JP2004081117A - 薬剤揮散装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の薬剤揮散装置は、作動センサを備え、該作動センサの作動信号に応じて、周囲雰囲気中に薬剤を揮散させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、殺虫剤、殺獣剤、忌避剤等の薬剤を揮散させて有害生物を駆除する薬剤揮散装置に関し、特に、作動センサを備えた薬剤揮散装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、作動センサを備えた薬剤揮散装置としては、装置の一部に監視手段を備え、この監視手段が検知可能な監視領域にゴキブリ等の害虫が出現したときに、この害虫に向けて殺虫剤等の薬剤を噴射するエアゾール型のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなエアゾール型の薬剤散布装置は、害虫を検知した際に薬剤は常に薬剤散布装置近傍の一部の限られた領域のみにしか噴射されなかった。このため、害虫を検知したにもかかわらず害虫に薬剤が命中しないことが多く、殺虫効果の点で改善の余地があった。
特に、薬剤散布の対象が蚊、蝿などのように素早く移動する飛翔害虫である場合は、検知してから薬剤を噴射するまでの間に、これら有害生物が、薬剤の噴射領域の外へ移動してしまうことが多い。このため、薬剤が飛翔害虫に命中する確率が低くかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、有害生物を検知し、有害生物に対して効果的に薬剤を散布させることが可能な薬剤揮散装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的は、作動センサを備え、この作動センサの作動信号に応じて、周囲雰囲気中に薬剤を揮散させることを特徴とする薬剤揮散装置によって達成される。
このような構成によれば、害虫などの有害生物の検知に応じて、薬剤が薬剤揮散装置から周囲の雰囲気中に揮散される。このため、薬剤揮散装置は薬剤を広い範囲に行き渡らせることができる。また、薬剤揮散装置は、薬剤を揮散させている間に移動するような蚊、蝿などの飛翔害虫に対しても効果的に薬剤を散布することができる。
【0005】
ここで、有害生物とは、例えば、蚊、蝿、ゴキブリ、ムカデ、ヤスデ等の害虫やネズミ等の害獣である。
作動センサとしては、例えば、音響センサ、振動センサ、超音波センサ、光センサ、温度センサ、音声認識センサ等を単独又は組み合わせたものである。ここで、作動センサは、有害生物の存在を示す事象である害虫の羽音、害獣の足音等の移動音、害虫や害獣の侵入時や移動時における超音波や光の変化、害虫や害獣の体温、害虫や害獣が侵入した場所の温度変化、使用者の音声などに基づいて有害生物を検知することが可能である。
薬剤としては、殺虫剤、殺獣剤、忌避剤、医薬品等の薬剤(薬液)が使用される。薬剤の有効成分としては、例えば、殺虫成分、殺獣成分、忌避成分等である。
【0006】
上記の薬剤揮散装置であって、作動センサは害虫の羽音を検知できるように調整された羽音センサである構成とすれば、羽音に基づいて蚊、蝿等の飛翔害虫を検知することが可能である。
ここで、羽音センサとは、例えば、所定の周波数領域の音を認識可能な音響センサの1種である。
また、このような構成によれば、飛翔害虫が薬剤揮散装置の周囲の所定範囲における雰囲気中からいなくなった場合や飛翔害虫が薬剤によって死滅した場合、羽音が消滅することで作動センサは飛翔害虫の存在を検知し得なくなり、薬剤を揮散させることを止める。このため、上記の薬剤揮散装置によれば、不必要に薬剤が揮散されることを防止することができるため、薬剤を効率良く揮散させることができる。
【0007】
上記の薬剤揮散装置は、作動センサが周波数が100Hzから1000Hzの範囲の羽音を検知することができるように構成されていれば、羽音の周波数が上記範囲である特定の飛翔害虫を選別して検知することが可能である。このとき、薬剤揮散装置は、例えば、羽音の周波数が通常、100Hzから1000Hzの範囲である蚊などの飛翔害虫を作動センサにより検知することができる。
また、上記の薬剤揮散装置はその周囲雰囲気中に薬剤を揮散させるため、蚊などの有害生物が検知してからある程度移動したとしても、薬剤による効果がこの有害生物に十分に及ぶ。つまり、本発明にかかる薬剤揮散装置は有害生物に対して効果的に薬剤を散布させることが可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態において、既に説明した部材等については、図中に同一符号または相当符号を付すことにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0009】
図1は、本発明にかかる薬剤揮散装置の実施形態の一例を示す概略縦断面図である。図2は、薬剤揮散装置のブロック構成図である。
図1に示すように、薬剤揮散装置10は、器体上部12と器体下部13とを組み合わせてなるドーム型の器体11を有している。
器体下部13の底壁部には、薬液容器21を挿入可能な挿入穴13aが設けられている。挿入穴13aの周縁には、器体上部12内へと突出する内側壁13bが立設され、内側壁13bの上端には天板13cが設けられている。天板13cの中央部には開口が設けられており、その開口に薬剤容器21から突出した吸液芯22が挿通されている。天板13cの上面には、発熱体15を支持する支持片13dが設けられている。
【0010】
発熱体15は、貫通孔15aを有するように平面視において環状に形成されたアルミナ磁気等のセラミックスからなる容器内に、半導体(正特性サーミスタ等)やニクロム線等からなる発熱素子(図示せず)を収納して構成されている。発熱体15は、中央に吸液芯22を挿通させ、且つ、隙間を介して吸液芯22の外周を囲う状態で配されている。
【0011】
器体上部12の上壁部には、吸液芯22の真上に、吸液芯22から蒸散された気流を外部に放出するための蒸散孔20が設けられている。また、器体上部12の側壁部の所定箇所(図では薬液容器21の奥側の箇所)には、薬剤容器21内の薬液の残量や、器体11内における薬液容器21の位置を外部から視認するための窓29が設けられている。
【0012】
図1及び図2に示すように、器体11には、スイッチ17と、電源コード14と、電力起動部24とが配設されている。また、スイッチ17を操作することで、電力起動部24がON状態になり、電気が発熱体15に供給され、発熱体15により吸液芯22を加熱できる。
【0013】
器体11内には、発光体16が適宜の位置に固定されている。スイッチ17を操作し(例えば、電気が入る位置として表示された位置にスイッチを移動させると)、電力起動部24がON状態になる。すると、電源コード14を介して発熱体15に電気を供給して薬剤揮散装置10が作動する。このとき、発光体16にも電力が供給される。発光体16からの光は、光透過性材料からなる受光部材18に達し、薬剤揮散装置10の作動・非作動を外部に表示する。
【0014】
本実施形態の薬剤揮散装置10には、作動センサとして、器体上部12に設けられた開口部12aに器体11内側から羽音センサ19が嵌め込まれている。
羽音センサ19は、所定の周波数領域に存在する音を認識可能な音響センサの一種である。本実施形態において、羽音センサ19は、100Hzから1000Hzの範囲である周波数領域の羽音などを検知することが可能である。このとき、羽音センサ19は、所望の周波数領域の羽音を検知できるように、この周波数領域を変更可能に構成されていれば使い勝手がよい。
羽音センサ19は、検知対象とする羽音の周波数を検知しやすいように、すくなくとも一部が器体11の外面側に露呈していることが好ましい。
【0015】
羽音センサ19は、例えば、有害生物の存在を示す事象のうちの1つとして所定の周波数領域である羽音を検知すると、作動信号を出力する。この作動信号は図示しない信号線を介して電力起動部24に送信される。電力起動部24は、この作動信号に基づいてON状態になる。すると、電気が発熱体15に供給され、発熱体15により吸液芯22を加熱できる。
【0016】
本実施形態の薬剤揮散装置10は、使用者がスイッチ17を操作することで、電力起動部24をON状態にして薬剤を揮散させることができる。また、このようなスイッチ17によって電力起動部24を作動可能なことに加えて、羽音センサ19が羽音を検知した際に出力する作動信号に基づいて電力起動部24をON状態にして薬剤を揮散させることもできる。
【0017】
本実施形態の薬剤揮散装置10は、電力起動部24がON状態になった後、一定時間経過後又は羽音センサ19が羽音を検知しなくなった時点で、電力起動部24がOFF状態になるように設定されている。
このため、有害生物を駆除して薬剤揮散装置10の周囲の雰囲気中に有害生物が存在しなくなった後においても薬剤を揮散しつづけたりすることが防止される。従って、薬剤揮散装置10は、無駄のないように効率的に薬剤の揮散を行うことができる。
【0018】
本実施形態の薬剤揮散装置10は、従来のエアゾール型の薬剤散布装置のように特定の箇所にのみ薬剤を噴きつける構成とは異なり、薬剤揮散装置10の存在する雰囲気(室などの空間)中に薬剤を揮散させるものである。このため、雰囲気中で飛び回っている蚊などの飛翔害虫に対してもより一層確実に薬剤を散布することができる。
また、薬剤揮散装置10は周囲雰囲気(室などの空間)中に薬剤を揮散させる構成であることから、作動センサ(羽音センサ)で検知した時点から薬剤が揮散される時点までの間に飛翔害虫が薬剤の散布される領域の外に移動してしまうことを抑制することができる。
【0019】
薬剤揮散装置10において、羽音センサ19を設けることでスイッチ17を設けず、羽音センサによって有害生物の存在を検知して信号を出力させ、電力起動部24をON状態にする構成とすることができる。
【0020】
また、図示しないが、羽音センサ19のON/OFFを切り替える切り替えスイッチを設けてもよい。こうすれば、例えば、薬剤揮散装置10の傍に小鳥などの愛玩動物が存在する環境下においてこの小鳥の鳴き声などを羽音と誤認するおそれがある場合、必要に応じて羽音センサ19をOFF状態にすることができる。このとき、羽音センサ19のON/OFFの状態を示す発光体16及び受光部材19を設けてもよい。
【0021】
作動センサとしては、上記実施形態の羽音センサに限らず、さまざまなものを用いることができる。作動センサとしては、例えば、音響センサ、振動センサ、超音波センサ、光センサ、温度センサ、音声認識センサを単独又はそれらを組み合わせることで使用することにより、有害生物の存在を示す事象を検知することができる。
例えば、作動センサとして音響センサ、振動センサを用いる場合、有害生物の足音などの移動音を感知して作動し、一定時間経過時又は音や振動を検知しなくなった時点で薬剤の揮散を停止する薬剤揮散装置とすることができる。
例えば、作動センサとして超音波センサを用いる場合、薬剤揮散装置は、超音波を発射し、超音波センサで有害生物が出現したときの反射波の時間的変化を捉えるようにしてもよい。
例えば、作動センサとして光センサを用いる場合、薬剤揮散装置は、周囲の所定範囲内における光量の時間的変位を測定することで有害生物の存在を検出するものとしてもよい。
例えば、作動センサとして温度センサを用いる場合、薬剤揮散装置は、害虫や害獣の体温、これらの有害生物が侵入する場所の温度変化を検知して電力起動部が作動し、一定時間経過時又は温度変化を検知しなくなったときに停止する構成とすることができる。
例えば、作動センサとして音声認識センサを用いる場合、使用者の声を認識して電力起動部が作動し、一定時間経過時又は使用者の音声を認識して停止する構成とすることができる。また、音声認識センサとしては、有害生物の鳴き声など動作時に発する音を認識する構成とすることができる。
既に述べたように、音響センサ、振動センサ、超音波センサ、光センサ、温度センサ、音声認識センサを組み合わせて使用することで、有害生物をより一層高い精度で検知可能な薬剤揮散装置を提供することができる。例えば、音響センサ又は振動センサうちの一方又は両方に、温度センサ及び/又は音声認識センサを備えた薬剤揮散装置とすることができる。
【0022】
本発明にかかる薬剤揮散装置の構造は、上記実施形態の構造のものに限られず、薬剤を揮散させる機構を備えたものであれば適用させることが可能である。
図3(a)、(b)は本発明にかかる薬剤揮散装置の第2の実施形態を示している。
図3(a)、(b)において、薬剤揮散装置30は、薬剤(薬液)Mを収容した薬剤保持体34を傾斜させた状態で発熱体35により加熱することで薬剤を蒸散させることで揮散させる、いわゆる加熱蒸散型の薬剤揮散装置である。
【0023】
図3(a)、(b)に示すように、薬剤揮散装置30は、器体31と器体31に対して開閉可能な蓋体32を備えている。蓋体32は、開いた状態で内側(器体31側)に薬剤保持体34を保持可能な蓋体32を備え、閉じた状態で水平方向に対して傾斜した表面32aを有している。蓋体32の表面32aには複数の蒸散開口33が設けられている。器体31の内部には、蓋体32を閉じた状態で薬剤保持体34に接触するように発熱体35が設けられている。
【0024】
器体31には、電源供給用のプラグ36が設けられている。プラグ36が図示しないコンセントに挿し込まれると、電力が器体内部の電力起動部38に電気が供給される。
【0025】
器体31の下部には、作動センサ37が設けられている。作動センサ37は有害生物の検知に基づいて作動信号を出力する。この作動信号は電力起動部38に伝送される。電力起動部38は、作動信号に基づいてプラグ36から供給された電気を発熱体35へ供給するように構成されている。発熱体35が加熱されると、この発熱体35によって薬剤保持体34が外部から加熱される。そして、薬剤保持体34内に収容された薬剤Mが、複数の蒸散開口33を介して薬剤揮散装置30の周囲雰囲気中に揮散される。
【0026】
本実施形態の薬剤揮散装置は、作動センサ37を備え、この作動センサが37が有害生物の存在を示す事象を検知した際に作動信号を出力し、この作動信号に応じて薬剤を周囲雰囲気中に揮散させる構成を有している。
このような構成によれば、使用者がスイッチを操作することなく、有害生物を検知する際に自動的に薬剤の揮散を開始することができる。
また、薬剤が周囲雰囲気中に揮散されるため、上述のように、蚊などの有害生物に対して薬剤の散布が効果的である。
【0027】
図4は本発明にかかる薬剤揮散装置の第3の実施形態を示している。
図4において、薬剤揮散装置40は、ファン42を内蔵した器体41と、薬剤保持体50とを有している。
薬剤保持体50は、略四角形枠状の枠体51と、枠体51の内側に設けられたハニカム状の薬剤保持部52とを有している。薬剤保持体50にはインジケータ55が一体的に設けられている。すなわち、枠体51の一部51aが四角形枠から外周側に突出されて、インジケータ55のハウジングとなっている。枠体51及びハウジング51aは、透明樹脂等の透明部材からなっている。ハウジング51a内には、昇華性物質からなる円盤状の計時手段54が収納されている。透明なハウジング51aを透して外部から計時手段54を目視できる。ハウジング51aの一方側(送風方向に見て上流側。図では下側)の面には、通気開口53が設けられている。
【0028】
器体41に内蔵されたファン42は、複数の翼を有しており、同様に器体41に内蔵されたモータ(図示せず)とともに、いわゆる軸流送風機構を構成している。器体41の電源保持部41aにセットされた電源からモータに電源が供給される。ここでは電源保持部41aが単1電池収納型になっている。モータが駆動されると、押し出し式のファン42による気流が発生し、器体41の後面(図では下面)及び側面に設けられた吸気口41bから外気が吸引され、その外気が薬剤保持体50に当てられる。
電源保持部としては複数種類の電池を収納可能なものを採用してもよい。
【0029】
器体41には、薬剤保持体50を器体41内にセットするための取付開口43が設けられている。取付開口43を介して薬剤保持体50を器体41内にセットすると、薬剤保持部52がファン42の送風方向下流側に隣接配置される。また、器体41内に備えられた長方形板状の弁機構45によって、インジケータ55の通気開口53が塞がれる。弁機構45における、通気開口53を塞ぐ部分(ここでは弁機構45の中央部分)は、通気開口53を確実に塞げるような高い弾性を有する弾性部45aとされている。
【0030】
器体41内に薬剤保持体50をセットした後、複数のスリット状の蒸散開口44aが設けられた蓋体44によって取付開口43を閉じることで、害虫防除装置40の使用準備が完了する。
器体41には、ファン42を回転・停止させるとともに弁機構45を開閉移動させるスイッチ46が設けられている。このスイッチ46は、図4に示す状態においてファン42を停止させ、弁機構45によってインジケータ55の通気開口53を塞ぐものである。図中矢印Aで示すように、スイッチ46を器体41の前面に沿った方向、かつ弁機構45に向かう方向へスライドさせることで、ファン42を回転させるとともに、弁機構45を開くことができる。
【0031】
弁機構45は、スイッチ46を矢印Aの方向にスライドさせることで、図示しない係合突起などによって弁機構45の一辺を回転中心として回転移動され、傾斜した状態となる。つまり、弁機構45はスイッチの動きと連動しており、ファンからの気流の一部を計時手段にほぼ一定の風として当てることで、通気開口43が開かれた際の計時手段をとりまく環境を常にほぼ一定にする。
【0032】
本実施形態において、器体41の上面には作動センサ47が設けられている。作動センサ47は有害生物の検知に基づいて作動信号を出力する。この作動信号は電力起動部48に伝送される。電力起動部48は、作動信号に基づいて電源保持部41aの電源をモータへ供給して回転させるように構成されている。そして、ファン42から発生した気流によって薬剤保持体50に収容された薬剤が、蒸散開口44aを介して薬剤揮散装置40の周囲雰囲気中に揮散される。
【0033】
本実施形態の薬剤揮散装置は、作動センサ47を備え、この作動センサが47が有害生物の存在を示す事象を検知した際に作動信号を出力し、この作動信号に応じて薬剤を周囲雰囲気中に揮散させる構成を有している。
このような構成によれば、使用者がスイッチを操作することなく、有害生物を検知する際に自動的に薬剤の揮散を開始することができる。
また、薬剤が周囲雰囲気中に揮散されるため、上記実施形態と同様に、蚊などの有害生物に対して薬剤の散布が効果的である。
【0034】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、薬剤揮散装置は薬剤を周囲雰囲気中において短時間で有効気中濃度に到達させる手段を有していることが好ましい。このような手段としては、例えば、予め高濃度の有効成分を薬剤中に含有させる手段が好ましい。また、加熱蒸散式の薬剤揮散装置においては、被加熱面積を大きくする手段や高温加熱する手段を備えていることが好ましい。さらに、ファン式の薬剤揮散装置においては、ファンからの風を受ける面積を大きくする手段やファンの風量を増加する手段を備えていることが好ましい。
上記のように、薬剤を短時間で周囲雰囲気中において有効気中濃度に到達させる手段としては、揮散開始時から周囲雰囲気中に揮散する薬剤の量が一定のまま揮散されていてもよいし、時間とともに周囲雰囲気中に揮散する薬剤の量が変化するものであってもよい。例えば、揮散開始時から一定の濃度の薬剤を揮散する薬剤揮散装置とする一方で、揮散開始時から時間経過ととに薬剤の濃度を変えつつ揮散する薬剤揮散装置としてもよい。
例えば、第1の実施形態または第3の実施形態の構成を有する薬剤揮散装置であって、スイッチを設けず、作動センサによってのみ薬剤の揮散を制御する構成としてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、有害生物を検知し、有害生物に対して効果的に薬剤を散布させることが可能な薬剤揮散装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる薬剤蒸散装置の第1の実施形態を示す全体断面図である。
【図2】本発明にかかる薬剤蒸散装置のブロック図である。
【図3】(a)本発明にかかる薬剤蒸散装置の他の実施形態を示す全体斜視図である。
(b)図3(a)に示す薬剤蒸散装置の全体斜視図である。
【図4】本発明にかかる薬剤蒸散装置の第3の実施形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10、30、40 薬剤揮散装置
11 器体
14 電源コード
15、35 発熱体
16 発光体
17、46 スイッチ
18 受光部材
19、37、47 作動センサ
24、38、48 電力起動部
42 ファン
Claims (3)
- 作動センサを備え、該作動センサの作動信号に応じて、周囲雰囲気中に薬剤を揮散させることを特徴とする薬剤揮散装置。
- 前記作動センサは、羽音を検知できるように構成された羽音センサであることを特徴とする請求項1に記載の薬剤揮散措置。
- 前記作動センサは、周波数が100Hzから1000Hzの範囲の前記羽音を検知することができるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の薬剤揮散装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002247371A JP2004081117A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 薬剤揮散装置 |
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Country | Link |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008220238A (ja) * | 2007-03-12 | 2008-09-25 | Yamaguchi Univ | 貝類の食害の検知方法及びモニタリングシステム |
JP2012103751A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | Toshiba Tec Corp | 電気機器 |
JP2013094111A (ja) * | 2011-10-31 | 2013-05-20 | Hosiden Corp | 蚊駆除器 |
CN111027379A (zh) * | 2019-11-05 | 2020-04-17 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种驱蚊方法、装置、设备及计算机可读存储介质 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002247371A patent/JP2004081117A/ja active Pending
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