JP2004037565A - アンダーコート層を有する透明印刷フィルム - Google Patents

アンダーコート層を有する透明印刷フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】透明フィルムの裏面側に印刷物を配置しても、この印刷物の画像や文字などが透明フィルムの裏面側に印刷した印刷部を通して透明フィルムの表側から透けて見えなくして、透明フィルムの表側から印刷を明瞭に見ることができ、印刷イメージを明瞭にした透明印刷フィルムの提供。
【解決手段】透明フィルムの裏面の所定部に、この透明フィルムの表側から視認される印刷が施されてなる透明印刷フィルムにおいて、その印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いたアンダーコート層を設けた透明印刷フィルムにより課題を解決できる。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アンダーコート層を有する透明印刷フィルムに関するものであり、さらに詳しくは、アンダーコート層を設けた部分の印刷が明瞭になり、印刷イメージを明瞭にした透明印刷フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の透明印刷フィルムの一例の断面を示す断面説明図である。
従来の透明印刷フィルム1は、透明フィルム2の裏面の所定部に、この透明フィルム2の表側から視認される印刷3、4が施されている。透明フィルム2の裏面には印刷されていない箇所5も設けられており、この従来の透明印刷フィルム1は、例えば窓明き封筒などに加工されて使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の透明印刷フィルム1の印刷が施されていない箇所5は透明であるので、この箇所5を通して透明フィルム2の裏面側に例えば図示しない印刷物を配置すると、この印刷物の画像や文字などを箇所5を通して明瞭に見ることができる。しかし、印刷3、4を透明フィルム2の表側から見ると、見ることはできるが、光の当たり具合や見る角度などにより明瞭性に欠ける場合があり、特に、透明フィルム2の裏面側に図示しない印刷物を配置したような場合は、この印刷物の画像や文字などが印刷3、4を通して透明フィルム2の表側から透けて見えてしまうので、印刷3、4自体が見えにくくなり、明瞭性がなくなるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、従来の問題に鑑み、透明フィルム2の裏面側に印刷物を配置しても、この印刷物の画像や文字などが印刷3、4を通して透明フィルム2の表側から透けて見えなくして、透明フィルム2の表側から印刷3、4を明瞭に見ることができるようにして、印刷イメージを明瞭にした透明印刷フィルムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明者は鋭意研究した結果、印刷部の裏面側に白色トナーを用いたアンダーコート層を形成することにより、上記課題を好適に達成できることを見いだし、本発明を想到した。
【0006】
すなわち、本発明の請求項1の透明印刷フィルムは、透明フィルムの裏面の所定部に、この透明フィルムの表側から視認される印刷が施されてなる透明印刷フィルムにおいて、その印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いたアンダーコート層が設けられていることを特徴とする。
【0007】
印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いたアンダーコート層を設けると、このアンダーコート層は白色で不透明性が高いので、透明フィルムの裏面側に例え印刷物を配置しても、この印刷物の画像や文字などが印刷部を通して透明フィルムの表側から透けて見えなくなり、透明フィルムの表側から印刷を明瞭に見ることができるようになるので、印刷イメージが明瞭になる。
電子写真方式で白色トナーを用いてアンダーコート層を形成するので、印刷部の所定部の裏面側に大きさや形状などを自由に変えたアンダーコート層を容易に形成することができる。
【0008】
本発明の請求項2の透明印刷フィルムは、請求項1記載の透明印刷フィルムにおいて、白色トナーが発像成分とバインダ樹脂成分を主成分とし、電子写真方式で用いられるトナーであって、発像成分を白色顔料のみとし、有色顔料ないし有色染料など、白色単色以外の有色の発像成分を含まないことを特徴とする。
【0009】
白色トナーの発像成分を白色顔料のみとし、有色顔料ないし有色染料など、白色単色以外の有色の発像成分を含まないと、形成されるアンダーコート層は白色度が高くなり不透明性がより高くなるので、印刷イメージがより明瞭になる。
【0010】
本発明の請求項3の透明印刷フィルムは、請求項2記載の透明印刷フィルムにおいて、前記バインダ樹脂成分がトナー中の前記発像成分を透視可能な透明性を有することを特徴とする。
【0011】
バインダ樹脂成分が白色トナー中の発像成分を透視可能な透明性を有すると、形成されるアンダーコート層は白色度がより高くなり不透明性が一層高くなるので、印刷イメージが一層明瞭になる。
【0012】
本発明の請求項4の透明印刷フィルムは、請求項2あるいは請求項3記載の透明印刷フィルムにおいて、前記印刷部のバインダ樹脂成分と、前記白色トナーのバインダ樹脂成分とが同一種類の樹脂成分であることを特徴とする。
【0013】
印刷部のバインダ樹脂成分と、白色トナーのバインダ樹脂成分とが同一種類の樹脂成分であると、印刷部とアンダーコート層の接着性、定着性が向上し、印刷部からアンダーコート層が剥離したりしない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のアンダーコート層を有する透明印刷フィルムの一例の断面を示す断面説明図である。
図1に例示したように、本発明の透明印刷フィルム1Aは、透明フィルム2の裏面の所定部に、この透明フィルム2の表側から視認される印刷3、4が施されかつ印刷部の所定部に電子写真方式で白色トナーを用いてアンダーコート層6、7がそれぞれ形成されている。透明フィルム2の裏面には印刷されていない箇所5も設けられており、本発明の透明印刷フィルムは、例えば図2に示すように窓明き封筒などに加工されて使用される。
【0015】
透明印刷フィルム1Aの印刷が施されていない箇所5は透明であるので、この箇所5を通して透明フィルム2の裏面側に例えば図示しない印刷物を配置すると、この印刷物の画像や文字などを箇所5を通して明瞭に見ることができる。
一方、印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いて設けられたアンダーコート層6、7は白色で不透明性が高いので、透明フィルム2の裏面側に例え印刷物を配置しても、この印刷物の画像や文字などが印刷部を通して透明フィルム2の表側から透けて見えなくなり、透明フィルム2の表側から印刷を明瞭に見ることができるようになり、印刷イメージが明瞭になる。
【0016】
図2(A)は、本発明のアンダーコート層を有する透明印刷フィルムを用いた窓明き封筒の一例を示す斜視図であり、(B)はそのX−Xの断面を示す断面説明図である。
図2(A)、(B)に例示したように、窓明き封筒1Bは、透明フィルム2の裏面の所定部に、この透明フィルム2の表側から視認される印刷3、4が施されかつ印刷部の所定部に電子写真方式で白色トナーを用いてアンダーコート層6、7が形成されている本発明の透明印刷フィルムを2つ折りして両端部8、9をヒートシールするなどして加工されて形成されている。10は口部であり、印刷物などを内部に入れた後、接着剤などにより封緘するのに用いられる。窓明き封筒1Bの上側の透明フィルム2の裏面には印刷されていない箇所5が設けられており、この箇所5を通して内部に入れた図示しない印刷物の画像や文字などを明瞭に見ることができる。
【0017】
そして、印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いて設けられたアンダーコート層6、7は白色で不透明性が高いので、窓明き封筒1Bの内部に入れた図示しない印刷物の画像や文字などが窓明き封筒1Bの上方の透明フィルム2の印刷部を通して透けて見えなくなり、この透明フィルム2の表側から印刷を明瞭に見ることができるようになり、印刷イメージが明瞭になる。
【0018】
本発明においては、白色トナーを用い従来の電子写真方式により乾式現像あるいは湿式現像でアンダーコート層を形成できる。
従来の電子写真方式には、光導電性絶縁体(フォトコンドラムなど)を利用し、コロナ放電などにより光導電性絶縁体上に一様な静電荷を与え、各種の手段により、この光導電性絶縁体上に光像を照射することによって静電潜像を形成し、次いで、潜像をトナー微粉末を用いて現像可視化し、紙などにトナー画像を転写した後、加圧、加熱、溶剤蒸発、光などの照射などの手段により紙などの記録媒体上にトナー画像を定着させて複写物を得る電子写真方式印刷(例えば、米国特許第2297691号など)や、光導電性絶縁体上に光像を照射する電子写真方式印刷などがある。
これらのトナーは、天然または合成高分子よりなるバインダ樹脂成分中に通常は発像成分としてカーボンブラックなどの有色顔料ないし有色染料を分散させたものを5〜20μm程度に微粉砕した粒子が用いられている。かかるトナーは通常トナー単体もしくは鉄粉、ガラスビーズなどの担体物質(キャリア)と混合して用いられる。
【0019】
本発明で用いる白色トナーのバインダー樹脂成分としては、従来トナーのバインダー樹脂成分として用いられている天然および/または合成高分子を挙げることができる。
本発明で用いるバインダー樹脂成分の具体例としては、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレンやスチレン共重合体(例えば、スチレン−アクリル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂など)、アクリレートおよびメタクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合樹脂、ビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ系樹脂などを挙げることができる。これらは2種以上混合して用いることもできる。
【0020】
これらの中でも透明な熱可塑性バインダー樹脂成分は本発明において好ましく使用できる。
とりわけバインダ樹脂成分がトナーの発像成分である白色顔料を透視可能な透明性を有するものは、電子写真方式により印字されるアンダーコート層の白色度が向上し、アンダーコート層の不透明性が高くなるので本発明においてさらに好ましく使用できる。
【0021】
本発明で用いる白色トナーの白色顔料としては、天然品および/または合成品を用いることができる。具体的には、例えば、二酸化チタン(アナターゼやルチル)、酸化亜鉛、硫化亜鉛、リトポン、鉛顔料(炭酸鉛、塩基性硫酸鉛、塩基性ケイ酸鉛、塩基性シリコ硫酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛など)、酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、ジルコン、カオリン、粘土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸塩(ステアタイト、アスベスチン等から得られるタルクなど)、雲母、水和アルミナ、軽石、アスベスト、硫酸カルシウム、アルミノケイ酸ナトリウム、アルミノケイ酸ナトリウムカリウムなどを挙げることができる。これらは2種以上混合し用いることもできる。
【0022】
白色トナー中の白色顔料の含有量や粒度などは特に限定されず、形成されるアンダーコート層の白色度、不透明性を向上して、印刷物の画像や文字などが本発明の透明印刷フィルムの印刷部を通して透けて見えなくなるように設計することが好ましい。
【0023】
本発明で用いる白色トナーには、さらに所望に応じて慣用されている添加成分、例えば、帯電制御剤、粘着付与剤、粘度調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、滑剤などを少量含有させることができる。
【0024】
本発明で用いる白色トナーのバインダー樹脂成分の種類や分子量、白色トナー中のバインダー樹脂成分や白色顔料の含有量、アンダーコート層の厚さなどは、印刷物の画像や文字などが本発明の透明印刷フィルムの印刷部を通して透けて見えなくなるようにするとともに、本発明の透明印刷フィルムの特性、デザインや使用する電子写真方式に合わせるなどして最適に調整されるものであり、特に限定されるものではない。しかし白色トナー中のバインダー樹脂成分の含有量は、通常50〜95質量%である。
【0025】
本発明で用いる白色トナーは、従来公知の方法で製造できる。すなわち、バインダー樹脂成分、白色顔料および要すれば帯電制御剤などを、例えば加圧ニーダ、ロールミル、エクストルーダなどにより溶融混練して均一に分散し、例えばジェットミルなどにより微粉砕して、風力分級機などの分級機により分級して所望のトナーを得ることができる。本発明で用いる白色トナーの粒子径は、従来公知のトナーの粒子径と同じでよく、具体的には約3〜20μm程度、好ましくは10μm前後である。
【0026】
本発明の透明印刷フィルムの前記印刷部のバインダ樹脂成分がポリオレフィン系であれば、白色トナーのバインダ樹脂成分もポリオレフィン系とし、前記印刷部のバインダ樹脂成分がポリエステル系であれば、白色トナーのバインダ樹脂成分もポリエステル系とするなど、前記印刷部のバインダ樹脂成分と白色トナーのバインダ樹脂成分とが同一種類の樹脂成分であると、印刷部とアンダーコート層の接着性、定着性が向上し、印刷部からアンダーコート層が剥離したりしなくなるので好ましい。
【0027】
前記印刷部を形成する方法や手段などは特に限定されるものではない。しかし紫外線硬化型塗料からなる塗工液を用いてフィルムに塗工して印刷部を形成する方法は、フィルムへの塗工が容易で、公知の方法でフィルムに塗工後、必要に応じて乾燥し、紫外線照射して印刷部を容易に形成できる上、白色トナーの定着性を一層向上できるので好ましく使用できる。
【0028】
紫外線硬化型塗料は、紫外線照射によって生じるバインダ樹脂成分の重合反応による樹脂形成に伴う硬化手段を応用した、従来公知の紫外線硬化型塗料に基づくものであり、光重合性オリゴマ(プレポリマ)および/または光重合性モノマ、光重合開始剤を必須成分として含み、他に必要に応じて帯電防止剤、光重合促進剤、安定剤、ワックスなどの各種添加剤を含むことができる。
【0029】
そして、前記のように、この紫外線硬化型塗料が、本発明で用いる白色トナーを構成するバインダ樹脂成分と同種のバインダ樹脂成分を含有すると、加熱溶融時に白色トナーと印刷部との相溶融性が非常に高くなり、白色トナーの定着性が著しく向上する。紫外線硬化型塗料に含有されるバインダ樹脂成分の含有形態は、バインダ樹脂成分を光重合反応で形成する光重合性オリゴマないしモノマの状態で存在させたり、白色トナーを構成するバインダ樹脂成分を微細粒子状に粉砕し、これを塗料中に分散させたり、あるいはこれらを共存させるものである。
そして、特に好ましくは、スチレンアクリル系熱可塑性樹脂成分もしくはエポキシアクリル系熱可塑性樹脂成分を重合形成する光重合性オリゴマないし光重合性モノマあるいはこの樹脂成分の微細粒子である。これらの樹脂成分を含有した印刷部を設けた場合には、その他の樹脂のものに比べ、白色トナーの定着性が格段に優れる。
【0030】
紫外線硬化型塗料中におけるバインダ樹脂成分の含有率は、50質量%以下であると所定の白色トナー定着性が得られない一方、95質量%を超えると印刷インクとしての適性が損なわれるため、その含有率は50〜95質量%であることが好ましく、さらに好ましくは60〜90質量%、特に好ましくは70〜80質量%が望ましい。
【0031】
また、光重合性モノマの量が多いと印刷部の硬度が高くなりすぎてフィルム面への定着や擦れによる剥離が生じるため、所望の硬度が得られるように適宜調整するものである。さらに、バインダ樹脂成分の微細粒子を含有させる場合は、その含有率が高いと印刷インクとしての適性が低下するため、その含有率は20質量%以下が好ましい。
【0032】
光重合開始剤としては、従来公知のラジカル重合タイプのものでよく、例えば、ベンゾエーテル類、アセトフェノン類、ケタール類、チオキサントン類が挙げられ、具体的には、4,4ビスジメチルアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、オルベンゾイル安息香酸メチルエステルなどがある。
【0033】
本発明で用いる透明フィルムの素材としては、天然品および/または合成品を用いることができ、具体的には、ガラス、セラミックなどの無機物、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリイミド系樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂などのプラスチック、あるいはこれらのフィルムにコロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理などの表面処理を施したもの、これらの2種以上の組み合わせなどを挙げることができる。
【0034】
なお、上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮するものではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明の請求項1の透明印刷フィルムは、透明フィルムの裏面の所定部に、この透明フィルムの表側から視認される印刷が施されてなる透明印刷フィルムにおいて、その印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いたアンダーコート層が設けられているので、このアンダーコート層は白色で不透明性が高く、透明フィルムの裏面側に例え印刷物を配置しても、この印刷物の画像や文字などが印刷部を通して透明フィルムの表側から透けて見えなくなり、透明フィルムの表側から印刷を明瞭に見ることができるようになり、印刷イメージが明瞭になるという顕著な効果を奏する上、電子写真方式で白色トナーを用いてアンダーコート層を形成するので、印刷部の所定部の裏面側に大きさや形状などを自由に変えたアンダーコート層を容易に形成することができるという顕著な効果を奏する。
【0036】
本発明の請求項2の透明印刷フィルムは、請求項1記載の透明印刷フィルムにおいて、白色トナーが発像成分とバインダ樹脂成分を主成分とし、電子写真方式で用いられるトナーであって、発像成分を白色顔料のみとし、有色顔料ないし有色染料など、白色単色以外の有色の発像成分を含まないため、形成されるアンダーコート層は白色度が高くなり不透明性がより高くなるので、印刷イメージがより明瞭になるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0037】
本発明の請求項3の透明印刷フィルムは、請求項2記載の透明印刷フィルムにおいて、前記バインダ樹脂成分がトナー中の前記発像成分を透視可能な透明性を有するので、形成されるアンダーコート層は白色度がより高くなり不透明性が一層高くなるので、印刷イメージが一層明瞭になるというさらなる顕著な効果を奏する。
【0038】
本発明の請求項4の透明印刷フィルムは、請求項2あるいは請求項3記載の透明印刷フィルムにおいて、前記印刷部の樹脂成分と、前記白色トナーのバインダ樹脂成分とが同一種類の樹脂成分であるので、印刷部とアンダーコート層の接着性、定着性が向上し、印刷部からアンダーコート層が剥離したりしないというさらなる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンダーコート層を有する透明印刷フィルムの一例の断面を示す断面説明図である。
【図2】(A)は、本発明のアンダーコート層を有する透明印刷フィルムを用いた窓明き封筒の一例を示す斜視図であり、(B)はそのX−Xの断面を示す断面説明図である。
【図3】従来の透明印刷フィルムの断面を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1 従来の透明印刷フィルム
1A 本発明の透明印刷フィルム
1B 窓明き封筒
2 透明フィルム
3、4 印刷(部)
5 印刷されていない箇所
6、7 アンダーコート層
8、9 両端部
10 口部

Claims (4)

  1. 透明フィルムの裏面の所定部に、この透明フィルムの表側から視認される印刷が施されてなる透明印刷フィルムにおいて、その印刷部の所定部の裏面側に白色トナーを用いたアンダーコート層が設けられていることを特徴とする透明印刷フィルム。
  2. 白色トナーが発像成分とバインダ樹脂成分を主成分とし、電子写真方式で用いられるトナーであって、発像成分を白色顔料のみとし、有色顔料ないし有色染料など、白色単色以外の有色の発像成分を含まないことを特徴とする請求項1記載の透明印刷フィルム。
  3. 前記バインダ樹脂成分がトナー中の前記発像成分を透視可能な透明性を有することを特徴とする請求項2記載の透明印刷フィルム。
  4. 前記印刷部のバインダ樹脂成分と、前記白色トナーのバインダ樹脂成分とが同一種類の樹脂成分であることを特徴とする請求項2あるいは請求項3記載の透明印刷フィルム。
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Cited By (2)

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