JP2004081708A - 洗浄装置及び食器洗い乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】前回の洗い処理時におけるメニューの種類、即ちすすぎ回数などの情報から、イオン交換槽における硬度成分の不足分を判断し、その洗い処理に先立ってイオン交換槽へ予め通水して硬度成分を補充することで、常に良好な洗浄効果を発揮しうる食器洗い乾燥機を提供すること。
【構成】軟水供給手段による軟水の生成量の異なる複数の食器洗いメニューからの食器洗いメニューを選択するマルチメニュー選択手段と、上記マルチメニュー選択手段により選択されたメニューに関する情報を記憶する選択メニュー記憶手段と、上記選択メニュー記憶手段により記憶された前回の選択メニューに関する情報に応じて、異なる量の水道水を上記軟水生成手段に供給してイオン交換手段で生成される硬度成分を補充する硬度成分補充手段と、を備えてなることを特徴とする食器洗い乾燥機。
【選択図】図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被洗浄物を洗浄する洗浄装置に関し、特に食器の洗浄には硬水を使用し、すすぎには軟水を使用することで洗剤の使用量を減らすことに成功した食器洗い乾燥機に関し、すすぎ回数の異なる複数の洗いメニューを任意に実行できる食器洗い機において、不足する硬度成分の量を自動的に補充して、洗い処理に先立って、常に必要な硬度成分を用意することのできる食器洗い乾燥機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境問題に関する意識が高まるとともに、洗剤排水による環境への負荷が重要視されている。洗剤を投入せずに食器洗い乾燥機で食器の洗浄を行なう場合、澱粉、タンパク質、油脂などの汚れのうち、澱粉汚れは十分な温度と時間を費やせば機械力と熱だけで洗浄可能である。
【0003】
また、油汚れも温度を上げれば食器から分離できるが、洗剤なしでは再付着を生じて、洗い上がりがぬめりを生じたり、ガラス製品が曇りやすくなる。さらに、卵等のタンパク質汚れは、他の汚れと異なり温度が高くなると変性を生じて硬くなってしまうため、洗剤なしでは洗浄困難である。
【0004】
更に、通常の水道水を用いてすすぎを行なうと、水道水中のCaイオン、Mgイオンなどの硬度成分が、炭酸カルシウム等となって食器の表面に白く残り、いわゆるウォータースポットを生じてしまう。特に欧州では水道水の硬度が高いために、ウォータースボットが生じやすい。そこで、欧州ではイオン交換樹脂を用いて水道水を軟水化して給水する食器洗い乾燥機が製品化されている。
【0005】
日本の水道水は欧州と比べて硬度成分の少ない軟水であるが、それでも食器表面に油脂成分等の汚れが少しでも残留していると、硬度成分が結合してしまい曇りを生じやすい。これに対応して、特開2000−300494号公報では、給水経路にイオン交換装置を配設し、洗浄工程および最終すすぎ工程のどちらかー方または両方において、水道水を軟水化させる構造が提案されている。
【0006】
また、イオン交換装置で水道水を軟水化する場合、軟水化の処理の進行に応じてイオン交換樹脂にCaイオンなどが固定され、徐々に軟水化の効果が低下していく。そのため、たとえば特開2001−238845号公報では、さらに軟水化装置の再生手段を設けて最終すすぎ工程前に再生手段で再生させる構造のものが提案されている。
しかしながら、これらの従来提案では、いずれにおいても、水道水を軟水化させて、洗浄およびすすぎを行なうだけで洗浄効果としては限界がある。また後者において、再生時に再生剤によって軟水化装置から脱離した硬度成分を単に排水して捨てているだけであり、硬度成分および塩分中のNaイオンの洗浄処理への効率的使用は行われていない。
【0007】
そこで出願人は、イオン交換樹脂の再生時に、従来は捨てられていたCaイオンなどの硬度成分を硬水による洗浄工程に再利用できるようにした発明を行い、すでに出願した(特願2001−399748)。
図2は上記特願2001−399748に開示されたもので、本発明の背景となる食器洗い乾燥機の概念図である。
【0008】
図2に示すように、この食器洗い乾燥機Aは、キャビネット1と洗浄槽2を備え、洗浄槽2内には、食器類48を収納する食器かご3が前方へスライド可能に収まっている。洗浄槽2の底部には、モータ8の軸に接続されたボンプ7が配設されている。ボンプ7は、たとえば正逆回転式のモータにより駆動される。ポンプケーシングには吸込口が1ケ所と排出口が2ケ所形成されており、吐出口はそれぞれ洗浄吐出管9と排水吐出管1Oに連結されている。両吐出口には切換弁が配設され、一方の吐出口が開く構造となっており、正回転の場合には、吸込管6から吸い込んだ水がポンプインペラの回転によるケーシング内流れの動圧で切換弁が排水吐出口を閉鎖して、水を洗浄吐出管9へと圧送し、逆回転の場合には切換弁が洗浄吐出口を閉鎖して、水を排水吐出管10へと圧送する構造となっている。
【0009】
ポンプ7が正回転することによって洗浄槽内に溜められた洗浄水は、残渣フィルタ5を通過し、吸込管6から洗浄吐出管9を経て、回転ノズル11へと圧送され、回転ノズル11の直上に収納された食器類48に噴射される。
ポンプ7が逆回転すると、洗浄槽2内に溜まった水は、吸込管6から排水吐出管1Oを経て、排水口13から外部へ排出される。
ポンプ7としては、ほかに1個のモータ軸に2室のケーシングを有してそれぞれの室に吸込口と吐出口が形成され、洗浄用と排水用のインペラを配設して、正逆回転により洗浄と排水を切換える方式のものなどが使われる。また、洗浄用ポンプおよびモータと排水用ポンプおよびモータは独立に設けられる場合がある。
【0010】
洗浄槽2の底部付近には、洗浄水を加熱したり、乾燥時には洗浄槽内の空気を加熱乾燥するためのヒータ4が配設されている。また、キャビネット底付近には、洗浄からすすぎを経て乾燥に至る一連のシーケンスを各種センサを用いて実行、制御するための制御回路12が配設されている。
水道接続部14は、水道蛇ロからホースを介して水道水をシステム内に供給させるものであり、この後で、2方向に分枝し、一方は硬水給水弁30を経て、オーバーフロータンク給水管36からオーバーフロータンク37へと給水する。また、一方は、軟水給水弁29を経てイオン交換槽31へと接続されている。
オーバーフロータンク37には堰が2ケ所設けてあり、一方の堰に溜まった水は戻し水タンク39へと、他方は食塩槽43へと流れ出る構造となっている。
【0011】
戻し水タンク39の底部には、戻し水給水管4Oが接続されて、洗浄槽2の一部に形成された戻し水給水口41と連通している。食塩槽43の中には食塩45を収める食塩かご44が収納されており、食塩かご44はどの面からも水を内部へ浸入できるように構成されている。また、食塩かご44は、洗浄槽2の一部に形成された食塩かご投入口46を開いて食塩槽43から食塩45を取出し、或は食塩45を食塩かご44に補充できるよう構成されている。食塩槽43の底には開口があり、食塩槽下方に配設されたイオン交換槽31の上部と塩水給水管47で連通している。
【0012】
イオン交換槽31の上部側面は洗浄槽2に形成された軟水給水口33と連通している。
またイオン交換槽31の下部空間は、軟水給水弁29からの給水経路に連通し、さらにイオン交換槽31の底部には、洗浄槽2の最底部付近と連通する硬水給水管34が接続されている。
【0013】
図2に示す従来の食器洗い乾燥機Aで、通常の洗剤を用いた洗浄を行なう場合は、洗浄槽2の中に食器かご13に設置された食器類48が収められている。運転にあたり、洗剤を投入した後、ドアを閉め、スタートボタンを押すことにより運転が開始される。
まず、給水弁の開動作により水道接続部14から給水管を通って、給水口より洗浄槽2の中に給水され、ヒータ4が浸漬する以上の水位まで溜まっていく。洗浄可能な水位にまで給水が溜まり、図示しない水位センサが水位を検知したら、制御回路12は、給水弁の開動作を停止し、給水を停止させ、以後の一連の動作を自動的に遂行していく。
【0014】
給水停止と同時にモータ8が正回転し、モータ軸に接続されたポンプ7のインペラも回転を開始する。これにより、ボンプは洗浄槽2の底部から吸込管6を介して水を洗浄吐出管9へと圧送する。さらに水は洗浄吐出管9から回転ノズル11へと供給され、ノズル開口部から上部に設置された食器類48へと勢いよく噴射されて、循環を繰返す。
【0015】
このとき、必要に応じてヒータ4への通電が行なわれ、給水が加熱される。これにより回転ノズル11から噴射される洗浄水の機械力と、熱と、洗剤の作用により、汚れが食器から溶解、分離し、食器の洗浄が促進される。
洗浄水が設定温度に到達するか、設定時間が経過すると、洗浄工程を終了し、モータ8を逆回転させて、洗浄槽2内の汚れた洗浄水を排水吐出管10を経て、排水口13から洗浄槽の外部へ排出させる。
次に、給水弁15を開動作させて、新たな水道水の供給を行ない、すすぎ工程へと進む。
【0016】
すすぎ工程では、ポンプ7を正回転させて、回転ノズル11から噴射される水で食器類48をすすいだ後、再びポンプ7を逆回転させて排水する工程を数回繰返して、食器および洗浄槽に残っている汚れや洗剤を排出させてすすぐ。このとき、最終すすぎ工程では、ヒータで加熱して高温の水ですすぐ(温水すすぎ)。
最終すすぎ工程の排水が行なわれて全すすぎ工程が終了すると、図示しない送風ファンが運転開始されて乾燥工程が開始される。乾燥工程では、洗浄槽2内へ外部からの送風が行なわれ、ドア付近に開口した排気口から排気されるとともに、ヒータ4への断続連転が行なわれて、食器類48と洗浄槽2内部の乾燥が行なわれる。任意時間の乾燥運転が終了すると、送風ファンおよびヒータの運転が切れ、全工程が終了する。
【0017】
この食器洗い乾燥機Aは、次に述べるような洗剤を使わないか或は少量しか使わない、改良された洗浄処理が可能である。この場合操作者は、食器類を槽内に収容して洗剤を投入せずにドアを閉めた後、洗浄開始すると、硬水給水弁29が開き、水道水がオーバーフロータンク37へと給水される。
オーバーフロータンク37に給水された水道水は、ここでオーバーフローにより戻し水タンク39と食塩槽43に任意の割合で分配されて供給される。戻し水タンク39に供給された水は戻し水給水口41からの水道水のまま洗浄槽2へ給水され、他方の食塩槽43に供給された水は、食塩かご44の中に浸入していき、内部に蓄えられた食塩45を溶解して塩水となり、底部の塩水給水管47からイオン交換槽31へ供給される。
【0018】
イオン交換槽31の上部空間に給水された塩水は、イオン交換体32の上部から自重により下方へ染み込んでいき、下部空間に滴下する。このときイオン交換体32には予め前回の運転時のすすぎ工程における軟水化により、水道水中に含まれるCaイオン、Mgイオンなどの硬度成分が吸着されており、これらのCaイオンやMgイオンなどが、塩水中のNaイオンとイオン交換する。したがって、イオン交換体32中を通る塩水には、Naイオンとイオン交換されたCaイオンやMgイオンなどの硬度成分が多く溶け込んでいる。
こうして生成された硬水は硬水給水管34を経て、硬水給水口35から洗浄槽2へ流入して溜まっていく。
【0019】
洗浄槽2内の水位が洗浄開始水位に達すると、硬水給水弁3Oが閉じ、ポンプの正回転が始まり、硬度の高い洗浄水による洗浄工程が始まる。洗浄工程の運転方法は、すでに述べたとおりである。
このようにこの食器洗い乾燥機によれば、硬度の高い塩水で洗浄することにより、Caイオン、Mgイオン、Naイオンによる塩溶効果で卵等のタンパク質が容易に溶け、洗剤なしでも良好な洗浄性能が得られる。
【0020】
また、Naイオンが存在するため、低い硬度で汚れを溶解させることが可能である。
さらに洗浄工程終了後のすすぎ工程開始にあたっては、軟水給水弁29が開き、水道水がイオン交換槽31の下部空間に給水される。この給水のうちの一部は、硬水給水管34を通って洗浄槽2内に流入するが、残部はイオン交換体32を通過し、イオン交換槽31の上部空間を経て、軟水給水口33から洗浄槽内に給水される。
【0021】
このとき、前工程である洗浄工程の開始時において、イオン交換体32は塩水によりCaイオンおよびMgイオンが脱離されて、イオン交換体のイオン交換能力(軟水化力)は十分に回復しているため、水道水はイオン交換体を通過する間に硬度成分をイオン交換して軟水化される。こうして、軟水となり、軟水給水口33から洗浄槽2内へ給水され、良好なすすぎ工程が開始される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
上記した本発明の背景にかかる食器洗い乾燥機Aでは、イオン交換槽31に水道水を通して軟水化し、この軟水をすすぎ工程に用いており、さらにこの軟水生成工程でイオン交換体に付着させたCaイオンやMgイオンなどの硬度成分を、洗浄処理に先立ってイオン交換槽31に塩水を流すことでイオン交換体から離脱させると共に洗浄槽2に供給し、これにより得た硬水を用いて洗浄処理を行う。またすすぎの回数を変化させたマルチメニューを実現することもできる。
ところで、上記食器洗い乾燥機Aのように軟水生成時にイオン交換槽31内に吸着された硬度成分を洗浄処理に用いる場合には、洗浄処理に用いる硬度成分Ca等を洗浄処理に先立ってイオン交換体32に予め十分に吸着させておかなければならない。硬度成分の吸着が少ないと、洗浄工程での硬水の硬度成分濃度が低く、十分な洗浄が出来ないからである。
ところがかかる食器洗い乾燥機Aでは、すすぎ処理に用いるための水道水を上記イオン交換槽32に通すことによって硬度成分をイオン交換体に吸着させる手法をとっているので、食器洗い乾燥機が上記のように予洗いや速洗のようにすすぎ回数が少ないメニューを行なうと、実行されたメニューによっては、イオン交換体に十分な硬度成分が吸着されないままに、次回の洗い処理が始まってしまう場合がある。
これでは、得られる硬水の量が十分でないので、硬水洗浄の効果も期待できない。
従って本発明は、ある時の洗い処理時におけるメニューの種類、即ちすすぎ回数などの情報から、イオン交換槽における硬度成分の不足分を判断し、その洗い処理に先立ってイオン交換槽へ予め通水して硬度成分を補充することで、常に良好な洗浄効果を発揮しうる食器洗い乾燥機を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明が採用する手段は、
被洗浄物を収納し、供給される水で洗浄とすすぎを行う洗浄槽と、
上記洗浄槽に供給する水に含まれる硬度成分のイオン交換を行うことで硬水又は軟水を生成し、供給するイオン交換手段と、
上記イオン交換手段により軟水を生成してすすぎを行った回数を記憶する記憶手段と、
上記洗浄またはすすぎを行うために上記イオン交換手段への水の供給を制御するとともに、上記記憶手段に記憶されたすすぎ回数に応じて、上記イオン交換手段における軟水を生成するための水の供給を上記すすぎとは別に行う制御手段とを備えた洗浄装置で構成されている。
さらに、上記目的を達成するために本発明が採用する手段は、
食器を載置するかごを収納する洗浄槽と、
水道水を通過させることによって水道水中の+イオンを吸着し水道水を軟水化する軟水生成手段と、
食塩を水道水に漬けることで塩水を生成する塩水生成手段と、
上記塩水生成手段で生成された塩水を上記イオン交換手段に供給して該イオン交換手段に固定された硬度成分をイオン交換手段から離脱させて硬水を生成し、生成された硬水を上記洗浄層に供給する硬水供給手段と、
上記洗浄層内に供給された硬水或は軟水を上記かご内の食器に噴射するための循環手段と、
洗い終わった食器を高温空気にさらして食器を乾燥させる乾燥手段と、
上記軟水供給手段による軟水の生成量の異なる複数の食器洗いメニューからの食器洗いメニューを選択するマルチメニュー選択手段と、
上記マルチメニュー選択手段により選択された食器洗いメニューを実行するべく、上記給水手段、循環手段及び乾燥手段を制御する制御手段と、
を備えてなる食器洗い乾燥機において、
上記マルチメニュー選択手段により選択されたメニューに関する情報を記憶する選択メニュー記憶手段と、
上記選択メニュー記憶手段により記憶された前回の選択メニューに関する情報に応じて、異なる量の水道水を上記軟水生成手段に供給してイオン交換手段で生成される硬度成分を補充する硬度成分補充手段と、
を備えてなることを特徴とする食器洗い乾燥機として構成されている。
上記硬度成分補充手段による硬度成分の補充は、一連の食器洗いメニューの最初に実行されてもよいし、最後に実行されても良い。
【0024】
また上記マルチメニュー選択手段により選択されたメニューに関する情報の一例として、選択されたメニューごとに決まるすすぎ処理の回数に関する情報、例えばすすぎ回数そのものや所定値からすすぎ回数を差し引いた値、あるいはメニュー名そのものでも良い。
【0025】
【作用】
この食器洗い乾燥機では、選択したメニューに応じて実行されるすすぎの回数が異なるが、すすぎの実行によって硬度成分がイオン交換体に蓄積されるので、前回の洗いにおけるすすぎの回数が少ないメニューでは、硬度成分の蓄積が少なく、そのままでは硬水を用いた洗浄における硬水の濃度が低いので、十分な洗浄効果を得ることが出来ない。
本発明では、前回のメニューでのすすぎ回数が少なく、そのためにイオン交換槽に十分な硬度成分が蓄積されていない場合でも、硬度成分の不足分を洗浄処理の前に補うことができるので、今回の洗浄処理においては、十分な硬水による洗浄の効果を発揮することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
続いて本発明の一実施形態にかかる食器洗い乾燥機Bの構造及び処理方法について図を参照して説明する。
図1に示すように、この食器洗い乾燥機Bは、図2に示した従来の食器洗い乾燥機Aと共通の多くの構成要素を具備している。
例えば本体キャビネット1内に設けられた洗浄槽2には、食器類48を収納する食器かご3が設けられており、上記洗浄槽2の下部には、該洗浄槽2の底に溜まった洗浄水を加熱するヒータ4、食器類48に洗浄水を噴射する回転ノズル11、上記洗浄水を上記回転ノズル11に送り込むポンプ7、該ポンプ7を駆動するモータ8、洗浄槽2内の残渣から水を濾し取る残渣フィルタ5、及び洗浄槽2に軟水を供給するためのイオン交換槽31、該イオン交換槽31内のイオン交換体32からCaイオンなどを離脱させるための食塩水を上記イオン交換槽31に供給する食塩槽43等を具備する点において、図2に示した食器洗い乾燥機Aと共通である。
しかしながらこの食器洗い乾燥機Bにおいては、上記イオン交換槽32及び食塩槽43を用いて硬水を得るための流水経路、その制御手法などにおいて図2に示した従来の食器洗い乾燥機Aとは大きく異なるものである。
【0027】
まず上記流水経路の特徴点について図を参照して説明する。
図1に示すように、水道管に接続された水道接続部14には、3個の給水弁V1,V2,V3が接続されている。
第1の給水弁V1には、呼び水用導水管101が接続され、この呼び水用導水管101は、食器洗い乾燥機Bの最上段に設けられた前記食塩槽43の呼び水給水室102内にその出口101aが突出している。
ここで前記食塩槽43の詳細構造について図3を参照して説明する。
ここに図3(a)は、食塩槽43の正面図、(b)は、その平面図、(c)は、(a)におけるY矢視図であり、また図4は食塩槽43に塩を供給する状態を示す分解斜視図である。
図3及び図4に示すごとく、食塩槽43は、図1には図示されていない開閉自在の外箱103内に収納されており、食塩45を収納する食塩かご44を若干浮かせた状態で保持する食塩室104と、前記呼び水用導水管101の出口部101aが突出する呼び水給水室102と、内部に下向きに開放されたサイフォンキャップ105を具備し、該サイフォンキャップ105内に、導水管106の出口106aを臨ませた導水室107とを具備している。
上記呼び水給水室102、食塩室104及び導水室107は、全て連通している。
【0028】
また食塩槽43の側面には、オーバーフロー開口108が形成されている。上記オーバーフロー開口108の下縁108aのレベルは、食塩水の最高水面レベル109をなし、食塩槽43内に蓄えられる水のレベルは上記オーバーフロー開口108があるために上記最高水面レベル109を超えることはない。
また上記導水管106の出口106a及び前記呼び水導水管101の出口101aは、図3(a)に示すように上記食塩水の最高水面レベル109より上方に僅かながら突出する高さに設定されている。
さらに図3(a)に示すように食塩室104内に収納された食塩かご44の下面44aはフィルターで覆われており、上記食塩水の最高水面レベル109よりも下方にあり、食塩槽43内に溜められた水に上記食塩かご44が浸かるために、上記食塩かご内の食塩は、水の中に融けていく構造となっている。
但し、上記食塩かご44の下面44aは、食塩室104の下面104aよりは高く設定され、下面104aとの間に、空間が形成されているために、食塩槽43内の水が減っていき、その水面レベルが低下していくと、食塩かご44の底面が水面から離れ、それ以上には食塩が溶け出さない構造となっている。これにより、食塩の余分な溶け出しは防止される。
【0029】
また上記サイフォンキャップ105は、前記導水管106の出口106aを空間106bを介して囲む構造となっており、該サイフォンキャップ105の下端105aは、前記食塩水の最高水面レベル109よりも下方に突出し、前記食塩室104の下面104aとの間に僅かな隙間105bが形成されている。
食塩槽43の構造は以上の通りである。
【0030】
前記流水経路に戻ると、前記給水弁V2は先端110aが、洗浄層2に開放された給水管110に接続されている。
また給水弁V3は、給水管111を介して、イオン交換槽31の下端部31aに接続されている。
更に上記イオン交換槽31の下端部31aには、先端112aが洗浄槽2の最深部に開口された軟水給水管112が接続されている。
また上記軟水給水管112の先端112aには、所定値未満の水圧で開弁し、上記所定値以上の水圧では、通水を阻止するボール弁B2が設けられている。
更に、前記食塩槽43の導水室107に差し込まれた前記導水管106の下端部106cは、前記イオン交換槽31の上端部31bに接続されており、上記下端部106c内には、所定値以下の水圧において開弁し、上記所定値を超える水圧のもとでは通水を阻止するボール弁B1が収納されている。
また前記イオン交換槽31の上端部31bには、給水管113が接続され、この給水管113の出口部113aは、上記ボール弁B1の設置位置よりも所定量上方に位置している。
【0031】
次に図1及び図5、図6を参照して、上記食器洗い乾燥機Bの制御について説明する。
図5に示すように食器洗い乾燥機B内に設けられたコンピュータを含む制御手段114の入力部には、図示しない入力インターフェースを介して、洗浄槽2内の洗浄水の量を検出する水量センサ115(低レベル水位を検出する115aと、通常水位を検出する115bからなる)、上記低レベル水位センサ115aと同じ高さに設けられ,洗浄水の水温を検出する水温センサ116、図6に示す操作部132に設けられた電源スイッチ(電源入/切 オートオフスイッチ)117、スタート一時停止スイッチ118、給湯スイッチ125、乾燥時間設定スイッチ121、及び運転プログラムを選択するためのイオンコース選択スイッチ123、イオン+洗剤コース選択スイッチ122、更には、塩セットスイッチ120、図外の扉の開閉を検出する扉開閉検出スイッチ131が接続されている。
又上記制御手段114の出力側には、図外の出力インターフェースを介して、前記給水弁V1、V2、V3、洗浄ポンプ7、超音波振動子100、ヒータ4、ドア閉状態表示ランプ128、食塩かご44内の食塩が無くなったことを表示する塩補充表示ランプ124、選択メニュー表示部126、給湯ランプ129、乾燥用ファン134、進行表示部127がそれぞれ接続されている。
【0032】
ここで前記イオンコース選択スイッチ123或はイオン+洗剤コース選択スイッチ122を一回押すと、上記選択メニュー表示部126の標準メニューを示す「標準」ランプが点灯し、2回押すと速洗メニューが選択されたことを標示する「速洗」ランプが点灯する。さらに3回、4回と押すと、「ナイト」メニュー、「念入り」メニュー、「予洗」メニューがそれぞれ選択されたことを表示する各表示ランプが順次点灯し、各々表示されたメニューにおける洗浄、すすぎなどが操作者に選択されたことが表示される。これらの洗濯されているコース名(イオン、イオン+洗剤)及び「標準」「速洗」「ナイト」…のメニュー名は制御部114に接続された記憶部Mに一時的に記憶される。
その状態でスタート一時停止スイッチ118を押すと、選択された洗浄及びすすぎのメニューが実行され、各処理の現在状態が進行表示部127に順次表示されていく。また乾燥時間設定スイッチ121を一度押すと、乾燥時間が20分に設定され、乾燥時間表示部121aにおける20分の表示が点灯する。また2回押すと60分の表示が点灯し、3回押すと、ドライキープの表示が点灯し、乾燥時間が設定される。
【0033】
更に制御部114には、不揮発性記憶手段150が接続される。この不揮発性記憶手段には、後記する図10のS63のように、前記カウンタnの洗い・乾燥処理終了時の最終的な値及び、実行されたコースとそのメニューのコードが記憶される。例えば、イオンコース及び標準メニューに対応するコードが記憶される。
図1に示した食器洗い乾燥機Bでは、イオン交換槽31に水道水を通して軟水化し、この軟水をすすぎ工程に用いており、さらにこの軟水生成工程でイオン交換体に付着させたCaイオンやMgイオンなどの硬度成分を、洗浄処理に先立ってイオン交換槽31に塩水を流すことでイオン交換体から離脱させると共に洗浄槽2に供給し、これにより得た硬水を用いて洗浄処理を行う点で、従来技術として紹介した食器洗い乾燥機Aと共通する。
更にこれらの食器洗い乾燥機AやBでは、上記選択されたメニューに応じてすすぎの回数やその水温度を変化させている。
【0034】
図12〜図16は、上記イオンコースにおける種々の洗いメニューを示すものである。
図12は、標準洗いのメニューを示している。この場合、図に示すように、超音波を用いた超音波ミスト処理(後述)を行うと共に、すすぎは4回行なわれるが、第1すすぎと第2すすぎは同じ温度(50℃)であるが、第3すすぎは、55℃、第4の最終すすぎ(温水すすぎともいう)は70℃に設定されている。
これに対して、図13に示す念入りメニューでは、すすぎが5回行なわれ、その温度も違っている。
図14の速洗メニューは最低限の洗い処理に制約され、超音波ミスト処理は割愛され、更にすすぎも2回だけに省略され、更に乾燥処理も行われない。
図15はナイトメニューと呼ばれ、処理そのものは標準メニューと同じであるが、ポンプの出力を大幅に減少させ、騒音を押さえた夜間運転モードである。すすぎの処理は標準と同じである。
図16は、予洗いと呼ばれるメニューで、超音波ミスト処理や乾燥処理はなく、更にすすぎも行われない。予備的な洗い処理として使われる。
図17〜図21はイオン+洗剤コースにおける「標準」「念入り」「速洗」「ナイト」「洗剤のみ」の各メニューの処理手順を示すもので、洗剤を使うのに加えて、図12〜図15と較べた場合には、図21の洗剤のみのコース以外は図12〜図15に示したイオンコースと同じ硬水・軟水の生成処理を行うので説明は省略する。
【0035】
次に上記した流水経路における水、湯、或は塩水の流れに付いて、イオンコース選択スイッチ123が1回押されて、イオンコースの「標準」メニューが選択された場合について、図7〜10に記載のフローチャートを参照して説明する。ここにS1、S2、S3…は、処理手順(ステップ)の番号である。ここに図7はそのメインメニュー、図8は、イオンコース標準メニューの準備工程と、霧化工程を示し、図9は、同じく硬水洗浄工程と、すすぎ工程を示すフローチャート、図10は、同じく乾燥工程を示すフローチャートである。
食器洗い乾燥機Bを使用するには、操作者はまず電源入/切 オートオフスイッチ117を押して電源をオンする。
【0036】
続くS1aにおいては、上記図10のS63で設定した前回の洗浄コース及びそのメニューに対応するコードが読み出され、前記操作部132の選択メニュー表示部126に表示される。これでその後操作者が別のメニューを選ばない限り、前回の洗い処理時に選択されたメニューで今回も洗い処理が実行される。
次に例えば、イオンコースの標準メニューを選択するには、図6に示した操作部132に設けられたイオンコース選択スイッチ123を1回押し、標準メニュー表示ランプを点灯させ、次にスタート/一時停止スイッチ118を押す。選択されたメニュー名は、図5の記憶手段Mに記憶される。この場合スタート/一時停止スイッチ118は、イオンコース選択スイッチ123又はイオン+洗剤コース選択スイッチ122が、押されることによって、126で示す選択メニューのいずれかが既に選択されていることを前提としてオンされ、処理を開始する。
従って、図7に示すように電源入/切 オートオフスイッチ117が押されたと判断されると(S1でYES)、続いてスタート/一時停止スイッチ118が押されたか否かが判断される(S2)。
【0037】
上記のようにスタート/一時停止スイッチ118が押されることによってオンとなるためには、イオンコース選択スイッチ123又はイオン+洗剤コース選択スイッチ122が押されて、126で示すいずれかのメニューが選択されていることが前提であるので、制御部114は、イオンコース選択スイッチ123がオンされているか、否かをS3において判断する。
ここで判断がYESであればイオンコースが選択されていると判断されるので、制御部114は、続いてイオンコースのうちで標準、速洗、ナイト、念入り、予洗のうちの、いずれのメニューが洗濯されているかを、記憶部Mからの情報に基づき判断する(S4)と共に、続く硬度成分補充処理(S4a)を実行した後、選択されたメニューを実行する。
S3において、イオンコース選択スイッチ123が押されていないと判断された場合には、当然にイオン+洗剤コース選択スイッチ122が押されていることになるので、S5においてイオン+洗剤コースのうちにおけるいずれのメニューが選択されているかを判断すると共に、続く硬度成分補充処理(S5a)を実行した後、選択されたメニューを実行する。
【0038】
硬度成分補充処理の詳細内容は図11に示されている。
即ち、制御部114は、ここで前記不揮発性記憶部150から、前回処理時の最終的なカウンタnの値を読み出す(S70)。
図8のS10、図9のS43で後記するように、最終的なカウンタnの値は、その実行されたメニューにおけるすすぎの回数を表している。
たとえば、nは最初に5に設定され(S10)、すすぎ1が完了した時点では、S40で1が減じられるので4になっている。つまりすすぎが1回で全ての処理が終了したのであれば、最終的なnの値は4である。このようにすすぎが2回、3回、4回と実行されると、その都度nの値は3,2,1となる。
上記標準メニューの場合、4回のすすぎが行なわれるので、最終的なnの値は、1である。
またちなみに、「念入り」メニューでは図13,図18に示すように、5回のすすぎが行なわれるので、最終的なnは0である。
以下同様に、最終的なnは、ナイトメニューでは1(図15、図20)、すすぎが2回しか行なわれない速洗メニューでは、3となる。
このようにこの食器洗い乾燥機では、選択したメニューに応じて実行されるすすぎの回数が異なるが、すすぎの実行によって硬度成分がイオン交換体に蓄積されるので、前回の洗いにおけるすすぎの回数が少ないメニューでは、硬度成分の蓄積が少なく、そのままでは硬水を用いた洗浄における硬水の濃度が低いので、十分な洗浄効果を得ることが出来ない。
そこで、この実施形態では、次のS71において、今回選択されているメニューが「予洗い」であるか否かを判断する。
予洗いは硬水洗浄そのものを行なわないので、硬度成分の補充を行なわなくても良いので、S71でYESであれば、処理を選択された予洗いメニューの実行に移す。
またS71でNOであれば、処理はS72に進む。
ここでは上記前回の最終的なカウンタ値nが0又は1であるかどうかを判断する。nが0と言うことは前回の処理が念入りであり、すすぎが5回も行なわれたことを示し、nが1であれば、前回の処理が標準或はナイトであり、4回もすすぎが行なわれたことをしめしているので、既に十分な硬度成分がイオン交換槽32に蓄積していることを示しているので、この段階でイオン交換槽32に水道水を供給して硬度成分の補充を行なう必要がないので、選択されたメニューの実行に移る。
【0039】
更にS72においてnが1でも0でもないと判断された場合には、前回選択されて実行されたメニューが速洗であったことを示しており、速洗の場合、2回のすすぎが行なわれたことを示しているので、イオン交換槽32にすすぎ2回分の給水を行なった後、選択されたメニューの実行に移る。
上記S75のいずれの場合にも、イオン交換槽32を出た硬度成分を減じられた軟水は、洗浄槽2を迂回して、排出される。
以上の処理により、前回のメニューでのすすぎ回数が少なく、そのためにイオン交換槽32に十分な硬度成分が蓄積されていない場合でも、硬度成分の不足分を洗浄処理の前に補うことができるので、今回の洗浄処理においては、十分な硬水による洗浄の効果を発揮することができる。
【0040】
上記した硬度成分の補充処理が終わると、選択されたメニューが実行される。以下まずS6で示すように、イオンコースのうちの標準メニューが選択されている場合について、図8以下のフローチャートを用いて説明する。
イオンコースの標準メニューにおいては、まずカウンタnを5に設定する。このカウンタnは、図9に示す洗浄すすぎ工程の回数を設定するものである。カウンタnの値は、選択された処理メニューに応じて異なる数字が設定される。次に制御部114は、水量センサ115からの信号に基づき、洗浄槽2内の洗浄水の量を判断する。
水量センサ115は、水面レベルのもっとも上の通常レベルを検出するためのセンサ115bと、比較的低レベルの水面を検出するセンサ115aとからなっており、両水量センサからの信号に基づいて、制御部114は、洗浄槽2内の水のレベルを判断することができる。
ここに水量レベルが高、即ち、S11においてYESと判断された場合には、排水弁133を所定の時間T1だけ開く(S12)。また水量レベルが高でないと判断された場合には、排水弁133を所定の時間T2(T1>T2)だけ開き排水する(S13)。
【0041】
次に給水弁V2が開かれ、水道水が図1に示す給水管110を通って洗浄槽2内に供給されていく(S16)。
制御部114は、水量センサ115aからの信号を取り込み、水量が低水位レベルに達しているか否かを判断する(S18)。
水量が低水位レベルに達していなければ(S18においてNO)、処理をS16に戻し、給水を続行する。
【0042】
S18において水量が低水位レベルに達していると判断された場合には、給水弁V2を閉じて(S19)、続いてヒータ4がオンされる(S17)。
S20において水温センサ116からの信号に基づき、水温が所定の温度、例えば60℃に達しているか否かを判断する。ここで水温が所定の温度に達していなければ(S20においてNO)、処理をS17に戻す。
S20において水温が所定の温度に達したと判断された場合、即ちS18において水量が低水位レベルに達し、且つその温度が所定温度以上であると判断された場合には、S21において、ヒータ4をオフする。
以上述べたS10からS21の処理によって、次に実施される霧化工程及び洗浄工程の準備が行なわれる。
【0043】
上記準備工程が実行され、水道水が低水位レベルまで給水され、その温度が所定温度以上に達していると、次にS22において洗浄槽2の下部に設けた超音波霧化ユニット100aの超音波振動子100をオンする。
この超音波振動子のオン状態は、所定の値T3秒間維持される。その間に、制御部114は上記低水位の水に超高速の振動が与えられ、洗浄槽2内に微細な水粒、即ち霧が発生し、食器類48の表面を濡らす。この霧状態により、食器表面の濡れが発生すると、食器表面に付着した汚れの分解或は水への溶け込みが促進され、その後の洗浄工程の効率化が著しく促進される。
上記のようにS22において、超音波振動子100により霧化作用が進んでいるうちに、S23において給水弁V1が、所定の僅かな時間だけ開かれ、水道水が呼び水用導水管101を通り、その出口101aから食塩槽43内の呼び水給水室102に供給される。
すでに述べたように呼び水給水室102は、食塩室104と連通しており、呼び水導水管101から供給された水は、食塩室104に供給されるが、その量が多い場合には、呼び水給水室102の側壁に穿たれたオーバーフロー開口108から外部に排出されるので、呼び水導水管101から供給された水は、オーバーフロー開口108の下縁と同一面の最高水面レベル109以上に食塩室104に水が溜まることはない。
こうして食塩室104内に溜まった水によって食塩かご44内の食塩が溶け出す。
【0044】
前記したように食塩かご44はその底面44aが上記した水面109より下に水没しているので食塩の溶け出しは確実に行なわれる。
続いてS24において所定時間放置されることによって、食塩が十分に食塩室104内の水に融け込む。この放置時間は、水温により塩の溶解度が変ることから、前記水温センサ116による検出値に応じて設定される。
その後、給水弁V3が所定の僅かな時間だけ開弁される。図3に示す導水管106の出口106aからサイフォンキャップ105との間の空間106bを通り、既にS23で食塩槽43内に供給されていた水と導水管106内の水とが繋がることになる。ここに給水弁V3の開く時間は僅かであるので、導水管106に供給された水の水圧は低く、導水管106に供給された水は、ボール弁B1を通って前記したように空間106bに供給される。
もちろんこの水量が多い場合には、その一部は給水管113を通って、その出口113aから洗浄槽2内に供給されるが、その量は、既に洗浄槽2内に供給されている水の量と較べて僅かであるので無視し得る。
上記S25における導水管106への僅かな給水が行なわれると、次にS26において、給水弁V3が閉じられる。
【0045】
この時、前記したように食塩室104内の水と、導水管106内の水とは図3に示すサイフォンキャップ105と導水管106との間の空間106bをみたす水によって連通され、サイフォンの状態となっているので、自重によりイオン交換槽31を通って流下しようとする導水管106内の水に引かれて、食塩槽43内の食塩水が導水管106からイオン交換槽31に流れ込む。この時、イオン交換槽31に連通する軟水給水管112の出口部112aに設けられたボール弁B2は、自重により流下する水の水圧が低いので、導通状態となっており、食塩槽43内の食塩水は、前記したように導水管106、イオン交換槽31、軟水給水管112を通って、その出口112aから洗浄槽2内に供給される。
この時イオン交換槽31内のイオン交換体32に固定されているCaイオンや、Mgイオンは、食塩中のNaイオンと置き換えられ、食塩水と共に洗浄槽2内に供給される。
【0046】
このように、本実施形態では、食塩槽43内に水道水が所定時間保持されるので、食塩が水道水中によく溶けて、これによって洗浄槽2内には硬度成分であるCaイオンや、Mgイオンが多量に供給され、洗浄槽2内の水が濃度の高い硬水に生成される。
この間にも超音波振動子100による霧化作用は続いており、食器類の表面に付着した汚れの分解などが進行する。そしてS22における超音波振動子オンから所定のT3秒後にS27で示すように超音波振動子100がオフされる。
以上述べたように、超音波振動子100のオン(S22)からオフ(S27)までが、霧化・硬水供給工程である。但し、必要に応じてS22とS27の超音波振動子による霧化作業を省略することも可能である。霧化処理を省略しても、本発明に特段の影響はない。
【0047】
続いて図9に示す硬水による洗浄工程が開始される。
洗浄工程においては、十分な量の洗浄水が必要であるので、S30において給水弁V2が開かれ、給水が始められる。給水は、上部の水量センサ115bが水面を検知するまで、即ち通常水位になるまで続けられる。
十分な水位が得られると、モータ8の駆動によりポンプ7がオンされ、洗浄槽2内に蓄積された硬水が回転ノズル11から食器類48に噴射され、硬水による洗浄が所定時間行なわれる(S31)。
洗浄が終了すると、排水弁133が開かれ、洗浄槽2内の洗浄水が全部外部に排出される(S32)。
上記S30からS32の処理が硬水洗浄の工程である。
【0048】
次にすすぎ工程が開始される。
すすぎ工程に先立って、カウンタnの値から1が減じられる(S40)。
次にS41において、カウンタnの値が4以上であるか否かが判断される。カウンタnの値は当初S10において5に設定されているので、ここではn=4となっているはずである。従ってS41での判断はYESとなり、S50以下のすすぎ1工程が開始される。
S50においてはまず、給水弁V3が所定時間開かれる。給水弁V3の開かれる時間は、十分に長いので給水管111内の水圧は十分に高く、給水管111と連通する軟水給水管112の出口112aに設けられたボール弁B2は、閉状態となり、出口112aからの水の流出は阻止される。
従って、給水管111を通る水道水は、その全量がイオン交換槽31に供給され、イオン交換体32に沿って上昇する。
この時、イオン交換体32は、前記S25からS26における塩水の流下によりその表面から硬度成分CaイオンやMgイオンが離脱し再生されているので、新たな水道水中のCaイオンや、Mgイオンを取り込み、水道水を軟水化させる。
こうして軟水となった水道水の圧力は前記した様に給水弁V3が長時間に渡って開かれているので十分に高い値に維持されており、導水管106内に流入しようとしても、高い水圧によって閉となっているボール弁B1により導水管106内に入ることが出来ず、その全量が給水管113を通ってその出口113aから洗浄槽2内に供給される。
即ち洗浄槽2内に軟水が供給される。次にS53において通常水位に達していれば、吸水弁V3を閉じる。
上記S50とS53の処理により軟水を供給し、ヒータ4がオンされ(S51)、供給された軟水の温度を上昇せしめる。
【0049】
S51にてヒータをONした後ポンプ7を回転せしめて、所定時間且つS52での水温コントロールをしながら回転ノズル11からの軟水の噴射を行い、軟水による食器類のすすぎを実行する(S55)。
水温がToに達したらヒータは、OFFされ、所定時間内に水温に合わせてヒータのON、OFFが繰り返される。上記軟水によるすすぎと同時に、S56において所定時間超音波振動子100を駆動して、霧を発生させ、食器類からの汚れ除去の効率化を促進することもできる。
上記のようにS50からS56までの処理が第1回目のすすぎ(すすぎ1)の処理であり、すすぎ1の工程が終了すると、処理は再度S40のカウンタnから1を減算する処理に戻る。
【0050】
ここでカウンタnの値は、3となるので、S41の処理においてはNOと判断され、処理はS42に進む。
ここではカウンタnの値が3であるかが判断され、この時カウンタnの値は3であるので、処理はYESとなり、2回目のすすぎ(すすぎ2)に移行する。
すすぎ2は前記の様にすすぎ1と同じであっても、場合によってすすぎの時間や、水温を変化させてもよい。
すすぎ2が終了すると、処理は再度S40に戻り、カウンタnの値から1を減じる。
その後処理はS41に進み、ここでNOとなり、更にS42において、カウンタnは2であるので再度NOとなる。
従って処理はS43のカウンタnが1以上であるかどうかの判断処理に進む。ここではカウンタn=2であるので、判断はYESとなり、すすぎ3が開始される。
すすぎ3もすすぎ2と同様、すすぎ1或は2と同じ処理に設定されていてもよく、これらよりも更にすすぎ時間を長く、或は水温を上昇させたものであっても良い。
すすぎ3が終了すると、処理は再度S40に戻り、カウンタnの値から1が減算される。従ってカウンタnの値は1となる。
従って処理は、S40からS41、S42、S43へと進み、S43において、NOとなるので、温水すすぎが次に実行される。
【0051】
温水すすぎは、標準のすすぎ工程における最終すすぎ工程であって、丁寧なすすぎのために、水温を更に上昇させ、更にすすぎ時間を十分に長く設定する。
上記のようにして温水すすぎが終了すると、処理は図10の乾燥工程に進む。上記したすすぎ1〜温水すすぎまでの各すすぎの回数、すすぎ時間、水温の設定は、「標準」「速洗」「ナイト」「念入り」「予洗い」等のメニューに対応して予めプログラム化されており、これらのデータが選択されたメニューに応じて採用される。
【0052】
上記したように標準メニューでは、4回のすすぎが行なわれるが、すすぎ用の水は、イオン交換槽31を経て得られた軟水が使用される。これはすすぎ回数が多くなるほど、イオン交換槽31には、多くのCaイオンなどの硬度成分が蓄積されていることを意味する。この硬度成分は次回の洗浄処理に使われるが、4回のすすぎによる硬度成分の蓄積があれば、次回の洗浄には十分である。もちろん、念入りメニューのように5回もすすぎが行なわれれば、なお十分である。
しかし、速洗メニューのように2回しかすすぎが行なわれない場合、硬度成分の蓄積は十分とは言えない。
そこで、前記図7におけるS4aやS5aのような硬度成分補充処理が必要となるのである。
【0053】
最後に乾燥工程においては、洗浄槽2中の蒸気成分を排出することが必要であり、図10に示すようにまずヒータ4がオフされると共に、ファン134が例えば40%などの所定の低負荷率で回転駆動され、洗浄槽2内の蒸気成分が排出される(S60)。
続いて本格的な乾燥工程を開始するためにヒータ4がオンされ、ファン134が定格とおりの100%の負荷率で回転駆動され、食器類の乾燥が進められる。この所定時間の乾燥工程が終了すると、ヒータ4を停止させ、ファン134を100%の負荷率で回転させることにより、食器類のクーリングが実行される(S62)。
【0054】
以上の乾燥工程(S60〜S62)が終了することによりイオンコースにおける標準メニューの洗浄、すすぎ、及び乾燥の処理がすべて終了するので、最後に前記した様に、S63においてカウンタnの最終値を不揮発性メモリ150に記憶する。
このnの最終値はすでに述べたように、図11のS70〜S75に示すごとく、硬度成分の補充が必要か、更には何回のすすぎによる補充が必要かの判断に用いられる。
【0055】
【実施例】
上記実施形態では、硬度成分の補充処理を、今回の洗浄処理の直前に行なっているが、場合によってはこのような硬度成分補充処理を前回の乾燥処理などの全ての処理が終了して電源をオフする前に行なっても良い。
その場合には、不揮発性記憶手段は不要であり、最終的なnの値は、図5に示した記憶部Mに記憶しておき、図11の硬度成分補充処理を、図10のS60の後に行なえばよい。
また上の実施形態では、標準メニューと較べてすすぎ回数が少ない分だけ、イオン交換槽に水を補充して、硬度成分の補充を行なっているが、必ずしも、標準と較べて少ないすすぎと同じ分だけの水をイオン交換槽に供給する必要はない場合がある。この場合、例えば、通常の軟水によるすすぎの半分程度でも硬度成分の量としては十分な場合がある。
通常上記のような食器洗い乾燥機用に用いる洗剤は、衣服を洗濯する一般的な洗剤と較べてあわ立ちの少ないもの、例えば、ノニオン系界面活性剤が採用されている。これは泡立ちが大きい洗剤を使うと、上記水流回路を泡が塞いで、水の流れが悪くなるからである。
しかしながら、上記食器洗い乾燥機用洗剤と衣服用洗剤は、外見的に見分けがつきにくいので、操作者によっては間違って衣服用洗剤を食器洗い乾燥機に使う場合がある。このような間違いがあると、食器洗い乾燥機の細かい水路が詰まるので、これを防止するために、従来は、泡の発生を検出すする泡センサを設け、このセンサが大きい泡の発生を検出すると、給排水を繰り返す様にしたものが知られている。しかしこの方法では、完全に泡が取れるのに長時間かかり、そのために何度も給排水するのは無駄が多い。このような問題を解決するために、泡を検知すると噴射力を落とした洗浄を短時間行い、洗浄槽2内に溜まった洗浄水に真水のシャワーを降らせ、泡を消すような処理を施しても良い。もちろん別の簡単な下向きのノズルを設けてもよい。
【0056】
上記実施形態にかかる食器洗い乾燥機では、洗浄槽内2内の水温をサーミスタで検出し、検出温度に応じて水温を一定に保つための前記ヒータ4をオンオフしている。従って、このヒータのオンオフの周期は、概ね水量に比例する。従って、上記ヒータのオンオフの周期を測ることで水量の異常、正常を判断することができる。このような検出方法で、洗浄槽内の水量が異常に少ない場合には、音声や文字による警告を発したり、洗浄やすすぎ処理を中止することもあり得る。また異常に水量が多いと判断された場合には、水を徐々に排水して、その都度ヒータのオンオフ周期を測って、正常に復帰しているかどうかを判断することが望ましい。
【0057】
【発明の効果】
本発明は以上述べたように構成されているので、前回のメニューでのすすぎ回数が少なく、そのためにイオン交換槽に十分な硬度成分が蓄積されていない場合でも、硬度成分の不足分を洗浄処理の前に補うことができるので、今回の洗浄処理においては、十分な硬水による洗浄の効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる食器洗い乾燥機の概念図。
【図2】本発明の背景をなす食器洗い乾燥機の概念図。
【図3】図1に示した食器洗い乾燥機に使用する食塩槽を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その平面図、(c)Y矢視図。
【図4】図1に示した食器洗い乾燥機に使用する食塩槽の使用状態を示す斜視図。
【図5】図1に示した食器洗い乾燥機の制御ブロック図。
【図6】図1に示した食器洗い乾燥機の操作表示部を示す図。
【図7】図1に示した食器洗い乾燥機の制御に関するメインメニューを示すフローチャート。
【図8】イオンコース標準メニューの準備工程と、霧化工程を示すフローチャート。
【図9】同じく硬水洗浄工程と、すすぎ工程を示すフローチャート。
【図10】同じく乾燥工程を示すフローチャート。
【図11】本発明の一実施形態にかかる食器洗い乾燥機の硬度成分補充処理の手順を示すフローチャート。
【図12】図1に示す食器洗い乾燥機のイオンコースにおける標準メニューの概要を示すフローチャート。
【図13】図1に示す食器洗い乾燥機のイオンコースにおける念入りメニューの概要を示すフローチャート。
【図14】図1に示す食器洗い乾燥機のイオンコースにおける速洗メニューの概要を示すフローチャート。
【図15】図1に示す食器洗い乾燥機のイオンコースにおけるナイトメニューの概要を示すフローチャート。
【図16】図1に示す食器洗い乾燥機のイオンコースにおける予洗いメニューの概要を示すフローチャート。
【図17】図1に示す食器洗い乾燥機のイオン+洗剤コースにおける標準メニューの概要を示すフローチャート。
【図18】図1に示す食器洗い乾燥機のイオン+洗剤コースにおける念入りメニューの概要を示すフローチャート。
【図19】図1に示す食器洗い乾燥機のイオン+洗剤コースにおける速洗メニューの概要を示すフローチャート。
【図20】図1に示す食器洗い乾燥機のイオン+洗剤コースにおけるナイトメニューの概要を示すフローチャート。
【図21】図1に示す食器洗い乾燥機のイオン+洗剤コースにおける洗剤のみメニューの概要を示すフローチャート。
【図22】図1に示す食器洗い乾燥機における20分乾燥の手順を示すフローチャート。
【図23】図1に示す食器洗い乾燥機における60分乾燥の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
B 食器洗い乾燥機
2  洗浄槽
4  ヒータ
7 ポンプ
11 回転ノズル
31 イオン交換槽
32 イオン交換体
43 食塩槽
44 食塩かご
48 食器類
100 超音波振動子
101 呼び水用導水管
102 呼び水給水室
104 食塩室
105 サイフォンキャップ
106 導水管
107 導水室
108 オーバーフロー開口
109 最高水面レベル
110 給水管
111 給水管
112 硬水給水管
113 軟水給水管
114 制御部
115 水量センサ
116 水温センサ
118 スタートスイッチ
B1 ボール弁
B2 ボール弁
V1,V2,V3 給水弁

Claims (5)

  1. 被洗浄物を収納し、供給される水で洗浄とすすぎを行う洗浄槽と
    上記洗浄槽に供給する水に含まれる硬度成分のイオン交換を行うことで硬水又は軟水を生成し、供給するイオン交換手段と、
    上記イオン交換手段により軟水を生成してすすぎを行った回数を記憶する記憶手段と、
    上記洗浄またはすすぎを行うために上記イオン交換手段への水の供給を制御するとともに、上記記憶手段に記憶されたすすぎ回数に応じて、上記イオン交換手段における軟水を生成するための水の供給を上記すすぎとは別に行う制御手段とを備えた洗浄装置。
  2. 食器を載置するかごを収納する洗浄槽と、
    水に含まれる硬度成分のイオン交換を行うイオン交換手段と、
    上記イオン交換手段に水道水を通過させることによって水道水中の+イオンを吸着し水道水を軟水化する軟水生成手段と、
    食塩を水道水に漬けることで塩水を生成する塩水生成手段と、
    上記塩水生成手段で生成された塩水を上記イオン交換手段に供給して該イオン交換手段に固定された硬度成分をイオン交換手段から離脱させて硬水を生成し、生成された硬水を上記洗浄層に供給する硬水供給手段と、
    上記洗浄層内に供給された硬水或は軟水を上記かご内の食器に噴射するための循環手段と、
    洗い終わった食器を高温空気にさらして食器を乾燥させる乾燥手段と、
    上記軟水供給手段による軟水の生成量の異なる複数の食器洗いメニューからの食器洗いメニューを選択するマルチメニュー選択手段と、
    上記マルチメニュー選択手段により選択された食器洗いメニューを実行するべく、上記給水手段、循環手段及び乾燥手段を制御する制御手段と、
    を備えてなる食器洗い乾燥機において、
    上記マルチメニュー選択手段により選択されたメニューに関する情報を記憶する選択メニュー記憶手段と、
    上記選択メニュー記憶手段により記憶された前回の選択メニューに関する情報に応じて、異なる量の水道水を上記軟水生成手段に供給してイオン交換手段で生成される硬度成分を補充する硬度成分補充手段と、
    を備えてなることを特徴とする食器洗い乾燥機。
  3. 上記硬度成分補充手段による硬度成分の補充が、一連の食器洗いメニューの最初に実行される請求項2記載の食器洗い乾燥機。
  4. 上記硬度成分補充手段による硬度成分の補充が、一連の食器洗いメニューの最後に実行される請求項2記載の食器洗い乾燥機。
  5. 上記マルチメニュー選択手段により選択されたメニューに関する情報が、選択されたメニューごとに決まるすすぎ処理の回数に関する情報である請求項2〜4のいずれかに記載の食器洗い乾燥機。
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