JP2004077350A - 人体検出装置 - Google Patents

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平岡 誠康
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Abstract

【課題】本発明は、人体の動きの検知方法に技術的改善を加え、人体検知の確実性を向上させ、誤検知することのない人体検出装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡差により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、該比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段とを設けたので、人体以外の犬、猫の動きを検出するおそれのないものである。また、シルエットを獲得して、人体の判別をおこなうことにより、人体のみ検出することができ、人体検出の確実性が向上し、誤検出するおそれがなくなる。
【選択図】    図12

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の動きの有無を検出する人体検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、人体検出装置における人体検出の方法は、例えば特開2001―351106に示されるように、所定の間隔で撮像した2枚の画像の画像データの差分を演算して、動き量を捉え、動き量が生じていれば人体の動きがあるものと判定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものにあっては、前後画像の画素データの受光量の差を読み取ることで、物体の動きを検知しているため、人体に動きがない場合であっても、人体の動きがあるものと誤って検知する場合があった。例えば、浴室に人の動きがないにもかかわらず、浴室に入ってきた猫や犬の動きを人体検出センサが検知して、人体の動きがあるものと誤って検知するおそれがあった。人体検出装置は、特に動きが生じたことを検出したのちセンサの作動を開始して、その後一定時間動きがないことを検出することで、異常があったものと推測し、警報を発するようになっているため、動きの検知、検出は重要である。一方、浴室内には風呂給湯器の操作を遠隔位置から行いうるリモコンが設けられ、このリモコンの表示画面には設定温度、浴槽湯温等の表示がされており、浴室に人がいない場合には、この表示を継続すること自体に無駄な電力を生じさせている。
【0004】
そこで、本発明は、人体の動きの検知方法に技術的改善を加え、人体検知の確実性を向上させ、誤検知することのない人体検出装置を提供することを課題とする。また、浴室に人体の存在を検知しない場合には、省電力モードとして、省資源・省エネルギー化を図らんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡差により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、該比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段とを設けたことを第1の特徴としている。
この第1の特徴によれば、受光量の差を演算しておらず、動き量を検知していないので、人体以外の犬、猫の動きを検出するおそれのないものである。また、シルエットを獲得して、人体の判別をおこなうことにより、人体のみ検出することができ、人体検出の確実性が向上し、誤検出するおそれがなくなる。ここに、シルエットとは、撮像した物体の輪郭の形状をいい、物体と背景との濃淡差の均一な部分を線的に連結したものをいう。人と猫等の動物のシルエットは全く異なるので、人体の検出、判別は確実となる。
【0006】
また、本発明は、物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段と、該人体判別手段により人体であると判別されたとき背景の画像データを取り込まないで演算する背景画像データ非演算手段を設けたことを第2の特徴としている。
この第2の特徴によれば、上記の特徴に加え、人体を判別したときには背景の画像データを取り込まないで演算する背景画像データ非演算手段を設けたことで、人体か否かの判別後は、人体の画像データのみの処理となり、人体データ以外の部分のデータは演算対象から外して演算処理するので、処理すべきデータ量が絞られて処理速度が迅速となる。これにより、人体停止か否かの判定が迅速に行える。
【0007】
また、本発明は、物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段と、該人体判別手段により人体ではないと判別されたときには給湯器のリモコンの表示を消灯する消灯手段を設けたことを第3の特徴としている。
この第3の特徴によれば、上記の特徴に加え、人が浴室にいないときには、温度表示等リモコン画面の表示を消灯して、省電力モードにすることができた。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図である。図2は人体検出センサの電気回路のブロック図である。図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。図5は本発明の一実施形態を示す制御フローチャートである。図6は本発明の一実施形態を示す人体監視のフローチャートである。図7は人体検出センサと温水機器とリモコンとの関係を示す一実施形態の説明図である。図8は人体検出センサと温水機器とリモコンとの関係を示す他実施形態の電気制御のブロック図である。図9は電気制御のブロック図である。図10は濃淡差が写し出されている状態を示す図である。図11は物体のシルエットを表わした図である。図12は本発明の一実施形態を示すフローチャートである。図13は電気制御のブロック図である。
【0009】
図1は本発明の人体検出装置における一実施形態の概略を示すものであって、浴室1の内部には浴槽2及び洗場3を設けてある。4は浴室1への出入口である。5は人体センサであり、浴室1の内壁面上部位置に取り付けてある。
具体的には、浴槽2の長手方向に接する浴室壁面の上部位置に取り付けてある。温水機器40には、該温水機器40を遠隔位置から操作する浴室に設置した風呂リモコン60及び台所に設置した台所リモコン70を接続してある。
そして人体センサ5は、本実施形態では浴室1の壁面に取り付けているが、この例に限ることなく、浴室1の天井面に取り付けても良い。
人体センサ5は、人工網膜チップを利用した撮像装置を有し、浴室1における人体の動きを撮像して画像処理する人体検出センサ51と、赤外線による熱検知により人体を検知する赤外線センサ52とから構成している。
【0010】
本実施形態の浴室1には温水機器40を遠隔操作する風呂リモコン60を設置し、また台所には温水機器40を遠隔操作する台所リモコン70を設置している。ここに、温水機器40とは、浴槽に給湯等水を加熱供給するための機器であり、具体的には給湯器付風呂釜、給湯器付暖房機、温水暖房機、給湯器等により構成されている。温水機器にはガスを燃料とするもののみならず石油を燃料とするものでもよい。また、電気を熱源とするものでもよい。
【0011】
温水機器40と、リモコン60、70と、人体検出センサ51との接続については、図1のものにおいては、まず温水機器40と台所リモコン70とがケーブル41により接続され、次に温水機器40と風呂リモコン60とがケーブル41で接続され、さらに風呂リモコン60と人体検出センサ51とがケーブル41で接続されている。
【0012】
そして、給湯器等を制御する前記リモコン60、70には、浴室1に入浴者がいることを知らせる液晶表示パネル等の表示部を有しており、人体センサ5が入浴者を検知して、検知信号を出力すると、表示部が点灯等表示するようにしてもよい。
【0013】
表示部は上記のものに限られず、入浴者の動きが一定時間無かった場合、浴槽で寝ているかまたは倒れたと推測し、まず風呂リモコン60で警報音あるいは音声により注意を喚起し、浴室側から応答が所定時間内にない場合には、台所リモコン70において警報音あるいは音声により家族等他者に警報報知するようにしておけばよい。
【0014】
そして、温水機器40の内部には熱交換器130及びこれを加熱するバーナ等が内蔵されており、循環ポンプ131によって浴槽湯水を循環させて湯水を加熱できるようになっており、また一定量の湯を浴槽2に注湯できるようになっている。浴槽2と熱交換器130とを接続する循環路には浴槽水位を測定する水位センサ132、湯温制御用の風呂温度センサ等を設けてある。また、温水機器40から浴槽2に対して給湯落しこみ管46が接続配管されている。また、人体センサ5を作動させるための電源は、温水機器40の電源プラグ47から導入され、温水機器40のコントローラ42部の図示しないトランスを介して降圧され低電圧化されて供給される。
【0015】
図2は人工網膜チップを利用した人体検出センサ51と、赤外線センサ52とからなる人体センサ5の具体構成を示したものである。人体検出センサ51は監視領域を撮像する撮像装置6と、撮像装置6を制御すると共に処理情報を判定等する制御装置7とから構成されている。
また、制御装置7と外部のリモコン60、70とは例えば後述する通信IC等の通信部53により送受信するようにしてある。
そして、人体検出センサ51の他に赤外線センサ52を同一のケース体内に設け、その制御装置7を共用し、浴室1が暗い場合の監視の相互補填を行なうようにしてある。さらに、人体検出センサ51には浴室1の室温を測定する室温センサ133を取り付けている。室温センサ133の信号は制御装置7を介して風呂リモコン60に出力される。
【0016】
前記撮像装置6の撮像部8は、縦128×横128画素からなる画像検出部9、結像レンズ10、スキャナ11、マルチプレクサ12及びスキャナ駆動制御部13から構成されている。上記画像検出部の一部で検出処理しても良い。画像検出部9の画素はそれぞれモノクロ256階調「レベル0(黒)〜255(白)の256階調」で表現される。
【0017】
そして、撮像部8においては、浴室内の画像は、結像レンズ10によって画像検出部9に結像される。スキャナ11は、スキャナ駆動制御部13によって駆動制御されており、スキャナ駆動制御部13は画像検出部9の各画素列を順次一定周期毎に受光状態(オン状態)となるように制御している。
受光状態となった1列の各画素から同時に出力された光電流は、マルチプレクサ12によって複数の電気信号は1つの電気信号にまとめられ、増幅器14で増幅された後、アナログ電圧として出力される。アナログデータからデジタルデータへの変換は制御装置7により行うようにしてある。
【0018】
また、画像検出部9の各画素は、図3に示すように画素コア回路17によって構成されている。画素コア回路17は受光素子18、電荷蓄積回路19、感度可変回路20から構成されており、感度可変端子21及びリセット端子22がスキャナ11に接続され、光電流出力端子23がマルチプレクサ12に接続されている。
【0019】
図2においてゲイン調整部16は、画像出力部15における画像平均値(画像の明るさ)をチェックし、画像平均値が適切な範囲から外れていれば、増幅器14によって撮像装置6のゲインを調整すると共にスキャナ駆動制御部13によって画像検出部9の蓄積時間を調整し、適正な明るさの画像が得られるように調光する。
【0020】
人工網膜を用いた撮像装置6では、画像平均値は、画像検出部9を構成する全画素における階調(0階調(黒)〜255階調(白)の256階調)の平均値であり、0〜255の値で表わさせる。この画像平均値は増幅器14のゲインと画像検出部9の蓄積時間によって決定される。
【0021】
そして、図2において少なくとも撮像をおこなう画像検出部9とスキャナ11とスキャナ駆動部13とゲイン調整部16とは1チップで構成されている。このチップは人工網膜チップと称される。また、このチップの裏面位置には、制御装置7を設けてあり、この制御装置7はマイクロコンピュータからなり、この内部には人体検出センサ51による検知処理を行なう検知領域を複数の領域に分割する領域分割手段24等をソフトウエアーとして組み込んである。
【0022】
具体的には、図4に示すように、制御装置7に入力された画像情報を処理するためのポイントテーブル25を複数域に分割するものである。
すなわち人体検出センサ51による検出可能な撮像能力範囲(ポイントテーブル25全体に相当)を、まず画像処理の必要な検知領域26と、画像処理を行なわない非検知領域27とに区画している。すなわち、撮像能力範囲のすべてを検知領域とはしていない。これにより検出処理可能な検出処理領域のうちの一部を、実際に検知し処理するセンサ検知領域として使用することで画像の処理範囲を限定して、画像処理の速度を早めるようにしている。
【0023】
さらに前記の検知領域26を、図4のように、入口領域29と洗場領域30と浴槽領域31との3つの領域に分割するようにしてある。ここに入口領域28とは、浴室の場合には浴室内であって浴室への出入口ドアの近傍に位置する領域をいう。洗場領域30とは、主として頭や体を洗う床部の領域をいい、また、浴槽領域31とは浴槽が位置している領域をさす。このように分割された領域毎に、順次実際の画像情報が制御装置7に入力されて、領域毎に検出、演算等の処理がなされるのである。
【0024】
そして、人体センサ51を構成する結像レンズ10と撮像装置6と制御装置7とは、前記赤外線センサ52と共に1つのケースに納められ、人体センサセットとして壁面等に取り付けられる。取り付け位置は浴室への出入口4を含め、浴室1全体を監視領域として視野角内におさめるようにすれば良い。
【0025】
そして、撮像装置6の検出出力と赤外線センサ52の検知出力はそれぞれ判定手段32へ入力される。判定手段32は撮像装置6からの出力と赤外線センサからの出力に基づき、浴室における入浴者の動きの有無を判断するようになっている。
【0026】
そして、本発明では動きの有無を判定するに先立って、まず人か否かの判別、すなわち人体か否かの判別を行うようにしてある。これを図9に基づいて具体的に説明する。制御装置7にソフトウエアとしてプログラムされた画像判別手段115は、撮像した物体の画像データを演算して、人体か否かを判別するものである。画像判別手段115に設けたシルエット獲得手段140には、撮像した物体の輪郭形状であるシルエットを作成する手段である。
【0027】
具体的には、図10に示すように、撮像装置により撮像した画像には、物体Bとその背景Hに濃淡の差が写し出される。この濃淡差が均一に現われている部分を線で囲むようにしていく(図11参照)。この動作はたとえば、各画素毎の画像階調を演算し、一定差が生じている画素を特定し演算させることにより行われる。
次に、物体のシルエット内の面積をシルエット面積算出手段141により算出する。例えば、シルエット内の各画素数の総和を演算するようにすればよい。画像判別手段115に設けた比較手段142は、前述したシルエット獲得手段140により獲得したシルエット情報と予め登録した標準的な人のシルエット情報とを比較するものである。
【0028】
ここに、シルエット情報とは、例えばシルエット内の面積の総和をいう。マイクロコンピュータ内には大人と子供の平均的なシルエット面積を登録しておけばよい。あるいはまた、身長と体重とを入力することで人体のシルエット面積を登録するようにしてもよい。
比較手段142による比較の結果、シルエット獲得手段140によるシルエット情報と予め登録した標準的なシルエット情報との間で、情報の近似値がとれれば、撮像した物体は人体であると判断し、この判断は人体判別手段143により行われる。
また、人体であると判別されたときは、背景の画像データを取り込まないで演算する背景画像データ非演算手段144を設けている。
【0029】
画像判別手段115により検出した人体の画像は、次のように画像処理される。
画像を制御、処理する制御装置7は、画像検出部9から画像情報を所定時間毎に受信し、所定時間毎に画像情報を受け取ると、該画像情報を処理し、判定手段32により入浴者の動きを判定するのである。
【0030】
次に、撮像装置6で捉えた画像から、人の動きを抽出するための画像処理方法を説明する。
マイクロコンピュータで構成される制御装置7は、所定時間毎に画像情報を受け取ると、所定時間前の前画像と現在の現画像との画像情報から、受光量の差が生じている場合は入浴者の動き量があると判定する。
【0031】
動きがあるか否かは前記領域毎に判定することができ、この判定は図13に示すように、動き有無判定手段114にて行われる。動き量が生じていなければ動き無しと判定され、動き量が生じていれば動き有りと判定される。
【0032】
一方、動き有無領域検出手段112により、分割された領域毎に動きのある領域か否かを検出するようにしてある。すなわち、撮像装置6で撮像された撮像画像は、入口領域29、洗場領域30及び浴槽領域31の順に一定時間毎に制御装置7に読み込まれ、この画像データを解析することで動きのある領域を検出するようにしてある。具体的には、前述した動き量のある領域を捉えて動きのある領域を検出すればよい。すなわち、動き量は各領域毎に演算しているので、動き量の生じている領域を動きの有る領域、動き量の生じていない領域を動きの無い領域として検出するようにすればよい。そして、動きの発生している領域が、予め特定された領域に該当するか否かを特定領域該当判定手段113により判定するようにしてある。特定領域とは、浴槽領域31又は洗場領域30を意味し、入口領域29を除く領域である。具体的には、状態の遷移表を予めマイクロコンピュータに記憶させ、動きの有無と動きのある領域との信号を入力し、順次監視場所等を遷移させるようにして、現在人のいる領域が特定領域かどうかを判定させるようにしてある。
【0033】
また、人体検出センサは感度を自動調整するための感度調整回路を備えており、浴室1内が暗い場合には感度を高くし、浴室1内が明るい場合には、感度を低くすることによって検出精度が高くなるようにしている。
【0034】
次に、浴室1に人が入室したか否か等の判別について説明する。
図5において、人が浴室1に入り始めると、まず待機状態にある赤外線センサ52が人体を検知してオンとなる(ステップS1)と共にタイマセットされ(ステップS2)、人体検出センサ51が一定時間内に洗場において人を検知すると(ステップS3)、入室したものと判断する(ステップS4)。
【0035】
この入室判定において、人体検出センサ51による人体検知には撮像及びシルエットの演算等に時間を要すること、あるいは浴室1が暗い場合には監視感度が鈍いことから、赤外線センサ52を併用し、赤外線センサ52が検出した後、人体検出センサ51が共に人を検出することで、人体検出センサ51の弱点を補い、入室の確実を期しているものである。
【0036】
また、浴室1からの退出時においても、赤外線センサ52がオフとなった場合(ステップS5においてノーの場合)で、かつ、人体検出センサ51が動き量を検知しない場合(ステップS6においてノーの場合)に、浴室1から退出したものと判断させている(ステップS7)。
赤外線センサ52のみでは入口部に立ち止まったままであるとオフとなり、退出したものと誤って判断することが有り得るので、両センサの人体非検出により退出と判定して、この赤外線センサ52の弱点を他のセンサを使用することで補完している。
【0037】
そして、人体検出センサ51が洗場3において人を検知しなかった場合(ステップS3でノーの場合)でも、浴槽2において人を検知すると(ステップS8)、所定時間内に赤外線センサ52及び人体検出センサ51が共に人を検知している場合には(ステップS9、S10)、入室しているものと判断することとしている(ステップS4)。
なお、退出時には別途に設けたスイッチによりセンサの作動を停止するようにしてもよい。
【0038】
また、人体検出センサ51の取り付けは、浴室1の天井あるいは壁面上部位置であり、この位置は標準的な浴室において洗場3及び浴槽2を設けた浴室内の人の動きを俯瞰できる最適位置である。人体センサ5を構成する人体検出センサ51と赤外線センサ52とは1つのケース内に収納することで、取付けし易く、点検も容易となる。
【0039】
次に入浴装置を構成するセンサ、温水機器、リモコン等の各部材間における他の実施例の接続構成について図7を用いて説明する。
風呂リモコン60と台所リモコン70とは、有線式のリモコンのケーブル41によってそれぞれ温水機器40内のコントローラ42の制御部90に接続されている。
【0040】
また、人体検出センサ51はケーブル41により風呂リモコン60に接続されている。この風呂リモコン60には、ケーブル41を接続するための接続用の端子85を設けてあり、人体検出センサ51を作動させるための電源をこの風呂リモコン60から供給するようになっている。
人体検出センサ51と温水機器40あるいはリモコン60、70との接続は、上記の例に限られず、図8に示されるように人体検出センサ51から通信IC53を経て、風呂リモコン60を及び台所リモコン70を介して、温水機器40と接続してもよい。また通信IC53を介して台所リモコン70、風呂リモコン60及び温水機器40の順序で接続してもよい。さらには、人体検出センサ51を温水機器40と直接接続するようにしてもよい。
【0041】
そして図7において、制御部90には温水機器40を制御する給湯器制御部91と、人体検出センサ51による異常検出信号により作動し前記各リモコン60、70に設けたスピーカ等の報知手段61、71を動作させる報知動作部92と、報知手段による報知を解除する報知解除部93とを設けてある。
なお、これら報知動作部92及び報知解除部93は、センサ側あるいはリモコン側に設けてもよい。これにより温水機器側の制御負担を少なくできる。
【0042】
また、風呂リモコン60には報知を解除するための報知解除手段62であるインターホンスイッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ63、表示を行うための液晶表示板、タッチパネル等の表示手段64が設けられている。
また台所リモコン70には報知を解除するための報知解除手段72であるインターホンスイッチ、温水機器を操作するための操作用のスイッチ73、表示用の表示手段74が設けられている。
また、各リモコンに設けた音声報知のための報知手段61、71は、スピーカと音声ICとにより構成することを推奨する。
【0043】
さらに、報知解除手段72による報知解除がなされない場合において、緊急連絡用の特定電話番号に発信する電話発信部100を制御部90内に設けてもよい。
【0044】
図8は人体検出センサ51と各リモコン60・70、温水機器40間の通信接続関係を示す回路図の一例であり、本実施例は通信ICを使用して接続してある。
人体検出センサ51には前述した撮像装置6の他、制御装置7、通信用の通信ICからなる通信部53を設けてある。
この通信部53は、アナログ通信部55とデジタル通信部56とにより構成してあり、アナログ通信部55は例えばASK(amplitude shift keying)方式で構成すればよい。また、デジタル通信部56は例えばQPSK(quadri phase shift keying)方式の他、M16QAM、GFSK、BPSK等のデジタル高速変調方式を採用すればよい。
【0045】
風呂リモコン60には、前述した操作スイッチの他に、表示手段64、風呂リモコン制御部65、通信用の通信ICからなる前記同様のアナログ通信部66、デジタル通信部67を設けてある。また、風呂リモコン60には、スピーカ等報知手段61に報知用の音声IC68、PCMコーディック69を接続してある。このPCMコーディック69は、例えばADPCM、DPCMなどのPCM(pulse code modulation)方式により、音声情報や映像情報を符号化及び復号化するものである。
【0046】
また、風呂リモコン60のインターホンスイッチ62はオン操作により、台所リモコン70に設けたインターホンのスピーカと通話状態となるものである。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。風呂リモコン60のリモコンケースには、ケーブル41を接続するための接続用の端子85を設けてあり、ケーブル41により電源プラグから、温水機器40と接続する台所リモコン70を介して、風呂リモコン60を経て、人体検出センサ51に作動用の電源を供給するようになっている。
【0047】
また、前記人体検出センサ51には、後述する音声記憶部及び画像記憶部とからなるデータ記憶部54を設けてある。
台所リモコン70には、前述した操作スイッチ73の他、表示手段74、台所リモコン制御部75、アナログ通信用の通信ICからなるアナログ通信部76、デジタル通信用の通信ICからなるデジタル通信部77を設けてある。その他78は音声ICでスピーカ等報知手段71に報知用のICであり、79はPCMコーディックである。また、台所リモコン70のインターホンスイッチ62はそのオン操作により、風呂リモコン60に設けたインターホンのスピーカと通話状態となるものである。マイクロホンスイッチと兼用させてもよい。
温水機器40には、前述した制御部90、給湯制御部91の他、通信用の通信ICからなるアナログ通信部95、商用電源を低電圧化するためのトランス96等を設けてある。
【0048】
そして、人体検出センサ51のアナログ通信部55及びデジタル通信部56は、風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジタル通信部67と接続され、該風呂リモコン60のアナログ通信部66及びデジタル通信部67は、台所リモコン70のアナログ通信部76及びデジタル通信部77を介して温水機器40のアナログ通信部95と接続されている。これら通信部間のケーブル41線は電力重畳式の二芯ケーブルを使用し、センサ用の信号と通常の給湯制御用の制御信号と重畳して伝送するようにしておけばよい。
【0049】
次に、図12において、人体判別のフローについて説明する。まず、リモコンを操作して初期設定を行う(ステップS21)。この初期設定は、予めシルエット情報を登録するためのものであり、例えば身長、体重を入力することにより(ステップS22)、それに対応する標準的なシルエットが登録されるようになっている(ステップS23)。そして、登録後は、撮像装置により物体が撮像される(ステップS24)。撮像枚数は1枚でよい。次に、シルエット獲得手段140によりシルエットが作成され(ステップS25)、比較手段142により登録されたシルエット情報と比較される(ステップS26)。
【0050】
撮像されたシルエット情報が、登録情報と近似し、人体判別手段143により、人体であると判別された場合には(ステップS27でイエスの場合)、背景画像データ非演算手段144により人体を除く背景画像のデータの演算処理を行なわないようにしている。これにより、人体の画像データに処理対象を絞り込んで、演算速度を早めるようにしている。また、人体判別手段143により、人体でないと判別された場合には(ステップS27でノーの場合)、リモコンに表示された設定温度等の表示を行なわないようにしている。消灯することで、電力の無駄を防止するためである。
【0051】
人体であることが確定した後、 図6に示されるように、人体停止の検出フローに入るようになっている。撮像装置6によって所定時間間隔で監視領域を撮像して(ステップS11)、前画像と現画像とを一旦制御装置7に記憶させる(ステップS12)。次に、制御装置7にプログラムされた動き量演算手段111により、各領域毎の各画素毎に、前画像の受光量と現画像の受光量との差分(動き量)を演算する(ステップS13)。
一方、前記動き有無領域検出手段112により、動きの発生している領域が検出される(ステップS14)。
【0052】
そして、これらの情報は制御装置7の判定手段32に送られる。判定手段32においては、動きの生じている領域が予め特定された領域、すなわち、浴槽領域31又は洗場領域30に該当するか否かを、特定領域該当判定手段113によって判定するのである。さらに、判定手段32においては平行して、動き有無判定手段114により動きがあるか否かを判定するのである。
【0053】
動きが生じている領域が浴槽領域31又は洗場領域30に該当する場合(ステップS15でイエスの場合)において、かつ、動きがないと判定された場合(ステップS16でイエスの場合)には、浴室内で入浴者が倒れたものと推定して、人の動きが停止したものと判定している(ステップS17)。
この停止判定により、報知警報のステップに移行するようにすればよい。
【0054】
また、浴槽、洗場領域において、動きがあると判定された場合(ステップS16でノーの場合)には、前記同様に撮像、演算、判定が所定時間毎に更新して繰り返されるのである。
【0055】
さらに、ステップS15において、動きが生じている領域が浴槽又は洗場領域以外の場合(ステップS15でノーの場合)であって、その後動きがないと判定された場合(ステップS18でイエスの場合)には、赤外線センサ52のオフ(ステップS19でイエスの場合)を前提条件に、浴室から退出したものと判断するようにしている(ステップS20)。
【0056】
また、動きが生じている領域が浴槽又は洗場領域以外の場合(ステップ15でノーの場合)であって、その後も動きが継続している場合(ステップS18でノーの場合)は、入口付近で活動していると考えられるから、継続して監視がなされるのである。このように、入口領域で立ち止まっているときであっても、停止したものとは判断されないことにより、誤判定による誤警報を生じさせることがなくなるのである。
【0057】
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施形態を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内で各種設計変更可能である。
例えば、本実施形態ではシステムバスルームについて説明したが、この例に限られることなくこれ以外の既存の浴室にも設置できるものである。また、センサとリモコンと温水機器本体とを有線によるコードで接続したが、無線により連携させてもなんら支障はないものである。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明は、人体検出の確実性が向上し、誤検出するおそれがなくなる。
また本発明は、人体の画像データのみの処理となり、人体データ以外の部分のデータは演算対象から外して演算処理するので、処理すべきデータ量が絞られて処理速度が迅速となる。
さらに本発明は、温度表示等リモコン画面の表示を消灯して、省電力モードとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す全体構成図である。
【図2】図2は本発明の一実施形態を示す電気回路のブロック図である。
【図3】図3は人体検出センサの画像検出部の1画素を構成する画像コア回路の構成を示す回路図である。
【図4】図4はセンサの撮像範囲と検知範囲及び検知領域との関係を示す説明図である。
【図5】図5は本発明の一実施形態を示すフローチャートである。
【図6】図6は本発明の人体監視のフローを示すフローチャートである。
【図7】図7は本発明の装置全体を示す一実施形態を示すブロック図である。
【図8】図8は通信関係を示す他実施形態を示すブロック図である。
【図9】図9は画像判別手段の概要を示すブロック図である。
【図10】図10は濃淡差を示す説明図である。
【図11】図11はシルエットを表わした図である。
【図12】図12は一実施形態を示すフローチャートである。
【図13】図13は一実施形態を示す電気ブロック図である。
【符号の説明】
1   浴室
2   浴槽
3   洗場
4   出入口
5   人体センサ
6   撮像装置
7   制御装置
9   画像検出部
32  判定手段
40  温水機器
51  人体検出センサ
52  赤外線センサ
54  データ記憶部
60  風呂リモコン
61  報知手段
70  台所リモコン
111 動き量演算手段
112 動き有無領域検出手段
113 特定領域該当判定手段
114 動き有無判定手段
115 画像判別手段
140 シルエット獲得手段
141 シルエット面積算出手段
142 比較手段
143 人体判別手段
144 背景画像データ非演算手段

Claims (3)

  1. 物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡差により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、該比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段とを設けたことを特徴とする人体検出装置。
  2. 物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段と、該人体判別手段により人体であると判別されたとき背景の画像データを取り込まないで演算する背景画像データ非演算手段を設けたことを特徴とする人体検出装置。
  3. 物体を撮像する撮像装置と、撮像した物体の画素データとその物体の背景の画素データとの濃淡により物体のシルエットを獲得するシルエット獲得手段と、予め登録した標準的な人のシルエット情報と、前記シルエット獲得手段により獲得したシルエット情報と登録したシルエット情報とを比較する比較手段と、比較手段による比較の結果近似している場合には人体であると判別する人体判別手段と、該人体判別手段により人体ではないと判別されたときには給湯器のリモコンの表示を消灯する消灯手段を設けたことを特徴とする人体検出装置。
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