JP2004078915A - 画像処理制御プログラムを記録した媒体、画像処理制御装置および画像処理制御方法 - Google Patents

画像処理制御プログラムを記録した媒体、画像処理制御装置および画像処理制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータで取り扱う画像データのデータ量が大きく、そのデータを格納する容量が膨大になってしまったり、このデータ量が大きい画像データに対して処理を行なわなければならないため、処理速度が低下していた。
【解決手段】間引き処理などのデータ量の削減処理を元画像データがスプールファイル25c1に格納される前に実行することによって、スプールファイル25c1の容量を低減させることが可能になる。さらに、プリンタ27がモノクロ対応である場合であって、元画像データがカラー画像データである場合には、この元画像データの各画素のカラー画像データをデグレード化することによって元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理制御プログラムを記録した媒体、画像処理制御装置および画像処理制御方法に関し、特に、入力画像データを入力した時点で、この画像データが所定の削減基準に適合すると、当該入力画像データのデータ量を削減する画像処理制御プログラムを記録した媒体、画像処理制御装置および画像処理制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の画像処理制御装置はコンピュータにて構成されることが多く、当該コンピュータに接続されたデジタルカメラ等の周辺機器から入力した画像データや、同コンピュータ上にて動作するアプリケーションにて作成された画像データを印刷する場合、この画像データから生成された印刷イメージデータを接続されたプリンタに対して送出する。この場合、コンピュータ側はプリンタ側の印刷仕様、例えば、プリンタがモノクロ専用、印刷解像度が低いなどを判断することなく、印刷イメージデータを生成してプリンタに送出する。従って、プリンタ側の印刷解像度がこの印刷イメージデータの解像度より低い場合であったり、印刷イメージデータがカラーデータであるのに対してプリンタがモノクロ専用であったりする場合においても、印刷イメージデータはそのままプリンタに出力され、プリンタ側において適合する解像度まで落としたり、カラーデータの印刷イメージデータをモノクロ化している。すなわち、プリンタの印刷解像度が印刷イメージデータの解像度より低くても、コンピュータからは高解像度のまま印刷イメージデータを送出しているし、プリンタがモノクロ専用であっても、カラーデータのまま印刷イメージデータを送出している。このようにプリンタ側の能力がコンピュータ側で取り扱う得る画像データの品質に対して低い場合は少なくなく、コンピュータ側は、本来は入力画像データのデータ量を低減させて画像処理等の処理を実施することができるにもかかわらず、データ量が大きい状態の入力画像データに対して画像処理等の処理を実施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の画像処理制御装置においては、コンピュータ側で画像処理等を実施する画像データのデータ量が大きく、この画像データを格納する容量が膨大になってしまったり、このデータ量が大きい画像データに対して処理を行なわなければならないため、画像処理等の処理速度が低下していた。また、画像データのデータ量が大きいことから画像データのプリンタへの転送時間が長時間になっていた。
【0004】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、コンピュータ側で画像処理等を実施する画像データのデータ量を低減し、同コンピュータ側での画像処理等の処理速度を高速化するとともに、画像データのデータ量を低減することによって画像データのプリンタへの転送時間を短縮することが可能な画像処理制御プログラムを記録した媒体、画像処理制御装置および画像処理制御方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、入力した元画像データからスプールファイルを生成し、当該スプールファイルに所定の画像処理を実行して出力画像データを生成する画像処理制御プログラムを記録した媒体であって、上記元画像データからスプールファイルを生成するに際し、同元画像データの容量を削減する所定の削減基準の設定の入力を受け付け、上記元画像データがこの入力した削減基準に該当する場合に所定の削減処理を実行するとともに、同削減処理が為された場合には削減処理を経た元画像データからスプールファイルを生成し、同削減処理が為されない場合には上記入力した元画像データからスプールファイルを生成するスプールファイル生成機能と、上記生成されたスプールファイルに対して上記画像処理を実行して上記出力画像データを生成する画像処理実行機能とをコンピュータに実現させる構成としてある。
【0006】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、コンピュータにて入力した元画像データについてスプールファイルを生成する前に、所定の削減基準に基づいて同元画像データのデータ量を削減することによって、スプールファイルの容量を低減するとともに、次工程の画像処理等の処理速度を高速化する画像処理制御プログラムを記録した媒体を提供する。かかる機能を実現するに際して、画像処理制御プログラムは、スプールファイル生成機能と、画像処理実行機能とを有する構成となっている。ここで、スプールファイル生成機能は、当該画像処理制御プログラムが入力した元画像データからスプールファイルを生成する。このとき、スプールファイルを生成するにあたり、設定されている所定の削減基準の入力を受け付ける。この削減基準は元画像データのデータ量を削減する基準を示しており、元画像データがこの削減基準に該当する場合は、スプールファイルを生成する前に当該元画像データのデータ量を削減する。
このとき、スプールファイル生成機能では、上記削減基準に基づいて元画像データを解析し、当該元画像データが削減基準に該当するか否かを判別する。ここで、削減基準に該当する場合は所定の削減処理を実行して元画像データのデータ量を削減するとともに、このデータ量を削減した元画像データに基づいてスプールファイルを生成する。一方、削減基準に該当しない場合は上記削減処理を実行せず、入力した元画像データのデータ量を維持してスプールファイルを生成する。そして、画像処理実行機能は生成されたスプールファイルに対して画像処理を実行し、出力画像データを生成する。
この削減基準は、特に限定されるものではなく、出力画像データの出力解像度であってもよいし、出力画像データを出力する出力装置の仕様であってもよいし、スプールファイルを格納可能な容量であってもよい。これにより、元画像データのデータ量が削減可能な状況において、スプールファイル生成機能にてスプールファイルを生成する前に、元画像データのデータ容量を低減させてしまうため、スプールファイルの容量を低減することが可能であるとともに、次工程にて実施される画像処理等の高速化を実現することが可能になる。
【0007】
スプールファイル生成機能に手実行される削減処理の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データを低解像度化する削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、スプールファイル生成機能にて元画像データの解像度を低解像度化することによって当該元画像データのデータ量を削減する削減処理を実行する。
【0008】
上記低解像度化の削減処理を実行するに際して採用される具体的な処理の一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データの所定の画素を間引く間引き処理によって当該元画像データを低解像度化する削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、低解像度化の実現手法として、元画像データに対して所定の間引き処理を実行することにより当該元画像データのデータ量を削減する。すなわち、元画像データがドットマトリクス状の複数の画素から構成されるときに、所定の画素を間引いて取り除くことによって元画像データのデータ量を削減する。これにより元画像データの解像度が低解像度化されることになる。
【0009】
スプールファイル生成機能が入力を受け付ける所定の削減基準の具体的な一例として、請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記出力画像データの解像度を上記削減基準の設定として入力するとともに、上記元画像データの解像度が当該削減基準より大きい場合に、同元画像データの解像度を同削減基準に対応させる削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明において、スプールファイル生成機能は、画像処理実行機能にて生成された出力画像データの解像度を削減基準の設定としてその入力を受け付ける。そして、スプールファイル生成機能では、上記元画像データの解像度とこの削減基準とを比較し、元画像データの解像度が削減基準の示す解像度より大きい判断された場合、同元画像データのデータ量を削減基準の解像度に対応するように削減する。画像処理実行機能にて画像処理を実行して生成される出力画像データは、この出力画像データの出力先の仕様に合わせて解像度が低減されることがある。このように低減されて生成され得る出力画像データの解像度が、スプールファイル生成機能に入力された時点での元画像データの解像度より小さい場合においては、本画像処理制御プログラムにおいて、この削減基準以上の解像度を取り扱う必要はないことが分かる。従って、出力画像データの解像度を削減基準とし、この削減基準に対応するように元画像データの解像度を低減することによってデータ量を削減する。
【0010】
スプールファイル生成機能にて元画像データのデータ量を削減可能な具体的な手法の他の一例として、請求項5にかかる発明は、上記請求項1に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データの各画素が複数の要素色の階調値にて表現される場合、当該階調値を低階調化する削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、元画像データの各画素が複数の要素色の階調値にて表現される場合、スプールファイル生成機能での削減処理として、上記階調値を低階調化する削減処理を実行する。例えば、元画像データの各要素色の階調値が256階調にて表現されている場合に、この階調値を128階調や64階調に低減させることによって元画像データのデータ量を削減する。
【0011】
また、スプールファイル生成機能にて元画像データのデータ量を削減可能な具体的な手法のさらに他の一例として、請求項6にかかる発明は、上記請求項1に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データの各画素が複数の要素色の濃淡にて形成される場合、当該要素色の数を低減させる削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項6にかかる発明において、スプールファイル生成機能は、元画像データを少なくとも1つ以上の要素色にて形成可能な色の濃淡にて表現することにより同元画像データのデータ量を削減する。元画像データが複数の要素色から形成される場合、すなわち、カラー画像データの場合に、このカラー画像データを黒から白へ変化するグレイ階調にて表現するグレイスケールに変換してデータ量を削減したり、黒以外の色の濃淡の階調にて表現するダブルトーンに変換してデータ量を削減したりする。すなわち、からー画像データを所定の要素色の組み合わせ、あるいは、所定の要素色によって、モノトーン化することにより元画像データのデータ量を削減する。
【0012】
かかる場合において、スプールファイル生成機能が入力する削減基準の具体的な他の一例として、請求項7にかかる発明は、上記請求項6に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能は、上記出力画像データを出力する所定の出力装置の印刷仕様を削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準がモノクロ印刷対応であり、上記元画像データがカラー画像を形成するものであると判断された場合に、上記元画像データの要素色の数を低減させてモノクロ印刷対応に適合させる削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項7にかかる発明において、スプールファイル生成機能は、出力画像データを出力する所定の出力装置の印刷仕様を削減基準として入力を受け付ける。そして、この削減基準がモノクロ印刷対応であり、入力した元画像データがカラー画像を形成するものである場合に、当該元画像データのデータ量を同モノクロ印刷対応に適合するように削減する。すなわち、出力装置の印刷仕様がモノクロの画像データしか取り扱うことができない場合においては、コンピュータ内部でカラー画像データを取り扱う必要はないため、出力装置の印刷仕様を削減基準とし、カラー画像データである元画像データをモノクロ化する。かかる場合、色調を基準にすることから、データ量を削減するとは元画像データをデグレードさせることになる。従って、グレイスケール化したり、ダブルトーン化したりする。具体的に、カラー画像データは1画素につき24ビットのデータ長が必要となるものの、カラー画像データをグレイスケール化あるいはダブルトーン化すれば1画素につき8ビット又はそれ以下のデータ長とすることができる。これによりデータ量の削減を実現する。
【0013】
このように、削減処理の手法としては、低解像度化や階調数の低減やモノトーン化の複数の手法を削減処理の態様として提案することが可能であるし、上記低解像度化の手法としても、単純間引きや処理間引き等の複数の手法を削減処理の態様として提案することができる。このような多種多様な削減処理の中から適切な削減処理を選択することができると好適である。そこで、請求項8にかかる発明は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、複数の手法に基づく削減処理を実行可能であるとともに、上記出力画像データの用途を上記削減基準の設定として入力し、上記複数の削減処理から当該入力した用途に適した削減処理を選択して実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項8にかかる発明においては、スプールファイル生成機能にて、複数の手法に基づく削減処理を実行可能にする。そして、削減処理を実行するに際して出力画像データの用途を取得し、複数の削減処理の中から上記取得した出力画像データの用途に適した所定の削減処理を選択して実行可能にする。
例えば、入力画像データの低解像度化を行なうための間引き処理として、単純間引き処理や、所定の画像処理を実行しつつ間引きを行う間引き処理を実行可能にさせたとき、出力画像データの用途(例えば、「出力画像データはモノクロによって印刷する」「出力画像データは極小印刷する」「出力画像データはポスター印刷する」「出力画像データは高速印刷する」等の態様にて示される用途)を取得し、この用途に応じて間引き処理の種類を適宜変化させるようにする。このとき、選択の一例としては、「出力画像データはモノクロによって印刷する」「出力画像データは極小印刷する」「出力画像データは高速印刷する」という用途の場合には単純間引き処理を選択して実行させ、一方、「出力画像データはポスター印刷する」という用途の場合には所定の画像処理を実行しつつ間引きを行う間引き処理を選択して実行させるようにする。
【0014】
このように出力画像データの用途に応じて削減処理の手法を適宜変更させると、個別の用途に適した削減処理を実行できるようになり好適である。ここで、この用途に適した削減処理を一意に決定する簡易な手法の具体的な一例として、請求項9にかかる発明は、上記請求項8に記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記用途と複数の削減処理との対応関係を示す対応テーブルを有するとともに、上記入力した用途に基づいて、同対応テーブルを検索し、同用途に対応する削減処理を選択して実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項9にかかる発明においては、スプールファイル生成機能に上記用途と削減処理との対応関係を示す対応テーブルを備えさせる。ここで、当該スプールファイル生成機能は、入力画像データについて削減処理を実行するにあたり、上記取得した用途に基づいて、同対応テーブルを検索する。そして、同用途に対応する削減処理を選択する。このように、用途と削減処理との対応を予め決めておくことにより、上記用途において最適な削減処理の選択を高速に行うことができる。
【0015】
スプールファイル生成機能にて入力が受け付けられる削減基準の一例として、請求項10にかかる発明は、上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、上記スプールファイル生成機能では、上記生成するスプールファイルを記憶可能な記憶領域の残量を上記削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準に基づいて所定の削減処理を実行する構成としてある。
上記のように構成した請求項10にかかる発明においては、スプールファイル生成機能にて生成されるスプールファイルを記憶可能な記憶領域の残量を上記削減基準の設定として入力する。そして、この削減基準に基づいて元画像データに対して所定の削減処理を実行する。
【0016】
ここで、この画像処理制御プログラムを記録した媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。その他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも本発明が利用されていることにはかわりない。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0017】
このような画像処理制御プログラムを記録した媒体は単独で取引の対象となるとともに、この画像処理制御プログラムが実現する機能を兼ね備えた実体のある装置としても実現することができることはいうまでもない。このため請求項11〜請求項20にかかる発明は、上述した画像処理制御プログラムの記録した媒体を装置に適用した場合の画像処理制御装置を提供する。
【0018】
むろん、このようにコンピュータにて所定の画像処理機能により元画像データをスプールしつつ画像処理を実行して所定の出力装置に出力する手法は必ずしも実体のある画像処理制御装置に限られる必要はなく、画像処理制御方法としても機能することは容易に理解できる。このため、請求項21〜請求項30にかかる発明は、上述した画像処理制御装置が実現する方法として実行可能にしたものである。すなわち、必ずしも実体のある画像処理制御装置に限らず、画像処理制御方法としても有効であることに相違はない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、元画像データからスプールファイルを生成する前に、削減基準に基づいて当該元画像データのデータ量を低減するため、スプールファイルの容量を縮小することによって、元画像データに対して実行される所定の画像処理の処理速度を高速化を可能にするとともに、出力画像データの出力装置への転送時間を短縮することが可能な画像処理制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、元画像データを低解像度化することによって、当該元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、元画像データの所定の画素を間引くことによって、当該元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、出力画像データの解像度に基づいて元画像データの低解像度化することによって、当該元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、元画像データの階調値を低階調値化することによって、当該元画像データのデータ量を削減することが可能になる。さらに、請求項6にかかる発明によれば、元画像データをモノトーン化することによって、当該元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、出力装置の印刷仕様を削減基準とし、当該削減基準に基づいて、元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、複数の削減処理から最適な削減処理を選択して実行することが可能になる。
さらに、請求項9にかかる発明によれば、対応テーブルを利用することによって、複数の削減処理から用途に応じて適切な削減処理を簡易に選択することが可能になる。削減基準の他の一例を提示することが可能になる。
さらに、請求項10にかかる発明によれば、生成可能なスプールファイルの大きさを削減基準とし、この削減基準に基づいて元画像データのデータ量を削減することによって、適切な容量を有するスプールファイルを生成可能になる。
さらに、請求項11〜請求項20にかかる発明によれば、上記請求項1〜請求項10に記載した画像処理制御プログラムを記録した媒体と同様な効果を奏することが可能な画像処理制御装置を提供することができる。
さらに、請求項21〜請求項30にかかる発明によれば、上記請求項1〜請求項10に記載した画像処理制御プログラムを記録した媒体と同様な効果を奏することが可能な画像処理制御方法を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像処理制御プログラムのクレーム対応を示した機能クレーム対応図である。
同図において、画像処理制御プログラムCは、コンピュータAにインストールされ、スプールファイル生成機能C1と、画像処理実行機能C2とを内部に備える構成となっている。スプールファイル生成機能C1は、内部にサブ機能として、削減基準受付機能C11と、判断機能C12と、削減処理実行機能C13と、スプールファイル生成実行機能C14と、元画像データ入力機能C15とを備えている。そして、当該スプールファイル生成機能C1は、元画像データ入力機能C3から元画像データC3を入力すると、スプールファイルC20を生成するに際し、削減基準受付機能C11にて設定された削減基準C4の入力を受け付ける。次に、判断機能C12は元画像データC2が削減基準C4に該当するか否かを判断し、この判断機能C12にて、元画像データc3が削減基準C4に該当すると判断された場合は、元画像データC3を削減処理実行機能C13に入力させる。ここで、元画像データC3に対して所定の削減処理が実行されて当該元画像データC3のデータ量が削減される。このデータ量が削減された元画像データC3は、スプールファイル生成実行機能C14に入力される。スプールファイル生成実行機能C14は、このデータ量が削減された元画像データから所定フォーマットのスプールファイルC20を生成して所定の記憶領域に格納することになる。一方、判断機能C12にて、元画像データC3が削減基準C4に該当しないと判断された場合は、元画像データ入力機能C15にて入力した元画像データC3をそのままスプールファイル生成実行機能C14に入力される。そして、このスプールファイル生成実行機能C14は、データ量が削減されていない元画像データから所定フォーマットのスプールファイルC20を生成して所定の記憶領域に格納する。ここで、画像処理実行機能C2は、この生成されたスプールファイルC20にアクセスして本来的な所定の画像処理を実行し出力画像データC5を生成して所定の出力装置に出力する。
【0021】
図2はこの上述したコンピュータAを実現するコンピュータ10の構成を示したブロック図である。
同図において、コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11にはCPUバス12を介して二次キャッシュ13やデータバスユニット14やシステムコントローラ15が接続されている。
近年のコンピュータでは処理効率を向上させるために、CPUバス12のクロックスピードを上げており、遅いメモリ16はデータバスユニット14やシステムコントローラ15を介してCPU11によってアクセスされるようになっている。なお、このメモリ16にはBIOSエリアなどのROM16aとともにRAM16bも含まれている。
【0022】
同様にインターフェイス類も速いCPUバス12と直に接続することはできず、データバスユニット14やシステムコントローラ15によって汎用高速バスであるPCIバス17が提供されている。このPCIバス17にはコンピュータ10自体が直接持つPS/2ポート18aやパラレルポート18bやシリアルポート18cなどの通信用インターフェイスとともにフロッピーディスクを接続するための共通インターフェイス18が接続され、また、特に高速性を要求されるハードディスクやCD−ROMを接続してDMA転送させるためのバスマスタ19も接続されている。PCIバス17には直にPCIデバイス21を接続できるほか、ISAブリッジ22を介してデータ幅の狭い旧式の汎用バスであるISAバス23を提供しており、このISAバス23を介してISAデバイス24を接続できるようになっている。
また、コンピュータ10は、補助記憶デバイス25としてCD−ROM25aやフロッピーディスクドライブ25bやハードディスクドライブ25cなどを備えている。かかるCD−ROMドライブ25aやフロッピーディスクドライブ25bには、CD−ROM25a1やフロッピーディスク25b1などの情報記録媒体が挿入され、この情報記録媒体に格納されているプログラムやデータなどがハードディスクドライブ25cにインストールされることになる。
【0023】
図3はこのコンピュータ10に対する周辺機器を示しており、キーボード26とマウス27はPS/2ポート18aを介して、プリンタ28はパラレルポート18bを介して、モデム29はシリアルポート18cを介してそれぞれ共通インターフェイス18に接続されている。スキャナ30はPCIデバイス21としてのSCSIカード21aを介してPCIバス17に接続され、このSCSIカード21aに対しては各種の外部機器を接続可能であり、光磁気記憶装置31などを接続したりすることができる。また、ディスプレイ32は、ディスプレイコントローラカード21bを介して接続され、上述したようにハードディスクドライブ25cとCD−ROMドライブ25aはバスマスタ19を介してPCIバス17に接続されている。
【0024】
ISAデバイス24としてはさまざまな機器が提供されているが、PCMCIAカード24aを利用すればPCMCIAカードソケット33を接続でき、画像データを記録したメモリカード34を装着してデータの入出力が容易になる。このメモリカード34はデジタルスチルカメラ35であるとか、他のモバイルパソコンなどからのデータを入力することも容易である。
コンピュータ10にはこれらの他にもビデオカードを介して外部ディスプレイを接続する他、LANアダプタ36を接続してネットワークに接続することが可能であるし、赤外線通信装置を介して他の外部機器と接続したりすることも可能である。
【0025】
以上がコンピュータ10のハードウェアの概略構成であり、かかるハードウェアを前提として、コンピュータ10上では、図4に示す態様によってハードディスクドライブ25bに各種ソフトウェアが格納されている。すなわち、上述した各種機能を実現するハードウェア41を基礎としてバイオス42が実行され、その上層にてオペレーティングシステム43とアプリケーション44が実行される。基本的にはオペレーティングシステム43がバイオス42を介するか、直にハードウェア41とアクセスし、アプリケーション44はこのオペレーティングシステム43を介してハードウェア41とデータなどのやりとりを行う。例えば、ハードディスク25bからデータを読み込むには、オペレーティングシステム43を介してハードウェア41にアクセスする。
【0026】
この他、オペレーティングシステム43にはハードウェア41を制御するための各種のドライバを組み込むことが可能であり、組み込まれたドライバ類はオペレーティングシステム43の一部となって各種の制御を実行する。ドライバの類としてはビデオカードを介して外部のディスプレイへの表示を制御するディスプレイドライバ43aであるとか、プリンタ27への印字制御を実行するプリンタドライバ43bなどが組み込まれている。本発明にかかる画像処理プログラムCはプリンタドライバ43bにて実現されるものであってもよいし、画像処理プログラムCの備える機能の一部をオペレーティングシステム43の機能にて実現してもよい。画像処理プログラムCをプリンタドライバ43bにて構成される場合は、プリンタドライバ43bをコンピュータ10にインストール可能な媒体が本発明にかかる画像処理プログラムを記録した媒体に該当し、上述したように画像処理プログラムの機能の一部がオペレーティングシステム43にて実現される場合には、このオペレーティングシステム43をコンピュータ10にインストールする媒体についても、本発明にかかる画像処理プログラムCを記録した媒体に該当することになる。
【0027】
本実施形態においては、コンピュータ10上にて動作するアプリケーション44で作成されたり、デジタルカメラでコンピュータ10に入力された元画像データをプリンタドライバ43bを介してプリンタ27に転送し、プリンタ27にて所定の印刷を実行するにあたり、プリンタドライバ43bが入力した元画像データに対して、所定の処理を実行し、この元画像データのデータ量を削減することにより、プリンタドライバ43bにて実行される本来的な元画像データに対する各種画像処理の処理時間を短縮を図るとともに、データ量が削減されるため、プリンタ27に出力するにあたり出力画像データが一時格納されるスプールファイル領域を縮少することを目的としている。
【0028】
図5は、上述したプリンタドライバ43bの構成を示した構成図である。
同図において、プリンタドライバ43bは、ジャーナルドライバ43b1と、ユーザインターフェース43b2と、スプールマネージャー43b3と、画像処理モジュール43b4と、スプールコントローラ43b5とから構成されている。かかる構成において、プリンタ27にて印刷を実行する場合は、最初にアプリケーション44などから出力された元画像データをジャーナルドライバ43b1が入力する。ジャーナルドライバ43b1は元画像データを入力すると、スプールマネージャー43b3を起動する。ここで、元画像データは、このスプールマネージャー43b3によってハードディスクドライブ25cの所定の領域に形成されるスプールファイル25c1に格納される。
【0029】
このスプールフィル25c1は、ジャーナルドライバ43b1によって元画像データにプリンタ27での各種印刷設定や所定のヘッダ情報が付加されたり、ドロー画像データの場合には描画オブジェクトや描画コマンドに変換されたものである。そして、スプールファイル25c1は順次画像処理モジュール43b4にて読み出され、本来的な画像処理として、ハーフトーン処理や、画像修整などの所定の画像処理が実行される。この画像処理が実行されて印刷イメージデータが生成される。
このように生成された印刷イメージデータは、さらにスプールコントローラ43b5に転送されるとともに、このスプールコントローラ43b5からオペレーティングシステム43、ハードウェア41を介してプリンタ27に順次送出され、プリンタ27にて所定の印刷が実行される。上述した元画像データはドットマトリクス状の各画素から構成されており、ハーフトーン処理などの画像処理は、この各画素ごとに実行されることになる。
【0030】
ここで、ジャーナルドライバ43b1は、上述した所定の変換処理を実行するに伴って、元画像データのデータ量を削減する。この変換処理にて行われる削減処理の具体的な態様の一例としては、元画像データの入力解像度と、プリンタ27に印刷イメージデータを出力する場合の出力解像度とを比較し、出力解像度が入力解像度より低い場合に、元画像データの所定画素を間引く間引き処理を実行することによって、当該元画像データの解像度を低解像度化してプリンタ27に適合する解像度に落とす態様がある。ジャーナルドライバ43b1は、かかる間引き処理に伴なって、間引かない画素の色修整処理を実行することも可能になっている。また、この色修整処理においては、間引かない画素の特性を判定し、この特性に対応した修整処理を実行可能になっている。従って、本発明にかかる取得機能C1,比較機能C2,解像度比較機能C3は、ジャーナルドライバ43b1によって構成され、本来的な画像処理を実行するスプールマネージャー43b3や画像処理モジュール43b4などが画像処理実行機能C2を構成することになる。
【0031】
一方、コンピュータ10に接続され、プリンタドライバ43b1から出力される印刷イメージデータを入力して所定の印刷を実行するプリンタ27の概略構成を図6に示す。
同図において、本実施形態においてはプリンタ27としてレーザプリンタを採用している。ここで、プリンタ27は、レーザプリンタであってもよいし、インクジェット式プリンタであってもよい。また、モノクロ対応プリンタであってもよいし、カラー対応プリンタであってもよい。かかる場合、後述するようにモノクロ対応のプリンタであるか、カラー対応のプリンタであるかによって、本実施形態にかかる元画像データの削減手法が異なってくる。ここで、プリンタ27はコンピュータ10のパラレルポート18bに接続されて印刷イメージデータが転送される構成を採用しているが、むろん、接続形態はパラレル接続に限定されるものではなく、SCSIにて接続してもよいし、図示していないがUSBにて接続してもよい。すなわち、コンピュータ10とプリンタ27とが所定の手順にて通信可能に接続されればよく、この意味でプリンタ27をネットワークを介してコンピュータ10に接続してもよい。
【0032】
このプリンタ27にはコンピュータ10のパラレルポート18bと接続するためのインターフェイス27aが備えられ、コンピュータ10とステータス情報の取得要求などを含むコマンドや印刷イメージデータの送受信をパラレル通信で実行可能になっている。ここで、コンピュータ10とプリンタ27とのパラレル通信は、プリンタ27のステータス情報をコンピュータ10の側から検出する場合もあるので、単方向通信のセントロニクス方式ではなく、ニブル、ECB、EPPといった双方向通信を実行可能なインターフェイスを備えている。
【0033】
また、インターフェイス27aはDMAコントローラ27bに接続され、同DMAコントローラ27bはCPU27cとROM27dとRAM27eが相互に接続されたバス27fに接続されている。CPU27cはROM27dに書き込まれているプリンタ制御プログラムを実行し、プリンタ制御プログラムの一つとして印刷画素データ生成プログラムも含まれている。なお、この印刷画素データ生成プログラムに関しては、ROM27dに書き込まれているものの他、外部からロードしたものを利用するようにしても良い。このような場合に備え、バス27fにはフラッシュメモリ27gを接続している。RAM27eは印刷するドットマトリクス状の各画素に対応してドットのオン・オフを示す印刷画素データが記録される。このRAM27eは、必ずしも1頁分のイメージデータを保持できなければならないわけではなく、データの入力と出力とを並行して行えるようにRAM27eはDMAコントローラ27bを介して直接アクセスすることができるようにしている。
【0034】
すなわち、コンピュータ10側から印刷画素データが入力される場合にCPU27cを介することなく直にRAM27eに書き込めるようにしている他、既に書き込まれた印刷画素データに基づいて印刷を実行する場合には、RAM27eから印刷画素データを直に読み出して送り出すことになる。RAM27eから読み出された印刷画素データは特に圧縮されていない限りはデータ伸張回路27hをスルーしてビデオコントローラ27iに入力され、同ビデオコントローラ27iでタイミング調整される。
このビデオコントローラ27iもデータの入力と出力とを並行して行なう関係から特にタイミング調整をクリティカルに実行できるようにしてあり、このビデオコントローラ27iから出力されるビデオ信号は後処理回路27jに入力され、印刷エンジン27kの解像度に対応して解像度の変換を行ったり、エッジスムージング、ガンマ特性の調整というような印刷エンジン27kを中心としたプリンタ27のハードウェアに固有の後処理を実行する。
【0035】
一方、転送効率を向上させたりRAM27eの占有量を減らすために印刷画素データを圧縮してRAM27eに記録することが可能であり、この場合にDMAコントローラ27bを介して直にデータを読み出すと圧縮されたままとなってしまう。このため、上述したデータ伸張回路27hが介在されており、圧縮された印刷画素データを読み出した場合にはそれを伸張し、ビデオコントローラ27iに出力する。これらのコンピュータ10とプリンタ27とをパラレル接続ケーブル40で接続することにより、コンピュータ10上のアプリケーション44から印刷処理を実行する。
【0036】
図7は、上述したプリンタドライバ43bが実行する画像処理の概略をフローチャートに示す。
同図においては、最初に、ジャーナルドライバ43b1にてオペレーティングシステム43を介し、アプリケーション44にて作成された元画像データ、あるいは、デジタルスチルカメラ35などの周辺機器から取り込んだ元画像データを入力する(ステップS100)。そして、上述したようにジャーナルドライバ43b1にて、元画像データに間引き処理などを実行してこの元画像データのデータ量を削減するか否かを判断する判断処理を実行する(ステップS200)。この判断処理の判断に基づいて、データ量を削減する必要があると判断されれば、元画像データのデータ量を削減するために所定画素を間引くなどの削減処理が実行される(ステップS300)。このようにデータ量が削減された元画像データをスプールマネージャ43b3に引き渡し、当該元画像データは、スプールファイル25c1として格納される(ステップS400)。次に、スプールファイル25c1に格納された元画像データに対して本来的な画像処理であるハーフトーン処理や所定の画像修整処理などが実行されて印刷イメージデータが生成される(ステップS500)。この印刷イメージデータはプリンタ27に転送される。そして、この転送された印刷イメージデータを入力したプリンタ27にて所定の印刷が実行される(ステップS600)。ここで、上述したようにステップS200の判断処理およびステップS300の削減処理がジャーナルドライバ43b1が実行する本発明にかかる元画像データ入力機能C15,削減基準受付機能C11,判断機能C12,削減処理実行機能C13に該当する。
【0037】
次に、このステップS200,S300の各処理について、より具体的な処理内容フローチャートを使用して説明する。図8〜図10のフローチャートはステップS200の判断処理の処理内容を示している。この判断処理においては所定の処理を実行した後に、削減フラグのオン/オフおよび選択フラグのオン/オフを制御し、ステップS300の削減処理に引き渡す。図8においては、コンピュータ10からプリンタ27へ印刷イメージデータを出力するに際しての出力解像度に基づいて削減フラグを制御するとともに、印刷イメージデータの出力用途に応じて選択フラグを制御する態様を示している。同図においては、最初に、コンピュータ10のプリンタドライバ43bによって設定され、ハードディスクドライブ25cに形成された所定のレジストリ領域に格納されているプリンタ27への出力解像度を取得する(ステップS105)。
【0038】
そして、ジャーナルドライバ43b1の入力した元画像データを解析するとともに、その入力解像度を取得する(ステップS110)。次に、上記ステップS105およびステップS110にて取得した出力解像度と入力解像度とを比較し(ステップS115)、この比較にて出力解像度が入力解像度より小さいと判定された場合は、ステップS300の削減処理において、元画像データのデータ量の削減を実行させることを通知する削減フラグをオンにする(ステップS120)。このように削減処理を実行すると判断された場合において、さらに、本実施形態においては図11に示す出力用途対応テーブルに基づいて印刷イメージデータの出力用途を取得する(ステップS125)。出力用途を取得すると、この出力用途が高品質用途であるか否かを判別する(ステップS130)。出力用途が高品質用途である場合の具体的な態様としては、削減するに際して、用途に応じて元画像データに強調処理を施したり、ぼかし処理を施したりする。そこで、この高品質用途が強調処理を施すものであるか、ぼかし処理を施すものであるかを判別する(ステップS133)。強調処理を施すものである場合には、強調間引き処理選択フラグをオンにするし(ステップS134)、ぼかし処理を施すものである場合には、ぼかし間引き処理選択フラグをオンにする(ステップS135,S136)。一方、高品質用途ではなく、低品質用途であった場合には(ステップS131)、単純間引き処理選択フラグをオンにする(ステップS132)。そして、ステップS115での出力解像度と入力解像度との比較にて出力解像度が入力解像度以上であると判定された場合は、上述した削減フラグをオフにする(ステップS140)。
【0039】
むろん、ステップS200の判断処理にて削減フラグのオン/オフおよび選択フラグのオン/オフを制御する態様は上述したプリンタ27への出力解像度と元画像データの入力解像度とを比較するものに限定されるものではなく、次に示すように、元画像データのデータ量を勘案する態様であってもよい。図9は、判断処理においてかかる態様の処理を実行する場合の処理内容をフローチャートに示している。
同図において、最初にジャーナルドライバ43b1の入力した元画像データを解析するとともに、そのデータ量を取得する(ステップS130)。そして、このデータ量が所定のしきい値以上であるか否かを判定する(ステップS135)。この所定のしきい値は元画像データをスプールファイル25c1として格納するときに、スプールファイル25c1を形成する容量を所定のデータ量に制限したい場合に、この制限されるデータ量を適用してもよいし、プリンタ27への転送時間を所定の時間内に行いたい場合に、この所定の時間内に収まるデータ量を適用してもよい。この所定のしきい値と元画像データのデータ量との比較にて、データ量がしきい値以上と判定された場合は、ステップS300の削減処理に元画像データのデータ量の削減を実行させることを通知する削減フラグをオンにする(ステップS140)。
【0040】
このように削減処理を実行すると判断された場合において、さらに、本実施形態においては図11に示す出力用途対応テーブルに基づいて印刷イメージデータの出力用途を取得する(ステップS141)。出力用途を取得すると、この出力用途が高品質用途であるか否かを判別する(ステップS142)。出力用途が高品質用途である場合の具体的な態様としては、削減するに際して、用途に応じて元画像データに強調処理を施したり、ぼかし処理を施したりする。そこで、この高品質用途が強調処理を施すものであるか、ぼかし処理を施すものであるかを判別する(ステップS145)。強調処理を施すものである場合には、強調間引き処理選択フラグをオンにするし(ステップS146)、ぼかし処理を施すものである場合には、ぼかし間引き処理選択フラグをオンにする(ステップS147,S148)。一方、高品質用途ではなく、低品質用途であった場合には(ステップS143)、単純間引き処理選択フラグをオンにする(ステップS144)。そして、ステップS135での所定のしきい値と元画像データのデータ量との比較にてデータ量がしきい値より小さいと判定された場合は、上述した削減フラグをオフにする(ステップS150)。
【0041】
さらに、ステップS200の判断処理にて削減フラグのオン/オフおよび選択フラグのオン/オフを制御する態様として、コンピュータ10に接続されるプリンタ27の印刷仕様の違いに基づいて制御することがある。すなわち、プリンタ27がモノクロ対応プリンタの場合、あるいは、カラー対応プリンタの場合であるかを判別して、削減フラグのオン/オフおよび選択フラグのオン/オフを制御する。図10は、判断処理においてかかる態様の処理を実行する場合の処理内容をフローチャートに示している。
同図において、最初に、プリンタ27と双方向通信を実行し、ステータス情報を取得する。このステータス情報にはプリンタ27のエラー状況や諸設定が含まれており、その中にプリンタ仕様として該プリンタ27がモノクロ対応であるか、カラー対応であるかを示すプリンタ仕様データが含まれている。従って、ジャーナルマネージャ43b1はこのプリンタ仕様データを取得する(ステップS150)。そして、このプリンタ仕様データを解析し、プリンタ27がモノクロ対応であるか否かを判定する(ステップS155)。
【0042】
プリンタ27がモノクロ対応であると判定されると、次にジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを解析し、この元画像データがカラー画像データであるか否かを判定する(ステップS160)。ここで、プリンタ27がモノクロ対応、すなわち、モノクロ対応プリンタであるにも関わらず、入力した元画像データがカラー画像データであると判定されると、ステップS300の削減処理に元画像データのデータ量の削減を実行させることを通知する削減フラグをオンにする(ステップS165)。
ここで、このプリンタ仕様は、図11に示す出力用途対応テーブルより印刷イメージデータの出力用途と把握することができ、モノクロ対応の場合においては、低品質用途であることが分る。従って、かかる状況においては、印刷イメージデータの用途を低品質用途と判別するとともに(ステップS166)、単純間引き処理選択フラグをオンにする(ステップS167)。一方、プリンタ27がカラー対応、すなわち、カラー対応プリンタである場合には、元画像データがカラー画像データであっても、モノクロ画像データであっても構わないため、削減フラグはオフにする(ステップS170)。このように、削減フラグをオンに制御して場合、ステップS200での削減処理は、元画像データをデグレード化してモノクロ化を行う処理が該当することになる。
【0043】
ここで、上述した各フローチャートのステップS125およびステップS141にて印刷イメージデータの出力用途を取得するに際して利用される出力用途対応テーブルの構成を図11の構成図に示す。
同図において、出力用途対応テーブルは、フィールド1〜4およびデータ1〜5にて構成されている。本実施形態においては、フィールド1は印刷イメージデータの「用途」が定義され、フィールド2は低品質用途であるか高品質用途であるかを示す「内容」が定義されている。また、フィールド3は内容に基づく低解像度化処理の態様が「処理」として定義され、フィールド4は「処理」にて定義された低解像度化処理の個別具体的な態様が定義されている。本実施形態においては、データ1にて「モノクロ印刷の場合は、低品質用途で単純間引き処理を適用する。」旨が定義付けられている。以下、データ2にて「サムネイル印刷の場合は、低品質用途で単純間引き処理を適用する。」、データ3にて「高速印刷の場合は、低品質用途で単純間引き処理を適用する。」、データ4にて「ポスター印刷Aタイプの場合は、高品質用途で強調度合い1の強調間引き処理を適用する。」、データ5にて「ポスター印刷Bタイプの場合は、高品質用途でぼかし度合い1のぼかし間引き処理を適用する。」がそれぞれ定義付けられている。従って、各処理においては、この出力用途対応テーブルを読み出して、取得した印刷イメージデータの用途をキーにしてフィールド1を検索し、該当するデータ1〜5を抽出することになる。
【0044】
図12は、ステップS300の削減処理の概略の処理内容を示したフローチャートである。同図において、最初に削減フラグのオン/オフを判別する(ステップS180)。削減フラグがオンであれば、選択フラグを取得する(ステップS181)。次に、この選択フラグの内容を判別する。まず、選択フラグが単純間引き処理選択フラグか否かを判別する(ステップS182)。単純間引き処理選択フラグであれば、削減処理として単純間引き処理を実行する(ステップS183)。一方、単純間引き処理選択フラグでなければ、強調間引き処理選択フラグであるか否かを判別する(ステップS184)。強調間引き処理選択フラグであれば、削減処理として強調間引き処理を実行する(ステップS185)。そして、強調間引き処理選択フラグでない場合は、ぼかし間引き処理選択フラグと判別して(ステップS186)、ぼかし間引き処理を実行する(ステップS187)。このように、削減処理において、削減フラグおよび選択フラグの状況に応じて適宜適用する間引き処理の種別を変更する。
【0045】
次に、上述したフローチャートのステップS183にて実行される単純間引き処理の処理内容を図13のフローチャートに示す。
同図において、最初に、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS210)。次に、間引き度合いを算出する。この間引き度合いは、図8に示したフローチャートのように、出力解像度と入力解像度とを比較した場合には、出力解像度を入力解像度によって除算したものになる。
例えば、入力解像度が1200dpiであって、出力解像度が400dpiの場合には、400/1200=1/3となり、元画像データの各画素を1/3に削減することになる。むろん、図9に示したフローチャートのように元画像データのデータ量を所定のしきい値より小さくしたいときには、元画像データのデータ量をこの所定のしきい値より小さくなるように間引き度合いを算出することになる(ステップS215)。
【0046】
このように間引き度合いを算出すると、図16に示すように、複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、横ライン方向の画素を取得すると、次ラインに移行して画素を取得する(ステップS220)。そして、順次移行した各画素を上述した間引き度合いに基づいて、間引かない画素に該当するか、非間引き対象画素に該当するかを判定する。この非間引き対象画素となる画素は間引き度合いに基づいて規則的に決定されることになる。ここで、移行した画素が非間引き対象画素と判定されると(ステップS225)、当該画素の画像データをジャーナルマネージャ43b1からスプールマネージャ43b3に出力する(ステップS230)。スプールマネージャ43b3はこの出力された画素を順次スプールファイル25c1に格納していくので、全画素について非間引き対象画素であるか否かが判定された時点では(ステップS235)、間引きされデータ量の削減された元画像データがスプールファイル25c1に格納されることになる。
【0047】
次に、上述したフローチャートのステップS185にて実行される強調間引き処理の処理内容を図14のフローチャートに示す。
同図において、最初に、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS240)。次に、出力用途対応テーブルのフィールド4に格納された「拡張」データを検索し、当該出力用途における強調度合いを取得する(ステップS241)。そして、間引き度合いを算出する。この間引き度合いは、図8に示したフローチャートのように、出力解像度と入力解像度とを比較した場合には、出力解像度を入力解像度によって除算したものになる。  例えば、入力解像度が1200dpiであって、出力解像度が400dpiの場合には、400/1200=1/3となり、元画像データの各画素を1/3に削減することになる。むろん、図9に示したフローチャートのように元画像データのデータ量を所定のしきい値より小さくしたいときには、元画像データのデータ量をこの所定のしきい値より小さくなるように間引き度合いを算出することになる(ステップS242)。
【0048】
このように間引き度合いを算出すると、図16に示すように、複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、横ライン方向の画素を取得すると、次ラインに移行して画素を取得する(ステップS243)。そして、順次移行した各画素を上述した間引き度合いに基づいて、間引かない画素に該当するか、非間引き対象画素に該当するかを判定する。この非間引き対象画素となる画素は間引き度合いに基づいて規則的に決定されることになる。ここで、移行した画素が非間引き対象画素と判定されると(ステップS244)、上記取得した強調度合いに対応した強調フィルタを選択し(ステップS245)、この強調フィルタを適用して上記非間引き対象画素に対して画像処理を実施する(ステップS246)。そして、この画像処理を実施した非間引き対象画素の画像データをジャーナルマネージャ43b1からスプールマネージャ43b3に出力する(ステップS247)。スプールマネージャ43b3はこの出力された画素を順次スプールファイル25c1に格納していくので、全画素について非間引き対象画素であるか否かが判定された時点では(ステップS248)、間引きされデータ量の削減されるとともに、所定の強調フィルタにて画像処理が為された元画像データがスプールファイル25c1に格納されることになる。
【0049】
次に、上述したフローチャートのステップS187にて実行されるぼかし間引き処理の処理内容を図15のフローチャートに示す。
同図において、最初に、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS250)。次に、出力用途対応テーブルのフィールド4に格納された「拡張」データを検索し、当該出力用途におけるぼかし度合いを取得する(ステップS251)。そして、間引き度合いを算出する。この間引き度合いは、図8に示したフローチャートのように、出力解像度と入力解像度とを比較した場合には、出力解像度を入力解像度によって除算したものになる。  例えば、入力解像度が1200dpiであって、出力解像度が400dpiの場合には、400/1200=1/3となり、元画像データの各画素を1/3に削減することになる。むろん、図9に示したフローチャートのように元画像データのデータ量を所定のしきい値より小さくしたいときには、元画像データのデータ量をこの所定のしきい値より小さくなるように間引き度合いを算出することになる(ステップS252)。
【0050】
このように間引き度合いを算出すると、図16に示すように、複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、横ライン方向の画素を取得すると、次ラインに移行して画素を取得する(ステップS253)。そして、順次移行した各画素を上述した間引き度合いに基づいて、間引かない画素に該当するか、非間引き対象画素に該当するかを判定する。この非間引き対象画素となる画素は間引き度合いに基づいて規則的に決定されることになる。ここで、移行した画素が非間引き対象画素と判定されると(ステップS254)、上記取得したぼかし度合いに対応したぼかしフィルタを選択し(ステップS255)、このぼかしフィルタを適用して上記非間引き対象画素に対して画像処理を実施する(ステップS256)。そして、この画像処理を実施した非間引き対象画素の画像データをジャーナルマネージャ43b1からスプールマネージャ43b3に出力する(ステップS257)。スプールマネージャ43b3はこの出力された画素を順次スプールファイル25c1に格納していくので、全画素について非間引き対象画素であるか否かが判定された時点では(ステップS258)、間引きされデータ量の削減されるとともに、所定の強調フィルタにて画像処理が為された元画像データがスプールファイル25c1に格納されることになる。
【0051】
このように元画像データから所定の画素を単純間引きして画像データが生成される態様を図17に示す。
同図において、図17(a)は元画像データの状態を示している。上述したように間引き度合いが1/3であるとき、縦横方向ともに2画素おきに斜線で示した各画素P1〜P9が非間引き対象画素となる。そして、この非間引き対象画素P1〜P9がスプールマネージャ43b3に出力されると、スプールファイル25c1は図17(b)に示すように画素P1〜P9を順次格納されて形成されることになる。以上のように間引き度合いが1/3に従って元画像データの所定画素が間引かれると、図17(c)に示すように、元画像データが縦横に1200dpiにて形成されている場合、間引き後の元画像データは縦横が400dpiにて形成されるようになる。これによって、縦横それぞれ画素数が1/3になるため、元画像データのデータ量は1/9となる。これにより、スプールファイル25c1の容量を低減させることが可能になるとともに、以降の画像処理モジュール43b4での所定の処理あるいはスプールコントローラ43b5でのプリンタ27への印刷イメージデータの転送処理の処理負荷を低減させることが可能になる。本実施形態においては、単純間引きの態様を説明したが、強調間引きおよびぼかし間引きの場合は、非間引き対象画素をスプールファイル25c1に格納する前に当該画素に対して所定の強調フィルタ、あるいは、ぼかしフィルタを適用して画像処理すればよいことは言うまでもない。
【0052】
図18は、ステップS300の削減処理の変形例の処理内容を示したフローチャートである。元画像データのデータ量を削減する観点においては元画像データがカラー画像データである場合に、このカラー画像データをモノクロ化することによって、すなわち、デグレード化することによって、実現することも可能である。同図においては、元画像データを構成する各画素の画像データをデグレードすることによって元画像データのデータ量を削減する手法を示している。最初に、図8〜図10のフローチャートに示した判断処理にてオン/オフが制御された削減フラグの状態を確認する(ステップS240)。削減フラグがオンであれば、元画像データのデータ量を操作するために、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS241)。このように、元画像データを取得すると、図16に示すように複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、横ライン方向の画素を取得すると次ラインに移行して各画素の画像データを取得する(ステップS262)。
【0053】
各画素の画像データは、RGBの階調値が0〜255にて表現されているため、画像データを取得した後にこの画像データからRGB階調値を取得する(ステップS263)。ここで、このRGB階調値を表現するためには、8ビットのデータ量を必要とする。従って、1画素に付き、8ビット*3=24ビットのデータ量が必要となる。この1画素24ビットのカラー画像データをモノクロ化した場合は、例えば黒の濃淡を0〜255の階調値にて表現することになるため、1画素8ビットのデータ量となる。すなわち、24ビットから8ビットへのデータ量が低減されることになる。
次に、このモノクロ化を実現するにあたり、RGB階調値から該当画素の輝度Yを算出する(ステップS264)。この輝度Yは、次式(1)によって算出することができる。ここで、R、G、Bはそれぞれの階調値を示している。
Y=0.3*R+0.59*G+0.11*B   ・・・(1)
これにより、輝度Yは0〜255の階調値にて表現され、1画素8ビットの画像データとすることが可能になる。この輝度Yの0〜255の階調値が上述した黒の濃淡の階調値に該当することになる。そして、このように算出された輝度Yの階調値を該当画素の画像データとして格納する(ステップS265)。
以上の処理を全画素について実行して(ステップS266)、各画素が24ビットから8ビットにデグレード化された元画像データを生成する(ステップS267)。この手法により元画像データのデータ量を8ビット/24ビット=1/3に削減することが可能になる。
【0054】
図19は、ステップS300の削減処理の他の変形例の処理内容を示したフローチャートである。同図においては、図13に示した単純間引きによる元画像データのデータ量の削減と、図18に示したカラー画像データをモノクロ化する、すなわち、デグレード化による元画像データのデータ量の削減とを併用した場合を示している。最初に、図8〜図10のフローチャートに示した判断処理にてオン/オフが制御された削減フラグの状態を確認する(ステップS270)。削減フラグがオンであれば、元画像データのデータ量を操作するため、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS271)。次に、間引き度合いを算出する。この間引き度合いは上述したのと同様である(ステップS272)。間引き度合いを算出すると、図16に示すように複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、そして横ライン方向の画素を取得すると、次ラインに移行して画素および画像データを取得し(ステップS273)、各画素が上述した間引き度合いに基づき間引き対象画素に該当するか否かを判定する(ステップS274)。
【0055】
ここで、非間引き対象画素と判定されると、取得した画像データからRGB階調値を取得する(ステップS275)。そしてこのRGB階調値に基づいて輝度を上記式(1)によって算出する(ステップS276)。次に、算出された輝度Yの階調値を該当画素の画像データとして格納する(ステップS277)。このように、非間引き対象画素として判定されるとともに、カラー画像データからモノクロ画像データにデグレード化された画素の画像データがジャーナルマネージャ43b1からスプールマネージャ43b3に出力される(ステップS278)。そして、スプールマネージャ43b3はこの出力された画素の画像データを順次スプールファイル25c1に格納していき、全画素について非間引き対象画素であるか否かが判定された時点では(ステップS279)、間引きされるとともにデグレード化され、データ量の削減された元画像データがスプールファイル25c1に格納されることになる。
本実施形態においては、単純間引き処理とデグレート化処理を併用したものを取り上げて説明しているが、むろん、強調間引き処理、あるいは、ぼかし間引き処理とデグレート化処理を併用しても実施可能であることは言うまでもない。
【0056】
図20は、ステップS300の削減処理のさらに他の変形例の処理内容を示したフローチャートである。同図においては、非間引き対象画素となった各画素をスプールマネージャ43b3に出力してスプールファイル25c1として格納する前に当該画素の特性を判定し、エッジ画素あるいはモアレ画素と判定されると、所定の画像修整を行なってからスプールファイル25c1として格納する態様を示している。
最初に、図8〜図10のフローチャートに示した判断処理にてオン/オフが制御された削減フラグの状態を確認する(ステップS280)。削減フラグがオンであれば、元画像データのデータ量を操作するため、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS281)。次に、間引き度合いを算出する。この間引き度合いは上述したのと同様である(ステップS282)。間引き度合いを算出すると、図16に示すように複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、そして横ライン方向の画素を取得すると、次ラインに移行して画素を取得し(ステップS283)、各画素が上述した間引き度合いに基づいて該画素が間引き対象画素に該当するか否かを判定する(ステップS284)。
【0057】
ここで、非間引き対象画素と判定されると、次式(2)によりこの非間引き対象画素とその周囲画素との階調値差を算出する(ステップS285)。
b(n1,n2)=a(n1,n2)−a(N1,N2)   ・・・(2)
ここで、a(N1,N2)は非間引き対象画素の階調値を示しており、a(n1,n2)はこの非間引き対象画素の周囲画素の元階調値を示すとともに、b(n1,n2)は、周囲画素と非間引き対象画素との階調値差を示している。この階調値差に基づいて非間引き対象画素がエッジ画素であるかモアレ画素であるか否かが判定される。そして、エッジ画素であれば(ステップS286)、当該画素に対して図21に示す鮮鋭化フィルタを適用するとともに(ステップS287)、該画素の画像データを修整する(ステップS288)。この鮮鋭化フィルタは3*3行列によって形成され、斜線を掛けた小区分の非間引き対象画素に大きな係数を設定し、この非間引き対象画素の階調値を強調するために、その上下左右の周囲画素に負の係数を設定し、直接接しない周囲画素にはゼロを係数に設定している。また、鮮鋭化フィルタの適用は、次式(3)により表わすことができる。ここで、元画素の階調をa(N1,N2)とし、鮮鋭フィルタを適用した後の出力画素をc(N1,N2)とする。
【数1】
Figure 2004078915
ただし、h(k1,k2)は、図21から次式(4)および(5)となる。
h(−1,−1)=0、h(−1,0)=−1、h(−1,1)=0、h(0,−1)=−1、h(0,0)=5、h(0,1)=−1、h(1,−1)=0、h(1,0)=−1、h(1,1)=0          ・・・(4)
h(−1,−1)+h(−1,0)+h(−1,1)+h(0,−1)+h(0,0)+h(0,1)+h(1,−1)+h(1,0)+h(1,1)=1 ・・・(5)
本実施形態においては、3*3行列の鮮鋭化フィルタを適用し、エッジ画素の強調化を実施する構成を採用したが、むろん、鮮鋭化フィルタは3*3行列に限定されるものではなく、式(5)、すなわち、すべての小区分の係数の和が1になる条件を満たすならば、5*5行列であってもよく、適宜変更可能である。そして、鮮鋭化フィルタを適用した画素をスプールマネージャ43b3に出力する(ステップS289)。
また、ステップS286にて非間引き対象画素をエッジ画素でないと判定した場合は、モアレ画素か否かを判定する(ステップS291)。そして、モアレ画素であれば、当該画素に対して図22に示す平滑化フィルタを適用するとともに(ステップS292)、該画素の画像データを修整する(ステップS288)。この平滑化フィルタは3*3行列によって形成され、斜線を掛けた小区分の非間引き対象画素と、この非間引き対象画素の階調値を周囲画素と平均化するために、非間引き対象画素および周囲画素に同一の係数を設定する。また、平滑化フィルタの適用は、次式(6)により表わすことができる。ここで、元画素の階調をa(N1,N2)とし、平滑化フィルタを適用した後の出力画素をc(N1,N2)とする。
【数2】
Figure 2004078915
ただし、g(k1,k2)は、図22から次式(7)および(8)となる。
g(−1,−1)=1/9、g(−1,0)=1/9、g(−1,1)=1/9、g(0,−1)=1/9、g(0,0)=1/9、g(0,1)=1/9、g(1,−1)=1/9、g(1,0)=1/9、g(1,1)=1/9   ・・・(7)
g(−1,−1)+g(−1,0)+g(−1,1)+g(0,−1)+g(0,0)+g(0,1)+g(1,−1)+g(1,0)+g(1,1)=1 ・・・(8)
本実施形態においては、3*3行列の平滑化フィルタを適用し、モアレ画素の平均化を実施する構成を採用したが、むろん、平滑化フィルタは3*3行列に限定されるものではなく、式(8)、すなわち、すべての小区分の係数の和が1になる条件を満たすならば、5*5行列であってもよいし、適宜係数に重みをつけてもよい。例えば 非間引き対象画素より遠い周囲画素には低い係数を設定し、近い周囲画素には大きい係数を設定する。むろん、係数の和は1になるようにする。そして、平滑化フィルタを適用した画素をスプールマネージャ43b3に出力する(ステップS289)。そして、スプールマネージャ43b3はこの出力された画素を順次スプールファイル25c1に格納していき、全画素について非間引き対象画素であるか否かが判定された時点では(ステップS290)、エッジ画素あるいはモアレ画素に該当する非間引き対象画素について所定の鮮鋭化および平滑化の処理が実施された元画像データがスプールファイル25c1に格納されることになる。
また、本実施形態においては、単純間引き処理とデグレート化処理を併用したものを取り上げて説明しているが、むろん、強調間引き処理、あるいは、ぼかし間引き処理とデグレート化処理を併用しても実施可能であることは言うまでもない。
【0058】
ここで、ステップS200の判断処理にて削減フラグのオン/オフおよび選択フラグのオン/オフを制御する態様のさらに他の一例を提示する。この一例は、スプールファイル25c1を格納する領域に対応して元画像データのデータ量を削減する態様を示している。図23は、判断処理においてかかる態様の処理を実行する場合の処理内容をフローチャートに示している。
同図において、最初に、スプールファイル25c1を格納するために割り当てられているスプール可能領域(Xバイト)をオペレーティングシステム43を介して取得する(ステップS300)。次に、ジャーナルドライバ43b1の入力した元画像データを解析するとともに、そのデータ量(Yバイト)を取得する(ステップS305)。そして、このXバイトとYバイトとの大きさを比較し(ステップS310)、Yバイトの方が大きい場合、すなわち、元画像データのデータ量がスプールファイル25c1を格納可能な領域より大きいと判定された場合は、ステップS300の削減処理に元画像データのデータ量の削減を実行させることを通知する削減フラグをオンにする(ステップS315)。一方、元画像データのデータ量がスプールファイル25c1を格納可能な領域より小さいと場合と判定された場合は、この削減フラグをオフにする(ステップS320)。
【0059】
上述したスプールファイル25c1の格納可能領域に基づいて元画像データのデータ量を削減するか否かを判別した場合に実行されるステップS300の削減処理の処理内容を図24のフローチャートに示す。同図においては、最初に、図22のフローチャートに示した判断処理のステップS315,S320にてオン/オフが制御された削減フラグの状態を確認する(ステップS350)。ここで、削減フラグがオンであれば、元画像データのデータ量を操作するため、ジャーナルドライバ43b1にて入力した元画像データを取得する(ステップS355)。次に、間引き度合いを算出する。この間引き度合いは、スプールファイル25c1を格納可能な領域を示すXバイトを元画像データのデータ量を示すYバイトによって除算したものになる。例えば、Xバイトが1000000バイトであって、Yバイトが2000000バイトの場合には、1000000/2000000=1/2となり、元画像データの各画素を1/2に削減することになる(ステップS360)。
【0060】
間引き度合いを算出すると、図16に示すように複数のドットマトリクス状の画素から構成される元画像データの画素P1から順次横ライン方向に、そして横ライン方向の画素を取得すると、次ラインに移行して画素および画像データを取得し、各画素が上述した間引き度合いに基づき間引き対象画素に該当するか否かを判定し、適宜間引き対象画素を取り除き、非間引き対象画素と判定された画素については、画像データがジャーナルマネージャ43b1からスプールマネージャ43b3に出力され、スプールマネージャ43b3はこの出力された画素の画像データを順次スプールファイル25c1に格納していき、全画素について非間引き対象画素であるか否かが判定された時点ではデータ量の削減された元画像データがスプールファイル25c1に格納される間引き処理を実行する(ステップS365)。かかるステップS365にて実行する間引き処理については、単純間引き処理を採用して説明したが、むろん、上述してきた各間引き処理を適宜適用可能であることは言うまでもない。
【0061】
このように、プリンタ27に対して画像データ、すなわち、印刷イメージデータを転送する前であって、プリンタドライバ43b3に元画像データが入力された時点で、プリンタ27への印刷イメージデータの出力解像度と元画像データの入力解像度とを比較し、元画像データの入力解像度の方が大きい場合に、入力解像度を出力解像度に適合するように元画像データの所定の画素を間引くことによって、本来的に実行しなければならない画像処理の処理負荷を低減することが可能になる。また、印刷イメージデータの出力用途に応じて間引き処理を適宜変更するため、当該用途に応じて最適な間引き処理を実行することが可能になる。
そして、これらの間引き処理を元画像データがスプールファイル25c1に格納される前に実行すれば、スプールファイル25c1の容量を低減させることができる。さらに、プリンタ27がモノクロ対応である場合であって、元画像データがカラー画像データである場合には、この元画像データの各画素のカラー画像データをデグレード化することによって元画像データのデータ量を削減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理制御プログラムのクレーム対応を示した機能クレーム対応図である。
【図2】コンピュータAを実現するコンピュータ10の構成を示したブロック図である。
【図3】コンピュータ10に対する周辺機器の構成を示した構成図である。
【図4】ハードディスクドライブ25bに各種ソフトウェアが格納されている態様を示したソフトウェア構成図である。
【図5】プリンタドライバ43bの構成を示した構成図である。
【図6】コンピュータ10に接続されプリンタドライバ43b1から出力される印刷イメージデータを入力して所定の印刷を実行するプリンタ27の概略構成を示した概略構成図である。
【図7】プリンタドライバ43bが実行する画像処理の概略を示したフローチャートである。
【図8】判断処理の処理内容を示めしたフローチャートである。
【図9】判断処理の他の処理内容を示めしたフローチャートである。
【図10】判断処理の他の処理内容を示めしたフローチャートである。
【図11】出力用途対応テーブルの構成を示した構成図である。
【図12】削減処理の概略処理内容を示したフローチャートである。
【図13】単純間引き処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図14】強調間引き処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図15】ぼかし間引き処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図16】元画像データの各画素について間引き対象画素であるか否かを判定する場合に走査する態様を示した図である。
【図17】元画像データの所定画素を間引く場合の態様を示した図である。
【図18】削減処理の他の処理内容を示したフローチャートである。
【図19】削減処理の他の処理内容を示したフローチャートである。
【図20】削減処理の他の処理内容を示したフローチャートである。
【図21】鮮鋭化フィルタの一態様を示した図である。
【図22】平滑化フィルタの一態様を示した図である。
【図23】判断処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図24】削減処理の処理内容を示したフローチャートである。
【符号の説明】
A…コンピュータ
C…画像処理制御プログラム
C1…スプールファイル生成機能
C11…削減基準受付機能
C12…判断機能
C13…削減処理実行機能
C14…スプールファイル生成実行機能
C15…元画像データ入力機能
C2…画像処理実行機能
C3…元画像データ
C4…削減基準
C5…出力画像データ
C20…スプールファイル

Claims (30)

  1. 入力した元画像データからスプールファイルを生成し、当該スプールファイルに所定の画像処理を実行して出力画像データを生成する画像処理制御プログラムを記録した媒体であって、
    上記元画像データからスプールファイルを生成するに際し、同元画像データの容量を削減する所定の削減基準の設定の入力を受け付け、上記元画像データがこの入力した削減基準に該当する場合に所定の削減処理を実行するとともに、同削減処理が為された場合には削減処理を経た元画像データからスプールファイルを生成し、同削減処理が為されない場合には上記入力した元画像データからスプールファイルを生成するスプールファイル生成機能と、
    上記生成されたスプールファイルに対して上記画像処理を実行して上記出力画像データを生成する画像処理実行機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  2. 上記請求項1に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データを低解像度化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  3. 上記請求項2に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データの所定の画素を間引く間引き処理によって当該元画像データを低解像度化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  4. 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記出力画像データの解像度を上記削減基準の設定として入力するとともに、上記元画像データの解像度が当該削減基準より大きい場合に、同元画像データの解像度を同削減基準に対応させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  5. 上記請求項1に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データの各画素が複数の要素色の階調値にて表現される場合、当該階調値を低階調化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  6. 上記請求項1に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記元画像データの各画素が複数の要素色の濃淡にて形成される場合、当該要素色の数を低減させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  7. 上記請求項6に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記出力画像データを出力する所定の出力装置の印刷仕様を削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準がモノクロ印刷対応であり、上記元画像データがカラー画像を形成するものであると判断された場合に、上記元画像データの要素色の数を低減させてモノクロ印刷対応に適合させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  8. 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、複数の手法に基づく削減処理を実行可能であるとともに、上記出力画像データの用途を上記削減基準の設定として入力し、上記複数の削減処理から当該入力した用途に適した削減処理を選択して実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  9. 上記請求項8に記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記用途と複数の削減処理との対応関係を示す対応テーブルを有するとともに、上記入力した用途に基づいて、同対応テーブルを検索し、同用途に対応する削減処理を選択して実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  10. 上記請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像処理制御プログラムを記録した媒体において、
    上記スプールファイル生成機能では、上記生成するスプールファイルを記憶可能な記憶領域の残量を上記削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準に基づいて所定の削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御プログラムを記録した媒体。
  11. 入力した元画像データからスプールファイルを生成し、当該スプールファイルに所定の画像処理を実行して出力画像データを生成する画像処理制御装置であって、
    上記元画像データからスプールファイルを生成するに際し、同元画像データの容量を削減する所定の削減基準の設定の入力を受け付け、上記元画像データがこの入力した削減基準に該当する場合に所定の削減処理を実行するとともに、同削減処理が為された場合には削減処理を経た元画像データからスプールファイルを生成し、同削減処理が為されない場合には上記入力した元画像データからスプールファイルを生成するスプールファイル生成手段と、
    上記生成されたスプールファイルに対して上記画像処理を実行して上記出力画像データを生成する画像処理実行手段とを具備することを特徴とする画像処理制御装置。
  12. 上記請求項11に記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記元画像データを低解像度化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  13. 上記請求項12に記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記元画像データの所定の画素を間引く間引き処理によって当該元画像データを低解像度化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  14. 上記請求項11〜請求項13のいずれかに記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記出力画像データの解像度を上記削減基準の設定として入力するとともに、上記元画像データの解像度が当該削減基準より大きい場合に、同元画像データの解像度を同削減基準に対応させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  15. 上記請求項11に記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記元画像データの各画素が複数の要素色の階調値にて表現される場合、当該階調値を低階調化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  16. 上記請求項11に記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記元画像データの各画素が複数の要素色の濃淡にて形成される場合、当該要素色の数を低減させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  17. 上記請求項16に記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記出力画像データを出力する所定の出力装置の印刷仕様を削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準がモノクロ印刷対応であり、上記元画像データがカラー画像を形成するものであると判断された場合に、上記元画像データの要素色の数を低減させてモノクロ印刷対応に適合させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  18. 上記請求項11〜請求項17のいずれかに記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、複数の手法に基づく削減処理を実行可能であるとともに、上記出力画像データの用途を上記削減基準の設定として入力し、上記複数の削減処理から当該入力した用途に適した削減処理を選択して実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  19. 上記請求項18に記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記用途と複数の削減処理との対応関係を示す対応テーブルを有するとともに、上記入力した用途に基づいて、同対応テーブルを検索し、同用途に対応する削減処理を選択して実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  20. 上記請求項11〜請求項19のいずれかに記載の画像処理制御装置において、
    上記スプールファイル生成手段は、上記生成するスプールファイルを記憶可能な記憶領域の残量を上記削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準に基づいて所定の削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御装置。
  21. 入力した元画像データからスプールファイルを生成し、当該スプールファイルに所定の画像処理を実行して出力画像データを生成する画像処理制御方法であって、
    上記元画像データからスプールファイルを生成するに際し、同元画像データの容量を削減する所定の削減基準の設定の入力を受け付け、上記元画像データがこの入力した削減基準に該当する場合に所定の削減処理を実行するとともに、同削減処理が為された場合には削減処理を経た元画像データからスプールファイルを生成し、同削減処理が為されない場合には上記入力した元画像データからスプールファイルを生成するスプールファイル生成工程と、
    上記生成されたスプールファイルに対して上記画像処理を実行して上記出力画像データを生成する画像処理実行工程とを具備することを特徴とする画像処理制御方法。
  22. 上記請求項21に記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記元画像データを低解像度化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  23. 上記請求項22に記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記元画像データの所定の画素を間引く間引き処理によって当該元画像データを低解像度化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  24. 上記請求項21〜請求項23のいずれかに記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記出力画像データの解像度を上記削減基準の設定として入力するとともに、上記元画像データの解像度が当該削減基準より大きい場合に、同元画像データの解像度を同削減基準に対応させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  25. 上記請求項21に記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記元画像データの各画素が複数の要素色の階調値にて表現される場合、当該階調値を低階調化する削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  26. 上記請求項21に記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記元画像データの各画素が複数の要素色の濃淡にて形成される場合、当該要素色の数を低減させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  27. 上記請求項26に記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記出力画像データを出力する所定の出力装置の印刷仕様を削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準がモノクロ印刷対応であり、上記元画像データがカラー画像を形成するものであると判断された場合に、上記元画像データの要素色の数を低減させてモノクロ印刷対応に適合させる削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  28. 上記請求項21〜請求項27のいずれかに記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、複数の手法に基づく削減処理を実行可能であるとともに、上記出力画像データの用途を上記削減基準の設定として入力し、上記複数の削減処理から当該入力した用途に適した削減処理を選択して実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  29. 上記請求項28に記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記用途と複数の削減処理との対応関係を示す対応テーブルを有するとともに、上記入力した用途に基づいて、同対応テーブルを検索し、同用途に対応する削減処理を選択して実行することを特徴とする画像処理制御方法。
  30. 上記請求項21〜請求項29のいずれかに記載の画像処理制御方法において、
    上記スプールファイル生成工程では、上記生成するスプールファイルを記憶可能な記憶領域の残量を上記削減基準の設定として入力するとともに、同削減基準に基づいて所定の削減処理を実行することを特徴とする画像処理制御方法。
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