JP2004081080A - 釣竿 - Google Patents

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Toyoaki Takimoto
滝元 豊明
Masashi Yamamoto
山本 誠志
Masaru Akiba
秋葉 勝
Yoshinori Nakahata
中畑 美徳
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Abstract

【課題】竿杆の肉盛部に多数の凹凸条を設けてガイド受座を形成する場合に、凹凸条の欠損を防止して耐久性を向上させることのできる釣竿を提供する。
【解決手段】繊維強化合成樹脂製竿杆10の所定位置外側にガイド受座ZBを一体化しており、該ガイド受座外周に、竿杆の長手方向に延伸し、円周方向に所定ピッチで多数形成された受座側凹凸条Jを有し、該凹凸条の溝J2は、該凹凸条の頂部から谷部までの溝深さが浅くて溝幅が広い形態であり、これに装着させる釣糸ガイドの装着筒部内周は、前記受座側凹凸条のピッチと同一ピッチの筒部側凹凸条J’を有し、該筒部側凹凸条の溝深さf’は前記受座側凹凸条の溝深さの2倍以上あり、更には、凸条J1’は概ね山形状を成し、その頂角θが60〜120度の範囲であるよう構成する。
【選択図】    図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は外部に釣糸ガイドを装着するガイド受座を有する釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
竿杆の所定位置に肉盛部を設け、この肉盛部を断面非円形に加工したり、長手方向に延伸した多数の凹凸条を設けたりして、釣糸ガイドの装着筒部内周の断面非円形係合部を係合させたり、内周の凹凸条を係合させたりして、釣糸ガイドの回動を防止すると共に、その位置に保持固定している。そうした例が、実公平4−41830号公報、実公昭58−2222号公報、特公平8−29564号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、最初の公報開示の形態では、肉盛部側の凹凸条のピッチと装着筒部側の凹凸条のピッチとが異なるため、凹凸条の一部しか噛み合わず、釣糸ガイドが回動しようとする大きな力を受けた際に、凸条部が欠損する虞がある。また、2つ目の公報開示の形態では、装着筒部側には凹凸条が設けられておらず、凹凸条の噛み合わせが無いため、十分な回り止め効果が期待し得ない。3つ目の公報開示の形態では、夫々の凹凸条が互いに噛み合っているが、凹凸条の溝深さが浅い場合や肉盛部の肉厚が薄肉の場合には凸条部が欠損し易い。
依って本発明は、竿杆の肉盛部に多数の凹凸条を設けてガイド受座を形成する場合に、凹凸条の欠損を防止して耐久性を向上させることのできる釣竿の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑み本発明の請求項1では、繊維強化合成樹脂製竿杆の所定位置外側にガイド受座を一体化しており、該ガイド受座外周に、竿杆の長手方向に延伸し、円周方向に所定ピッチで多数形成された受座側凹凸条を有し、該凹凸条の溝は、該凹凸条の頂部から谷部までの溝深さが浅くて溝幅が広い形態であり、これに装着させる釣糸ガイドの装着筒部内周は、前記受座側凹凸条のピッチと同一ピッチの筒部側凹凸条を有し、該筒部側凹凸条の溝深さは前記受座側凹凸条の溝深さの2倍以上あり、更には、凸条は概ね山形状を成し、その頂角が60〜120度の範囲であることを特徴とする釣竿を提供する。
【0005】
受座側凹凸条の溝が浅くて幅広であり、同一ピッチの筒部側凹凸条の溝深さは受座側凹凸条の溝深さの2倍以上あり、更には、凸条は概ね山形状を成し、その頂角が60〜120度の範囲であるので、係合させた状態では、筒部側の山形状の凸条頂部が受座側凹凸条の溝の底部に当接し、筒部側凸条の山側部が、受座側溝の縁部、即ち、受座側凸条の縁部に接触することが防止できる。従って、欠けたり摩損し易いこれら縁部を保護でき、浅い溝を長く維持でき、耐久性が向上する。また、溝が浅いため、ガイド受座の肉厚を薄く設定でき、それだけ撓み剛性上昇緩和と軽量化に寄与できる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る釣竿の穂先領域の側面図である。エポキシ樹脂等の合成樹脂をマトリックとし、炭素繊維等の強化繊維で強化した繊維強化合成樹脂製の穂先竿10には、この例では長手方向の3箇所に遊動釣糸ガイド10A,10B,10Cが配設保持されている。穂先竿10の上記3箇所付近にはガイド受座ZA,ZB,ZCが設けられている。また、先端部にはトップガイド10Tが装着されている。参照番号12は穂持竿である。この例の釣竿は3本継であり、図示しない元竿もある。
【0007】
後述するが、各ガイド受座は竿杆本体である穂先竿10の表面に、穂先竿の成形時に、穂先竿成形プリプレグと共に繊維強化樹脂プリプレグ等の巻回によって一体化形成している。穂先竿の成形後に一体化させてもよい。成形後に研削して断面円形に仕上げ、そのガイド受座表面に長手方向に延伸した凹凸条Jを円周方向に所定ピッチで多数本設けている。但し、この例では、各ガイド受座の後端部付近は凹凸条が無くて円形表面の存置された筒状部Eとなっている。
【0008】
遊動釣糸ガイド10A,10B,10Cは、図4にも図示するように、前記各ガイド受座に装着させるための装着筒部Tと、図示しない釣糸を案内するガイドリングGと、該ガイドリングと前記装着筒部とを連結させるフレーム部Fとを有している。ガイドリングGは炭化珪素等のセラミックスやステンレス鋼等の金属からなる耐摩耗性材料製である。装着筒部Tは合成樹脂や金属で形成できる。また、フレーム部Fは金属や合成樹脂で形成できる。
【0009】
中間位置のガイド受座ZBを例として図2に縦断面を図示しているが、他の2つのガイド受座も同様である。ガイド受座ZBの後端部付近の筒状部Eを除き、この例では全周に亘って凹凸条Jが設けられている。図3には図2の矢視線C−Cによる拡大部分横断面を図示している。凹凸条Jは、凸条J1と、凹条J2とが長手方向に延伸している。本願では凹条は溝と称することもある。円形に研削加工された表面ZBSをそのまま残した凸条表面の幅はaであり、溝の幅はbであり、a+bが1つのピッチPとなり、この例では全周に亘って同一ピッチで凹凸条が形成されている。
【0010】
溝の深さfは、凹凸条の前側大半領域L1において概ね一定である。しかし、溝の最も深い部分の底部の肉厚tは領域L1の前端部においてt1であり、後端部においてt2(>t1)であり、前端部から後端部に亘って漸次厚く、即ち、凹凸条の溝底面の高さが後方側において漸次高く形成されている。即ち、ガイド受座の外周を研削して円形表面ZBSに形成した際に、前細テーパのガイド受座としたものである。凹凸条の後端側の短い領域L2においては、溝深さは後方側に漸次浅くなり、ついには筒状部Eの表面に至っている。
【0011】
長手方向の前記領域長さL1において溝深さfが概ね一定であるため、遊動釣糸ガイドの装着筒部を挿入した場合に、所定量の食い込み係合感が十分に生じ、ガイド受座の所定位置に確実に回り止め装着できる。また、凹凸条の溝の底面高さが後方側において漸次高くなっているため、釣糸ガイドの装着筒部を後方側に押し込むことにより、強固に係合できる。更には、凹凸条がガイド受座領域内の後方部において終端している(筒状部Eが残っている)ので、ガイド受座に押し込み装着させる遊動釣糸ガイドが、受座側凹凸条や筒部側凹凸条の摩耗等によって不用意に後方側に抜け出てしまうことを防止できる。
【0012】
また、前記ガイド受座の溝底の肉厚t1,t2は、これらに対応する位置での穂先竿10の各肉厚T1,T2よりも薄くすると軽量化できるので好ましい。また、これらの間領域L1の溝底の肉厚tは、その位置の穂先竿肉厚Tよりも薄い。一定の溝深さfの例を挙げると0.1mmである。深さfは0.02〜0.2mm程という浅い溝である。従って、ガイド受座を薄くでき、この例の場合、ガイド受座の肉厚(t+f)は0.2〜0.4mm又は0.2〜0.5mmにするとよく、穂先竿10の肉厚(T1+T2)/2に対し、30〜80%程度に形成する。こうして撓み性の阻害を防止している。また、釣竿の軽量化に寄与している。
【0013】
ガイド受座の前端と後端において、夫々、前方、後方に漸減する傾斜状の段差緩和部DS1,DS2を形成してもよい。これを合成樹脂や塗料で形成してもよい。この段差緩和部は、穂先竿が撓んだ際の応力集中の緩和の他、外観向上の作用も果たす。
【0014】
各遊動釣糸ガイドの装着筒部Tの内周には、各対応するガイド受座に設けた凹凸条Jと同一ピッチの凹凸条J’が形成されている。従って、係合に際して互いの凸条と凹条とが全て係合し合い、均等な負荷が作用するため、夫々の耐久性が向上する。この係合し合った状態を図5に図示している。また、図6はその一部を拡大図示している。遊動釣糸ガイドの筒部側凹凸条J’の溝J2’の深さf’(凸条J1’の高さ)よりも受座側凹凸条Jの溝深さfは浅い。また、筒部側凹凸条J’の山形状の凸条J1’の先端角度θは60度〜120度の範囲内であって、ここでは概ね90度程度である。
【0015】
一方、受座側凹凸条の溝J2の形状は幅広で浅く、この例では円形や楕円形状の一部のような曲面形状である。溝J2が浅くて広いため、図6に示すように、筒部側凹凸条J’の山形状である凸条J1’は、溝J2の底部に当接し、山状凸条J1’の左右側方には、受座側凹凸条Jの凸条J1との間に、比較的大きな割合の隙間SP1,SP2が残る。また、受座側凹凸条Jの凸条J1頂面と筒部側凹凸条J’の溝J2’との間にも大き目の隙間SP3が形成される。従って、筒部側凹凸条J’の凸条J1’が、受座側凹凸条Jの溝J2の低位置の底部に当るが、凸条J1の左右の縁部に当って摩耗することが防止され、浅い溝を有する凹凸条Jの耐久性が向上する。
【0016】
なお、各遊動釣糸ガイドは、対応するガイド受座から前方に抜き去ることができる他、後方の遊動釣糸ガイドは前方にあるガイド受座をも通過できるような各寸法形態に構成している。また、各ガイド受座の最大外径は穂持竿12の前端内径よりも小さく形成している。従って、穂先竿10は穂持竿12に対して振出式に収納できる。
【0017】
図7はガイド受座の他の形態例を示し、図8はその矢視線H−Hによる拡大横断面図である。凹凸条Jをガイド受座ZB’の全周ではなく、その一部である120度〜270度程度の範囲Θに設けてもよいという例である。従って、この角度範囲外では円形の表面が残っている。
【0018】
図9は、凹凸条を研削加工する前のガイド受座ZBであり、ガイド受部ZBの表面ZBSを精度の高い円形に加工した状態を図示している。穂先竿10、又はこれを成形する竿素材の適宜位置上に、繊維強化樹脂プリプレグシート等を巻回して筒状の肉盛部を設けた場合、プリプレグシート等は巻回始端と巻回終端とが存在する関係から、所謂、偏肉部を生ずることが多く、それを加熱成形しても筒状肉盛部の外周は精度の高い円形でない場合が一般的であり、研削加工を要する。
【0019】
また、穂先竿自体も加熱成形によって成形曲りが生じていることが多いこととと、撓み易いため、筒状肉盛部の表面を精度の高い円形に研削する加工では、工具等で穂先竿10を掴んで回転させた場合、軸心を一定に維持し難く、通常、センタレス加工によって行われる。こうして精度良く円形に加工された表面ZBSを有するガイド受座ZBの軸心CL2は、その位置の穂先竿10の軸心CL1とは一致しないのが通常である。しかし、ガイド受座の表面ZBSは精度の高い円形に形成できている。
【0020】
上記センタレス加工に代えて、穂先竿10の、筒状肉盛部の端から30mm以内の部位を工作機械のチャック等によって保持し、穂先竿10を回転させて筒状肉盛部表面を研削してもよい。この場合は、筒状肉盛部の直ぐ近くの部位を保持しているため、研削対象である筒状肉盛部の振れは殆ど生じず、軸心CL1と軸心CL2とが殆ど一致する。従って、センタレス加工の場合よりも、筒状のガイド受座の肉厚が円周方向において均一化し、凹凸条を形成するための必要最小限の肉厚にでき、釣竿の軽量化に寄与する。
【0021】
図10は、図9の精度の高い円形に加工されたガイド受座の表面ZBSに、穂先竿10の長手方向に延伸した凹凸条Jを円周方向に所定ピッチで多数本設ける工程を略示図示したものである。この凹凸条Jの溝を研削加工する際に、ガイド受座の表面ZBSの後端部近くの筒状部EをチャックTKによって保持し、穂先竿10を水平方向に保持し、この保持状態のまま、図11に図示する工具(フライス)TLを回転させつつ、この場合はガイド受座の上面側に、長手方向に指向した溝を研削する。この加工の際に、穂先竿10が撓まないように、ガイド受座ZBの下面側を受けるための受け具UKを設けてもよい。次ぎに、ガイド受座をチャックTKで保持したまま、所定ピッチ回転させて隣接した溝を同様に研削加工する。以後はこれを繰り返す。これにより、図1や図2に示すガイド受座が形成される。
【0022】
上記のチャックTKを回転させる代わりに、チャックの保持を弛めて、他の手段で穂先竿10を所定ピッチ角度回転させ、その状態で再び同じ筒状部Eを保持して工具TLで溝加工してもよい。何れにしても、チャックで保持するのはガイド受部の外周面ZBSの一部である前記筒状部Eであり、穂先竿10自体の外周面ではない。このように、精度の高い円形に研削加工されているガイド受部の外周面ZBSの一部を保持し、この外周面ZBSに工具TLによって所定深さの溝を加工する。
【0023】
この加工方法において、溝加工の対象物であるガイド受座ZBを(穂先竿と共に)回転させても、該ガイド受座の外周面ZBSは精度の高い円形であるため、最初に設定した前記工具TLの切り込み深さは、任意の角度回転させた後の、工具がガイド受座と対面する外周面の各部位においても、計測等の設定をやり直すことなく、そのまま適用しても、最初と同じ切り込み深さになる。即ち、溝加工の間、常に精度の高いガイド受座の円形外周面ZBSを保持するため、回転角度に拘わらず工具TLによる溝の深さを常に一定とすることができる。
【0024】
上記例で使用した工具TLは図11の(b)に側面視を図示しており、回転軸JKの先部に刃具HAを装着し、回転軸先端の固定部KBで刃具HAを固定している。(a)は正面図である。上記溝J2の形状は、この刃具HAの形状によって定まる。
【0025】
以下では、図10の場合と異なって、ガイド受座の外周面全体に凹凸条Jを設ける場合の加工方法を説明する。チャックは、ガイド受座を上下や左右から挟むように保持し、チャックの外方側に、ガイド受座の外周面が露出するように開放部を設ける必要がある。この開放部に露出したガイド受座の外周面に対して切り込み量を設定し、道具の刃具を当接させて外周面の全長に亘り、長手方向の溝を形成する。
【0026】
一本の溝の加工後は、チャック毎に回転させたり、又はチャックを弛めて、所定角度回転させて、再びチャックでガイド受座を保持して他の溝を加工し、以後これを繰り返す。従って、全周に亘って溝加工する場合は、加工した凹凸条部を保持することもある。この加工装置は、一般のフライス盤で代用できる。この方法の場合も、図10で説明した凹凸条形成方法と同様に円形のガイド受座外周(場合により、円形のガイド受座外周の残存した凹凸条の凸条表面)を基準にしており、各溝の深さを一定にすることが容易である。
【0027】
図12は図1に示すガイド受座を設けた穂先竿10の製造方法の一例を説明するための図である。芯金20に穂先竿本体用のプリプレグシート22を巻回し、その後、その外側の適宜位置にガイド受座形成用のプリプレグシート片24A,24B,24Cを巻回する。各シート片を予め本体用のプリプレグシート22に重ね合わせておき、同時に巻回してもよい。また、各プリプレグの種類、枚数、厚さ、巻回数、材料等は任意に設定できる。
【0028】
各プリプレグシート片24A,24B,24Cは一方向引き揃えの炭素繊維にエポキシ樹脂を含浸したプリプレグのシート片である。穂先竿の撓み性を可及的に阻害させたくないため、このシート片の炭素繊維の弾性率は5000kg/mm(49000N/mm)以下の低弾性炭素繊維とするとよいが、これには限らない。更に好ましくは、3000kg/mm(29400N/mm)〜500kg/mm(4900N/mm)である。更には、穂先竿(本体)に用いた軸長方向指向の主たる炭素繊維の弾性率の1/10以下の低弾性な炭素繊維を使用するとよい。
【0029】
また、上記プリプレグシート片の厚さは0.12mm以下の薄肉にすると片肉が薄くなってよく、更には0.06mm以下がよい。また、層間剥離等が防止し易く、ガイド受座の耐久性が向上する。更に好ましい厚さは0.05〜0.01mmである。上記各プリプレグシート片の炭素繊維の指向方向は穂先竿の長手方向とする。これは円周方向に指向させる場合よりも、研削によって形成された凹凸条の耐久性が向上するからである。
【0030】
各プリプレグシートを巻回後は、定法通り、緊締テープを巻回し、この状態で加熱焼成する。その後、緊締テープと芯金を除去、取り外して穂先竿を形成する。各ガイド受座は穂先竿の成形後に一体化させてもよい。こうした焼成後に、プリプレグシート片の片肉部を削ってガイド受座外周面を精度の高い円形に研削加工すると共に長手方向の凹凸条Jを所定ピッチで円周方向に多数形成する。又は、円形研削を行わず、長手方向の凹凸条Jを所定ピッチで円周方向に多数形成してもよい。以上では、円形研削した上での説明となっているが、極薄プリプレグを使用する場合は、片肉厚さも極小であり、研削無しとすることもできる。また、この例では、各ガイド受座の後端部付近は凹凸条が無い筒状部Eとなっているが、この筒状部にも凹凸条が設けられていてもよい。
【0031】
以上の各説明では、ガイド受座として、特定のガイド受座ZBを例として説明しているが、他のガイド受座でも同様であり、また、竿杆として穂先竿を例としているが、ガイド受座を設ける他の竿杆でも同様である。異なる実施例において説明した各事項は、特に矛盾のない限り、他の実施例にも適用できる。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、竿杆の肉盛部に多数の凹凸条を設けてガイド受座を形成する場合に、凹凸条の欠損を防止して耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る釣竿の穂先竿の側面図である。
【図2】図2は図1の穂先竿の要部縦断面図である。
【図3】図3は図2の矢視線C−Cによる拡大部分横断面図である。
【図4】図4は図1に使用の遊動釣糸ガイドの正面図である。
【図5】図5は図4のガイドを装着させた状態の横断面図である。
【図6】図6は図5の要部拡大断面図である。
【図7】図7はガイド受座の他の形態例を示す図である。
【図8】図8は図7の矢視線H−Hによる拡大横断面図である。
【図9】図9は凹凸条を加工する前のガイド受座領域を模式的に示した図である。
【図10】図10はガイド受座に凹凸条を研削加工する過程の一工程模式図である。
【図11】図11は図10において使用している工具の図である。
【図12】図12は穂先竿の成形過程の一工程図である。
【符号の説明】
10              穂先竿
10A,10B,10C     遊動ガイド
J               受座側凹凸条
J’              筒部側凹凸条
J1              受座側凸条
J1’             筒部側凸条
J2              受座側凹条(溝)
J2’             筒部側凹条(溝)
TL              工具
ZB              ガイド受座
ZBS             ガイド受座の円形表面

Claims (1)

  1. 繊維強化合成樹脂製竿杆の所定位置外側にガイド受座を一体化しており、該ガイド受座外周に、竿杆の長手方向に延伸し、円周方向に所定ピッチで多数形成された受座側凹凸条を有し、該凹凸条の溝は、該凹凸条の頂部から谷部までの溝深さが浅くて溝幅が広い形態であり、これに装着させる釣糸ガイドの装着筒部内周は、前記受座側凹凸条のピッチと同一ピッチの筒部側凹凸条を有し、該筒部側凹凸条の溝深さは前記受座側凹凸条の溝深さの2倍以上あり、更には、凸条は概ね山形状を成し、その頂角が60〜120度の範囲であることを特徴とする釣竿。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112004412A (zh) * 2018-01-17 2020-11-27 富士工业株式会社 钓鱼线引导器和配备钓鱼线引导器的钓鱼竿
EP3741210A4 (en) * 2018-01-17 2020-12-23 Fuji Kogyo Co., Ltd. FISHING LINE GUIDE AND ROD WITH IT
EP3741213A4 (en) * 2018-01-17 2020-12-23 Fuji Kogyo Co., Ltd. METHOD FOR PRODUCING A FISHING LINE, INJECTION MOLDING DEVICE FOR PRODUCING A FISHING LINE AND FISHING LINE GUIDE

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