JP2002296842A - 電子写真用カラートナー、カラー画像形成方法、カラー画像形成装置及びトナーカートリッジ - Google Patents

電子写真用カラートナー、カラー画像形成方法、カラー画像形成装置及びトナーカートリッジ

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JP2002296842A
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勝治 胡
Yuzo Horikoshi
裕三 堀越
Takahiro Kashiwakawa
貴弘 柏川
Katsura Sakamoto
桂 阪本
Yoshimichi Katagiri
善道 片桐
Yasushige Nakamura
安成 中村
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光定着方式を使用できるとともに、良好なト
ナー定着性と鮮やかな色調を備えたカラーのトナー画像
を実現可能な電子写真用カラートナーを提供すること。 【解決手段】 バインダ樹脂に追加して、JIS K5
101に規定される隠蔽率試験紙法によって測定される
隠蔽度が10〜50%である顔料を着色剤として含有す
るとともに、顔料の全量を基準にして50容量%以上
を、フェレ円相当径が0.3μm以上の顔料粒子が占有
しているように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法で使用
されるカラートナーに関し、特にフラッシュ光からの光
エネルギーを使用して記録媒体上に定着されるカラート
ナーに関する。本発明はまた、かかるカラートナーを収
納したトナーカートリッジ、そしてかかるカラートナー
を使用したカラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、周知の通り、複写機、電
子写真ファクシミリ、電子写真プリンタ等の画像形成装
置において広く使用されている技術である。電子写真法
としては、例えば米国特許第2,297,691号等に記載され
るように、光導電性絶縁体を用いた方式が一般的に使用
されている。この方式では、コロナ放電や電荷供給ロー
ラによって帯電させられた光導電性絶縁体上にレーザ
ー、LEDなどの光を照射することによって静電潜像を形
成する。次に、トナーと称される顔料や染料により着色
した樹脂粉末(現像剤とも呼ばれる)を上記静電潜像に
静電的に付着させて現像を行い、可視化されたトナー画
像を得ている。続いて、このトナー画像は、紙やフィル
ム等の記録媒体上へ転写される。ただし、この時のトナ
ー画像は記録媒体上に単に載っているだけの粉像である
ため、これを記録媒体上に定着する必要がある。そこ
で、最後の工程として、トナー画像の定着工程がある。
定着工程は、熱、圧力、光などを適用することによって
トナーを記録媒体上で溶融した後に固化するものであ
る。最終的に、記録媒体上に定着したトナー画像が得ら
れる。
【0003】上記のように、トナーの定着とは、熱可塑
性樹脂(以下、バインダ樹脂と呼ぶ)を主成分とする粉
体であるトナーを熱により溶融して記録媒体上に固着す
ることである。そのための方式として、トナー画像が形
成された記録媒体を直接ローラによって加熱・加圧する
ヒートロール方式と、キセノンフラッシュランプ等のフ
ラッシュ光照射によりトナーを記録媒体上に定着させる
フラッシュ定着方式がよく知られている。
【0004】ここで、フラッシュ定着方式は、キセノン
フラッシュランプなどの放電管の閃光(以下、フラッシ
ュ光)からの光エネルギーを熱エネルギーに変換するこ
とによって、トナーを溶融し記録媒体上に定着させる方
式である。このフラッシュ定着方式は、ヒートロール方
式と比較して、画像形成装置に採用された時には次のよ
うな特長を有している。 (1)非接触定着であるため、光導電性絶縁体層上に形
成されたトナー粉像の解像性を劣化させない。 (2)電源投入後のウォームアップ時間が必要ないの
で、クイックスタートが可能である。 (3)のり付き紙、プレプリント紙、厚さの異なる紙な
ど、記録媒体の材質や厚さによる定着への影響が少な
い。
【0005】フラッシュ定着によりトナーが記録媒体に
定着される過程は、次の通りである。放電管から発せら
れたフラッシュ光は、記録媒体上のトナー画像(粉像)
に吸収され、熱エネルギに変換される。これにより、ト
ナーは温度上昇して軟化溶融し、記録媒体に密着する。
フラッシュ光の発光が終わった後は温度は下がり、溶融
したトナーは固化して定着したトナー画像となる。
【0006】ところで、例えばフラッシュ定着用の放電
管として一般に用いられているキセノンフラッシュラン
プの分光分布は、800〜1100nmの近赤外波長領域
において発光強度が顕著に強く、400〜800nm の
可視領域における発光強度は比較的小さい。このため、
フラッシュ定着方式に使用するトナーは、近赤外波長領
域の光に対して光吸収性が高いことが要求される。しか
し、トナーの主成分であるバインダ樹脂は、一般に可視
及び近赤外領域における光吸収性が極めて低い。
【0007】また、1成分として使用する着色剤が黒色
である場合には、可視及び近赤外領域にわたって高い光
吸収性を示す。しかし、着色剤がイエロー、シアン、マ
ゼンタ、レッド、ブルー、グリーンといったカラーの色
剤である場合には、可視領域では光吸収性を示すが、近
赤外領域での光吸収性は低い。また、バインダ樹脂とカ
ラー用着色剤からなるカラートナーは、黒色トナーを定
着させる程度のフラッシュ光で定着させることが困難で
ある。そのために、カラートナーを定着させるためには
強い光エネルギーを供給することが必要となっていた。
【0008】そこで、カラートナーをフラッシュ光で記
録媒体上に定着させることに関して、使用する光エネル
ギーを低減するために、キセノンフラッシュランプの発
光波長領域である近赤外波長領域で光吸収性を有する赤
外光吸収剤を添加する技術が提案されている。例えば、
特開昭61-132959号公報、特開平6-118694号公報、特開
平7-191492号公報、特開2000-147824号公報には、アミ
ニウム塩系化合物やジイモニウム系化合物、ナフタロシ
アニン系化合物をフラッシュ定着用のトナーに配合する
ことが開示されている。また、特開平6-348056号公報に
は、上記のような化合物の他に、アントラキノン系、ポ
リメチン系、シアニン系の赤外光吸収剤を含有する樹脂
粒子をトナー表面に付着させることが開示されている。
また、特開平10-39535号公報では、酸化スズ、酸化イン
ジウムを配合することによりフラッシュ光によるカラー
トナーの定着性向上を図っている。
【0009】上記の公開特許公報で開示されている技術
は、カラートナーへ赤外光吸収剤を添加することにより
光エネルギーから熱エネルギーへの変換を向上させ、主
成分であるバインダ樹脂の溶融性を増加させようとする
ものである。しかし、上記赤外光吸収剤は、いずれも可
視領域にも吸収を持ち、有色のため、カラートナーの色
に影響を与え、彩度を低下させる問題がある。そのため
に、赤外光吸収剤の使用量はできるだけ少ない方が好ま
しいが、少なすぎるとフラッシュ光で確実に定着できな
くなる問題が発生する。また、赤外光吸収剤の色に対す
る影響を抑えるため、顔料濃度を高くすると赤外光吸収
剤の色を隠蔽する効果があるが、トナー表面に顔料が多
く露出し、トナーがバインダ樹脂ではなく、顔料と摩擦
帯電する頻度が増え、帯電不良を起こし、良好な現像が
できなくなる問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な実情に鑑みてなされたものである。したがって、本発
明の目的は、鮮やかな色調の画像を実現できるカラート
ナー、特に、フラッシュ定着プリンタにおいて、フラッ
シュ定着が可能で鮮やかな色調の画像を提供できる電子
写真用カラートナーを提供することにある。
【0011】本発明の目的は、また、本発明のカラート
ナーを使用して鮮やかな色調の画像を形成できるカラー
画像形成方法を提供することにある。本発明の目的は、
さらに、本発明のカラートナーを使用して鮮やかな色調
の画像を形成できるカラー画像形成装置を提供すること
にある。また、本発明の目的は、本発明のカラートナー
を容易に取り扱うことのできるトナーカートリッジを提
供することにある。
【0012】本発明の上記した目的やその他の目的は、
以下の詳細な説明から、理解することができるであろ
う。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、その1つの面
において、光定着方式を使用した電子写真法において用
いられるものであって、バインダ樹脂及び着色剤を少な
くとも含む電子写真用カラートナーにおいて、日本工業
規格JIS K5101に規定される隠蔽率試験紙法に
よって測定される隠蔽度が10〜50%である顔料を前
記着色剤として含有するとともに、前記顔料の全量を基
準にして50容量%以上を、フェレ円相当径が0.3μ
m以上の顔料粒子が占有していることを特徴とする電子
写真用カラートナーにある。
【0014】また、本発明は、そのもう1つの面におい
て、画像露光による静電潜像の形成、現像による静電潜
像の可視化、可視化された画像の記録媒体への転写及び
転写された画像の定着の各工程を含む電子写真方式によ
り前記記録媒体にカラー画像を形成する方法において、
前記静電潜像の現像工程において、本発明のカラートナ
ーを含む現像剤を使用し、かつ前記現像剤の使用により
可視化された画像を前記記録媒体に転写した後に定着す
る工程において、光定着方式を使用することを特徴とす
るカラー画像形成方法にある。
【0015】さらに、本発明は、そのもう1つの面にお
いて、静電潜像の形成のための画像露光装置、静電潜像
を可視化するための現像装置、可視化された画像を記録
媒体に転写するための画像転写装置及び転写された画像
を記録媒体に定着させるための画像定着装置を含む、電
子写真方式により前記記録媒体にカラー画像を形成する
装置において、前記現像装置に、本発明のカラートナー
を含む現像剤が搭載されており、かつ前記画像定着装置
に、光定着機が備えられていることを特徴とするカラー
画像形成装置にある。
【0016】さらにまた、本発明は、そのもう1つの面
において、光定着により記録媒体上へのトナー画像の定
着が行われる画像形成装置にセットされて使用されるト
ナーカートリッジであって、本発明のカラートナーを含
む現像剤を収納していることを特徴とするトナーカート
リッジにある。
【0017】以下の説明から明らかとなるように、本発
明では、トナー中に着色剤として配合した顔料の隠蔽度
が高いため、有色の赤外光吸収剤がカラートナーの色調
に与える影響を抑え、顔料本来の色を発色するため、鮮
やかな色調の画像が実現できる。一方、隠蔽度が50%を
超える顔料では、顔料自体の彩度が低く、鮮やかな色調
を持つ画像が得られなくなる。また、粒子径0.3μm未満
の顔料粒子の占有率が50容量%を下回る場合、隠蔽性
の高い顔料を用いた場合でも、透過性が高くなりすぎ、
赤外光吸収剤の色を抑えることが困難となる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、基本的に、一般的な電
子写真プロセスで実施することができ、特定の電子写真
プロセスにのみ限定されるものではない。同様に、本発
明で使用する電子写真プロセスにおいて採用される現像
方法も特に限定されるものではなく、その都度好適な現
像方法を選択し、採用することができる。すなわち、本
発明では、その都度、本発明のカラートナーに求められ
る必須の条件を満足させつつ、それぞれの現像方法に最
適な現像剤を調製し、使用することができる。本発明に
おいて採用可能な現像方法は、したがって、この技術分
野において広く使用されている二成分現像方式及び一成
分現像方式の両方を包含する。
【0019】二成分現像方式は、トナー粒子と、マグネ
タイト、フェライト、鉄粉、ガラスビーズ等あるいはそ
れらの樹脂被覆物からなるキャリヤ粒子とを接触させ、
摩擦帯電を利用してキャリヤにトナーを付着させ、さら
にこのトナーを潜像部分に案内して現像を行う方法であ
る。すなわち、この方式の場合、トナーとキャリヤを組
み合わせて現像剤を構成する。なお、キャリヤ粒子の粒
径は、通常、30〜500μmであり、また、トナー粒
子のキャリヤ粒子に対する混合比は、通常、0.5〜1
0重量%である。この方式で使用する現像方法には、磁
気ブラシ現像法などがある。
【0020】二成分現像方式におけるキャリヤの使用を
省略した方法として、一成分現像方式も公知である。こ
の方式は、キャリヤを使用しないので、トナーの濃度の
制御、混合、攪拌、などの機構が不要となり、しかも装
置の小型化が可能となるなどの利点を有している。一成
分現像方式では、一般的に、トナー層を金属製の現像ロ
ーラ上に均一な薄膜として形成し、このトナー層を潜像
部分に案内して現像を行うことができる。現像ローラ上
のトナー粒子への電荷の付与は、摩擦帯電あるいは静電
誘導によって行うことができる。例えば、摩擦帯電に基
づく一成分現像方式の場合、接触を伴うBMT方式やF
EED方式では磁性トナーを使用し、しかし、同じく接
触を伴うタッチダウン方式では非磁性トナーを使用す
る。なお、電子写真プロセス及びそれにおいて採用され
る現像方法は、多くの電子写真関連の刊行物が存在して
いるので、詳細はそれらの刊行物を参照されたい。
【0021】本発明による電子写真用カラートナーは、
基本的に、電子写真プロセスにおいて従来より一般的に
用いられているカラートナーと同様な組成とすることが
できる。すなわち、本発明のカラートナーは、少なくと
もバインダ樹脂及び着色剤を含むようにして構成され
る。なお、上記したように電子写真プロセスでは各種の
現像方法が採用されているが、本発明のカラートナー
は、それが使用されるべき電子写真プロセスにおいて採
用されている現像方法に依存して、自体磁性を有してい
る磁性トナーであってもよく、あるいは非磁性トナーで
あってもよい。
【0022】本発明の電子写真用カラートナーにおい
て、基材成分として使用されるバインダ樹脂は、特に限
定されるものではないが、好ましくは、天然もしくは合
成の高分子物質よりなるバインダ樹脂である。適当なバ
インダ樹脂として、例えば、ポリエステル樹脂、スチレ
ン−アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリブタジェン樹脂、スチレン樹
脂、アクリル樹脂、ポリエーテルポリオール樹脂、フェ
ノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などを挙げ
ることができる。これらのバインダ樹脂は、単独で使用
してもよく、あるいは2種類以上の樹脂を混合又は複合
して使用してもよい。また、線状ポリエステル樹脂と、
架橋成分を含むポリエステル樹脂を混合するなどして、
使用してもよい。
【0023】基材成分として使用されるバインダ樹脂
は、それぞれ、所望とする効果などに応じていろいろな
物性を有することができる。本発明の実施に使用するバ
インダ樹脂の分子量(重量平均分子量)は、通常、約
1,000〜30,000の範囲であり、好ましくは約
2,000〜15,000の範囲である。また、かかる
バインダ樹脂は、通常、約40〜80℃のガラス転移温
度、約80〜140℃の軟化点を有している。
【0024】また、バインダ樹脂のトナー中の配合量
は、所望とする効果などに応じていろいろに変更し得る
というものの、通常、トナーの全量(100重量部)を
基準にして75〜99重量部の範囲である。本発明のカ
ラートナーでは、バインダ樹脂中に分散せしめられるべ
き着色剤に特徴がある。
【0025】第1の特徴として、本発明のカラートナー
においてその1成分として使用される着色剤は、日本工
業規格JIS K5101に規定される隠蔽率試験紙法
によって測定した場合に、10〜50%の隠蔽度を有す
る顔料からなる。すなわち、本発明のカラートナーで
は、フラッシュ定着を可能にするため、赤外光吸収剤を
配合するとともに、有色の赤外光吸収剤がカラートナー
の色調に与える悪影響を抑えるため、着色剤として、隠
蔽性の高い顔料、すなわち、10〜50%の隠蔽度を有
する顔料をトナー中に分散させている。特定の物性を有
する顔料をトナー中に分散させた結果、併用した赤外光
吸収剤の色を隠蔽し、顔料本来の色でトナーの発色を行
うことが可能となる。
【0026】本発明において、顔料の隠蔽度は、次のよ
うな手順で測定した。下記の組成の塩ビ酢ビコポリマ溶
液を調製した。 塩ビ酢ビコポリマー 12g 酢酸エチル 19g メチルイソブチルケトン(MIBK) 25g メチルエチルケトン(MEK) 39g 得られた塩ビ酢ビコポリマ溶液95gに供試顔料5gを混
合し、ペイントシェーカーにて1時間にわたって分散処
理した。得られた顔料分散液を、厚さ100μmのポリエス
テルフィルム上にバーコータを用いて、乾燥後の膜厚が
20μmとなるように均一に塗布した。乾燥後、顔料分散
液の塗膜をフィルム表面に有するサンプルが得られた。
【0027】得られたサンプルの隠蔽度を、JIS K
5101に規定される隠蔽率試験紙法によって測定し
た。白紙(反射率80±1)と黒紙(反射率2以下)を用
意し、それぞれの紙にサンプルを密着させ、サンプル側
より、分光測色計(CM-3700d、ミノルタ製)でそれぞ
れの明度を測定した。JISの指針では目視評価である
が、本発明では、正確性を期すため、次式によって隠蔽
度を求めた。
【0028】隠蔽度(%)=(LB/LW)×100 LB:黒紙上の明度 LW:白紙上の明度 顔料の隠蔽性が高いと、黒紙上の明度は上がり、白紙上
の明度は低下し、隠蔽度は高くなった。反対に、顔料の
隠蔽性が低いと、黒紙上の明度は黒紙の影響が大きくな
るので下がり、白紙上の明度は高くなり、隠蔽度は低く
なった。
【0029】第2の特徴として、着色剤として使用され
る顔料は、顔料粒子の分布状態について見た場合に、顔
料の全量を基準にして50容量%以上を、フェレ円相当
径が0.3μm以上の顔料粒子が占有している。このよ
うに、着色剤として使用する顔料の大半を比較的に粒子
径の大きな顔料粒子が占めるように調整することによっ
て、高い隠蔽性を得、併用する赤外光吸収剤の色を効果
的に抑えることが可能となる。
【0030】ここで、「フェレ円相当径」とは、トナー
粒子やその他の固体粒子の径の定義に一般的に用いられ
ているもので、簡単に説明すると、フェレ径で(0、22.
5、45、67.5、90、-22.5、-45、-67.5度)8個所の角度
から投影された径の平均径である。本発明においては、
トナー粒子の超薄切片を調製した後、TEM写真を撮影し
た。次に、ドットアナライザーDA-5000S(王子計測機器
製)を用いてTEM像の画像解析を行い、フェレ円相当径
を求めた。
【0031】また、本発明のカラートナーでは、着色剤
として含まれる顔料は、トナーの全量(100重量部)
を基準にして1〜20重量部の量で含まれることが好ま
しい。顔料の含有割合がこのような範囲内にあるとき
に、鮮やかなカラートナー画像と良好なトナー定着性を
同時に実現できるからである。すなわち、顔料の含有割
合が1重量部未満である場合、隠蔽度の高い顔料を用い
た場合でも、トナー中に分散している顔料粒子数が少な
いため、赤外光吸収剤等の色を抑えることが難しくな
り、鮮やかな画像を得るのが困難となる。反対に、顔料
濃度が20重量部を上回った場合、鮮やかな画像は得ら
れるものの、トナー表面に露出する顔料が多くなり、ト
ナーが帯電不整を起こし、良好な現像が困難となる。
【0032】本発明の実施において、使用する顔料は、
上述のような要件を満足させる限りにおいて特に限定さ
れないというものの、下記の群に示すような顔料を有利
に使用することができる。C.I.Pigment Yellow 3, 12,
13, 14, 23, 55, 74, 83, 97, 112, 151, 154及び 16
7、C.I.Pigment Orange 13, 16 及び 36、C.I.Pigment
Red 22, 48:1, 48:2, 48:3, 48:4, 57:1, 122, 146, 1
70 及び 202、C.I.Pigment Violet 19 及び 23、C.I.P
igment Blue 15:1, 15:2, 15:3 及び 15:4、C.I.Pigme
nt Green 7 及び 36。
【0033】これらの顔料は、単独で使用してもよく、
2種以上を混合して使用してもよい。また、必要に応じ
て、本発明の作用効果に悪影響を及ぼさないならば、上
記した以外の常用の着色剤(顔料又は染料)を追加的に
使用してもよい。本発明のカラートナーは、光定着をよ
り効果的にかつ確実に行うため、赤外光吸収剤を併用す
ることが好ましい。赤外光吸収剤は、特に、少なくとも
800〜1000nmの波長域において光吸収ピークを示
す赤外光吸収剤であることが好ましい。光定着用の放電
管として一般に用いられているキセノンフラッシュラン
プの分光分布は、800〜1100nmの近赤外波長領域
において発光強度が顕著に強いからである。
【0034】赤外光吸収剤は、所望とする効果などに応
じていろいろな量で使用することができるというもの
の、通常、トナーの全量(100重量部)を基準にして
0.1〜10重量部の量で含まれることが好ましく、さ
らに好ましくは、0.1〜3重量部の範囲である。ま
た、本発明の実施に有用な赤外光吸収剤は、以下に列挙
するものに限定されるわけではないけれども、ナフタロ
シアニン系化合物、ポリメチン系化合物、シアニン系化
合物、アントラキノン系化合物、ジチオール−ニッケル
錯体、アゾコバルト錯体、スクワリリウム系化合物、フ
タロシアニン系化合物、酸化スズ、ランタノイド化合
物、ジイモニウム系化合物、アミニウム系化合物などで
ある。これらの赤外光吸収剤は、単独で使用してもよ
く、2種以上を混合して使用してもよい。また、必要に
応じて、本発明の作用効果に悪影響を及ぼさないなら
ば、上記した以外の常用の赤外光吸収剤を追加的に使用
してもよい。
【0035】本発明のカラートナーは、上記したような
トナー成分(バインダ樹脂、着色剤及び赤外光吸収剤)
の他に、カラートナーの分野において常用の添加剤を含
有していてもよい。例えば、本発明のカラートナーは、
必要により、バインダ樹脂にワックスを添加してもよ
い。適当なワックスは、例えば、例えばカルナバワック
ス、モンタンワックス、ポリエチレンワックス、アマイ
ドワックス、ポリプロピレンワックスなどである。
【0036】また、本発明のカラートナーには、帯電性
付与や異なる温湿度環境下での帯電量変化を小さくする
ことを目的として、帯電制御剤を添加してもよい。帯電
制御剤は無色ないし淡色のものが好ましい。帯電制御剤
としては、例えば、4級アンモニウム塩化合物、サリチ
ル酸化合物、ホウ素系錯体、カルボン酸系化合物など、
公知の正帯電性、負帯電性の帯電制御剤を使用すること
ができる。
【0037】本発明のカラートナーは、上記のようなト
ナー成分を出発原材料として使用して、従来公知の製造
法により製造することができる。例えば、少なくともバ
インダ樹脂及び着色剤、そして好ましくは赤外光吸収剤
を準備し、さらに必要により帯電制御剤、ワックスなど
を添加して原材料とする。この原材料を例えば、加圧ニ
ーダ、ロールミル、押出機などにより混練して均一分散
させる。その後、例えば粉砕機、ジェットミルなどによ
り粉砕、微粉末化し、風力分級機などにより分級して、
所望の粒度分布のカラートナーを得る。なお、混練の
際、特開平7-191492号公報に示されるように、赤外光吸
収剤と帯電制御剤を別々の樹脂に混練した後、この両者
を再度混練する方法を用いてもよい。
【0038】さらに、本発明のカラートナーでは、その
流動性を向上させるために無機微粒子(以下、外添剤と
いう)をトナー表面に被覆してもよい。ここで使用でき
る外添剤としては、粒子径が5nmから2μm、好ましくは5
nmから500nmの範囲にある粒子である。また、BET法によ
る比表面積は20m2/gから500m2/gであることが好まし
い。本発明のカラートナーに混合される外添剤の割合
は、通常、トナー100重量部に対して0.1重量部から5重
量部であり、好ましくは0.1重量部から2.0重量部であ
る。このような外添剤としては、例えば、シリカ、アル
ミナ、酸化チタン、チタン酸バリウム、チタン酸マグネ
シウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウ
ム、酸化亜鉛、ケイ砂、クレー、雲母、ケイ灰石、ケイ
ソウ土、酸化クロム、酸化セリウム、ベンガラ、三酸化
アンチモン、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫
酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭化硅
素、窒化硅素等を微粒子化したものを使用することがで
きる。これらの中では、シリカ微粒子を使用することが
特に好ましい。なお、上記外添剤は、表面を疎水化処理
されているものを用いることが好ましい。
【0039】本発明によるカラー画像形成方法は、前記
したように、画像露光による静電潜像の形成、現像によ
る静電潜像の可視化、可視化された画像の記録媒体への
転写、及び転写された画像の定着の各工程を含むもので
あり、ただし、従来の方法とは異なり、静電潜像の現像
工程において、本発明のカラートナーを含む現像剤を使
用する。
【0040】また、本発明方法では、現像剤の使用によ
り可視化された画像を記録媒体に転写した後に定着する
工程において、トナー定着方式として、光定着方式を使
用する。転写されたトナー画像の光定着には、フラッシ
ュ光を有利に使用することができる。フラッシュ光は、
可視光から近赤外光までに及ぶ広い波長域の光のなかか
ら、使用するフラッシュ定着装置の仕様に応じて適切な
ものを使用することができる。特に、フラッシュ光とし
てキセノンランプを用いて、効率よくトナーを定着する
ことができる。また、キセノンのランプ強度を示すフラ
ッシュ光1回の単位面積当りの発光エネルギーは、発光
エネルギー密度で表して、1.0〜6.0J/cm2の範
囲であるのが好ましい。発光エネルギー密度は、1.0
J/cm2より小さすぎると定着しないし、反対に6.0
J/cm2より大きすぎるとトナーボイドや用紙焦げの問
題が発生する。なお、発光エネルギー密度: S(J/
cm2)は、以下の式で表される。
【0041】S=((1/2)×C×V2)/(u×
l)/(n×f) ランプ本数 :n(本) 点灯周波数: f(Hz) 入力電圧: V(V) コンデンサ容量: C(μF) プロセス搬送速度: u(mm/s) 印字幅: l(mm) また、フラッシュ光の発光時間は、フラッシュ光の発光
エネルギー密度などに応じて広く変更することができる
というものの、通常、500〜3,000μ/sの範囲
であることが好ましい。フラッシュ光の発光時間が短か
すぎると、フラッシュ定着率を上昇させるのに十分な程
度にトナーを溶融させることができない。また、フラッ
シュ光の発光時間が長すぎると、記録媒体上に定着した
トナーの過熱を引き起こすおそれがある。
【0042】さらに具体的に説明すると、本発明による
カラー画像形成方法は、上記のような相違点を除いて、
基本的には従来の画像形成方法と同様にして実施するこ
とができる。好ましい一例を示すと、画像露光による静
電潜像の形成は、例えば感光体ドラムなどのような光導
電性絶縁体の表面に正又は負の均一な静電荷を与えた
後、様々な手段によって光導電性絶縁体に光像を照射す
ることによってその絶縁体上の静電荷を部分的に消去し
て静電潜像を形成することによって行うことができる。
例えば、レーザ光、LEDなどの光を照射して、特定部
分の表面電荷を消去することにより、画像情報に応じた
静電潜像を光導電性絶縁体上に形成することができる。
【0043】次いで、形成された静電潜像を現像により
可視化する。これは、光導電性絶縁体上の静電荷の残っ
た潜像部分に本発明のトナーを含む現像剤の微粉体を付
着させることによって行うことができる。現像工程の完
了後、可視化された画像を記録媒体へ転写する。これ
は、得られたトナー像を、一般的に、記録紙などの記録
媒体に静電的に転写することによって行うことができ
る。
【0044】最後に、本発明に従い、上記の転写工程で
転写されたトナー像をフラッシュ定着により溶融させ、
記録媒体に定着させる。このような一連の処理工程を経
て、目的とする複製品(印刷物など)を得ることができ
る。電子写真法に基づく画像形成方法は、この技術分野
において広く知られているので、ここでの詳細な説明は
省略する。
【0045】同様に、本発明のカラー画像形成装置、典
型的には電子写真複写機、電子写真プリンタ、電子写真
ファクシミリ等の画像形成装置もこの技術分野において
広く知られているので、ここでの詳細な説明を省略す
る。参考までに、本発明において有利に使用することの
できる電子写真装置の一例を図1に示す。
【0046】図1に示す電子写真装置では、本発明のカ
ラートナーにキャリヤを混合して調製した現像剤11
が、図2に模式的に示すトナーカートリッジ10から供
給される。トナーカートリッジ10は、プラスチック製
のトナー容器8からなり、蓋9で閉塞されている。現像
剤11は、攪拌スクリュー12で攪拌され、摩擦帯電せ
しめられる。摩擦帯電した現像剤11は所定の循環経路
にそって案内され、現像ローラ13に達し、さらに感光
ドラム14に搬送される。感光ドラム14は、潜像形成
方式によっていろいろであるけれども、光導電材料であ
る感光体、例えば、ポリシラン、フタロシアニン、フタ
ロポリメチンなどの有機感光体、又はセレン、アモルフ
ァスシリコン等の無機感光体や、絶縁体から形成するこ
とができる。特に、アモルファスシリコン感光体が長寿
命の面から好ましい。
【0047】現像剤11が搬送されてきた感光ドラム1
4の表面では、そのドラムの回転方向に関して後方に位
置する前帯電部15によりドラムの帯電が行われ、さら
に、露光装置(図示せず)からの光像により、静電潜像
が形成されている。ここで、前帯電部15は、コロトロ
ン、スコロトロンなどのコロナ放電機構やブラシ帯電器
などの接触帯電機構から構成することができる。また、
露光装置は、レーザー光学系、LED光学系、液晶シャ
ッタ光学系などの各種の光学系を光源に使用して構成す
ることができる。したがって、感光ドラム14に搬送さ
れてきた摩擦帯電した現像剤11がそのドラムの表面の
静電潜像に付着し、可視化されたトナー像が得られる。
【0048】感光ドラム14上のトナー像11はドラム
の回転により転写部16に搬送され、ここで記録媒体
(紙やフィルムなど)21へ転写される。転写部16
は、転写に利用する力、すなわち、静電気力、機械力、
粘着力などに依存して、いろいろな構成を採用すること
ができる。例えば、静電気力に基づいたものとしては、
コロナ転写装置、ロール転写装置、ベルト転写装置など
を挙げることができる。
【0049】記録媒体21は矢印方向に案内されてい
て、フラッシュ定着装置18の下方においてトナー像の
定着が行われる。記録媒体21上のトナー像はフラッシ
ュ定着装置18によって加熱、溶融せしめられ、さらに
記録媒体21の内部にまで浸透して固着される。定着の
完了により、定着画像22が得られる。感光ドラム14
上のトナー像11で上記した転写工程に関与しないまま
残留したトナーは、除電器(図示せず)を経た後、クリ
ーニング装置(図示の場合、ブレード)17で感光ドラ
ム14の表面から除去される。クリーニング装置は、上
記したブレードの他、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシ
クリーナ、磁気ローラクリーナなどから構成することが
できる。
【0050】
【実施例】以下、本発明をその実施例に基づいてより具
体的に説明する。なお、本発明は、下記の実施例によっ
て限定されるものではない。カラートナーの調製 下記のように、合計11種類のカラートナーを調製し
た。 実施例1: 結着樹脂:ポリエステル樹脂(NCP-001J;日本カーバイド製) 91重量部 赤外光吸収剤:アミニウム塩化合物 (NIR-AM1;帝国化学産業製) 1重量部 着色剤:銅フタロシアニン顔料(隠蔽度30%、 顔料粒子径0.3μm以上が80%、Lionol Blue ES; 東洋インキ製造製、 C.I.Pigment Blue 15:3) 5重量部 負帯電制御剤:E-89(オリエント化学製) 2重量部 上記の材料をヘンシェルミキサーに投入し、予備混合を
行った後、エクストルーダーにより混練し、次にハンマ
ーミルにて粗粉砕し、さらにジェットミルにて微粉砕し
た。気流分級機にて分級を行い、体積平均粒径が約8.5
μmの青色トナーを得た。次いで、外添剤として疎水性
シリカ微粒子(H2000/4; クラリアント製)を0.5重量部添
加し、ヘンシェルミキサーで外添処理を行った。青色ト
ナーの表面に外添剤が被覆された。 実施例2:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、赤色トナーを調製するため、カラートナーの
着色剤を下記のものに変更した。 着色剤:赤顔料 (隠蔽度30%、顔料粒子径0.3μm以上が50%、 KET Red 338;DIC製、C.I.Pigment Red 57:1) 5重量部 実施例3:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、緑色トナーを調製するため、カラートナーの
着色剤を下記のものに変更した。 着色剤:緑顔料(隠蔽度35%、顔料粒子径0.3μm以上が60%、 KET Green 201;DIC製、C.I.Pigment Green 7) 5重量部 実施例4:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、着色剤:銅フタロシアニン顔料の配合量を5
重量部から20重量部に変更した。 実施例5:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、着色剤:銅フタロシアニン顔料の配合量を5
重量部から1重量部に変更した。 実施例6:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、赤外光吸収剤:アミニウム塩化合物の配合を
省略した。 比較例1:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、比較のため、カラートナーの着色剤を下記の
ものに変更した。 着色剤:黄色顔料 (隠蔽度9%、Toner Yellow HG;ヘキスト製) 5重量部 比較例2:前記実施例2に記載の手法を繰り返したが、
本例では、比較のため、赤顔料の顔料粒子径0.3μm以上
が40%となるように変更を行い、マゼンタ色トナーを調
製した。 比較例3:前記実施例2に記載の手法を繰り返したが、
本例では、比較のため、赤顔料の配合量を5重量部から
0.8重量部に変更した。 比較例4:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、着色剤:銅フタロシアニン顔料の配合量を5
重量部から21重量部に変更した。 比較例5:前記実施例1に記載の手法を繰り返したが、
本例では、着色剤:銅フタロシアニン顔料を下記のもの
に変更し、同量で使用した。 着色剤:青顔料 (隠蔽度55%、MILORI BLUE NBB-2A;大
日精化工業製)カラートナーの印刷試験 上記のようにして調製したカラートナーを2成分の現像
剤を使用するフラッシュ定着型のプリンタに搭載し、記
録媒体上にトナー画像の形成を行い、その定着性等を評
価した。2成分現像剤として、上記で製造したカラート
ナー4.5重量部とシリコーン系樹脂コートマグネタイト
キャリア(関東電化工業製) 95.5重量部をボールミルで
混合したものを使用した。
【0051】キセノンフラッシュ定着方式を採用してい
るレーザプリンタ(品番F6760D;富士通社製)を用いて、
上記のカラートナーの粉像を用紙上で溶融してから固化
し、定着画像を得た。フラッシュ定着機に備えられたキ
セノン光源の発光スペクトルは、図3に模式的に示す通
りであり、また、発光エネルギー密度は4.5J/c
m 2、そして発光時間は1000μ/sであった。それぞ
れの定着画像について色調評価を目視で行い、色の鮮や
かさを下記の5段階で評価した。
【0052】 5…優れて良好 4…良好 3…普通 2…悪い 1…非常に悪い さらに続けて、それぞれの定着画像を下記の項目に関し
て、以下に説明するような手順で評価試験を行った。 トナーの定着性:それぞれの定着画像の光学濃度(ステ
ータスA濃度)を最初に測定した。次いで、同じ定着画
像に粘着テープ(スコッチTMメンディングテープ、住友
スリーエム社製)を軽く貼り付けた後、直径100mm及
び厚さ20mmの鉄製円柱ブロックをテープ上を密着状態
で転がし、引き続いてテープを剥離した。テープ剥離後
の定着画像の光学濃度を再び測定した。テープ剥離の前
の光学濃度を100として、テープ剥離後における光学
濃度をパーセンテージで算出し、これを「トナーの定着
率」(%)とした。
【0053】それぞれのトナーの定着率(%)の大きさ
から、下記の基準に従ってトナーの定着性を5段階評価
した。 なお、トナーの定着率が70%以上であるとき、トナー
の定着性は実用レベルにある。 帯電安定性:1万枚印刷後、それぞれの用紙におけるか
ぶり(背景部よごれ)の発生状態を目視にて確認し、下
記の5段階で評価した。
【0054】 5…優れて良好(かぶりなし) 4…良好(極く僅かなかぶり) 3…普通(僅かなかぶり) 2…悪い(許容し得ない量のかぶり) 1…非常に悪い(顕著なかぶり) 下記の第1表は、上述の評価試験の結果をまとめたもの
である。
【0055】
【表1】
【0056】上記第1表に記載の評価結果から理解され
るように、実施例1〜5では、顔料本来の色を発色で
き、鮮やかな色調を示した。これに対して、比較例1〜
3では、赤外光吸収剤の色への影響を受け、顔料本来の
色を発色できず、鮮やかな画像が得られなかった。ま
た、比較例4では、トナーの帯電不良により、良好な画
像が得られなかった。さらに、比較例5では、トナーの
鮮やかさが低下し、良好な画像が得られなかった最後
に、本発明のさらなる理解のため、本発明の好ましい態
様を以下に付記する。
【0057】(付記1) 光定着方式を使用した電子写
真法において用いられるものであって、バインダ樹脂及
び着色剤を少なくとも含む電子写真用カラートナーにお
いて、日本工業規格JIS K5101に規定される隠
蔽率試験紙法によって測定される隠蔽度が10〜50%
である顔料を前記着色剤として含有するとともに、前記
顔料の全量を基準にして50容量%以上を、フェレ円相
当径が0.3μm以上の顔料粒子が占有していることを
特徴とする電子写真用カラートナー。
【0058】(付記2) 少なくとも800〜1000
nmの波長域において光吸収ピークを示す赤外光吸収剤を
さらに含有することを特徴とする付記1に記載の電子写
真用カラートナー。 (付記3) 前記顔料が、トナーの全量を基準にして1
〜20重量部の量で含まれることを特徴とする付記1又
は2に記載の電子写真用カラートナー。
【0059】(付記4) 前記顔料が、下記の群:C.I.
Pigment Yellow 3, 12, 13, 14, 23, 55, 74, 83, 97,
112, 151, 154及び 167、C.I.Pigment Orange 13, 16
及び 36、C.I.Pigment Red 22, 48:1, 48:2, 48:3, 4
8:4, 57:1, 122, 146, 170 及び 202、C.I.Pigment Vio
let 19 及び 23、C.I.Pigment Blue 15:1, 15:2, 15:
3 及び 15:4、C.I.Pigment Green 7 及び 36から選ば
れた少なくとも1種類の顔料であることを特徴とする付
記1〜3のいずれか1項に記載の電子写真用カラートナ
ー。
【0060】(付記5) 前記赤外光吸収剤が、トナー
の全量を基準にして0.1〜10重量部の量で含まれる
ことを特徴とする付記2〜4のいずれか1項に記載の電
子写真用カラートナー。 (付記6) 前記赤外光吸収剤が、ナフタロシアニン系
化合物、ポリメチン系化合物、シアニン系化合物、アン
トラキノン系化合物、ジチオール−ニッケル錯体、アゾ
コバルト錯体、スクワリリウム系化合物、フタロシアニ
ン系化合物、酸化スズ、ランタノイド化合物、ジイモニ
ウム系化合物及びアミニウム系化合物からなる群から選
ばれた少なくとも1種類の顔料であることを特徴とする
付記2〜5のいずれか1項に記載の電子写真用カラート
ナー。
【0061】(付記7) 画像露光による静電潜像の形
成、現像による静電潜像の可視化、可視化された画像の
記録媒体への転写及び転写された画像の定着の各工程を
含む電子写真方式により前記記録媒体にカラー画像を形
成する方法において、前記静電潜像の現像工程におい
て、バインダ樹脂及び着色剤を少なくとも含むととも
に、日本工業規格JIS K5101に規定される隠蔽
率試験紙法によって測定される隠蔽度が10〜50%で
ある顔料を前記着色剤として含有し、かつ前記顔料の全
量を基準にして50容量%以上を、フェレ円相当径が
0.3μm以上の顔料粒子が占有しているカラートナー
を含む現像剤を使用し、かつ前記現像剤の使用により可
視化された画像を前記記録媒体に転写した後に定着する
工程において、光定着方式を使用することを特徴とする
カラー画像形成方法。
【0062】(付記8) 前記カラートナーが、少なく
とも800〜1000nmの波長域において光吸収ピーク
を示す赤外光吸収剤をさらに含有することを特徴とする
付記7に記載のカラー画像形成方法。 (付記9) 前記顔料が、トナーの全量を基準にして1
〜20重量部の量で含まれることを特徴とする付記7又
は8に記載のカラー画像形成方法。
【0063】(付記10) 前記顔料が、下記の群:C.
I.Pigment Yellow 3, 12, 13, 14, 23, 55, 74, 83, 9
7, 112, 151, 154及び 167、C.I.Pigment Orange 13,
16 及び 36、C.I.Pigment Red 22, 48:1, 48:2, 48:3,
48:4, 57:1, 122, 146, 170 及び 202、C.I.Pigment Vi
olet 19 及び 23、C.I.Pigment Blue 15:1, 15:2, 1
5:3 及び 15:4、C.I.Pigment Green 7 及び 36から選
ばれた少なくとも1種類の顔料であることを特徴とする
付記7〜9のいずれか1項に記載のカラー画像形成方
法。
【0064】(付記11) 前記赤外光吸収剤が、トナ
ーの全量を基準にして0.1〜10重量部の量で含まれ
ることを特徴とする付記8〜10のいずれか1項に記載
のカラー画像形成方法。 (付記12) 前記赤外光吸収剤が、ナフタロシアニン
系化合物、ポリメチン系化合物、シアニン系化合物、ア
ントラキノン系化合物、ジチオール−ニッケル錯体、ア
ゾコバルト錯体、スクワリリウム系化合物、フタロシア
ニン系化合物、酸化スズ、ランタノイド化合物、ジイモ
ニウム系化合物及びアミニウム系化合物からなる群から
選ばれた少なくとも1種類の顔料であることを特徴とす
る付記8〜11のいずれか1項に記載のカラー画像形成
方法。
【0065】(付記13) 静電潜像の形成のための画
像露光装置、静電潜像を可視化するための現像装置、可
視化された画像を記録媒体に転写するための画像転写装
置及び転写された画像を記録媒体に定着させるための画
像定着装置を含む、電子写真方式により前記記録媒体に
カラー画像を形成する装置において、前記現像装置に、
バインダ樹脂及び着色剤を少なくとも含むとともに、日
本工業規格JIS K5101に規定される隠蔽率試験
紙法によって測定される隠蔽度が10〜50%である顔
料を前記着色剤として含有し、かつ前記顔料の全量を基
準にして50容量%以上を、フェレ円相当径が0.3μ
m以上の顔料粒子が占有しているカラートナーを含む現
像剤が搭載されており、かつ前記画像定着装置に、光定
着機が備えられていることを特徴とするカラー画像形成
装置。
【0066】(付記14) 前記カラートナーが、少な
くとも800〜1000nmの波長域において光吸収ピー
クを示す赤外光吸収剤をさらに含有することを特徴とす
る付記13に記載のカラー画像形成装置。 (付記15) 前記顔料が、トナーの全量を基準にして
1〜20重量部の量で含まれることを特徴とする付記1
3又は14に記載のカラー画像形成装置。
【0067】(付記16) 前記顔料が、下記の群:C.
I.Pigment Yellow 3, 12, 13, 14, 23, 55, 74, 83, 9
7, 112, 151, 154及び 167、C.I.Pigment Orange 13,
16 及び 36、C.I.Pigment Red 22, 48:1, 48:2, 48:3,
48:4, 57:1, 122, 146, 170 及び 202、C.I.Pigment Vi
olet 19 及び 23、C.I.Pigment Blue 15:1, 15:2, 1
5:3 及び 15:4、C.I.Pigment Green 7 及び 36から選
ばれた少なくとも1種類の顔料であることを特徴とする
付記13〜15のいずれか1項に記載のカラー画像形成
装置。
【0068】(付記17) 前記赤外光吸収剤が、トナ
ーの全量を基準にして0.1〜10重量部の量で含まれ
ることを特徴とする付記14〜16のいずれか1項に記
載のカラー画像形成装置。 (付記18) 前記赤外光吸収剤が、ナフタロシアニン
系化合物、ポリメチン系化合物、シアニン系化合物、ア
ントラキノン系化合物、ジチオール−ニッケル錯体、ア
ゾコバルト錯体、スクワリリウム系化合物、フタロシア
ニン系化合物、酸化スズ、ランタノイド化合物、ジイモ
ニウム系化合物及びアミニウム系化合物からなる群から
選ばれた少なくとも1種類の顔料であることを特徴とす
る付記14〜17のいずれか1項に記載のカラー画像形
成方法。
【0069】(付記19) 前記光定着機が、1.0〜
6.0J/cm2の発光エネルギー密度で使用されること
を特徴とする付記13〜17のいずれか1項に記載のカ
ラー画像形成装置。 (付記20) 光定着により記録媒体上へのトナー画像
の定着が行われる画像形成装置にセットされて使用され
るトナーカートリッジであって、バインダ樹脂及び着色
剤を少なくとも含むとともに、日本工業規格JIS K
5101に規定される隠蔽率試験紙法によって測定され
る隠蔽度が10〜50%である顔料を前記着色剤として
含有し、かつ前記顔料の全量を基準にして50容量%以
上を、フェレ円相当径が0.3μm以上の顔料粒子が占
有しているカラートナーを含む現像剤を収納しているこ
とを特徴とするトナーカートリッジ。
【0070】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、画像定着方式として光定着方式を使用することがで
きるとともに、良好なトナー定着性と鮮やかな色調を備
えたカラーのトナー画像を実現可能な電子写真用カラー
トナーを提供することができる。また、本発明によれ
ば、本発明のカラートナーを有効に利用し、その作用効
果を十二分に発揮させることのできるカラー画像形成方
法、トナーカートリッジ、そしてカラー画像形成装置も
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トナー定着方式としてフラッシュ定着方式を採
用した画像形成方法を実施するための好ましい電子写真
装置の一例を示した略示断面図である。
【図2】本発明のトナーカートリッジの一例を示した斜
視図である。
【図3】フラッシュ定着法で使用されたキセノンフラッ
シュ光の分光分布を示す発光スペクトル図である。
【符号の説明】
8…トナー容器 9…蓋 10…トナーカートリッジ 11…現像剤 12…攪拌スクリュー 13…現像ローラ 14…感光ドラム 18…フラッシュ定着装置 21…記録媒体 22…定着画像
フロントページの続き (72)発明者 柏川 貴弘 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 阪本 桂 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 片桐 善道 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 中村 安成 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CA21 EA05 EA07 EA10 FB03 2H033 AA02 BA58 BC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光定着方式を使用した電子写真法におい
    て用いられるものであって、バインダ樹脂及び着色剤を
    少なくとも含む電子写真用カラートナーにおいて、 日本工業規格JIS K5101に規定される隠蔽率試
    験紙法によって測定される隠蔽度が10〜50%である
    顔料を前記着色剤として含有するとともに、 前記顔料の全量を基準にして50容量%以上を、フェレ
    円相当径が0.3μm以上の顔料粒子が占有しているこ
    とを特徴とする電子写真用カラートナー。
  2. 【請求項2】 少なくとも800〜1000nmの波長域
    において光吸収ピークを示す赤外光吸収剤をさらに含有
    することを特徴とする請求項1に記載の電子写真用カラ
    ートナー。
  3. 【請求項3】 画像露光による静電潜像の形成、現像に
    よる静電潜像の可視化、可視化された画像の記録媒体へ
    の転写及び転写された画像の定着の各工程を含む電子写
    真方式により前記記録媒体にカラー画像を形成する方法
    において、 前記静電潜像の現像工程において、バインダ樹脂及び着
    色剤を少なくとも含むとともに、日本工業規格JIS
    K5101に規定される隠蔽率試験紙法によって測定さ
    れる隠蔽度が10〜50%である顔料を前記着色剤とし
    て含有し、かつ前記顔料の全量を基準にして50容量%
    以上を、フェレ円相当径が0.3μm以上の顔料粒子が
    占有しているカラートナーを含む現像剤を使用し、かつ 前記現像剤の使用により可視化された画像を前記記録媒
    体に転写した後に定着する工程において、光定着方式を
    使用することを特徴とするカラー画像形成方法。
  4. 【請求項4】 静電潜像の形成のための画像露光装置、
    静電潜像を可視化するための現像装置、可視化された画
    像を記録媒体に転写するための画像転写装置及び転写さ
    れた画像を記録媒体に定着させるための画像定着装置を
    含む、電子写真方式により前記記録媒体にカラー画像を
    形成する装置において、 前記現像装置に、バインダ樹脂及び着色剤を少なくとも
    含むとともに、日本工業規格JIS K5101に規定
    される隠蔽率試験紙法によって測定される隠蔽度が10
    〜50%である顔料を前記着色剤として含有し、かつ前
    記顔料の全量を基準にして50容量%以上を、フェレ円
    相当径が0.3μm以上の顔料粒子が占有しているカラ
    ートナーを含む現像剤が搭載されており、かつ前記画像
    定着装置に、光定着機が備えられていることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】 光定着により記録媒体上へのトナー画像
    の定着が行われる画像形成装置にセットされて使用され
    るトナーカートリッジであって、 バインダ樹脂及び着色剤を少なくとも含むとともに、日
    本工業規格JIS K5101に規定される隠蔽率試験
    紙法によって測定される隠蔽度が10〜50%である顔
    料を前記着色剤として含有し、かつ前記顔料の全量を基
    準にして50容量%以上を、フェレ円相当径が0.3μ
    m以上の顔料粒子が占有しているカラートナーを含む現
    像剤を収納していることを特徴とするトナーカートリッ
    ジ。
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