JP2004080123A - 位相同期発振回路 - Google Patents

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Masaki Hasegawa
長谷川 正樹
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Abstract

【課題】基準信号に位相同期した信号を出力する位相同期発振回路に関し、ループゲインを変更することなく、スプリアス低減を図る。
【解決手段】電圧制御発振器4の出力信号を分周器5により分周した位相比較信号fpと基準信号frとを位相比較器1により位相比較し、この位相比較器1の出力信号をループフィルタ2を介して電圧制御発振器4の制御電圧とする位相同期発振回路であって、ループフィルタ2から電圧制御発振器4に入力する制御電圧の振幅を制限するか否かを切替える振幅制限回路3と、位相比較器に入力される基準信号frと位相比較信号fpとの位相差が所定範囲内の時に同期状態と判定して、振幅制限回路3に於ける制御電圧のパルス状の電圧振幅成分に対する制限動作を開始させる同期検出部6とを有する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基準信号の位相に、電圧制御発振器の出力信号の位相を同期させるように制御する位相同期発振回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
電圧制御発振器を含み、基準信号の位相に同期した信号を出力する位相同期発振回路(PLO;Phase Looked Oscillator)は、既に各種提案されている。例えば、図7に示すように、電圧制御発振器(VCO;Voltage Controlled Oscillator)53の出力信号foを分周器54により分周した位相比較信号fpと、入力信号や基準発振器からの基準信号frとを位相比較器51に於いて位相比較し、位相誤差信号をループフィルタ52を介して電圧制御発振器53の制御電圧とし、基準信号frに位相同期した電圧制御発振器53の出力信号foを、位相同期発振回路の出力信号とする。この場合、分周器54により電圧制御発振器53の出力信号foの周波数を1/nとする場合、基準信号frの周波数のn倍の周波数の電圧制御発振器53の出力信号foとなる。
【0003】
図8は位相比較動作説明図であり、図7に於ける位相比較信号fpと基準信号frとの位相の一例を示し、(a)は位相比較器51の出力信号(位相誤差信号)、(b)はループフィルタ52の出力信号(制御電圧)、(c)は拡大波形図を示す。位相比較器51は、位相比較信号fpと基準信号frとの位相差に対応したパルス幅の位相誤差信号を出力する。又ループフィルタ52は、例えば、位相誤差信号を入力するチャージポンプ回路と、コンデンサ帰還回路を設けた演算増幅器による積分回路とを含むもので、図示の位相差の場合に、(b)に示すように、位相誤差信号のパルス幅に対応して制御電圧が上昇し、位相同期状態に於いては、(a)に示すように、位相誤差信号は正負極性の狭いパルス幅のパルスとなる。それによって、(c)に概略波形を拡大して示すように正負極性のパルス状の振幅を含む制御電圧となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
位相比較器51からの位相誤差信号はパルス状であるが、演算増幅器による積分回路構成のループフィルタ52によって平滑化されるものである。しかし、実際には、図8の(c)に示すように、位相同期状態に於いてもパルス状の振幅成分を含む制御電圧となる。この制御電圧によって電圧制御発振器53の出力信号にはジッタを含むものとなり、サイドバンドスプリアスとして、位相比較信号fpの周波数漏れの原因となる問題がある。
【0005】
そこで、ループゲインを低下させてパルス状の振幅成分のピークを低減させる構成や、演算増幅器による積分回路構成のループフィルタ52に、コンデンサと抵抗等によるローパスフィルタ構成の追加フィルタを設けて、パルス状の振幅成分の平滑化を図る構成等が提案されている。しかし、ループゲインの低下による位相同期引込みが遅くなり、又基準信号の位相に高速追従することが困難となる問題がある。
【0006】
本発明は、従来の問題点を解決するもので、ループゲインを変更することなく、スプリアス低減を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の位相同期発振回路は、図1を参照して説明すると、電圧制御発振器4の出力信号を直接又は分周した位相比較信号fpと基準信号frとを位相比較器1により位相比較し、この位相比較器1の出力信号をループフィルタ2を介して電圧制御発振器4の制御電圧とする位相同期発振回路であって、ループフィルタ2から電圧制御発振器4に入力する制御電圧の振幅を制限するか否かを切替える振幅制限回路3と、位相比較器に入力される基準信号frと位相比較信号fpとの位相差が所定範囲内の時に同期状態と判定して、振幅制限回路3に於ける制御電圧の振幅の制限動作を開始させる同期検出部6とを備えている。
【0008】
又振幅制限回路3は、ループフィルタ2の出力の制御電圧の直流成分を抽出する直流成分抽出回路と、この直流成分抽出回路からの直流成分に対する振幅の上限値と下限値とを設定して、制御電圧の振幅を制限するリミット回路と、同期検出部6からの同期検出信号SYNによって、リミット回路の振幅制限動作を開始させる切替制御部とを有するものである。
【0009】
又振幅制限回路3は、ループフィルタ2の出力の制御電圧の直流成分を抽出する直流成分抽出回路と、この直流成分抽出回路からの直流成分に上限比較電圧を加算した電圧と制御電圧とを比較して、制御電圧の振幅上限値を制限する第1の演算増幅器及び制御電圧の直流成分に下限比較電圧を加算した電圧と制御電圧とを比較して、制御電圧の振幅下限値を制限する第2の演算増幅器を含むリミット回路とを有するものである。又振幅制限回路3は、ループフィルタの出力の制御電圧の直流成分を抽出する直流成分抽出回路と、同期検出部からの同期検出信号によって前記直流成分に上限比較電圧を加算した電圧及び直流成分に下限比較電圧を加算した電圧を出力する切替制御部と、この切替制御部からの電圧と制御電圧とを比較して、制御電圧の振幅の上限値を制限する第1の演算増幅器及び切替制御部からの電圧と制御電圧とを比較して、制御電圧の振幅の下限値を制限する第2の演算増幅器を含むリミット回路とを有するものである。
【0010】
又同期検出部6は、電圧制御発振器4の出力信号を分周するカウンタ構成の分周器5のカウント値を基に同期範囲を設定する範囲設定部8と、基準信号frの立上り位相が同期範囲の時に同期状態と判定して同期検出信号SYNを振幅制限回路3に入力する比較部9とを有するものである。又同期検出部は、電圧制御発振器4の出力信号を分周するカウンタ構成の分周器5のカウント値を基に非同期範囲を設定する範囲設定部8と、基準信号の立上り位相が非同期範囲の時に非同期状態と判定する比較部9とを有するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の説明図であり、1は位相比較器、2はループフィルタ、3は振幅制限回路、4は電圧制御発振器、5は分周器、6は同期検出部、7は読込処理部、8は範囲設定部、9は比較部を示す。又frは基準信号、fpは位相比較信号、foは出力信号、SYNは同期検出信号を示す。
【0012】
ループフィルタ2と電圧制御発振器4との間に接続した振幅制限回路3は、同期検出部6からの同期検出信号SYNに従って振幅制限動作を開始し、電圧制御発振器4に入力する制御電圧の振幅の上限と下限とを制限するものである。又同期検出部6は、読込処理部7と範囲設定部8と比較部9とを含む構成の場合を示す。又分周器5は、電圧制御発振器4の出力信号foの周波数と、基準信号frの周波数との関係に従った分周比とするものであり、既に知られている各種の構成を適用することができる。例えば、複数のカウンタを縦続接続し、初段のカウンタは電圧制御発振器4の出力信号foをカウントアップし、その桁上げ信号を次のカウンタが出力信号foに同期してカウントアップする構成とし、最終段のカウンタの桁上げ信号と出力信号foとを同期して、全カウンタをリセットする構成とすることができる。
【0013】
同期検出部6の読込処理部7は、分周器5を構成するカウンタの所定範囲の分周段のカウント値を読込み、範囲設定部8は、同期範囲をカウント値の範囲として設定する。比較部9は、同期範囲の設定値と基準信号frとを比較し、設定値の範囲内に基準信号frの立上り位相が入っている時に、位相同期と判定して同期検出信号SYNを振幅制限回路3に入力する。それにより、振幅制限回路3は、制御電圧の振幅の上限と下限との制限動作を開始する。又非同期状態では、振幅制御回路3は、制御電圧の振幅の制限動作を行わないものである。
【0014】
図2は振幅制限回路の原理説明図であり、(A)は回路構成図、(B)は波形説明図である。(A)に於いて、11は入力端子、12は出力端子、R1,R2,R4は抵抗、D1,D2はダイオード、U1A,U2Aは第1,第2の演算増幅器、V2は上限比較電圧、V5は下限比較電圧、V3,V4,V6,V7は演算増幅器の電源電圧を示す。
【0015】
入力端子11をループフィルタ2(図1参照)の出力端子に接続し、位相比較器1からの位相誤差信号をループフィルタ2を介して入力するものであり、又出力端子12は電圧制御発振器4に対する制御電圧を出力するものである。入力端子11と出力端子12との間に抵抗R1を接続し、第1の演算増幅器U1Aの反転端子(−)に抵抗R2を介して出力端子12を接続し、非反転端子(+)に上限比較電圧V2を入力し、演算増幅器U1Aの出力端子にダイオードD1を介して出力端子12を接続する。又第2の演算増幅器U2Aの反転端子(−)に抵抗R4を介して出力端子12を接続し、非反転端子(+)に下限比較電圧V5を入力し、演算増幅器U2Aの出力端子にダイオードD2を介して出力端子12に接続する。
【0016】
第1の演算増幅器U1Aは、反転端子(−)に入力される制御電圧が上限比較電圧V5以下の時に、その出力電圧をダイオードD1に対して逆極性として、出力端子12に対して切り離した状態とし、制御電圧に対する振幅制限は行わないが、上限比較電圧V5を超える制御電圧に対しては、ダイオードD1に対して順方向の極性の出力電圧として、ダイオードD1を介して制御電圧の振幅制限を行うものである。又第2の演算増幅器U2Aについても同様に、反転端子(−)に入力される制御電圧が、下限比較電圧以上の時に、その出力電圧をダイオードD2に対して逆極性として、出力端子12に対して切り離した状態とし、制御電圧に対する振幅制限は行わないが、下限比較電圧V7を超えて低下すると、ダイオードD2に対して順方向の極性の出力電圧として、ダイオードD2を介して制御電圧の振幅制限を行うものである。
【0017】
図2の(B)の(a)は、位相同期状態に於ける制御電圧に含まれるパルス状の電圧の概略波形を示し、(b)は、第1,第2の演算増幅器U1A,U2Aによりパルス状の電圧の振幅の上限と下限とを制限した概略波形を示す。即ち、振幅制限回路によって制御電圧のパルス状振幅を含む変動を無くして、電圧制御発振器4の出力信号foのジッタ発生を低減することができる。
【0018】
振幅制限回路3は、位相同期状態に於ける制御電圧の直流成分に重畳されているパルス状の電圧を制限するものである。従って、図3に示すように、直流成分抽出回路22を設けて、制御電圧のパルス状の電圧の振幅に対してのみ制限を与えるものである。又同図に於いて、21は前述の第1,第2の演算増幅器U1A,U2Aを含むリミット回路、23は切替制御部を示す。
【0019】
直流成分抽出回路22は、制御電圧の直流成分を抽出する比較的簡単な積分回路(ローパスフィルタ)とすることができる。又切替制御部23は、同期検出部6(図1参照)からの同期検出信号SYNが入力されると、リミット回路21に於ける制御電圧の振幅の上限と下限とを制限する動作を行って、電圧制御発振器(VCO)4に制御電圧を入力し、同期検出信号SYNが入力されない時は、リミット回路21は、ループフィルタ2の出力電圧をそのまま電圧制御発振器(VCO)4に制御電圧として入力するように切替える制御を行うものである。
【0020】
図4は振幅制限回路の説明図であり、図2と同一符号は同一部分を示し、22は抵抗R5とコンデンサC1とからなる直流成分抽出回路を示す。この直流成分抽出回路22は、ループゲインに影響を与える回路上の位置ではないので、比較的時定数の長いフィルタ構成とすることが可能となる。そして、この直流成分抽出回路22により抽出した制御電圧の直流成分に対して、上限比較電圧V2を加算して第1の演算増幅器U1Aの非反転端子(+)に入力し、その直流成分に対して下限比較電圧V5を加算して第2の演算増幅器U2Aの非反転端子(+)に入力する。それによって、図2の(B)の(b)示すように、制御電圧に含まれるパルス状電圧をカットすることができる。
【0021】
図5は切替制御部を含む振幅制限回路の説明図であり、図4と同一符号は同一部分を示し、31は切替制御部を示す、又V8,V9は切替制御部31の動作電圧とすると共に、振幅制限動作を行わない時に、上限比較電圧V2と下限比較電圧V5との代わりに第1の演算増幅器U1Aと第2の演算増幅器U2Aとの非反転端子に入力する電圧を示し、V8>V2、V9>V5の関係とする。
【0022】
切替制御部31は、加算処理機能と切替機能とを含み、出力端子Xを第1の演算増幅器U1Aの非反転端子に接続し、出力端子Yを第2の演算増幅器U2Aの非反転端子に接続する。又入力端子X0に電圧V8を入力し、入力端子X1に上限比較電圧V2を入力し、入力端子Y0に電圧V9を入力し、入力端子Y1に下限比較電圧V5を入力し、入力端子Aに同期検出部からの同期検出信号SYNを入力し、入力端子Dに直流成分抽出回路22からの直流成分を入力する。
【0023】
同期検出信号SYNが入力端子Aに入力されない時、即ち、非同期状態に於いては、直流成分抽出回路22から入力端子Dに入力される直流成分に対して、電圧V8を加算した電圧を出力端子Xから第1の演算増幅器U1Aの非反転端子に入力し、又直流成分に対して、電圧V9を加算した電圧を出力端子Yから第2の演算増幅器U2Aの非反転端子に入力する。それによって、第1,第2の演算増幅器U1A,U2Aの非反転端子に入力される電圧値が高いので、第1,第2の演算増幅器U1A,U2Aによる制御電圧に対する振幅制限動作は行われないものとなる。
【0024】
同期検出部6からの同期検出信号SYNが入力端子Aに入力されると、切替制御部31は、直流成分抽出回路22から入力端子Dに入力される直流成分に対して、上限比較電圧V2を加算した電圧を、出力端子Xから第1の演算増幅器U1Aの非反転端子に入力し、直流成分に下限比較電圧V5を加算した電圧を、出力端子Yから第2の演算増幅器U2Aの非反転端子に入力するように切替動作する。この場合、上限比較電圧V2及び下限比較電圧V5は、制御電圧のパルス状電圧を制限する値に設定するものであるから、入力端子11に入力される制御電圧は、同期状態に於いてパルス状電圧の振幅が制限され、ほぼ平坦な制御電圧として出力端子12から電圧制御発振器4に入力されることになる。
【0025】
図6は同期検出動作の説明図であり、(A)は同期範囲設定、(B)は同期状態、(C)は非同期状態を示し、図1に於ける分周器5を1578分周する構成とした場合、(A)に示すように、分周器5を構成するカウンタのカウント値に対して、例えば、939〜0〜639の範囲、即ち、0を中心に±639の範囲を同期範囲T1として定義する。この場合、図1の範囲設定部8に於いて、読込処理部7により読込んだ分周器5のカウント値について同期範囲T1(位相同期状態か否かを判定するタイミング)を比較部9に入力する。又この同期範囲T1は、更に狭く、或いは、更に広く設定することも可能である。
【0026】
比較部9は、図6の(B)に示すように、基準信号frの立上り検出パルスと同期範囲T1(カウント値939〜0〜639の範囲)とを比較部9に於いて比較し、立上り検出パルスが同期範囲T1内であると、非同期状態に於いてローレベル(“0”)とする同期検出信号SYNをハイレベル(“1”)として出力する。そして、同期範囲T1内のタイミングで立上り検出パルスが得られる場合は、継続して同期検出信号SYNをハイレベル(“1”)とするが、同期範囲T1内に立上り検出パルスが得られない時は、非同期状態と判定して、同期検出信号SYNをローレベル(“0”)とする。なお、保護段数を設定し、この保護段数分継続して同一の判定となった場合に、非同期状態から同期状態、又は同期状態から非同期状態に切替える制御構成とすることも可能である。
【0027】
又範囲設定部8に於いて、図6の(C)に示すように、非同期範囲T2を設定し、基準信号frの立上り検出パルスと比較部9に於いて比較し、立上り検出パルスが非同期範囲T2内であると、非同期状態と判定して、同期検出信号SYNをローレベル(“0”)とし、それ以外の場合は同期状態と判定する。即ち、図6の(B)に示す同期検出の条件に対して逆の条件で同期状態と非同期状態とを判定する場合を示す。又図6の(B)と(C)とに於ける同期範囲T1と非同期範囲T2とをそれぞれ設定して、同期検出と非同期検出とを並行して行う構成とすることも可能である。
【0028】
本発明は、前述の実施の形態のみに限定されるものではなく、種々付加変更することが可能であり、例えば、同期検出部6は、位相比較器1による基準信号frと位相比較信号fpとの位相誤差を示すパルス幅の出力信号を基に、同期範囲T1内の位相状態か否かを判定する構成等を適用することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、電圧制御発振器4と、ループフィルタ2と、位相比較器2とを含む位相同期発振回路であって、ループフィルタ2と電圧制御発振器4との間に振幅成分回路3を接続し、同期検出部6による同期検出信号SYNに従って、電圧制御発振器4に入力される制御電圧に含まれるパルス状の電圧振幅成分を、振幅制限回路3によって振幅制限し、ループゲインに対する影響を与えることなく、電圧制御発振器4のジッタ抑圧を図り、それにより、サイドバンドスプリアス低減を図ることができる利点がある。又非同期状態に於いては、振幅制限回路3による振幅制限動作は停止状態となるから、同期引込みは高速化を阻害することがない利点がある。又分周器5をカウンタ構成として、そのカウント値を基に同期範囲を設定して、同期状態か否かを容易に判定し、前述の振幅制限動作を開始又は停止を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明図である。
【図2】振幅制限回路の原理説明図である。
【図3】直流成分抽出回路を含む振幅制限回路の説明図である。
【図4】振幅制限回路の説明図である。
【図5】切替制御部を含む振幅制限回路の説明図である。
【図6】同期検出動作の説明図である。
【図7】従来の位相同期発振回路の説明図である。
【図8】位相比較動作説明図である。
【符号の説明】
1 位相比較器
2 ループフィルタ
3 振幅制限回路
4 電圧制御発振器
5 分周器
6 同期検出部
7 読込処理部
8 範囲設定部
9 比較部
fr 基準信号
fp 位相比較信号
fo 出力信号
SYN 同期検出信号

Claims (6)

  1. 電圧制御発振器の出力信号を直接又は分周した位相比較信号と基準信号とを位相比較器により位相比較し、該位相比較器の出力信号をループフィルタを介して前記電圧制御発振器の制御電圧とする位相同期発振回路に於いて、
    前記ループフィルタから前記電圧制御発振器に入力する制御電圧の振幅を制限するか否かを切替える振幅制限回路と、
    前記位相比較器に入力される前記基準信号と前記位相比較信号との位相差が所定範囲内の時に同期状態と判定して前記振幅制限回路に於ける前記制御電圧の振幅の制限動作を開始させる同期検出部と
    を備えたことを特徴とする位相同期発振回路。
  2. 前記振幅制限回路は、前記ループフィルタの出力の制御電圧の直流成分を抽出する直流成分抽出回路と、該直流成分抽出回路からの直流成分に対する振幅の上限値と下限値とを設定して前記制御電圧の振幅を制限するリミット回路と、前記同期検出部からの同期検出信号によって前記リミット回路の振幅制限動作を開始させる切替制御部とを有することを特徴とする請求項1記載の位相同期発振回路。
  3. 前記振幅制限回路は、前記ループフィルタの出力の制御電圧の直流成分を抽出する直流成分抽出回路と、該直流成分抽出回路からの直流成分に上限比較電圧を加算した電圧と前記制御電圧とを比較して、該制御電圧の振幅上限値を制限する第1の演算増幅器及び前記制御電圧の直流成分に下限比較電圧を加算した電圧と前記制御電圧とを比較して、該制御電圧の振幅下限値を制限する第2の演算増幅器を含むリミット回路とを有することを特徴とする請求項1記載の位相同期発振回路。
  4. 前記振幅制限回路は、前記ループフィルタの出力の制御電圧の直流成分を抽出する直流成分抽出回路と、同期検出部からの同期検出信号によって前記直流成分に上限比較電圧を加算した電圧及び前記直流成分に下限比較電圧を加算した電圧を出力する切替制御部と、該切替制御部からの電圧と前記制御電圧とを比較して該制御電圧の振幅の上限値を制限する第1の演算増幅器及び前記切替制御部からの電圧と前記制御電圧とを比較して該制御電圧の振幅の下限値を制限する第2の演算増幅器を含みリミット回路とを有することを特徴とする請求項1記載の位相同期発振回路。
  5. 前記同期検出部は、前記電圧制御発振器の出力信号を分周するカウンタ構成の分周器のカウント値を基に同期範囲を設定する範囲設定部と、前記基準信号の立上り位相が前記同期範囲の時に同期状態と判定して同期検出信号を前記振幅制限回路に入力する比較部とを有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の位相同期発振回路。
  6. 前記同期検出部は、前記電圧制御発振器の出力信号を分周するカウンタ構成の分周器のカウント値を基に非同期範囲を設定する範囲設定部と、前記基準信号の立上り位相が前記非同期範囲の時に非同期状態と判定する比較部とを有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の位相同期発振回路。
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