JP2004084402A - 緑化用定着板及び緑化用定着構造並びにその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】植生基材の厚みが薄くても植物の定着と成長を十分に図る。
【構成】本発明に係る緑化用定着構造12は、緑化すべき基盤である岩盤11の表面に接触するように形成してあり、セメント含有物質であるセメントミルクと多数の木片13とを含む混練物を岩盤11の上に吹き付けることにより、木片13の間に間隙14が形成されるように該木片を相互に固結させて形成してある。緑化用定着構造12は、木片13同士の間隙14に植物の根を伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと植物を自立させる定着作用を有しており、同様の定着作用を有する植生基材15の代替材として機能する。そのため、植生基材15の厚みを従来の例えば半分にし、その分、緑化用定着構造12に代替させるようにすればよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、河川堤防や崖地等の法面をはじめ、建築物における屋上緑化や壁面緑化といったあらゆる状況で緑化を図るために使用される緑化用定着板及び緑化用定着構造並びにその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
造成地の盛土や切土、道路の盛土、河川堤防等に見られる傾斜地においては、適当な手段でこれを保護することにより、法面の侵食、剥離、落石等を未然に防止しなければならない。
【0003】
法面保護の手段としては、コンクリートやモルタルの吹付けがその典型的な方法として知られているが、最近では、環境面に配慮すべく、緑化による法面保護を採用することが多くなってきた。
【0004】
法面を緑化によって保護する方法としては、植物の種子、肥料、水、チップ材、粘着剤等を攪拌混合した水性スラリーからなる植生基材を法面に吹き付けるのが一般的であり、かかる方法によれば、法面への吹付け後、一定期間後に発芽した植物の根が傾斜地盤内に拡がって該傾斜地盤を安定させることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、植物の十分な定着と生育を図るためには、植生基材を十分な厚さで吹き付けなければならないが、上述した植生基材は、材料コストや施工コストが高いため、場合によっては緑化を断念せざるを得ないという問題を生じていた。
【0006】
このような問題は、法面緑化に代表される土木分野に採用される場合のみならず、屋上緑化等の建築分野で採用される場合についても同様に生じる。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、植生基材の厚みが薄くても植物の定着と成長を十分に図ることが可能な緑化用定着板及び緑化用定着構造並びにその施工方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る緑化用定着板は請求項1に記載したように、多数の木片を該木片同士に間隙が生じるようにセメント含有物質で相互に固結させてなり、緑化すべき基盤の上に設置されるようになっているものである。
【0009】
また、本発明に係る緑化用定着構造は請求項2に記載したように、多数の木片を該木片同士に間隙が生じるように緑化すべき基盤上にてセメント含有物質で相互に固結させて形成したものである。
【0010】
また、本発明に係る緑化用定着構造の施工方法は請求項3に記載したように、セメント含有物質と多数の木片とを含む混練物を緑化すべき基盤の上に吹き付けることで該木片同士の間に間隙が形成された状態にて前記木片を相互に固結するものである。
【0011】
本発明に係る緑化用定着板及び緑化用定着構造並びにその施工方法においては、まず、緑化すべき基盤の上に緑化用定着板を設置し、又は緑化用定着構造を形成し、しかる後、その上に植生基材を吹き付ける。
【0012】
このようにすると、植生基材内から発芽発根した植物は、その根を緑化用定着板又は緑化用定着構造内の木片同士の間隙に絡ませるようにして伸張させる。
【0013】
そのため、植生基材の厚みを例えば従来の半分に減らしても、植物は、その根を緑化用定着板又は緑化用定着構造の木片に絡みつかせることでしっかりと自立し、背後に既設の吹付けコンクリートが存在したり、法面の勾配が急な場合であっても、植物を成長させて緑化を図ることができる。
【0014】
また、緑化用定着板や緑化用定着構造内の木片は、一定量の水を保水する保水材としても機能するため、植生基材を薄くしても、一定量の水分を植物に供給することができる。
【0015】
基盤は、主として造成地や崖地などの法面が該当するが、必ずしも法面に限定されるものではないし、土壌が露出している場合に限定されるものでもなく、既設の吹付けコンクリートが存在する場合も含むものとする。
【0016】
緑化用定着板及び緑化用定着構造は、必ずしも基盤に接触している必要はなく、例えば、基盤との間に所定の保水シートが敷設されている場合も本発明の概念に包摂される。
【0017】
緑化用定着板は、多数の木片を該木片同士に間隙が生じるようにセメント含有物質で相互に固結させて構成し、緑化用定着構造は、セメント含有物質と多数の木片とを含む混練物を吹き付けることで該木片同士の間に間隙が形成された状態にて前記木片が相互に固結されるように形成すればよい。
【0018】
セメント含有物質とは、具体的には、セメントと水との水和反応による固結作用が得られるものであれば、その形態は任意であり、セメント及び水とからなるセメントミルク(セメントペースト)、セメント、水及び細骨材からなるフレッシュモルタルあるいはセメント、水、細骨材及び粗骨材からなるフレッシュコンクリートのいずれでもかまわない。また、特に緑化用定着構造の場合、セメントの凝結硬化を促進すべく、例えばリグニンスルホン酸及びロダン化合物を主成分とする無塩化形の混和剤を添加することも任意である。
【0019】
なお、木片については微生物による分解作用を受けることとなるため、緑化用定着板や緑化用定着構造は、経年的に分解されることとなるが、その上に吹き付けられた植生基材内の種子等から成長した樹木は、若齢期においては、その根を木片に絡ませて定着を図ることにより自らを自立させることが可能であり、成長期においては、緑化用定着板あるいは緑化用定着構造が分解されたとしても、背面側の基盤に根を伸張させることにより、通常の土壌と同様に生育していく。背面側に法面コンクリートが吹き付けられている場合にも、該法面コンクリートのわずかな隙間や亀裂から根を地盤側に伸張させていくので、樹木の生長には何ら問題とはならない。
【0020】
ここで、緑化用定着板の厚さを10mm以上30mm以下とした場合、十分な強度を確保しつつ重量の軽減を図ることが可能となり、法面に設置する作業の効率を大幅に向上させることが可能となるとともに、急斜面での施工も可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る緑化用定着板及び緑化用定着構造並びにその施工方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0022】
(第1実施形態)
【0023】
図1は、本実施形態に係る緑化用定着構造とその上に吹き付けられた植生基材とを示した断面図である。同図でわかるように、本実施形態に係る緑化用定着構造12は、緑化すべき基盤である岩盤11の表面に接触するように形成してあり、セメント含有物質であるセメントミルクと多数の木片13とを含む混練物を岩盤11の上に吹き付けることにより、木片13の間に間隙14が形成されるように該木片を相互に固結させて形成してある。
【0024】
本実施形態に係る緑化用定着構造12を施工するには、まず、岩盤11の上に必要に応じてラス(図示せず)を敷設し、しかる後、該ラスの上からセメントミルクと多数の木片13とを含む混練物を吹き付け、緑化用定着構造12を形成する。
【0025】
混練物は、木片13とセメント含有物質としてのセメントミルクとを混合して構成してあり、セメントミルクが硬化した状態において、木片13同士の間に空隙14が形成された状態で該木片が相互に固結されるように、木片13及びセメントミルクの混合割合を設定する。
【0026】
具体的には、セメントミルクを木片13の量に対して貧配合とし、ミキサー内で木片13の周囲にセメントミルクを付着させるように混合し、かかる状態で木片13を吹き付けるようにすることが望ましい。
【0027】
かかる混練物を吹き付けるにあたっては、例えば数cm程度の大きさの木片13とセメントミルクとをそれぞれ必要な量だけ計量槽で計量し、これらをミキサーに投入して混合した後、例えばコンクリート吹付機を用いてその吹付けノズルから噴出するようにすればよい。
【0028】
次に、植物の種子、肥料、水、チップ材、粘着剤等を攪拌混合した水性スラリーを緑化用定着構造12の上に吹き付けることで該緑化用定着構造の上に植生基材15を積層形成する。
【0029】
なお、下地になっている緑化用定着構造12の表面には、多数の木片13が突出することによる凹凸が全面に形成されているので、かかる木片が定着作用を発揮することとなる。そのため、植生基材15を吹き付ける前にラスを別途配置する必要はない。
【0030】
また、植生基材15の吹付け作業を遅滞なく行うようにするため、上述したセメントミルクに例えばリグニンスルホン酸及びロダン化合物を主成分とする無塩化形の混和剤を添加しておき、該セメントミルクの凝結硬化を促進するように構成しておくのが望ましい。
【0031】
ここで、緑化用定着構造12は、木片13同士の間隙14に植物の根を伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと植物を自立させる定着作用を有しており、同様の定着作用を有する植生基材15の代替材として機能する。そのため、植生基材15の厚みを従来の例えば半分にし、その分、緑化用定着構造12に代替させるようにすればよい。
【0032】
このように緑化用定着構造12を用いて緑化施工を行うと、植生基材15から発芽発根した植物21は図2に示すように、緑化用定着構造12内に形成されている木片13同士の間隙14にその根22を伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと自立する。
【0033】
以上説明したように、本実施形態に係る緑化用定着構造12及びその施工方法によれば、植物21がその根22を緑化用定着構造12内に形成されている木片13同士の間隙14に伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと自立する。そのため、背後に既設の吹付けコンクリートが存在したり、法面の勾配が急な場合であっても、植物21をしっかりと定着させることが可能となり、大型の植物であっても緑化を図ることが可能となる。
【0034】
また、本実施形態に係る緑化用定着構造12及びその施工方法によれば、木片13が一定量の水を保水する保水材としても機能するため、植生基材15を薄くしても、一定量の水分を植物に供給することができる。
【0035】
また、本実施形態に係る緑化用定着構造12及びその施工方法によれば、従来、植生基材として必要とされた所要厚さを例えば半分にし、その分、緑化用定着構造12で代用することが可能となり、コストの高い植生基材を節約することができるとともに、利用価値のなかった膨大な量の木質廃材を有効利用することが可能となる。
【0036】
本実施形態では、緑化用定着構造12及びその施工方法を傾斜地である岩盤11に適用したが、本発明に係る緑化用定着構造及びその施工方法は、かかる土木分野に限定されるものではなく、建築分野においても、屋上緑化や壁面緑化に適用することが可能である。
【0037】
例えば、壁面緑化の場合、建築物の壁面に緑化用定着構造12を吹付け形成し、その上に植生基材15をさらに吹付け形成するようにすることで、上述したとほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0038】
(第2実施形態)
【0039】
次に、第2実施形態について説明する。なお、上述の実施形態と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0040】
図3は、本実施形態に係る緑化用定着板とその上に吹き付けられた植生基材とを示した断面図である。同図でわかるように、本実施形態に係る緑化用定着板12aは、緑化すべき基盤である岩盤11の表面に接触するように設置してある。
【0041】
緑化用定着板12aは、多数の木片13を該木片同士に間隙14が生じるようにセメント含有物質としてのセメントミルクで相互に固結させてなり、該間隙に植物の根を伸張させて木片13に絡みつかせることにより、植物をしっかりと支える定着機能を発揮する。緑化用定着板12aは、工場にて製造した後、現場に適宜搬入するようにすればよい。
【0042】
緑化用定着板12aは、その厚さを10mm以上30mm以下、特に20mm以上30mm以下とするのが望ましい。10mm未満では、強度が不足して搬送時や法面に固定する際の釘打ち作業時に破損するおそれがあり、30mmを越えると、重量が大きくなって作業性が低下するからである。なお、上述した厚さ範囲でも間隙14が断面内に形成されるよう、木片13の大きさを10mm以上30mm以下とするのが望ましい。
【0043】
このような緑化用定着板12aは、施工能率を低下させずしかも法面施工時に作業員が持ち運ぶことができるよう、その大きさを300mm×300mm以上500mm×500mm以下、特に、400mm×400mm以上500mm×500mm以下とするのが望ましい。
【0044】
緑化用定着板12aをこのような条件で製造すると、質量を1〜3kg、曲げ破壊荷重を400N程度以上、曲げ強さを0.7N/mm程度以上にすることが可能となり、上述したように施工能率と作業性の両方を確保することができる。
【0045】
緑化用定着板12aを製造するには、例えば数cmの大きさの木片13とセメントと少量の水とをミキサー内で混合して木片13の表面にセメントミルクを絡ませるようにし、かかる状態で板状物製作用型枠内に投入し、適宜プレスをかけながら硬化乾燥させ、板状に成形すればよい。
【0046】
ここで、セメントミルクが多すぎると、製造された緑化用定着板12a内の間隙14が少なくなり、セメントペーストが少なすぎると、木片13同士を固結させる強度が不足して板状体としての強度が不足するため、セメント及び水の量は、かかる観点を考慮して適宜決定する。
【0047】
かかる緑化用定着板12aは、木片13同士の間隙14に植物の根を伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと植物を自立させる定着作用を有しており、同様の定着作用を有する植生基材15の代替材として機能する。そのため、植生基材15の厚みを従来の例えば半分にし、その分、緑化用定着板12aに代替させるようにすればよい。
【0048】
本実施形態に係る緑化用定着板12aを用いて緑化を図るには、まず、岩盤11に接触するように緑化用定着板12aを配置する。緑化用定着板12aは、ピンやアンカーなどを用いて岩盤11に適宜固定すればよい。
【0049】
次に、植物の種子、肥料、水、チップ材、粘着剤等を攪拌混合した水性スラリーを緑化用定着板12aの上に吹き付けることで該緑化用定着板の上に植生基材15を積層形成する。なお、下地になっている緑化用定着板12aの表面には、多数の木片13が突出することによる凹凸が全面に形成されているので、かかる木片が定着作用を発揮することとなる。そのため、植生基材15を吹き付ける前にラスを別途配置する必要はない。
【0050】
このように緑化用定着板12aを用いて緑化施工を行うと、植生基材15から発芽発根した植物21は、図2で説明した第1実施形態と同様、緑化用定着板12a内に形成されている木片13同士の間隙14にその根22を伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと自立する。
【0051】
以上説明したように、本実施形態に係る緑化用定着板12aによれば、植物21がその根22を緑化用定着板12a内に形成されている木片13同士の間隙14に伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと自立する。そのため、背後に既設の吹付けコンクリートが存在したり、法面の勾配が急な場合であっても、植物21をしっかりと定着させることが可能となり、大型の植物であっても緑化を図ることが可能となる。
【0052】
また、本実施形態に係る緑化用定着板12aによれば、木片13が一定量の水を保水する保水材としても機能するため、植生基材15を薄くしても、一定量の水分を植物に供給することができる。
【0053】
また、本実施形態に係る緑化用定着板12aによれば、従来、植生基材として必要とされた所要厚さを例えば半分にし、その分、緑化用定着板12aで代用することが可能となり、コストの高い植生基材を節約することができるとともに、利用価値のなかった膨大な量の木質廃材を有効利用することが可能となる。
【0054】
本実施形態では、本実施形態に係る緑化用定着板12aを傾斜地である岩盤11に適用したが、本発明に係る緑化用定着板は、かかる土木分野に限定されるものではなく、建築分野においても、屋上緑化や壁面緑化に適用することが可能である。
【0055】
例えば、壁面緑化の場合、建築物の壁面に緑化用定着板12aを固定し、その上に植生基材15を吹付け形成するようにすることで、上述したとほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係る緑化用定着板及び緑化用定着構造並びにその施工方法によれば、植物がその根を緑化用定着構造や緑化用定着板内に形成されている木片同士の間隙に伸張させながら、該木片に絡みつかせることでしっかりと自立する。そのため、背後に既設の吹付けコンクリートが存在したり、法面の勾配が急な場合であっても、植物をしっかりと定着させることが可能となり、大型の植物であっても緑化を図ることが可能となる。
【0057】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る緑化用定着構造12を示した断面図。
【図2】本実施形態に係る緑化用定着構造12の作用を示した断面図。
【図3】第2実施形態に係る緑化用定着板12aを示した断面図。
【符号の説明】
11            岩盤(基盤)
12            緑化用定着構造
12a           緑化用定着板
13            木片
14            間隙
15            植生基材

Claims (3)

  1. 多数の木片を該木片同士に間隙が生じるようにセメント含有物質で相互に固結させてなり、緑化すべき基盤の上に設置されるようになっていることを特徴とする緑化用定着板。
  2. 多数の木片を該木片同士に間隙が生じるように緑化すべき基盤上にてセメント含有物質で相互に固結させて形成したことを特徴とする緑化用定着構造。
  3. セメント含有物質と多数の木片とを含む混練物を緑化すべき基盤の上に吹き付けることで該木片同士の間に間隙が形成された状態にて前記木片を相互に固結することを特徴とする緑化用定着構造の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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