JP2004077833A - トナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法及びその方法による複写物シート組並びにその方法に用いるプリンタ - Google Patents

トナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法及びその方法による複写物シート組並びにその方法に用いるプリンタ Download PDF

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Abstract

【課題】静電写真方式に利用されるトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法及びその方法による複写物シート組並びにその方法に用いるプリンタを提供する。
【解決手段】静電写真方式に利用されるトナーを用いた複数のシート1からなる複写物シート組2の各シート1の所定部1aに、シート1と同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を、肉眼で視認できないか又は肉眼では視認困難な状態で印字する。又、シートにプリント員数関係のID情報を印字するために、当該シートと同色のトナーを用いた印字ユニットをプリンタ(複写機)に備える。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電写真方式に利用されるトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法、及びその方法による複写物シート組並びにその方法に用いるプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、オフィスの書類やデータの複製に複写機を用いることが多い。普通紙複写機としては、セレン等の光導電性材料からなる帯電ドラム上に原稿からの反射光を照射して潜像を結像し、トナーとパラフィンの混合物を振り掛けて帯電している部分(原稿の黒い部分に対応)に付着させ、圧力と紙との摩擦により転写すると共に、熱を加えてパラフィンを溶解しトナーを定着する静電写真方式の複写機が用いられている。又、トナーとしては、天然又は合成高分子よりなるバインダ樹脂成分中に発像成分としてカーボンブラック等の有色顔料ないし有色染料を分散させたものを微粉砕して形成した粒子が用いられている。そして、トナーは単体若しくは鉄粉、ガラスビーズ等の担体物質(キャリア)と混合して用いられるのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記静電写真方式の複写機で複数のシート組からなる文書等を複写した場合、その複写物シート組のいずれかのシートが、内容を改ざんしたシートに差し替えられてしまうと文書偽造という問題が発生する。このようなシート差し替えによる文書偽造を防止するために、従来では例えば有色インキで複写シートにカウント員数を付したり、或は特定の波長光を当てることにより可視化するIRインキ等を用いて複写シートにカウント員数を付したりしている。しかしながら、有色インキでは誰でも視認できるためセキュリティ性に欠け、IRインキ等では特殊なステルスインキを使用する必要があり、近時ではその特殊インキそのものが一般的になってきているため文書偽造を完全に食い止めることが不可能な状況にある。
【0004】
そこで、本発明は、上記のような従来の事態に鑑みてなされ、静電写真方式に利用されるトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法、及びその方法による複写物シート組並びにその方法に用いるプリンタ(複写機)を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、静電写真方式に利用されるトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法であって、複数のシートからなる複写物シート組の各シートの所定部に、シートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を視認困難に施すことを特徴とする。
【0006】
この請求項1の発明では、静電写真方式の複写機で複写した複数のシートからなる複写文書には、各シートの所定部にシートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報が施されているため、偽造目的で複写文書中の一部のシートを差し替えても、その差し替えたシートにはプリント員数関係のID情報が付されていないため、文書偽造を容易に見破ることができる。又、シートと同色のトナー(通常シートは白色紙であるため、白色のトナーが用いられるが、シートが有色紙である場合はその色と同じ有色のトナーが用いられる)が用いられているため、プリント員数関係のID情報を容易に視認することができず、セキュリティ性を高めることができる。
【0007】
又、請求項2の発明は、静電写真方式に利用されるトナーを用いた複数のシートからなる複写物シート組であって、各シートの所定部にシートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報が視認困難に施されていることを特徴とする。
【0008】
この請求項2の発明では、静電写真方式に利用されるトナーを用いて複写されたシート組の各シートの所定部には、シートと同色のトナーでプリント員数関係のID情報が視認困難に施されているため、内容を改ざんした他の複写シートをもって差し替えられた場合に、プリント員数関係のID情報の有無及び内容を確認することで偽造複写シートを容易に発見することができる。
【0009】
更に、請求項3の発明は、請求項2の発明の複写物シート組において、前記シートの所定部にトナー受容層を設け、このトナー受容層の上に当該トナー受容層と同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を印字することを特徴とする。
【0010】
この請求項3の発明では、シートの所定部に設けられたトナー受容層の上に、それと同色のトナーでプリント員数関係のID情報を印字するため、トナーの定着が良好となり、しかもプリント員数関係のID情報をトナー受容層の中に視認困難な状態で隠蔽することができる。
【0011】
そして、請求項4の発明は、静電写真方式に利用されるトナーを用いるプリンタであって、シートにプリント員数関係のID情報を印字するために、当該シートと同色のトナーを用いた印字ユニットを備えてなることを特徴とする。
【0012】
この請求項4の発明では、静電写真方式に利用されるトナーを用いるプリンタに、シートと同色のトナーでプリント員数関係のID情報を印字するための印字ユニットを備えているため、シートにプリントする際に視認困難なプリント員数関係のID情報を付すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施形態に付いて説明する。
図1は、静電写真方式の複写機により複写された複数のシート1からなる複写物シート組2を示している。シート1は白色の紙であり、各シート1の所定部1aには白色トナーによるプリント員数関係のID情報が施されている。尚、所定部1aは各シート1の右上隅部となっているが、この部分に限定されずシート1の周囲余白部の任意箇所でよい。
【0014】
上記白色トナーは、発像成分とバインダ樹脂成分を主成分とし、電子写真方式の複写機で用いられるトナーであって、発像成分を白色色材のみとし、有色顔料や有色染料等、白色単色以外の有色の発像成分を含んでいない。
【0015】
本発明で用いる白色色材としては、天然品及び/又は合成品を用いることができる。具体的には、例えば二酸化チタン(アナターゼやルチル)、酸化亜鉛、硫化亜鉛、リトポン、鉛顔料(炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性ケイ酸鉛、塩基性シリコ硫酸鉛、二塩基性亜燐酸鉛等)、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、ジルコン、カオリン、粘土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸塩(ステアタイト、アスベスチン等から得られるタルク等)、雲母、水和アルミナ、軽石、アスベスト、硫酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウムカリウム等を挙げることができる。これらは2種以上混合して用いることもできる。
【0016】
本発明の白色トナーには、更に所望に応じて慣用されている添加成分、例えば帯電制御剤、粘着付与剤、粘度調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、滑剤等を少量含有させることができる。
【0017】
上記バインダ樹脂成分としては、従来トナーのバインダ樹脂成分として用いられている天然及び/又は合成高分子を挙げることができる。具体例としては、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレンやスチレン共重合体(例えば、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂等)、アクリレート及びメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合樹脂、ビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ系樹脂等を挙げることができる。これらは2種以上混合して用いることもできる。これらの中でも透明な熱可塑性バインダ樹脂成分は、本発明において好ましく使用できる。とりわけバインダ樹脂成分がトナーの発像成分(白色色材)を透視可能な透明性を有するものは白色度が向上し、鮮やかな白として視認できるので本発明において更に好ましく使用できる。
【0018】
本発明の白色トナー中におけるバインダ樹脂成分の種類や分子量、本発明の白色トナー中のバインダ樹脂成分や白色色材の含有量等は、使用する電子写真方式に合わせるなどして最適に調製されるものであり、特に限定されるものではない。しかしながら、本発明の白色トナー中におけるバインダ樹脂成分の含有量は、通常50〜95質量%である。
【0019】
本発明の白色トナーは、従来公知の方法で製造できる。即ち、バインダ樹脂成分、白色色材、及び要すれば帯電制御剤等を、例えば加圧ニーダ、ロールミル、エクスとルーダ等により溶融混練して均一に分散し、例えばジェットミル等により微粉砕して、風力分級機等の分級機により分級して所望の白色トナーを得ることができる。
【0020】
上記のように白色の紙からなるシート1の所定部1aに、このシート1と同色の白色トナーによってプリント員数関係のID情報が印字されているため、複写物シート組2中の一部のシートを、内容を改ざんした虚偽の複写シートに差し替えて文書を偽造することができなくなる。その虚偽の複写シートにはプリント員数関係のID情報が印字されていないか、又は印字されていても前後シートのプリント員数関係のID情報とは連続性が遮断されるからである。尚、図1において、所定部1aは実線で枠状に表してあるが、実際は何もなくその所定部1aの存在を容易に視認することはできない。
【0021】
プリント員数関係のID情報としては、例えばプリントカウントの通し番号、複写物シート組2の頁番号、複写時の日付や時間、複写機を特定できる製造番号、その他暗証番号等が挙げられる。
【0022】
図2は、本発明の他の実施形態におけるシート11の所定部11aを示す概略断面図である。この実施形態では、シート11は上記と同様に白い紙が用いられ、所定部11aの表面にトナー受容層13が形成されており、このトナー受容層13上にプリント員数関係のID情報14が印字されることに特徴を有している。
【0023】
トナー受容層13は、上記白色トナーの発像成分(白色色材)と同一種類の発像成分(白色色材)を含有するもので、電子写真方式の複写機で複写する際にトナー受容層13の所定部に白色トナーによるプリント員数関係のID情報14が印字される。トナー受容層13面に印字されたプリント員数関係のID情報14はトナー受容層13との定着性が高く、しかも視認困難性が高く、肉眼で見えないか又は肉眼では見え難い。
【0024】
白色トナーと同一種類の白色色材を含有するトナー受容層13を形成する方法や手段等は特に限定されるものではない。しかしながら、紫外線硬化型塗料からなる塗工液を用いてシート11面に塗工してトナー受容層13を形成する方法は、シート11面への塗工が容易で、公知の方法でシート11面に塗工後、必要に応じて乾燥し、紫外線照射してトナー受容層13を容易に形成できる上、トナー定着性を一層向上できるので好ましく使用できる。
【0025】
トナー受容層13を形成するための紫外線硬化型塗料は、紫外線照射によって生じる塗料のバインダ樹脂成分の重合反応による樹脂形成に伴う硬化手段を応用した、従来公知の紫外線硬化型塗料に基づくものであり、白色トナーの発像成分の白色色材と同一種類の白色色材を所定量含むと共に、光重合性オリゴマ(プレポリマ)及び/又は光重合性モノマ、光重合開始剤を必須成分として含み、他に必要に応じて帯電防止剤、光重合促進剤、安定剤、ワックス等の各種添加剤を含むものである。
【0026】
そして、この紫外線硬化型塗料が、白色トナーを構成する前記バインダ樹脂成分と同種のバインダ樹脂成分を含有すると、複写の際の加熱溶融時に白色トナーと上記トナー受容層13との相溶融性が非常に高くなり、トナー定着性が著しく向上する。紫外線硬化型塗料に含有されるバインダ樹脂成分の含有形態は、バインダ樹脂成分を光重合反応で形成する光重合性オリゴマないしモノマの状態で存在させたり、白色トナーを構成するバインダ樹脂成分を微細粒子状に粉砕し、これを塗料中に分散させたり、或はこれらを共存させるものである。バインダ樹脂成分として特に透明な熱可塑性バインダ樹脂成分は、本発明において好ましく使用できる。とりわけバインダ樹脂成分がトナーの発像成分(白色顔料)を透視可能な透明性を有するものは白色度が向上し、鮮やかな白として視認できるので本発明において更に好ましく使用できる。
【0027】
更に、スチレンアクリル系熱可塑性樹脂成分又はエポキシアクリル系熱可塑性樹脂成分を重合形成する光重合性オリゴマないし光重合性モノマ或はこの樹脂成分の微細粒子である。これらの樹脂成分を含有したトナー受容層13を設けた場合には、その他の樹脂のものに比べ、トナー定着性が格段に優れる。
【0028】
紫外線硬化型塗料中におけるバインダ樹脂成分の含有量は、50質量%以下であると所定のトナー定着性が得られなく、95質量%を超えると印刷インキとしての適正が損なわれるため、その含有率は50〜95質量%であることが好ましく、更に好ましくは60〜90質量%、特に好ましくは70〜80質量%が望ましい。
【0029】
紫外線硬化型塗料中における白色色材の含有率は、特に限定されるものではないが、トナー受容層13と白色トナーの白色度が同じになるように白色色材の含有率を調製することが望ましい。
【0030】
又、光重合性モノマの量が多いと、トナー受容層13の硬度が硬くなりすぎてシート11面への定着や擦れによる剥離が生じるため、所望の硬度が得られるように適宜調製するものである。更に、バインダ樹脂成分の微細粒子を含有させる場合は、その含有率が高いと印刷インキとしての適正が低下するため、その含有率は20質量%以下が好ましい。
【0031】
光重合開始剤としては、従来公知のラジカル重合タイプのものでよく、例えばベンゾエーテル類、アセトフェノン類、ケタール類、チオキサントン類が挙げられ、具体的には4,4ビスジメチルアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、オルベンゾイル安息香酸メチルエステル等がある。
【0032】
図3は、本発明に係る静電写真方式に利用されるトナーを用いるプリンタ(複写機)の実施形態を示す説明図である。静電写真方式の複写機は、構造及び機能等が広く知られているので詳しく説明は省く。本発明に関連する機構としては、複写機本体15内に上記シート1(又はシート11)にプリント員数関係のID情報を印字するための印字ユニット16が設けられている。この印字ユニット16はシート1と同色のトナーを用いて印字する。
【0033】
通常、透明の原稿台17と照射ランプ18が相対的に水平移動して原稿台17上に置かれたオリジナルシート19(原稿)に強い光が照射され、その反射光が図示を省略した反射鏡や集光レンズを介して光導電性材料からなる帯電ドラム20上に照射されることで潜像が形成される。この潜像に対して給紙カセット21から普通印字用のトナーを振り掛けると、帯電している部分(原稿の黒い部分に対応)に付着する。
【0034】
次いで、帯電ドラム20の回転に伴って給紙カセット21から供給されたシート1(又は11)の表面に圧力と摩擦により転写される。転写後に、ローラ等からなる搬送手段(図略)によりシート1(又は11)は移動されて上記印字ユニット16に位置付けられ、所定部1a(又は11a)に前記白色トナーによりプリント員数関係のID情報が印字される。シート11の場合は、前記トナー受容層13上に白色トナーによってプリント員数関係のID情報14が印字される。
【0035】
この後、シート1(又は11)はヒータを有する定着部22に送り込まれ、バインダ樹脂成分を熱溶融することにより通常印字の黒色トナーと所定部1a(又は11a)の白色トナーをそれぞれ定着する。定着部22によってトナーが定着されたシート1(又は11)は、排紙トレー23上に排出される。
【0036】
このようにして複数のシート1(又は11)からなる前記複写物シート組2を得る。複写物シート組2は、1部のみならず複数部複写できるのは言うまでもない。複写物シート組2における各シート1の所定部1aに施されている白色のプリント員数関係のID情報は、シート1の白色中に隠蔽される状態となる。従って、このプリント員数関係のID情報は肉眼で見えないか又は肉眼では視認困難である。
【0037】
これにより、複写物シート組2は高いセキュリティ性が得られると共に、一部のシート1の内容を改ざんして差し替えることにより偽造文書を作成することができなくなる。尚、シート1に施された視認困難なプリント員数関係のID情報は、例えば非接触表面形状粗さ測定装置、凹凸測定装置等で瞬時に読み取ることができ、真贋判定の時間は殆ど要しない。
【0038】
上記の実施形態では、白色のシートに複写する場合であるからプリント員数関係のID情報をシートと同色の白色トナーにより施したが、有色のシートに複写する場合には、そのシートの色と同色の顔料を選択して調製したトナーを用いれば、白色トナーの場合と同じ効果が得られる。
【0039】
上記シート1(又は11)は紙の場合で説明したが、基材としては通常の上質紙の他に、合成紙或はポリエチレン、透明性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニル等の合成フィルムを用いることもできる。これらの合成フィルムを用いる場合には、基材の表面をマット処理、コロナ処理等の表面処理を施すのが好ましい。透明又は半透明の合成フィルムであっても、トナー受容層とプリント員数関係のID情報とを同色にすることで、プリント員数関係のID情報をトナー受容層の中に視認困難な状態に隠蔽することができる。
【0040】
又、上記実施形態では複写機の例で説明したが、本発明は複写機に限定されずに、例えばパソコン等のIT機器に接続して静電写真方式に利用されるトナーを用いるプリンタに広く適用することできる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明に係る請求項1によれば、静電写真方式に利用されるトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法であって、複数のシートからなる複写物シート組の各シートの所定部に、シートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を視認困難に施してあるため、偽造目的で複写文書中の一部のシートを改ざんして差し替えても、文書偽造を容易に発見することができる。又、シートと同色のトナーが用いられているため、プリント員数関係のID情報を容易に視認することができず、セキュリティ性を高めることができる。
【0042】
又、本発明に係る請求項2によれば、静電写真方式に利用されるトナーを用いた複数のシートからなる複写物シート組であって、各シートの所定部にシートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報が視認困難に施されていることから、内容を改ざんした他の複写シートをもって差し替えられた場合に、プリント員数関係のID情報の有無及び内容を確認することで偽造複写シートを容易に発見することができる。
【0043】
更に、本発明に係る請求項3によれば、前記シートの所定部にトナー受容層を設け、このトナー受容層の上に当該トナー受容層と同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を印字するため、トナーの定着が良好となり、しかもプリント員数関係のID情報をトナー受容層の中に視認困難な状態で隠蔽することができる。
【0044】
そして、本発明に係る請求項4によれば、静電写真方式に利用されるトナーを用いるプリンタであって、シートにプリント員数関係のID情報を印字するために、当該シートと同色のトナーを用いた印字ユニットを備えているため、シートにプリントする際に視認困難なプリント員数関係のID情報を付すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態を示すもので、複数のシートからなる複写物シート組の概略斜視図である。
【図2】本発明に係る他の実施形態を示すもので、シートの所定部にトナー受容層を設け、その受容層の上にプリント員数関係のID情報を施した部分断面図である。
【図3】本発明に係るプリンタ(複写機)の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…シート
1a…所定部
2…複写物シート組
11…シート
11a…所定部
13…トナー受容層
14…プリント員数関係のID情報
16…印字ユニット

Claims (4)

  1. 静電写真方式に利用されるトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法であって、複数のシートからなる複写物シート組の各シートの所定部に、シートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を視認困難に施すことを特徴とするトナーを用いた複写物の差し替え偽造防止方法。
  2. 静電写真方式に利用されるトナーを用いた複数のシートからなる複写物シート組であって、各シートの所定部にシートと同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報が視認困難に施されていることを特徴とする複写物シート組。
  3. 前記シートの所定部にトナー受容層を設け、このトナー受容層の上に当該トナー受容層と同色のトナーを用いてプリント員数関係のID情報を印字することを特徴とする請求項2記載の複写物シート組。
  4. 静電写真方式に利用されるトナーを用いるプリンタであって、シートにプリント員数関係のID情報を印字するために、当該シートと同色のトナーを用いた印字ユニットを備えてなることを特徴とするプリンタ。
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