JP2004088628A - 合成送信装置および無線基地局 - Google Patents

合成送信装置および無線基地局 Download PDF

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Abstract

【課題】合成ウエイトの急変を防止できる合成送信装置および無線基地局を提供する。
【解決手段】無線端末との間で無線通信するための無線基地局を構成するセクタユニット11において、送信信号を複数に分岐させた分岐信号に対し合成ウエイトWa,Wbを乗算器23a,23bで乗算し、乗算器23a,23bから出力された信号をアンテナ25a,25bから無線送信し、空中で生ずる合成無線信号が所望の指向性を有するように合成ウエイトWa,Wbを合成ウエイト生成部30で生成し、タイミング生成部32により合成ウエイトWa,Wbをタイミング可変に乗算器23a,23bへ出力する。このように、合成ウエイトの反映タイミングを可変にすることによって、合成ウエイトの急変を防止できる。
【選択図】     図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のアンテナを用いて指向性を有する無線信号を送信する合成送信装置および無線基地局に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来の無線基地局の構成を示す図である。この無線基地局は、たとえば、3GPP TS 25.214 v3.9.0(3rd Generation Partnership Project Technical Specification 25.214 v3.9.0)に記載されるW−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)基地局であり、複数のアンテナを用いて指向性を有する無線信号を送信する、いわゆる、送信ダイバシティ機能を有するものである。
【0003】
図5の無線基地局100は、個別物理チャネル(DPCH; Dedicated Physical
Channel)生成部1、拡散部2、乗算器3a,3b、共通パイロットチャネル(CPICH; Common Pilot Channel)多重化部4a,4b、アンテナ5a,5b、パスサーチ部6、逆拡散部7a,7b、レイク(Rake)合成部8、フィードバック情報(Feedback Information; FBI)抽出部9および合成ウエイト生成部101を備えている。
【0004】
次に、無線基地局の送信ダイバシティ動作を説明する。
【0005】
無線基地局100と無線端末(User Equipment; UE、図示なし)との間で通信が開始されると、無線基地局100では、2つのアンテナ5a,5bから共通パイロットチャネル(CPICH; Common Pilot Channel)の信号が送信され、これらの信号が無線端末で受信される。無線端末では、無線基地局100から送信された共通パイロットチャネルの信号を逆拡散し、この逆拡散によって得られたデータを基に、無線基地局100の2つのアンテナ5a,5bの位相差を検出する。検出された位相差は、フィードバック情報として上り方向の個別物理チャネルを使って無線基地局100へ送信される。
【0006】
無線端末から送信された上り方向信号は、アンテナ5a,5bで受信され、逆拡散部7a,7bで逆拡散される。フィードバック情報抽出部9において、逆拡散処理後の受信信号から、フィードバック情報が抽出され、合成ウエイト生成部101に通知される。合成ウエイト生成部101では、フィードバック情報を基に、無線基地局の2つのアンテナ5a,5bから送信された信号が、無線端末において同位相で受信されるように、合成ウエイトW1,W2が生成される。生成された合成ウエイトW1,W2は、乗算器3a,3bにそれぞれ通知される。
【0007】
一方、上位レイヤ200から送られてきた音声・文字情報・画像等のデータが、個別物理データチャネル(DPDCH; Dedicated Physical Data Channel)を用いて個別物理チャネル生成部1に入力されるとともに、無線端末に伝達すべき制御信号が、個別物理制御チャネル(DPCCH; Dedicated Physical Control Channel)を用いて個別物理チャネル生成部1に入力される。個別物理チャネル生成部1では、これらの個別物理データチャネルの信号と個別物理制御チャネルの信号とが多重化されて、個別物理チャネルの信号が生成される。生成された個別物理チャネルの信号は、拡散部2にて拡散処理を受けた後、分岐されそれぞれ乗算器3a,3bに入力される。乗算器3a,3bでは、分岐信号に、合成ウエイト生成部101で生成された合成ウエイトW1,W2がそれぞれ乗算される。合成ウエイトが乗算された各信号には、共通パイロットチャネル多重化部4a,4bにおいて、共通パイロットチャネルCPICHa, CPICHbの信号がそれぞれ多重化される。共通パイロットチャネル多重化部4a,4bから出力された信号は、それぞれアンテナ5a,5bから無線端末に向けて空中に無線送信される。
【0008】
このように、アンテナ5a,5bにそれぞれ対応する合成ウエイトを調整することにより、両アンテナから無線送信される信号の間に位相差を設けて、無線信号に所望の指向性を持たせている。
【0009】
この他、送信電力レベルを調整する技術に関する特開平11−308165号公報が先行技術として挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無線基地局では、生成された合成ウエイトの反映タイミングについて、特に調整機能があるわけではなく固定のタイミングで合成ウエイトを反映させていたため、次に図6(a)〜図6(c)を用いて説明するように、無線端末の移動方向によっては不具合が発生する場合がある。
【0011】
図6(a)〜図6(c)は、無線端末の移動方向を示す図である。図6(a)に示すように、無線基地局を中心とする円形の通信エリアにおいて、無線端末が円周方向に移動する場合、無線信号の伝搬方向は逐次変化するが、無線端末と無線基地局との間で伝搬する無線信号の伝搬時間は一定である。図6(a)の場合、上り信号タイムスロットと下り信号タイムスロットとの関係、すなわち両者の時間ずれは一定であるため、生成された合成ウエイトの反映タイミングが固定であることによる不具合は発生しない。
【0012】
また、図6(b)に示すように、無線端末が通信エリアの半径方向に移動する場合、無線信号の伝搬時間は逐次変化するが、無線信号の伝搬方向は一定である。図6(b)の場合、合成ウエイトが一定であるため、生成された合成ウエイトの反映タイミングが固定であることによる不具合は発生しない。
【0013】
これに対し、図6(c)に示すように、無線端末が通信エリアの円周方向にも半径方向にも移動する場合、無線信号の伝搬方向も伝搬時間も逐次変化する。したがって、図6(c)の場合、上り信号タイムスロットと下り信号タイムスロットとの時間ずれとともに合成ウエイトが変化するため、無線端末の移動に伴い合成ウエイトが急激に変化することによる不具合が発生し得る。
【0014】
図7は、上り信号タイムスロットと下り信号タイムスロットとの時間ずれを示す図である。合成ウエイトは、特定の上り信号タイムスロットからフィードバック情報を抽出した後に、下り信号タイムスロットに反映される。更に詳細には、フィードバック情報が抽出されたタイミングの直後に送信される下り信号タイムスロット、或いはその次のスロットに対し、そのフィードバック情報から得られた合成ウエイトが反映される。したがって、無線端末が半径方向に移動する場合、下り信号タイムスロットの送出に対し、上り信号タイムスロットの到達が早くなったり遅くなったりする。これに伴い、フィードバック情報の抽出タイミングが、1つ前の下り信号タイムスロットに移ったり、1つ後ろの下り信号タイムスロットに移ったりすることがあり得る。
【0015】
このように、従来の無線基地局では、固定タイミングで合成ウエイトを反映していたため、無線端末の移動方向によっては、合成ウエイトが急変し得る不具合があった。
【0016】
本発明の目的は、合成ウエイトの急変を防止する合成送信装置および無線基地局を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の合成送信装置は、送信信号を複数に分岐させた分岐信号に対し、この分岐信号毎に定められた合成ウエイトを乗算する合成ウエイト乗算部と、前記合成ウエイト乗算部から出力された信号をそれぞれ無線送信するための複数のアンテナと、前記アンテナからそれぞれ無線送信された信号が空中で合成されることによって生ずる合成無線信号が所望の指向性を有するように、前記合成ウエイト乗算部で使用する合成ウエイトを生成する合成ウエイト生成部と、前記合成ウエイト生成部で生成された合成ウエイトをタイミング可変に合成ウエイト乗算部へ出力するためのタイミング生成部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
また、本発明の無線基地局は、無線端末との間で無線通信するための無線基地局であって、送信信号を複数に分岐させた分岐信号に対し、この分岐信号毎に定められた合成ウエイトを乗算する合成ウエイト乗算部と、前記合成ウエイト乗算部から出力された信号を前記無線端末に向けてそれぞれ無線送信するための複数のアンテナと、前記アンテナからそれぞれ無線送信された信号が空中で合成されることによって生ずる合成無線信号が所望の指向性を有するように、前記合成ウエイト乗算部で使用する合成ウエイトを生成する合成ウエイト生成部と、前記合成ウエイト生成部で生成された合成ウエイトをタイミング可変に合成ウエイト乗算部へ出力するためのタイミング生成部と、を備えたことを特徴とするものである。
【0019】
また、本発明の無線基地局は、前記タイミング生成部が、無線端末との間で無線信号が伝搬されるための伝搬時間に基づいて、前記タイミングを生成することを特徴とするものである。
【0020】
また、本発明の無線基地局は、前記合成ウエイト乗算部、複数のアンテナ、合成ウエイト生成部およびタイミング生成部から成るセクタユニットを複数備えたものであって、前記各セクタユニットのタイミング生成部が、同一タイミングを生成することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態である無線基地局の概要を示す図である。無線基地局10は、セクタユニット11〜16およびパス位置監視部17を備えている。セクタユニット11〜16は、60度毎の方位角エリアに存在する無線端末(User Equipment; UE、図示なし)との通信を担当する通信機ユニットである。パス位置監視部17は、各セクタユニット11〜16で検出された全てのパスの監視を行っている。具体的には、パスの相関電力値、パスの位置(遅延時間)などの情報を各セクタユニット11〜16から収集し、全てのセクタユニット11〜16に対し、合成ウエイトの反映タイミングとして同一のタイミングを指示する。
【0022】
図2は、図1のセクタユニット11の詳細を示す図である。セクタユニット11は、図5の無線基地局100にスイッチ31およびタイミング生成部32を追加したものである。なお、他のセクタユニット12〜16も図2と同一構成をなす。
【0023】
図2のセクタユニット11は、複数のアンテナを用いて無線端末に向けて指向性を有する無線信号を送信する機能、いわゆる、送信ダイバシティ機能を有するものであり、個別物理チャネル(DPCH; Dedicated Physical Channel)生成部21、拡散部22、乗算器23a,23b、共通パイロットチャネル(CPICH; CommonPilot Channel)多重化部24a,24b、アンテナ25a,25b、パスサーチ部26、逆拡散部27a,27b、レイク(Rake)合成部28、フィードバック情報(Feedback Information; FBI)抽出部29、合成ウエイト生成部30、スイッチ31およびタイミング生成部32を備えている。
【0024】
個別チャネル生成部21は、無線端末に音声・文字情報・画像等のデータを送信するための個別物理データチャネル(DPDCH;Dedicated Physical Data Channel)の信号と、制御信号を送信するための個別物理制御チャネル(DPCCH; DedicatedPhysical Control Channel)の信号とを多重化させて個別チャネルの信号を生成し、誤り訂正用符号化を行う。拡散部22は、拡散符号を生成し個別チャネル生成部21から出力された信号に対し拡散処理を施す。乗算器23a,23bは、アンテナ25a,25bに対応した合成ウエイトWa,Wbを、拡散部22から出力された信号にそれぞれ乗算する。合成ウエイトWa,Wbは、アンテナ25a,25bから送信される無線信号の位相差を調整するためのものである。共通パイロットチャネル(CPICH; Common Pilot Channel)多重化部24a,24bは、共通パイロットチャネルの信号を乗算器23a,23bから出力された信号に多重化する。共通パイロットチャネルは、無線端末に通知するためのフィードバック情報を含むパイロット信号を伝送するためのチャネルである。
【0025】
アンテナ25a,25bは、無線端末から到来した無線信号を受信するとともに、無線端末に向けて無線信号を送信するためのアンテナである。パスサーチ部26は、無線端末より受信した上り方向信号に対して、同期補足ならびに同期追従を行い無線信号の受信パスを探索する。逆拡散部27a,27bは、無線端末より受信した上り方向信号に対し逆拡散処理を施す。レイク(Rake)合成部28は、受信特性を向上させるために、複数存在する受信パス(マルチパス)を合成する。フィードバック情報抽出部29は、無線端末より受信した上り方向信号からフィードバック情報を抽出する。合成ウエイト生成部30は、合成ウエイトWa,Wbを生成し、生成した合成ウエイトWa,Wbを乗算器23a,23bに通知する。スイッチ31は、合成ウエイト生成部30に入力される反映タイミング信号として、上位レイヤ40およびタイミング生成部32のいずれか一方からの信号を選択する。タイミング生成部32は、図1のパス位置監視部17から入力された指示信号に基づき、合成ウエイトを反映させるためのタイミングを生成する。
【0026】
次に、セクタユニット11の送信ダイバシティ動作を説明する。
【0027】
セクタユニット11と無線端末との間で通信が開始されると、セクタユニット11では、2つのアンテナ25a,25bから共通パイロットチャネルの信号が送信され、これらの信号が無線端末で受信される。無線端末では、セクタユニット11から送信された共通パイロットチャネルの信号が逆拡散されて得られたデータを基に、セクタユニット11の2つのアンテナ25a,25bの位相差が検出される。検出された位相差は、フィードバック情報として上り方向の個別物理チャネルを使ってセクタユニットへ送信される。
【0028】
無線端末から送信された上り方向信号は、アンテナ25a,25bで受信され、逆拡散部27a,27bで逆拡散される。フィードバック情報抽出部29において、逆拡散処理後の受信信号から、フィードバック情報が抽出され、合成ウエイト生成部30に通知される。スイッチ31は初期的には、上位レイヤ40からの信号を合成ウエイト生成部30に入力する接続状態であるが、通信が開始された後は、タイミング生成部32からの信号を合成ウエイト生成部30に入力するように接続状態が切換えられる。合成ウエイト生成部30では、フィードバック情報を基に、無線基地局の2つのアンテナ25a,25bから送信された信号が、無線端末において同位相で受信されるように、合成ウエイトWa,Wbが生成される。生成された合成ウエイトWa,Wbは、乗算器23a,23bにそれぞれ出力される。出力されるタイミングは、タイミング生成部32で生成されたタイミングに従う。
【0029】
一方、上位レイヤ40から送られてきた音声・文字情報・画像等のデータが、個別物理データチャネルを用いて個別物理チャネル生成部21に入力されるとともに、無線端末に伝達すべき制御信号が、個別物理制御チャネルを用いて個別物理チャネル生成部21に入力される。個別物理チャネル生成部21では、これらの個別物理データチャネルの信号と個別物理制御チャネルの信号とが多重化されて、個別物理チャネルの信号が生成される。生成された個別物理チャネルの信号は、拡散部22にて拡散処理を受けた後、分岐されそれぞれ乗算器23a,23bに入力される。乗算器23a,23bでは、分岐信号に、合成ウエイト生成部30で生成された合成ウエイトWa,Wbがそれぞれ乗算される。合成ウエイトが乗算された各信号には、共通パイロットチャネル多重化部24a,24bにおいて、共通パイロットチャネルCPICHa, CPICHbの信号がそれぞれ多重化される。共通パイロットチャネルCPICHa, CPICHbの信号は、アンテナ25a,25bにそれぞれ対応した信号であり、アンテナ25aとアンテナ25bとを識別可能にするために処理された信号である。共通パイロットチャネル多重化部24a,24bから出力された信号は、それぞれアンテナ25a,25bから無線端末に向けて空中に無線送信される。
【0030】
図3は、反映タイミングの決定方法を説明するための図である。図3では、伝搬遅延量(伝搬時間)に対する各パスの電力レベルを示しており、複数のパスが検出された状態を例示している。ピーク値P1,P2,P3,P4は、それぞれ第1〜第4パスの電力値を示しており、大小関係はP1>P2>P3>P4である。また、伝搬遅延量の大小関係は、第1パス<第2パス<第3パス<第4パスとなっている。
【0031】
反映タイミングは、検出されたパスのうち最も相関電力値が高いパスに対応する伝搬遅延量を基にして決定される。ただし、ピーク値が所定の閾値Pthを超えていることが条件であり、いずれのパスに対応するピーク値も閾値Pthを超えていない場合は、反映タイミングの更新は行わない。図3では、ピーク値P1〜P3が閾値Pthを超えており、このうち第1パスに対応したピーク値P1が最大であるため、第1パスが対象パスとして決定される。
【0032】
対象パスが決定されると、そのパスの伝搬遅延量に基づいて、反映タイミングが決定される。具体的には、伝搬遅延量が所定の閾値Tth未満ならば、フィードバック情報が抽出されたタイミングの直後の下り信号タイムスロットを反映タイミングとする(1スロット遅延、図7参照)。一方、伝搬遅延量が所定の閾値Tth以上ならば、フィードバック情報が抽出されたタイミングの直後の下り信号タイムスロットの次のスロットを反映タイミングとする(2スロット遅延、図7参照)。なお、閾値Tthは、フィードバック情報の抽出タイミングが下り信号タイムスロットから次のスロット、または前のスロットに移る時点に一致するように選択することが望ましい。
【0033】
図4は、反映タイミングの決定方法アルゴリズムを示すフローチャートである。送受信動作が開始されると、まずステップST1において、上位レイヤ40から送られてきた指示信号に基づき、タイミング生成部32にて生成された反映タイミングを初期タイミングとする。また、タイミング生成部32は、初期タイミングを内部に記憶しておく。なお、初期タイミングが更新された場合は、順次新たな反映タイミングが記憶されることになる。次にステップST2において、無線端末から送信された上り信号に対し同期補足もしくは同期追尾の処理が行われ、ピーク値が閾値Pth以上である上りパスが検出される。次にステップST3において、検出済の上りパス数がゼロであるか否かが判定される。検出済パス数がゼロである(Yes)場合、ステップST1に戻りパスが検出されるまで、ステップST1〜ステップST3の処理を繰り返す。一方、検出済パス数がゼロでない(No)場合、次のステップST4に進み、最大相関電力値を持つパスの伝搬遅延量を導出する。次にステップST5において、最大相関電力値を持つパスの伝搬遅延量に基づいて、反映タイミングを導出する。次にステップST6において、ステップST5の反映タイミングと記憶している反映タイミングとを比較する。同一である場合は特別な処理無しでステップST2に戻り、同一でない場合は次のステップST7にて反映タイミングを変更してステップST2に戻る。以後、ステップST2〜ST7の処理を繰り返す。
【0034】
このように、本発明の実施の形態によれば、合成ウエイトの反映タイミングを可変にすることにより、適切なタイミングで合成ウエイトを反映させることができ、合成ウエイトの急変などの問題を回避できる。
【0035】
また、反映タイミングを伝搬時間に応じて変化させることにより、更に適切なタイミングで合成ウエイト反映させることができる。
【0036】
特に、閾値Tthを、フィードバック情報の抽出タイミングが下り信号タイムスロットから次のスロット、または前のスロットに移る時点に一致するように選択することにより、合成ウエイトの急変を確実に回避できる。
【0037】
また、各セクタユニットにおける反映タイミングを同一にすることにより、無線端末での受信特性を向上することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上詳説したように、本発明の合成送信装置および無線基地局では、合成ウエイト生成部で生成された合成ウエイトをタイミング可変に合成ウエイト乗算部へ出力するので、適切なタイミングで合成ウエイトを反映させることができ、合成ウエイトの急変などの問題を回避できる。
【0039】
また、本発明の無線基地局では、無線端末との間で無線信号が伝搬されるための伝搬時間に基づいて、タイミング生成部がタイミングを生成するので、更に適切なタイミングで合成ウエイトを反映させることができる。
【0040】
また、本発明の無線基地局では、各セクタユニットのタイミング生成部が、同一タイミングを生成するので、無線端末での受信特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である無線基地局の概要を示す図である。
【図2】図1のセクタユニット11の詳細を示す図である。
【図3】反映タイミングの決定方法を説明するための図である。
【図4】反映タイミングの決定方法アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図5】従来の無線基地局の構成を示す図である。
【図6】無線端末の移動方向を示す図である。
【図7】上り信号タイムスロットと下り信号タイムスロットとの時間ずれを示す図である。
【符号の説明】
10 無線基地局
11〜16 セクタユニット
17 パス位置監視部
21 個別物理チャネル(DPCH)生成部
22 拡散部
23a,23b 乗算器
24a,24b 共通パイロットチャネル(CPICH)多重化部
25a,25b アンテナ
26 パスサーチ部
27a,27b 逆拡散部
28 レイク(Rake)合成部
29 フィードバック情報(FBI)抽出部
30 合成ウエイト生成部
31 スイッチ
32 タイミング生成部
40 上位レイヤ

Claims (4)

  1. 送信信号を複数に分岐させた分岐信号に対し、この分岐信号毎に定められた合成ウエイトを乗算する合成ウエイト乗算部と、
    前記合成ウエイト乗算部から出力された信号をそれぞれ無線送信するための複数のアンテナと、
    前記アンテナからそれぞれ無線送信された信号が空中で合成されることによって生ずる合成無線信号が所望の指向性を有するように、前記合成ウエイト乗算部で使用する合成ウエイトを生成する合成ウエイト生成部と、
    前記合成ウエイト生成部で生成された合成ウエイトをタイミング可変に合成ウエイト乗算部へ出力するためのタイミング生成部と、を備えたことを特徴とする合成送信装置。
  2. 無線端末との間で無線通信するための無線基地局であって、
    送信信号を複数に分岐させた分岐信号に対し、この分岐信号毎に定められた合成ウエイトを乗算する合成ウエイト乗算部と、
    前記合成ウエイト乗算部から出力された信号を前記無線端末に向けてそれぞれ無線送信するための複数のアンテナと、
    前記アンテナからそれぞれ無線送信された信号が空中で合成されることによって生ずる合成無線信号が所望の指向性を有するように、前記合成ウエイト乗算部で使用する合成ウエイトを生成する合成ウエイト生成部と、
    前記合成ウエイト生成部で生成された合成ウエイトをタイミング可変に合成ウエイト乗算部へ出力するためのタイミング生成部と、を備えたことを特徴とする無線基地局。
  3. 前記タイミング生成部が、無線端末との間で無線信号が伝搬されるための伝搬時間に基づいて、前記タイミングを生成することを特徴とする請求項2記載の無線基地局。
  4. 前記合成ウエイト乗算部、複数のアンテナ、合成ウエイト生成部およびタイミング生成部から成るセクタユニットを複数備えた無線基地局であって、
    前記各セクタユニットのタイミング生成部が、同一タイミングを生成することを特徴とする請求項2記載の無線基地局。
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