JP2004079694A - スタンダードセル - Google Patents
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Abstract
【課題】従来例と比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくし、特性の最適化を図ることができるようにしたスタンダードセルを提供する。
【解決手段】PNレシオ(4Wp/2Wn)=2の場合、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:2と非対称とし、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅WpとNMOSトランジスタ7、8の各々のゲート幅Wnを常に同一とし、PNレシオ(4Wp/2Wn)=2を維持する。
【選択図】 図1
【解決手段】PNレシオ(4Wp/2Wn)=2の場合、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:2と非対称とし、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅WpとNMOSトランジスタ7、8の各々のゲート幅Wnを常に同一とし、PNレシオ(4Wp/2Wn)=2を維持する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路のレイアウト設計に用いられるスタンダードセルに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路の設計方法には、フルカスタム方式、スタンダードセル方式、ゲートアレイ方式がある。スタンダードセル方式は、予め登録された標準的なセル(スタンダードセル)群を用いて設計する方式であり、スタンダードセルは、通常、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタを相補形に組み合わせて構成するCMOS(相補形金属酸化膜半導体)技術で設計される。
【0003】
CMOS技術で設計されたCMOSスタンダードセルの中でも、特に、完全相補形スタティックCMOSスタンダードセルと呼ばれるスタンダードセルは、例えば、図13に示すように、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタを同数として設計されるのが一般的である。
【0004】
CMOSスタンダードセルでは、トランジスタのゲート幅を大きくすることによって、その電流駆動能力を大きくすることが可能である。その実現手段としては、単純にトランジスタのサイズを大きくする以外に、トランジスタを並列に接続して実効的にゲート幅を大きくする方法がある。
【0005】
例えば、図13に示すCMOSスタンダードセルが備えるCMOSインバータ1では、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタをそれぞれ3個並列に接続することで、実効的にゲート幅を3倍にし、電流駆動能力を3倍としている。
【0006】
ところで、トランジスタの応答速度は、その電流駆動能力によって決まるが、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとでは、キャリアの移動度が異なるために、同じゲート幅でも、電流駆動能力は異なるものとなる。そこで、設計者は、CMOSスタンダードセルの動作特性をコントロールするためにβレシオ(βn/βp)を適切な値に定めている。
【0007】
βnはNMOSトランジスタのβ値、βpはPMOSトランジスタのβ値であり、電子の移動度をμn、NMOSトランジスタのゲート長をLn、ゲート幅をWn、正孔の移動度をμp、PMOSトランジスタのゲート長をLp、ゲート幅をWpとすると、βレシオ=μnLpWn/μpLnWpとなる。
【0008】
ここで、移動度μn、μpはプロセスに依存する値であり、ゲート長Ln、Lpはデザインルールで固定であるように義務付けられている場合が多い。そこで、設計者は、ゲート幅Wn、Wpによって所望のβレシオを得るようにしている。なお、βレシオにより定まったPMOSトランジスタのゲート幅WpとNMOSトランジスタのゲート幅Wnの比Wp/WnをPNレシオと呼ぶ。
【0009】
図14は従来のCMOSインバータセルの一例(従来のスタンダードセルの他の例)を示す図であり、図14Aはレイアウト図、図14Bは回路図である。図14中、2は入力ノード、3〜6はPMOSトランジスタ、7〜10はNMOSトランジスタ、11は出力ノード、12〜14はVDD電源配線、15〜19はP形拡散層、20はゲート層、21〜25はN形拡散層、26〜28はGND配線である。
【0010】
このCMOSインバータセルは、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅をWp、NMOSトランジスタ7〜10の各々のゲート幅をWnとすると、PMOSトランジスタ3〜6の合計ゲート幅4WpとNMOSトランジスタの合計ゲート幅4Wnとの比4Wp/4Wn(PNレシオ)を2とするものである。
【0011】
図15は図14に示す従来のCMOSインバータセルの電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図であり、図15Aは電流駆動能力を最大とした場合、図15Bは電流駆動能力を最小とした場合である。
【0012】
図15A中、Wp.maxはPMOSトランジスタ3〜6の各々が取り得る最大ゲート幅、Wn.maxはNMOSトランジスタ7〜10の各々が取り得る最大ゲート幅であり、図15B中、Wp.minはPMOSトランジスタ3〜6の各々が取り得る最小ゲート幅、Wn.minはNMOSトランジスタ7〜10の各々が取り得る最小ゲート幅である。
【0013】
ここで、PNレシオ(4Wp/4Wn)を無視した場合に、PMOSトランジスタ3〜6及びNMOSトランジスタ7〜10の各々が取り得る最大ゲート幅をWmax、最小ゲート幅をWmax/4とすると、本例の場合、PNレシオ(4Wp/4Wn)=2であるから、Wp.max=Wmax、Wn.max=Wmax/2、Wp.min=Wmax/2、Wn.min=Wmax/4となる。
【0014】
この結果、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅Wpが最大ゲート幅Wp.max=Wmax(PMOSトランジスタ3〜6の合計ゲート幅が4Wmax)、NMOSトランジスタ7〜10の各々のゲート幅Wnが最大ゲート幅Wn.max=Wmax/2(NMOSトランジスタ7〜10の合計ゲート幅が2Wmax)のときの電流駆動能力を100%とすると、本例における電流駆動能力の可変範囲は、100%〜50%となる。
【0015】
図16は半導体集積回路を設計する場合に行われている従来のクロックスキュー調整方法を説明するための図である。図16A中、CLKはクロック、29、30はバッファ、31、32はフリップフロップである。
【0016】
ここで、例えば、フリップフロップ31に到達するクロックCLKが設計値よりも早い場合、図16Bに示すように、バッファ29とフリップフロップ31との間にバッファ33を挿入するか、図16Cに示すように、バッファ30のサイズを変更することにより、クロックスキュー調整が行われていた。
【0017】
しかし、これらのクロックスキュー調整方法では、再度、配置配線を行う必要があり、また、バッファ毎に遅延時間が決まっているため、微調整を行うことができないという問題点があった。そこで、クロックスキューを調整する素子として、可変遅延セルが提案されている。
【0018】
図17は従来の可変遅延セルの一例(従来のスタンダードセルの更に他の例)を示す図であり、図17Aはレイアウト図、図17Bは回路図である。図17中、34は図14に示す従来のCMOSインバータセルと同一のレイアウトとされたCMOSインバータ部、35は可変負荷容量部である。
【0019】
可変負荷容量部35において、36は一方の電極をなすポリシリコン層であり、ゲート層20と一体とされたもの、37は他方の電極をなすN形拡散層、38はGND配線であり、本例の可変遅延セルは、ポリシリコン層36のサイズQを調整することにより、可変負荷容量部35の容量を調整して遅延時間を調整するというものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示す従来のCMOSインバータセルでは、PMOSトランジスタ3〜6の各々は、ゲート幅Wpの可変範囲をWmax〜Wmax/2とし、NMOSトランジスタ7〜10の各々は、ゲート幅Wnの可変範囲をWmax/2〜Wmax/4としているため、電流駆動能力の可変範囲は狭く、100%〜50%の範囲でしか、電流駆動能力を調整することができないという問題点があった。
【0021】
また、図17に示す従来の可変遅延セルを使用してクロックスキューを調整する場合には、バッファ挿入や、バッファサイズの変更などを行う場合と異なり、再度の配置配線を行う必要はないが、セルサイズが大きくなってしまうという問題点があった。
【0022】
本発明は、かかる点に鑑み、従来例と比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくし、特性の最適化を図ることができるようにしたスタンダードセルを提供することを第1の目的とし、遅延時間を可変することができ、しかも、従来例と比較して、セル面積を縮小することができるようにしたスタンダードセルを提供することを第2の目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明のスタンダードセルは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としている論理回路を含むというものである。
【0024】
本発明によれば、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができる。
【0025】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としていることから、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルの面積を変えることなく、セル領域内に空き領域を設けることができる。したがって、この空き領域に可変負荷容量を設けることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態〜第6実施形態について説明する。
【0027】
(第1実施形態・・図1、図2)
図1は本発明の第1実施形態を示す図であり、図1Aはレイアウト図、図1Bは回路図である。本発明の第1実施形態は、図14に示す従来のCMOSインバータセルを改良したものであり、図1において、図14に対応する部分には同一符号を付している。
【0028】
本発明の第1実施形態では、図14に示すNMOSトランジスタ9、10を削除し、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅WpとNMOSトランジスタ7、8の各々のゲート幅Wnを常に同一とし、PNレシオ(4Wp/2Wn)=2を維持するようにしたものである。
【0029】
図2は本発明の第1実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図であり、図2Aは電流駆動能力を最大とした場合、図2Bは電流駆動能力を最小とした場合である。
【0030】
ここで、PNレシオ(4Wp/2Wn)を無視した場合に、PMOSトランジスタ3〜6及びNMOSトランジスタ7、8の各々が取り得る最大ゲート幅をWmax、最小ゲート幅をWmax/4とすると、本実施形態の場合、PNレシオ(4Wp/2Wn)=2であるから、Wp.max=Wmax、Wn.max=Wmax、Wp.min=Wmax/4、Wn.min=Wmax/4となる。
【0031】
この結果、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅WpがWp.max=Wmax(PMOSトランジスタ3〜6の合計ゲート幅が4Wmax)、NMOSトランジスタ7、8の各々のゲート幅WnがWn.max=Wmax(NMOSトランジスタ7、8の合計ゲート幅が2Wmax)のときの電流駆動能力を100%とすると、本実施形態における電流駆動能力の可変範囲は、100%〜25%となる。
【0032】
ここで、一般に、PNレシオをγ、求めるべきPMOSトランジスタの並列接続数をXp、求めるべきNMOSトランジスタの並列接続数をXnとすると、Xp/Xn=γWn.max/Wp.maxが成立するので、Xp、Xnは、γWn.max/Wp.max>1ならば、Xp=N(但し、Nはスタンダードセル設計者が与えるトランジスタの並列接続数)、Xn=NWp.max/γWn.maxで求めることができ、γWn.max/Wp.max<1ならば、Xn=N、Xp=NγWn.max/Wp.maxで求めることができる。なお、少ない方のトランジスタの数を求める場合において、小数点以下は、切り上げても、四捨五入でも、切り下げても良い。
【0033】
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:2と非対称としているので、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称としている図14に示す従来のCMOSインバータセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲をWmax〜Wmax/4と大きくすることができる。したがって、図14に示す従来のCMOSインバータセルに比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を100%〜25%と大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0034】
(第2実施形態・・図3、図4)
図3は本発明の第2実施形態を示す図であり、図3Aはレイアウト図、図3Bは回路図である。本発明の第2実施形態は、図17に示す従来の可変遅延セルを改良したものである。
【0035】
図3中、39は図1に示す本発明の第1実施形態と同一のレイアウトとされたCMOSインバータ部、40は可変負荷容量部であり、41はゲート層20と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、42は他方の電極をなすN形拡散層、43はGND配線である。
【0036】
本発明の第2実施形態は、本発明の第1実施形態の空き領域に可変負荷容量部40を設けたものであり、ポリシリコン層41のサイズQを調整することにより、可変負荷容量部40の容量を調整して遅延時間を調整するというものである。図4Aは遅延時間を最大とした場合、図4Bは遅延時間を最小とした場合を示している。
【0037】
本発明の第2実施形態によれば、本発明の第1実施形態と同様に、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができると共に、本発明の第1実施形態の空き領域に可変負荷容量部40を設ける構成としているので、遅延時間を可変することができ、しかも、図17に示す従来の可変遅延セルと比較して、セル面積を縮小することができる。
【0038】
(第3実施形態・・図5、図6)
図5は本発明の第3実施形態を示す図であり、図5Aはレイアウト図、図5Bは回路図である。図5中、44は入力ノード、45、46はCMOSインバータ部、47は可変負荷容量部、48は出力ノードである。
【0039】
CMOSインバータ部45において、49は3個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、50は2個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、51はゲート層である。
【0040】
CMOSインバータ部46において、52は9個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、53は5個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、54はゲート層である。
【0041】
可変負荷容量部47において、55はゲート層52と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、56は他方の電極をなすN形拡散層であり、本発明の第3実施形態は、可変負荷容量部47のポリシリコン層55の幅Qを可変することにより遅延時間を調整するというものである。
【0042】
本発明の第3実施形態によれば、CMOSインバータ部45、46におけるPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としているので、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部45、46と同数とするCMOSインバータ部を2段構成とするバッファセルと同一の面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができる。
【0043】
したがって、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部45、46と同数とするCMOSインバータ部を2段構成とするバッファセルと比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0044】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称とするCMOSインバータ部45、46を設けることにより、セル領域内に空き領域を設け、この空き領域に可変負荷容量部47を設ける構成としているので、遅延時間を可変することができ、しかも、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部45、46と同数とするCMOSインバータ部を2段構成とする場合に比較して、セル面積を縮小することができる。
【0045】
更に、CMOSインバータ部45、46を図6に示すようにレイアウトし、その空き領域57、58に可変負荷容量部を設ける構成とする場合と異なり、入力負荷の減少化及び出力スルーの短縮化と、可変負荷容量部の面積を大きくすることによるスキュー調整範囲の拡大化と、CMOSインバータ部45の並列度(電流駆動能力)をCMOSインバータ部46の並列度(電流駆動能力)よりも小さくすることによるスキュー調整範囲の拡大化を図ることができる。
【0046】
(第4実施形態・・図7、図8)
図7は本発明の第4実施形態を示す図であり、図7Aはレイアウト図、図7Bは回路図である。図7中、59は入力ノード、60〜62はCMOSインバータ部、63、64は可変負荷容量部、65は出力ノードである。
【0047】
CMOSインバータ部60において、66は3個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、67は2個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、68はゲート層である。
【0048】
CMOSインバータ部61において、69は9個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、70は5個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、71はゲート層である。
【0049】
CMOSインバータ部62において、72はm個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、73はn(<m)個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、74はゲート層である。
【0050】
可変負荷容量部63において、75はゲート層71と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、可変負荷容量部64において、76はゲート層71と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層であり、本発明の第4実施形態は、可変負荷容量部63、64のポリシリコン層75、76の幅Qを可変することにより遅延時間を調整するというものである。
【0051】
本発明の第4実施形態によれば、CMOSインバータ部60〜62におけるPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としているので、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部60〜62と同数とするCMOSインバータ部を3段構成とするバッファセルと同一の面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができる。
【0052】
したがって、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部60〜62と同数とするCMOSインバータ部を3段構成とするバッファセルと比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0053】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称とするCMOSインバータ部60〜62を設けることにより、セル領域内に空き領域を設け、この空き領域に可変負荷容量部63、64を設ける構成としているので、遅延時間を可変することができ、しかも、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部60〜62と同数とするCMOSインバータ部を3段構成とする場合に比較して、セル面積を縮小することができる。
【0054】
更に、CMOSインバータ部60〜62を図8に示すようにレイアウトし、空き領域77〜79に可変負荷容量部を設ける構成とする場合と異なり、入力負荷の減少化及び出力スルーの短縮化と、可変負荷容量部の面積を大きくすることによるスキュー調整範囲の拡大化と、CMOSインバータ部60の並列度(電流駆動能力)をCMOSインバータ部61の並列度(電流駆動能力)よりも小さくすることによるスキュー調整範囲の拡大化を図ることができる。
【0055】
(第5実施形態・・図9、図10)
図9は本発明の第5実施形態を示す図であり、図9Aはレイアウト図、図9Bは回路図である。本発明の第5実施形態は、本発明をCMOS型の2入力NANDセルに適用したものである。
【0056】
図9中、80、81は入力ノード、82、83はPMOSトランジスタ、84〜87はNMOSトランジスタ、89は出力ノード、90、91はVDD電源配線、92〜94はP形拡散層、95、96はゲート層、97〜101はN形拡散層、102、103はGND配線である。
【0057】
本発明の第5実施形態では、入力信号IN1に対して、1個のPMOSトランジスタ82と、並列接続された2個のNMOSトランジスタ84、85を設けると共に、入力信号IN2に対して、1個のPMOSトランジスタ83と、並列接続された2個のNMOSトランジスタ86、87を設け、PMOSトランジスタ82、83の各々のゲート幅WpとNMOSトランジスタ84〜87の各々のゲート幅Wnを常に同一とし、PNレシオ(Wp/2Wn)=1/2としたものである。
【0058】
図10は本発明の第5実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図であり、図10Aは電流駆動能力を最大とした場合、図10Bは電流駆動能力を最小とした場合である。
【0059】
ここで、PNレシオ(Wp/2Wn)を無視した場合に、PMOSトランジスタ82、83及びNMOSトランジスタ84〜87の各々が取り得る最大ゲート幅をWmax、最小ゲート幅をWmax/4とすると、本実施形態の場合、PNレシオ(Wp/2Wn)=1/2であるから、Wp.max=Wmax、Wn.max=Wmax、Wp.min=Wmax/4、Wn.min=Wmax/4となる。
【0060】
この結果、PMOSトランジスタ82、83の各々のゲート幅WpがWp.max=Wmax、NMOSトランジスタ84〜87の各々のゲート幅WnがWn.max=Wmaxのときの電流駆動能力を100%とすると、本実施形態における電流駆動能力の可変範囲は、100%〜25%となる。なお、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする2入力NANDセルの場合、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲は、100%〜50%となる。
【0061】
以上のように、本発明の第5実施形態によれば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を2:4と非対称としているので、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする場合の2入力NANDセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲をWmax〜Wmax/4と大きくすることができる。したがって、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする2入力NANDセルに比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を100%〜25%と大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0062】
(第6実施形態・・図11、図12)
図11は本発明の第6実施形態を示す図であり、図11Aはレイアウト図、図11Bは回路図である。本発明の第6実施形態は、本発明の第5実施形態と同様に、本発明をCMOS型の2入力NANDセルに適用したものである。
【0063】
図11中、104は図9に示す本発明の第5実施形態と同一のレイアウトとされた2入力NAND回路部、105は可変負荷容量部であり、106はゲート層95と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、107は他方の電極をなすP形拡散層、108はVDD電源配線である。
【0064】
本発明の第6実施形態は、本発明の第5実施形態の空き領域に可変負荷容量部105を設けたものであり、ポリシリコン層106のサイズQを調整することにより、可変負荷容量部105の容量を調整して、入力信号IN1の遅延時間を調整するというものである。図12Aは遅延時間を最大とした場合、図12Bは遅延時間を最小とした場合を示している。
【0065】
本発明の第6実施形態によれば、本発明の第5実施形態と同様に、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができると共に、本発明の第5実施形態の空き領域に可変負荷容量部105を設ける構成としているので、入力信号IN1の遅延時間を可変することができ、しかも、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする2入力NANDセルに可変負荷容量部を設ける場合と比較して、セル面積を縮小することができる。
【0066】
なお、上述の実施形態では、本発明をCMOSインバータセル及びCMOS型の2入力NANDセルに適用した場合について説明したが、その他、本発明は、CMOS型のNORセルやAOI(アンド・オア・インバータ)セル等、CMOS論理回路を構成するスタンダードセルに広く適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としている論理回路を含むとしていることにより、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができるので、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができる。
【0068】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としていることから、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルの面積を変えることなく、セル領域内に空き領域を設け、この空き領域に可変負荷容量を設けることができるので、遅延時間を可変することができ、しかも、従来例と比較して、セル面積を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態の遅延時間の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態の効果を説明するためのレイアウト図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態の効果を説明するためのレイアウト図である。
【図9】本発明の第5実施形態を示す図である。
【図10】本発明の第5実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図11】本発明の第6実施形態を示す図である。
【図12】本発明の第6実施形態の遅延時間の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図13】従来の完全相補形スタティックCMOSスタンダードセルの一例(従来のスタンダードセルの一例)を示す回路図である。
【図14】従来のCMOSインバータセルの一例(従来のスタンダードセルの他の例)を示す図である。
【図15】図14に示す従来のCMOSインバータセルの電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図16】半導体集積回路を設計する場合に行われている従来のクロックスキュー調整方法を説明するための図である。
【図17】従来の可変遅延セルの一例(従来のスタンダードセルの更に他の例)を示す図である。
【符号の説明】
Wp…PMOSトランジスタのゲート幅
Wn…NMOSトランジスタのゲート幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路のレイアウト設計に用いられるスタンダードセルに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路の設計方法には、フルカスタム方式、スタンダードセル方式、ゲートアレイ方式がある。スタンダードセル方式は、予め登録された標準的なセル(スタンダードセル)群を用いて設計する方式であり、スタンダードセルは、通常、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタを相補形に組み合わせて構成するCMOS(相補形金属酸化膜半導体)技術で設計される。
【0003】
CMOS技術で設計されたCMOSスタンダードセルの中でも、特に、完全相補形スタティックCMOSスタンダードセルと呼ばれるスタンダードセルは、例えば、図13に示すように、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタを同数として設計されるのが一般的である。
【0004】
CMOSスタンダードセルでは、トランジスタのゲート幅を大きくすることによって、その電流駆動能力を大きくすることが可能である。その実現手段としては、単純にトランジスタのサイズを大きくする以外に、トランジスタを並列に接続して実効的にゲート幅を大きくする方法がある。
【0005】
例えば、図13に示すCMOSスタンダードセルが備えるCMOSインバータ1では、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタをそれぞれ3個並列に接続することで、実効的にゲート幅を3倍にし、電流駆動能力を3倍としている。
【0006】
ところで、トランジスタの応答速度は、その電流駆動能力によって決まるが、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとでは、キャリアの移動度が異なるために、同じゲート幅でも、電流駆動能力は異なるものとなる。そこで、設計者は、CMOSスタンダードセルの動作特性をコントロールするためにβレシオ(βn/βp)を適切な値に定めている。
【0007】
βnはNMOSトランジスタのβ値、βpはPMOSトランジスタのβ値であり、電子の移動度をμn、NMOSトランジスタのゲート長をLn、ゲート幅をWn、正孔の移動度をμp、PMOSトランジスタのゲート長をLp、ゲート幅をWpとすると、βレシオ=μnLpWn/μpLnWpとなる。
【0008】
ここで、移動度μn、μpはプロセスに依存する値であり、ゲート長Ln、Lpはデザインルールで固定であるように義務付けられている場合が多い。そこで、設計者は、ゲート幅Wn、Wpによって所望のβレシオを得るようにしている。なお、βレシオにより定まったPMOSトランジスタのゲート幅WpとNMOSトランジスタのゲート幅Wnの比Wp/WnをPNレシオと呼ぶ。
【0009】
図14は従来のCMOSインバータセルの一例(従来のスタンダードセルの他の例)を示す図であり、図14Aはレイアウト図、図14Bは回路図である。図14中、2は入力ノード、3〜6はPMOSトランジスタ、7〜10はNMOSトランジスタ、11は出力ノード、12〜14はVDD電源配線、15〜19はP形拡散層、20はゲート層、21〜25はN形拡散層、26〜28はGND配線である。
【0010】
このCMOSインバータセルは、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅をWp、NMOSトランジスタ7〜10の各々のゲート幅をWnとすると、PMOSトランジスタ3〜6の合計ゲート幅4WpとNMOSトランジスタの合計ゲート幅4Wnとの比4Wp/4Wn(PNレシオ)を2とするものである。
【0011】
図15は図14に示す従来のCMOSインバータセルの電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図であり、図15Aは電流駆動能力を最大とした場合、図15Bは電流駆動能力を最小とした場合である。
【0012】
図15A中、Wp.maxはPMOSトランジスタ3〜6の各々が取り得る最大ゲート幅、Wn.maxはNMOSトランジスタ7〜10の各々が取り得る最大ゲート幅であり、図15B中、Wp.minはPMOSトランジスタ3〜6の各々が取り得る最小ゲート幅、Wn.minはNMOSトランジスタ7〜10の各々が取り得る最小ゲート幅である。
【0013】
ここで、PNレシオ(4Wp/4Wn)を無視した場合に、PMOSトランジスタ3〜6及びNMOSトランジスタ7〜10の各々が取り得る最大ゲート幅をWmax、最小ゲート幅をWmax/4とすると、本例の場合、PNレシオ(4Wp/4Wn)=2であるから、Wp.max=Wmax、Wn.max=Wmax/2、Wp.min=Wmax/2、Wn.min=Wmax/4となる。
【0014】
この結果、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅Wpが最大ゲート幅Wp.max=Wmax(PMOSトランジスタ3〜6の合計ゲート幅が4Wmax)、NMOSトランジスタ7〜10の各々のゲート幅Wnが最大ゲート幅Wn.max=Wmax/2(NMOSトランジスタ7〜10の合計ゲート幅が2Wmax)のときの電流駆動能力を100%とすると、本例における電流駆動能力の可変範囲は、100%〜50%となる。
【0015】
図16は半導体集積回路を設計する場合に行われている従来のクロックスキュー調整方法を説明するための図である。図16A中、CLKはクロック、29、30はバッファ、31、32はフリップフロップである。
【0016】
ここで、例えば、フリップフロップ31に到達するクロックCLKが設計値よりも早い場合、図16Bに示すように、バッファ29とフリップフロップ31との間にバッファ33を挿入するか、図16Cに示すように、バッファ30のサイズを変更することにより、クロックスキュー調整が行われていた。
【0017】
しかし、これらのクロックスキュー調整方法では、再度、配置配線を行う必要があり、また、バッファ毎に遅延時間が決まっているため、微調整を行うことができないという問題点があった。そこで、クロックスキューを調整する素子として、可変遅延セルが提案されている。
【0018】
図17は従来の可変遅延セルの一例(従来のスタンダードセルの更に他の例)を示す図であり、図17Aはレイアウト図、図17Bは回路図である。図17中、34は図14に示す従来のCMOSインバータセルと同一のレイアウトとされたCMOSインバータ部、35は可変負荷容量部である。
【0019】
可変負荷容量部35において、36は一方の電極をなすポリシリコン層であり、ゲート層20と一体とされたもの、37は他方の電極をなすN形拡散層、38はGND配線であり、本例の可変遅延セルは、ポリシリコン層36のサイズQを調整することにより、可変負荷容量部35の容量を調整して遅延時間を調整するというものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示す従来のCMOSインバータセルでは、PMOSトランジスタ3〜6の各々は、ゲート幅Wpの可変範囲をWmax〜Wmax/2とし、NMOSトランジスタ7〜10の各々は、ゲート幅Wnの可変範囲をWmax/2〜Wmax/4としているため、電流駆動能力の可変範囲は狭く、100%〜50%の範囲でしか、電流駆動能力を調整することができないという問題点があった。
【0021】
また、図17に示す従来の可変遅延セルを使用してクロックスキューを調整する場合には、バッファ挿入や、バッファサイズの変更などを行う場合と異なり、再度の配置配線を行う必要はないが、セルサイズが大きくなってしまうという問題点があった。
【0022】
本発明は、かかる点に鑑み、従来例と比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくし、特性の最適化を図ることができるようにしたスタンダードセルを提供することを第1の目的とし、遅延時間を可変することができ、しかも、従来例と比較して、セル面積を縮小することができるようにしたスタンダードセルを提供することを第2の目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明のスタンダードセルは、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としている論理回路を含むというものである。
【0024】
本発明によれば、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができる。
【0025】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としていることから、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルの面積を変えることなく、セル領域内に空き領域を設けることができる。したがって、この空き領域に可変負荷容量を設けることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を参照して、本発明の第1実施形態〜第6実施形態について説明する。
【0027】
(第1実施形態・・図1、図2)
図1は本発明の第1実施形態を示す図であり、図1Aはレイアウト図、図1Bは回路図である。本発明の第1実施形態は、図14に示す従来のCMOSインバータセルを改良したものであり、図1において、図14に対応する部分には同一符号を付している。
【0028】
本発明の第1実施形態では、図14に示すNMOSトランジスタ9、10を削除し、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅WpとNMOSトランジスタ7、8の各々のゲート幅Wnを常に同一とし、PNレシオ(4Wp/2Wn)=2を維持するようにしたものである。
【0029】
図2は本発明の第1実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図であり、図2Aは電流駆動能力を最大とした場合、図2Bは電流駆動能力を最小とした場合である。
【0030】
ここで、PNレシオ(4Wp/2Wn)を無視した場合に、PMOSトランジスタ3〜6及びNMOSトランジスタ7、8の各々が取り得る最大ゲート幅をWmax、最小ゲート幅をWmax/4とすると、本実施形態の場合、PNレシオ(4Wp/2Wn)=2であるから、Wp.max=Wmax、Wn.max=Wmax、Wp.min=Wmax/4、Wn.min=Wmax/4となる。
【0031】
この結果、PMOSトランジスタ3〜6の各々のゲート幅WpがWp.max=Wmax(PMOSトランジスタ3〜6の合計ゲート幅が4Wmax)、NMOSトランジスタ7、8の各々のゲート幅WnがWn.max=Wmax(NMOSトランジスタ7、8の合計ゲート幅が2Wmax)のときの電流駆動能力を100%とすると、本実施形態における電流駆動能力の可変範囲は、100%〜25%となる。
【0032】
ここで、一般に、PNレシオをγ、求めるべきPMOSトランジスタの並列接続数をXp、求めるべきNMOSトランジスタの並列接続数をXnとすると、Xp/Xn=γWn.max/Wp.maxが成立するので、Xp、Xnは、γWn.max/Wp.max>1ならば、Xp=N(但し、Nはスタンダードセル設計者が与えるトランジスタの並列接続数)、Xn=NWp.max/γWn.maxで求めることができ、γWn.max/Wp.max<1ならば、Xn=N、Xp=NγWn.max/Wp.maxで求めることができる。なお、少ない方のトランジスタの数を求める場合において、小数点以下は、切り上げても、四捨五入でも、切り下げても良い。
【0033】
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:2と非対称としているので、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称としている図14に示す従来のCMOSインバータセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲をWmax〜Wmax/4と大きくすることができる。したがって、図14に示す従来のCMOSインバータセルに比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を100%〜25%と大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0034】
(第2実施形態・・図3、図4)
図3は本発明の第2実施形態を示す図であり、図3Aはレイアウト図、図3Bは回路図である。本発明の第2実施形態は、図17に示す従来の可変遅延セルを改良したものである。
【0035】
図3中、39は図1に示す本発明の第1実施形態と同一のレイアウトとされたCMOSインバータ部、40は可変負荷容量部であり、41はゲート層20と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、42は他方の電極をなすN形拡散層、43はGND配線である。
【0036】
本発明の第2実施形態は、本発明の第1実施形態の空き領域に可変負荷容量部40を設けたものであり、ポリシリコン層41のサイズQを調整することにより、可変負荷容量部40の容量を調整して遅延時間を調整するというものである。図4Aは遅延時間を最大とした場合、図4Bは遅延時間を最小とした場合を示している。
【0037】
本発明の第2実施形態によれば、本発明の第1実施形態と同様に、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができると共に、本発明の第1実施形態の空き領域に可変負荷容量部40を設ける構成としているので、遅延時間を可変することができ、しかも、図17に示す従来の可変遅延セルと比較して、セル面積を縮小することができる。
【0038】
(第3実施形態・・図5、図6)
図5は本発明の第3実施形態を示す図であり、図5Aはレイアウト図、図5Bは回路図である。図5中、44は入力ノード、45、46はCMOSインバータ部、47は可変負荷容量部、48は出力ノードである。
【0039】
CMOSインバータ部45において、49は3個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、50は2個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、51はゲート層である。
【0040】
CMOSインバータ部46において、52は9個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、53は5個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、54はゲート層である。
【0041】
可変負荷容量部47において、55はゲート層52と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、56は他方の電極をなすN形拡散層であり、本発明の第3実施形態は、可変負荷容量部47のポリシリコン層55の幅Qを可変することにより遅延時間を調整するというものである。
【0042】
本発明の第3実施形態によれば、CMOSインバータ部45、46におけるPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としているので、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部45、46と同数とするCMOSインバータ部を2段構成とするバッファセルと同一の面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができる。
【0043】
したがって、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部45、46と同数とするCMOSインバータ部を2段構成とするバッファセルと比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0044】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称とするCMOSインバータ部45、46を設けることにより、セル領域内に空き領域を設け、この空き領域に可変負荷容量部47を設ける構成としているので、遅延時間を可変することができ、しかも、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部45、46と同数とするCMOSインバータ部を2段構成とする場合に比較して、セル面積を縮小することができる。
【0045】
更に、CMOSインバータ部45、46を図6に示すようにレイアウトし、その空き領域57、58に可変負荷容量部を設ける構成とする場合と異なり、入力負荷の減少化及び出力スルーの短縮化と、可変負荷容量部の面積を大きくすることによるスキュー調整範囲の拡大化と、CMOSインバータ部45の並列度(電流駆動能力)をCMOSインバータ部46の並列度(電流駆動能力)よりも小さくすることによるスキュー調整範囲の拡大化を図ることができる。
【0046】
(第4実施形態・・図7、図8)
図7は本発明の第4実施形態を示す図であり、図7Aはレイアウト図、図7Bは回路図である。図7中、59は入力ノード、60〜62はCMOSインバータ部、63、64は可変負荷容量部、65は出力ノードである。
【0047】
CMOSインバータ部60において、66は3個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、67は2個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、68はゲート層である。
【0048】
CMOSインバータ部61において、69は9個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、70は5個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、71はゲート層である。
【0049】
CMOSインバータ部62において、72はm個のPMOSトランジスタを並列接続してなるPMOSトランジスタ部、73はn(<m)個のNMOSトランジスタを並列接続してなるNMOSトランジスタ部、74はゲート層である。
【0050】
可変負荷容量部63において、75はゲート層71と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、可変負荷容量部64において、76はゲート層71と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層であり、本発明の第4実施形態は、可変負荷容量部63、64のポリシリコン層75、76の幅Qを可変することにより遅延時間を調整するというものである。
【0051】
本発明の第4実施形態によれば、CMOSインバータ部60〜62におけるPMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としているので、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部60〜62と同数とするCMOSインバータ部を3段構成とするバッファセルと同一の面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができる。
【0052】
したがって、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部60〜62と同数とするCMOSインバータ部を3段構成とするバッファセルと比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0053】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称とするCMOSインバータ部60〜62を設けることにより、セル領域内に空き領域を設け、この空き領域に可変負荷容量部63、64を設ける構成としているので、遅延時間を可変することができ、しかも、NMOSトランジスタの個数をCMOSインバータ部60〜62と同数とするCMOSインバータ部を3段構成とする場合に比較して、セル面積を縮小することができる。
【0054】
更に、CMOSインバータ部60〜62を図8に示すようにレイアウトし、空き領域77〜79に可変負荷容量部を設ける構成とする場合と異なり、入力負荷の減少化及び出力スルーの短縮化と、可変負荷容量部の面積を大きくすることによるスキュー調整範囲の拡大化と、CMOSインバータ部60の並列度(電流駆動能力)をCMOSインバータ部61の並列度(電流駆動能力)よりも小さくすることによるスキュー調整範囲の拡大化を図ることができる。
【0055】
(第5実施形態・・図9、図10)
図9は本発明の第5実施形態を示す図であり、図9Aはレイアウト図、図9Bは回路図である。本発明の第5実施形態は、本発明をCMOS型の2入力NANDセルに適用したものである。
【0056】
図9中、80、81は入力ノード、82、83はPMOSトランジスタ、84〜87はNMOSトランジスタ、89は出力ノード、90、91はVDD電源配線、92〜94はP形拡散層、95、96はゲート層、97〜101はN形拡散層、102、103はGND配線である。
【0057】
本発明の第5実施形態では、入力信号IN1に対して、1個のPMOSトランジスタ82と、並列接続された2個のNMOSトランジスタ84、85を設けると共に、入力信号IN2に対して、1個のPMOSトランジスタ83と、並列接続された2個のNMOSトランジスタ86、87を設け、PMOSトランジスタ82、83の各々のゲート幅WpとNMOSトランジスタ84〜87の各々のゲート幅Wnを常に同一とし、PNレシオ(Wp/2Wn)=1/2としたものである。
【0058】
図10は本発明の第5実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図であり、図10Aは電流駆動能力を最大とした場合、図10Bは電流駆動能力を最小とした場合である。
【0059】
ここで、PNレシオ(Wp/2Wn)を無視した場合に、PMOSトランジスタ82、83及びNMOSトランジスタ84〜87の各々が取り得る最大ゲート幅をWmax、最小ゲート幅をWmax/4とすると、本実施形態の場合、PNレシオ(Wp/2Wn)=1/2であるから、Wp.max=Wmax、Wn.max=Wmax、Wp.min=Wmax/4、Wn.min=Wmax/4となる。
【0060】
この結果、PMOSトランジスタ82、83の各々のゲート幅WpがWp.max=Wmax、NMOSトランジスタ84〜87の各々のゲート幅WnがWn.max=Wmaxのときの電流駆動能力を100%とすると、本実施形態における電流駆動能力の可変範囲は、100%〜25%となる。なお、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする2入力NANDセルの場合、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲は、100%〜50%となる。
【0061】
以上のように、本発明の第5実施形態によれば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を2:4と非対称としているので、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする場合の2入力NANDセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲をWmax〜Wmax/4と大きくすることができる。したがって、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする2入力NANDセルに比較して、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を100%〜25%と大きくすることができ、特性の最適化を図ることができる。
【0062】
(第6実施形態・・図11、図12)
図11は本発明の第6実施形態を示す図であり、図11Aはレイアウト図、図11Bは回路図である。本発明の第6実施形態は、本発明の第5実施形態と同様に、本発明をCMOS型の2入力NANDセルに適用したものである。
【0063】
図11中、104は図9に示す本発明の第5実施形態と同一のレイアウトとされた2入力NAND回路部、105は可変負荷容量部であり、106はゲート層95と一体とされた一方の電極をなすポリシリコン層、107は他方の電極をなすP形拡散層、108はVDD電源配線である。
【0064】
本発明の第6実施形態は、本発明の第5実施形態の空き領域に可変負荷容量部105を設けたものであり、ポリシリコン層106のサイズQを調整することにより、可変負荷容量部105の容量を調整して、入力信号IN1の遅延時間を調整するというものである。図12Aは遅延時間を最大とした場合、図12Bは遅延時間を最小とした場合を示している。
【0065】
本発明の第6実施形態によれば、本発明の第5実施形態と同様に、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができると共に、本発明の第5実施形態の空き領域に可変負荷容量部105を設ける構成としているので、入力信号IN1の遅延時間を可変することができ、しかも、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を4:4と対称とする2入力NANDセルに可変負荷容量部を設ける場合と比較して、セル面積を縮小することができる。
【0066】
なお、上述の実施形態では、本発明をCMOSインバータセル及びCMOS型の2入力NANDセルに適用した場合について説明したが、その他、本発明は、CMOS型のNORセルやAOI(アンド・オア・インバータ)セル等、CMOS論理回路を構成するスタンダードセルに広く適用することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としている論理回路を含むとしていることにより、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルと同一面積であっても、PMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタのゲート幅の可変範囲を大きくすることができるので、セル面積の増大を招くことなく、電流駆動能力の可変範囲を大きくすることができる。
【0068】
また、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を非対称としていることから、同一回路で、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタの個数を対称とする論理回路を含むスタンダードセルの面積を変えることなく、セル領域内に空き領域を設け、この空き領域に可変負荷容量を設けることができるので、遅延時間を可変することができ、しかも、従来例と比較して、セル面積を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態の遅延時間の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図5】本発明の第3実施形態を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態の効果を説明するためのレイアウト図である。
【図7】本発明の第4実施形態を示す図である。
【図8】本発明の第4実施形態の効果を説明するためのレイアウト図である。
【図9】本発明の第5実施形態を示す図である。
【図10】本発明の第5実施形態の電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図11】本発明の第6実施形態を示す図である。
【図12】本発明の第6実施形態の遅延時間の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図13】従来の完全相補形スタティックCMOSスタンダードセルの一例(従来のスタンダードセルの一例)を示す回路図である。
【図14】従来のCMOSインバータセルの一例(従来のスタンダードセルの他の例)を示す図である。
【図15】図14に示す従来のCMOSインバータセルの電流駆動能力の可変範囲を説明するためのレイアウト図である。
【図16】半導体集積回路を設計する場合に行われている従来のクロックスキュー調整方法を説明するための図である。
【図17】従来の可変遅延セルの一例(従来のスタンダードセルの更に他の例)を示す図である。
【符号の説明】
Wp…PMOSトランジスタのゲート幅
Wn…NMOSトランジスタのゲート幅
Claims (5)
- PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの論理的双対で構成され、前記PMOSトランジスタと前記NMOSトランジスタの個数を非対称としている論理回路を含むことを特徴とするスタンダードセル。
- 前記論理回路は、CMOS論理回路であり、
前記PMOSトランジスタの最大ゲート幅をWp.max、前記NMOSトランジスタの最大ゲート幅をWn.max、PNレシオをγ、前記PMOSトランジスタの求めるべき並列接続数をXp、前記NMOSトランジスタの求めるべき並列接続数をXnとした場合において、
γWn.max/Wp.max>1ならば、Xp=N(但し、Nはスタンダードセル設計者が与えるトランジスタの並列接続数)、Xn=NWp.max/γWn.maxとし、
γWn.max/Wp.max<1ならば、Xn=N、Xp=NγWn.max/Wp.maxとすることを特徴とする請求項1記載のスタンダードセル。 - 前記論理回路はCMOS論理回路であり、セル領域内の空き領域に可変負荷容量を設けていることを特徴とする請求項1記載のスタンダードセル。
- 前記論理回路は複数のCMOSインバータを縦列接続したものであり、セル領域内の空き領域に可変負荷容量を設けていることを特徴とする請求項1記載のスタンダードセル。
- 前記複数のCMOSインバータのうち、初段のCMOSインバータの電流駆動能力は、次段のCMOSインバータの電流駆動能力よりも小さく、
前記可変負荷容量は、前記次段のCMOSインバータの入力端に接続されていることを特徴とする請求項4記載のスタンダードセル。
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