JP2004080657A - コードレス電話装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高機能音源を搭載していない子機側でも着信メロディーや保留メロディーを使用可能なコードレス電話装置を提供することを目的とする。
【解決手段】回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機3と双方向に無線通信を行うための無線通信部5と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源14とを備えた親機2と
親機2と双方向に無線通信を行うための無線通信部16を備えた子機3と、で構成されたコードレス電話装置1であって
子機3で使用する着信音や保留音を、親機2と子機3との間の通信規約により高機能音源14を備えた親機2で生成して子機3へ転送させることで、子機3側でも親機2の高機能音源14が生成する着信メロディーや保留メロディーを利用可能な構成とした。
【選択図】 図1
【解決手段】回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機3と双方向に無線通信を行うための無線通信部5と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源14とを備えた親機2と
親機2と双方向に無線通信を行うための無線通信部16を備えた子機3と、で構成されたコードレス電話装置1であって
子機3で使用する着信音や保留音を、親機2と子機3との間の通信規約により高機能音源14を備えた親機2で生成して子機3へ転送させることで、子機3側でも親機2の高機能音源14が生成する着信メロディーや保留メロディーを利用可能な構成とした。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、親機の有する高機能音源を子機側でも利用可能なコードレス電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコードレス電話装置においては、親機及び子機の双方に着信音や保留音を生成する音源を持たせているので、子機側は子機単独で着信音や保留音の生成が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来のコードレス電話装置の構成では、メロディー等を生成するために多重和音機能を有する高機能音源を搭載するとなると、コードレス電話装置の製造原価が高騰することになる。このため、コードレス電話装置の製造原価を抑制する観点からは、高機能音源の搭載は親機のみに限定して子機への搭載は見送らざるを得ないということになる。その結果、親機側は高機能音源を搭載しているにも拘らず、子機側では高機能音源を利用した着信メロディーや保留メロディーを使用できないという課題を有していた。
【0004】
本発明は以上の課題を解決し、高機能音源を搭載していない子機側でも着信メロディーや保留メロディーを使用可能なコードレス電話装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のコードレス電話装置は、回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により高機能音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の高機能音源を利用する構成としたものである。
【0006】
この発明によれば、高機能音源を搭載していない子機側でも着信メロディーや保留メロディーを使用可能なコードレス電話装置を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により高機能音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の高機能音源を利用する構成としたものであり、
子機への高機能音源の搭載を省けるので、コードレス電話装置の製造原価を抑制できるという作用を有する。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、子機で使用する着信音は、回線からの着信時に親機・子機間で無線リンクの確立動作を行い、親機・子機間に無線による音声パスを張った後に着信音を親機で生成して子機へ転送する構成としたものであり、
高機能音源により親機が生成した着信音を、親機・子機間の通信の一形態として親機から子機に転送するので、あたかも子機側で高機能音源による着信音を生成しているように見えるという作用を有する。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1,2の内のいずれか1記載の発明において、子機で使用する保留音は、親機で生成して子機へ転送すると共に親機から回線へも送出する構成としたものであり、
親機が生成した保留音を、親機・子機間の通信の一形態として親機から子機に転送するので、あたかも子機側で高機能音源による保留音を生成しているように見えるという作用を有する。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態の大要は、搭載している高機能音源を利用して親機が自己用に生成する着信メロディーや保留メロディーを、親機・子機間の通信規約(通信プロトコル)を変更することで、親機で生成した着信メロディーや保留メロディーを親機から子機へ転送させ、高機能音源を搭載していない子機側でも親機が生成した着信メロディーや保留メロディーを利用できるように工夫したことである。
【0012】
以下、本発明の一実施の形態の詳細を図1〜図5を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機の構成を示すブロック図である。図2は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機へメロディーをダウンロードする手順を示す模式図であり、図3は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機が格納済みのメロディーを音声データに変換する手順を示す模式図である。図4は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の子機の構成を示すブロック図であり、図5は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機に着信した際の子機への着信音の転送手順を示す模式図である。
【0014】
図1において、コードレス電話装置1は、回線に接続された親機2と、親機2を基地局とする限定された移動通信機能を有する子機3とで構成されており、親機2と子機3とは一定の距離内(100〜150m)で双方向に無線通信可能である。なお、以下の説明においては、親機2に登録済みの子機3は一台であることを前提として話を進めるが、親機2には必要に応じて複数台の子機3を登録することが可能である。
【0015】
親機2は制御部4の制御の下に電話の相手側と音声信号の送受信を行う。親機2は自己に登録済みの子機3に対しては、無線送信部や無線受信部からなる無線通信部5を通じて子機3側と双方向に無線通信可能である。制御部4はCPUやRAMやROM等で構成されており、親機2の制御全般を担っている。この親機2にはコードで接続された受話器6が備わっているので、受話器6を取り上げてオフフックすると子機3との無線通話(内線通話)や回線を通じての外部との通話(外線通話)が可能である。また、親機2にはスピーカーホン通話部7も備わっているので、スピーカーホン通話部7のスイッチを押すと手放しでの通話を行うこともできる。この親機2には留守番電話部8が備わっているので、回線からベルが入来しても親機2側や子機3側で共にオフフックしない場合には、留守番電話部8が作動して入来したメッセージの録音ができるようになっている。この際には、ベルが所定回数(例えば6回)鳴動してもオフフックされないと、制御部4は切り替えスイッチ9を通話回路部10から留守番電話部8側に切り替えるようになっている。電話をする場合は操作部11を操作してダイヤルするのであるが、その際はLCD等で構成された表示部12にダイヤルした電話番号を表示して確認することができるようになっている。あるいは、電話を掛ける相手が電子電話帳13に登録済みであれば、電子電話帳13で電話を掛ける相手の名前を検索し、目的の電話番号や名前を表示部12に表示した後にオフフック操作をすれば電話を掛けることができる。
【0016】
さて、この親機2には高機能音源14が搭載されているので、利用者は必要に応じて親機2に備わっている本来の着信音や保留音を、利用者の好みの着信メロディーや保留メロディーに変更することができる。親機2に備わっている本来の着信音や保留音を利用者の好みの着信メロディーや保留メロディーに変更するには、図2に示すように、まず情報サイトへ親機2を接続(オンライン状態)して、接続した情報サイトから利用者の好みのメロディーを親機2にダウンロードして不揮発性のメモリに格納し、ダウンロードしたメロディーを着信メロディーか保留メロディーかに設定する。メロディーを格納する不揮発性のメモリは制御部4のRAMとは別個のものであっても良いが、一応制御部4のRAMを共用するものとして話を進める。
【0017】
詳細な説明は省くが、親機2の操作部11を操作して本来の着信音や保留音を利用者の好みの着信メロディーや保留メロディーに変更すると、それ以降に親機2が着信音や保留音を送出する際には、図3に示すように、メロディーを格納した不揮発性のメモリから着信メロディーや保留メロディーのデータが読み出される。そして、メモリから読み出された着信メロディーや保留メロディーのデータは高機能音源14により多重和音化された音声データに変換される。着信メロディーの場合には、多重和音化された音声データをスピーカー7aから着信メロディーとして音声出力するし、保留メロディーの場合には、多重和音化された音声データをスピーカー7aから保留メロディーとして音声出力すると共に、回線側にも多重和音化された保留音の音声データを送出する。
【0018】
さて、子機3側に高機能音源14が搭載されていなくても、親機2側で生成した着信メロディーや保留メロディーの音声データを子機3側に転送すれば、子機3側で着信メロディーや保留メロディーを子機3の着信音や保留音として活用することができる。
【0019】
図4において、子機3は制御部15の制御の下に無線送信部や無線受信部からなる無線通信部16を通じて親機2側と双方向に無線通信可能である。制御部15はCPUやRAMやROM等で構成されており、子機3の制御全般を担っている。この子機3には通話部17が備わっているので、親機2との内線通話や親機2を介しての外線通話が可能である。電話をする場合は操作部18を操作してダイヤルするのであるが、その際はLCD等で構成された表示部19にダイヤルした電話番号を表示して確認することができるようになっている。電子電話帳20も備わっているので、電話を掛ける相手が電子電話帳20に登録済みであれば、電子電話帳20で検索して電話をすることもできる。
【0020】
さて、コードレス電話装置1の親機2と子機3の双方に高機能音源14が搭載されていれば、親機2や子機3それぞれにおいてメモリに格納済みの各種メロディーを着信メロディーや保留メロディーとして使用できるのは既に述べた通りである。しかしながら、現実の問題としては、親機2や子機3の双方に高機能音源14を搭載するとなるとコードレス電話装置1の製造原価を引上げる要因となる。そこで、基地局として機能する親機2のみに高機能音源14を搭載し、高機能音源14を搭載していない子機3側は高機能音源14を搭載している親機2側で生成した各種メロディーの音声データを無線で転送してもらい、受信した各種メロディーの音声データを子機3用の着信メロディーや保留メロディーに使用できるようにすればコードレス電話装置1の製造原価を引き下げることができる。しかも親機2と子機3との間の通信規約(通信プロトコル)を利用して親機2から子機3へと着信音や保留音を自動的に転送すれば、子機3から親機2を遠隔操作して親機2側で高機能音源14による着信メロディーや保留メロディーを生成する必要がなくなる。
【0021】
以下、高機能音源14を搭載した親機2で生成した各種メロディーの音声データを親機2から子機3へ転送させて、子機3側で各種メロディーを着信メロディーや保留メロディーとして使用する方法を説明する。なお、高機能音源14の搭載を親機2と子機3とを逆にした場合のことも考えられるが、逆の場合は親機2と子機3とを入れ替えて考えれば良いので、この場合の説明は省略する。
【0022】
図4に示すように、子機3には高機能音源14が搭載されていないので、図1に示す親機2の場合と異なり、子機3単独では着信音や保留音として多重和音化された各種メロディーを使用することはできない。しかしながら、図1に示す親機2には高機能音源14が搭載されているので、親機2と子機3との間の通信規約を変更し、子機3で使用する着信音や保留音を親機3側で生成して親機2側から子機3側へ転送してスピーカー21から音声出力するようにすれば、もはや子機3側に親機2と別個に着信音や保留音を持たせる必要はなくなる。
【0023】
親機2と子機3との間の通信規約で子機3の着信音や保留音は全て親機2側で生成し(音声データ化する)、生成した音声データは無線で親機2から子機3へ転送するように設定するのであるから、親機2が生成する音声データが親機2が本来備えていた着信音や保留音であろうが、親機2にダウンロードした各種メロディーを使用した着信メロディーや保留メロディーであろうが、親機2で使用する着信音や保留音用の音声データは自動的に全て子機3の着信音や保留音としてスピーカー21から音声出力できるようになる。子機3で使用できる着信音や保留音は、親機2側の設定如何により通常の着信音や保留音であるか着信メロディーや保留メロディーであるかが異なる。また、子機3で使用する着信音や保留音は、親機2側からも音声出力したり回線へ送信したりする。
【0024】
親機2で使用する着信音を子機3側に無線で転送するには、図5に示すように、回線からの親機2への着信時に、まず親機2と子機3との間で無線リンクの確立動作を行い、親機2と子機3との間で無線による音声パスを張った後に着信音を親機2側で生成して子機3側へ無線で転送し、子機3のスピーカー21から音声出力する。この際には親機2のスピーカー7aからも着信音を音声出力する。親機2から子機3への着信音の転送は、通信規約により親機2と子機3との間の通信の一形態として行われる。
【0025】
親機2で使用する保留音を子機3側に無線で転送するには、保留音を親機2側で生成して子機3側へ転送し、子機3のスピーカー21から音声出力すると共に、親機2から保留音を回線へ送出したり親機2のスピーカー7aから音声出力したりする。敷衍(ふえん)すると、子機3側を保留にすると子機3から親機2へ保留中のデータが送信される。すると親機2側では保留音を生成し、生成した保留音を回線に送出すると共に親機2のスピーカー7aから音声出力する(保留音を音声出力しないように設定することも可能である)。また、親機2は自己が生成した保留音を子機3側に自動的に転送する。
【0026】
要するに、親機2が生成する着信音や保留音が高機能音源14を使用した多重和音化された着信メロディーや保留メロディーであれば、子機3は自己が高機能音源14を搭載していないにも拘らず、子機3側からはあたかも自己に高機能音源14が搭載されているように見える。しかも、親機2と子機3との間の通信規約により、親機2が生成する着信音や保留音が親機2から子機3へ自動的に転送されるので、親機2に登録されている子機3が一台ではなく複数台であっても、コードレス電話装置1の高機能音源14の部分に関する製造原価は全く同じである。
【0027】
以上に述べたように、本発明では親機に高機能音源を搭載して、親機側で使用する着信音や保留音を高機能音源を使用した着信メロディーや保留メロディーに設定できるようにした。そして、高機能音源を未搭載の子機に親機の高機能音源が生成した着信メロディーや保留メロディーを転送する手段として、親機・子機間の通信規約を利用して自動的に転送するようにしたので、子機には高機能音源を搭載する必要がなくなる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明のコードレス電話装置によれば、回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により高機能音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の高機能音源を利用する構成としたものである。
【0029】
このことにより、子機に高機能音源を搭載しなくても子機側では親機が生成する着信メロディーや保留メロディーを使用できるので、コードレス電話装置の製造原価を抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機の構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機へメロディーをダウンロードする手順を示す模式図
【図3】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機が格納済みのメロディーを音声データに変換する手順を示す模式図
【図4】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の子機の構成を示すブロック図
【図5】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機に着信した際の子機への着信音の転送手順を示す模式図
【符号の説明】
1 コードレス電話装置
2 親機
3 子機
4 制御部
5 無線通信部
6 受話器
7 スピーカーホン通話部
7a スピーカー
8 留守番電話部
9 切り替えスイッチ
10 通話回路部
11 操作部
12 表示部
13 電子電話帳
14 高機能音源
15 制御部
16 無線通信部
17 通話部
18 操作部
19 表示部
20 電子電話帳
21 スピーカー
【発明の属する技術分野】
本発明は、親機の有する高機能音源を子機側でも利用可能なコードレス電話装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコードレス電話装置においては、親機及び子機の双方に着信音や保留音を生成する音源を持たせているので、子機側は子機単独で着信音や保留音の生成が可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上のような従来のコードレス電話装置の構成では、メロディー等を生成するために多重和音機能を有する高機能音源を搭載するとなると、コードレス電話装置の製造原価が高騰することになる。このため、コードレス電話装置の製造原価を抑制する観点からは、高機能音源の搭載は親機のみに限定して子機への搭載は見送らざるを得ないということになる。その結果、親機側は高機能音源を搭載しているにも拘らず、子機側では高機能音源を利用した着信メロディーや保留メロディーを使用できないという課題を有していた。
【0004】
本発明は以上の課題を解決し、高機能音源を搭載していない子機側でも着信メロディーや保留メロディーを使用可能なコードレス電話装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のコードレス電話装置は、回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により高機能音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の高機能音源を利用する構成としたものである。
【0006】
この発明によれば、高機能音源を搭載していない子機側でも着信メロディーや保留メロディーを使用可能なコードレス電話装置を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により高機能音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の高機能音源を利用する構成としたものであり、
子機への高機能音源の搭載を省けるので、コードレス電話装置の製造原価を抑制できるという作用を有する。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、子機で使用する着信音は、回線からの着信時に親機・子機間で無線リンクの確立動作を行い、親機・子機間に無線による音声パスを張った後に着信音を親機で生成して子機へ転送する構成としたものであり、
高機能音源により親機が生成した着信音を、親機・子機間の通信の一形態として親機から子機に転送するので、あたかも子機側で高機能音源による着信音を生成しているように見えるという作用を有する。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1,2の内のいずれか1記載の発明において、子機で使用する保留音は、親機で生成して子機へ転送すると共に親機から回線へも送出する構成としたものであり、
親機が生成した保留音を、親機・子機間の通信の一形態として親機から子機に転送するので、あたかも子機側で高機能音源による保留音を生成しているように見えるという作用を有する。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
(実施の形態1)
本発明の一実施の形態の大要は、搭載している高機能音源を利用して親機が自己用に生成する着信メロディーや保留メロディーを、親機・子機間の通信規約(通信プロトコル)を変更することで、親機で生成した着信メロディーや保留メロディーを親機から子機へ転送させ、高機能音源を搭載していない子機側でも親機が生成した着信メロディーや保留メロディーを利用できるように工夫したことである。
【0012】
以下、本発明の一実施の形態の詳細を図1〜図5を参照しながら説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機の構成を示すブロック図である。図2は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機へメロディーをダウンロードする手順を示す模式図であり、図3は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機が格納済みのメロディーを音声データに変換する手順を示す模式図である。図4は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の子機の構成を示すブロック図であり、図5は本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機に着信した際の子機への着信音の転送手順を示す模式図である。
【0014】
図1において、コードレス電話装置1は、回線に接続された親機2と、親機2を基地局とする限定された移動通信機能を有する子機3とで構成されており、親機2と子機3とは一定の距離内(100〜150m)で双方向に無線通信可能である。なお、以下の説明においては、親機2に登録済みの子機3は一台であることを前提として話を進めるが、親機2には必要に応じて複数台の子機3を登録することが可能である。
【0015】
親機2は制御部4の制御の下に電話の相手側と音声信号の送受信を行う。親機2は自己に登録済みの子機3に対しては、無線送信部や無線受信部からなる無線通信部5を通じて子機3側と双方向に無線通信可能である。制御部4はCPUやRAMやROM等で構成されており、親機2の制御全般を担っている。この親機2にはコードで接続された受話器6が備わっているので、受話器6を取り上げてオフフックすると子機3との無線通話(内線通話)や回線を通じての外部との通話(外線通話)が可能である。また、親機2にはスピーカーホン通話部7も備わっているので、スピーカーホン通話部7のスイッチを押すと手放しでの通話を行うこともできる。この親機2には留守番電話部8が備わっているので、回線からベルが入来しても親機2側や子機3側で共にオフフックしない場合には、留守番電話部8が作動して入来したメッセージの録音ができるようになっている。この際には、ベルが所定回数(例えば6回)鳴動してもオフフックされないと、制御部4は切り替えスイッチ9を通話回路部10から留守番電話部8側に切り替えるようになっている。電話をする場合は操作部11を操作してダイヤルするのであるが、その際はLCD等で構成された表示部12にダイヤルした電話番号を表示して確認することができるようになっている。あるいは、電話を掛ける相手が電子電話帳13に登録済みであれば、電子電話帳13で電話を掛ける相手の名前を検索し、目的の電話番号や名前を表示部12に表示した後にオフフック操作をすれば電話を掛けることができる。
【0016】
さて、この親機2には高機能音源14が搭載されているので、利用者は必要に応じて親機2に備わっている本来の着信音や保留音を、利用者の好みの着信メロディーや保留メロディーに変更することができる。親機2に備わっている本来の着信音や保留音を利用者の好みの着信メロディーや保留メロディーに変更するには、図2に示すように、まず情報サイトへ親機2を接続(オンライン状態)して、接続した情報サイトから利用者の好みのメロディーを親機2にダウンロードして不揮発性のメモリに格納し、ダウンロードしたメロディーを着信メロディーか保留メロディーかに設定する。メロディーを格納する不揮発性のメモリは制御部4のRAMとは別個のものであっても良いが、一応制御部4のRAMを共用するものとして話を進める。
【0017】
詳細な説明は省くが、親機2の操作部11を操作して本来の着信音や保留音を利用者の好みの着信メロディーや保留メロディーに変更すると、それ以降に親機2が着信音や保留音を送出する際には、図3に示すように、メロディーを格納した不揮発性のメモリから着信メロディーや保留メロディーのデータが読み出される。そして、メモリから読み出された着信メロディーや保留メロディーのデータは高機能音源14により多重和音化された音声データに変換される。着信メロディーの場合には、多重和音化された音声データをスピーカー7aから着信メロディーとして音声出力するし、保留メロディーの場合には、多重和音化された音声データをスピーカー7aから保留メロディーとして音声出力すると共に、回線側にも多重和音化された保留音の音声データを送出する。
【0018】
さて、子機3側に高機能音源14が搭載されていなくても、親機2側で生成した着信メロディーや保留メロディーの音声データを子機3側に転送すれば、子機3側で着信メロディーや保留メロディーを子機3の着信音や保留音として活用することができる。
【0019】
図4において、子機3は制御部15の制御の下に無線送信部や無線受信部からなる無線通信部16を通じて親機2側と双方向に無線通信可能である。制御部15はCPUやRAMやROM等で構成されており、子機3の制御全般を担っている。この子機3には通話部17が備わっているので、親機2との内線通話や親機2を介しての外線通話が可能である。電話をする場合は操作部18を操作してダイヤルするのであるが、その際はLCD等で構成された表示部19にダイヤルした電話番号を表示して確認することができるようになっている。電子電話帳20も備わっているので、電話を掛ける相手が電子電話帳20に登録済みであれば、電子電話帳20で検索して電話をすることもできる。
【0020】
さて、コードレス電話装置1の親機2と子機3の双方に高機能音源14が搭載されていれば、親機2や子機3それぞれにおいてメモリに格納済みの各種メロディーを着信メロディーや保留メロディーとして使用できるのは既に述べた通りである。しかしながら、現実の問題としては、親機2や子機3の双方に高機能音源14を搭載するとなるとコードレス電話装置1の製造原価を引上げる要因となる。そこで、基地局として機能する親機2のみに高機能音源14を搭載し、高機能音源14を搭載していない子機3側は高機能音源14を搭載している親機2側で生成した各種メロディーの音声データを無線で転送してもらい、受信した各種メロディーの音声データを子機3用の着信メロディーや保留メロディーに使用できるようにすればコードレス電話装置1の製造原価を引き下げることができる。しかも親機2と子機3との間の通信規約(通信プロトコル)を利用して親機2から子機3へと着信音や保留音を自動的に転送すれば、子機3から親機2を遠隔操作して親機2側で高機能音源14による着信メロディーや保留メロディーを生成する必要がなくなる。
【0021】
以下、高機能音源14を搭載した親機2で生成した各種メロディーの音声データを親機2から子機3へ転送させて、子機3側で各種メロディーを着信メロディーや保留メロディーとして使用する方法を説明する。なお、高機能音源14の搭載を親機2と子機3とを逆にした場合のことも考えられるが、逆の場合は親機2と子機3とを入れ替えて考えれば良いので、この場合の説明は省略する。
【0022】
図4に示すように、子機3には高機能音源14が搭載されていないので、図1に示す親機2の場合と異なり、子機3単独では着信音や保留音として多重和音化された各種メロディーを使用することはできない。しかしながら、図1に示す親機2には高機能音源14が搭載されているので、親機2と子機3との間の通信規約を変更し、子機3で使用する着信音や保留音を親機3側で生成して親機2側から子機3側へ転送してスピーカー21から音声出力するようにすれば、もはや子機3側に親機2と別個に着信音や保留音を持たせる必要はなくなる。
【0023】
親機2と子機3との間の通信規約で子機3の着信音や保留音は全て親機2側で生成し(音声データ化する)、生成した音声データは無線で親機2から子機3へ転送するように設定するのであるから、親機2が生成する音声データが親機2が本来備えていた着信音や保留音であろうが、親機2にダウンロードした各種メロディーを使用した着信メロディーや保留メロディーであろうが、親機2で使用する着信音や保留音用の音声データは自動的に全て子機3の着信音や保留音としてスピーカー21から音声出力できるようになる。子機3で使用できる着信音や保留音は、親機2側の設定如何により通常の着信音や保留音であるか着信メロディーや保留メロディーであるかが異なる。また、子機3で使用する着信音や保留音は、親機2側からも音声出力したり回線へ送信したりする。
【0024】
親機2で使用する着信音を子機3側に無線で転送するには、図5に示すように、回線からの親機2への着信時に、まず親機2と子機3との間で無線リンクの確立動作を行い、親機2と子機3との間で無線による音声パスを張った後に着信音を親機2側で生成して子機3側へ無線で転送し、子機3のスピーカー21から音声出力する。この際には親機2のスピーカー7aからも着信音を音声出力する。親機2から子機3への着信音の転送は、通信規約により親機2と子機3との間の通信の一形態として行われる。
【0025】
親機2で使用する保留音を子機3側に無線で転送するには、保留音を親機2側で生成して子機3側へ転送し、子機3のスピーカー21から音声出力すると共に、親機2から保留音を回線へ送出したり親機2のスピーカー7aから音声出力したりする。敷衍(ふえん)すると、子機3側を保留にすると子機3から親機2へ保留中のデータが送信される。すると親機2側では保留音を生成し、生成した保留音を回線に送出すると共に親機2のスピーカー7aから音声出力する(保留音を音声出力しないように設定することも可能である)。また、親機2は自己が生成した保留音を子機3側に自動的に転送する。
【0026】
要するに、親機2が生成する着信音や保留音が高機能音源14を使用した多重和音化された着信メロディーや保留メロディーであれば、子機3は自己が高機能音源14を搭載していないにも拘らず、子機3側からはあたかも自己に高機能音源14が搭載されているように見える。しかも、親機2と子機3との間の通信規約により、親機2が生成する着信音や保留音が親機2から子機3へ自動的に転送されるので、親機2に登録されている子機3が一台ではなく複数台であっても、コードレス電話装置1の高機能音源14の部分に関する製造原価は全く同じである。
【0027】
以上に述べたように、本発明では親機に高機能音源を搭載して、親機側で使用する着信音や保留音を高機能音源を使用した着信メロディーや保留メロディーに設定できるようにした。そして、高機能音源を未搭載の子機に親機の高機能音源が生成した着信メロディーや保留メロディーを転送する手段として、親機・子機間の通信規約を利用して自動的に転送するようにしたので、子機には高機能音源を搭載する必要がなくなる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明のコードレス電話装置によれば、回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための高機能音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により高機能音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の高機能音源を利用する構成としたものである。
【0029】
このことにより、子機に高機能音源を搭載しなくても子機側では親機が生成する着信メロディーや保留メロディーを使用できるので、コードレス電話装置の製造原価を抑制できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機の構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機へメロディーをダウンロードする手順を示す模式図
【図3】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機が格納済みのメロディーを音声データに変換する手順を示す模式図
【図4】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の子機の構成を示すブロック図
【図5】本発明の一実施の形態によるコードレス電話装置の親機に着信した際の子機への着信音の転送手順を示す模式図
【符号の説明】
1 コードレス電話装置
2 親機
3 子機
4 制御部
5 無線通信部
6 受話器
7 スピーカーホン通話部
7a スピーカー
8 留守番電話部
9 切り替えスイッチ
10 通話回路部
11 操作部
12 表示部
13 電子電話帳
14 高機能音源
15 制御部
16 無線通信部
17 通話部
18 操作部
19 表示部
20 電子電話帳
21 スピーカー
Claims (3)
- 回線を通じて音声信号の送受信を行うと共に、子機と双方向に無線通信を行うための無線通信部と、着信音や保留音を高機能化するための音源とを備えた親機と、
親機と双方向に無線通信を行うための無線通信部を備えた子機と、で構成されたコードレス電話装置であって、
子機で使用する着信音や保留音を、親機・子機間の通信規約により音源を備えた親機で生成して子機へ転送させ、子機側でも親機の音源を利用することを特徴とするコードレス電話装置。 - 子機で使用する着信音は、回線からの着信時に親機・子機間で無線リンクの確立動作を行い、親機・子機間に無線による音声パスを張った後に着信音を親機で生成して子機へ転送することを特徴とする請求項1記載のコードレス電話装置。
- 子機で使用する保留音は、親機で生成して子機へ転送すると共に親機から回線へも送出することを特徴とする請求項1,2の内のいずれか1記載のコードレス電話装置。
Priority Applications (1)
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JP2002241414A JP2004080657A (ja) | 2002-08-22 | 2002-08-22 | コードレス電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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2002
- 2002-08-22 JP JP2002241414A patent/JP2004080657A/ja not_active Withdrawn
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