JP2004085692A - 電子制御装置付楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】演奏操作子や設定操作子等が設置される設置面と、その設置面を覆う蓋部材との間隔を小さくすることにより小型化が図れる電子制御装置付楽器を提供すること。
【解決手段】表示パネル20を、鍵盤13および操作パネル14が設置される設置面15上で、起立・傾倒が可能な状態で取付けた。そして、表示パネル20が起立したときには、スライド蓋30を閉じた際のスライド蓋30の位置を越えて設置面15上に突出し、表示パネル20が傾倒したときには、スライド蓋30を閉じた際のスライド蓋30と設置面15との間に収まるようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽譜等を表示するための表示パネルと各種の設定操作をするための設定操作子を有する電子制御装置を備えた電子制御装置付楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、鍵盤を備えた楽器には、楽譜等を表示するLCDユニットからなる表示パネルを備えたものがある。このような楽器の中に、演奏者の正面に位置する操作パネルの近傍に、演奏者の方に画面を向けて立たせた状態で表示パネルを取り付けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、表示パネルを操作パネルの近傍に立たせて取り付けると、鍵盤や操作パネルの表面と、その表面および表示パネルを覆う蓋部材との間隔が大きくなり、それにともなって楽器本体も大型化するという問題がある。
【0004】
【発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、演奏操作子や設定操作子等が設置される設置面と、その設置面を覆う蓋部材との間隔を小さくすることにより小型化が図れる電子制御装置付楽器を提供することである。
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明にかかる電子制御装置付楽器の構成上の特徴は、演奏操作をするための演奏操作子と、表示パネルおよび各種の設定操作をするための設定操作子を有する電子制御装置と、演奏操作子と電子制御装置の表面を開閉可能に覆う蓋部材とを備えた電子制御装置付楽器であって、表示パネルを、演奏操作子および設定操作子が設置される設置面上で、起立・傾倒が可能な状態で取付け、表示パネルを起立させたときには、蓋部材を閉じた際の蓋部材の位置を越えて設置面上に突出し、表示パネルを傾倒させたときには、蓋部材を閉じた際の蓋部材と設置面との間に収まることにある。
【0006】
前記のように構成した本発明の電子制御装置付楽器においては、表示パネルを起立・傾倒可能にしているため、電子制御装置付楽器を使用するときには、表示パネルを起立させて、表示パネルの画面に表示される楽譜等を見ながら演奏することができる。また、電子制御装置付楽器を使用しないときには、表示パネルを傾倒させて、演奏操作子および設定操作子が設置される設置面に沿わせることができる。
【0007】
このため、起立状態での表示パネルの高さに拘わらず、演奏操作子等の表面を閉塞した場合の蓋部材の位置を、前記設置面の近傍にすることができる。この結果、電子制御装置付楽器の小型化が図れる。また、操作が、表示パネルを、演奏操作子および設定操作子が設置される設置面上で、起立・傾倒させるだけであるため簡単である。この場合、表示パネルが傾倒したときに表示パネルによって覆われる設置面の部分に、表示パネルを操作するための設定操作子を設けておくこともできる。
【0008】
また、本発明にかかる電子制御装置付楽器の構成上の他の特徴は、演奏操作をするための演奏操作子と、表示パネルおよび各種の設定操作をするための設定操作子を有する電子制御装置と、演奏操作子と電子制御装置の表面を開閉可能に覆う蓋部材とを備えた電子制御装置付楽器であって、表示パネルを、演奏操作子および設定操作子が設置される設置面から進退可能にして、表示パネルを進出させたときには、蓋部材を閉じた際の蓋部材の位置を越えて設置面上に突出し、表示パネルを後退させたときには、蓋部材を閉じた際の蓋部材の位置の内側に収まることにある。
【0009】
この発明においては、表示パネルを設置面から進退可能にしているため、電子制御装置付楽器を使用するときには、表示パネルを、演奏操作子および設定操作子が設置される設置面から突出させて、表示パネルの画面に表示される楽譜等を見ながら演奏することができる。また、電子制御装置付楽器を使用しないときには、表示パネルを、前記設置面から後退させて、同設置面の内部側に収容することができる。このため、この電子制御装置付楽器によっても、突出した際の表示パネルの高さに拘わらず、蓋部材を閉じた場合の位置を、前記設置面の近傍にすることができる。この結果、電子制御装置付楽器の小型化が図れる。この場合、蓋部材の開閉と表示パネルの進退を連動させて、表示パネルの進退のための操作を不要にすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明にかかる電子制御装置付楽器である電子楽器10を示している。この電子楽器10は、脚部等を備えた支持台11と、支持台11の上に設けられた楽器本体12とで構成されている。そして、楽器本体12の上面前部(演奏者側)に、本発明の演奏操作子としての複数の鍵で構成される鍵盤13が設けられ、鍵盤13の後方に、本発明の設定操作子としての複数の操作子等を備えた操作パネル14が設けられている。この鍵盤13および操作パネル14は、電子楽器10を演奏するためのものである。
【0011】
また、操作パネル14の一端側には、電気的に画面表示するLCDユニットからなる表示パネル20が設けられている。この操作パネル14と表示パネル20とで本発明の電子制御装置が構成される。また、操作パネル14における表示パネル20と鍵盤13との間の部分は、表示パネル20を操作するための操作子等を備えた表示パネル操作部14aで構成されている。そして、楽器本体12における操作パネル14および表示パネル20の後方部分が、鍵盤13および操作パネル14が設置された設置面15よりも高さが高くなった天板部16に形成され、天板部16の上面に、譜面を置くための譜面板17および譜面受け17aが設けられている。また、天板部16の下方における設置面15の後方には、スライド蓋30(図3参照)を収容するための蓋収容部18が設けられている。
【0012】
表示パネル20の前面(表示パネル20が起立状態のときの前面)には、楽譜等を表示するための画面が設けられており、表示パネル20の下端には、図2に示すように、回転連結部21が設けられている。そして、表示パネル20は、この回転連結部21等を介してスライド部材22の上端に連結されている。スライド部材22は、楽器本体12の設置面15に設けられた溝状のレール部23にスライド可能に取り付けられており、レール部23は、設置面15における一端近傍から中央近傍まで延びている。このため、表示パネル20は、スライド部材22とともにレール部23に沿って、設置面15上を、図1の左右方向に移動できる。
【0013】
また、スライド部材22は、略方形状のブロックで形成され、その上端には、表示パネル20の回転連結部21を回転可能に連結させるための凹部22aが設けられている。凹部22aは、スライド部材22の上端部分における前面中央(図2の左側)から上面における前部中央に掛けて設けられており、側面形状が、スライド部材22の前面と上面が交差する縁部近傍を中心とする略扇形に形成されている。そして、スライド部材22の凹部22a形成面における前部の底面から後部の内側面に掛けて形成された曲面の両端部分は、水平方向に延びる係合溝が複数形成された係合面22bに形成されている。
【0014】
また、スライド部材22における凹部22a形成面の両側部には支軸24が掛け渡され、回転連結部21には両側面に貫通する挿通穴が設けられている。そして、この挿通穴に、支軸24を挿通させることにより、回転連結部21は、スライド部材22に対して回転可能に連結されている。また、回転連結部21の両側面には、弾性係合片25が取り付けられており、この弾性係合片25の先端部は、係合面22bの各係合溝と係合可能になっている。
【0015】
すなわち、回転連結部21を、支軸24を中心として回転させると、弾性係合片25は、係合面22bの突起部分の抗力を受けて撓むことにより、同突起部分を乗り越えることができる。また、弾性係合片25は、係合面22bの溝部分と係合することによって、真っ直ぐに延びた状態になり、回転連結部21をスライド部材22に対して静止させた状態に維持することができる。このため、表示パネル20を、図2のような起立状態(実線の部分)と設置面15に沿った傾倒状態(二点鎖線の部分)との間の任意の角度で静止させることができる。
【0016】
スライド蓋30は、図3に示したように、設置面15上(二点鎖線で示した位置)と蓋収容部18内(実線で示した位置)との間で矢印方向にスライド移動が可能になっており、設置面15上に移動させることにより、鍵盤部13、操作パネル14および表示パネル20の上面を閉塞する。このスライド蓋30を閉じるときには、表示パネル20は前方に倒しておく。また、スライド蓋30を、蓋収容部18内に収容することにより、設置面15が開放されて、鍵盤13、操作パネル14および表示パネル20が露呈する。この場合、表示パネル20は、起立状態にすることができ、傾倒状態にしておくこともできる。
【0017】
スライド蓋30をスライド移動させるための機構としては、図3に示したラック31とピニオン32を用いることができる。すなわち、楽器本体12の両側部を形成する側板19a,19bの内側面における後部側に前後に延びるラック31をそれぞれ取り付けるとともに、スライド蓋30の下面における後端部の両側にピニオン32をそれぞれ取り付けて、ラック31に対してピニオン32を移動させることにより、スライド蓋30を移動可能にしている。
【0018】
また、スライド蓋30の下面における前端部の両側には、クッション部材を備えた接触子33が取り付けられて、この接触子33が、側板19a,19bの内側面の前部側に設けられた前後に延びるガイド(図示せず)に沿って移動可能になっている。このラック31とピニオン32および接触子33とガイドを備えた機構によってスライド蓋30は、四隅を支持されて安定した状態で前後にスライド移動が可能になっている。なお、譜面板17は、蝶番17bによって天板部16に連結されており、蝶番17bの操作により、図示の実線のように立てることができるとともに、図示の二点鎖線のように天板部16上に倒すこともできる。
【0019】
このように構成された電子楽器10を、表示パネル20の画面を見ながら演奏する際には、表示パネル20を回転させて画面が正面を向くように立てるとともに、左右方向にスライドさせて演奏者から画面が見えやすい位置に移動させる。そして、表示パネル20の画面に演奏する曲の楽譜を表示させて、鍵盤13や操作パネル14の操作子等を操作する。これによって、電子楽器10は、鍵盤13や操作パネル14の各種の操作子等が有する機能に応じて、楽音、効果音などを発生する。
【0020】
この場合、演奏者は、表示パネル20の画面に表示される楽譜を見ながら演奏を行うことができ、その画面に表示される楽譜の内容は時間の経過に従って進行していく。この進行は、表示パネル操作部14aの操作子を操作して設定した設定内容にしたがって行われ、演奏開始前にこの設定が行われる。したがって、演奏者は、演奏の途中で表示パネル20を操作することなく、表示パネル20の画面を見るだけで、両手は、鍵盤13や操作パネル14の操作に専念できる。このため、譜面を使用した場合に、曲の進行に合わせて譜面を捲るような操作は不要になり演奏に集中することができる。
【0021】
また、譜面板17に譜面を置いて、電子楽器10を演奏する場合には、表示パネル20は、前方に倒して画面を伏せた状態にしてもよいし、立たせたままで画面には目的に応じた画面表示をさせることもできる。画面表示をさせる場合、表示パネル20の画面には、譜面板17の譜面と同じ楽譜を拡大表示することもできるし、左手または右手だけのパートの楽譜だけを表示することもできる。このため、演奏者は、譜面板17の譜面と表示パネル20の画面の双方を見ながら電子楽器10を演奏することができる。また、表示パネル20を前方に倒して、電子楽器10を演奏する場合、表示パネル20によって塞がれてしまう操作子は、表示パネル20の操作をするための表示パネル操作部14aに設けられた操作子であるため演奏に支障は生じない。
【0022】
電子楽器10を使用しない場合には、表示パネル20を前方に倒して画面を伏せた状態にするとともに、スライド蓋30を蓋収容部18内から引っ張り出して、鍵盤13、操作パネル14および表示パネル20の上面を閉塞する。この場合、図3の二点鎖線で示すように、スライド蓋30の下面は、表示パネル20の上面の直ぐ上に位置するようになる。このときのスライド蓋30の位置は、起立状態のときの表示パネル20の上端部よりも大幅に下方になっている。
【0023】
このように、この実施形態によれば、表示パネル20に楽譜等を表示させて、表示パネル20の画面を見ながら電子楽器10を演奏する場合には、表示パネル20を立てるとともに左右方向にスライド移動させて、演奏者が見易い場所に位置させることができる。また、譜面板17上に譜面を置いて電子楽器10を演奏する場合には、表示パネル20の画面には、譜面と異なる任意の画面表示をすることができる。
【0024】
そして、電子楽器10を使用しない場合には、表示パネル20を倒して画面を伏せるとともに、スライド蓋30で鍵盤部13、操作パネル部14および表示パネル20の上面を閉塞することができる。この場合、スライド蓋30の位置を、設置面15に近い位置にすることができるため、楽器本体12の高さを低くして楽器本体12を小型化することができる。また、表示パネル20が倒れる際に塞ぐ設置面15の部分は、表示パネル20を操作するための操作子等が設けられた表示パネル操作部14a等であるため、表示パネル20を設けることによって、スライド蓋30が大きくなることもない。さらに、電子楽器10の不使用時に、表示パネル20はスライド蓋30に覆われるためほこり等で汚れることが防止される。
【0025】
また、表示パネル20が、操作パネル14の近傍に配置されているため、接続のための長い配線ケーブル等は不要である。さらに、表示パネル20の変形例として、表示パネル20の画面に、タッチパネルによるスイッチを設けておくこともできる。この場合、表示パネル20の設置位置が演奏者の近くであるとともに、表示パネル20を移動させることにより、さらに演奏者の近くに位置させることができため、演奏者は、簡単に手が届き、操作が容易になる。
【0026】
また、この電子楽器10においては、演奏後、スライド蓋30を閉じる際に、スライド蓋30の前端部で、起立状態の表示パネル20の裏面を押しながらスライド蓋30を前方に引き出すこともできる。これによると、表示パネル20は、使用開始の際に立てるだけですみ、使用後は、スライド蓋30を閉じるときのスライド蓋30の移動に連動して前方に倒れるようになる。このため、表示パネル20の操作の簡略化が図れる。
【0027】
図4は、本発明の他の実施形態による電子制御装置付楽器である電子楽器40を示している。この電子楽器40は、脚部等を備えた支持台41と、支持台41の上に設けられた楽器本体42とで構成されている。そして、楽器本体42の上面前部である設置面45は前側が低くなった傾斜面に形成され、その後方が天板部46に形成されている。設置面45における前部中央には、複数の鍵で構成される鍵盤43aが設けられ、設置面45における鍵盤43aの後方には、鍵並び方向を鍵盤43aよりも設置面45の他端側(図4の右方向)にずらした状態で鍵盤43bが、鍵盤43aと段違いで設けられている。
【0028】
また、設置面45における鍵盤43a,43bの一端側の前部には、複数の操作子等を備えた操作パネル44が設けられ、操作パネル44の後方には、表示パネル50が設けられている。そして、天板部46の上面における前端縁部に、鍵盤43a,43b等が設置された設置面45の上面を開閉するための開閉蓋60が回転可能に取り付けられている。
【0029】
表示パネル50の前面には、楽譜等を表示する画面が設けられており、表示パネル50の下端面には、図5に示すように、ばね部材51が取り付けられている。そして、表示パネル50は、このばね部材51を介して、ブロック状のスライド部材52の上端面に連結されている。スライド部材52は、楽器本体42の設置面45に設けられた溝状のレール部53にスライド可能に取り付けられており、レール部53は、設置面45における一端近傍から鍵盤43bの一端近傍まで延びている。このため、表示パネル50は、ばね部材51を介してスライド部材52とともに、レール部53に沿って図4の左右方向に移動可能になっている。また、表示パネル50は、上端面を押さえてばね部材51を収縮させることにより、レール部53内(図5に二点鎖線で示した位置)に収容することができる。
【0030】
開閉蓋60は、両側の端部を一対のヒンジ連結部61によって天板部46の上面に連結されており、自由端を矢印方向に降ろすことにより、図6に一点鎖線で示したように、鍵盤43a,43b、操作パネル44および表示パネル50の上面を閉塞する。また、開閉蓋60は、自由端を上方に持ち上げることにより、鍵盤43a,43b等の上面を開放して露呈させる。この際、開閉蓋60を閉じたときに、開閉蓋60の下面によって、表示パネル50の上端部が下方に押され、表示パネル50は、レール部53の内部に収容される。また、開閉蓋60を開いたときに、表示パネル50は、開閉蓋60の重さによる押圧から解放されて、ばね部材51の復元力によって設置面45上に突出する。
【0031】
このように構成された電子楽器40を使用する場合、開閉蓋60を持ち上げることにより、表示パネル50が設置面45上に突出するため、鍵盤43a,43bおよび操作パネル44の操作子を操作することにより表示パネル50に表示される画面を見ながら演奏することができる。また、電子楽器40を使用しない場合には、開閉蓋60を回転させ設置面45上を閉塞する。このとき、表示パネル50は、開閉蓋60とともに下降して、レール部53内に収容されるため、表示パネル50の昇降のための操作は不要になる。この電子楽器40のそれ以外の作用効果については、前述した電子楽器10と同様である。
【0032】
図7は、本発明のさらに他の実施形態による電子制御装置付楽器である電子楽器の楽器本体72を示している。この楽器本体72は、図2に示したレール部23およびスライド部材22と同様の構成からなるレール部およびスライド部材(図示せず)を備えており、表示パネル80は、回転支持部81を介してスライド部材に連結されている。回転支持部81の下端部(図7に実線で示した起立状態のときの下端部)81aは、図2に示した回転連結部21および弾性係合片25と同様の構成になっており、図7に実線で示した位置と二点鎖線で示した位置との間で矢印aの方向に回転可能になっている。
【0033】
また、回転支持部81の上端部81bには、軸穴が設けられており、この軸穴に、両端部が表示パネル80の裏面に連結された回転軸82が回転可能に挿通している。したがって、表示パネル80は、回転軸82の軸線を中心として、回転支持部81の上端部81bの周りで矢印bの方向に略180度回転できる。この楽器本体72のそれ以外の部分の構成については、図6に示した楽器本体42と同じである。したがって、同一部分に同一符号を記している。
【0034】
このため、表示パネル80の画面を見ながら演奏する場合には、開閉蓋60を開くとともに、回転支持部81を持ち上げて、図7の二点鎖線の位置から実線の位置まで回転させる。そして、表示パネル80を、画面が演奏者側に向くように回転させる。これによって、表示パネル80の画面を見ながら演奏することができる。また、演奏が終了すると、表示パネル80を、画面が上方に向くように回転させながら、回転支持部81を前方に倒す。これによって、表示パネル80を、二点鎖線で示した開閉蓋60の下方に収容することができる。
【0035】
また、前述した各実施形態における表示パネル20,80を設定面15上で起立・傾倒させるための機構や、表示パネル50を設定面45から進退させるための機構は、他の機構に変更して実施することが可能である。さらに、表示パネル20,80の起立・傾倒の動作とスライド蓋30の開閉の動作や、表示パネル50の進退の動作と開閉蓋60の開閉の動作を電気的な制御で連動させることもできる。また、本発明にかかる電子制御装置付楽器には、鍵盤からなる演奏操作子に代えてボタン操作子やホイール操作子からなる演奏操作子を備えたものも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子制御装置付楽器の一実施形態による電子楽器を示す斜視図である。
【図2】図1に示した電子楽器が備える表示パネルとスライド部材の連結状態を示す一部断面図である。
【図3】図1に示した電子楽器の楽器本体を示す縦断面図である。
【図4】他の実施形態による電子楽器を示す斜視図である。
【図5】図4に示した電子楽器が備える表示パネルとスライド部材の連結状態を示す断面図である。
【図6】図4に示した電子楽器の楽器本体を示す縦断面図である。
【図7】さらに他の実施形態による電子楽器の楽器本体を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10,40…電子楽器、13,43a,43b…鍵盤、14,44…操作パネル、15,45…設置面、20,50,80…表示パネル、30…スライド蓋、60…開閉蓋。

Claims (2)

  1. 演奏操作をするための演奏操作子と、表示パネルおよび各種の設定操作をするための設定操作子を有する電子制御装置と、前記演奏操作子と前記電子制御装置の表面を開閉可能に覆う蓋部材とを備えた電子制御装置付楽器であって、
    前記表示パネルを、前記演奏操作子および前記設定操作子が設置される設置面上で、起立・傾倒が可能な状態で取付け、前記表示パネルを起立させたときには、前記蓋部材を閉じた際の蓋部材の位置を越えて前記設置面上に突出し、前記表示パネルを傾倒させたときには、前記蓋部材を閉じた際の蓋部材と前記設置面との間に収まることを特徴とする電子制御装置付楽器。
  2. 演奏操作をするための演奏操作子と、表示パネルおよび各種の設定操作をするための設定操作子を有する電子制御装置と、前記演奏操作子と前記電子制御装置の表面を開閉可能に覆う蓋部材とを備えた電子制御装置付楽器であって、
    前記表示パネルを、前記演奏操作子および前記設定操作子が設置される設置面から進退可能にして、前記表示パネルを進出させたときには、前記蓋部材を閉じた際の蓋部材の位置を越えて前記設置面上に突出し、前記表示パネルを後退させたときには、前記蓋部材を閉じた際の蓋部材の位置の内側に収まることを特徴とする電子制御装置付楽器。
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