JP2004078658A - スタイラスペンおよび情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ記憶の可能な小型軽量のスタイラスペンおよびこのスタイラスペンを利用する情報処理装置を実現する。
【解決手段】スタイラスペン1は、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段11と、記憶手段11におけるデータの書換えを制御する制御手段12と、データの外部通信のための通信インタフェース13と、記憶手段11および制御手段12に外部から電源を供給する電源インタフェース14と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】スタイラスペン1は、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段11と、記憶手段11におけるデータの書換えを制御する制御手段12と、データの外部通信のための通信インタフェース13と、記憶手段11および制御手段12に外部から電源を供給する電源インタフェース14と、を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDAあるいはノート型コンピュータ等の情報処理装置の入力手段として用いられるスタイラスペンおよびこのスタイラスペンを利用する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる個人向けの情報管理ツールや、ハンドヘルドコンピュータなどのような情報携帯端末が広く利用されている。
【0003】
このうちPDAは、住所録、スケジュール管理およびメモ帳のようなPIM機能、ならびにコンピュータネットワーク等と接続するコミュニケーション機能を有している。また、PDAは、携帯性を重視して手のひらにほぼ収まるサイズを有しており、液晶表示手段、入力手段、外部データ利用手段、駆動用のバッテリ(電池)などを備える。
【0004】
一方、ハンドヘルドコンピュータは、通常のコンピュータをより一層小型軽量化させたものであり、通常のコンピュータの機能のほかに、上述のPDAと同様の機能を有するものが多い。
【0005】
このようなPDAやハンドヘルドコンピュータのような情報携帯端末は、小型軽量化が要求されることから、キーボードではなく、タッチパネル式の液晶スクリーンにスタイラスペンを当てて操作する場合が多い。
【0006】
スタイラスペンは、一般のペンとは異なりインクは有さず、その先端部にはタッチパネルを傷つけないようにゴムもしくは柔らかいプラスチックからなるペン先を備えている。PDAやハンドヘルドコンピュータ等の情報携帯端末本体に備えられた液晶スクリーンには、感圧センサーなどが備えられており、液晶スクリーン上をスタイラスペンでなぞったり、つついたりすることで(タップ/ダブルタップと呼ばれる)、一般的なコンピュータにおけるマウスと同様の操作が行なえる。
【0007】
PDAやハンドヘルドコンピュータ等の情報携帯端末では、コンピュータ、プリンタ、ディジタルカメラ、イメージスキャナなどの外部の情報処理装置との間でデータの共有が可能である。例えば、PDAで作成したスケジュールに関するデータを外部のコンピュータで利用したり、ディジタルカメラで撮影した画像をPDAに表示させるなど、その利用方法は実に多様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
PDAやハンドヘルドコンピュータ等の情報携帯端末と外部の情報処理装置との間のデータ共有は、赤外線インタフェースもしくはUSBケーブル等を介した通信により実現する場合と、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDカードもしくはメモリスティックなどの外部記憶メディアにデータを一旦記憶させ、ユーザがこの外部記憶メディアを持ち運んでデータを移し変えることで実現する場合とがある。
【0009】
しかしながら、特にPDAに関しては、外部記憶メディアは、外部の情報処理装置とのデータ共有のために利用されるよりは、PDAの内蔵メモリの容量の少なさを補うための拡張メモリとして利用される場合が多い。つまり、外部記憶メディアは、頻繁にPDA本体から抜き差しされるよりは、長期間にわたってPDA本体に挿入されたままであることが多い。したがって、拡張メモリと、データ共有のためのメモリとを別々に設けた方が便利であるといえる。
【0010】
このようなことから、従来、スタイラスペン内部に、記憶メモリとこれを含む内部回路を動作させる電源とを設け、スタイラスペンそのものに上述の外部記憶メディアのようなデータ記憶機能を持たせたものも実現されている。
【0011】
スタイラスペンは、一般的に情報処理端末の本体内に格納可能であるので、小型軽量であることが好ましい。しかし、電源をスタイラスペンの内部に設けることは、スタイラスペンの構造を複雑化するとともに、スタイラスペンの小型軽量化に逆行し、スタイラスペンを格納する情報処理端末本体をも大型化してしまいかねない。また、スタイラスペンの形状やサイズに合わせて超小型の電源を実現して組み込んだとしても、十分な出力電力や寿命を得ることは難しい。
【0012】
従って本発明の目的は、上記問題に鑑み、データ記憶の可能な小型軽量のスタイラスペンおよびこのスタイラスペンを利用する情報処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために、本発明においては、スタイラスペンは、その内部にデータを電気的に書換え可能に記憶する不揮発性メモリなどの記憶手段と、記憶手段におけるデータの書換えを制御するCPUなどの制御手段とを備え、これら各手段の駆動のための電源を、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときに電源用のインタフェースを介してこの情報処理装置から供給する。また、本発明においては、スタイラスペンおよび情報処理装置は、上述の電源用インタフェースの他に、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときにスタイラスペンと情報処理装置との間でデータ通信するためのインタフェースを備える。
【0014】
図1は、本発明によるスタイラスペンの基本ブロック図である。
【0015】
本発明によるスタイラスペン1は、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段11と、記憶手段11におけるデータの書換えを制御する制御手段12と、データの外部通信のための通信インタフェース13と、記憶手段11および制御手段12に外部から電源を供給する電源インタフェース14と、を備える。
【0016】
図2は、本発明による情報処理装置の基本ブロック図である。
【0017】
本発明による情報処理装置2は、上述のスタイラスペン1を格納する格納手段21と、格納手段21にスタイラスペン1が格納されているときに、スタイラスペン1に電源を供給する格納側電源インタフェース22と、格納手段21にスタイラスペン1が格納されているときに、スタイラスペン1とデータを通信する格納側通信インタフェース23と、を備える。
【0018】
スタイラスペン1を格納手段21に格納した情報処理装置2は、内部の電源手段24から、格納側電源インタフェース22とスタイラスペン1の電源インタフェース14とを介して、スタイラスペン1に電源を供給する。
【0019】
また、スタイラスペン1を格納手段21に格納した情報処理装置2は、格納側通信インタフェース23とスタイラスペンの通信インタフェース13とを介して、スタイラスペン1との間でデータ通信をすることができる。
【0020】
本発明によれば、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段と記憶手段におけるデータの書換えを制御する制御手段とを備えるスタイラスペンは、スタイラスペンが情報処理装置に格納されている間に電源が供給されるので、内部に独立電源を持つ必要がなく、スタイラスペンの構造が容易であり、小型軽量化が可能である。
【0021】
また、情報処理装置が本発明のスタイラスペンを格納する手段およびインタフェースを備えれば、各種情報処理装置間でデータをスタイラスペンを介して容易に共有することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明の実施例によるスタイラスペンにおける電源インタフェースおよび通信インタフェースを示す概略図である。
【0023】
本実施例によるスタイラスペン1は、図示するように、電源インタフェースとして導電性部材からなる電源端子31と、通信インタフェースとして導電性部材からなる通信端子32とをスタイラスペン1の側面の一部分に備える。スタイラスペン1の本体は、プラスチック等の非導電性部材からなる。スタイラスペン1の先端には、通常のスタイラスペンと同様に、ゴムもしくは柔らかいプラスチックからなるペン先33が設けられる。
【0024】
スタイラスペン1の電源端子31および通信端子32は、スタイラスペン1が格納される情報処理機器(図示せず)に設けられる格納側電源インタフェースおよび格納側通信インタフェースの形状および設置位置に合わせて、適切な形状を有しかつ適切な位置に設けられる。
【0025】
なお、スタイラスペン1の電源端子31および通信端子32の形状および設置位置は本発明を限定するものではなく、スタイラスペン1が情報処理機器に格納されているときに電源供給可能およびデータ通信可能であればどのようなものであってもよい。例えば、本実施例のように、導電性部材からなる電源インタフェースおよび通信インタフェースを用いる場合は、情報処理機器に設けられる格納側電源インタフェースおよび格納側通信インタフェースは、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときにそれぞれ電気的に接触するような形状および位置で実現される。
【0026】
また、通信インタフェースおよび格納側通信インタフェースを赤外線インタフェースもしくは無線インタフェースなどの非接触型インタフェースで実現する場合は、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときに通信インタフェースと格納側通信インタフェースとが通信可能な近傍になるような形状および位置で実現すればよい。
【0027】
また、電源インタフェースおよび格納側電源インタフェースとして電磁結合により電源供給を実現する場合は、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときに電源インタフェースと格納側電源インタフェースとが電磁結合可能となるような形状および位置で実現すればよい。
【0028】
スタイラスペン1の内部に設けられる記憶手段(図示せず)は、データを電気的に書換え可能に記憶する不揮発性メモリで実現される。
【0029】
記憶手段とともに電源手段がスタイラスペン内に設けられる従来例では、記憶手段に電源が常に供給されているので、記憶手段は揮発性メモリでかまわない。これに対し、本発明では、スタイラスペンがPDAなどの情報処理装置に格納されているときのみ格納元の情報処理装置からスタイラスペンの内部回路に電源が供給され、スタイラスペンが情報処理装置に格納されていないときは電源は供給されない。したがって、本発明においては、記憶手段は、電源が供給されないときにもデータを保持することができる電気的に書換え可能な不揮発性メモリで実現する。
【0030】
スタイラスペン1の内部に設けられる制御手段(図示せず)は、記憶手段におけるデータの書換えやデータ通信を制御するICチップなどで実現される。
【0031】
スタイラスペン1内の記憶手段および制御手段には、スタイラスペン1が情報処理装置2に格納されたとき、情報処理手段2内部の電源手段24から、格納側電源インタフェース22とスタイラスペン1の電源インタフェース14とを介して電源が供給される。
【0032】
図4は、本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その1)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。また、図5は、本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その2)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【0033】
上述のような導電性部材からなる電源端子31および通信端子32は、人体が接触すると、端子表面が汚れたり酸化し易くなり、この結果、スタイラスペンのインタフェースと情報処理装置のインタフェースとの間で接触不良が生じてしまう可能性がある。このことから、通信インタフェースおよび電源インタフェースをともに接触型のインタフェースで実現する場合は、スタイラスペンが情報処理装置に格納されていないときは、電源端子31および通信端子32を外部から遮断する保護カバーをさらに備えるのが好ましい。なお、通信インタフェースおよび電源インタフェースをともに非接触型のインタフェースで実現する場合は、上記のような可動式の保護カバーを特に設ける必要はない。
【0034】
図4は、情報処理装置に格納されていないときのスタイラスペンを示している。保護カバー41は、スプリング42の反発力によってスタイラスペンの長軸方向外方に力がかかっており、したがって、情報処理装置が格納されていないときは、保護カバー41によって電源端子31および通信端子32は覆われる構造である。
【0035】
なお、スタイラスペン1には、情報処理装置に格納した際、情報処理装置に設けられたガイド(図示せず)に嵌通するレール43と、スタイラスペン1を情報処理装置内に固定する固定溝44とが備えられる。
【0036】
図5は、情報処理装置に格納されたときのスタイラスペンを示している。情報処理装置2には、カバープッシュピン51が備えられており、スタイラスペン1を情報処理装置2に格納すると、カバープッシュピン51はスプリング42の反発力とは逆向きの方向に力をかけて保護カバー41を押し開き、電源端子31および通信端子32とを露出させる。これにより、スタイラスペン1の電源端子31および通信端子32は、格納側電源インタフェース52および格納側通信インタフェース53にそれぞれ接触する。格納側電源インタフェース52および格納側通信インタフェース53は導電性部材からなり、同じく導電性部材からなる電源端子31および通信端子32と接触すると、それぞれ電気的に導通する。なお、保護カバー41に取り付けられたスプリング42の反発力によってスタイラスペン1が情報処理装置2の外に押し戻されることを防ぐために、情報処理装置2には、スタイラスペン1が情報処理装置2に格納されたときにスタイラスペン1の固定溝44に嵌合してスタイラスペン1を情報処理装置2内に固定するペン固定ピン52が設けられる。
【0037】
以上説明した実施例では、スタイラスペンの通信端子および情報処理装置の格納側通信インタフェースをともに導電性部材で構成して電気的に接触させ、データ通信可能としたが、非接触インタフェースを用いてデータ通信を実現してもよい。非接触インタフェースの例として、赤外線インタフェース、光インタフェース、あるいは無線インタフェースなどがある。
【0038】
図6は、本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンを示す側面図である。また、図7は、本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンのブロック図であり、図8は、本発明の変形例における赤外線インタフェースを有する情報処理装置のブロック図である。
【0039】
本変形例では、スタイラスペン1は、通信用インタフェースとして赤外線通信端子45を備える。赤外線通信端子45は、赤外線LED45aと受光素子45bを含む。また、図7に示すように、赤外線通信端子45は、通信ドライバ46に接続され、この通信ドライバ46によってデータの外部通信処理が制御される。通信ドライバ46への電源は、記憶手段11および制御手段12の場合と同様に電源端子31を介して外部から供給される。なお、通信ドライバ46の機能を制御手段12内に実現してもよい。
【0040】
また、本変形例では、図8に示すように、情報処理装置2がPDAである場合を示しているが、スタイラスペン1の赤外線通信端子45に対応させて、格納側通信インタフェース23は同じく赤外線インタフェースとする。
【0041】
次に、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の実施例について説明する。
【0042】
スタイラスペンを格納する情報処理装置の最も代表的な例はPDAであるが、その他の情報処理機器であってもよい。情報処理装置は、上述したように、スタイラスペンを格納する格納手段と、格納手段にスタイラスペンが格納されているときに、スタイラスペンに電源を供給する格納側電源インタフェースと、格納手段にスタイラスペンが格納されているときに、スタイラスペンとデータを通信する格納側通信インタフェースと、を備える。
【0043】
図9は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第1の実施例の概念図である。
【0044】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、ノート型コンピュータを例示している。スタイラスペン1がノート型コンピュータ2に格納されると、ノート型コンピュータ2内のPCホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。スタイラスペン1の記憶手段(図示せず)にデータを記憶して持ち運べば、ノート型コンピュータ2で利用したり、ノート型コンピュータ2で作成したデータをPDAなどその他の情報処理装置で利用することが可能である。なお、図示はしないが、ノート型コンピュータではなくデスクトップ型コンピュータであってもよく、この場合、コンピュータ本体、コンピュータに接続されたキーボードその他の周辺機器に、スタイラスペンを格納する格納手段を実現すればよい。
【0045】
図10は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第2の実施例の概念図である。
【0046】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、プリンタを例示している。スタイラスペン1がプリンタ2に格納されると、プリンタ2内のプリンタホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。スタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶されたデータを、スタイラスペン1に格納することによってプリンタ2にロードすれば、容易にプリントアウトすることができる。
【0047】
図11は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第3の実施例の概念図である。
【0048】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、イメージスキャナを例示している。スタイラスペン1がイメージスキャナ2に格納されると、イメージスキャナ2内のスキャナホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。イメージスキャナで取り込んだ画像データを、スタイラスペン1をイメージスキャナ2に格納してスタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶させ、そしてこのスタイラスペンを他の情報処理装置に格納すれば、容易に画像データを移動させることができる。例えば、画像データを記憶したスタイラスペンをPDAに格納してPDA内のメモリにロードすれば、PDAのディスプレイ画面上に画像を表示可能であり、あるいは、画像データを記憶したスタイラスペンをプリンタに格納してプリンタ内のメモリにロードすれば、プリントアウトも可能である。
【0049】
図12は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第4の実施例の概念図である。
【0050】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、携帯電話を例示している。スタイラスペン1が携帯電話2に格納されると、携帯電話2内のホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。例えば、イメージスキャナで取り込んだり、もしくは、コンピュータ等で加工処理した画像データをスタイラスペン1を経由して携帯電話にロードすれば、この画像データを電子メールに添付して送信することも可能であり、また、画像が添付された電子メールを携帯電話2で受信したとき、この画像データをスタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶させ、携帯電話2から他の情報処理装置に移動させることも可能である。また、画像データをスタイラスペン1を介して携帯電話に取り込み、この画像を携帯電話の待ち受け画面とすることも容易である。
【0051】
図13は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第5の実施例の概念図である。
【0052】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、ディジタルカメラを例示している。スタイラスペン1がディジタルカメラ2に格納されると、ディジタルカメラ2より電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。ディジタルカメラ2で撮影した画像データを、スタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶させ、そしてこのスタイラスペンを他の情報処理装置に格納すれば、画像データを移動させることが可能である。
【0053】
図14は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第6の実施例の概念図である。
【0054】
本実施例は、スタイラスペン1内の記憶手段に対し、データの読出しおよび書込み処理をするリーダライタ2を例示している。スタイラスペン1がリーダライタ2に格納されると、リーダライタ2の内部回路より電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。このリーダライタ2は、例えばUSBインタフェースを介して、コンピュータ、プリンタ、イメージスキャナ、ディジタルカメラもしくは携帯電話などの他の情報処理装置に接続することができる。すなわち、本発明によるスタイラスペンを格納する格納手段を情報処理装置内に設けなくても、このリーダライタ2をUSBインタフェースを介して接続すれば、スタイラスペン1内の記憶手段へのデータの読出しおよび書込みが容易に可能である。
【0055】
なお、上記各実施例の各情報処理装置には、スタイラスペンとデータ通信を行う通信ドライバを予めインストールしておく。
【0056】
以上説明したように、本実施例によれば、スタイラスペンを介して種々の情報処理装置間でデータ共有が可能であり、このときのスタイラスペンは電源を内部に持たないので構造容易で小型軽量である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段と記憶手段におけるデータの書換えを制御する制御手段とを備えるスタイラスペンは、スタイラスペンが情報処理装置に格納されている間に電源が供給されるので、内部に独立電源を持つ必要がなく、スタイラスペンの構造が容易であり、小型軽量化が可能である。
【0058】
また、例えばPDA、ハンドヘルドコンピュータ、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、プリンタ、イメージスキャナ、ディジタルカメラ、携帯電話などの各種情報処理装置に、本発明のスタイラスペンを格納する手段およびインタフェースを備えれば、各種情報処理装置間でデータをスタイラスペンを介して容易に共有することができる。
【0059】
例えば、本発明によるスタイラスペンを用いれば、PDAもしくはハンドヘルドコンピュータで作成したデータをコンピュータに移動させたり、またその逆も容易に可能である。
【0060】
あるいは例えば、イメージスキャナで取り込んだり、ディジタルカメラで撮影したり、もしくは、コンピュータ等で加工処理した画像データを、本発明によるスタイラスペンに記憶させ、プリンタに移せば容易にプリントアウトすることができ、また、携帯電話に移せばこの画像データを電子メールに添付して送信することも可能である。もしくは、画像データをスタイラスペンを介して携帯電話に取り込み、この画像を携帯電話の待ち受け画面とすることも可能である。また、画像が添付された電子メールを携帯電話で受信したとき、この画像データをスタイラスペンに記憶させれば、他の情報処理装置に移動させることも可能である。
【0061】
また、本発明によるスタイラスペン内の記憶手段に対し、データの読出しおよび書込み処理をするリーダライタを、例えばUSBインタフェースなどを介して接続すれば、スタイラスペンを格納する格納手段を持たない従来の情報処理装置に対しても、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスタイラスペンの基本ブロック図である。
【図2】本発明による情報処理装置の基本ブロック図である。
【図3】本発明の実施例によるスタイラスペンにおける電源インタフェースおよび通信インタフェースを示す概略図である。
【図4】本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その1)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図5】本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その2)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図6】本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンを示す側面図である。
【図7】本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンのブロック図である。
【図8】本発明の変形例における赤外線インタフェースを有する情報処理装置のブロック図である。
【図9】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第1の実施例の概念図である。
【図10】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第2の実施例の概念図である。
【図11】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第3の実施例の概念図である。
【図12】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第4の実施例の概念図である。
【図13】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第5の実施例の概念図である。
【図14】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第6の実施例の概念図である。
【符号の説明】
1…スタイラスペン
2…情報処理装置
11…記憶手段
12…制御手段
13…通信インタフェース
14…電源インタフェース
21…格納手段
22、52…格納側電源インタフェース
23、53…格納側通信インタフェース
31…電源端子
32…通信端子
33…ペン先
41…保護カバー
42…スプリング
43…レール
44…固定溝
45…赤外線通信端子
45a…赤外線LED
45b…受光素子
51…カバープッシュピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDAあるいはノート型コンピュータ等の情報処理装置の入力手段として用いられるスタイラスペンおよびこのスタイラスペンを利用する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDA(Personal Digital Assistants)と呼ばれる個人向けの情報管理ツールや、ハンドヘルドコンピュータなどのような情報携帯端末が広く利用されている。
【0003】
このうちPDAは、住所録、スケジュール管理およびメモ帳のようなPIM機能、ならびにコンピュータネットワーク等と接続するコミュニケーション機能を有している。また、PDAは、携帯性を重視して手のひらにほぼ収まるサイズを有しており、液晶表示手段、入力手段、外部データ利用手段、駆動用のバッテリ(電池)などを備える。
【0004】
一方、ハンドヘルドコンピュータは、通常のコンピュータをより一層小型軽量化させたものであり、通常のコンピュータの機能のほかに、上述のPDAと同様の機能を有するものが多い。
【0005】
このようなPDAやハンドヘルドコンピュータのような情報携帯端末は、小型軽量化が要求されることから、キーボードではなく、タッチパネル式の液晶スクリーンにスタイラスペンを当てて操作する場合が多い。
【0006】
スタイラスペンは、一般のペンとは異なりインクは有さず、その先端部にはタッチパネルを傷つけないようにゴムもしくは柔らかいプラスチックからなるペン先を備えている。PDAやハンドヘルドコンピュータ等の情報携帯端末本体に備えられた液晶スクリーンには、感圧センサーなどが備えられており、液晶スクリーン上をスタイラスペンでなぞったり、つついたりすることで(タップ/ダブルタップと呼ばれる)、一般的なコンピュータにおけるマウスと同様の操作が行なえる。
【0007】
PDAやハンドヘルドコンピュータ等の情報携帯端末では、コンピュータ、プリンタ、ディジタルカメラ、イメージスキャナなどの外部の情報処理装置との間でデータの共有が可能である。例えば、PDAで作成したスケジュールに関するデータを外部のコンピュータで利用したり、ディジタルカメラで撮影した画像をPDAに表示させるなど、その利用方法は実に多様である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
PDAやハンドヘルドコンピュータ等の情報携帯端末と外部の情報処理装置との間のデータ共有は、赤外線インタフェースもしくはUSBケーブル等を介した通信により実現する場合と、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、SDカードもしくはメモリスティックなどの外部記憶メディアにデータを一旦記憶させ、ユーザがこの外部記憶メディアを持ち運んでデータを移し変えることで実現する場合とがある。
【0009】
しかしながら、特にPDAに関しては、外部記憶メディアは、外部の情報処理装置とのデータ共有のために利用されるよりは、PDAの内蔵メモリの容量の少なさを補うための拡張メモリとして利用される場合が多い。つまり、外部記憶メディアは、頻繁にPDA本体から抜き差しされるよりは、長期間にわたってPDA本体に挿入されたままであることが多い。したがって、拡張メモリと、データ共有のためのメモリとを別々に設けた方が便利であるといえる。
【0010】
このようなことから、従来、スタイラスペン内部に、記憶メモリとこれを含む内部回路を動作させる電源とを設け、スタイラスペンそのものに上述の外部記憶メディアのようなデータ記憶機能を持たせたものも実現されている。
【0011】
スタイラスペンは、一般的に情報処理端末の本体内に格納可能であるので、小型軽量であることが好ましい。しかし、電源をスタイラスペンの内部に設けることは、スタイラスペンの構造を複雑化するとともに、スタイラスペンの小型軽量化に逆行し、スタイラスペンを格納する情報処理端末本体をも大型化してしまいかねない。また、スタイラスペンの形状やサイズに合わせて超小型の電源を実現して組み込んだとしても、十分な出力電力や寿命を得ることは難しい。
【0012】
従って本発明の目的は、上記問題に鑑み、データ記憶の可能な小型軽量のスタイラスペンおよびこのスタイラスペンを利用する情報処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を実現するために、本発明においては、スタイラスペンは、その内部にデータを電気的に書換え可能に記憶する不揮発性メモリなどの記憶手段と、記憶手段におけるデータの書換えを制御するCPUなどの制御手段とを備え、これら各手段の駆動のための電源を、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときに電源用のインタフェースを介してこの情報処理装置から供給する。また、本発明においては、スタイラスペンおよび情報処理装置は、上述の電源用インタフェースの他に、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときにスタイラスペンと情報処理装置との間でデータ通信するためのインタフェースを備える。
【0014】
図1は、本発明によるスタイラスペンの基本ブロック図である。
【0015】
本発明によるスタイラスペン1は、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段11と、記憶手段11におけるデータの書換えを制御する制御手段12と、データの外部通信のための通信インタフェース13と、記憶手段11および制御手段12に外部から電源を供給する電源インタフェース14と、を備える。
【0016】
図2は、本発明による情報処理装置の基本ブロック図である。
【0017】
本発明による情報処理装置2は、上述のスタイラスペン1を格納する格納手段21と、格納手段21にスタイラスペン1が格納されているときに、スタイラスペン1に電源を供給する格納側電源インタフェース22と、格納手段21にスタイラスペン1が格納されているときに、スタイラスペン1とデータを通信する格納側通信インタフェース23と、を備える。
【0018】
スタイラスペン1を格納手段21に格納した情報処理装置2は、内部の電源手段24から、格納側電源インタフェース22とスタイラスペン1の電源インタフェース14とを介して、スタイラスペン1に電源を供給する。
【0019】
また、スタイラスペン1を格納手段21に格納した情報処理装置2は、格納側通信インタフェース23とスタイラスペンの通信インタフェース13とを介して、スタイラスペン1との間でデータ通信をすることができる。
【0020】
本発明によれば、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段と記憶手段におけるデータの書換えを制御する制御手段とを備えるスタイラスペンは、スタイラスペンが情報処理装置に格納されている間に電源が供給されるので、内部に独立電源を持つ必要がなく、スタイラスペンの構造が容易であり、小型軽量化が可能である。
【0021】
また、情報処理装置が本発明のスタイラスペンを格納する手段およびインタフェースを備えれば、各種情報処理装置間でデータをスタイラスペンを介して容易に共有することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図3は、本発明の実施例によるスタイラスペンにおける電源インタフェースおよび通信インタフェースを示す概略図である。
【0023】
本実施例によるスタイラスペン1は、図示するように、電源インタフェースとして導電性部材からなる電源端子31と、通信インタフェースとして導電性部材からなる通信端子32とをスタイラスペン1の側面の一部分に備える。スタイラスペン1の本体は、プラスチック等の非導電性部材からなる。スタイラスペン1の先端には、通常のスタイラスペンと同様に、ゴムもしくは柔らかいプラスチックからなるペン先33が設けられる。
【0024】
スタイラスペン1の電源端子31および通信端子32は、スタイラスペン1が格納される情報処理機器(図示せず)に設けられる格納側電源インタフェースおよび格納側通信インタフェースの形状および設置位置に合わせて、適切な形状を有しかつ適切な位置に設けられる。
【0025】
なお、スタイラスペン1の電源端子31および通信端子32の形状および設置位置は本発明を限定するものではなく、スタイラスペン1が情報処理機器に格納されているときに電源供給可能およびデータ通信可能であればどのようなものであってもよい。例えば、本実施例のように、導電性部材からなる電源インタフェースおよび通信インタフェースを用いる場合は、情報処理機器に設けられる格納側電源インタフェースおよび格納側通信インタフェースは、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときにそれぞれ電気的に接触するような形状および位置で実現される。
【0026】
また、通信インタフェースおよび格納側通信インタフェースを赤外線インタフェースもしくは無線インタフェースなどの非接触型インタフェースで実現する場合は、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときに通信インタフェースと格納側通信インタフェースとが通信可能な近傍になるような形状および位置で実現すればよい。
【0027】
また、電源インタフェースおよび格納側電源インタフェースとして電磁結合により電源供給を実現する場合は、スタイラスペンが情報処理装置に格納されているときに電源インタフェースと格納側電源インタフェースとが電磁結合可能となるような形状および位置で実現すればよい。
【0028】
スタイラスペン1の内部に設けられる記憶手段(図示せず)は、データを電気的に書換え可能に記憶する不揮発性メモリで実現される。
【0029】
記憶手段とともに電源手段がスタイラスペン内に設けられる従来例では、記憶手段に電源が常に供給されているので、記憶手段は揮発性メモリでかまわない。これに対し、本発明では、スタイラスペンがPDAなどの情報処理装置に格納されているときのみ格納元の情報処理装置からスタイラスペンの内部回路に電源が供給され、スタイラスペンが情報処理装置に格納されていないときは電源は供給されない。したがって、本発明においては、記憶手段は、電源が供給されないときにもデータを保持することができる電気的に書換え可能な不揮発性メモリで実現する。
【0030】
スタイラスペン1の内部に設けられる制御手段(図示せず)は、記憶手段におけるデータの書換えやデータ通信を制御するICチップなどで実現される。
【0031】
スタイラスペン1内の記憶手段および制御手段には、スタイラスペン1が情報処理装置2に格納されたとき、情報処理手段2内部の電源手段24から、格納側電源インタフェース22とスタイラスペン1の電源インタフェース14とを介して電源が供給される。
【0032】
図4は、本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その1)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。また、図5は、本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その2)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【0033】
上述のような導電性部材からなる電源端子31および通信端子32は、人体が接触すると、端子表面が汚れたり酸化し易くなり、この結果、スタイラスペンのインタフェースと情報処理装置のインタフェースとの間で接触不良が生じてしまう可能性がある。このことから、通信インタフェースおよび電源インタフェースをともに接触型のインタフェースで実現する場合は、スタイラスペンが情報処理装置に格納されていないときは、電源端子31および通信端子32を外部から遮断する保護カバーをさらに備えるのが好ましい。なお、通信インタフェースおよび電源インタフェースをともに非接触型のインタフェースで実現する場合は、上記のような可動式の保護カバーを特に設ける必要はない。
【0034】
図4は、情報処理装置に格納されていないときのスタイラスペンを示している。保護カバー41は、スプリング42の反発力によってスタイラスペンの長軸方向外方に力がかかっており、したがって、情報処理装置が格納されていないときは、保護カバー41によって電源端子31および通信端子32は覆われる構造である。
【0035】
なお、スタイラスペン1には、情報処理装置に格納した際、情報処理装置に設けられたガイド(図示せず)に嵌通するレール43と、スタイラスペン1を情報処理装置内に固定する固定溝44とが備えられる。
【0036】
図5は、情報処理装置に格納されたときのスタイラスペンを示している。情報処理装置2には、カバープッシュピン51が備えられており、スタイラスペン1を情報処理装置2に格納すると、カバープッシュピン51はスプリング42の反発力とは逆向きの方向に力をかけて保護カバー41を押し開き、電源端子31および通信端子32とを露出させる。これにより、スタイラスペン1の電源端子31および通信端子32は、格納側電源インタフェース52および格納側通信インタフェース53にそれぞれ接触する。格納側電源インタフェース52および格納側通信インタフェース53は導電性部材からなり、同じく導電性部材からなる電源端子31および通信端子32と接触すると、それぞれ電気的に導通する。なお、保護カバー41に取り付けられたスプリング42の反発力によってスタイラスペン1が情報処理装置2の外に押し戻されることを防ぐために、情報処理装置2には、スタイラスペン1が情報処理装置2に格納されたときにスタイラスペン1の固定溝44に嵌合してスタイラスペン1を情報処理装置2内に固定するペン固定ピン52が設けられる。
【0037】
以上説明した実施例では、スタイラスペンの通信端子および情報処理装置の格納側通信インタフェースをともに導電性部材で構成して電気的に接触させ、データ通信可能としたが、非接触インタフェースを用いてデータ通信を実現してもよい。非接触インタフェースの例として、赤外線インタフェース、光インタフェース、あるいは無線インタフェースなどがある。
【0038】
図6は、本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンを示す側面図である。また、図7は、本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンのブロック図であり、図8は、本発明の変形例における赤外線インタフェースを有する情報処理装置のブロック図である。
【0039】
本変形例では、スタイラスペン1は、通信用インタフェースとして赤外線通信端子45を備える。赤外線通信端子45は、赤外線LED45aと受光素子45bを含む。また、図7に示すように、赤外線通信端子45は、通信ドライバ46に接続され、この通信ドライバ46によってデータの外部通信処理が制御される。通信ドライバ46への電源は、記憶手段11および制御手段12の場合と同様に電源端子31を介して外部から供給される。なお、通信ドライバ46の機能を制御手段12内に実現してもよい。
【0040】
また、本変形例では、図8に示すように、情報処理装置2がPDAである場合を示しているが、スタイラスペン1の赤外線通信端子45に対応させて、格納側通信インタフェース23は同じく赤外線インタフェースとする。
【0041】
次に、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の実施例について説明する。
【0042】
スタイラスペンを格納する情報処理装置の最も代表的な例はPDAであるが、その他の情報処理機器であってもよい。情報処理装置は、上述したように、スタイラスペンを格納する格納手段と、格納手段にスタイラスペンが格納されているときに、スタイラスペンに電源を供給する格納側電源インタフェースと、格納手段にスタイラスペンが格納されているときに、スタイラスペンとデータを通信する格納側通信インタフェースと、を備える。
【0043】
図9は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第1の実施例の概念図である。
【0044】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、ノート型コンピュータを例示している。スタイラスペン1がノート型コンピュータ2に格納されると、ノート型コンピュータ2内のPCホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。スタイラスペン1の記憶手段(図示せず)にデータを記憶して持ち運べば、ノート型コンピュータ2で利用したり、ノート型コンピュータ2で作成したデータをPDAなどその他の情報処理装置で利用することが可能である。なお、図示はしないが、ノート型コンピュータではなくデスクトップ型コンピュータであってもよく、この場合、コンピュータ本体、コンピュータに接続されたキーボードその他の周辺機器に、スタイラスペンを格納する格納手段を実現すればよい。
【0045】
図10は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第2の実施例の概念図である。
【0046】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、プリンタを例示している。スタイラスペン1がプリンタ2に格納されると、プリンタ2内のプリンタホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。スタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶されたデータを、スタイラスペン1に格納することによってプリンタ2にロードすれば、容易にプリントアウトすることができる。
【0047】
図11は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第3の実施例の概念図である。
【0048】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、イメージスキャナを例示している。スタイラスペン1がイメージスキャナ2に格納されると、イメージスキャナ2内のスキャナホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。イメージスキャナで取り込んだ画像データを、スタイラスペン1をイメージスキャナ2に格納してスタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶させ、そしてこのスタイラスペンを他の情報処理装置に格納すれば、容易に画像データを移動させることができる。例えば、画像データを記憶したスタイラスペンをPDAに格納してPDA内のメモリにロードすれば、PDAのディスプレイ画面上に画像を表示可能であり、あるいは、画像データを記憶したスタイラスペンをプリンタに格納してプリンタ内のメモリにロードすれば、プリントアウトも可能である。
【0049】
図12は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第4の実施例の概念図である。
【0050】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、携帯電話を例示している。スタイラスペン1が携帯電話2に格納されると、携帯電話2内のホストより電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。例えば、イメージスキャナで取り込んだり、もしくは、コンピュータ等で加工処理した画像データをスタイラスペン1を経由して携帯電話にロードすれば、この画像データを電子メールに添付して送信することも可能であり、また、画像が添付された電子メールを携帯電話2で受信したとき、この画像データをスタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶させ、携帯電話2から他の情報処理装置に移動させることも可能である。また、画像データをスタイラスペン1を介して携帯電話に取り込み、この画像を携帯電話の待ち受け画面とすることも容易である。
【0051】
図13は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第5の実施例の概念図である。
【0052】
本実施例では、スタイラスペン1を格納する情報処理装置2として、ディジタルカメラを例示している。スタイラスペン1がディジタルカメラ2に格納されると、ディジタルカメラ2より電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。ディジタルカメラ2で撮影した画像データを、スタイラスペン1の記憶手段(図示せず)に記憶させ、そしてこのスタイラスペンを他の情報処理装置に格納すれば、画像データを移動させることが可能である。
【0053】
図14は、本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第6の実施例の概念図である。
【0054】
本実施例は、スタイラスペン1内の記憶手段に対し、データの読出しおよび書込み処理をするリーダライタ2を例示している。スタイラスペン1がリーダライタ2に格納されると、リーダライタ2の内部回路より電源が供給され、かつインタフェース接続が実現される。このリーダライタ2は、例えばUSBインタフェースを介して、コンピュータ、プリンタ、イメージスキャナ、ディジタルカメラもしくは携帯電話などの他の情報処理装置に接続することができる。すなわち、本発明によるスタイラスペンを格納する格納手段を情報処理装置内に設けなくても、このリーダライタ2をUSBインタフェースを介して接続すれば、スタイラスペン1内の記憶手段へのデータの読出しおよび書込みが容易に可能である。
【0055】
なお、上記各実施例の各情報処理装置には、スタイラスペンとデータ通信を行う通信ドライバを予めインストールしておく。
【0056】
以上説明したように、本実施例によれば、スタイラスペンを介して種々の情報処理装置間でデータ共有が可能であり、このときのスタイラスペンは電源を内部に持たないので構造容易で小型軽量である。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段と記憶手段におけるデータの書換えを制御する制御手段とを備えるスタイラスペンは、スタイラスペンが情報処理装置に格納されている間に電源が供給されるので、内部に独立電源を持つ必要がなく、スタイラスペンの構造が容易であり、小型軽量化が可能である。
【0058】
また、例えばPDA、ハンドヘルドコンピュータ、ノート型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータ、プリンタ、イメージスキャナ、ディジタルカメラ、携帯電話などの各種情報処理装置に、本発明のスタイラスペンを格納する手段およびインタフェースを備えれば、各種情報処理装置間でデータをスタイラスペンを介して容易に共有することができる。
【0059】
例えば、本発明によるスタイラスペンを用いれば、PDAもしくはハンドヘルドコンピュータで作成したデータをコンピュータに移動させたり、またその逆も容易に可能である。
【0060】
あるいは例えば、イメージスキャナで取り込んだり、ディジタルカメラで撮影したり、もしくは、コンピュータ等で加工処理した画像データを、本発明によるスタイラスペンに記憶させ、プリンタに移せば容易にプリントアウトすることができ、また、携帯電話に移せばこの画像データを電子メールに添付して送信することも可能である。もしくは、画像データをスタイラスペンを介して携帯電話に取り込み、この画像を携帯電話の待ち受け画面とすることも可能である。また、画像が添付された電子メールを携帯電話で受信したとき、この画像データをスタイラスペンに記憶させれば、他の情報処理装置に移動させることも可能である。
【0061】
また、本発明によるスタイラスペン内の記憶手段に対し、データの読出しおよび書込み処理をするリーダライタを、例えばUSBインタフェースなどを介して接続すれば、スタイラスペンを格納する格納手段を持たない従来の情報処理装置に対しても、本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスタイラスペンの基本ブロック図である。
【図2】本発明による情報処理装置の基本ブロック図である。
【図3】本発明の実施例によるスタイラスペンにおける電源インタフェースおよび通信インタフェースを示す概略図である。
【図4】本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その1)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図5】本発明の実施例による、保護カバーを有するスタイラスペンを示す図(その2)であって、(a)は側面図、(b)は断面図である。
【図6】本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンを示す側面図である。
【図7】本発明の変形例における赤外線インタフェースを有するスタイラスペンのブロック図である。
【図8】本発明の変形例における赤外線インタフェースを有する情報処理装置のブロック図である。
【図9】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第1の実施例の概念図である。
【図10】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第2の実施例の概念図である。
【図11】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第3の実施例の概念図である。
【図12】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第4の実施例の概念図である。
【図13】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第5の実施例の概念図である。
【図14】本発明のスタイラスペンを格納する情報処理装置の第6の実施例の概念図である。
【符号の説明】
1…スタイラスペン
2…情報処理装置
11…記憶手段
12…制御手段
13…通信インタフェース
14…電源インタフェース
21…格納手段
22、52…格納側電源インタフェース
23、53…格納側通信インタフェース
31…電源端子
32…通信端子
33…ペン先
41…保護カバー
42…スプリング
43…レール
44…固定溝
45…赤外線通信端子
45a…赤外線LED
45b…受光素子
51…カバープッシュピン
Claims (4)
- データを電気的に書換え可能に記憶する記憶手段と、
該記憶手段における前記データの書換えを制御する制御手段と、
前記データの外部通信のための通信インタフェースと、
前記記憶手段および前記制御手段に外部から電源を供給する電源インタフェースと、を備えることを特徴とするスタイラスペン。 - 前記スタイラスペンが情報処理装置に格納されていないときに前記電源インタフェースおよび前記通信インタフェースを外部から遮断する保護カバーをさらに備える請求項1に記載のスタイラスペン。
- 前記データの外部通信を制御する通信ドライバをさらに備える請求項1または2に記載のスタイラスペン。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のスタイラスペンを格納する格納手段と、
該格納手段に前記スタイラスペンが格納されているときに、前記スタイラスペンに電源を供給する格納側電源インタフェースと、
前記格納手段に前記スタイラスペンが格納されているときに、前記スタイラスペンとデータを通信する格納側通信インタフェースと、を備える情報処理装置。
Priority Applications (1)
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JP2002239178A JP2004078658A (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | スタイラスペンおよび情報処理装置 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013137749A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-07-11 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 入力用タッチペン |
JP2013143014A (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-22 | Mitsubishi Pencil Co Ltd | 情報入力用ペン |
JP2017120500A (ja) * | 2015-12-28 | 2017-07-06 | 富士ゼロックス株式会社 | 電子ペン |
JP2018073051A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | ペン型入力装置及びこれを備えた電子機器 |
CN112181183A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-01-05 | 维沃移动通信有限公司 | 触控笔、电子设备、控制方法、控制装置和可读存储介质 |
-
2002
- 2002-08-20 JP JP2002239178A patent/JP2004078658A/ja active Pending
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