JP2004083099A - 蓋体を備えた食品用容器及びかかる容器入り食品並びに蓋体の製造方法 - Google Patents

蓋体を備えた食品用容器及びかかる容器入り食品並びに蓋体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デッドホールド性に優れ、軽量であるとともに、アルミニウムのような金属材を全く使用せず、密封後に金属探知機により容易に金属系異物を探知し得る即席食品用容器を提供する。
【解決手段】内容物を収容する非金属容器本体と、前記非金属容器本体の開口縁部に熱シールされるデッドホールド性を有する蓋体とを具備する食品用容器であって、前記蓋体は、(a) デッドホールド性を付与する熱可塑性樹脂フィルム、(b) 紙シート、及び(c) 熱シール性を有するシーラントフィルムを有する積層シートからなり、前記蓋体には外周縁の一端にタブが形成されており、もって前記タブを持ち上げると前記蓋体は外周縁の他端方向に容易に開封できるとともに、開封によりできたフラップ部はデッドホールド性により実質的にカールしたままであることを特徴とする食品用容器。
【選択図】 図17

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デッドホールド性に優れ、軽量な蓋体を具備し、密封後に金属探知機により容易に金属系異物を探知し得る食品用容器、及びかかる容器入り食品並びに蓋体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のポリエチレンシーラントフィルムと、アルミニウム箔と、紙とを積層してなる蓋体は焼却処理の際に発熱量が大きいという問題があり、環境問題上できるだけ使用しない方向で検討されている。またカップラーメンのような即席食品の場合、食品安全性の観点から、容器内に金属系異物が混入していないかを検査する必要があるが、アルミニウム箔を有する蓋体を熱シールした後では金属探知機による検知が不可能であるので、蓋体を熱シールする前に検査しているのが現状である。また蓋体としてアルミニウム箔を用いた場合には、蓋体が重くなるといった問題もある。
【0003】
これに対して、ポリエチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の熱可塑性樹脂層と紙シート層との積層フィルムからなり、アルミニウム箔を使用しない蓋体が種々提案されているが、デッドホールド性(蓋を剥がした状態で維持できる性質)が不十分であったり、蓋体のガスバリア性が不十分であったりした。塩化ビニル、塩化ビニリデンなどを蓋体に使用した場合にはその燃焼時に塩素を含有するガスが発生することも問題であった。
【0004】
従って本発明の目的は、デッドホールド性に優れ、軽量であるとともに、アルミニウムのような金属材を全く使用しない蓋体を有し、密封後に金属探知機により容易に金属系異物を探知し得る食品用容器、及びかかる容器入り食品並びに蓋体の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、容器本体に蓋体を熱シールしてなる食品用容器において、容器本体及び蓋体のいずれにも金属層を設けず、蓋体にデッドホールド性を付与する層として紙シート層だけでなく、デッドホールド性を付与できる熱可塑性樹脂フィルム層を用いると、蓋体に十分なデッドホールド性を付与できるだけでなく、蓋体を熱シールした後で金属探知機により金属系異物を容易に検知することができ、かつ容器を軽量化できることを発見した。本発明者はまた、デッドホールド性を付与する熱可塑性樹脂フィルムと、紙シートと、熱シール性を有するシーラントフィルムとを有する積層シートを形成し、得られた積層シートを打ち抜き加工することにより蓋体を製造する方法において、熱可塑性樹脂フィルムを弾性伸縮可能な伸度に延伸しながら紙シートに接着することにより積層シートを形成すると、蓋体にデッドホールド性だけでなく、カール性も付与できることを発見した。本発明はかかる発明に基づき完成したものである。
【0006】
すなわち、本発明の食品用容器は、内容物を収容する非金属容器本体と、前記非金属容器本体の開口縁部に熱シールされるデッドホールド性を有する蓋体とを具備し、前記蓋体は、(a) デッドホールド性を付与する熱可塑性樹脂フィルム、(b) 紙シート、及び(c) 熱シール性を有するシーラントフィルムを有する積層シートからなり、前記蓋体には外周縁の一端にタブが形成されており、もって前記タブを持ち上げると前記蓋体は外周縁の他端方向に容易に開封できるとともに、開封によりできたフラップ部はデッドホールド性により実質的にカールしたままであることを特徴とする。
【0007】
熱可塑性樹脂フィルムは、弾性復元力を保持した伸長状態で紙シートに接着されているのが好ましい。これにより蓋体の開封によりできたフラップ部にカール性も付与することができる。
【0008】
デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムはポリブチレンテレフタレートからなるのが好ましい。これにより蓋体に優れたデッドホールド性を与えられるだけでなく、ガスバリア性、耐熱性も与えることができ、さらに用済み後の後処理も容易にできる。
【0009】
蓋体のタブの少なくとも一方の側に引裂始点が形成されているのが好ましい。これによりタブを持ち上げると蓋体は引裂始点から外周縁の他端方向に容易に引き裂かれ、引裂によりできたフラップ部はデッドホールド性により実質的にカールしたままとなる。引裂始点は蓋体の外周縁部に設けられた切り口又はノッチであるのが好ましい。
【0010】
デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムは直線引裂性を有するのが好ましい。直線引裂性を有するデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムとしては、少なくとも一方の面に多数の実質的に平行な線状痕が形成されており、線状痕に沿って実質的に直線的に裂くことができるものが好ましい。線状痕の深さはフィルム厚みの1〜40%であるのが好ましい。線状痕の深さは0.1 〜10μmであり、線状痕の幅は0.1 〜10μmであり、かつ線状痕同士の間隔は10 〜200μmであるのが好ましい。
【0011】
熱可塑性樹脂フィルムの弾性復元力を保持した伸長状態で紙シートに接着する場合、熱可塑性樹脂フィルムの弾性復元力を作用させる方向は、前記線状痕の方向と同じであるのが好ましい。
【0012】
蓋体は外側から順に、熱可塑性樹脂フィルムと、接着層(I)と、紙シートと、接着層(II)と、シーラントフィルムとからなり、熱可塑性樹脂フィルム及び接着層(I)からなる外側層と、接着層(II)及びシーラントフィルムからなる内側層(A)との層厚比が外側層/内側層(A)=100/35 〜100/100であるのが好ましい。
【0013】
蓋体は外側から順に、熱可塑性樹脂フィルムと、接着層(I)と、紙シートと、接着層(II)と、遮光性インク層と、シーラントフィルムとからなり、熱可塑性樹脂フィルム及び接着層(I)からなる外側層と、接着層(II)、遮光性インク層及びシーラントフィルムからなる内側層(B)との層厚比が外側層/内側層(B)=100/35 〜100/100であるのが好ましい。
【0014】
接着層(I)は外側から順に、ホットメルト層と押出ラミネーションされたポリエチレン層(I)とからなり、接着層(II)は押出ラミネーションされたポリエチレン層(II)からなるのが好ましい。
【0015】
本発明の食品用容器は、即席食品又は風味添加剤を収容するための容器として有用である。
【0016】
本発明の蓋体の製造方法は、デッドホールド性を付与する熱可塑性樹脂フィルムと、紙シートと、熱シール性を有するシーラントフィルムとを有する積層シートを形成し、得られた積層シートを打ち抜き加工することにより製造する方法であって、熱可塑性樹脂フィルムを弾性伸縮可能な伸度に延伸しながら紙シートに接着することにより積層シートを形成することを特徴とする。
【0017】
熱可塑性樹脂フィルムとしてポリブチレンテレフタレートフィルムを用いるのが好ましい。熱可塑性樹脂フィルムを1〜3%の伸度に延伸しながら紙シートに接着するのが好ましく、その時の張力は10 〜20 kgf/m幅であるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
[1] 食品用容器の構造
(A) 蓋体
(1) 形状
図1に示すように、本発明の食品用容器は、即席食品のような内容物を収容するように所望の形状を有する非金属容器本体1と、容器本体1の開口縁部(上端フランジ部)11に熱シールされる蓋体2とからなる。図1に示すように、蓋体2はタブ3を有する。タブ3は指で摘んで蓋体2を剥離するのに十分な大きさであれば良い。
【0019】
図2に示すように、蓋体2には引裂始点としてタブ3の一方の側に切り口4を設けてもよく、また図3に示すようにタブ3の両側に一対の切り口4,4を設けてもよい(以下特段の断りがない限り「切り口4」及び「一対の切り口4,4」をまとめて「切り口4」と称する)。これにより蓋体2を容易に開封することができる。引裂始点としての切り口4は、引裂が容易に始まるような形状であれば特に限定されず、例えば図2及び3に示すI字型ノッチとしたり、V字型ノッチにしたりすることができる。一対の切り口4,4を設ける場合、その間隔Dは、内容物の種類に応じて適宜設定することができる。例えばお湯を注ぐカップ麺の場合、容器本体1の開口縁部11の外径を約10 cmとすると、切り口4,4の間隔Dを約4〜5cmとするのが好ましい。なお喫食時に蓋体2を全面開封するために、図4に示すように蓋体2に第二のタブ31をタブ3と反対側の外周縁に一体的に設けても良い。
【0020】
(2) 積層シートの層構成
図5に示すように、蓋体2はデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層21、デッドホールド性付与紙シート層22及びシーラントフィルム層24を有する。また遮光性を付与する場合、図6に示すようにシーラントフィルム層24の外側面に遮光性インク層23を設けるのが好ましい。以下、各層について詳述する。
【0021】
(a) デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層
本発明の蓋体2は、アルミニウム層(アルミニウム箔、アルミニウム蒸着層等)を有する代わりにデッドホールド性付与紙シート層22の少なくとも一方の面(図示の例では紙シート層22の外側面)に、さらにデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層21を設ける必要がある。
【0022】
熱可塑性樹脂フィルム21は、弾性復元力を保持した伸長状態で紙シート22に接着されているのが好ましい。弾性復元力を保持した伸長状態とは、フィルムの延伸を固定する力を解いた時に、フィルムが原型に収縮しようとする力を保持していることを意味する。これにより蓋体2の開封によりにできるフラップ部にカール性も付与できる。本明細書において、カール性とは、蓋体2を剥がした状態で維持できるデッドホールド性とは異なり、蓋体2を表面側に反らすことができる性質を意味する。
【0023】
フィルムを延伸し過ぎると上記のような収縮力を失うので、熱可塑性樹脂フィルムを弾性伸縮可能な伸度に延伸した状態で紙シートに接着する。係る伸度について、外観上はフィルムを延伸した時に皺ができない程度であり、具体的には熱可塑性樹脂フィルムが1〜3%延伸された状態である。熱可塑性樹脂フィルムを1〜3%延伸しながら紙シートと接着するためには、接着時の熱可塑性樹脂フィルムにかける張力を10 〜20 kgf/m幅に調整しながら接着するのが好ましい。
【0024】
弾性復元力を保持した状態に延伸できる伸縮性を有し、かつデッドホールド性を有する熱可塑性樹脂フィルムの材質としては、ポリブチレンテレフタレート(PBT)が好適である。材質がPBTからなるものは、デッドホールド性に非常に優れる。さらにPBTは保香性、ガスバリア性及び耐熱性に優れる。また用済み後に焼却しても有害ガスが発生しないので、後処理も容易である。
【0025】
PBTフィルムは、1,4−ブタンジオールとテレフタル酸とを構成成分とするホモポリマーからなるのが好ましいが、上記伸縮性やデッドホールド性を失わない範囲で、1,4−ブタンジオール以外のジオール成分と、テレフタル酸以外のカンボン酸成分が共重合成分として含まれていてもよい。そのようなジオール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンメタノール等が挙げられる。ジカルボン酸成分としては、例えば、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、コハク酸等が挙げられる。
【0026】
PBTフィルムは無延伸であるのが好ましいが、上記伸縮性を失わない範囲で延伸が施されていてもよい。
【0027】
好ましいPBTフィルムとしては、例えば商品名「トレコン1209X01」(東レ(株))として市販されているホモPBTフィルム[融点:230℃(ASTM D4591)、MI:8.2(250℃、荷重1000g)、比重:1.31(ASTM D792)、引張弾性率:MD 1590 MPa、TD 1600 MPa(ASTM D882)、引張破断強度:MD 90 MPa、TD 80 MPa(ASTM D882)、引張破断伸度:MD 480%、TD 480%(ASTM D882)]を挙げることができる。
【0028】
PBTフィルムを製造する場合、ポリブチレンテレフタレート樹脂を原料とし、2.0 〜3.5のブローアップ比でインフレーション成形することにより10 〜50μmの膜厚を有するフィルムを形成するのが好ましい。
【0029】
デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムの厚さは10 〜50μmであるのが好ましく、10 〜30μmであるのがより好ましい。例えばPBTフィルムの場合、この厚さであれば、十分なデッドホールド性、保香性及びガスバリア性を有するとともに、光沢性及び印刷特性も良好である。
【0030】
蓋体2が図2及び3に示す切り口4を有する場合、デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムは、易引裂方向が一方向に向いたものが好ましい。易引裂方向が一方向に向いたフィルムとは、易引裂性が一方向で極めて高い(直線引裂性を有する)ために、ほぼ直線的に引き裂かれる性質を有するフィルムである。このようなフィルムとして一軸配向又は配向度が異なる二軸配向のPBTフィルムが挙げられる。またデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムに直線引裂性を付与する方法として、特願2002−125045号に記載の方法が好適である。
【0031】
特願2002−125045号は直線的易裂性熱可塑性樹脂フィルムの製造方法を開示しており、図7に示すように多数の微細な突起を有するロール(以下「パターン・ロール」という)8に熱可塑性樹脂フィルム7を摺接させるとともに、フィルム7がパターン・ロール8に摺接する位置においてフィルム7にパターン・ロール8の反対側からノズル9により空気を吹き付けることにより、フィルム7をパターン・ロール8に押しつけ、もってフィルム7に多数の実質的に平行な線状痕を形成するものである。フィルム原反を巻いたリール71から巻き戻されたフィルム7は、ニップロール72を経て、パターン・ロール8に接触する際に線状痕が形成され、得られた直線的易裂性熱可塑性樹脂フィルムはニップロール73、ガイドロール74及び75を経て、巻き取りリール76に巻き取られる。パターン・ロール8のフィルム7の幅方向における位置は固定されている。またパターン・ロール8はフィルム7の幅より長く、フィルム7の幅全体と摺接するようになっている。
【0032】
パターン・ロール8としては、例えば特開2002−059487号に記載のものを用いることができる。これは金属製ロール本体の表面に鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の微粒子を電着法、又は有機系もしくは無機系の結合剤により付着させた構造を有する。金属製ロール本体は、例えば鉄および鉄合金、または表面にニッケルめっき層、クロムめっき層を被覆したもの等から形成される。モース硬度5以上の微粒子としては、例えばタングステンカーバイト等の超硬合金粒子、炭化ケイ素粒子、炭化ホウ素粒子、サファイア粒子、立方晶窒化ホウ素(CBN)粒子、天然又は合成のダイヤモンド微粒子等を挙げることができる。特に硬度、強度等が大きい合成ダイヤモンド微粒子が望ましい。微粒子の粒径は形成する線状痕の深さ又は幅に応じて適宜選択する。微粒子の粒径は10 〜100μmで、粒径のばらつきが5%以下のものが望ましい。微粒子を付着させる程度は、形成する線状痕同士の間隔が所望の程度となるように、適宜選択する。均一な線状痕を得るために、微粒子はロール本体表面に50%以上付着させるのが望ましい。パターン・ロール8の具体例としては、鉄製のロール本体表面に鋭い角部を有する多数の合成ダイヤモンド微粒子が50%以上の面積率でニッケル系の電着層を介して結合・固定されているものが挙げられる。パターン・ロール8の外径は2 〜20 cmであるのが好ましく、3 〜10 cmであるのがより好ましい。
【0033】
パターン・ロール8は、フィルム7の進行速度より遅い周速で、フィルム7の進行方向の逆方向に回転させるのが好ましい。これによりフィルム皺の発生を防止できるとともに、線状痕の形成に伴い発生する削り屑がパターン・ロール8の表面に溜まるのを防止できるので、適切な長さ及び深さの線状痕を形成できる。フィルム7の進行速度は10 〜500 m/分とするのが好ましい。またパターン・ロール8の周速(フィルム7の進行方向と逆方向に回転させる速度)は、1〜50 m/分とするのが好ましい。
【0034】
定位置に固定したパターン・ロール8へのフィルム1の巻き掛け方については、図8に示すフィルム7の巻き込み方向と巻き解き方向とがなす角度θを60 〜170°の範囲となるようにするのが好ましい。これにより線状痕の長さ及び深さが調整し易くなる。角度θは90 〜150°の範囲となるようにするのがより好ましい。角度θを所望の値にするには、パターン・ロール8の高さ位置を変更する等により、パターン・ロール8とニップロール72及び73との位置関係を適宜調整すればよい。またパターン・ロール8へのフィルム7の巻き掛け方及び外径に応じて、ニップロール72及び73によりフィルム7に与える張力とノズル9により与える風圧とを適宜調整し、所望の長さ及び深さの線状痕が得られるようにする。ニップロール72及び73によりフィルムに掛ける張力(幅当りの張力)については、0.01 〜5 kgf/cm幅の範囲となるようにするのが好ましい。
【0035】
また図8に示すようにフード92を有するノズル9を用いてパターン・ロール8を覆う形で圧縮空気を吹き付けると、吹き出し口91から吹き出す圧縮空気が摺接面に到達するまでに拡散しにくいので、摺接面におけるフィルム7とパターン・ロール8の接触力を一層均一にすることができる。ノズル9により吹き付ける圧縮空気流の圧力は、0.05 〜5 kgf/cmであるのが好ましい。これにより摺接面におけるフィルム7とパターン・ロール8の接触力を均一にすることができる。より好ましい圧縮空気流の圧力は0.1 〜2 kgf/cmである。また吹き出し口91から摺接面までの距離は10 〜50 cmであるのが好ましい。圧縮空気は、少なくとも摺接面をカバーする範囲に均一に当たればよい。
【0036】
以上述べた方法により製造される直線的易裂性を有するフィルムにおいて、上記線状痕の深さはフィルム厚みの1〜40 %であるのが好ましい。これによりフィルム強度と良好な直線的易裂性を両立できる。線状痕は、その深さが0.1 〜10μmであるのが好ましく、その幅が0.1 〜10μmであるのが好ましく、線状痕同士の間隔は10 〜200μmであるのが好ましい。
【0037】
以上述べた方法により、デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも一方の面に多数の実質的に平行な線状痕を形成するのが好ましい。これによりデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムは原料フィルムの配向性に関わらず一方向への直線的易裂性を有し、任意の部位から線状痕に沿って直線的に裂くことができる。
【0038】
直線的易裂性を有するデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層21は、その線状痕方向と蓋体2の引裂方向とが一致するように設ける。このように配置したデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層21により、蓋体2は切り口4から実質的に真っ直ぐ引き裂かれ、どの蓋体2でも実質的に同じ大きさの開口部が形成される。上記線状痕を形成したデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムは、その線状痕が貫通していない。そのため例えば線状痕を形成したPBTフィルムを用いれば十分な保香性及びガスバリア性を与えることができる。
【0039】
(b) デッドホールド性付与紙シート層
本発明の蓋体2は、デッドホールド性付与層として紙シートからなる層も有する。デッドホールド性付与紙シート層22の紙の種類は限定されず、合成紙も含む。紙シート層22の厚さは、約60〜110 g/mとするのが好ましく、約75〜90 g/mとするのがより好ましい。紙シートの厚さが約60 g/m未満であると、紙シートの腰が弱すぎて、十分なデッドホールド性を付与することができない。一方、紙シートの厚さを約110 g/m超にしても、コスト高になるだけで、さらなるデッドホールド性の向上は認められない。
【0040】
(c) シーラントフィルム層
容器本体1の上端フランジ部11に熱シールするためのシーラントフィルム24は、ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、アイオノマー樹脂フィルム、ポリスチレンフィルム等により形成することができる。また蓋体2を容器本体1から容易に剥離できるように、シーラントフィルム24はイージーピール性を有するのが好ましい。そのために、シーラントフィルム24は比較的弱い熱接着性を有するのが好ましい。また熱シール用材料として公知のホットメルトも用いることができる。
【0041】
シーラントフィルム24として、例えば紙シート22側のポリエチレンベースフィルムと、容器本体1の上端フランジ部11側の低分子量ポリエチレンフィルムとの積層フィルムを使用することができる。このポリエチレンベースフィルムの厚さは約10〜40μmが好ましく、約20〜30μmがより好ましい。また低分子量ポリエチレンフィルムの厚さは約5〜20μmが好ましく、約7〜15μmがより好ましい。このような積層ポリエチレンフィルムは、例えば760FD(東レ合成フイルム(株)製)として市販されている。またシーラントフィルム24としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)とポリエチレンとの混合物からなるフィルムも使用することができる。この混合物からなるフィルムにおいて、ポリエチレンとしては線状低密度ポリエチレン(LLDPE)が好ましい。この混合物からなるフィルムの厚さも約10〜40μmが好ましく、約20〜30μmがより好ましい。またホットメルト層の厚さは10〜50μmが好ましく、20〜40μmがより好ましい。
【0042】
またシーラントフィルム層24として、特願2002−183197号に開示のものを用いてもよい。特願2002−183197号に開示のシーラントフィルムは、エチレンと炭素数3〜18のα−オレフィンとを共重合して得られ、密度(JIS K6922)が0.870 〜0.910 g/cm、MFR(JIS K6921、190℃、2.16kg荷重)が1〜100 g/10分である直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体及びポリスチレンを含む樹脂組成物からなるものである。これにより容器本体のシール面がポリエチレン又はポリスチレンのいずれであっても、本発明の蓋体を熱シールすることにより密封性と易開封性を両立できるマルチシーラント層を形成することができる。
【0043】
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体として、具体的には、エチレンと1種類の炭素数3〜18のα−オレフィンとを共重合して得られる2元共重合体、及びエチレンと2種類の炭素数3〜18のα−オレフィンとを共重合して得られる3元共重合体が挙げられる。炭素数が3〜18のα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等が挙げられ、単独で用いても2種以上用いてもよい。
【0044】
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体は、密度が0.870 g/cm未満ではブロッキング性が悪く、シーラントフィルム形成時の伸びや破断が起きる可能性があり、フィルムのカット性にも劣る。一方、密度が0.910 g/cmを超えると容器のシール面との接着性に劣る。好ましい密度は0.875 〜0.905 g/cmである。
【0045】
また直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体は、MFRが1 g/10分未満では溶融粘度が高すぎるため押出加工時の延展性が不足し、100 g/10分超だと溶融粘度が低すぎるためネックインが大きく、成形性に劣る。好ましいMFRは2〜80 g/10分である。
【0046】
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体は、公知のチタン系触媒またはメタロセン触媒を用いて重合して製造することができるが、重合触媒としてメタロセン化合物を用いて高圧イオン重合、気相重合又は溶液重合により製造した共重合体を用いるのが好ましい。
【0047】
メタロセン触媒としては、例えば特開昭58−19309号、特開昭59−95292号、特開昭60−35005号、特開昭60−35006号、特開昭60−35007号、特開昭60−35008号、特開昭60−35009号、特開昭61−130314号、特開平3−163088号、ヨーロッパ特許出願公開第420,436号明細書、米国特許第5,055,438号明細書、国際公開公報WO91/04257号明細書等に記載されているメタロセン触媒もしくはメタロセン/アルモキサン触媒、又は例えば国際公開公報WO92/07123号明細書等に開示されているようなメタロセン化合物と、かかるメタロセン化合物と反応して安定なイオンとなる化合物とからなる触媒を挙げることができる。
【0048】
このような直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体の具体例としては、商品名「カーネルKF−360」、「カーネルKF−365」、「カーネルKC−650」(いずれも日本ポリケム(株)製)等が挙げられる。
【0049】
ポリスチレンとしては、いわゆる汎用ポリスチレン樹脂、ゴム変性ポリスチレン樹脂及びこれらの混合物を用いることができる。汎用ポリスチレン樹脂として、通常はスチレンホモポリマーを用いる。またゴム変性ポリスチレン樹脂とは、ブタジエンゴム等のゴム状重合体の存在下にスチレン系モノマーを重合して得られるものである。ポリスチレンの分子構造としては直鎖型又は分岐型のいずれを用いても良い。ポリスチレンは、ジビニルベンゼン等の多官能性ビニルモノマーと共重合するか、又は多官能開始剤、多官能連鎖移動剤等を用いて重合することにより分岐型にすることができる。
【0050】
汎用ポリスチレン樹脂又はゴム変性ポリスチレン樹脂の重合に使用されるスチレン系モノマーとしては、スチレンが一般的であるが、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン等のアルキル置換スチレンも使用できる。ポリスチレンの具体例としては、商品名「PSP−G930」、「HIPS−475D」、「HIPS−HT516」(いずれもエーアンドエムポリスチレン(株)製)等が挙げられる。
【0051】
シーラントフィルムがポリスチレンを含むことにより、上記マルチシーラント層を形成できるだけでなく、引裂性向上効果、ブロッキング防止効果、帯電防止効果等も発現する。
【0052】
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体とポリスチレンとの配合割合は、(直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体):(ポリスチレン)の重量比が50:50 〜90:10であるのが好ましく、75:25 〜85:15であるのがより好ましい。
【0053】
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体とポリスチレンの合計を100重量%として直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体の割合が90重量%を超えると、容器本体のシール面がポリスチレン樹脂である場合に、接着強度が十分でなくなる。一方ポリスチレンの割合が50重量%を超えると、シール面がポリエチレン樹脂層である場合に、接着強度が十分でなくなる。
【0054】
直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体及びポリスチレンを含む樹脂組成物は、接着性、フィルム強度等を調整するために、密度が0.910 〜0.940 g/cm、MFRが1〜50 g/10分のエチレン系樹脂をさらに含むのが好ましい。このようなエチレン系樹脂としては、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度エチレン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。エチレン系樹脂の配合割合は、シーラントフィルムを構成する樹脂組成物全体を100重量%として10 〜30重量%であるのが好ましい。樹脂組成物には、滑剤、アンチブッロキング剤、安定剤、帯電防止剤、着色剤、その他各種添加剤を必要に応じて添加してもよい。
【0055】
以上述べたような直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体及びポリスチレンを含む樹脂組成物からなるシーラントフィルムは、例えば直鎖状エチレン・α−オレフィン共重合体、ポリスチレン及びエチレン系樹脂を溶融しておき、Tダイから押し出す等の方法により成膜することができる。このようにして得られるシーラントフィルムの厚さは約10 〜40μmが好ましく、約20 〜30μmがより好ましい。
【0056】
易開封性(易引裂性)を付与するために、シーラントフィルム24にも上記(a)で述べたような方法により、少なくとも一方の面に多数の実質的に平行な線状痕を形成してもよい。この場合蓋体2の引裂方向とシーラントフィルムの線状痕方向が一致するようにシーラントフィルム層24を設ける。
【0057】
また易開封性(易引裂性)を付与するために、シーラントフィルム24の少なくとも引裂領域に無数の微細孔を設けてもよい。微細孔はシーラントフィルム24を貫通していても貫通していなくても良い。一般に微細孔は0.5 〜100μmの平均開口径を有し、かつ引裂領域での密度は約500個/cm以上であるのが好ましい。微細孔の密度が約500個/cm未満であると、引裂性が不十分である。なお微細孔密度の上限は技術的に可能な限りいくらでも良く、特に制限されない。
【0058】
シーラントフィルム24に微細孔を形成するには、例えば特公平7−90567号や特開2002−059487号に開示の方法を採用する。特公平7−90567号に開示の長尺多孔質シーラントフィルムの製造方法は、鋭い角部を有する多数のモース硬度5以上の微粒子が表面に付着された第一ロール(上記(a)で説明したパターン・ロール8と同様のもの)と、表面が平滑な第二ロールとの間に長尺シーラントフィルムを通過させるとともに、各ロール間を通過する長尺シーラントフィルムへの押圧力を各ロールと接触するフィルム面全体に亘って均一となるように調節することにより、第一ロール表面の多数の微粒子の鋭い角部で長尺シーラントフィルムに50μm以下の径を有する貫通又は未貫通の孔を500個/cm以上の密度で多数形成するものである。
【0059】
(d) 遮光性インク層
本発明の蓋体2はアルミニウム層を有さないので、遮光性が必要な容器に使用する場合、図6に示すように、遮光性インク層23をシーラントフィルム層24の外側面に設けるのが好ましい。この場合、遮光性インク層23をシーラントフィルム24に予め印刷しておけばよい。また遮光性インク層23を予めポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに印刷したインク層形成PETフィルムを作成し、これをシーラントフィルム層24の外側面に設けてもよい(図示せず)。このようなPETフィルムとして、例えば「エンブレットPC」(ユニチカ(株))として市販されている、一軸配向又は配向度が異なる二軸配向のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを用いることができる。また遮光性インク層23を紙シート層22の一方の面(例えば紙シート層22の内側面)に設けることができる(図示せず)。遮光性インクは、例えばカーボンブラックのような黒色又は暗色の顔料又は染料を含むインクであれば、特に限定的ではない。遮光性インク層23の厚さはインク中の黒色顔料又は染料の濃度に依存するが、一般に紫外線及び可視光線を十分に遮断し得る程度であれば良い。
【0060】
(e) 層構成例
図5及び6は蓋体2の好ましい層構成を例示する。図5は、蓋体2の基本構成としてデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層21と、紙シート22と、シーラントフィルム層24とからなる層構成を示す。熱可塑性樹脂フィルム層21と紙シート22との間にはホットメルト層26と押出ラミネーションされたポリエチレン層(I)25とからなる接着層(I)があり、紙シート22とシーラントフィルム層24との間には押出ラミネーションされたポリエチレン層(II)25’からなる接着層(II)がある。図5に示す層構成例の場合、熱可塑性樹脂フィルム21及び接着層(I)(25及び26)からなる外側層と、接着層(II)25’及びシーラントフィルム24からなる内側層(A)との層厚比は、外側層/内側層(A)=100/35 〜100/100であるのが好ましい。これにより、熱可塑性樹脂フィルム21のデッドホールド性を有効に機能させることができる。
【0061】
図6は、良好な遮光性を付与するためにシーラントフィルム層24の外側面に遮光性インク層23を設けた例を示す。図6に示す層構成例の場合、熱可塑性樹脂フィルム21及び接着層(I)(25及び26)からなる外側層と、接着層(II)25’、遮光性インク層23及びシーラントフィルム24からなる内側層(B)との層厚比が外側層/内側層(B)=100/35 〜100/100であるのが好ましい。
【0062】
(3) その他の実施態様
本発明の蓋体2の構成は図示のものに限定されず、その趣旨を変更しない限り種々の変更を加えることができる。例えば特願2001−386268号に記載されているように、(イ) 切り口4の外側に第二のタブを設けたり、(ロ) シーラントフィルム層において切り口4から延びる線4’( 線4’,4’)に沿った帯状領域のみを微多孔化したり、(ハ) 切り口4から延びる線4’( 線4’,4’)に沿ってシーラントフィルムにミシン目を形成したり、(ニ) 切り口4から延びる線4’(線4’,4’)に沿ってシーラントフィルムにレーザ光により線状切れ目を形成したり、(ホ) 切り口4から延びる線4’( 線4’,4’)に沿って折り込み部を形成してもよい(いずれも図示せず)。また特願2002−161680号に記載のようにマーク10として、U字型の一対の切り口10を設けても良い(図示せず)。
【0063】
また蓋体2の構成として特願2002−161680号に記載のものを用いることができる。この蓋体は図9に示すように、第二のタブ31の内側にコの字状切れ目12が設けられており、図10(b)に示すようにタブ部を持ち上げて蓋体をマーク14まで部分的に開封することにより、コの字状切れ目12の延長線に沿ってできた切れ目により複数の湯切り口15ができる。17は第二のタブ部付近で剥離する部分(ハッチング部分)を示し、16は容器本体1の上端フランジ部11に密着したまま残留する帯片部を示す。なお図9及び10において、図1に示す実施例と同じ部材又は部分には同じ参照番号を付してある。
【0064】
図10(a) に詳細に示すように、コの字状切れ目12の両直線部12aを結ぶ連結部12bは蓋体2の外周側で連結している。また一対の直線状切れ目13a,13b及び各コの字状切れ目12の直線部12aの先端はいずれも、蓋体2のシール部2a(容器本体1の上端フランジ部11に熱シールされる部分)内に位置している。一対の直線状切れ目13a,13b及び各コの字状切れ目12の直線部12aの先端はいずれも、蓋体2のシール部2aの中心線2a’に関して外周側であるのが好ましく、外周側からシール部2aの幅dの30〜50%の範囲内であるのがより好ましい。
【0065】
直線的に引き裂かれるようにする観点から、直線状切れ目13a,13b及び各コの字状切れ目12の直線部12aの方向は、蓋体2の易引裂方向と実質的に一致しているのが好ましい。
【0066】
コの字状切れ目12の数は、一対の直線状切れ目13a,13bの間隔、及びコの字状切れ目12の幅等により適宜決められるが、焼きそばの場合には麺の太さ等を考慮して、1〜6個が好ましく、2〜5個がより好ましい。直線状切れ目13a,13bとそれから最も近いコの字状切れ目との間隔d及びコの字状切れ目12同士の間隔dは、3〜10 mmであるのが好ましく、コの字状切れ目12の幅dは3〜10 mmであるのが好ましい。
【0067】
図9及び10に示す蓋体2を有する容器は密封性及び湯切り性が良く、低コストであり、湯を注いだ後湯切りする必要がある焼きそば用の容器として特に有用である。またこの変形例として、図11〜13に示すように、蓋体2を実質的に長方形状とし、第一のタブ部3と第二のタブ部31の位置を適宜設定したものとしてもよい。なお図1に示す実施例と同じ部材又は部分には同じ参照番号を付してある。図12及び13において14a,14aは直線状切れ目13a,13bの延長線を示す。
【0068】
本発明の優れたデッドホールド性を有する蓋体2を備えた食品用容器は、即席食品だけでなく、図14及び15に示すような風味添加剤を収容するための小型の容器としても有用である。なお図14及び15において、図1に示す実施例と同じ部材又は部分には同じ参照番号を付してある。風味添加剤としては、コーヒー・紅茶用のミルク、アイスコーヒー用の砂糖水等が挙げられる。
【0069】
(B) 容器本体
容器本体1は、例えば紙、発泡スチロール等の合成樹脂により形成することができる。紙製容器本体の場合、焼却が容易であるのみならず、焼却時に環境に悪影響を及ぼすガスが発生しないという利点がある。また発泡スチロール製容器本体の場合、保温性に優れているという利点がある。上記[1](A)(3)で述べたように容器本体1の形状は図示のものに限定されず、内容物の種類に応じて種々変更することができる。
【0070】
[2] 蓋体の製造方法
(A) 積層シートの製造方法
例えば図6に示す蓋体2用の積層シートを形成する場合、まず長尺の紙シートの両面にポリエチレンを押出ラミネーションして接着層を形成し、遮光性インク層を印刷したシーラントフィルムを積層するとともに、ホットメルト層を塗布したデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムを反対側に積層し、蓋体2の原反である積層シート20を形成する。
【0071】
熱可塑性樹脂フィルムの紙シートへの積層において、上記[1](A)(2)(a)で述べたように、熱可塑性樹脂フィルムを弾性伸縮可能な伸度に、機械方向に延伸しながら紙シートに接着するのが好ましい。これにより蓋体が開封されてできた開封部分にカール性を付与することができる。弾性伸縮可能な伸度とは、延伸により外観上フィルムに皺ができない程度であり、一般的には1〜3%の伸度である。このような伸度の延伸を行うには、熱可塑性樹脂フィルムに10 〜20 kgf/m幅の張力をかければよい。なお通常、熱可塑性樹脂フィルムを延伸しないで紙シートと接着する場合にかける張力は一般的に5kgf/m幅以下である。
【0072】
熱可塑性樹脂フィルムを上述のように延伸しながら紙シートに接着することにより形成された積層シート20は、熱可塑性樹脂フィルム側に反るように若干カールしているので、シーラントフィルム側を内側にして巻いておき、カールをとる。これにより、打ち抜き加工により得られる蓋体2は見かけ上平坦となるが、蓋体2を容器にヒートシールする時の熱によりカール性が再発現する。よって蓋体2を開封した時にできたフラップ部はカール性を有する。
【0073】
なおシーラントフィルムには予め上記の方法により無数の微細孔を形成しておくのが好ましい。またデッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムに上記の方法により多数の実質的に平行な線状痕を形成する場合は、予め形成しておくのが好ましい。デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムに線状痕を形成した場合は、その線状痕方向が長尺紙シートの長手方向と一致するように配置する。これにより、蓋体2に上記カール性を持たせた場合に、線状痕の方向と、熱可塑性樹脂フィルムの弾性復元力が作用する方向とが同じになる。
【0074】
(B) 蓋体の打ち抜き加工
図16に示すように、積層シート20を打ち抜き加工することにより、一度に複数の蓋体2を製作する。図16は蓋体2に一対の切り口4,4を設ける場合の例を示す。この時、切り口4,4の方向は長尺紙シートの長手方向(デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルムが線状痕を有する場合は、その線状痕方向)と一致するようにする。なお打ち抜き加工は多数枚重ねた積層シートに対して行なってもよい。
【0075】
(C) 容器本体への熱シール
所望の内容物、例えば熱湯を注ぐことにより喫食可能になる乾燥麺、粉末スープ及び具材を非金属容器本体1に収容した後、容器本体1の開口縁部11に蓋体2のシーラントフィルム層24のシール部2aを当接し、熱シールする。イージーピール性を付与するために、熱シール温度は120〜160℃程度であるのが好ましい。
【0076】
[3] 容器入り即席食品及びその喫食手順
図1に示す食品用容器を用いるのが好ましい即席食品として、カップラーメン、カップ焼きそば、粉末シチュー、粉末状又は流動状の味噌汁、粉末状又は流動状のおしる粉等が挙げられる。このうちカップラーメン用に使用した場合を例にとって、以下その喫食手順を説明する。
【0077】
カップラーメンは、乾燥麺(又はフライ麺)30と、粉末スープ又は小袋入り液体スープと、具材(又は小袋入り具材)とを、例えば紙製の有底円筒状の容器本体1に入れ、容器本体1の開口縁部11に蓋体2を熱シールしたものである。
【0078】
図17に示すように、まず蓋体2のタブ部3を持って蓋体2を容器本体1からマーク10まで剥離する。開封によりできたフラップ部はアルミニウム層を有さなくても十分なデッドホールド性を有し、カールしたままに保持される。特に熱可塑性樹脂フィルムの弾性復元力を保持した伸長状態で紙シートに接着してあると、カール性が一層向上する。従って、そのまま熱湯を注ぎ、蓋体2を閉める。この状態(図18)に所定の時間(例えば3分間)保持すると、蓋体2も加熱されて、シーラントフィルム24は容器本体1の上端フランジ部11から容易に剥離するようになる。最後に蓋体2全体を剥離して、容器本体1内のラーメンを喫食する。
【0079】
また特開2001−48220号に記載されている方法を適用し、図19に示すように、タブ部3のほぼ中央に非金属容器本体1の開口縁部11の側に膨らむ湾曲状切れ目32と、湾曲状切れ目32の両端にエッジ切れ防止用の円形の切れ込み32’,32’を設けてもよい。これにより、図20に示すように、開封した蓋体2を元の位置(引き剥がし位置)に戻した後、湾曲状切れ目32を開口縁部11に係止すると、蓋体2は持ち上がらなくなる。このように蓋体2の上に何も置かなくても開口部5を塞ぐことができる。蓋体2と容器本体1とのシールを確保するために、湾曲状切れ目32の内端は開口縁部11の外縁かそれより外側に位置するのが好ましい。上記例では湾曲状切れ目32は円弧状であるが、それ以外に波型状、U字状、コの字状等でもよい。
【0080】
蓋体2が切り口4を有する場合は、図21及び22に示すように蓋体2のタブ3を指で掴んで蓋体2の反対側に引っ張ると、タブ3の一方側又は両側に位置するI字型又はV字型のノッチ状切り口4(切り口4,4)から蓋体2はそれぞれ線4’(線4’,4’)に沿って引き裂かれ、蓋体2に開口部5ができる。引裂によりできたフラップ部6は十分なデッドホールド性を有し、カールしたままに保持される。従って、そのまま熱湯を開口部5に注げば良い。
【0081】
熱湯を注いだ後、フラップ部6を元の位置に戻すと、フラップ部6の片側又は両側の外縁に紙のギザギザの破断部6a(6a,6a)があるので、それが開口部5の紙のギザギザ5a(5a,5a)の破断部と係合し、フラップ部6は持ち上がらなくなる。このように蓋体2が切り口4を有する場合には、フラップ部6の上に何も置かなくても開口部5を塞ぐことができるという便利さがある。なおこの場合開口部5の面積が従来の全面開封式の開口部より小さいのみならず、フラップ部6が開口部5に係止した状態にあるので、容器本体1を誤って転倒させても、熱湯が漏れる量は低減される。
【0082】
また熱湯の代わりに水を容器本体1内に注ぎ、電子レンジにかけることにより内容物(例えば麺30及び具材)を喫食可能にすることもできる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の食品用容器は、蓋体にデッドホールド性を付与する層として紙シート層だけでなく、デッドホールド性を付与できる熱可塑性樹脂フィルム層を用い、蓋体には外周縁の一端にタブが形成されている。そのためタブを持ち上げると蓋体は外周縁の他端方向に容易に開封できるとともに、開封によりできたフラップ部はデッドホールド性により実質的にカールしたままとなり、十分なデッドホールド性を有する。特に熱可塑性樹脂フィルムの弾性復元力を保持した伸長状態で紙シートに接着すると、蓋体の開封によりにできたフラップ部にカール性も付与することができる。
【0084】
本発明の易開封性容器はまた、容器本体及び蓋体のいずれもアルミニウムレスであるため、焼却処理するときの環境への悪影響を回避できるとともに、蓋体を密封後に金属探知機による金属系異物の探知を行うことができる。これにより、即席食品の安全性をいっそう高めることができるのみならず、金属探知機を利用できるので、検査コストを著しく低減することができる。
【0085】
このような特徴を有する本発明の食品用容器は、熱湯を注いで喫食するカップ麺等の即席食品用の容器として好適である。また熱湯を注ぐ代わりに、水を注いで電子レンジに掛けるような即席食品用の容器としても好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による食品用容器を示す斜視図である。
【図2】本発明の別の実施例による蓋体を示す平面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例による蓋体を示す平面図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例による蓋体を示す平面図である。
【図5】本発明の蓋体の基本的層構成を示す断面図である。
【図6】本発明の蓋体の別の層構成を示す断面図である。
【図7】直線的易裂性フィルムを製造するための装置の一例を示す概略側面図である。
【図8】直線的易裂性フィルムを製造するための装置の別の例を示す概略部分側面図である。
【図9】本発明のさらに別の実施例による食品用容器を示す斜視図である。
【図10】図9の蓋体の第二のタブ部付近を示す部分拡大図であり、(a) は第二のタブ部付近の蓋体をめくっていない状態を示し、(b) は第二のタブ部付近の蓋体をめくった状態を示す。
【図11】本発明のさらに別の実施例による食品用容器を示す斜視図である。
【図12】本発明のさらに別の実施例による食品用容器を示す平面図である。
【図13】本発明のさらに別の実施例による食品用容器を示す平面図である。
【図14】本発明のさらに別の実施例による食品用容器を示す斜視図である。
【図15】図14の食品用容器の蓋体が開封された様子を示す斜視図である。
【図16】積層フィルムから複数の蓋体を打ち抜く様子を示す平面図である。
【図17】図1の食品用容器の蓋体が開封された様子を示す斜視図である。
【図18】図1の食品用容器の蓋体が開封後閉じられた様子を示す斜視図である。
【図19】本発明のさらに別の実施例による食品用容器を示す斜視図である。
【図20】図19の食品用容器の蓋体が開封後閉じられた様子を示す斜視図である。
【図21】図2の蓋体が引裂始点から開封された食品用容器を示す斜視図である。
【図22】図3の蓋体が引裂始点から帯状に開封された食品用容器を示す斜視図である。
【参照番号の説明】
1・・・非金属容器本体
11・・・開口縁部(上端フランジ部)
2・・・蓋体
2a・・・シール部
2a’・・・シール部の中心線
3・・・タブ
4・・・引裂始点(切り口)
4’・・・引裂始点の延長線
5・・・開口部
5a,6a・・・紙シート層のギザギザな破断面
6・・・フラップ部
7・・・熱可塑性樹脂フィルム
8・・・パターン・ロール
9・・・ノズル
91・・・吹き出し口
92・・・フード
10・・・マーク
12・・・コの字状切れ目
12a・・・直線部
12b・・・連結部
13a、13b・・・直線状切れ目
14・・・マーク
14a、14a・・・直線状切れ目の延長線
15・・・湯切り口
16・・・帯片部
17・・・第二のタブ部付近で剥離する部分(ハッチング部分)
20・・・積層シート
21・・・デッドホールド性付与熱可塑性樹脂フィルム層
22・・・デッドホールド性付与紙シート層
23・・・遮光性インク層
24・・・シーラントフィルム層
25・・・ポリエチレン層(I)
25’・・・ポリエチレン層(II)
26・・・ホットメルト層
30・・・乾燥麺
31・・・第二のタブ
32・・・湾曲状切れ目
32’・・・エッジ切れ防止用切れ込み
71・・・フィルム原反
72,73・・・ニップロール
74,75・・・ガイドロール
76・・・巻き取りリール

Claims (19)

  1. 内容物を収容する非金属容器本体と、前記非金属容器本体の開口縁部に熱シールされるデッドホールド性を有する蓋体とを具備する食品用容器であって、前記蓋体は、(a) デッドホールド性を付与する熱可塑性樹脂フィルム、(b) 紙シート、及び(c) 熱シール性を有するシーラントフィルムを有する積層シートからなり、前記蓋体には外周縁の一端にタブが形成されており、もって前記タブを持ち上げると前記蓋体は外周縁の他端方向に容易に開封できるとともに、開封によりできたフラップ部はデッドホールド性により実質的にカールしたままであることを特徴とする食品用容器。
  2. 請求項1に記載の食品用容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムは、弾性復元力を保持した伸長状態で前記紙シートに接着されており、もって前記蓋体の開封によりにできたフラップ部にカール性も付与することを特徴とする食品用容器。
  3. 請求項1又は2に記載の食品用容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムはポリブチレンテレフタレートからなることを特徴とする食品用容器。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の食品用容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムは直線引裂性を有することを特徴とする食品用容器。
  5. 請求項4に記載の食品用容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムは、少なくとも一方の面に多数の実質的に平行な線状痕が形成されており、前記線状痕に沿って実質的に直線的に裂くことができることを特徴とする食品用容器。
  6. 請求項5に記載の食品用容器において、前記線状痕の深さはフィルム厚みの1〜40%であることを特徴とする食品用容器。
  7. 請求項5又は6に記載の食品用容器において、前記線状痕の深さは0.1 〜10μmであり、前記線状痕の幅は0.1 〜10μmであり、かつ前記線状痕同士の間隔は10 〜200μmであることを特徴とする食品用容器。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の食品用容器において、前記蓋体の前記タブの少なくとも一方の側に引裂始点が形成されており、もって前記タブを持ち上げると前記蓋体は前記引裂始点から外周縁の他端方向に容易に引き裂かれ、引裂によりできたフラップ部はデッドホールド性により実質的にカールしたままであることを特徴とする食品用容器。
  9. 請求項8に記載の食品用容器において、前記引裂始点は前記蓋体の外周縁部に設けられた切り口又はノッチであることを特徴とする食品用容器。
  10. 請求項5〜9のいずれかに記載の食品用容器において、前記熱可塑性樹脂フィルムの弾性復元力が作用する方向は、前記線状痕の方向と同じであることを特徴とする食品用容器。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載の食品用容器において、前記蓋体は外側から順に、前記熱可塑性樹脂フィルムと、接着層(I)と、前記紙シートと、接着層(II)と、前記シーラントフィルムとからなり、前記熱可塑性樹脂フィルム及び前記接着層(I)からなる外側層と、前記接着層(II)及び前記シーラントフィルムからなる内側層(A)との層厚比が外側層/内側層(A)=100/35 〜100/100であることを特徴とする食品用容器。
  12. 請求項1〜10のいずれかに記載の食品用容器において、前記蓋体は外側から順に、前記熱可塑性樹脂フィルムと、接着層(I)と、前記紙シートと、接着層(II)と、遮光性インク層と、前記シーラントフィルムとからなり、前記熱可塑性樹脂フィルム及び前記接着層(I)からなる外側層と、前記接着層(II)、前記遮光性インク層及び前記シーラントフィルムからなる内側層(B)との層厚比が外側層/内側層(B)=100/35 〜100/100であることを特徴とする食品用容器。
  13. 請求項11又は12に記載の食品用容器において、前記接着層(I)は外側から順に、ホットメルト層と押出ラミネーションされたポリエチレン層(I)とからなり、前記接着層(II)は押出ラミネーションされたポリエチレン層(II)からなることを特徴とする食品用容器。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の食品用容器に収容されたことを特徴とする即席食品。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載の食品用容器に収容されたことを特徴とする風味添加剤。
  16. デッドホールド性を付与する熱可塑性樹脂フィルムと、紙シートと、熱シール性を有するシーラントフィルムとを有する積層シートを形成し、得られた積層シートを打ち抜き加工することにより蓋体を製造する方法であって、前記熱可塑性樹脂フィルムを弾性伸縮可能な伸度に延伸しながら前記紙シートに接着することにより前記積層シートを形成することを特徴とする蓋体の製造方法。
  17. 請求項16に記載の蓋体の製造方法において、前記熱可塑性樹脂フィルムとしてポリブチレンテレフタレートフィルムを用いることを特徴とする蓋体の製造方法。
  18. 請求項16又は17に記載の蓋体の製造方法において、前記熱可塑性樹脂フィルムに10 〜20 kgf/m幅の張力をかけることにより延伸することを特徴とする蓋体の製造方法。
  19. 請求項16〜18のいずれかに記載の蓋体の製造方法において、前記熱可塑性樹脂フィルムを1〜3%の伸度に延伸しながら前記紙シートに接着することを特徴とする蓋体の製造方法。
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