JP4298932B2 - 送信ダイバーシティ通信装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は送信ダイバーシティ通信装置に関し、更に詳しくは、基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの送信ダイバーシティ通信装置(基地局装置、移動局装置)に関する。
【0002】
第3世代の移動通信システムであるW−CDMAにおけるダイバーシティ方式では、2本の送信アンテナを用いた閉ループ送信ダイバーシティ方式が採用されている。セルラー移動通信システムの無線基地局に2本の送信アンテナによる閉ループ送信ダイバーシティ方式を適用すると、各送信アンテナからの信号が独立のフェージングを受けた後、理想的には移動局の受信アンテナ位置においてこれらが同相合成されるため、送信アンテナ数に応じたダイバーシティ利得、更には同相合成による利得向上が得られる。従って、受信特性が向上すると共に、1つのセルに収容できるユーザ数を増大できる。また送信アンテナ数を増せば、同相合成利得の増大が期待できるため、現在では送信アンテナを4本とする場合が盛んに研究開発されている。
【0003】
【従来の技術】
図8は従来技術を説明する図で、2本の送信アンテナを用いる閉ループ送信ダイバーシティ方式のシステム構成を示している。図において、80は基地局、81は下りチャネルの送信信号を送信する2本の送信アンテナ(#1,#2)、82はパイロット信号を生成するパイロット信号生成部、83は上りチャネルの受信信号からフィードバック情報を抽出するフィードバック情報抽出部、84はフィードバック情報に基づき下りチャネルの送信信号の振幅・位相を制御する振幅・位相制御部、89は受信アンテナ、90は移動局、91はその受信アンテナ、92は下りチャネルのパイロット信号に基づき基地局10の送信信号の制御量(振幅、位相)を計算する制御量計算部、93は求めた制御量(フィードバック)情報を上り送信データに多重する多重部、99は送信アンテナである。
【0004】
基地局80は2本の送信アンテナ#1,#2を介して互いに直交するパイロット信号P1,P2を送信する。移動局90では受信したパイロット信号P1',P2'と既知のパイロット信号P1,P2との相関をとることにより、基地局80の送信アンテナ#1,#2から移動局90の受信アンテナ91に至る経路のチャネルインパルス応答ベクトル〈h1〉,〈h2〉を求める。更に、これらのチャネル推定値を用いて(1)式で示す電力Pを最大とするような基地局送信アンテナ#1,#2の振幅及び位相制御ベクトル(重みベクトル)〈w〉=[w1,w2]を計算し、これを量子化して上りチャネルに多重し、基地局80に伝送(フィードバック)する。但し、w1,w2の両方を伝送する必要は無く、重み係数w1=1として求めた場合のw2(=a+jb)の値のみを伝送すればよい。
【0005】
【数1】
Figure 0004298932
【0006】
ここで、〈h1〉,〈h2〉はそれぞれ送信アンテナ#1,#2からのチャネルインパルス応答ベクトルである。またHHや〈w〉Hの肩の添え字は、Hや〈w〉のエルミート共役をとることを表す。インパルス応答の長さをLとすると、ベクトル〈hi〉は(3)式で表される。
【0007】
【数2】
Figure 0004298932
【0008】
なお、ソフトハンドオーバ時には上記(1)式の代わりに(4)式の電力Pを最大とするような制御ベクトル〈w〉を求める。
【0009】
【数3】
Figure 0004298932
【0010】
ここで、Hkはk番目の基地局からのパイロット信号のチャネルインパルス応答である。基地局80では、上りチャネルの受信信号から制御量w2(但し、w1=1とする)を抽出し、これを送信アンテナ#2の送信信号に乗算する。こうして、送信アンテナ#1,#2から送信するデータ信号の振幅及び位相を予め基地局80の側で修正できる。
【0011】
また、W−CDMAでは、重み係数w2を1ビットに量子化するモード1と、4ビットに量子化するモード2の2通りの方法が規定されている。モード1では、1ビットのフィードバック情報をスロット毎に伝送して制御するため、制御速度が速い反面、制御量の量子化が粗くなるため、正確な制御が出来ない。一方,モード2では、4ビット情報で制御するため、より精度の高い制御が可能となる反面、4スロットで1ワードのフィードバック情報を伝送するため、フェージング周波数が高い場合にはこれに追従できず、特性が劣化する。従って、上りチャネルの伝送レートが限られている状況では、制御精度とフェージングへの追従速度とはトレードオフの関係にある。
【0012】
また、W−CDMAのRelease−99規格には、フィードバック情報伝送による上りチャネル伝送効率の低下を回避するために、送信アンテナ数を2本より多くする場合については考慮されていないのが現状である。しかし、フィードバック情報の増加や更新速度の低減を抑制できれば、実際には3本以上への拡張も可能である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、送信アンテナ数を増加させる場合に重要となる問題の一つに共通パイロット信号による影響が挙げられる。即ち、フィードバック情報の生成に必要なチャネルインパルス応答の推定において、十分な精度を得るには、各送信アンテナからの共通パイロット信号の送信電力を十分高く保つことが必要であるが、送信アンテナ数の増加に伴い、全送信アンテナからの共通パイロット信号の総送信電力は増加するため、マルチパスによって各データ信号や制御信号の直交性が崩れた場合には、データ信号に対して共通パイロット信号が与える干渉量も大きくなる問題がある。
【0014】
一方、このような干渉の影響を一定にするために、送信アンテナ数によらず共通パイロット信号の総送信電力を一定にすると、送信アンテナ数の増加に伴い、1送信アンテナ当たりの共通パイロット信号の送信電力は減少するため、チャネルインパルス応答の推定精度が低くなる。
【0015】
また、このことから、3本以上の送信アンテナによる閉ループ送信ダイバーシチ方式対応の移動局と、2送信アンテナによる閉ループ送信ダイバーシチ方式対応の移動局とが同一セル内に混在する環境においては、利用できる共通パイロット信号の総送信(受信)電力がそれぞれ異なるため、送信アンテナ数の増加に伴い、後者の移動局にとって不利になるという問題が生じる。
【0016】
本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成されたもので、その目的とするところは、送信アンテナ数の増加によらず、少ないパイロット信号の総送信電力で安定な送信ダイバーシティ制御を行えるダイバーシティ通信装置を提供することにある。またその他の目的は、異なるチャネル数の送信ダイバーシチ方式に対応する複数の移動局間で互換性を維持できる送信ダイバーシティ通信装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は例えば図1の構成により解決される。即ち、本発明(1)の基地局装置10は、 基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの基地局装置において、複数のアンテナ#1〜#Nを複数のグループに分け、各グループの基準となるアンテナ#1,#j等のみからパイロット信号を送信するものである。
【0018】
本発明(1)によれば、基地局10の送信アンテナ(チャネル)数の増加によらず、パイロット信号の送信チャネル数(総送信電力)を所定の重要な送信チャネル対応に抑えることで、安定な送信ダイバーシティ制御を効率よく行える。なお、各グループ内における各アンテナのダイバーシティ制御(位相制御)については、例えば上りチャネルの電波到来方向を推定する到来方向推定手段を別途利用することで、実現可能である。
【0019】
好ましくは本発明(2)においては、上記本発明(1)において、基地局装置10は、 各グループ内のアンテナをフェージング相関が高くなるように互いに近接して設け、かつ各グループ間のアンテナ群をフェージング相関が低くなるように互いに離れて設けたものである。
【0020】
従って、少ないパイロット信号の送信チャネル数(総送信電力)で、フェージング相関の低い各グループ間のアンテナ群の送信ダイバーシティ制御を効率よく行える。
【0021】
また好ましくは本発明(3)においては、上記本発明(2)において、基地局装置10は、 特定のグループ内における全てのアンテナからパイロット信号を更に送信するものである。
【0022】
本発明(3)によれば、更にある特定のグループにおけるパイロット信号の送信チャネル数(総送信電力)を増すだけで、全ての送信アンテナに対する安定な送信ダイバーシティ制御を効率よく行える。
【0023】
また本発明(4)の移動局装置30は、基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの移動局装置において、複数のアンテナ#1〜#Nを複数のグループに分けた基地局10の各グループの基準となるアンテナ#1,#j等からのパイロット信号を受信・解析すると共に、特定のグループの基準アンテナ#1を基準とした他の各グループの基準アンテナ#j等の制御量を求めてフィードバック情報を形成し、基地局10に返送するものである。
【0024】
従って、少ないフィードバック情報の処理量で安定な送信ダイバーシティ制御を効率よく行える。なお、下りチャネルのどのパイロット信号を処理してフィードバックするかは、接続する基地局10との関係で柔軟に対処できる。従って、全下りチャネルのパイロッ信号を処理するような通常(従来)の移動局であっても、単に処理すべき下りパイロットチャネルを選択(減少)するだけで、本発明の基地局10に接続できる。
【0025】
好ましくは本発明(5)においては、上記本発明(4)において、移動局装置30は、基地局10の特定のグループ内の全てのアンテナ#1等からのパイロット信号を更に受信・解析すると共に、特定のグループの基準アンテナ#1を基準とした同グループ内の他の全てのアンテナの制御量を求めてフィードバック情報を形成し、基地局10に返送するものである。
【0026】
本発明(5)によれば、基地局10の特定グループのパイロット信号に対する処理を増すだけで、全チャネルについて安定な送信ダイバーシティ制御を効率良く受けられる。
【0027】
図1,図2は本発明の原理的な構成を示す図(1),(2)で、基地局の送信部にて同一の送信データ信号に移動局からのフィードバック情報に基づいて異なる振幅及び位相制御を行った後、それぞれを異なる複数のアンテナを用いて送信を行い、移動局の側では該振幅及び位相制御量を下りパイロット信号を用いて決定し、該振幅及び位相制御量を表すフィードバック情報を上りチャネル信号に多重化して基地局の側に伝送する閉ループ送信ダイバーシティ方式への適用例を示している。図1は送信ダイバーシチ方式の原理的なシステム構成、また図2は基地局10の送信アンテナの構成をそれぞれ示している。
【0028】
図1において、一般に、チャネル数がNの場合における電力Pを最大とするような基地局送信アンテナ#1〜#Nの振幅及び位相制御ベクトル(重みベクトル)〈w〉=[w1,w2,…,wN]は(5)式により求められる。
【0029】
【数4】
Figure 0004298932
【0030】
また、ソフトハンドオーバ時には、上記(5)式の代わりに、(8)式の電力Pを最大とするような制御ベクトル〈w〉を求める。
【0031】
【数5】
Figure 0004298932
【0032】
但し、本発明では、基地局10の一部の送信アンテナを利用することで、以下に述べるような効率のよい送信ダイバーシティ制御を実現している。
【0033】
図2において、基地局10では、全ての送信アンテナ#1〜#MKを複数のアンテナ#1〜#Kで構成される複数のグループ1〜Mに分けると共に、各グループ1〜M内の送信アンテナはフェージング相関が高くなるように互いの距離を近接させて配置し、かつ各グループ1〜M間の送信アンテナ群についてはフェージング相関が低くなるように互いの距離を離して設置している。ここで、Nは全送信アンテナ数、Mはアンテナグループ数、K=N/Mはグループ毎のアンテナ数である。
【0034】
基地局10における同一グループ内の送信アンテナからの信号はフェージング相関が高いため、ほぼ同一のフェージングを受けるが、移動局30の基地局10に対する角度に応じた位相差を持って移動局30の受信アンテナ31に到達する。従って、基地局10の同一グループ内の送信アンテナからのインパルスチャネル応答は、この移動局30の基地局10に対する角度に応じた位相差を有しており、これらの値は移動局30の移動に伴って変化するが、フェージング変動に比べてゆっくりと変動する性質がある。
【0035】
特に、セル半径がある程度大きいマクロセルシステムでは、基地局10における各アンテナグループに対する移動局30の角度はほぼ等しいため、各送信アンテナの振幅及び位相の制御を、グループ間のアンテナ制御量F1,m (m=2,…,M)と、各グループ内のアンテナ制御量Gm,k (m=1,…,M,k=2,…,K)とにより行なうとすると、ある特定のグループ内のアンテナ制御量を他の各グループ内のアンテナ制御量として利用できる。
【0036】
従って、実質的には基地局10のある特定グループ(例えばグループ1)内のアンテナ制御量G1,k (k=2,…,K)と、該特定グループの基準アンテナ#1と他のグループ2〜Mの各基準アンテナ#(k+1)〜#(M−1)k+1との間におけるグループ間のアンテナ制御量F1,m (m=2,…,M)とを移動局30で求め、これを量子化してフィードバック情報として上りチャネル信号に多重化して基地局10の側に伝送すれば、送信アンテナ(チャネル)数の増加によらず、共通パイロット信号の総送信電力の増加を十分に抑えた状態で、全送信アンテナ#1〜#MKの振幅及び位相の制御を的確にかつ効率良く行える。
【0037】
次に図1,図2を参照して本発明による送信ダイバーシティの動作を説明する。基地局10で、特定(例えば最初)のグループ1内の全てのアンテナ#1,#2,…,#K、かつその他の各グループについては各グループ内の基準アンテナ#(K+1),#(2K+1),…,#{(M−1)K+1}から互いに直交する共通パイロット信号P1(t),P2(t),…,Pk(t)及びPk+1(t),P2k+1(t),…,P(M-1)k+1(t)を送信する。各パイロット信号はそれぞれフェージングによる振幅及び位相変動を受けると共に、これらの合成信号が移動局30の受信アンテナ31に入力される。
【0038】
移動局30の制御量計算部35では、各受信パイロット信号と、移動局30内で既知の各パイロット信号との相関をそれぞれ求めることにより、基地局10の特定グループ1内のアンテナからのチャネルインパルス応答ベクトル〈h1〉,〈h2〉,…,〈hK〉、及びその他の各グループの基準アンテナからのチャネルインパルス応答ベクトル〈hK+1〉,〈h2K+1〉,…,〈h(M-1)K+1〉を推定する。
【0039】
更に、これらのチャネルインパルス応答ベクトルを用いて、基地局10の特定グループ1内の各アンテナについては(9)式で示す電力Pintra_groupを最大とするような送信アンテナの振幅及び位相制御ベクトル(重みベクトル)〈wintra_group〉=[w1,w2,…,wK]を求め、また各グループ間の基準アンテナについては(11)式で示す電力Pinter_groupを最大とするような送信アンテナの振幅及び位相制御ベクトル(重みベクトル)〈winter_group〉=[w1,wk+1,…,w(M-1)K+1]を計算する。但し、この場合でも重み係数w1=1とする。
【0040】
【数6】
Figure 0004298932
【0041】
更に、これらの〈wintra_group〉=[w1,w2,…,wK]と、〈winter_group〉=[w1,wk+1,…,w(M-1)K+1]とを用いて、各グループ間のアンテナ制御量F1,m、及び特定グループ1内のアンテナ制御量G1,kは(13)式,(14)式により求められる。
【0042】
【数7】
Figure 0004298932
【0043】
このように、本発明においては、基地局10において、特定グループ1内のアンテナ制御量G1,kを他の各グループ2〜M内のアンテナ制御量として利用することにより、移動局30では基地局10の一部の送信アンテナからのチャネル応答推定を行なえばよい。一方、基地局10ではパイロット信号を送信するためのアンテナ数を削減できる。
【0044】
従って、基地局10の送信アンテナ数を増加させた場合に、1送信アンテナ当たりの共通パイロット信号の送信電力が一定の場合には、共通パイロット信号の総送信電力の増加が穏やかになるため、マルチパス環境で共通パイロット信号がデータ信号に与える干渉量を抑えられる。また、共通パイロット信号の総送信電力が一定の場合には、1送信アンテナ当たりの共通パイロット信号の送信電力の減少は穏やかになるため、各チャネル応答の推定精度の低下を抑えられる。
【0045】
また、各グループのアンテナ数K(>2)の場合に、任意の同一グループm内において、基準アンテナ#(m−1)K+1からのチャネル応答に対する、その他のアンテナからのチャネル応答の位相差を比較すると、この値は比較しているアンテナ間の距離に依存する。従って、グループ内のアンテナ制御量Gm,2とアンテナ間の距離情報とを用いて、Gm,k (k=3,…,K)を容易に計算できる。このようにすると、フィードバック情報として伝送する各グループ内のアンテナ制御量はある特定のグループ1に対するグループ内のアンテナ制御量G1,2だけでよいので、その他のG1,k (k=3,…,K)を求めるための共通パイロット信号をさらに削減できる。
【0046】
但し、あるアンテナに対するアンテナ制御量を、他のアンテナに対するアンテナ制御量として用いる上記の手法は、基地局の複数の送信アンテナ(回路)が同一の回路特性を有している場合には理想的に働くが、実際はこれらのアンテナは別系統の回路であるために、回路特性のばらつき、つまり、位相・振幅の偏差が存在する。従って、上記の手法は各アンテナの位相・振幅偏差を補償するキャリブレーション技術が適用されている場合に有効である。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に好適なる複数の実施の形態を詳細に説明する。なお 、全図を通して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。図3は第1の実施の形態による送信ダイバーシチ方式の構成を示す図で、送信アンテナ数N=4、送信アンテナグループ数M=2の場合を示している。
【0048】
図3において、10は基地局、11は4本の送信アンテナ(#1〜#4)、12はパイロット信号を生成するパイロット信号生成部、13は上りチャネルの受信信号からフィードバック情報を抽出するフィードバック情報抽出部、14はフィードバック情報に基づき下りチャネルの送信信号の振幅・位相を制御する振幅・位相制御部、19は受信アンテナ、30は移動局、31はその受信アンテナ、32はデータチャネル逆拡散部、33はパイロットチャネル逆拡散部、34は受信パイロット信号と既知のパイロット信号との相関計算に基づき各下りチャネルのインパルス応答を求めるチャネル推定部、35は求めたインパルス応答に基づき基地局10の送信信号の制御量(振幅、位相)を計算する制御量計算部、36は求めた制御量(フィードバック)情報を上り送信データに多重する多重部、37は上りチャネル信号の拡散部、39は送信アンテナである。
【0049】
基地局10における、送信アンテナ#1,#2の間及び送信アンテナ#3,#4の間は、フェージング相関が高くなるように、それぞれ例えば1波長(λ)分の長さだけ離れて配置されている。また送信アンテナ#1,#3の間及び送信アンテナ#2,#4の間は、フェージング相関が十分低く(無相関に)なるように、それぞれ例えば20波長(20λ)分の長さだけ離れて配置されている。ここで、送信アンテナ#1,#2をグループ1、送信アンテナ#3,#4をグループ2とする。また、送信アンテナ#1,#3をグループ1,2におけるそれぞれの基準アンテナとする。更に、送信アンテナ#1を全グループの基準アンテナとする。
【0050】
基地局10では、パイロット信号生成部12で3種類の互いに直交するパイロット信号P1(t),P2(t),P3(t)を生成し、それぞれを送信アンテナ#1,#2,#3より送信する。各パイロット信号はそれぞれフェージングによる振幅及び位相変動を受けて、移動局30の受信アンテナ31に到達する。
【0051】
移動局30では、受信アンテナ31で基地局10からの信号を受信し、パイロットチャネル逆拡散部33で受信パイロット信号を逆拡散する。更にチャネル推定部34では、受信パイロット信号P1(t)',P2(t)',P3(t)'と既知のパイロット信号P1(t),P2(t),P3(t)との相関をとって平均することにより、基地局10の各送信アンテナ#1,#2、#3からのチャネル応答ベクトル〈h1〉,〈h2〉,〈h3〉を求める。更に制御量計算部35では、得られたチャネル応答ベクトルH=[〈h1〉,〈h2〉,〈h3〉]を基に、公知の方法により上記(5)式の電力Pを最大にするような重みベクトル〈w〉=[w1,w3]を求め、これをフィードバック情報として多重部36に転送する。このフィードバック情報は、多重部36で上り送信データ信号に多重され、その出力は拡散部37で拡散され、送信アンテナ39から送信される。
【0052】
基地局10では、受信アンテナ19で移動局30からの信号を受信し、フィードバック情報抽出部13でフィードバック情報を抽出する。抽出されたフィードバック情報は振幅・位相制御部14に入力され、フィードバック情報に含まれる重み係数w1,w3から重み係数w2(=w1)を生成して、これらを各対応するアンテナの下り送信データ信号に乗算する。そして、各送信データを送信アンテナ#1〜#4から送信する。
【0053】
移動局30では、受信アンテナ31で基地局10からの信号を受信し、データチャネル逆拡散部32で下り受信データ信号を逆拡散し、更に不図示のデータ受信部で各データチャネルの信号をチャネル推定結果に従ってRAKE合成し、最終的に復号する。
【0054】
次に、重み係数wi=aij φ iと表した場合に、ai=1(i=1,2,3)として、位相制御量φiのみの制御を行う場合を説明する。移動局30では、アンテナ#1を基準としたアンテナ#2の位相制御量φ1(w1相当)、及びアンテナ#1を基準としたアンテナ3の位相制御量φ3(w3相当)を求めて量子化し、これらをフィードバック情報として基地局10に伝送する。それぞれを1ビットで量子化する場合、例えば以下のようにする。
【0055】
【数8】
Figure 0004298932
【0056】
更に、φQ i=0の場合のフィードバック情報bi=0、φQ i=πの場合のフィードバック情報bi=1とする。
【0057】
位相制御量φ1,φ2は、基地局10に対する移動局30の方向に依存し、位相制御量φ2はφ1で代用できるので、この場合のフィードバック情報は位相制御量φ3に対応するb3の伝送速度を、位相制御量φ1(φ2を兼ねる)に対応するb1の伝送速度よりも高くなるようにして、上りチャネルに多重化し、基地局10に伝送する。
【0058】
図4(A)にこの場合のフィードバック情報の伝送フォーマット例を示す。例えばW−CDMAのフレームフォーマット(10ms長の1フレームが15スロットで構成される場合)にのっとり、各スロットで1ビットのフィードバック情報が伝送される場合には、5スロット毎にビットb1を、その他のスロットではビットb3を伝送する。なお、フィードバック情報ビットの送信レートは、b3>b1の関係があればよく、必ずしも図4(A)の例に限定されない。図4(B)にフィードバック情報の他の伝送フォーマット例を示す。ここでは1フレーム当たりビットb1を2ビット送信している。
【0059】
図3に戻り、基地局10では振幅・位相制御部14が上りチャネルで受信されたフィードバック情報b1,b3(w1,w3相当)に基づきスロット毎に各送信アンテナの位相制御を行う。このとき、w2(=w1)が生成される。
【0060】
例えば、直前の受信スロットで受信したフィードバック情報b1に基づき対応するアンテナ#2,#4の重み係数w1,w2(=w1)を直接に制御する。また直前の受信スロットで受信したフィードバック情報b3に基づき対応するアンテナ#3(#4を含む)の重み係数w3を直接に制御する。この場合に、制御対象(タイミング)でなかったアンテナについては時間的に最新のフィードバック情報を保持して制御に用いる。
【0061】
又は、時系列に入力する各フィードバック情報b1,b3のそれぞれについてフィルタリング処理を行うことで、伝送誤りや量子化誤差の影響を低減しても良い。例えば、直前の受信スロットで受信したフィードバック情報による制御量w1とそれ以前の時間的に最近の当該フィードバック情報による制御量w1との2つを平均した値を、実際に用いる制御量w1とする方法が考えられる。
【0062】
なお、W−CDMAでは移動局30で同期検波を行なう際に、基地局10の各送信アンテナからのチャネル応答推定値が用いられる。この値を求めるには、全ユーザに共通の共通パイロット信号又は各ユーザに固有の個別パイロット信号が用いられるが、一般的には、送信電力が比較的高い共通パイロット信号がよく用いられる。ところで、本第1の実施の形態では、移動局30で共通パイロット信号を用いた同期検波を行なう場合には、一部のアンテナ(例えば送信アンテナ#4)からは共通パイロット信号が送信されていないが、これらのアンテナからのチャネル応答推定値は、その他のアンテナからのチャネル応答推定値とアンテナ制御量とにより求めることが可能である。従って、この方式でも同期検波を適正に行える。
【0063】
次に移動局30で求めた制御量を複数ビット(ワード)で量子化する場合を説明する。図5(A)にb1を3ビットb1(2),b1(1),b1(0)、b3を4ビットb3(3),b3(2),b3(1),b3(0)でそれぞれ量子化する場合の伝送フォーマット例を示す。b1(2),b1(1),b1(0)については、例えば図5(D)に示す如く、フェージング相関の高いアンテナ#1,#2(及びアンテナ#3,#4)間の位相制御に使用される。一方、b3(3),b3(2),b3(1)については、例えば図5(C)に示す如く、フェージング相関の低いアンテナグループ1,2間の位相制御に使用される。また、b3(0)ビットについては、例えば図5(B)に示す如く、同じくフェージング相関の低いアンテナグループ1,2間の位相制御に使用される。
【0064】
図6は第2の実施の形態による送信ダイバーシチ方式の構成を示す図で、基地局10におけるグループ内のアンテナ制御情報(位相制御情報)に上りチャネルの到来方向推定結果を用いる場合を示している。図において、15は上り電波の到来方向を推定する到来方向推定部、16は上りチャネル信号の受信処理部、18は送/受信共用のアレーアンテナである。ここでは、パイロット信号P2が送信されていないことに注意されたい。その他の構成については、上記図3で述べたものと同様で良い。
【0065】
到来方向推定部15としては、公知のビームフォーミング法や部分空間法(MUSIC:Multiple Signal Classification)等を採用できる。ビームフォーミング法は、アンテナの受信ゲインの一番大きな方向(メインローブ)を左右にスイープすると共に、その受信パワーを測定することで上りチャネルの到来方向を推定するものである。また、MUSIC手法は、受信信号の共分散行列の固有構造を利用するもので、高精度な到来方向の推定方法として広く用いられている。なお、受信波の到来方向は、基地局10に対する移動局30の角度に強く依存するため、下り送信ビームの方向を、この上り受信信号到来方向に設定する方法も知られている。
【0066】
アレーアンテナ18において、グループ1の送信アンテナ#1,#2及びグループ2の送信アンテナ#3,#4としてはそれぞれに1波長λ間隔で配置された複数のアンテナ素子を使用する。一方、受信波到来方向を推定するための受信アンテナ(アンテナグループ1,2)としては、到来方向推定方式に応じて必要なら、例えばλ/2間隔で配置された複数のアンテナ素子を使用できる。到来方向推定部15は、受信グループ1又は2の単独の測定結果に基づき、又はグループ1,2の双方の測定結果の平均値等に基づき受信波の到来方向を推定する。
【0067】
基地局10では、アレーアンテナ18で受信された上り受信信号からその到来方向を推定する。本第2の実施の形態では、上りチャネルの到来方向推定結果からグループ内の位相差情報を計算し、グループ間のアンテナ制御情報については、上りフィードバック情報のグループ間位相差情報を用いる。移動局30において、この場合のフィードバック情報を求めるには、送信アンテナ#1,#3からの共通パイロット信号P1,P3のみを処理すればよいので、この場合の基地局10としては共通パイロット信号を送信するアンテナの本数を上記第1の実施の形態の3本よりも更に少ない2本に削減できる。
【0068】
図7は第3の実施の形態による送信ダイバーシチ方式の構成を示す図で、基地局10においてグループ内のアンテナ制御情報(位相差情報)を上りチャネルのフィードバック情報及び上りチャネルの到来方向推定結果情報の双方を用いて制御する場合を示している。なお、ここでは、パイロット信号P2も送信される。その他の構成については、上記図6で述べたものと同様で良い。
【0069】
上りチャネルのフィードバック情報と到来方向推定結果情報との双方を用いて制御する方法にはいくつか考えられる。例えばグループ内位相差情報に関する上りフィードバック情報の制御量φ1が、上りチャネルの到来方向推定結果による制御量θを中心とした所定の範囲内にない場合には、到来方向推定結果による制御量θのみを用いて制御を行う。
【0070】
又は、グループ内位相差情報の上りフィードバック情報による制御量φ1を時系列に監視した時の分散が所定よりも大きい場合には、到来方向推定結果の制御量θのみを用いて制御を行う。従って、本第3の実施の形態によれば、グループ内アンテナ制御情報の精度をより高くすることが可能となる。
【0071】
なお、上記実施の形態では全ユーザに共通の共通パイロット信号への適用例を述べたが、これに限らない。本発明は、各ユーザに固有の個別パイロット信号にも適用できる。
【0072】
また、上記実施の形態では移動局30が必要最小限(3つ又は2つ)規模のチャネル推定部34を備える場合を述べたが、これに限らない。例えば、移動局30は下りパイロットチャネル4本分規模のチャネル推定部34を備えることが可能であり、このような移動局30は、簡単なソフトウェアの切替制御により、本発明による基地局10に接続することも、又は他のタイプの、即ち、全ての下りパイロットチャネルを送信ダイバーシティ制御に使用するような、基地局に接続することも可能である。
【0073】
また、上記実施の形態は具体的数値例を伴って説明をしたが、本発明はこれらの数値例に限定されない。
【0074】
また、上記本発明に好適なる複数の実施の形態を述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成、制御、処理及びこれらの組み合わせの様々な変更が行えることは言うまでも無い。
【0075】
(付記1) 基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの基地局装置において、複数のアンテナを複数のグループに分け、各グループの基準となるアンテナのみからパイロット信号を送信することを特徴とする基地局装置。
【0076】
(付記2) 各グループ内のアンテナをフェージング相関が高くなるように互いに近接して設け、かつ各グループ間のアンテナ群をフェージング相関が低くなるように互いに離れて設けたことを特徴とする付記1に記載の基地局装置。
【0077】
(付記3) 特定のグループ内における全てのアンテナからパイロット信号を更に送信することを特徴とする付記2に記載の基地局装置。
【0078】
(付記4) 各パイロット信号を互いに直交するコードパターンにより拡散することを特徴とする付記1又は3に記載の基地局装置。
【0079】
(付記5) 上りチャネルの電波の到来方向を推定する到来方向推定手段を備え、各グループ内における下りチャネルの送信信号の位相を到来方向推定手段により推定された到来方向の情報に基づき制御することを特徴とする付記2に記載の基地局装置。
【0080】
(付記6) 上りチャネルの電波の到来方向を推定する到来方向推定手段を備え、各グループ内における下りチャネルの送信信号の位相を、上りチャネルのフィードバック情報及び到来方向推定手段により推定された到来方向の情報の双方に基づき制御することを特徴とする付記3に記載の基地局装置。
【0081】
(付記7) 下りチャネルの送信信号を現在及び過去の1又は2以上のフィードバック情報のフィルタリング処理結果に基づき制御することを特徴とする付記6に記載の基地局装置。
【0082】
(付記8) 基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの移動局装置において、複数のアンテナを複数のグループに分けた基地局の各グループの基準となるアンテナからのパイロット信号を受信・解析すると共に、特定のグループの基準アンテナを基準とした他の各グループの基準アンテナの制御量を求めてフィードバック情報を形成し、基地局に返送することを特徴とする移動局装置。
【0083】
(付記9) 基地局の特定のグループ内の全てのアンテナからのパイロット信号を更に受信・解析すると共に、特定のグループの基準アンテナを基準とした同グループ内の他の全てのアンテナの制御量を求めてフィードバック情報を形成し、基地局に返送することを特徴とする付記8に記載の移動局装置。
【0084】
(付記10) グループ間の制御情報を、特定のグループ内の制御情報よりも速い周期で計算し、これらをフィードバック情報として基地局側に送信することを特徴とする付記9に記載の移動局装置。
【0085】
【発明の効果】
以上述べた如く本発明によれば、ダイバーシティアンテナ数の増加により、移動通信システムのダイバーシティ効果の向上、及び移動局における受信ダイバーシティ合成利得の向上を図ると共に、閉ループ送信ダイバーシティ制御で使用するパイロット信号を送信するのためのアンテナ数を削減することにより、送信アンテナ当たりのパイロット信号の送信電力が一定の場合には、マルチパス環境でパイロット信号がデータ信号に与えるような干渉量を有効に抑えられる。又は、パイロット信号の総送信電力が一定の場合には、下り各チャネルにおけるインパルス応答の推定精度の低下を有効に抑えられる。更には、任意複数本の送信アンテナを使用する閉ループ送信ダイバーシチ方式の移動通信システムに対して、移動局の互換性を容易に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成を示す図(1)である。
【図2】本発明の原理的構成を示す図(2)である。
【図3】第1の実施の形態による送信ダイバーシティ方式の構成を示す図である。
【図4】実施の形態によるフィードバック情報の伝送フォーマット例を示す図(1)である。
【図5】実施の形態によるフィードバック情報の伝送フォーマット例を示す図(2)である。
【図6】第2の実施の形態による送信ダイバーシティ方式の構成を示す図である。
【図7】第3の実施の形態による送信ダイバーシティ方式の構成を示す図である。
【図8】従来技術を説明する図である。
【符号の説明】
10 基地局
11 送信アンテナ(#1〜#4)
12 パイロット信号生成部
13 フィードバック情報抽出部
14 振幅・位相制御部
15 到来方向推定部
16 受信処理部
18 アレーアンテナ
19 受信アンテナ
30 移動局
31 受信アンテナ
32 データチャネル逆拡散部
33 パイロットチャネル逆拡散部
34 チャネル推定部
35 制御量計算部
36 多重部
37 拡散部
39 送信アンテナ

Claims (5)

  1. 基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの基地局装置において、
    複数のアンテナを複数のグループに分け、各グループの基準となるアンテナのみからパイロット信号を送信することを特徴とする基地局装置。
  2. 各グループ内のアンテナをフェージング相関が高くなるように互いに近接して設け、かつ各グループ間のアンテナ群をフェージング相関が低くなるように互いに離れて設けたことを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
  3. 特定のグループ内における全てのアンテナからパイロット信号を更に送信することを特徴とする請求項2に記載の基地局装置。
  4. 基地局より複数のアンテナを介して送信した所定のパイロット信号を移動局にて受信・解析し、求めたフィードバック情報を基地局の上りチャネルに送信すると共に、基地局の下りチャネルの送信信号を移動局からのフィードバック情報に基づき制御する移動通信システムの移動局装置において、
    複数のアンテナを複数のグループに分けた基地局の各グループの基準となるアンテナからのパイロット信号を受信・解析すると共に、特定のグループの基準アンテナを基準とした他の各グループの基準アンテナの制御量を求めてフィードバック情報を形成し、基地局に返送することを特徴とする移動局装置。
  5. 基地局の特定のグループ内の全てのアンテナからのパイロット信号を更に受信・解析すると共に、特定のグループの基準アンテナを基準とした同グループ内の他の全てのアンテナの制御量を求めてフィードバック情報を形成し、基地局に返送することを特徴とする請求項4に記載の移動局装置。
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