JP2004078731A - カード型携帯機器及び記憶内容表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、カード内部に記憶保持される内容をICカード自体に表示可能としたICカード或いはカード状の携帯機器を提供することを目的とする。
【解決手段】カード型携帯機器は、カード型の基板と、基板に設けられる不揮発性メモリと、基板に設けられ不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、基板に設けられ基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し不揮発性メモリと表示部とに電力を供給する圧電素子部を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】カード型携帯機器は、カード型の基板と、基板に設けられる不揮発性メモリと、基板に設けられ不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、基板に設けられ基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し不揮発性メモリと表示部とに電力を供給する圧電素子部を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード或いはICカード状の携帯機器に係り、機器情報を表示する表示部を備えたICカード或いはICカード状の携帯機器に関する。
【従来の技術】
ICカードは、カード内部に集積回路(ICチップ)を搭載することにより、ID情報や使用状況に関する情報等を格納すると共に、カードの使用に伴い必要となるデータ処理を実行することが出来る。現在クレジットカード等として一般に用いられている磁気カードと比較して、大量の情報を格納可能であり、高度なセキュリティーを確保し、柔軟性のある使用形態を提供することが出来る。
【0002】
ICカードは、クレジットカードと同等のサイズのプラスチックカードとして提供され、例えば、キャッシュカード、クレジットカード、プレイペイドカード等として金融・決済分野においての使用、住民基本台帳、健康保険、運転免許証、パスポート等として政府等の公共分野においての使用、テレホンカード、ユーザ識別モジュール、衛星放送カード等として通信・放送分野における使用、ハイウェイカード、ETCカード、鉄道・地下鉄カード、バスカード等として運輸・交通分野における使用、デパートカード、コンビニカード、ショッピングカード、自動販売機カード、ガソリンステーションカード、カーメンテナンスカード等として流通・小売サービス業分野における使用、社員証、ドアキー、学生証等としてID分野における使用、更にはゲームカード、アミューズメントカード、会員カード等としての使用が見込まれる。これらのICカードには、リーダライタ等の端末装置と電気的接触を介してデータを送受信し更に電力の供給を受ける接触式ICカードと、電磁波を用いることによりリーダライタ等の端末装置と電気的接触を介在せずにデータを送受信し電力の供給を受ける非接触式ICカードとがある。
【0003】
接触型或いは非接触型に関わらず、ICカードが外部の端末装置と信号のやり取りを行うと、ICチップに記憶された情報が更新される場合がある。例えば、ICカードを電車運賃のプリペイドカードとして使用したり、入退室の管理に使用したりする場合である。このような場合、電車に乗車する度或いは入退室する度に、残金の情報や入退室管理に関する情報が書き換えられることになる。
【発明が解決しようとする課題】
ICカードの使用に応じてICチップに記憶した情報が更新されるような場合、記憶保持される内容の一部をICカード自体に表示可能であることが望ましい。記憶保持内容の一部をカード自体に表示可能とすれば、例えば使用開始以前のカードであるか使用開始以後のカードであるかを直ちに知ることが出来るし、また使用度数や残額などの情報を随時確認することが出来る。
【0004】
従来の接触型テレホンカードやプリペイドカードなどにおいては、この種の情報は、穿孔や感熱記録材料を用いた表示などにより行われていた。これらの方式では、端末装置に穿孔機能や加熱機能などの特別な付加装置を必要とすると共に、情報の記録のためにカードと端末装置とを物理的に接触させる必要がある。しかし穿孔や感熱記録材料を用いた表示は、使い捨てではなく情報の書き換えによる再使用を基本とするICカードには適しておらず、また非接触のICカードには適用すること自体が不可能である。
【0005】
以上を鑑みて、本発明は、カード内部に記憶保持される内容をICカード自体に表示可能としたICカード或いはカード状の携帯機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明によるカード型携帯機器は、カード型の基板と、該基板に設けられる不揮発性メモリと、該基板に設けられ該不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、該基板に設けられ該基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該不揮発性メモリと該表示部とに該電力を供給する圧電素子部を含むことを特徴とする。
【0006】
上記発明では、圧電素子をカードに内蔵し、カード両面から指で挟んで押すといった簡単な動作によりICカード表面の指定部位に圧力を加えることで、外部機器を必要とすることなくICカード単独で、内部記録情報を読み出して表示することが可能となる。従って、プリペイド機能において残高を確認する必要がある場合等に、ICカードの利便性を高めることが出来る。
【0007】
また本発明は、カード型携帯機器の記憶内容表示方法を含み、カード型携帯機器に内蔵される圧電素子にカード型携帯機器の厚み方向に圧力を印加することで電力を生成し、該電力により不揮発性メモリと表示部とを駆動することで該不揮発性メモリの内容を該表示部に表示させる各段階を含むことを特徴とする。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明によるICカードの構成を示す図である。なお以下の実施例ではICカードを例にとり説明するが、本発明はICカードに限定されるものではなく、ICカードも含めカード状の形態を備える任意の携帯機器に適用することが可能である。
【0009】
図1のICカード10は、カード基板1、ICチップ2、表示部3、圧電素子部4、配線5、及びアンテナ6を含む。
【0010】
カード基板1は、例えば塩化ビニール或いはポリエステル材料で構成され、ICチップ2、表示部3、圧電素子部4、配線5、及びアンテナ6を搭載すると共に、表示部3の一部以外を密封する基板及びケースとしての役目を果たす。ICチップ2は、メモリ、CPU、インターフェース等をシステムとして1つのチップに搭載したものであり、IDデータや使用データ等の必要な情報の記録、カード使用に伴うデータ処理、表示部3やアンテナ6等の機器との信号のやり取りを行う。
【0011】
表示部3は、全固体化エレクトロクロミック素子で形成され、圧電素子部4から供給される電力により駆動されICチップ2から供給される情報を表示する。圧電素子部4は、カード両面から押される方向(カード厚み方向)に圧力が印加されると電力を生成し、表示部3及びICチップ2に生成された電力を供給する。この圧電素子部4はカード基板1と一体化して構成され、圧電層とその上下両面に設けられる電極層とを含む構成となっている。
【0012】
配線5は、ICチップ2、表示部3、及び圧電素子部4を接続する配線であり、圧電素子部4からICチップ2及び表示部3に電力を供給すると共に、表示情報に対応する信号をICチップ2から表示部3に供給する。またアンテナ6は、外部の端末装置と信号を送受信するためのアンテナ線であり、ICチップ2のインターフェース部に接続される。配線5及びアンテナ6は、カード基板1中に埋め込まれる形で配設される。
【0013】
図2は、本発明によるICカード10の外観を示す図である。
【0014】
図2に示されるように、本発明によるICカード10の一方の面には、カードに埋め込まれる表示部3の表示面3aが外部から見えるように配置されており、また圧電素子部4に対応する位置には指で押す場所を示すためにPUSHマーク11が印刷されている。
【0015】
例えば、ICカード10を片手に持ち親指と他の指とでPUSHマーク11の部位を両面から挟むようにし、カードの両面から押し潰すようにして圧力を加えることで、圧電素子部4から起電力を発生させる。この電力により表示部3及びICチップ2を駆動し、ICチップ2内部に記憶される内容の一部を表示部3に表示することが出来る。これにより例えば、ICカード10を電車運賃のプリペイドカードとして使用する場合には、指で押圧するだけの容易な動作により、外部端末装置を必要とすることなく必要な時に随時、残金を表示させて確認することが出来る。
【0016】
図3は。ICカード10の断面を示す図である。
【0017】
図3に示されるように、カード基板1と一体化して圧電素子部4を構成し、更にICチップ2、表示部3、配線5、及びアンテナ6をカード基板1内に埋め込むように配置する。表示部3はカード基板1の表面近くに設けられ、表示面3aがカード基板1の表面から露出しており、表示内容を見ることが出来るように構成されている。表示面3aは透明シートによりカバーされていても良い。また圧電素子部4の位置に対応するカード基板1の表面には、PUSHマーク11が設けられており、使用者に圧電素子部4の位置を示している。
【0018】
図4は、圧電素子部4の断面図である。
【0019】
図4(a)には、単層構造の圧電素子部4を示す。単層構造の圧電素子部4は、圧電層21と、その上下面に設けられる電極22及び23とを含む。矢印で示される方向(カードの厚み方向でありカード両面から押し潰す方向)に圧力が印加されると、圧電層21が電力を生成し、生成された電力が電極22及び23を介してICチップ2及び表示部3に供給される。圧電層21の圧電素子材料としては圧電性樹脂を用い、積層により形成するICカード基板1の中間部層の一部として圧電層21を形成する。圧電層21の形成には印刷法を用いることが出来る。圧電材料のベースとなる樹脂(有機)圧電素子材料をペースト化し、これをスクリーン印刷などの方法でカード基板1上にパターン形成する。電極22及び23はメッキ或いは印刷法等で形成することができる。
【0020】
このように圧電素子部4を樹脂材料で構成することにより、印刷法やシート積層法などの通常のICカード製造プロセスを使用してICカード10を製造することが出来る。
【0021】
圧電性樹脂としては、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリ3フッ化エチレン、ポリ4フッ化エチレン、P(VDF−TrFE)(フッ化ビニリデンと3フッ化エチレンとの共重合体)、P(VDF−TetraFE)(フッ化ビニリデンと4フッ化エチレンとの共重合体)を主体とする有機材料を用いることが出来る。
【0022】
また圧電素子の圧電効率を向上させるために、圧電層21の圧電性樹脂に圧電セラミックス粉末を分散させてよい。圧電セラミックス粉末としては例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン・鉛)、PMN−PZT(マグネシウム・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛)、PNN−PZT(ニッケル・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛)を主体とする無機材料を用いることが出来る。
【0023】
図4(b)は、多層構造の圧電素子部4を示す。多層構造の圧電素子部4は、複数の圧電層31と、その上下面に設けられる電極32及び33とを含む。垂直方向に圧電層31と電極32及び33とを積層することで、各電力源を直列接続することになり、より大きな電圧を生成することが出来る。矢印で示される方向に圧力が印加されると、複数の圧電層31が電力を生成し、生成された電力が最下層の電極32及び最上層の電極33を介してICチップ2及び表示部3に供給される。圧電層21の圧電素子材料としては図4(a)の場合と同様に圧電性樹脂を用い、積層により形成するICカード基板1の中間部層の一部として圧電層21を形成する。
【0024】
図5は、複数個に平面分割された圧電素子部4の構成を示す図である。
【0025】
図5に示される圧電素子部4は、複数個の小さな圧電素子37に分割され、各圧電素子37を配線38で並列に接続した構成となっている。複数個の小さな圧電素子37に分割することにより、1つの大きな圧電素子を使用する場合に比較して信頼性が高くなる。
【0026】
図6は、ICチップ2の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図6のICチップ2は、CPU41、ROM/RAM42、FRAM43、ASIC44、RF給電&通信ユニット45、及びインターフェース46を含む。CPU41は、ICチップ2の各部を制御する処理を実行すると共に、RF給電&通信ユニット45によるインターフェース46及びアンテナ6を介しての外部端末装置とのデータ通信時等において、カード使用に伴う種々のデータ処理を実行する。
【0028】
ROM/RAM42のROMは、CPU41がICチップ2の各部を制御するために必要な基本制御プログラムを格納し、ROM/RAM42のRAMはCPU41が動作する際にデータ等を一時的に格納する作業領域を提供する。
【0029】
FRAM43は、強誘電体半導体記憶装置(Ferroelectric Random Access Memory)であり、メモリセルとして強誘電体を使用し、強誘電体の結晶構造中での電子の位置の違いとして情報を記録する不揮発メモリである。ICカード10には定常的な電源が存在しないので、FRAM等の不揮発性メモリに各種データを保持しておく必要が有る。例えばICカード10を電車運賃のプリペイドカードとして使用する場合には、残金に関する情報はこのFRAM43に格納されることになる。
【0030】
ASIC44は、ICカード10が使用されるアプリケーションに応じて特定の処理を実行するロジックである。RF給電&通信ユニット45の給電機能は、非接触型ICカードの場合に外部より供給される電磁波から電力を得て、ICチップ2の各部に電力を宮殿する。RF給電&通信ユニット45の通信機能は、インターフェース46に接続されるアンテナ6を介して、外部の端末装置と電磁波による通信を行う。通信により外部にデータを供給すると共に、外部からデータを受け取ることが出来る。
【0031】
インターフェース46は、図1の配線5及びアンテナ6に接続され、データ表示及びデータ通信のためのインターフェースを提供する。データ表示の際に圧電素子部4に圧力が加えられると、ICチップ2に配線5を介して電力が供給され、FRAM43の所定のアドレスからデータが読み出される。FRAM43から読み出されたデータは、インターフェース46及び配線5を介して表示部3に供給され表示される。
【0032】
以上説明したように本発明によれば、圧電素子をカードに内蔵し、カード両面から指で挟んで押すといった簡単な動作によりICカード表面の指定部位に圧力を加えることで、外部機器を必要とすることなくICカード単独で、内部記録情報を読み出して表示することが可能となる。従って、プリペイド機能において残高を確認する必要がある場合等に、ICカードの利便性を高めることが出来る。また表示部に全固体化エレクトロクロミック素子を用いることによって、製造コストの低減と製品の安全性を高めることができる。
【0033】
なおICカードとは、例えば、キャッシュカード、クレジットカード、プレイペイドカード等として金融・決済分野においての使用されるカード、住民基本台帳、健康保険、運転免許証、パスポート等として政府等の公共分野において使用されるカード、テレホンカード、ユーザ識別モジュール、衛星放送カード等として通信・放送分野において使用されるカード、ハイウェイカード、ETCカード、鉄道・地下鉄カード、バスカード等として運輸・交通分野において使用されるカード、デパートカード、コンビニカード、ショッピングカード、自動販売機カード、ガソリンステーションカード、カーメンテナンスカード等として流通・小売サービス業分野において使用されるカード、社員証、ドアキー、学生証等としてID分野において使用されるカード、更にはゲームカード、アミューズメントカード、会員カード等としての使用されるカード等を含むものである。
【0034】
また両面から指で圧力を加えることで圧電素子により電力を生成してデータ表示する本発明の構成は、ICカードとして分類される機器にその応用が限定されるものではない。カードのように小型で電源の制限があるような携帯用の機器(ICカードをも含む)であれば、本発明の構成を適用することで利便性を高めることが出来る。
【0035】
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
なお本発明は以下の内容を含むものである。
(付記1)カード型の基板と、
該基板に設けられる不揮発性メモリと、
該基板に設けられ該不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、
該基板に設けられ該基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該不揮発性メモリと該表示部とに該電力を供給する圧電素子部
を含むことを特徴とするカード型携帯機器。
(付記2)該圧電素子部は圧電性樹脂を材料とし該カード型基板の中間層として形成されることを特徴とする付記1記載のカード型携帯機器。
(付記3)該圧電素子部は該圧電性樹脂に加えて圧電セラミックス粉末を含むことを特徴とする付記2記載のカード型携帯機器。
(付記4)該圧電性樹脂は、ポリフッ化ビニリデン、ポリ3フッ化エチレン、ポリ4フッ化エチレン、フッ化ビニリデンと3フッ化エチレンとの共重合体、及びフッ化ビニリデンと4フッ化エチレンとの共重合体からなるグループから選択される一つを主体とする有機材料であることを特徴とする付記2記載のカード型携帯機器。
(付記5)該圧電セラミックス粉末は、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン・鉛、マグネシウム・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛、及びニッケル・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛からなるグループから選択される一つを主体とする無機材料であることを特徴とする付記3記載のカード型携帯機器。
(付記6)該圧電素子部は積層された複数の圧電層を含むことを特徴とする付記1記載のカード型携帯機器。
(付記7)該表示部は全固体化エレクトロクロミック素子を含むことを特徴とする付記1記載のカード型携帯機器。
(付記8)カード型携帯機器に内蔵される圧電素子にカード型携帯機器の厚み方向に圧力を印加することで電力を生成し、
該電力により不揮発性メモリと表示部とを駆動することで該不揮発性メモリの内容を該表示部に表示させる
各段階を含むことを特徴とするカード型携帯機器の記憶内容表示方法。
(付記9)表示部と、
厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該表示部に該電力を供給する圧電素子部
を含むことを特徴とするカード型携帯機器。
(付記10)不揮発性メモリ更に含み該表示部は該不揮発性メモリの記憶内容を表示することを特徴とする付記9記載のカード型携帯機器。
【発明の効果】
本発明によれば、圧電素子をカードに内蔵し、カード両面から指で挟んで押すといった簡単な動作によりICカード表面の指定部位に圧力を加えることで、外部機器を必要とすることなくICカード単独で、内部記録情報を読み出して表示することが可能となる。
【0036】
従って、プリペイド機能において残高を確認する必要がある場合等に、ICカードの利便性を高めることが出来る。
【0037】
また表示部に全固体化エレクトロクロミック素子を用いることによって、製造コストの低減と製品の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカードの構成を示す図である。
【図2】本発明によるICカードの外観を示す図である。
【図3】ICカードの断面を示す図である。
【図4】圧電素子部の断面図である。
【図5】複数個に平面分割された圧電素子部の構成を示す図である。
【図6】ICチップの構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カード基板
2 ICチップ
3 表示部
4 圧電素子部
5 配線
6 アンテナ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ICカード或いはICカード状の携帯機器に係り、機器情報を表示する表示部を備えたICカード或いはICカード状の携帯機器に関する。
【従来の技術】
ICカードは、カード内部に集積回路(ICチップ)を搭載することにより、ID情報や使用状況に関する情報等を格納すると共に、カードの使用に伴い必要となるデータ処理を実行することが出来る。現在クレジットカード等として一般に用いられている磁気カードと比較して、大量の情報を格納可能であり、高度なセキュリティーを確保し、柔軟性のある使用形態を提供することが出来る。
【0002】
ICカードは、クレジットカードと同等のサイズのプラスチックカードとして提供され、例えば、キャッシュカード、クレジットカード、プレイペイドカード等として金融・決済分野においての使用、住民基本台帳、健康保険、運転免許証、パスポート等として政府等の公共分野においての使用、テレホンカード、ユーザ識別モジュール、衛星放送カード等として通信・放送分野における使用、ハイウェイカード、ETCカード、鉄道・地下鉄カード、バスカード等として運輸・交通分野における使用、デパートカード、コンビニカード、ショッピングカード、自動販売機カード、ガソリンステーションカード、カーメンテナンスカード等として流通・小売サービス業分野における使用、社員証、ドアキー、学生証等としてID分野における使用、更にはゲームカード、アミューズメントカード、会員カード等としての使用が見込まれる。これらのICカードには、リーダライタ等の端末装置と電気的接触を介してデータを送受信し更に電力の供給を受ける接触式ICカードと、電磁波を用いることによりリーダライタ等の端末装置と電気的接触を介在せずにデータを送受信し電力の供給を受ける非接触式ICカードとがある。
【0003】
接触型或いは非接触型に関わらず、ICカードが外部の端末装置と信号のやり取りを行うと、ICチップに記憶された情報が更新される場合がある。例えば、ICカードを電車運賃のプリペイドカードとして使用したり、入退室の管理に使用したりする場合である。このような場合、電車に乗車する度或いは入退室する度に、残金の情報や入退室管理に関する情報が書き換えられることになる。
【発明が解決しようとする課題】
ICカードの使用に応じてICチップに記憶した情報が更新されるような場合、記憶保持される内容の一部をICカード自体に表示可能であることが望ましい。記憶保持内容の一部をカード自体に表示可能とすれば、例えば使用開始以前のカードであるか使用開始以後のカードであるかを直ちに知ることが出来るし、また使用度数や残額などの情報を随時確認することが出来る。
【0004】
従来の接触型テレホンカードやプリペイドカードなどにおいては、この種の情報は、穿孔や感熱記録材料を用いた表示などにより行われていた。これらの方式では、端末装置に穿孔機能や加熱機能などの特別な付加装置を必要とすると共に、情報の記録のためにカードと端末装置とを物理的に接触させる必要がある。しかし穿孔や感熱記録材料を用いた表示は、使い捨てではなく情報の書き換えによる再使用を基本とするICカードには適しておらず、また非接触のICカードには適用すること自体が不可能である。
【0005】
以上を鑑みて、本発明は、カード内部に記憶保持される内容をICカード自体に表示可能としたICカード或いはカード状の携帯機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明によるカード型携帯機器は、カード型の基板と、該基板に設けられる不揮発性メモリと、該基板に設けられ該不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、該基板に設けられ該基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該不揮発性メモリと該表示部とに該電力を供給する圧電素子部を含むことを特徴とする。
【0006】
上記発明では、圧電素子をカードに内蔵し、カード両面から指で挟んで押すといった簡単な動作によりICカード表面の指定部位に圧力を加えることで、外部機器を必要とすることなくICカード単独で、内部記録情報を読み出して表示することが可能となる。従って、プリペイド機能において残高を確認する必要がある場合等に、ICカードの利便性を高めることが出来る。
【0007】
また本発明は、カード型携帯機器の記憶内容表示方法を含み、カード型携帯機器に内蔵される圧電素子にカード型携帯機器の厚み方向に圧力を印加することで電力を生成し、該電力により不揮発性メモリと表示部とを駆動することで該不揮発性メモリの内容を該表示部に表示させる各段階を含むことを特徴とする。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明によるICカードの構成を示す図である。なお以下の実施例ではICカードを例にとり説明するが、本発明はICカードに限定されるものではなく、ICカードも含めカード状の形態を備える任意の携帯機器に適用することが可能である。
【0009】
図1のICカード10は、カード基板1、ICチップ2、表示部3、圧電素子部4、配線5、及びアンテナ6を含む。
【0010】
カード基板1は、例えば塩化ビニール或いはポリエステル材料で構成され、ICチップ2、表示部3、圧電素子部4、配線5、及びアンテナ6を搭載すると共に、表示部3の一部以外を密封する基板及びケースとしての役目を果たす。ICチップ2は、メモリ、CPU、インターフェース等をシステムとして1つのチップに搭載したものであり、IDデータや使用データ等の必要な情報の記録、カード使用に伴うデータ処理、表示部3やアンテナ6等の機器との信号のやり取りを行う。
【0011】
表示部3は、全固体化エレクトロクロミック素子で形成され、圧電素子部4から供給される電力により駆動されICチップ2から供給される情報を表示する。圧電素子部4は、カード両面から押される方向(カード厚み方向)に圧力が印加されると電力を生成し、表示部3及びICチップ2に生成された電力を供給する。この圧電素子部4はカード基板1と一体化して構成され、圧電層とその上下両面に設けられる電極層とを含む構成となっている。
【0012】
配線5は、ICチップ2、表示部3、及び圧電素子部4を接続する配線であり、圧電素子部4からICチップ2及び表示部3に電力を供給すると共に、表示情報に対応する信号をICチップ2から表示部3に供給する。またアンテナ6は、外部の端末装置と信号を送受信するためのアンテナ線であり、ICチップ2のインターフェース部に接続される。配線5及びアンテナ6は、カード基板1中に埋め込まれる形で配設される。
【0013】
図2は、本発明によるICカード10の外観を示す図である。
【0014】
図2に示されるように、本発明によるICカード10の一方の面には、カードに埋め込まれる表示部3の表示面3aが外部から見えるように配置されており、また圧電素子部4に対応する位置には指で押す場所を示すためにPUSHマーク11が印刷されている。
【0015】
例えば、ICカード10を片手に持ち親指と他の指とでPUSHマーク11の部位を両面から挟むようにし、カードの両面から押し潰すようにして圧力を加えることで、圧電素子部4から起電力を発生させる。この電力により表示部3及びICチップ2を駆動し、ICチップ2内部に記憶される内容の一部を表示部3に表示することが出来る。これにより例えば、ICカード10を電車運賃のプリペイドカードとして使用する場合には、指で押圧するだけの容易な動作により、外部端末装置を必要とすることなく必要な時に随時、残金を表示させて確認することが出来る。
【0016】
図3は。ICカード10の断面を示す図である。
【0017】
図3に示されるように、カード基板1と一体化して圧電素子部4を構成し、更にICチップ2、表示部3、配線5、及びアンテナ6をカード基板1内に埋め込むように配置する。表示部3はカード基板1の表面近くに設けられ、表示面3aがカード基板1の表面から露出しており、表示内容を見ることが出来るように構成されている。表示面3aは透明シートによりカバーされていても良い。また圧電素子部4の位置に対応するカード基板1の表面には、PUSHマーク11が設けられており、使用者に圧電素子部4の位置を示している。
【0018】
図4は、圧電素子部4の断面図である。
【0019】
図4(a)には、単層構造の圧電素子部4を示す。単層構造の圧電素子部4は、圧電層21と、その上下面に設けられる電極22及び23とを含む。矢印で示される方向(カードの厚み方向でありカード両面から押し潰す方向)に圧力が印加されると、圧電層21が電力を生成し、生成された電力が電極22及び23を介してICチップ2及び表示部3に供給される。圧電層21の圧電素子材料としては圧電性樹脂を用い、積層により形成するICカード基板1の中間部層の一部として圧電層21を形成する。圧電層21の形成には印刷法を用いることが出来る。圧電材料のベースとなる樹脂(有機)圧電素子材料をペースト化し、これをスクリーン印刷などの方法でカード基板1上にパターン形成する。電極22及び23はメッキ或いは印刷法等で形成することができる。
【0020】
このように圧電素子部4を樹脂材料で構成することにより、印刷法やシート積層法などの通常のICカード製造プロセスを使用してICカード10を製造することが出来る。
【0021】
圧電性樹脂としては、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ポリ3フッ化エチレン、ポリ4フッ化エチレン、P(VDF−TrFE)(フッ化ビニリデンと3フッ化エチレンとの共重合体)、P(VDF−TetraFE)(フッ化ビニリデンと4フッ化エチレンとの共重合体)を主体とする有機材料を用いることが出来る。
【0022】
また圧電素子の圧電効率を向上させるために、圧電層21の圧電性樹脂に圧電セラミックス粉末を分散させてよい。圧電セラミックス粉末としては例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)、PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン・鉛)、PMN−PZT(マグネシウム・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛)、PNN−PZT(ニッケル・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛)を主体とする無機材料を用いることが出来る。
【0023】
図4(b)は、多層構造の圧電素子部4を示す。多層構造の圧電素子部4は、複数の圧電層31と、その上下面に設けられる電極32及び33とを含む。垂直方向に圧電層31と電極32及び33とを積層することで、各電力源を直列接続することになり、より大きな電圧を生成することが出来る。矢印で示される方向に圧力が印加されると、複数の圧電層31が電力を生成し、生成された電力が最下層の電極32及び最上層の電極33を介してICチップ2及び表示部3に供給される。圧電層21の圧電素子材料としては図4(a)の場合と同様に圧電性樹脂を用い、積層により形成するICカード基板1の中間部層の一部として圧電層21を形成する。
【0024】
図5は、複数個に平面分割された圧電素子部4の構成を示す図である。
【0025】
図5に示される圧電素子部4は、複数個の小さな圧電素子37に分割され、各圧電素子37を配線38で並列に接続した構成となっている。複数個の小さな圧電素子37に分割することにより、1つの大きな圧電素子を使用する場合に比較して信頼性が高くなる。
【0026】
図6は、ICチップ2の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図6のICチップ2は、CPU41、ROM/RAM42、FRAM43、ASIC44、RF給電&通信ユニット45、及びインターフェース46を含む。CPU41は、ICチップ2の各部を制御する処理を実行すると共に、RF給電&通信ユニット45によるインターフェース46及びアンテナ6を介しての外部端末装置とのデータ通信時等において、カード使用に伴う種々のデータ処理を実行する。
【0028】
ROM/RAM42のROMは、CPU41がICチップ2の各部を制御するために必要な基本制御プログラムを格納し、ROM/RAM42のRAMはCPU41が動作する際にデータ等を一時的に格納する作業領域を提供する。
【0029】
FRAM43は、強誘電体半導体記憶装置(Ferroelectric Random Access Memory)であり、メモリセルとして強誘電体を使用し、強誘電体の結晶構造中での電子の位置の違いとして情報を記録する不揮発メモリである。ICカード10には定常的な電源が存在しないので、FRAM等の不揮発性メモリに各種データを保持しておく必要が有る。例えばICカード10を電車運賃のプリペイドカードとして使用する場合には、残金に関する情報はこのFRAM43に格納されることになる。
【0030】
ASIC44は、ICカード10が使用されるアプリケーションに応じて特定の処理を実行するロジックである。RF給電&通信ユニット45の給電機能は、非接触型ICカードの場合に外部より供給される電磁波から電力を得て、ICチップ2の各部に電力を宮殿する。RF給電&通信ユニット45の通信機能は、インターフェース46に接続されるアンテナ6を介して、外部の端末装置と電磁波による通信を行う。通信により外部にデータを供給すると共に、外部からデータを受け取ることが出来る。
【0031】
インターフェース46は、図1の配線5及びアンテナ6に接続され、データ表示及びデータ通信のためのインターフェースを提供する。データ表示の際に圧電素子部4に圧力が加えられると、ICチップ2に配線5を介して電力が供給され、FRAM43の所定のアドレスからデータが読み出される。FRAM43から読み出されたデータは、インターフェース46及び配線5を介して表示部3に供給され表示される。
【0032】
以上説明したように本発明によれば、圧電素子をカードに内蔵し、カード両面から指で挟んで押すといった簡単な動作によりICカード表面の指定部位に圧力を加えることで、外部機器を必要とすることなくICカード単独で、内部記録情報を読み出して表示することが可能となる。従って、プリペイド機能において残高を確認する必要がある場合等に、ICカードの利便性を高めることが出来る。また表示部に全固体化エレクトロクロミック素子を用いることによって、製造コストの低減と製品の安全性を高めることができる。
【0033】
なおICカードとは、例えば、キャッシュカード、クレジットカード、プレイペイドカード等として金融・決済分野においての使用されるカード、住民基本台帳、健康保険、運転免許証、パスポート等として政府等の公共分野において使用されるカード、テレホンカード、ユーザ識別モジュール、衛星放送カード等として通信・放送分野において使用されるカード、ハイウェイカード、ETCカード、鉄道・地下鉄カード、バスカード等として運輸・交通分野において使用されるカード、デパートカード、コンビニカード、ショッピングカード、自動販売機カード、ガソリンステーションカード、カーメンテナンスカード等として流通・小売サービス業分野において使用されるカード、社員証、ドアキー、学生証等としてID分野において使用されるカード、更にはゲームカード、アミューズメントカード、会員カード等としての使用されるカード等を含むものである。
【0034】
また両面から指で圧力を加えることで圧電素子により電力を生成してデータ表示する本発明の構成は、ICカードとして分類される機器にその応用が限定されるものではない。カードのように小型で電源の制限があるような携帯用の機器(ICカードをも含む)であれば、本発明の構成を適用することで利便性を高めることが出来る。
【0035】
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
なお本発明は以下の内容を含むものである。
(付記1)カード型の基板と、
該基板に設けられる不揮発性メモリと、
該基板に設けられ該不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、
該基板に設けられ該基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該不揮発性メモリと該表示部とに該電力を供給する圧電素子部
を含むことを特徴とするカード型携帯機器。
(付記2)該圧電素子部は圧電性樹脂を材料とし該カード型基板の中間層として形成されることを特徴とする付記1記載のカード型携帯機器。
(付記3)該圧電素子部は該圧電性樹脂に加えて圧電セラミックス粉末を含むことを特徴とする付記2記載のカード型携帯機器。
(付記4)該圧電性樹脂は、ポリフッ化ビニリデン、ポリ3フッ化エチレン、ポリ4フッ化エチレン、フッ化ビニリデンと3フッ化エチレンとの共重合体、及びフッ化ビニリデンと4フッ化エチレンとの共重合体からなるグループから選択される一つを主体とする有機材料であることを特徴とする付記2記載のカード型携帯機器。
(付記5)該圧電セラミックス粉末は、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン・鉛、マグネシウム・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛、及びニッケル・ニオブ酸鉛−チタン酸ジルコン酸鉛からなるグループから選択される一つを主体とする無機材料であることを特徴とする付記3記載のカード型携帯機器。
(付記6)該圧電素子部は積層された複数の圧電層を含むことを特徴とする付記1記載のカード型携帯機器。
(付記7)該表示部は全固体化エレクトロクロミック素子を含むことを特徴とする付記1記載のカード型携帯機器。
(付記8)カード型携帯機器に内蔵される圧電素子にカード型携帯機器の厚み方向に圧力を印加することで電力を生成し、
該電力により不揮発性メモリと表示部とを駆動することで該不揮発性メモリの内容を該表示部に表示させる
各段階を含むことを特徴とするカード型携帯機器の記憶内容表示方法。
(付記9)表示部と、
厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該表示部に該電力を供給する圧電素子部
を含むことを特徴とするカード型携帯機器。
(付記10)不揮発性メモリ更に含み該表示部は該不揮発性メモリの記憶内容を表示することを特徴とする付記9記載のカード型携帯機器。
【発明の効果】
本発明によれば、圧電素子をカードに内蔵し、カード両面から指で挟んで押すといった簡単な動作によりICカード表面の指定部位に圧力を加えることで、外部機器を必要とすることなくICカード単独で、内部記録情報を読み出して表示することが可能となる。
【0036】
従って、プリペイド機能において残高を確認する必要がある場合等に、ICカードの利便性を高めることが出来る。
【0037】
また表示部に全固体化エレクトロクロミック素子を用いることによって、製造コストの低減と製品の安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるICカードの構成を示す図である。
【図2】本発明によるICカードの外観を示す図である。
【図3】ICカードの断面を示す図である。
【図4】圧電素子部の断面図である。
【図5】複数個に平面分割された圧電素子部の構成を示す図である。
【図6】ICチップの構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 カード基板
2 ICチップ
3 表示部
4 圧電素子部
5 配線
6 アンテナ
Claims (5)
- カード型の基板と、
該基板に設けられる不揮発性メモリと、
該基板に設けられ該不揮発性メモリの内容を表示する表示部と、
該基板に設けられ該基板の厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該不揮発性メモリと該表示部とに該電力を供給する圧電素子部
を含むことを特徴とするカード型携帯機器。 - 該圧電素子部は圧電性樹脂を材料とし該カード型基板の中間層として形成されることを特徴とする請求項1記載のカード型携帯機器。
- 該圧電性樹脂は、ポリフッ化ビニリデン、ポリ3フッ化エチレン、ポリ4フッ化エチレン、フッ化ビニリデンと3フッ化エチレンとの共重合体、及びフッ化ビニリデンと4フッ化エチレンとの共重合体からなるグループから選択される一つを主体とする有機材料であることを特徴とする請求項2記載のカード型携帯機器。
- カード型携帯機器に内蔵される圧電素子にカード型携帯機器の厚み方向に圧力を印加することで電力を生成し、
該電力により不揮発性メモリと表示部とを駆動することで該不揮発性メモリの内容を該表示部に表示させる
各段階を含むことを特徴とするカード型携帯機器の記憶内容表示方法。 - 表示部と、
厚み方向に圧力が印加されると電力を生成し該表示部に該電力を供給する圧電素子部
を含むことを特徴とするカード型携帯機器。
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