に外部ネットワークとの接続端末がない場合、外部ネットワークと情報交換を行うにはかなり煩雑な作業を要した。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、トラブルシューティングを基本とした簡易的なシステム機能を内蔵したシステムトロリーを提供することを目的としている。
【0007】
さらに外部ネットワークと容易に情報交換できる機能を設けたシステムトロリーの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のシステムトロリーは、複数の被制御装置と、該複数の被制御装置を制御可能な制御装置とを収納可能なシステムトロリーにおいて、前記複数の被制御装置と制御装置とのセットアップに関する情報を表示して支援可能なセットアップ支援手段と、前記セットアップ支援手段に電力を供給可能な電池手段とを具備して構成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0010】
図1ないし図10は本発明の一実施の形態に係わり、図1は医療用内視鏡システムを示す図、図2は内視鏡用システムトロリの背面の構成を示す図、図3は図2に示した内視鏡用システムトロリのブロック図、図4は充電処理に関するフローチャートを示す図、図5はシステムコントローラの電源切断処理手段に関するフローチャートを示した図、図6は簡易システムコントローラの動作に関する第1のフローチャートを示した図、図7は簡易システムコントローラの動作に関する第2のフローチャートを示した図、図8はリモートメンテナンスの受信処理に関するフローチャートを示す図、図9はリモートメンテナンスの送信処理に関するフローチャートを示す図、図10は電子取説を閲覧する際の処理に関するフローチャートを示す図である。
【0011】
図1に示すように、医療用内視鏡システムを構成する内視鏡用カメラ装置110a、光源装置111a、高周波電源焼灼装置(以下、電気メス)112、気腹装置113、VTR114は、システム全体の制御を行う集中制御手段であるシステムコントローラ100に接続され、内視鏡用カメラ装置110b、光源装置111b、超音波観測装置115、画像処理装置116、写真撮影装置117は中継ユニット101に接続される。各装置は通信手段を兼ねるシステムコントローラ100によって集中制御されるようになっている。
【0012】
中継ユニット101は、中継ユニット101に接続された内視鏡用カメラ装置110b、光源装置111b、超音波観測装置115、画像処理装置116、写真撮影装置117とシステムコントローラ100の通信を、中継ケーブル102を介して仲介する。
【0013】
また非滅菌域の看護婦などが操作する集中操作パネル103と滅菌域の執刀医が操作するリモートコントローラ104からシステムコントローラ100を操作し、モニタ横の集中表示パネル105には術中のあらゆるデータを選択/表示できるようになっている。
【0014】
集中操作パネル103は、液晶ディスプレイ等の表示部と、この表示部の上に一体的に設けたタッチセンサとにより構成され、各装置の状態表示や操作スイッチなどを設定画面として表示する表示機能と共に、タッチセンサの所定領域を触れることで操作スイッチによる操作を行う操作機能を有している。システムコントローラ100に接続された各装置の状態表示や操作スイッチのうち、目的のものが集中操作パネル103の画面上に表示されるようになっている。
【0015】
システムコントローラ100に接続された各被制御装置は、通信線を介しデータをシステムコントローラ100に送信する。システムコントローラ100では、各装置との通信が成立している場合、各装置に関する表示を集中操作パネル103に表示すると共に、集中操作パネル103での操作入力を可能とする。
【0016】
また、患者に対しては、内視鏡用カメラ装置110a、110bからカメラケーブル119が、光源装置111a、111bからはライトガイドケーブル(以下、LG)120が、電気メス112から電極コード121と対極板122が、気腹装置113からは気腹チューブ123がそれぞれ接続されている。
【0017】
内視鏡用カメラ装置110a、110bをはじめとする各種の映像は画像処理装置116を通して観察用モニタ118に映し出される。
【0018】
図2に示すように、システムコントローラ100を搭載した本実施の形態の内視鏡用システムトロリは、ACから電源を取るための電源回路1、観察用モニタ118上などに設置する光電池(ソーラセル)2および蓄電池3を備える。蓄電池3は電源回路1および光電池2からの電気をそれぞれ充電できるように接続されている。これにより蓄電池の容量が少なくACから直接電源が取れない場合でも、光のある所であれば簡易システムコントローラ4および通信I/F回路5を動作させる程度の電源は確保できる。
【0019】
また、電源回路1がACに接続された場合および光電池が電気を発生した場合、蓄電池3に充電されるとともに、簡易システムコントローラ4を含む各装置に直接電源供給されるようになっている。
【0020】
簡易システムコントローラ4および通信I/F回路5はそれぞれ蓄電池3に直接接続されており常時通電されている。また、システムコントローラ100および簡易システムコントローラ4を制御するための液晶タッチパネル6は、それぞれ電源スイッチ7a、7bを介して蓄電池3に接続されている。電源スイッチ7a、7bは手動によりON/OFFできるとともに、電源スイッチ7aはシステムコントローラ100および簡易システムコントローラ4から、電源スイッチ7bは簡易システムコントローラ4からそれぞれ電気的に制御できるようになっている。
【0021】
システムコントローラ100、通信I/F回路5、簡易システムコントローラ4、液晶タッチパネル6はそれぞれ制御線で結ばれており各装置間でデータ交換が行えるようになっている。
【0022】
通信I/F回路5は、内蔵された送受信部8を介して、天井に設けられたネットワーク端末部9との間で無線によりデータの送受信を行うことができる。ネットワーク端末部9を介して得られたデータは簡易システムコントローラ4の記憶装置(不揮発性メモリ)に保存される。
【0023】
図3は内視鏡用システムトロリのブロック図を示したものである。システムコントローラ100には各種処理を行うためのMPU10、一時的にデータを記録するためのメモリ11、データを保存しておくためのHD12、電源スイッチ7aを制御するための電源制御回路13が設けられている。また、簡易システムコントローラ4には各種処理を行うための小型MPU14、基本プログラムを記録したROM15、一時的にデータを記録するためのメモリ16、データを保存しておくための不揮発性メモリ17、電源スイッチ7aおよび7bを制御するための電源制御回路18、蓄電池3の残り電圧を検出するための電圧検出回路19が設けられている。
【0024】
簡易システムコントローラ4に内蔵される小型MPU14は消費電力の極めて少ないものを用いている。通信I/F回路5からの情報が何も無いときは消費電力を最小限にとどめる省電力モードを備えるものでも良い。
【0025】
図4〜10は具体的な動作フローを示したフローチャートである。
【0026】
図4は充電処理に関するフローチャートを示した図である。ステップS1で簡易システムコントローラ4が動作中かどうか判断し、簡易システムコントローラ4が動作していない場合、蓄電池3の電源容量がなく充電可能な状態にも無いため、ステップS2で充電可能な状態になるまで待機状態が続く。そして、ステップS3で電源回路1を介してACに接続されるか光電池2により充電可能状態となった場合、ステップS7及びS8で蓄電池3の充電完了になるまで充電を行う。
【0027】
簡易システムコントローラ4が動作している場合、ステップS4で電圧検出回路19により蓄電池3の電圧を確認する。充電容量が不十分な場合はステップS5で液晶タッチパネル6にメッセージを表示するとともに、電圧検出回路19を通して電圧変化を確認し、ステップS6で現在充電可能な状態にあるかどうかを判断する。充電可能な状態に無い場合はステップS5に戻り、液晶タッチパネル6にメッセージを表示し続け、ACに接続されるか光電池により充電可能状態となった場合、ステップS7及びS8で蓄電池3の充電完了になるまで充電を行う。
【0028】
図5はシステムコントローラ100の電源切断処理手段に関するフローチャートを示した図である。システムコントローラ100は電源遮断処理の際、まず、ステップS11でシステムコントローラ内のメモリ11もしくはHD12のいずれかにトラブルシューティングを必要とするエラーログがあるかどうかを確認する。エラーログが存在する場合、ステップS12で簡易システムコントローラ4に内蔵されている不揮発性メモリ17にデータの送信を行い、ステップS13で送信が完了したところで電源スイッチ7aをOFFにし、システムコントローラ100の電源を遮断する。
【0029】
図6及び図7は簡易システムコントローラ4の動作に関するフローチャートを示した図である。ステップS21で簡易システムコントローラへの電源供給が不十分な場合は、処理が途中でストップする可能性があるため、ステップS22で液晶タッチパネル6にACに接続するか充電を促すメッセージを表示し、ステップS23及びS24で供給電圧が確保されるまでは待機状態となる。
【0030】
十分な供給電圧が確保されている場合、ステップS25で外部ネットワークからの送信情報があるかどうかを判断し、情報がある場合にはステップS26で図8に示すフローチャートの処理を実行する。
【0031】
次にステップS27で簡易システムコントローラ4の不揮発メモリ17にシステムコントローラ100からのリモートメンテナンスに関するデータが存在するかどうか判断し、データが存在する場合にはステップS28で図9に示すフローチャートの処理を実行する。
【0032】
次にステップS29で液晶タッチパネル6の電源がONであることを確認して、図7のステップS30に進み、ステップS30で液晶タッチパネル6からの入力があるかどうかを判断し、入力があった場合にはステップS31でそれに伴う操作を実行する。図10はその一例を示したものであり、電子取説を閲覧する際のフローチャートを示している。
【0033】
次にステップS32で液晶タッチパネル6の情報入力待ちが30秒経過したら、ステップS33で液晶タッチパネル6の電源をOFFしてステップS21に戻る。
【0034】
図8はステップS26のリモートメンテナンスの受信処理に関するフローチャートを示す図である。まず、ステップS41で液晶タッチパネル6の電源をONにし、ステップS42で外部ネットワークとの接続状況を確認する。接続が確立されていない場合はステップS43でその旨のメッセージを表示し、接続が確立されている場合には、ステップS44でステムコントローラ100の電源が入っているかどうか確認する。接続が確立されておりシステムコントローラ100の電源が入っている場合には、ステップS46及びS47でシステムコントローラ100のHD12にデータの書き込みを行う。システムコントローラ100の電源が入っていない場合は、ステップS45及びS47で簡易システムコントローラ4の不揮発性メモリ17に書き込みを行い、システムコントローラ100の電源がONになった際に不揮発性メモリ17に保存されたデータをHD12に転送する。
【0035】
図9はリモートメンテナンスの送信処理に関するフローチャートを示す図である。まず、ステップS51で液晶タッチパネル6の電源をONにし、ステップS52で外部ネットワークとの接続状況を確認する。接続が確立されていない場合はステップS53でその旨のメッセージを表示し、接続が確立されている場合、ステップS54及びS55で外部ネットワークを介して簡易システムコントローラ4の不揮発メモリ17に保存されたシステムコントローラ100からのリモートメンテナンスに関するデータを送信する。
【0036】
図10は電子取説を閲覧する際の処理手段に関するフローチャートを示す図である。まず、ステップS61で外部ネットワークとの接続状況を確認する。接続が確立されていない場合はステップS62でその旨のメッセージを表示し、接続が確立されている場合、ステップS63〜S65で液晶タッチパネル6からの入力に基づき、電子取説情報を外部ネットワークを介して簡易システムコントローラ4のメモリ16または不揮発性メモリ17にダウンロードし閲覧を行う。
【0037】
以上、説明したように本実施の形態の内視鏡システムトロリは、常時動作が可能な蓄電機能と、情報を記録するためのメモリ機能と、少なくとも1以上の周辺機器を制御するシステムコントローラ機能と、前記システムコントローラ機能作動時に前記メモリとの間で情報交換を行うための処理手段と、外部ネットワークと通信可能な通信I/F機能を内視鏡システムトロリに設けたので、どのような場所においても容易にトラブルシューティングのようなシステム機能を使用することができる。
【0038】
また、オペ室に外部ネットワークとの接続端末がない状況下でも、病院内に設置された外部ネットワークと通信可能な場所おいて、情報データ交換を行うことが可能となりトラブルシューティングを容易に実行することができる。
【0039】
[付記]
(付記項1)常時動作が可能な蓄電機能と、
情報を記録するためのメモリ機能と、
少なくとも1以上の周辺機器を制御するシステムコントローラ装置と、
前記システムコントローラ装置作動時に前記メモリとの間で情報交換を行うための処理手段と、
外部ネットワークと通信可能な通信I/F機能と
からなることを特徴とする内視鏡用システムトロリ。
【0040】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トラブルシューティングを基本とした簡易的なシステム機能を内蔵したシステムトロリーを提供することできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る医療用内視鏡システムを示す図
【図2】内視鏡用システムトロリの背面の構成を示す図
【図3】図2に示した内視鏡用システムトロリのブロック図
【図4】充電処理に関するフローチャートを示す図
【図5】システムコントローラの電源切断処理手段に関するフローチャートを示した図
【図6】簡易システムコントローラの動作に関する第1のフローチャートを示した図
【図7】簡易システムコントローラの動作に関する第2のフローチャートを示した図
【図8】リモートメンテナンスの受信処理に関するフローチャートを示す図
【図9】リモートメンテナンスの送信処理に関するフローチャートを示す図
【図10】電子取説を閲覧する際の処理に関するフローチャートを示す図
【符号の説明】
1…電源回路
2…光電池
3…蓄電池
4…簡易システムコントローラ
5…通信I/F回路
6…液晶タッチパネル
7a、7b…電源スイッチ
8…送受信部
9…ネットワーク端末部
100…システムコントローラ

Claims (1)

  1. 複数の被制御装置と、該複数の被制御装置を制御可能な制御装置とを収納可能なシステムトロリーにおいて、
    前記複数の被制御装置と制御装置とのセットアップに関する情報を表示して支援可能なセットアップ支援手段と、
    前記セットアップ支援手段に電力を供給可能な電池手段と
    を具備したことを特徴とするシステムトロリー。
JP2002252065A 2002-08-29 2002-08-29 システムトロリー Withdrawn JP2004089296A (ja)

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