JP2004084262A - 鉄骨耐震コアに依る木造耐震建築 - Google Patents
鉄骨耐震コアに依る木造耐震建築 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004084262A JP2004084262A JP2002246069A JP2002246069A JP2004084262A JP 2004084262 A JP2004084262 A JP 2004084262A JP 2002246069 A JP2002246069 A JP 2002246069A JP 2002246069 A JP2002246069 A JP 2002246069A JP 2004084262 A JP2004084262 A JP 2004084262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- floor
- aseismatic
- wooden
- steel
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】在来木造軸組工法と、鉄骨造の耐震コアとの一体化により、統合的な耐震建築物を提供する。
【解決手段】鉄骨造の耐震コア1,6を、1階重心附近に配置し、鉄筋コンクリート造の地中梁2,3及び土間スラブ4と、一体化し施工する。基礎パッキン9を使用し地中梁の断面欠損を生じさせずに、木造軸組部分を組み上げ施工する。2階床梁7は、耐震コアスラブ1とアンカーボルト8で緊結して、木造床版7,11,12を組み上げ、1階部分の架構を組む。
耐震コアに載る2階柱13は、引き寄せ金物14に依り、耐震コア1,2,4,6と一体化し、2階軸組及び2階小屋組みの架構を組む。
上記内容で、基礎、1階、2階を鉄骨造の耐震コアに依り、一体化した木造耐震建築物となる。
【選択図】 図8
【解決手段】鉄骨造の耐震コア1,6を、1階重心附近に配置し、鉄筋コンクリート造の地中梁2,3及び土間スラブ4と、一体化し施工する。基礎パッキン9を使用し地中梁の断面欠損を生じさせずに、木造軸組部分を組み上げ施工する。2階床梁7は、耐震コアスラブ1とアンカーボルト8で緊結して、木造床版7,11,12を組み上げ、1階部分の架構を組む。
耐震コアに載る2階柱13は、引き寄せ金物14に依り、耐震コア1,2,4,6と一体化し、2階軸組及び2階小屋組みの架構を組む。
上記内容で、基礎、1階、2階を鉄骨造の耐震コアに依り、一体化した木造耐震建築物となる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄骨造の耐震コアを、在来木造軸組工法の建築物の、1階重心附近に配置し、鉄骨造耐震コアの架構と土間スラブを一体化した上に、木造建築物を組み上げ施工するものである。鉄骨造耐震コアのサイズは、建物の平面プランに合わせて、部材サイズや大きさ等決定する。
2階床梁は、鉄骨造の耐震コアとアンカーボルトで緊結することにより鉄骨造の耐震コアの平面剛性が木造床版の平面剛性を高め、鉄骨造の耐震コアに載る2階柱は、引き寄せ金物に依り鉄骨造の耐震コアと一体化し、2階軸組及び2階小屋組みの耐震性を高める。
基礎と鉄骨造の耐震コアの一体化に依る耐震性及び、鉄骨造の耐震コアと木造部分の一体化に依る、統合的な耐震建築物となるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、耐震構造を目的とした、鉄骨造の耐震コアに依る木造軸組工法の建築物はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
既存の木造軸組工法での、耐震性を高めるために、筋違い及び金物を多用するが、部材の断面欠損の著しい部分が生ずる場合があり、金物を多用する意味での耐震効果の限界に近い。ところが混構造である鉄骨造の耐震コアを中心に、基礎と鉄骨造の耐震コアの一体化に依る耐震性及び、鉄骨造の耐震コアと木造部分の一体化に依る、建物全体が統合的な耐震建築物となるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
鉄骨造の耐震コア1を、1階重心附近に配置し、鉄骨鉄筋コンクリート造6及び鉄筋コンクリート造の地中梁2,3及び土間スラブ4と、一体化し施工する。通常は、地中梁1,2,3に床下換気口及び床下通気口を取り付けますが、地中梁の断面欠損が生じ断面性能が落ちる為、基礎パッキン9を使用し地中梁の断面欠損を生じさせずに、基礎の一体化をはかる。その上に木造軸組部分を組み上げ施工する。木造軸組部分の構造的内容は、基本的に木造部分のみで建築基準法の、構造基準を満たすものとする。
2階床梁7は、鉄骨造の耐震コア1とアンカーボルト8で緊結することにより鉄骨造の耐震コア1の平面剛性が木造床版7,11,12の平面剛性を確保し架構を組む。
鉄骨造の耐震コアに載る2階柱13は、引き寄せ金物14に依り、鉄骨造の耐震コア1,2,4,6と一体化し、2階軸組及び2階小屋組みの耐震性を確保し、架構を組む。上記内容で、基礎、1階、2階を鉄骨造の耐震コアに依り一体化した木造耐震建築物。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ).整地し砂利を敷き詰め転圧した地盤に、防湿シートを敷き、土間スラブ4、地中梁2,3、鉄骨造の耐震コアの、鉄骨鉄筋コンクリート造の地中梁6及び、鉄骨造の耐震コア1の、柱脚の配筋をし、型枠を組み上げてコンクリートを打設し、鉄骨造の耐震コア柱のアンカーボルト等も、同時に埋設施工する。
(ロ).コンクリートの硬化後、鉄骨造の耐震コア1をセットし、アンカーボルトを固定する。鉄骨造の耐震コア1の構成は、鉄骨コラム柱1−1.H鋼梁1−2.H鋼地中梁(鉄骨鉄筋コンクリート造)1−3.鉄骨平面ブレース15等により構成されるラーメン構造になる。現場への搬入可能の場合は、工場加工し搬入セットする。鉄骨造の耐震コア1が一体化する事により、サイズ的に搬入不可の場合は、現場で組み立てラーメン構造を確保する。
(ハ).鉄骨造の耐震コアの、鉄骨鉄筋コンクリート造の地中梁6の配筋をし、地中梁2,3と一体にコンクリートを打設する。
(ニ).コンクリートの硬化後、基礎パッキン9の設置をし、木造部分の建て方を行う。木造在来工法の施工方法で土台、1階、2階、小屋組みと組み上げる。
(ホ).2階床梁7は、鉄骨造の耐震コア1のアンカーボルト7で、緊結して固定する。
(へ).鉄骨造の耐震コア1に載る2階柱13を、引き寄せ金物14に依り、鉄骨造の耐震コア1,2,4,6に固定する。
(ト).木造在来工法に伴う筋違い、火打ち土台、火打ち梁、金物等を取り付け耐震架構は、完成する。
【0006】
【発明の効果】
木造の建物が、鉄骨造の耐震コア及び基礎との一体化により、耐震性が建物全体として統合的に、耐震建築物となるものである。在来工法に依る木造建築物と比較し耐震性の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1階平面図である。
【図2】本発明の2階平面図である。
【図3】本発明の断面図1である。
【図4】本発明の断面図2である。
【図5】本発明の基礎伏図である。
【図6】本発明の2階梁伏図である。
【図7】本発明の2階梁伏詳細図である。
【図8】本発明のイメージ図である。
【符号の説明】
1 鉄骨造の耐震コア 2 鉄筋コンクリート造地中梁 3 鉄筋コンクリート造地中梁 4 鉄筋コンクリート土間スラブ 5 布基礎 6 鉄骨鉄筋コンクリート造地中梁 7 2階床梁 8 アンカーボルト 9 基礎パッキン 10 引き寄せ金物 11 2階床根太 12 床用合板 13 2階柱 14 2階引き寄せ金物 15 鉄骨造の耐震コア平面ブレース 1−1 鉄骨コラム柱 1−2 H鋼梁 1−3 H鋼地中梁(鉄骨鉄筋コンクリート造)
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄骨造の耐震コアを、在来木造軸組工法の建築物の、1階重心附近に配置し、鉄骨造耐震コアの架構と土間スラブを一体化した上に、木造建築物を組み上げ施工するものである。鉄骨造耐震コアのサイズは、建物の平面プランに合わせて、部材サイズや大きさ等決定する。
2階床梁は、鉄骨造の耐震コアとアンカーボルトで緊結することにより鉄骨造の耐震コアの平面剛性が木造床版の平面剛性を高め、鉄骨造の耐震コアに載る2階柱は、引き寄せ金物に依り鉄骨造の耐震コアと一体化し、2階軸組及び2階小屋組みの耐震性を高める。
基礎と鉄骨造の耐震コアの一体化に依る耐震性及び、鉄骨造の耐震コアと木造部分の一体化に依る、統合的な耐震建築物となるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、耐震構造を目的とした、鉄骨造の耐震コアに依る木造軸組工法の建築物はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
既存の木造軸組工法での、耐震性を高めるために、筋違い及び金物を多用するが、部材の断面欠損の著しい部分が生ずる場合があり、金物を多用する意味での耐震効果の限界に近い。ところが混構造である鉄骨造の耐震コアを中心に、基礎と鉄骨造の耐震コアの一体化に依る耐震性及び、鉄骨造の耐震コアと木造部分の一体化に依る、建物全体が統合的な耐震建築物となるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
鉄骨造の耐震コア1を、1階重心附近に配置し、鉄骨鉄筋コンクリート造6及び鉄筋コンクリート造の地中梁2,3及び土間スラブ4と、一体化し施工する。通常は、地中梁1,2,3に床下換気口及び床下通気口を取り付けますが、地中梁の断面欠損が生じ断面性能が落ちる為、基礎パッキン9を使用し地中梁の断面欠損を生じさせずに、基礎の一体化をはかる。その上に木造軸組部分を組み上げ施工する。木造軸組部分の構造的内容は、基本的に木造部分のみで建築基準法の、構造基準を満たすものとする。
2階床梁7は、鉄骨造の耐震コア1とアンカーボルト8で緊結することにより鉄骨造の耐震コア1の平面剛性が木造床版7,11,12の平面剛性を確保し架構を組む。
鉄骨造の耐震コアに載る2階柱13は、引き寄せ金物14に依り、鉄骨造の耐震コア1,2,4,6と一体化し、2階軸組及び2階小屋組みの耐震性を確保し、架構を組む。上記内容で、基礎、1階、2階を鉄骨造の耐震コアに依り一体化した木造耐震建築物。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ).整地し砂利を敷き詰め転圧した地盤に、防湿シートを敷き、土間スラブ4、地中梁2,3、鉄骨造の耐震コアの、鉄骨鉄筋コンクリート造の地中梁6及び、鉄骨造の耐震コア1の、柱脚の配筋をし、型枠を組み上げてコンクリートを打設し、鉄骨造の耐震コア柱のアンカーボルト等も、同時に埋設施工する。
(ロ).コンクリートの硬化後、鉄骨造の耐震コア1をセットし、アンカーボルトを固定する。鉄骨造の耐震コア1の構成は、鉄骨コラム柱1−1.H鋼梁1−2.H鋼地中梁(鉄骨鉄筋コンクリート造)1−3.鉄骨平面ブレース15等により構成されるラーメン構造になる。現場への搬入可能の場合は、工場加工し搬入セットする。鉄骨造の耐震コア1が一体化する事により、サイズ的に搬入不可の場合は、現場で組み立てラーメン構造を確保する。
(ハ).鉄骨造の耐震コアの、鉄骨鉄筋コンクリート造の地中梁6の配筋をし、地中梁2,3と一体にコンクリートを打設する。
(ニ).コンクリートの硬化後、基礎パッキン9の設置をし、木造部分の建て方を行う。木造在来工法の施工方法で土台、1階、2階、小屋組みと組み上げる。
(ホ).2階床梁7は、鉄骨造の耐震コア1のアンカーボルト7で、緊結して固定する。
(へ).鉄骨造の耐震コア1に載る2階柱13を、引き寄せ金物14に依り、鉄骨造の耐震コア1,2,4,6に固定する。
(ト).木造在来工法に伴う筋違い、火打ち土台、火打ち梁、金物等を取り付け耐震架構は、完成する。
【0006】
【発明の効果】
木造の建物が、鉄骨造の耐震コア及び基礎との一体化により、耐震性が建物全体として統合的に、耐震建築物となるものである。在来工法に依る木造建築物と比較し耐震性の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1階平面図である。
【図2】本発明の2階平面図である。
【図3】本発明の断面図1である。
【図4】本発明の断面図2である。
【図5】本発明の基礎伏図である。
【図6】本発明の2階梁伏図である。
【図7】本発明の2階梁伏詳細図である。
【図8】本発明のイメージ図である。
【符号の説明】
1 鉄骨造の耐震コア 2 鉄筋コンクリート造地中梁 3 鉄筋コンクリート造地中梁 4 鉄筋コンクリート土間スラブ 5 布基礎 6 鉄骨鉄筋コンクリート造地中梁 7 2階床梁 8 アンカーボルト 9 基礎パッキン 10 引き寄せ金物 11 2階床根太 12 床用合板 13 2階柱 14 2階引き寄せ金物 15 鉄骨造の耐震コア平面ブレース 1−1 鉄骨コラム柱 1−2 H鋼梁 1−3 H鋼地中梁(鉄骨鉄筋コンクリート造)
Claims (1)
- 鉄骨造の耐震コアに依る木造耐震建築
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002246069A JP2004084262A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 鉄骨耐震コアに依る木造耐震建築 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002246069A JP2004084262A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 鉄骨耐震コアに依る木造耐震建築 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004084262A true JP2004084262A (ja) | 2004-03-18 |
Family
ID=32054040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002246069A Pending JP2004084262A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 鉄骨耐震コアに依る木造耐震建築 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004084262A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019210594A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 扶桑機工株式会社 | 木造建築物 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002246069A patent/JP2004084262A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019210594A (ja) * | 2018-06-08 | 2019-12-12 | 扶桑機工株式会社 | 木造建築物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8782993B2 (en) | Structural unit comprising a truss and fibrous cementitious slab building element connected together | |
US8769900B2 (en) | Building construction system | |
KR20180012809A (ko) | 조립식 기둥 및 빔 유형 구조 | |
EP2646632A1 (en) | A multi- storey apartment building and method of constructing such building | |
JP2023514035A (ja) | モジュール型複合作用パネル及びそれを用いた構造システム | |
US4457118A (en) | Integral foundation and floor frame system and method of building construction | |
JP2915897B1 (ja) | 建築物の躯体施工方法 | |
CN108625491B (zh) | 装配式h型钢柱-独立基础-混凝土圈梁l形连接节点 | |
JP2004060310A (ja) | 耐震コアに依る木造耐震建築 | |
JP3641227B2 (ja) | 地下構造躯体の施工法 | |
JP2004084262A (ja) | 鉄骨耐震コアに依る木造耐震建築 | |
JPH11343667A (ja) | 鉄骨コンクリ―ト造地中梁による柱脚固定構造 | |
JP2003105861A (ja) | Hfc柱、hfc梁等を用いた中高層建造物 | |
JP3116767B2 (ja) | 既設建物の免震構造化方法 | |
JPH0925667A (ja) | 建物架構 | |
JP4354381B2 (ja) | 増築工法 | |
KR102452802B1 (ko) | 내진보강용 pc부재를 이용한 기존 건축물의 내진보강방법 | |
JP2995397B2 (ja) | 木製l型擁壁 | |
JPH0235136A (ja) | プレキャスト・プレストレスコンクリート造りの低層住宅及びその工法 | |
JP3102539U (ja) | 木造住宅リホーム耐震強化支保工法 | |
JP3396601B2 (ja) | 既存建物の耐震補強構造 | |
JP2578671B2 (ja) | 柱と梁の構築工法 | |
RU2276708C1 (ru) | Способ возведения в глинистых грунтах плитного фундамента повышенной жесткости | |
JPH0635074Y2 (ja) | 立体駐車場の架構構造 | |
WO2010082812A2 (en) | Fast-track wall system |